【生きてゆく人間花たち/2014年9月の唄】

平成二十六年九月三十日
 久しぶりにゆっくり、と言えるかどうか。
 キルギス共和国ビシュケクでの国際ペン大会に参加しているネパールの国民的詩人ビシュマ・ウプレティさんに英語で国際メール。ウプレティさんとは昨秋、カトマンズを訪れた際にお会いし共に文学について熱く語り合った仲で「もし出来ることなら、次はキルギスでお会いしましょう」と約束していた。それだけに、中部ペンクラブの公開シンポジウムなどと重なったこともあって参加出来なかった旨、お詫びを兼ねてメール送信した。
 あのさわやかなウプレティさんのことだ。必ずや、こちらの事情は分かってくださるに違いない。メールでは「私なりにいったんはキルギスに行こうと努力しましたが、あれこれ予定があって見合わせて頂き、申し訳ありませんでした。幸い公開シンポでは、パネラーとして詩歌について発言する機会が得られたので、ウプレティさんの詩集【海(The Sea)】を紹介し、うち1篇を朗読した」旨、報告させて頂いた。

 ネパールといえば、カトマンズ在住の長谷川裕子さんからフェイスブックを通じて次のような嬉しい便りが届いた。
 『伊神さん、YOUTUBEで「ラブバード・カトマンズ」1、2バージョン拝聴しました。とっても素敵で、夢のようです!! 感激しております。美しい詩を作っていただき、本当にありがとうございました。10月8日張さんのコンサートの大成功を、ヒマラヤの麓から祈っています!!』というものだった。

 何を隠そう。国と国の壁を超えた愛の物語「ラブバード・カトマンズ」の詩をつくるきっかけになったのは、裕子さん・ニルマニさん夫妻の存在が大きい。ふたりの限りなき愛があったからこそ、この詩が地上に生まれたのである。作詞者伊神権太として、あとは、この歌が地球の隅々にまで浸透、世界中の人々が夫婦や家族、友人愛に満たされた日々を過ごせる時代の到来を願うのみである。互いを思う心があれば、戦争なぞといった醜い争いもなくなるはずなのだが…。
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 御嶽山の火山噴火の方は当初、王滝村グラウンドを基地に自衛隊の大型ヘリを投入、800人態勢で朝から実施予定だった捜索が、山頂付近に高い濃度のガスがあるばかりか、小石が雨のように降り注いでおり火山性微動もある―とのことで中断。牛どんチェーンの「すき家」は、あすから全店舗の60%、1200店舗で深夜営業を中止する。
 1人暮らしをのぞく世帯の先月の消費支出は28万2124円。8月の消費支出を4・7%下回り、5カ月連続の落ち込み。「はやぶさ2」が11月30日に鹿児島の種子島宇宙センターから打ち上げられ、順調なら地球と火星の間にある小惑星の石や砂を採取して2020年12月ごろ、帰還予定だ。
 中国では10月1日の建国65周年を前に北京で開かれた音楽会に習近平国家主席とともに江沢民元国家主席(88歳)が出席し健在をアピール。半面、香港での若者を中心とした民主化を訴えた雨傘革命は日に日に拡大、数万人が街を占拠する事態に。
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【きょうの一文・ことば】
 「両方を応援したけれど、うれしい思いと、つらい思いが半々。北朝鮮には必ず金メダルを取ってほしい」「北朝鮮の選手は上手なので、同じ民族として誇らしい。いつか南北が統一して、一緒のチームで大会に出られるといい」=30日付『〈2014仁川アジア大会〉南北融和描くシュート 女子サッカー 両チームに声援』の記事中。スタンドで応援していた韓国人のことば

【新聞テレビから】
☆『同じ苦しみ二度と JCO=茨城県東海村の核燃料加工会社=事故15年 福島へ思い語り継ぐ』、『「FC2(米国法人が運営する動画投稿サイト)」運営者側捜索 動画投稿 わいせつほう助容疑』、『火山活発化で捜索中断 御嶽山 二次災害の恐れ』『捜索中断やむをえず 専門家 爆発の恐れ、火山ガス』『噴火直前に傾斜変化 観測記録で判明』、『消費支出4・7%減 8月 5カ月連続マイナス』、『開会式の入場券高かったのに 市民サポーターら1万人に無料で配布』(30日付、中日夕刊)
☆『火山活動 活発化の恐れ』『御嶽山 捜索を中断』『火山灰に雨 さらに危険 ドロドロの後セメント化』、『「裁判員制度は合憲」ストレス障害訴訟 賠償請求棄却 福島地裁』、『ヘルメットとマスクで登校 王滝小・中学校』(30日付、毎日夕刊)
☆『死者12人心肺停止24人に 御嶽山噴火 知立の高校生も死亡』『救助奔走の山小屋従業員 灰の中の2人は救えず』『阻むガス 運べない 捜索中断…家族ら焦り』『「絶対生きて」 鈴鹿の伊藤さん妻』『地元 日常にも打撃 特産=「御嶽白菜」などの作物=に灰、児童らマスク』、『シェールオイル開発など失敗 住商 損失2400億円』(30日付、中日朝刊)
☆『御嶽山噴火 死者12人に 24人が心肺停止 捜索一時打ち切り』『腰まで積もる灰 ガス漂う静寂の山頂』『首相が哀悼の意』、『首相「年功賃金 見直しを」 政労使会議「企業収益、拡大重要」』、『あす避難指示解除 川内村 生活できるのか 買い物、通院、子育て…不安』『★袴田さんが退院』(30日付、毎日朝刊)

九月二十九日
 本日付中日新聞の〈中日春秋〉。
 筆者は『〈山の動く日来る。/かく云へども人われを信ぜじ〉〈すべて眠りし女(おなご)今ぞ目覚めて動くなる〉』と書き出し『▼昨日に続いて、山の話を書かざるを得ない。「魔の山」となった、御嶽山ではなく、別の山。途方もない夢や願いをなかなか動かぬ「山」と見て、それに挑み続けた女性のことである。女性初の衆院議長を務め社会党の委員長だった土井たか子さんが亡くなった▼……』と続けたが、亡き土井さんを評するのにこれほどの表現はない。

 長野、岐阜県境の御嶽山の噴火による被害の現状が次第に分かりつつある。きょうも山頂付近で心肺停止状態の登山者八人が麓に運ばれ全員の死亡を確認するなど死者12人、心肺停止24人、重軽傷者63人に及んでいる。硫化水素の濃度が高くなり、中断もしばしばで捜索は難航を極めている。きのうまで隣にいた命を突然の自然災害で失ったり、家族の行方が知れないままの人々の気持ちはいかばかりだろう。一人ひとりの悲報が新聞、テレビで報じられている。

 御嶽山の噴火被害の実態が刻々と伝えられてゆく(NHK、CBC画面から)
 
 
 
 
 

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 きょうは花霞町の資源ゴミの分別収集日。担当責任者という役割上もあって早朝から指定の収集場に出向いた。ここで他のスタッフらと種類別に収集箱の設置をするなど準備をし、午前七時からの開始に備えた。幸い、今朝は他所からの不法投棄物もなくスムーズに作業は進んだ。いつも思う。ゴミ出しをする人々の表情は真剣そのものだ。
 このところは、読んだり、書いたり、聴いたり、電話をかけたり、出向いたり…、の連続。ナンダカンダと外出も多く、少しハードな日々なので、朝早くからの重責が無事果たせるか、少し不安ではあった。でも、皆さんに助けられ、なんとか切り抜けた。
 デ、帰ったらすぐに朝食を取り、あらためて眠る、などゆっくりしたいところだが、そこはドッコイ。こんどは、けさ未明にかけ半分眠りこけそうになるつど、わが〝ほっぺ〟を何度も叩いて、叩いて執筆しておいた本欄【生きてゆく人間花たち】二十九日分をいま一度読み直してのアップ(公開)作業を実施。さらには私の詩が歌曲【ラブバード・カトマンズ】になった件で、来月八日に迫った発表会を兼ねた〈張柳春リサイタル〉を前にしての招待券送付などにも追われた。

 束の間、ホッとしたところへ、ピンポーンと容赦なき、不意打ちのような呼び出し音。妻が玄関先まで出ると、あのオバタさんが、注文しておいた名詞を手に訪れた、と分かった。あいにく一番大切な〝一匹(いっぴき)文士〟の記述が無いので、再度作り直してもらうことに。これは私自身の明らかな点検ミスでもあったので持参された分については当然、料金をお支払いした。金は、このところ動けば動くほど、まるで洪水の如く出ていく。きょうは動かなくとも、血さながらに流れ出た。この世の中、全くもって金次第か。夕方になり、やっと重荷が取れ開放感に満たされ「さあ~、書かなくては」と自室デスクの前に座る。
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 アジア大会。卓球女子が48年ぶりの決勝進出を果たした。香港の民主化デモが深刻化、逮捕者は89人に。東京・青梅では小泉純一郎・細川護熙の両元首相が反原発ライブのステージに。「原発のない社会こそ、豊かな生活だ」と〝原発ゼロの国〟つくれ」の訴え。中国・瀋陽では、夏の終わりから秋のはじめに、との約束がズレこんでいる北朝鮮による拉致被害者らの調査に関して4時間半に及ぶ日朝協議。
 国会は第187回臨時国会が召集され「今国会は〝地方創生国会〟と位置づけたい」と安倍首相。外交では日中首脳会談の早期実現に意欲を示し「両国は安定的友好関係に」と力説した。「ダメなものはダメ」と言い切った、かつてのマドンナ旋風の超本人・土井たか子さんの逝去。彼女の死に「御嶽山を噴火させたのは土井さんみたいな気がしてならない。愚かな〝人間への警鐘〟として、亡くなるときに【山を動かして逝ったのでは】」と。舞の奇抜な発想には「ありうることだ」と私―
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【きょうの一文・ことば】
 「秋場所の主役は逸ノ城に間違いなかったでしょう。十四日目に(逸ノ城と)当たる緊張感は大変なものだった。勝つということと、ナンバーワン(横綱)になることは大変なことです。=29日優勝から一夜明けての記者会見の席で。横綱白鵬

【新聞テレビから】
☆『8人収容 死者10人に』『御嶽山噴火 捜索範囲拡大へ』『息子の携帯つながらない 春日井の不明者家族』、『原発再稼働 推進明言』『首相所信表明 地方の創生訴え』『川内原発再稼働に御嶽山影響しない 官房長官』、『信長、秀吉役初の女性 名古屋まつり 三英傑・三姫決まる』(29日付、中日夕刊)
☆『御嶽山 31人噴煙風下に集中 救助活動を再開 4人の身元確認』『救助阻む 隕石、有毒ガス』『不明者家族「情報を」 懸命の捜索 希望託し』『隊員ゴーグル姿で』、『「安定的な日中友好」提唱 臨時国会 首相、午後所信表明』、『シンドラー事故 母「憤り消えない」 発生8年 公判で意見陳述』、『容疑者宅から女児血痕 神戸遺棄 遺体切断時に付着か』、『市長派5人当選 美濃加茂市議選 得票も上位』(29日付、毎日夕刊)
☆『土井たか子氏 死去 85歳・元社民党首 女性初の衆院議長』、『4人死亡27人心肺停止』『御嶽山火砕流確認 負傷40人』『灰の中動かぬ人』『「お母さん死にそう」電話した娘帰らず』『「何とか、息子の情報を」 写真手に父が麓で訴え』『最悪の結果に悲痛 岐阜の三浦さん声を落とす同僚』『命救った魔法瓶 噴石防ぎぺちゃんこ』(29日付、中日朝刊)
☆『夢中で逃げた 御嶽山噴火「娘危篤」声落とす 噴石当たり 父、情報求め』『山小屋で耐え 頭上のザック 命救う』『励まし合い一夜 下山、抱き合って涙』、『紅葉、好天、土曜日 登山者多く被害拡大』、『土井さん死去 護憲派、歯切れよく マドンナ旋風「やるっきゃない』(29日付、毎日朝刊)

九月二十八日
 木曽の御岳山の噴火。1979年10月の水蒸気爆発の時には、当時一線記者として新聞社の取材ヘリで最初に現場上空をルポ。噴火といえば、ほかに三宅島噴火でも現場にヘリで直行。雨のように降り注ぐ火の粉と火砕流を目の前に、カメラ氏の「島にもっと近づけ!」に「いや、危険だ。これ以上はダメです。無理はしない方がいい」と断固応じないパイロットとの間の板挟みとなり、双方をなだめすかして取材した、あの日々が思い出される。
 
 火山灰に埋まり〝雪山〟のようになった、御岳山の山頂付近や噴き上がる噴煙、火山噴火予知連絡会の記者会見など悲報を伝えるニュース画面の数々=28日夜、NHK画面から
 
 
 
 

 昨日、噴火した木曽の御岳山。その後、被害は拡大し山頂付近にいた31人が心肺停止に陥り、今夜までにうち4人の死亡が確認された。ケガ人のなかには煙を吸い込み、のどにやけどし自力で歩けない人もいるという。また、テレビ画面には火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長らによる記者会見が映し出されたが「水蒸気爆発の予知は難しい」「ことに小さな噴火の場合、前兆をとらえることは難しく、それをどう反映していくか、だ」「活火山には近づくな、ということになってしまいます」と悲観的かつ苦しい答弁が目立った。
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 きょうは午前中、私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」同人でもある詩人牧すすむさんのもう一つの顔である琴伝流大正琴弦洲会(倉知弦洲会主=牧すすむさん)の第30回記念中央大会が開かれている日本特殊陶業名古屋市民会館ビレッジホールへ。それこそ、お忙しいなかをスタッフに楽屋まで案内して頂き、お祝いを述べさせて頂くと同時に、来月八日に迫ったソプラノ張柳春リサイタル「ラブバード・カトマンズ」(名古屋市の電気文化会館ザ・コンサートホールで午後六時半、開演)の発表コンサートを前に、作詞者・伊神権太として、歌手であり作曲者でもある張さんを牧さん夫妻に紹介させて頂いた。

 午後は栄の愛知芸術文化センター・アートスペース室での中部ペンクラブの理事会へ。引き続きあった公開シンポジウム【『中部ペン』を読み文学を語る】にパネラーとして出席した。1パネラーとして【中部ペン21号】に掲載された小説と詩に対する率直な感想を述べ、同時にどんな創作であれ、「主張」と「時代の投影(証言者)」「リズム感あふれる表現力」そして何よりも「分かりやすさ」の大切さ、などの必要性を訴え、加えて作品のなかに時代を動かすような、そうした「突き破る」何か、地底から湧き上がってくる、底知れないエネルギーといったような文学が求められている点を訴えたが、会場での他のパネラーや参加者の受け答えを聞く限り、これにはほど遠いことをあらためて感じた。
 発言を聞くかぎり、これでは天下を「突き破る」作品の出現など夢のまた夢だ。第一、小説や詩をしっかり読み取る力に欠けている。古い感覚の思い込みや、誤った先入観で定型にこだわるあまり、新しい文学が何たるか、に気付いていない輩が居て寂しくもあった。パネラーにはもっと作品を2度、3度としっかり読み込んだうえで納得いく論評を加えてほしかった、というのが私の偽らない心境である。かといって、このレベルの人たちに、ここでそれを求めるのは無理で、「突き破る」作品といったところでピンと来ないかもしれない。
 ここで個人の作品や名前は控えるが、いやしくも小説になっていない作品=ただ、その小説はある種、実験を試みている〝実験小説〟という点では評価してもよいのだが=を「テレビドラマにふさわしい」などと安易に語るパネラー氏には、落胆すらした。作品をもっと、しっかり読み込まなければ。読み方に欠陥がある。情けない。それからシンポの反省点を言わせてもらえば、あれもこれもと欲張りすぎで総花的に過ぎ、パネラーも多すぎた。中ペン受賞作一本ともう一、二本に絞り込み、ここから話を広げていく手法をとった方が良かった。おそらく、参加者の中には煮えきらないまま帰った方も多かったに違いない。
 とはいえ、こうしたシンポジウムを開いてペンクラブ会員の文学作品を俎上にあげ、自由な討論を重ねることは中ペンならでは、の真摯な姿勢で決して悪くはなく、大変にいいことだ、とは思う。本来、力量があり私自身、常日ごろ敬服している古い作家たちには、これを機会に目覚め脱皮してほしい。
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 元社民党党首で女性初の衆院議長を務めた土井たか子(どい・たかこ、本名多賀子)さんが肺炎のため兵庫県内の病院で亡くなった。85歳だった。土井さんは昔からナントナク好きなタイプの国会議員だっただけに、寂しい気がする。少なくとも彼女はある面で「天を突き破った」勇気ある、尊敬に値する女性であった。お安らかに―
 大相撲秋場所は横綱白鵬が横綱鶴竜を掛け投げで下して14勝1敗で優勝。優勝回数を千代の富士と並ぶ31度に伸ばした。今場所、活躍が目立った新入幕逸ノ城は安美錦を押し出して13勝2敗となり、100年ぶりの新入幕優勝こそ逃したが、殊勲賞と敢闘賞に選ばれた。遠藤は3勝12敗、大砂嵐も7勝8敗と負け越した。来場所に期待したい。
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【きょうの一文・ことば】
「14日に津駅辺りの近鉄車内で突如、意識を失って倒れ後頭部が血だらけに。気がついたら病院のベッドにいました。驚きました。それでも、脳には脳内出血など心配された個所はないことが分かり、24日に無事、退院しました。この世のなか、いつ何時何が起きるか、知れたものではありません。」
=中ペンの公開シンポジウムが終わったあと。一緒に食事した名古屋市内のレストラン「さかなや」で。突然、パネラーの一人、西尾典祐さんがポツリと語り出してドキリとした。西尾さん! おからだ、大切にしてください

【新聞テレビから】
☆『御岳山噴火 7人意識不明』『重症25人 死者情報も』『頭上に黒煙 泥の雨』『襲う 噴煙、熱風』『降り注ぐ噴石「死を覚悟」』『山岳信仰の山 噴火口数カ所 下山阻み 被害拡大か』『仲間 助かって 頭上で散り散りに』、『アジア大会 冨田選手を追放』『「ポスト北島」近年不振』(28日付、中日朝刊)
☆『御嶽山噴火 7人重体 死者・不明情報も』『山頂に250人 48人下山できず』『10日から火山性地震』、『「無戸籍」全国200人』『300日規定、成人18人 法務省調査』、『複数少女に不審行動 女児遺棄容疑者、接触求め 神戸』、『赤ちゃんポスト「1割障害児」 4分の1は匿名 熊本市専門部会検証』(28日付、毎日朝刊)

九月二十七日
 長野、岐阜県境の御岳山(3067㍍)が午前11時53分ごろ、噴火。噴火は1979年いらいだといい、女性一人が亡くなり、三十数人が大けがをし、うち十数人が意識不明だという。山頂の火口から噴煙が上がり、頂上付近など一帯が雪のような火山灰に埋もれ大変な事態となっている。この世のなか、いつどこで何が起こるか知れたものでない。
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 きょうは、各務原での社交ダンス、名鉄コミュニティサロン西春でのサンポーニャとふたつのレッスンを思い切って止め、名古屋へ。西区のウェスティンナゴヤキャッスル2階天守の間で生前、お世話になった一宮市の医療法人山下病院最高顧問だった服部外志之さん、すなわち服部先生を偲ぶ「故服部外志之お別れの会」があったためだ。

 温かく、かぎりなく優しかった生前の服部医師
 
 
 服部先生といえば、料理にも長け、頑固一徹といってよいほどに実直で自らに厳しく、かつ仕事熱心、最新医学へのたゆまぬチャレンジで知られ、私自身、新聞社の一宮支局時代から随分と助けられ、あれやこれやと教えていただいたが、さる八月十三日に肺小細胞がんで亡くなった。77歳だった。この日は息子で山下病院理事長・服部昌志さんの別れのことばが、強烈に心に残ったのである。
 昌志さんによれば、服部先生の口癖はいつも分相応に、で、「死」に当たっての遺言は「通夜も葬儀もするな」ということだったので家族で行った、という。病に倒れてからも「誰に何と言われようが検査も何もするな」と言い張るので、これを実行。動けなくなったある日、「いつもバカヤローと叱られどおしだった父が、たった一度だけ〝ア・リ・ガ・ト・ウ〟と言ってくれ、あぁ、とうとう別れるのか、と思いました。お別れの会をやる、などと言ったら、それこそ〝バカヤロー〟と怒鳴られるでしょうが、それも覚悟のうえ。私は(父の跡を継ぎ)山下病院を患者さんたちのためにも、さらに充実発展させていきたい」と誓った。私は、この話を聞き生前の頑固一徹医師に思いをはせ、思わず涙があふれ出た。
 この地方で頑張る最先端の医学界のいろんな方々のあいさつに続き、私はその他大勢の一人として祭壇に献花させていただいたが、心から「ありがとうございました」と礼を述べ、そして「お安らかに」とただひとり、呪文でも唱えるかの如く手を合わせ、頭を垂れた。この日は、過去11期に及び衆議院議員を務められ自治大臣や国家公安委員長などの要職にもあった、サトカンさん(佐藤観樹)はじめ、一宮市長の谷さん、大森石油の大森さんらにも久しぶりにお会いすることが出来、皆さん、お元気そうで何よりだった。
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【きょうの一文・ことば】
 「もっともっと、一生懸命に練習して、きょうより力つけられるように変わりたい」=1敗対決で優勝30回の横綱白鵬戦で負けたあと。逸ノ城のことば

【新聞テレビから】
☆『御嶽山噴火けが人複数』『入山規制 登山者多数が避難』『「雷のような音2度」 御岳の山小屋「ひどいけが人も」』、『エボラ死者3000人超 西アフリカ 3週間で1000人増』、『アジア大会会場でカメラ窃盗容疑 競泳・冨田選手を追放』、『香川伸行さん死去 52歳 元南海捕手、「ドカベン」』、『美濃加茂市の税務課長自殺 市長収賄事件で聴取』(27日付、中日夕刊)
☆『〈チェック〉他人が払わないから… 富士山入山料に壁 徴収率 山梨56%静岡41%』、『英 イラク空爆参加へ 対イスラム国 議会が承認』、『世界のしばちゃん=東京都小金井市の住宅地の一角にある「鈴木たばこ店」の看板犬・しばちゃん(オス・6歳)が〝世界的〟な人気を呼んでいる。』、『-雲に浮かぶ幻想美 天空の城 各地でブーム地元「売り込め」 観光客が殺到 秋から冬に発生 日本の原風景』、『自身がモデル? 女性の苦悩描く 石牟礼さん初の小説 終戦直後の未発表短編=「不知火をとめ」=』(27日付、毎日夕刊)
☆『再生エネ購入 制度改定へ』『電力各社中断で 普及にブレーキ』、『白斑被害者を「地雷原」 カネボウ支社内部資料に』、『逸ノ城 最速金星』、『巨人3連覇 セ・リーグ』、『国宝織部の「焼き物教科書」 愛知文教大前学長解明 多治見で初公開』、『★天皇陛下が恒例の稲刈り』(27日付、中日朝刊)
☆『露17年ぶり女性飛行士「突破口に」=エレーナ・セロワさん(38)=』『一時故障ソユーズISS(国際宇宙ステーション)ドッキング』、『英語小5から教科に 有識者会議提言 18年度にも アジアトップ級狙う』、『日立年功賃金を廃止 管理職 ポスト・成果給のみに』『民間給与3年ぶり増 国税庁調査 13年平均413万6000円』、『海自幹部ら34人処分 いじめアンケート隠し』(27日付、毎日朝刊)

九月二十六日
 さすがに今日も一日、心身共にフル回転で少々、疲れた。
 全身が痛まないよう近くのクリニックを訪れ(これは半ば強制的に行かされたのだが、これでよかったのかも知れぬ)診てもらったあとは、「熱砂」同人の詩人・牧すすむさんのもう一つの顔・琴伝流大正琴弦洲会=牧さんは弦洲会の倉知弦洲会主その人である=の第三十回記念中央大会会場(旧名古屋市民会館)に飾るスタンド花の手配に始まり、三十回大会の本紙「熱砂」のWhat’New欄での告知、さらには明後日に名古屋で開かれる中部ペンクラブ理事会を前に、十一月十一日に予定している文学散歩【近江文学と戦国の三姉妹を訪ねる】の全行き先に対して電話によるあらためての再確認作業と、休む間もない。そればかりでない。新しく書き始めた小説は、一匹文士として無我の境地で書き通さなければ。中ペン理事会の後の公開シンポではパネラーも務めなければならない。
 きょうも合間を縫って私が作詞したラブソング〈ラブバード・カトマンズ〉のフェイスブックへの公開を何度も試みてみるが、やはり容量が多過ぎるためか。アップにはならずじまい。こんなわけで、一日はアッという間に、それこそ私を馬鹿にでもする如く過ぎさって、既に翌二十七日の午前二時近い。それでも夕方から夜にかけ、〈ラブバード・カトマンズ〉の第二、第三の音曲と歌入れの収録場面をユーチューブで世界に向けて発信することが出来た=カトマンズ恋歌2/ラブバード・カトマンズ、またはラブバード恋歌3/ラブバード・カトマンズで検索すると、画像と音が出ます=。とはいっても、第一線のあの地をはって歩くような新聞記者時代の夜、昼、朝となく、それでも「これでもか」「これでもか」と何日も続いた深夜未明の帰宅、目まぐるしく変わる激務に比べたら、どうってこともないことは確かだ。
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 5098人の死者・行方不明者を出した伊勢湾台風から丸五十五年。この日、東海地方の各地で慰霊祭が営まれた。巨人が横浜スタジアムでDeNAに6―3で勝ち、3年連続36年度目、原監督になってからは通算7度目の優勝。妻の舞は巨人の連覇に「あ~あ、巨人だけには勝ってほしくないのに。ドラゴンズは、どうなってるのよ」と、ご機嫌ななめである。新入幕の逸ノ城(東前頭10枚目、湊)が大関連破に続き、横綱・鶴竜(井筒)までを破り12勝1敗。新入幕で横綱に勝ったのは、41年ぶりだそうだ。
 神戸の小1女児殺害事件、逮捕された男の自宅から女児のリュックサックが発見された。夜、同じ神戸の中心街、JR三ノ宮駅近くでビル火災が発生。北朝鮮の最高人民会議に金正恩第一書記の姿がなぜかなく、このところ右足を引きづって歩く姿が再三映し出されていることから、痛風か糖尿病なのでは、との憶測が出ている。        
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【きょうの一文・ことば】
 「寝て、起きたら強くなっている」=26日付中日朝刊「逸ノ城 大関連破」の記事の中で。逸ノ城の師匠・湊親方(元幕内湊富士)のことば

【新聞テレビから】
☆『伊勢湾台風から55年 名古屋で慰霊祭 防災の決意新た』『被災写真1500枚志継いで 刻む教訓 伊勢湾台風55年 たどる証言 名古屋の郷土史家 譲り先探す』『映画で命の大切さ 後世に』、『ベルギーと商業、文化交流を 栄町商店街とルイーズ通り調印』、『地下鉄各駅 点検へ』『名駅浸水で河村市長意向』、『宇沢弘文さん死去 86歳 理論経済学の第一人者』、『危険ドラッグ事故なし逮捕 警視庁客乗せタクシー運転』『吸引運転疑い 全国初』、『〈旅〉ハウステンボス 長崎県 花の楽園は西欧の香り=文・写真 富永賢治』(26日付、中日夕刊)
☆『スーパー大学に37校 国際競争力を強化 文部省選定』『年1億~4億円投入』、『拉致調査報告迅速に 首相、北朝鮮に要求へ』『国連総会で演説』『「河野談話を継承」 岸田外相、韓国外相に表明』、『G7シリア空爆支持 イスラム国「重大な脅威」 外相会合』(26日付、毎日夕刊)
☆『名駅浸水 ビル工事原因 竹中工務店社長が謝罪』『東山線 9時間運休 15万人影響』、『羽生王位 4連覇』、『物理学賞に十倉氏=理化学研究所の十倉好紀・創発物性科学研究センター長(60)=理化学研究所予想 米社 ノーベル賞候補を発表』、『★震災、原発など議論』(26日付、中日朝刊)
☆『名古屋地下鉄浸水 隣接JPタワーから漏出 施行の竹中が謝罪 市交通局 賠償請求へ』、『イスラム国包囲網加速 テロ撲滅へ 戦闘員、資金封じ込め 安保理決議』、『入江V3 アジア大会競泳 目標が見えた』、『難民支援に54億円 首相国連演説 常任理事国に意欲』、『雌雄半々 鳥羽・答志島 希少イセエビ』(26日付、毎日朝刊)

九月二十五日
 午前中はオーバーに言えば、目だけが開いている、仮死状態で社交ダンスのレッスンに参加。全身が幻覚状態にあることが、なんとなく分かる。昨夜は、からだの方が扉を閉めるようで、もう眠くてしようがなく床についた。このため、そのまま寝入ってしまい、けさは早朝から執筆に挑み朝食後は車でレッスンへと出発。からだがまだ少し眠ったままであることを承知の上で、ステップを踏んできたのである。
 帰ってからは新聞をしっかりチェック。私の苦手なフェイスブックに先日、名古屋のスタジオで収録した国境を超えた愛の讃歌「ラブバード・カトマンズ」の収録動画2バージョンのアップを、映像をショートカットするなどして何度も試みてみた。が、やはりフェイスブックの動画は容量がごく少しに限られているためか、「リクエストを処理できませんでした」「リクエストに問題が発生しました。できるだけ早く解決できるよう作業中です」の繰り返しで、きょうのところは動画公開は断念。疲ればかりが心身に沈潜するかの如く残った。専門家なら方法はあるに違いないはずだが。そこが見つからない。
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 地下鉄名古屋駅の浸水騒ぎには驚いた。近くで進むビル工事現場の下水管の接続漏れが原因で、雨水がここから地下に流れ出たらしい。これしきの雨で地下鉄が水没してしまったのでは、都市機能のマヒも目に見えている。私もよく乗る市営地下鉄東山線が運転不可能に。始発から九時間以上にわたって運転出来ない状態が続き、十五万人の足に影響が出たという。今回の浸水騒ぎは、明らかに人災と言っていい。
 日本上空の大気は相変わらず不安定なままで、台風16号が温帯性低気圧になったかと思うまもなく小笠原沖に台風17号が発生。日本を伺っている。関西電力が宮城県の仙台港に石炭火力発電所をつくる、という。きのう女児連れ去りで逮捕された男。自らの会員制交流サイトで「だれか友だちになってください」と呼びかけていた。何が男を犯行に走らせたのか? 毎日、毎日いろんなことが起きては消えていく。
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【きょうの一文・ことば】
 「大河ドラマは影響が大きい。地域主権と言われるが、その中核が言葉。それぞれの地方の言葉や文化を大切にしてもらいたい」=25日付中日朝刊『河村市長 大河ドラマ改善要求 「名古屋ことば」使ってちょ―』の記事の中で。河村市長
 「罪は裁けても心までは裁けぬ/吾が心は己で裁かねばならぬ 岡下 香」=昨日24日付中日夕刊文化面『〈一首のものがたり〉命差し出せば、償いかなう=獄中の岡下に、歌誌「未来山脈」を主宰する歌人で岡下の師である光本恵子は最後まで寄り添った』から

【新聞テレビから】
☆『地下鉄名古屋駅浸水 近隣再開発 現場から雨流入か』『運休、通勤通学混乱』『「どうして」「遅刻だ」 名駅ラッシュ直撃あふれる人』『総雨量 一カ月の約半分 名古屋降り始めから』『駅前再開発に影響も』、『テロ目的の海外渡航処罰 安保理首脳級決議 対「イスラム国」で』、『TPP交渉日米物別れ 年内合意厳しく』、『ロボ10体華麗にダンス 村田製作所 センサー技術結集』(25日付、中日夕刊)
☆『名古屋駅 大雨で浸水』『岩塚―池下間 東山線一部不通 市営地下鉄』『近隣ビル工事原因か』、『787発煙 米に調査継続を勧告 運輸安全委 原因特定できず』、『宮沢りえさんの母光子さん死去=65歳』、『胃がんの8割ピロリ菌原因 WHO報告 除菌が効果 健康保険適用を評価』(25日付、毎日夕刊)
☆『防犯カメラに後歩く姿 神戸女児遺棄 47歳容疑者逮捕』『調べに「黙秘します」』『テロ資金根絶へ新法案 政府提出方針 恣意的運用懸念も』、『伊勢湾台風 命懸けた記録 あす55年 名古屋・南署受け継ぐ』、『大村知事出馬表明 自民と協調』『オール与党体制鮮明』(25日付、中日朝刊)
☆『国語世論調査 「名詞+する」定着 チンする お茶する 愚痴る』、『「ダイエー」消滅 4年後』、『日中、海上連絡協議再開へ 偶発的衝突回避狙い』、『3回目破棄、無期懲役に』『秋田・弁護士刺殺 差し戻し審判決 仙台高裁』、『〈訃報〉震災ボランティア 黒田裕子さん73歳=阪神大震災や東日本大震災の被災高齢者らの見守り活動をするNPO「阪神高齢者・障害者支援ネットワーク」理事長。24日、肝臓がんのため死去』(25日付、毎日朝刊)

九月二十四日
 このところは少し齢を重ねたせいもあってか、舞の私に対する口癖は「するのは、〝一日ひとつ〟よ。現役時代とは違うのだから」というものだ。
 肝に銘じて日々を過ごしているが、きょうは雨のなか。名古屋と江南を行ったり来たり、一日ひとつどころか、三つこなした。でも、若いころと比べ確実に体力の衰えがあってか、少しばかりしんどかった。疲れた。これも自業自得。事の発端は、来月八日のリサイタルを前にソプラノ歌手、張柳春さんに渡すべき大切なモノを忘れてしまったからだ。

 大切なモノとは、張さん自らが2006年~2007年にかけ、日中友好の促進と後進音楽家の教材として自ら日本語と中国語で書いて編集した【中国語テキスト―日本童謡篇】という小冊子である。〈日本童謡を外国語で歌いましょう! 張柳春〉をスローガンに日中音楽演奏協会編となっている。CDとともに、〈ふるさと〉や〈浜辺の歌〉〈椰子の実〉〈宵待ち草〉〈夏の思い出〉〈竹田の子守唄〉〈初恋〉〈早春賦〉〈この道〉など22曲が日本語と張さん自らが翻訳した中国語で収録されており、当時たちまちのうちに発行全冊が売り切れ、わずかに残しておいたという、最後の1冊を先日私にプレゼントされたが急に、そのうち2、3曲をこんど新しく編集するCDに入れる、ということになり「今度会う時、持ってきて」と言われていたのに忘れたのが発端である。
 きょうは、午前中、栄の中日文化センターを訪れリサイタルの挨拶を兼ね招待券を持参がてらスタッフに張さんを紹介、張さんにお会いしたその際に手渡すことになっていたのに。つい、うっかり忘れたからサアーッ、大変。午後、横笛の稽古もあるため、大須の師匠宅でこれをこなし、土砂降りの雨のなかを江南の自宅まで、とって返し再び名古屋駅で手渡すという、ドタバタ劇になったのである。張さんは「伊神さんに悪い。私が江南駅まで出向きます」と言ってくれたが、それでは男がすたる。それに雨がひどい。いつものようにヘルメット姿とはいえ、オートバイで来られたら事故にも遭いかねない。
 というわけで、「そんなわけには行きません。だったら名古屋駅まで出向いてくれたら私の方が出向きます」ということになり、1件落着したのである。でも、いい体験になった。何よりも張さん編集の貴重な小冊子の重さを感じたのである。名古屋に向かう名鉄電車のなかであらためて、この小冊子に目を通させて頂いたが、これは紛れもなき本物、アッと言う間に売れて当たり前だ、と思った次第である。これは再販でもしようものなら、たちまち売りきれるに違いない。
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 台風16号が温帯低気圧になったと思ったら、今度は17号が発生。JALのマイレージ会員の個人情報75万件が流出。香港のサーバーに流出した可能性あり、とのこと。午後10時31分。メ~テレの地震情報によれば、福島沖を発生源に福島市浜通りで震度4の地震が発生。津波の心配はなさそうだ。イスラム国壊滅が叫ばれる国際世論のなか、シリア国境に難民が殺到。シリアのアサド大統領も、米国によるイスラム国への空爆開始を「テロと戦う国際的取り組みには支持する」と。ティスする、とは最近の若者言葉で「相手をけなしたり、否定すること」だそうだ。ことばは、時代とともに変わってゆく。ニューヨークで開かれた国連気候変動サミット。元凶ともいえる、米国と中国が懺悔の心で「積極姿勢」を示した、とか。
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【きょうのことば】
 愛知県立大学で中国語を教えている湯海鵬先生に「ぜひ、日本人のよく知っている歌を中国語で歌ってほしい」と勧められた、のがきっかけです。CDには22曲の歌を取り上げました。日本人が愛唱している童謡ばかり17曲が選ばれ、懐かしい歌、安らぎの歌、歌いやすい歌ばかりです。私が長年歌ってきたオペラ発声法を使わず、普通のポップス発声法で録音した曲です。=張柳春さん。24日午後。名古屋市内で自作の「日本童謡を外国語で歌いましょう」の小冊子誕生のいきさつについて

【新聞テレビから】
☆『東海 今夜から雨警戒』、『母の肺分割し2歳児両肺に 岡山大病院 世界初の移植』、『女児不明 47歳男逮捕』『遺体の身元確認 遺棄容疑 袋に吸い殻・診察券』、『シリア領空爆 長期化も』『米「自衛権に基づき攻撃」』『国連事務総長 事実上の容認』、『大村氏が出馬表明 愛知知事選再選目指す』(24日付、中日夕刊)
☆『影をまとう パリコレ開幕』、『名古屋・栄とベルギー商店街が姉妹提携へ』、『母の願い娘が実現 来月完成 父の慰霊碑 シベリアに』、『アジア初 火星周回軌道 インド探査機到達』、『中東情勢懸念 NY株116㌦安』、『安倍首相が空爆に理解』(24日付、毎日夕刊)
☆『複数の袋に遺体 女児か 神戸 不明小1宅から100㍍』、『米、シリア空爆開始 中東五カ国参加「イスラム国」標的』(24日付、中日朝刊)
☆『対イスラム国 米、シリアで空爆 中東5カ国も参加』『シリア非難せず 事前通告』『アルジェリアで仏人拘束 「イスラム国」分派組織 「24時間以内」空爆停止を要求』、『ウイグル学者無期懲役 国家分裂罪 中国の地裁が判決』、『ダイエー完全子会社に イオン、来春にも上場廃止』、『認知症女性の350万円盗む 警視庁 ヘルパーら3容疑者逮捕』、『バス運転手、乗客にキス 徳島 迷惑条例違反容疑』(24日付、毎日朝刊)

九月二十三日
 秋分の日。昼と夜の長さが同じだ。午後、病院暮らしの母(94歳)から突然、私の携帯に電話が入る。やはり、「たかちゃん、おまえ家へは行かない方がいい。周りの目があり、へんな噂がたってもいけないから」などといった、叱られごとだった。でも、母はまだまだ私を叱る力がある、安心した。
 国と国を超えたラブソング「ラブバード・カトマンズ」。私なりに、この曲の臨場感あふれる歌入れを収録した動画をフェイスブックでも公開しようと、何度も試みたが、「リクエストを処理できませんでした。できるだけ早く解決できるよう作業中です」の表示が出るばかりで、どうしてもアップには至らない。
 これまでの経験からしても、画像の容量が多過ぎること以外には考えられないので、ここは潔くアキラメ、あす以降、その気になったら詳しい人に聞き、またチャレンジし直すこととした。デなければ、何もできなくなってしまう。
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 岐阜県白川村で親子のクマ三頭(うち二頭はこどもらしい)が出没、墓参りの70代夫婦に襲いかかった。夫婦は顔などにケガをしたが、命に別状はない。東京・葛飾区では自販機に対する放火が多発、これまでに28台が燃やされたという。米国のイスラム国に対する空爆がイラクに続き、シリアでもとうとう始まったが「空爆が解決につながるとは言い難い。根絶は無理で、さらに泥沼化する」とは、大方の見方だ。
 22日(日本時間23日)の米大リーグ、オリオールズ戦で8番ライトで先発出場したヤンキースのイチロー外野手。この日は3打数1安打1得点2盗塁で4試合連続安打で打率2割8分6厘に。メジャー3000本安打に、あと160本に迫った。そのイチローを巡り現地メディアの間では去就問題が浮上。韓国・仁川アジア大会第4日の22日、競泳の萩野公介(東洋大)が男子200㍍個人メドレーと800㍍リレーで優勝、21日の200㍍自由形と合わせて今大会3個目の金メダルを獲得。
 神戸市長田区の草むらでポリ袋に入った遺体が見つかり、兵庫県警はポリ袋から見つかった衣服やサンダルについて「行方がわからなくなっている名倉小1年、生田美玲ちゃんが身につけていたものと一致するとみられる」と発表。遺体は切断され、頭部や手などが複数の袋に分けて入れられていたという。むごたらしい事件ばかりが多発している。「愛を必要以上に美化しない」とは、あるテレビドラマでのことぱ。
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【きょうの一文・ことば】
 「昨年はえさとなる木の実が豊作だったため、多くのクマが冬を越すことができ、子グマも生まれやすかった。今年の目撃の増加につながっているのでは」=23日付中日朝刊『クマ襲撃 観光客重傷 福井 長野でも男性けが』『全国の目撃情報 今年は最多2080件』の記事のなかで。環境省野生生物課鳥獣保護業務室のことば

【新聞テレビから】
☆『ごんぎつねの里 秋色』『あすにも西日本接近か 台風16号 気象庁、注意呼び掛け』、『リニア 2分で500㌔ 報道陣向け試乗会』『浮上車両の電力は? 磁界利用し〝無線送電〟』、『怖い…視覚障害者の日常 外出時怒鳴られ、蹴られ 67%「危険感じた」』『「白杖に理解を」 東海の関係者』、『販売キノコ14人食中毒 滋賀の道の駅 購入者一部判明』(23日付、中日朝刊)
☆『自賠責保険 被害者救済 苦境に』『一般会計から 6000億円未返還』『20年前に繰り入れ』、『ソマリア根を張る恐怖 過激派「撤退」後も遠い復興』、『〈千の証言〉軍国エリートから転換 「古い自分死んだ」 キリスト教研究の道へ』、『ヘイトスピーチ規制 東京・国立市が意見書 議会が採択』(23日付、毎日朝刊)

九月二十二日
 月曜日。舞のリサイクル店「ミヌエット」が休みのため、彼女は家族を代表して朝から私の母が入院する日進の愛知国際病院へ、と出向いた。私は私で熱田区の音楽制作スタジオ、エレキテル・プロジェクト(藤原亮英代表)へ。国と国の壁を超えた男女のラブロマンス歌である【ラブバード・カトマンズ】のCD化に必要な音源を最終的に完成させるためで、既に堀絢詞(ほり・けんじ)さんにより制作済みであるカラオケに、作曲者で歌手でもある張柳春さんの声を歌入れしたり、ピアニスト北川美晃さんのピアノと張さんの声を同時に入れるなどの作業に立ち会った。

 本番を前にマイクを前にラブバード・カトマンズを歌う張柳春さんと、真剣な表情で歌入れの現場に立ち会う堀さん(右端)=いずれも名古屋市熱田区花表町のエレキテル・プロジェクトのスタジオで。22日午後写す
 
 

 繰り返し、これでもか、これでもかと続く歌入れの様子は、正直「こうしてメロディーというものは出来上がっていくのか」と感心させられたのである。私も歌手とピアニストの曲入れ、カラオケへの歌の吹き込みのつど、感想を求められるので遮断された部屋でうたう張さんに向かってマイクで歌詞の部分修正や、カラオケ付きパート❶の方は、声出しを「一般にも馴染みやすく、歌いやすくするためにも、より自然体に。やさしく。声を少し、しっとりと」などと思ったことを言わせていただいた。
 声の収録が終わってからは、いよいよ最終の音源が完成(張さんは、パート❷については、まだまだ納得していないようだったが。キリがない。彼女の自らの音楽に対する情熱と執着心が、いかにスゴイものかを私はあらためて実感した)。彼女とともに待望の音源入りCDを手にしたときは正直ホッとした。そして五時間ほどに及んだ、この日の音楽制作の現場体験は私にとって得がたいロングランの貴重な経験となった。

 帰りは名鉄神宮前駅東口の名古屋めしと酒処「ほんのり」で反省会を兼ねていっぱいとあいなった。もっとも、張さんは、この日もヘルメット姿のオートバイでの出勤。それに元々お酒は飲まない方なので、お茶で付き合ってくださった。北川さんの方は、なかなか強く厳しいお酒で、いっとき今回の音楽制作の反省点にも話が及んだ。張さんと北川さんは愛知県立芸大大学院のころからの同士でステキなコンビとお見受けした。二人とも三人の子の父、一人の子の母として、家族を何よりも大切に苦難と開拓、希望への道を歩んでおられる点で共通しており、私はそのヒタムキな生き方にあらためて共感させられたのである。

 帰途。名鉄車内で北川さんと〈みかんの花咲く丘〉の作詞者、故加藤省吾さんのことに話が及び私自身、生前の省吾さんには大変お世話になっているだけに、話が弾んだ。張柳春さんの愛の讃歌【ラブバード・カトマンズ】の発表会を兼ねた〈ソプラノ張柳春リサイタル〉は、いよいよ来月8日=名古屋市の電気文化会館ザ・コンサートホール。午後5時45分開場、6時30分開演=に迫った。作詞者としては、一人でも多くの方々に見て聞いてほしく思っている。

【きょうの一文・ことば】
 「男たちの生き方に夫婦愛と友情が絡み、日本人の琴線に触れる芝居になった」=22日付中日夕刊『前進座が「薄桜記」上演 27日から中日劇場 忠臣蔵の世界を背景に』の記事のなかで。夫婦を演じる主役の嵐芳三郎と浜名実貴

【新聞テレビから】
☆『台風16号北上 高波に警戒を』、『田中将復活13勝目 米大リーグ 肘故障、75日ぶり登板』『元気なマー君待ってた 米大リーグ 復帰戦勝利に大声援』、『学生力全開 名大初V 全日本学生フォーミュラ 資金集め、設計製造、レース、奔走』、『名港水族館4000万人達成 開館23年目』、『「女性大工に」全国大会挑む 佐織工高・藤山さん 木工、東海初の代表』(22日付、中日夕刊)
☆『日中韓の3万博皆勤 瀬戸の山田外美代さん』『万博おばあちゃん ミラノから招待状』『非売品第1号チケット 来年開催・イタリア大使が贈呈』、『〈チェック〉「第2の錦織」目指せ スポーツ留学急増 費用と語学力高い壁』、『「北朝鮮 早期説明を」 首相 拉致報告先送りで』(22日付、毎日夕刊)
☆『サメ革で復興を ▽飯田 2人で起業 気仙沼△ なめし工場 来秋開設』『福島第一、作業員急増6000人 工事重複、混乱も』、『維新の党 旗揚げ』『「日本維新」「結い」が合流』、『歌えよドラゴンズ♪ 新応援団の曲 サイトで公開』、『西山 女性2人目の二段
将棋「奨励会」、慶大1年19歳』(22日付、中日朝刊)
☆『秋の赤いじゅうたん 矢勝川のヒガンバナ』『ぶるっ 初氷 高山・平年より11日早く』、『福島原発事故 住宅除染 過半が未完了 74市町村計画 進捗に地域差』(22日付、毎日朝刊)

九月二十一日
 あさっての秋分の日を前に、昼間、私たちの父が眠る墓へ順番に、共に出向き、ふたりで墓前に花を供え、線香を焚いて手を合わせた。せっかくなので闘病中で主人公不在の私の母の家にも寄って、さわやかな秋の風を入れ帰った。母は右腕を骨折、手術後のリハビリで、このところは病院暮らしのためだが、主のいない実家はやはり、なんとなく寂しい。例によって私は少しだけ、ピアノを弾いてみた。弾くというより、唱歌の〈みなと〉の音譜ひとつずつをたたいてみた、といった方がいいかも知れない。
 
 きのうからきょうにかけ、あすの音源(空オケ)への【ラブバード・カトマンズ】の張柳春さんによる最終歌入れを前に、先日、ピアニスト(北川美晃さん)と張さんが行った事前練習の際、ビデオに収録しておいた音曲を何度も何度も聴いてみる。むろん、私作詞による詩の最終点検も一緒に、である。
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 この日、1977年、当時十三歳のころに新潟市で北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの中学校同級生たちによるチャリティーコンサートが新潟市内で開かれ会場にはめぐみさんの席も置かれ、合唱コンクールでうたった曲を歌って再会を誓い合った。能登半島は穴水出身の大相撲の遠藤が、やっと待望の1勝をあげた。今場所はモンゴル出身の二十一歳、1・92㌢、199㌔の逸ノ城(東前頭10枚目、湊)の快進撃が目立つ。きょうも勝ち、7勝1敗。
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【きょうの一文・ことば】
 「なんでこんなに解決しないのか。本当に日朝協議のことだけなのだろうか。いったい何が隠されているのだろうか、と私たちはだんだんと見えないものに対し怒りが出てきています」=21日新潟のコンサート会場で。横田めぐみさんの母親早紀江さん
 「今はライト兄弟の最初の飛行と同じ。一例目が終わり、ここから始まる」「何十年もすれば誰でもハワイに行けるようになる。もっともっと(研究を)加速していきたい」=21日付中日朝刊『iPS初移植「ライト兄弟初飛行と同じ」』の記事の中で。高橋政代・理化学研究所プロジェクトチームリーダー

【新聞テレビから】
☆『平和願い友情の折り鶴 愛知・長崎・岩手の3高校 被災支援が縁 アート合作』、『伊勢湾台風から55年 教訓残す復興住宅 名大院・堀田助教らが調査』『移転より住み慣れた地 コンクリ住宅感謝の声』、『追悼ウオーキング中 靴見つかる 広島災害1カ月 犠牲者が愛用』、『大名古屋ビルに三越伊勢丹 初の女性向け中型店』(21日付、中日朝刊)
☆『柔道女子52㌔級 中村「金」1号 アジア大会』、『宇宙ごみ監視に部隊新設 防衛省概算要求 人工衛星、衝突から守る』、『空き家条例化317自治体 撤去費補助導入3割 公費支出に抵抗感』『条例化の動き加速』、『〈Sストーリー〉中ぶらりんの苦しみ―待ち続ける特定失踪者家族』、『広がれ被害者支援条例 制定市区町村 2割どまり 家族ら ひな型で後押し』『自治体格差ゼロに 三児失った母』、『補助犬を街に、リンクに 安藤美姫さん訴え』(21日付、毎日朝刊)

九月二十日
 午前中、木曽川を越え、社交ダンスのレッスン場へ。

 「体は意識を向けて動かすことで、筋肉も、骨も、血管も強くなり、よくしていくことが出来ます」と実演しながら声だしをする渡邉主宰(中央)=「ミヌエット」店内で
 
 レッスンから帰るや、リサイクルショップ「ミヌエット」へ。開放された店内で「これからも元気で生きていくために!」をスローガンとした〈いきいき声だし命の体操〉主宰・渡邉百合子さんによる、ボランティアの〝声だし体操〟なる催しが行われており朝「写真を撮っておいて」と言われていた、からだ。早々に写真撮影を終え、市内の喫茶店へ。月に一回の花霞町定例三役会(総代、副総代、会計)に出た。防犯灯や町内で荒れ放題の雑草地、果ては役員改選、野良猫をどうするか。話は多岐に及んだ。

 こんなわけで、バタバタ、ドタドタと1日が過ぎていく。何だか、心身ともに秋のながれと追いかけっこをしているみたいだ。とてもはやい。歩きながら、新たに構想を巡らす小説の書き出しのことを思っている自身に気が付く。やはり私は過去、40年に及ぶ記者時代も含めて書くために生まれてきたのだ、と改めて思う。いまとなっては書くことこそ、私にとっての究極の幸せだといえる。ダンスや横笛、ハモニカ、サンポーニャの類も大切だが、こちらはあくまで私の創作世界の足しになれば、それでいい。
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 74人もの命をのみこんだ広島土砂災害から1カ月のこの日。被災地では犠牲者に1分間の黙とうが捧げられた。「蛍の光」のふるさと、スコットランドの分離独立が避けられた英国では「イギリスはひとつになり前進していくのです」とキャメロン首相。アジア大会女子柔道52㌔級決勝で中村美里(三井住友海上)が一瞬をついた電光石火の小外刈りで見事な一本勝ち。技を仕掛ける前の引き手がきいていた。中村は二大会連続の金メダル。
 欧州サッカーも本田(ミラン)香川(ドルトムント)の日本人選手の活躍が目立ったが、大相撲の方は期待の遠藤(西前頭1枚目)が苦しんでいる。きょうも大関の豪栄道に負け、がけっぷちの7連敗に。能登の人々と一緒になり、挽回を願う私。東京大田区ではストレスのはけ口として、何匹もの猫を殺した男が逮捕された。
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【きょうの一文・ことば】
 とてもうれしいです。このあと、みんな続いて金メダルが取れたらいい。(ロンドンの)悔しさがあったからこそ、今があります。完全復活とまではいきませんが、リオに向け頑張りたいです。=韓国・仁川アジア大会の女子柔道52㌔級で優勝し金メダル第1号となった中村美里さん

【新聞テレビから】
☆『「私たち抜きに私たちのことを決めないで」▽初期認知症と生きる』(20日夜、NHKEテレ〈ETV特集〉)
☆『〈広島土砂災害1カ月〉犠牲者74人を追悼 おなかの孫は「もみじ」 湯浅さん夫妻遺族 葬儀後に命名』、『イラク政権支援強調 対「イスラム国」安保理が議長声明』、『「檸檬」誕生へ試行錯誤 梶井の未完作 草稿発見 作中挿話を短編化』(20日付、中日夕刊)
☆『広島土砂災害1カ月 いつか戻りたい 妻が愛したコスモス供え』、『G20、政策協調焦点 ウクライナ問題 制裁合戦巡り 財務相会議開幕』、『3日連続最高値 NY株』『円安、109円台前半』、『バットマン542人 カナダでギネス認定=カナダの石油大手ネクセンの従業員が貧困撲滅や地域支援目的のチャリティー活動として、人気ヒーロー・バットマンの衣装に身を包んで集合するイベントを開いた』(20日付、毎日夕刊)
☆『スコットランド独立否決』『住民投票 反対55% 英国残留 経済安定を選択』『〈解説〉女性・中高年 リスク嫌う』、『大村・愛知知事再出馬 自民支持受け 24日にも表明』、『証拠品山中に大量投棄 守山署の保管示すタグ』、『資産家夫婦強殺に死刑』 東京地裁判決「反省感じられず」』、『封した袋「子ねこ生きている」 緑保健所前に4匹虐待容疑で届け出』(20日付、中日朝刊)
☆『熱戦アジア開幕』、『認知症保護35人 身元不明のまま施設に 厚労省調査』、『北朝鮮に残留 85歳女性 「帰国の意思聞かれた」 特別調査の一端のぞく 訪朝家族に「帰りたい」』『正確な調査報告を 拉致被害家族が要望』(20日付、毎日朝刊)

九月十九日
 スコットランドの独立は住民投票で否決された。この結果に、なぜか私はホッとした。独立が実現でもしようものなら、英国どころか世界中が混沌の渦のなかに巻き込まれてしまう。そんな危惧を抱き、自国でもないのに心配していたからだ。英国は今のままが、いい。
        ☆        ☆
 相変わらず終日走り通し、フル回転の1日に。
 朝一番で、キルギスの国際ペン大会(9月28日~10月3日)に旅立つ日本ペンクラブ事務局の井出勉氏にネパールから参加する国民的詩人、ビシュマ・アプレティ氏にあてた私からの伝言をメール送り。ホッとするまもなく、かつて数多くの歌手を生み、育て、舟木一夫、鳥羽一郎、橋幸夫ら有名歌手のバック演奏でも知られるギタリスト堀絢詞(ほり・けんじ)さんから宅配便で送られてきた出来立て、ほやほやの曲【ラブバード・カトマンズ】の2バージョンのCD(❶メロ入り❷カラオケ)をチェック。

 写真は、「日本中に呼びかけて、1万人の〝ばあちゃん合唱団〟を実現させたい」とかくしゃくたる嶺田久三さん。左は合唱団幹事の馬嶋静子さん。嶺田さんは、目の前でピアノまで弾いてくださった=昭和区前山の嶺田さん宅で
 
 

 午後は日本ペンクラブの会員仲間で南山の大先輩、かつ昨年名古屋に誕生した平均年齢80歳で構成された「ばあちゃん合唱団」生みの親でも知られる嶺田久三さん(84歳)を、来月8日に迫ったソプラノ張柳春リサイタル(電気文化会館ザ・コンサートホール)への招待券を手に昭和区前山のご自宅に訪ねた。リサイタルが私の作詞、張さんの作曲で生まれた【ラブバード・カトマンズ】の発表会も兼ねて行われるため、1人でも多くの皆さまに見てほしいためである。
 嶺田さんは「わざわざ出向いてくれてありがとう」と後輩の私を丁重に出迎えてくださり、自室で得意なピアノ数曲を弾いて披露までしてくださった。私は〈上を向いて歩こう〉や〈花は咲く〉など、まるで魔術師でもあるかのように弾かれる、そのお姿を目の前に「だから、ミネさんはいつまでも若いのだ。永遠の少年のようだ」などと、あらためてその前向きな姿勢には感動した。
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 スコットランド、独立か残留かの軍配は残留に。それにしても85%と記録的な投票率は、たいしたもの。民主主義が浸透している証しでもある。韓国・仁川では45の国と地域から、約9700人が出場してのアジア大会が始まった。中国広東省広州市の動物園で三つ子の赤ちゃんパンダ。世界初の生後50日を記録。
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【きょうの一文・ことば】
 民主主義、そして政治参加という点では大勝利だった。
=スコットランド民族党のサモンド党首

【新聞テレビから】
☆『スコットランド独立否決 住民投票 反対過半数 確実に』『投票率80%以上に』『〈解説〉経済への不安が影響(エディンバラ・石川保典)』、『拉致再調査報告先送り 北朝鮮「時期未定」と連絡』、『エボラ熱国際社会で阻止 国連安保理、支援求め決議』、『実れ障害者ワイナリー 小牧 自立目指し仕込み心待ち』、『ニセ電話詐欺1億4350万円、計14回送金 茨城の70代女性被害』、『最後の遺体67歳女性 広島土砂災害 74人全員判明』『★オータムジャンボ発売』(19日付、中日夕刊)
☆『新型iPhone発売 長蛇の列』、『6年ぶり109円台』、『「エボラ拡大は脅威」 支援要請 国連安保理が採択』、『「バナナは滑る」でイグ・ノーベル 北里大の馬渕教授ら 摩擦6分の1』(19日付、毎日夕刊)
☆『三大都市圏の住宅地上昇 基準地価、6年ぶり 地方8割下落』、『藤田保健衛生大「ダビンチ」 胃がんロボ手術 保険適用』『胃がんでも一部 先進医療、名市大参加』、『東電と中電来月合意へ 火力新会社 賠償負担負わず』、『〈2014 仁川アジア大会〉日本712選手出場 今夜開幕』、『竜私設応援団23日にも初戦 ナゴヤドームで練習公開』(19日付、中日朝刊)
☆『IWC(国際捕鯨委員会) 調査捕鯨先延ばし決議 日本、再開方針変えず』、『独立か残留か スコットランド 住民投票始まる』、『基準地価1・2%下落』『3大都市圏 6年ぶり住宅地上昇』『リニア着工控え名駅周辺に集中 上昇率上位5地点』、『星野監督今季限り 楽天』(19日付、毎日朝刊)

九月十八日
 地球の巨きな傷口にカットバンなんて
 だれが作った、処方箋?
 泣いているのは、煤けた地球だ
 =宮内憲夫『地球にカットバン』(思潮社)〈現代への警鐘〉の中の「人類の終曜日」から 
        ☆        ☆
 日本ペンクラブの仲間で京都例会があるつど駅前の居酒屋で飲むのが慣例化している盟友詩人、宮内憲夫さん(城陽市在住)から葉書が届いた。
―お元気ですか? 十月四日の京都ペンの会には出席されますか? こられるようでしたら、小生の新刊〈地球にカットバン〉を持参しますがいかがでしょうか?(笑)
 その後には又、小生は入院です。若い時は酒場のハシゴ、今は病院のハシゴで…苦笑
 2014―9―吉日

 宮内さんには、毎年秋にある日本ペン京都例会で酒を飲みながら薫陶を受けている身(昨年は予定がたたず、欠席してしまった)だけに、この葉書を読んで「今は病院のハシゴで…」の下りが気になって何とか行かねば、とは思う。さてどうなるか。行くとしたなら、宮内さんに会いにいくのが目標になる。毒舌家でもある彼はそんじょそこらの詩人とは、わけが違う。
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 スコットランドの独立是非を問う運命の住民投票が始まった。東京では、あすのアップル社の〈iPhone6〉発売を前に深夜の行列騒ぎが続いている。デング熱感染者は17都府県で133人に。楽天の星野仙一監督が今季限りで引退する、と表明。
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【きょうの一文・ことば】
 「人間の幸せとは何か。それは、常に新しい冒険に参加する心を持てることだ」
 これは、かの宇宙飛行士〝ガガーリン〟の言葉です。
 =18日、わが家に届いた【琴伝流大正琴弦洲会第三十回記念中央大会 三十回~そして未来へ~ 弦洲】の冊子のなかの、倉知弦洲会主のごあいさつから
 ※記念中央大会は、今月28日午前10時から日本特殊陶業名古屋市民会館ビレッジホールで開かれる。倉知会主は、「熱砂」同人の詩人・牧すすむさん、その人である。

【新聞テレビから】
☆『SKYバス満席発車 名古屋で試験運行始まる』、『海女とヘニョ結ぶ写真 伊勢で米国人個展「ともに継承を」』『円、6年ぶり108円台 東京市場 米利上げ観測強まり』『東証1万6000円台回復』、『イスラム国、豪で公開殺人計画か』、『日馬富士休場 右目負傷で』(18日付、中日夕刊)
☆『〈仁川シージャッ!〉民族衣装で「おもてなし」』、『頭にすっぽり 仮想現実空間 東京ゲームショウ開幕』、『「カラ出張」認める 野々村前県議 (兵庫)県警聴取に』(18日付、毎日夕刊)
☆『「山田さん時には化けて出て」 未来工業の相談役 大垣でお別れの会』、『美濃加茂市長無罪主張 地裁初公判 現金授受を否定』『両被告、年内結審か』、『低身長症、既存薬で改善 京大 iPS使い体外で確認』『〈解説〉初の創薬臨床研究へ道』(18日付、中日朝刊)
☆『スコットランド独立 きょう投票』『社会二分 漂う緊張』『「どぶ板」運動過熱』、『ソニー初の無配 赤字2300億円3月期予想』、『iPSで骨の難病再現 京大 高脂血症薬で効果確認』、『■デング熱、新たに5人感染』(18日付、毎日朝刊)

九月十七日
 ここ1カ月ほど私を痛め続けてきた両足や背中、両肩など全身の痛みは次第に失せ、ほぼ完治に近い。朝の食事のさなか。「もう、医者なんか、金輪際行くものか」と内心、思っていたところ「きょうは行ってくるのよ」のお達し。これまでの例から妻の言うとおりにしておけば大丈夫だという意識が根底にあるので、すなおに従いクリニックへ。「心配ないですよ」という医師からは、一応薬まで出してもらった。

 帰宅後は、このところ連夜の睡眠不足を補うため、ただひたすら眠った。
 まるで幼児のころのように、だ。眠りのさなか、俺の目指す文学とは。中途半端に文学者気取りの、先入観に満ち満ちた、他人の評価なぞではなく、自分自身、書いて世に残したい小説をどこまで破天荒、かつ忠実に書き切るか。そのことがその時代を生きる人間たちの映し絵につながれば良い、とあらためて言い聞かせている自分を感じてもいた。敵は自分にあり、との思いを新たにしたのである。
 そして。まどろみながら私は現在執筆中の作品も含め、これまでに世に出してきた小説をいかにして【永遠の後世】に残すか、についても真剣に考えている。そこら辺りのへんに習熟し文学慣れした輩たちだけには染まりたくない。(むろん、彼らは彼ら。皆それなりに「良い」と思って真剣に自分の道を歩いておいでで全否定するわけにもいかない。私とて、どんなに足掻いたところで、日本文壇の1分子に過ぎぬ)。
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 ポンドが流出するなか、エジンバラ宮殿で知られるスコットランドでは英国からの独立の是非を問う選挙が目前に迫っている。ソニーの赤字が2300億円となり、初の無配に。「スマホ」の不振が原因だという。神戸の小1女児が行方不明になり、18日で1週間。いぜん有力情報はないままだ。
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【きょうの一文・ことば】
「長くまじめにやっていても、前科を背負っている。若いころにやんちゃした前歴を隠したかった」「逮捕され、すっきりした。残りの人生は少ないが、二度と他人の名前は使わず、本名で生きていきたい」=17日付中日朝刊『〈ニュース前線〉前科負い目 成り済ました男 「今後は本名で生きる」 「身勝手だが働く意欲」猶予判決』の記事中。男のことばから

【新聞テレビから】
☆『長崎教会群 推薦決定』『政府 世界遺産、16年に審査』、『心不全悪化網で防ぐ 名大など開発 世界初「オーダーメード」』『4年後の実用化目指す』、『ウナギ養殖稚魚量制限 日中台韓が合意 初の国際枠組み』、『新日鉄住金を捜索 愛知県警 爆発、業過傷害容疑で』、『元関脇若秩父死去 当時最年少 19歳で小結』、『元駐日外交官(駐アイスランド大使)を逮捕 香港紙報道 中国、機密漏えい容疑=日本に国家機密を漏えいした疑い=』(17日付、中日夕刊)
☆『〈チェック〉コンピューターの歌声 ボカロ リアル空間へ』『ネット発 人間が「カバー」』、『ISS(国際宇宙ステーション)行き有人宇宙船 2機種を選定 NASA』、『エボラ熱「制御不能の段階」 米大統領 拡散防止策発表』、『津波被害の東松島11月から内陸へ集団移転 住民ゼロから作る街 協議会で2年 ルール決定』(17日付、毎日夕刊)
☆『国内全3000㍍峰 小3制覇』『高山の大橋君21座 父と4年で』、『自動運転 一般道実験へ』『2月から 名大など、守山区で』、『武器購入拡大へ新法 防衛省方針 支払い期間延長』(17日付、中日朝刊)
☆『旭岳初冠雪 秋と冬共演』『滞欧中の夢二の絵見つかる 水彩画とスケッチ、17日から公開』、『〈いのち守れるか 原子力防災の課題〉 島民「逃げ場ない」 原発から5㌔ 橋、ヘリめど立たず』『30㌔圏 24島に6000人』、『拉致再調査「結果が心配、くたくた」 横田夫妻 約束の秋、心境吐露』、『エボラ対策に米軍3000人 リベリア衣料資材など運搬 疾病で軍投入 異例』、『賛否なお拮抗 スコットランド独立あす住民投票 世論調査「反対」わずかにリード』(17日付、毎日朝刊)

九月十六日
 (深夜遅く。名古屋から帰宅後)
 全身が眠ってしまっている。ゆりかごの中にいるみたいだ。そろそろ寝よう。先ほど帰ったところだが、きょうは午後ずっと名古屋市内にいた。十月八日のソプラノ張柳春リサイタル=中区、電気文化会館ザ・コンサートホール。午後6時30分開演=を前に、今池の芸音センタースタジオでのラブバード・カトマンズのピアノと歌の音合わせに立ち会わせて頂いたためだ。そこで二時間以上を費やし腹ごしらえで近くの回転寿司へ。さいごは千種駅近くカラオケ店で、マイク音の確認とチェックをするなどして過ごした。
 お酒は回転寿司で瓶ビールを2本ほど飲んだだけなので、たいして酔ってはいない。なのに、どうして、これほどまでに全身これ睡魔に襲われるのか。眠い。全身、私の全神経がもはや何ごとをも受け付けない姿勢で意識という意識を、閉じようとしている。私のからだ、【魂】とでもいったやうなものが、いつまでも若いころのように付き合ってなぞいられない、と悲鳴をあげ抵抗しているようにもきこえる。もしかして。この眠けこそが、私にとって唯一無二の安全弁なのかもしれぬ。だから、きょうへの未練はすっかり、ほおり投げ本気で寝ることにした。……
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 月に一度の妻の受診日で、午前中は朝早くから江南厚生病院へ。
 担当医師はこのところ90~140台と比較的落ち着いて推移している、舞の日々の血圧データをみて「秋になり過ごしやすくなってきたからでしょうか。まずは、安定してきました。この調子でいけば大丈夫です」の診断。医師の一言には重みがあり、この言葉に私たちは励まされるようにして帰ったのである。
 
【きょうの一文・ことば】
 五木ひろしという名前をつけていただき、「よこはま・たそがれ」という歌と出合い、スタートしました。山口洋子さんとの出会いがなければ五木ひろしは存在しませんでした。本当に「ありがとうございます」という言葉しか今は見つからず、残念で仕方ありません。
=16日付中日夕刊『クラブ経営創作の糧に 山口さん死去「五木ひろし」生みの親』の記事中。五木さんの話「感謝して歌い続ける」から

【新聞テレビから】
☆『イラク軍事支援で一致 パリ会議「イスラム国」に対抗』、『アジア大会日本選手団 秋晴れ 和やか入村式』『〈2014仁川アジア大会〉「同じ民族」北朝鮮を応援 融和ムードの旗揚げ』『(北朝鮮)国旗 限定的に認める 韓国政府、競技場などで』、『山口洋子さん死去 作詞・作家「よこはま・たそがれ」』、『民家に遺体 91歳女性か 豊橋「敬老の日」に見つかる』、『関東で震度5弱』(16日付、中日夕刊)
☆『〈仁川シージャッ! アジア大会19日開幕〉ダウンロードする聖火』、『〈チェック〉アギーレ新監督始動 心優しき激情家 練習公開/褒め上手』、『イラクへ軍事支援強化 対イスラム国 29カ国・機関合意』『米 バクダッド近郊空爆』(16日付、毎日夕刊)

九月十五日
 「李香蘭」。戦前は、この名で知られた美人スターでこどものころ、ラジオから流れくる「蘇州夜曲」や「何日君再来(いつの日君帰る)」を聴くたびに懐かしさと言ったらよいか、同じように満州国への理想を胸に、若き日異国に渡った母への憧れ、郷愁のようなものを感じた。その母と同じ歳で、これまで母の存在とだぶり大好きだった、あの大女優山口淑子さん(元参院議員)が亡くなった。七日午前十時四十二分、都内の自宅で死去されたという。94歳だった。我々の世代にとっては、母と同じく〝支えん棒〟のような存在だっただけに、残念、無念。惜しくもある。
 夜。ニュースで「よこはま・たそがれ」や、「うそ」「ブランデーグラス」など数々のヒット曲の作詞で知られ直木賞作家でもあった山口洋子さんが六日午前一時六分、呼吸不全のため都内の病院で死去していたことが分かった。77歳。大切な人が消えてゆく。

 神戸市長田区では小1女児が行方不明に。川崎では横田めぐみさんの両親が地元中高生に向かって「めぐみは13歳で拉致され、10月5日で50歳になる。一刻も早く。私たちが元気な間に日本の土地を踏ませてあげたい」と悲痛な訴え。こうしたなか、福島県では国道6号線が3年半ぶりに復旧、全線開通した。今週、全国的にも秋は一気に深まりそうだ、という。
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 敬老の日。国内での65歳以上は25・9%に達し4人に1人を占める。午前中、花霞町の三役で75歳、80歳、85歳、90歳になられた高齢者宅を伺い、五年に一度のお祝い金を手渡して回った。
 皆さん、お元気そうで心から喜んでくださり、こうした地域貢献活動こそが〝向こう三軒両隣意識〟の高揚と地域社会の絆の深さにつながっていくような、そんな感じがしたのである。玄関先で二言三言ことばを交わしたが、どの方も心待ちにしていてくださり、本当に幸せそうで好い人ばかりだった。地域社会を明るく照らす、とはこういうことかも知れない。
 というわけで、きょうは午前中をかけ、このところ頭に引っ掛かっていた大役を無事終えることが出来、ホッとした。もっとも私の場合は、敏腕で鳴る平井毅司総代と会計の神さま・林一博氏について回るだけのこと。大任を終えたなどと言おうものなら、鬼も笑う。私は、こうしたことが大の苦手で大任を果たせて頂いた、というのが現実なのである。
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【きょうの一文・ことば】
「戦争は嫌です。絶対に嫌です。どんな戦争でも、いい戦争はないです。李香蘭って、何だったんだろう。自分でも考えることある。ふたつの国を愛して日本も中国の国も愛しているという1人のちいさな人間です」=15日夜『メ~テレ・報道ステーション〈「李香蘭〉と「山口淑子」…戦争に翻弄された半生〉』から。山口さん71歳のころの証言
「山口さんは、李香蘭として人気絶頂期から、中国人になりすましていることを悩み、プロパガンダ映画に出演していることに疑問も抱いていたようだ。専属だった国策会社・満州映画協会との契約解除を自ら申し出たのはその表れだと思う。」=15日付毎日朝刊『「祖国」と「母国」の間で 山口淑子さん死去 日中友好に尽力 純粋に優しい人』の記事のなかで。日本映画大学学長、佐藤忠男さんの話

【新聞テレビから】
☆『イスラム国進む国づくり 欧米の危機感に包囲網』(15日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『山口淑子さん死去 94歳 李香蘭「夜来香』『日中はざま波乱のスター 山口さん死去「戦争は嫌」貫く』、『美濃加茂市長17日に初公判 現金授受めぐり攻防』、『長野県西部地震30年 追悼式「悲しみ変わらない」』、『〈2014 仁川アジア大会〉安全 仁川念入り フェリー、地下鉄事故教訓』『日本 先陣白星 サッカー、クウェートに4―1』、『火災保険 長期契約停止へ 新規10年超 災害頻発が影響』、『朝日新聞またおわび 2年前の任天堂社長記事で』、『★揖斐川で震度3』(15日付、中日朝刊)
☆『イスラム国国家的統治 フセイン政権 残党が組織』『英国人人質を殺害』、『高齢者人口25・9% 過去最高更新 3296万人』、『虐待防止 世界会議名古屋で開幕 72カ国から2400人参加』、『卒業式で軍艦マーチ 上海の幼稚園』『教科書表紙にAV女優写真 タイ』(15日付、毎日朝刊)

九月十四日
 今宵は東京・中野の居酒屋で私の文学仲間である詩人最匠展子さんはじめ、長谷川龍生さん、岡田里史さんら、ごく少人数による有志の集い「禺婁(ぐる)の会」への誘いを受けていたが、ずっと前から出席を約束していた知多半島半田は「春扇楼末廣」での【小栗風葉生誕140年記念座談会(テーマは風葉の酒・漱石の癇癪)と能笛演奏、懇親会の夕べ】の方に出向いた。本音はここ数年、病床にある東京の最匠さんにお会いして文学上の矜持とでもいったようなものを教えて頂きたいところだったが、中野の居酒屋の話はあまりに急だったので今回は遠慮させて頂いた。最匠さんのもとは、こんど上京の際、訪れよう。

 小栗風葉の会の方は、作家小中陽太郎さんら日本ペンクラブ仲間の何人か、と懐かしい方々にも再会でき、風葉そのものの文学観も少しは垣間見れ、こんご【一匹文士・伊神権太】としての文学の世界を、より広めていくための一助になれば、と思っている。この日の成果は何よりも小栗風葉作品集第六集=二〇一四年九月十日発行、編集〈小栗風葉をひろめる会〉、印刷・一粒社=を1冊2500円で手に入れたこと。この本には、過去、風俗壊乱により発禁の憂き目をみている「恋ざめ」が収められている。ほかに、藤田六郎兵衛さんによる「講演と能笛演奏〈梅原猛新作能の魅力〉」も楽しむことができた。

 中部ペンクラブ会長三田村博史さん(右端)の姿も。ひとときを「末廣」をバックにハイ、パチリッ
 
 引き続いてあった料亭「古扇楼」に場所を移しての懇親会。この席では小中陽太郎さんの教え子で私も知る櫻井健多さんが晴れて結婚、というビッグニュースまで飛び込み、私は、この世で一番短い端唄♪どうした拍子か あなたという人 憎うて憎うて たまらないほど 好きなのよ―と♪雪の達磨に たどんの目鼻 融けて流るる 炭衣―を唄い、ついでに♪信州信濃の新蕎麦よりもあたしゃアンタのそばが好き―の都々逸節まで調子っぱずれで臆面も無く披露、祝福させて頂いた。よくよく考えれば、この席は端唄の〈潮来出島〉を唄った方が、艶のある歌唱もできたはずだけに今では、こちらの方を唄った方がよかったのかも、と反省している。

 でも、これとて、あとの祭りで今さらどうしようもない。ここで新婚のおふたりさんには、もう一曲。
♪ボウフラが人を噛むよな蚊になるまでは泥水のみのみ浮き沈み
 これからが苦労の連続。幸せの始まりでもある。

 きょうは、この世で初めての衝撃的な出会いもあった。早稲田大学で文学を学ぶ、二十歳前後のある女性。「私、熱砂(ウエブ文学同人誌)を知っています。いつも読んでます。〝ごんたさん〟に、また電話させていただいて良いですか」と話が弾んだのである。正直、熱砂を若い文学愛好女性が読んでくださっている、と知って嬉しく思った。それに、話の端々に彼女にしかない、ある光りの如き、感性をかんじとても嬉しくなり、「いつでもいいから。待ってます」とだけ返答させていただいた。
 そして。「出来たら、東京新聞(中日新聞)サンデー版の300文字小説=このコーナーは、かつて私がサンデー版デスク長当時に最初に提案したのがきっかけで、その後に紙面化が実現。以降ずっと続いている=を読むといい」ともアドバイスさせていただいた。というのは、文学、即ち詩作にせよ小説にせよ、創作なるもの、何よりも簡潔明瞭、分かりやすくなければならない。この点で私は新聞文章こそが、時代を映し出しながら人々の息吹きを後世に残す最大文学だ、と信じているからである。
 ほかに、懇親会の席での隣の方々との雑談では「日本ペンクラブ電子文藝館に収録されている、伊神権太のウサマ・ビンラディンものの小説「再生」も機会がありましたら、ぜひ読んでほしい」などとも付け加えた。
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 この日、舞は満94歳の私の母の見舞いがてら様子を見に日進の愛知国際病院へ。私とふたりで自宅を出たあと、名鉄上小田井まで一緒に行き、ここで鶴舞線で日進に向かった。そして私は舞を見送ったあと、上小田井で急行に乗り換え、知多半田の座談会場に向かったのである。帰宅は、午後10時ごろで、わりと早かった。
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【きょうの一文・ことば】
「幽玄とは。名月でもうっすらと雲がかかっている。こんな時、この雲が晴れたら、(どんなにステキだろう)と思う心。こ・こ・ろを動かすことだと思います」「親は仇、子も仇。舞台の上で、それはよく思いますね」=450年前の笛を手に、能笛演奏を前に藤田六郎兵衛さんが半田の老舗料亭「末廣」で語ったことば
「人間は親が心配することに才能がある。」=NHK第二『〈カルチャーラジオ〉人間を考える』で。映画字幕翻訳家戸田奈津子さん
「人の意識は脳内の膨大な神経細胞のつながりで生まれる」「死ぬことが怖いことではないことが分かった。前よりも強くです」「死ぬ時は、臨死体験という冒険が待っているのです」「科学でも宗教でも答えの出ない【死後の世界】がある」=14日夜NHKスペシャル〈脳死体験の謎に迫る・死ぬ時心はどうなるか 先端科学が挑む死〉のなかで。立花隆さん

【新聞テレビから】
☆『拉致再調査「結果出して」 家族会 集会で訴え』、『トヨタ、来秋に中国製HV 初の一貫生産 年6万台』、『錦織帰国「世界一近づいた』、『子宮頸がんワクチン副作用 学会「脳に炎症の可能性」』、『クロマグロ 稚魚捕れない』『漁獲2位の三重 空のいけすも』(14日付、中日朝刊)
☆『原発ADR 東電 和解案9件拒否 長期避難で賠償拡大』、『歌になったゲン―故中沢啓治さんの「愛の川」』、『「何よりも平和を」 ウクライナ停戦1週間 東部住民 砲撃おびえ』(14日付、毎日朝刊)

九月十三日
 数日前に続き、少し「寒いナ」と感じる初秋の朝。
 まだ全身ふらつきはするが午前中、社交ダンスのレッスンで木曽川を越えた、その町までマイカー運転。フロアのステップを踏むほどに調子が出てきた。チェンジから入って、右足系のリバースターン、左足系のナチュラルターンと扇を右に、左に円を描くといった按配だ。途中、ロアもしながらでワルツの基本に打ち込んだ。
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 夜。NHK総合の〈NHKスペシャル〉で「東京おもてなし大作戦 2020五輪決定から1年急増! 外国人の観光客どうする? ニッポンのお・も・て・な・し!」「2020年 東京は何を目指すか」をテーマに、視聴者に有識者も交えた活発論議。
 全米オープンテニス準Vの錦織圭選手が大勢のファンに出迎えられ、成田に帰国。日本ハムの大谷翔平投手が札幌ドームでのオリックス戦で今季二度目の完封勝利。投げてよし、打ってよし、で11勝、10本塁打となった。こんご、ますますの活躍に期待したい。大阪の岸和田では、舞の大好きな〝だんじり祭り〟。一度は連れて行ってやらねば。65歳以上の7人に1人が認知症で、行方不明者も1万人もいるとか。自分が、どこにいて、何をしているかも知らない。そんな人たちが増えていく。
 パスポートの写しの生年月日の欄に「1897年10月6日」と記されたインド人男性。この人が100歳以上のクラスで出場予定の岩手県北上市でのアジアマスターズ陸上競技選手権大会が19日に迫った。さて、どんな男か。
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【きょうの一文・ことば】
 安倍首相夫人の昭恵さんは12日、都内で開かれた女性の活躍促進のためのシンポジウムで、首相が自分の衣類を洗濯したり、食後の皿洗いやゴミ出しを手伝ったりしているなどと、家庭内の様子を披露した。/昭恵さんとブレア元英国首相のシェリー夫人との対談での一幕。昭恵さんは、「こういう席で(家事を手伝っていることを)言ってもらいたいからかも」と語り、会場の笑いを誘った。/会場にいた首相は「結婚式(のスピーチ)で、『家庭の幸福は妻への降伏』という冗談が受ける。実際には我が家でもそうなんです」と話した。女性の活躍を内閣の重要課題に掲げる首相としては、「妻を支える夫」の一面をアピールするいい機会となったようだ。
=9月13日09時11分〈読売ニュース速報〉政治/首相が洗濯、皿洗いやゴミ出しも…昭恵夫人披露から。

【新聞テレビから】
☆『膨らむ開催費仁川市の財政悪化 「アジアの五輪」光と影』『東京五輪も負担増 規模縮小が課題に』、『iPS網膜移植 一夜明け』『経過順調「明るく感じる」』、『再生エネ発電で水素 環境省計画 燃料電池車に使用へ』、『〝エジプト場所〟大盛況 大砂嵐の応援フェスに200人』、『野々村元県議を県警が任意聴取』(13日付、中日夕刊)
☆『太陽フレア活発化 GPS(全地球測位システム)や無線に影響』、『「吉田茂氏に平和賞」 政府一体で推薦工作 佐藤元首相ら名連ね 1965年ノーベル委員会宛て文書 日本人の候補これまで5人』、『双葉病院訴訟が和解 避難先死亡 東電1350万円支払い 千葉地裁』、『米大統領シリア空爆承認 問われる法的根拠 露、安保理決議を要求』『穏健派に大規模訓練 対イスラム国 米国防総省検討』、『「せともの祭」始まる』(13日付、中日夕刊)
☆『iPS世界初移植 網膜細胞難病女性に 理研など手術成功』『〈解説〉揺らいだ研究 再構築を』、『田畑のごみハイテク素材に 信州大など商業化へ研究』、『「川内再稼働」地元に明示 政府「事故対処 責任持つ』、『バスレーンつながった (名古屋市)東区の赤塚交差点』、『竜 鳴り物で盛り上げを 団員36人 私設応援団が誕生』、『ASKA被告 有罪 覚醒剤判決「社会で更生を」』(13日付、中日朝刊)
☆『ダビンチ2度大幅描きかえ 「白貂(しろてん)を抱く貴婦人」 仏研究者 透過度の異なる光で解明』、『塩野義に400億円 申告漏れを指摘 大阪国税局』、『全盲生徒への傷害容疑 44歳男を任意捜査 埼玉県警=川越市の県立盲学校の高等部専攻科に通う全盲の女子生徒が足を蹴られ全治3週間のけがをした傷害事件で狭山市の男を容疑者と特定し、任意捜査を開始。男には知的障害があり、刑事責任を問えるかどうかも含め慎重に調べている。』『高校生の求人1・28倍 7月時点 6年ぶり高水準』(13日付、毎日朝刊)

九月十二日
 金曜日。けさは私も、妻も、大幅に寝過ごしてしまった。二人とも床に入る時間が連日、深夜から未明にかけて。遅い日々が続くと、時折つい寝坊し、こうしたことになる。そのつど深く反省し「(ふたりとも)これからは、もっと早く寝なければ」と反省しきりだ。朝っぱらから、とばっちりを受けた息子は朝食抜きで名古屋の会社に向かった。私たちの場合、互いの文筆もあり連夜の遅い就寝は半ば、日常化。それだけに、急に早く寝よ、といわれたところで難しい。かえって調子が狂ってしまう。
 それどころか、きょうという日は朝刊の取り出しさえ、うっかり忘れる始末で、これでは自分で自分たち自身に呆れ返るほかない。当然ながら、11日付の本欄【生きてゆく人間花たち/9月の唄】の編集作業(これが連日のことで、なかなか大変だ)も大幅に遅れ、公開するのに昼近くまでかかってしまった。もう終わってしまったこと。たまには、こんなこともある―と開き直るしかない。
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 日本の100歳以上が昨年より4423人増え、過去最多の58820人に。うち87・1%は女性、100歳以上の高齢者は、ここ20年で10倍になった。
 理化学研究所発生・再生科学総合研究センターと先端医療センター病院(神戸市)が、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った網膜の細胞を、目の難病「加齢黄班変性」の患者に移植する手術を行った、と発表。iPS細胞を用いた再生医療は世界初で京都大の山中伸弥教授が2006年に生み出した「夢の細胞」が、本格実用に向け新たな段階に入った。患者の経過は良好だ、という。移植用細胞の作製は理研の高橋政代プロジェクトリーダーが、移植手術は栗本康夫眼科統括部長が担当。患者は兵庫県在住の70歳代女性で、症状の進行を食い止める薬剤注射を過去何度も受けたが、効果はなく、視力が徐々に低下していたという。
 いつ果てるとも知れないテロとの闘い。米CIA(中央情報局)によれば、欧米の若者たちを巻き込んだイスラム過激派組織「イスラム国」の戦闘員は実に、これまでの1万人から3万1500人にまで規模が拡大。最大の脅威になってきており、テロとの闘いは新しい局面に。スコットランドとカタルーニャで英国、スペインからの経済的自立を願った独立運動の動きが急、こんごどうなっていくのか。あす北京で始まるフォーミュラE。電気時代のF1が、これまでの常識を覆す未来のレースに化けてゆく。
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【きょうの一文・ことば】
「子どもの頃からは、景色が全く変わったよ」「アジア大会で世界の人に松島(ソンド)を知ってもらい、発展につなげたい」=12日付中日夕刊『〈仁川(インニョン)の鼓動 2014年アジア大会〉輝く「韓国のドバイ」 写真・田中久雄 文・島崎諭生』の記事の中で。近くで育った水上タクシー船長と誘致を進める自由区域庁職員の話

【新聞テレビから】
☆『朝日社長1面で謝罪 吉田調書記事 経緯説明も』、『100歳以上 20年で10倍 合計58820人』『〈世界最高齢 元気の源は〉よく寝てよく食べる 女性116歳 大川ミサヲさん』『書いて描いて歌って 男性111歳 百井盛さん』、『カテーテル挿入ミス、死亡 名大病院の60代男性患者』、『リオまで突っ走れ 吉田選手V15 津市が祝福』(12日付、中日夕刊)
☆『子宮頸がん ワクチン 重い副作用1112人 研究チーム 厚労省調査の6倍』『川内原発 首相避難計画を了承 原子力防災会議 実効性に疑問』、『民主幹事長 枝野氏 選対委員長に岡田氏起用』、『渡英前最後の公務 眞子さま=「国際陶磁器フェスティバル美濃’14」のオープニングセレモニーに出席』(12日付、毎日夕刊)
☆『撤退指摘に「逃げてない」 吉田元所長が菅元首相批判 原発事故 19人の調書公開』『切迫極限下の指揮 原発作業員ら 吉田氏の胸中語る』『調書教訓に安全策を■制御は困難 立地住民ら思い交錯』『誤報「痛恨の極み」 朝日新聞社長ら会見』『朝日社長謝罪、辞任を示唆 「吉田調書」記事取り消し』、『吉田世界V15 世界レスリング 伊調も優勝』(12日付、中日朝刊)
☆『福岡県警 不退転の決意』『本部長「勇気出し相談を」 工藤会トップ逮捕』、『「慰安婦」「吉田調書」 朝日社長、誤報認め謝罪』『検証後「進退を判断」 編集担当を解任』『官邸介入弊害裏付け 吉田調書を政府公開』『誤報「痛恨の極み」 記事取り消し 朝日、異例の会見 社長、報道陣200人前に』『問われる朝日の体質 ノンフィクション作家 門田隆将氏』『池上さん連載問題「編集担当に委ねた」』『原発事故調書公表 「検証の幅広がる」 関係者から期待の声 公表ルール必要』『全容解明、課題提起に生かせ 柳田邦男元政府事故調査委員』、『伊賀市庁舎移転可決 市議会 3分の2が同意』(12日付、毎日朝刊)

九月十一日
 夜。朝日新聞が東京本社で記者会見を開き、東電福島第一原発の吉田昌郎元所長の、いわゆる〝吉田調書〟をめぐる報道に誤りがあったことを認め「読者と東電の皆さまに深くおわびします」と謝罪、記事を取り消す旨を明らかにした。
        ☆        ☆        
 東海豪雨から14年になる。
 低気圧の影響で北日本と東日本を中心に広範囲で大気が不安定化。気象庁は北海道の石狩、空知、胆振地方に「重大な危険が差し迫った異常事態だ」として、大雨特別警報を出し最大級の警戒を呼びかけた。札幌市や宮城県石巻市でも猛烈な降りで市民を震え上がらせた。新千歳空港では全日空、日航、スカイマークともに欠航が続出。北九州市では福岡県警が1998年の元漁協組合長射殺に関わったとして殺人、銃刀法違反の疑いで特定危険指定暴力団「工藤会」トップの野村悟容疑者(67)を逮捕し自宅を家宅捜索した。

 きょうは東日本大震災の発生から丸3年半。宮城県気仙沼市など各地で多くの命をのみこんだ海や慰霊碑を前に、黙とうする姿が目立った。「これからもご家族に寄り添って捜索を続けていきたい」と行方不明者の捜索は、この日も続いた。
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 【平和な世の中になってほしい】と、こすも・ここ。通院から解放された愛猫。少しは元気になり、得意のポーズ猫が復活してきた。御年20歳だが、まだまだ若い=11日夜、撮影
 

 木曜日。こすもを朝一番で病院に連れていくことばかりが先に立ち、不燃物収集日を忘れていた。私たちは、それほどまでに彼女を愛し医者に診せることに神経を遣っているのだ。妻は最近「毎日猫ちゃんのために生きてるようなものよネ」としみじみ言う。その通りかもしれない。幸い医師から「ヨシッ、よくなった。〝ご卒業〟です。薬を5日分出しておきますが、もうこなくてよいです」と言われたときは嬉しく顔を見合わせた。
 動物病院から帰った私は「きょうは、からだを休めなきゃ」との制止を振り切って継続は力なりだ、と市内公民館へ。社交ダンスのレッスンのためだが、このところの極度に溜まった神経性疲労と睡眠不足もあってか、やはりステップを踏む足はふらふら。それでも、タンゴやワルツを、こなしきると先生曰く「ゴンタさん。うまくなった。すごーい。すごいぞ。幅が広くなった」だってさ。煽てられ、ついその気になってしまう私。わたしが私でない。ニンゲンが改造されつつある。こんなことで良いのか、ともう一人の私。
 
 きょうは、カトマンズ在住の国民的詩人ビシュマ・アプレティさんから久しぶりに「Dear Gonta san」と、思ってもいなかったメールを頂き、とても嬉しかった。夕方になって町内で予定されていた老朽化した防犯灯の撤去と突然の設置を巡って設置個所が予定の場所と違っていたこともあって、なぜそうした過ちが起きてしまったか―をみんなで調べる事態に。結局、業者への指示の伝達がどこかで狂ったため、と分かった。世のなかいろいろ、人生とていろいろだ。みんな一生懸命にやっているのだから。誰も悪くなんかは、ない。ここは善意無過失。こんごへの教訓に、ということで幕引きに。

【きょうの一文・ことば】
「ここで本当に死んだと思ったんです」「我々のイメージは東日本壊滅ですよ」「なんで官邸なんだ、というのがまず最初です」=11日、政府が公開した福島第一原発事故をめぐる吉田調書の発言から 
「外に出たら歩けないくらい」「すごかった」「こわかった」「その橋がみるみる埋まっていった」「いやあ~、こんなのは初めてです」=未明から早朝にかけ250㍉~300㍉も豪雨に脅えきった北海道の人たち

【新聞テレビから】
☆『〈時論公論〉吉田元所長証言公開 大震災対応の教訓に』(11日夜、NHK総合)
☆『帰れぬ遺骨なお88柱 震災3年半 身元特定データが不足』『飯舘カボチャ希望の実り 幻の特産 滋賀で高校生が守る』、『東海豪雨14年 被災地つなぐ祈り 石巻のリナリア(復興の花)も植える』、『「児童文学のノーベル賞」 アンデルセン賞 上橋(菜穂子さん、52歳)に授与』、『米大統領、シリア空爆表明 「イスラム国」打倒へ介入』、『名古屋市、蚊の捕獲調査開始 デング熱 東海も備え』『新型蚊取り装置注目 名工大元教授開発 半日置けば500匹』(11日付、中日夕刊)
☆『〈東日本大震災3年半〉曲がった背「父だ」 1280日後の納骨 身元不明依然87体』、『北海道大雨特別警報 札幌など88万人に避難勧告』『続く雷鳴 未明の避難 市民「何あるかわからない」 石巻、30カ所で冠水・浸水』、『日露関係改善に意欲 プーチン氏、森氏と会談』、『工藤会トップ逮捕 元漁協長殺害容疑 市民「徹底壊滅を」』、『サイバー攻撃巧妙化 警察庁分析 非公開メール被害 7割』(11日付、毎日夕刊)
☆『東海豪雨 怖さ忘れず きょう14年 訓練や教育 被災伝え』『豪雨増加■都市部 排水しきれず』、『東京や大阪 雨量100ミリ超 北海道沖低気圧』、『震災きょう3年半 避難者24万人 復興半ば』、『川内原発 規制委新基準に初適合 避難計画なお懸念』(11日付、中日朝刊)
☆『東日本大震災3年半 進まぬ住宅再建 用地確保遅れ 42市町村長調査』『消えゆく遺構 宮城・女川』、『秘密保護法 意見反映されず失望 運用基準「修正は形式的」』(11日付、毎日朝刊)

九月十日
 痛みは取れた。でも、何時ぶり返すか知れぬ爆薬のような怪を全身に抱えたまま、名古屋へ。からだを少しでも休め、徒歩二十分ほどかかる江南駅まではバスで。そう思って自宅を出たが、後ろからバスがきたので走って「バス停」に滑り込みセーフ。これでは、歩いたと何ら変わりなく、足への負担はそれ以上になってしまった。人生は皮肉な階段。こんなものだ。
 大須の女性師匠宅。横笛のレッスンとともに人の道に関するさまざまな意見を伺ったあと上前津から地下鉄鶴舞、桜通り両線を乗り継いで高丘で降り、近くのファミリーレストランでソプラノ歌手張柳春さんと来月八日に迫ったリサイタル前の原盤吹き込み、歌詞の一部補修、カラオケ入りでキーを落とし誰もが歌えるもう一つの若者向けバージョンの制作に至るまで、一連の流れを、とことん話し合う。合間には頼みのギタリスト堀絢詩さんとも電話で話し合うなどしたが彼女の真剣さに引きづり込まれる形で、時はアッと言う間に流れ、気がついたときには午後六時を過ぎていた。

 歴史悠久、家郷風味を願って作られた【中秋月餅】
 

 寸暇もない、とはこうした多忙さの連続を言うのだろう。店内では「〝ごんたさん〟に、どうしてもお渡ししたいモノがある」と数日前からメールが入っていた中国名物、中秋月餅まで頂き、もらうだけは嫌なので名鉄江南駅前の大口屋で購入した江南名物「武功夜話」を、お返しに持参、プレゼント交換とあいなった。打ち合わせの結果については、発表会と、それまでに出来るCDに結実するので、それを見てもらえたら、と願う。こんご念には念を入れ、あくまで聞き手の立場にたった歌を完結させよう、ということに。
 この日、合間には日中両国に横たわる偏見についてもトコトン話し合ったことは言うまでもない。江西省新余市出身の張さんは、これまで何度となく実現させた日中友好演奏会や上海の国立文芸戯劇学院時代の話など自らの体験をまじえ「中国人は指摘される通り、お金に汚いと言われますが当たっており、悲しくなってしまいます。上海万博開催のころなど、ワイロがあり過ぎて〝あぁ、これは大変だ〟と何度思ったことか。でも、中国はいいヒト多い。いまは反省しているところで皆がんばっています。国を発展させるには心もきれいにしなければ。そうしなくちゃ、人々の心を打つ歌など、うたえません」とも。
 平和を願う一匹文士を自認する私、伊神権太としては時折、涙を浮かべながら「悲しくなってきます」と繰り返す張さんを前に、国と国を超えた愛は世界共通で、互いを思いやる気持ちがあれば、戦争や争いごとなど起きるはずがないのに。世界中の人々が仲良くしなければ、と思いを新たにした。喫茶代は2人できっぱり折半して店を出た。元々、大変な努力家で秀でた才能がある張さんの飛躍を願い、固い握手をして家路を急ぐ。このカトマンズ/ラブバードの物語は、まだまだ序章。ドラマは、前に向かって。終わりのない道を突き進む。
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 またしても近畿、北海道、関東で猛烈な雨、雨、雨の襲来。雨たちが自然の先兵となって愚かな人間社会に戦いを挑んできた。そんな構図である。同じ人間同士なのに。戦争や争いばかりをしているニンゲンたちが、自然に勝てるはずもない。
 デング熱はさらに拡大し97人に。ベネッセの個人情報流出は2895万件に拡大。日本維新の会と結いの会は合併し「維新の党」に。米アップル社が腕時計端末「アップルウオッチ」を来年の早い時期に発売する、と発表。
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【きょうの一文・ことば】
 「開催直前のローマ法王の訪韓と併せて、南北朝鮮の統一を世界へアピールするよい機会となった。大会では十一の提言がまとめられたが、各国委員会はその一つでも着実に成し遂げることが求められる」と話した。(京都支局・増村光俊)=中日夕刊10日付文化面『〈ACRP(アジア宗教者平和会議)が韓国・仁川で開催〉 アジア宗教者が平和を語る会議 北朝鮮不参加に政治の影』から

【新聞テレビから】
☆『川内原発「新基準」初の適合 火山の危険性見直さず』『〈解説〉約束だけで安全と判断』、『秘密法運用案27カ所微修正 公募意見2万件 懸念反映せず』、『クラブ明るさで規制 有識者報告 風営法 ダンス対象外』、『東京五輪最終聖火 坂井義則さん死去=脳出血のため東京都文京区の病院で死去。69歳』、『土砂災害3週間73人の身元確認 広島、残る不明者1人』、『ツチクジラ〝再浮上を〟 津波被害の剥製修復 陸前高田へ帰る日待つ』、『盗品銘板買い取り容疑 福井県警38歳工場長逮捕』、『転売かユニクロ万引き繰り返す ベトナム人容疑者逮捕』(10日付、中日夕刊)
☆『クラブ 店内照度で規制 風営法「ダンス」は削除 改正案提出へ』『アップル「腕時計型端末」発表』、『「円空彫り」仏像1300体 岩手へ 優しいほほ笑み 心のケアに 岐阜の同好会 半年かけ制作』、『青森で震度4』、『「声優のアイコ」昏睡強盗罪否認 東京地裁初公判』(10日付、毎日夕刊)
☆『錦織「また戻ってきたい」 全米テニス準V、夢は持ち越し』、『高市総務相 極右代表と写真 稲田氏、西田氏も「知らなかった」』、『牛肉関税一律値下げ検討 政府TPP全相手国に』『交渉の旅費3億5000万円 13年度 4府省、頻繁会合で』、『ドコモ1000人分情報流出か 社内関係者持ち出し疑い』、『ユニクロが1億円贈呈』(10日付、中日朝刊)
☆『校庭の仮設撤去0・6% 子どもの体力低下 岩手・宮城』、『千葉でもデング熱感染 60代男性』(10日付、毎日朝刊)

九月九日
 夕方。全身の痛みが薄らいだところで横笛をふいてみる。
 これだけ満身創痍ではふけない、と思っていたが精神を集中してふくと、それがどうしてどうして。音は、私の周りに浮かぶ全ての傷や芥を清め取る如くに低く、深く。そして高く。大気のなかに光りの筋となって吸い込まれていくではないか。痛みはまだ残る。が、その透明な音はどこまでも清らかな〈かぜ〉となって流れ、私の傷を取り去ってくれる、そんな感覚に包まれた。やはり、横笛はよい。
        ☆        ☆
 きょうの朝。左肩に走っていた激痛が、右首筋へと移動。これでは、車の運転など出来っこない。昨夜は寝返りひとつ出来ず、ほとんど眠れなかった。妻が、お店があるのに「お医者さんに行かなきゃ。私が、これから連れてくから」と強引に言い出すので「自分で行く」と結局、近くのSクリニックへ一人で行った。本気で心配してくれるのは嬉しい。でも、医者は苦手だ。
 クリニックでは上半身のレントゲンを撮られ注射を左肩と右首筋にそれぞれ1本うたれ、薬と湿布薬を持たされ帰宅。「異常なかった。何かの弾みで痛くなっただけ。こんなのすぐ治る」と妻に電話で報告すると「行ってよかったじゃない」と、むしろ彼女の方が安心したみたいだ。それにしても、昨晩からは首が回らず顔も横を向けなくて、ほんとに痛かった。このところ、あれやこれやで神経をすり減らしていたことだけは確かだ。もしかして、私に対する〝何かの祟り〟かもしれない。
 今も体力には自信がある。ただ、神経面も含めていったん気分が悪くなると急な坂道を転げ落ちるように、一気に体調が悪化してしまうことが現役記者時代も含め、これまでにもよくあった。それだけに、ある日突然アパッチにでも襲われたような、一種の健康病だと思っている。若い医師は「大丈夫。骨はどこも悪くはありません。ただ激痛をなくさないことには。薬も出しておきます。治っていくと思います」となかなか親切だった。
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 きょうは九並びの日だ。私はなぜか、昔から〝並び〟(1212など、の繰り返しも含む)が大好きで志摩半島にいたとき、長男が【2月22日】に生まれたときは、きっとよいことがある、と大喜びしたものだ。15年前に東京・文京区の風涛社から出版した小説集「一宮銀ながし」などその最たるもので第1刷発行が【1999年9月9日】だった。また、10年前に名古屋の人間社から出版した記者小説集「懺悔の滴」も初版1刷発行を【2004年12月12日】とするなど、並びの日にこだわった。
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 「来年また戻ってきます」と、全米テニス準優勝の錦織圭選手。「ケイに勝ってほしかった。私たちはケイのファンなの」と米人女性。「きょうのケイにオーラはなかった」と男性。
「舞い上がることのないよう、あまりニュースを見ないようにしたのですが。夢のような舞台で、メンタル面でも僕なりにきのうから準備したのですが、気持ちが抑えられなかった。自分のプレーができなかったことは悔やまれますが、得るものは多かった。今後はしっかりからだを整えてリフレッシュしていきたい。」とは、錦織選手。大先輩の松岡修造さんは「固くなればなるほど、思うようにいかなかった。ケイが自分自身のプレーができたら勝てたのに。でも、この悔しさが次のグランドスラムにつながります」。
 サッカーのアギーレジャパン。横浜市の日産スタジアムでベネズエラと2戦目を戦い、2―2で引き分け。日本勢は、まずまずの戦いぶりで特に若手の活躍が目立った。ただ、キーパーの川島がゴール球をポロリと落とした場面は見るにたえなかった。川島は最近、精神面で緊張感が足りない気がする。即刻、替えるべきだ。
 京大の森和俊教授にノーベル賞の登竜門とされる米国で最も権威があるとされる医学賞・ラスカー賞が決まった。分子生物学の細胞に関する発見、ひらたく言えば細胞内で起きる仕組みの解明に尽くした、のが授賞理由。「学生たちには、あとまで後世に残る仕事をしよう」と話してます、とはその言やよし、で記者にも作家にも通じる重たいことばだ。
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【きょうの一文・ことば】
 八月十六日の「大波小波」の「特攻体験と戦後69年」というコラムに私の解説が引かれています。(略)私が百田氏を肯定しているかに読めてしまいますが、私はここに百田氏は「愚劣」だと書いたのです。
 そのことを強調するのは、この解説を書いたときに、この「愚劣」という百田尚樹への形容が強すぎるので削除してはどうかと二度まで「編集者」に言われ、激怒して、絶対に削除しない、と述べ、編集者側と断絶するということが執筆時にあったからです。
 解説だからと、軽く見られては困ります。
=9日付【「大波小波」に反論 百田尚樹『永遠の0』「感動社会」に危機感】の記事のなかで。執筆者の文芸評論家加藤典洋(かとう・のりひろ)さん

【新聞テレビから】
☆『錦織全米準V 日本人初制覇ならず 0―3チリッチに敗れる』『悔しさ 夢の糧に』、『津波犠牲者の遺族 釜石市を賠償提訴 「避難場所周知怠る」』、『円安加速 106円台 東京市場 5年11カ月ぶり』、『〈大波小波〉有吉佐和子と現代日本』、『典子さま告期の儀 来月5日結婚式伝達』、『金沢城公園にクマ? 体長70~80㌢ 目撃情報』、『証拠品を送致せず 津島署 2271点を放置、廃棄』(9日付、中日夕刊)
☆『錦織悔しい準優勝 全米テニス チリッチに完敗 日本を「世界」に近づけた』『負けても誇り スタンド大きな拍手』『圭の夢は次開く 重圧「力出せず」 前夜、寝付き悪く』、『「錦織2世」自分も頑張る 津出身・西岡良仁選手(18)=ヨネックス=』、『〈特集ワイド〉日本生まれの母、小説に タブーなくす決断か』『拉致再調査に期待? 北朝鮮の気になるシグナル』、『EU対露追加制裁決定 発動は数日間猶予』、『イラク新政権発足 各派参加 国防、内相は空席』、『リベリア数千人感染も エボラ熱 WHO「対応」に限界』(9日付、毎日夕刊)
☆『月と(岐阜)城 中秋の競演』、『軍部の専横に不快感 「昭和天皇実録」公表』『終戦2年「沖縄占領継続希望」贖罪意識持ち訪問望む』『人間天皇肉声克明に』、『贈賄側 起訴内容認める』『美濃加茂汚職 授受の会話明かす』『現金手渡し市長「助かる」』『市長とは別々に審理』(9日付、中日朝刊)
☆『政治献金へ関与再開 経団連、安倍政権と協調 5年ぶり』、『昭和天皇実録 「富田メモ」を追認 靖国不参拝経緯』、『■英キャサリン妃、第2子を妊娠』、『デング熱 新たに7人感染 15都道府県で計81人』『遺伝子組み換え蚊で撲滅 ブラジル対策 敷地にボウフラ厳罰など』(9日付、毎日朝刊)

九月八日
 頭上で輝く名月=ベランダで撮影=。月がお似合いのわが家の長女猫こすも・ここ(闘病中だが回復しつつある)と、次女猫シロ。20歳と19歳の姉妹猫。ここは今月7日に、シロは8日に写す
 
 
 
 きょうは草木に降りた露が白く見える白露。中秋の名月である。秋の気配が強くなってきた。
 午前中、近くの病院で愛猫の診療を受け、午後は地下鉄鶴舞線で日進へ。さきに愛知国際病院に転院した母が気になり、妻と病院を訪れた。母は落ち着いてきており、妻に伴われてのトイレも快便とまではいかなかったが、まずまず。女性理学療法士による足の屈伸運動はじめ、全身や手術してまもない右上腕部の上げ下げなどのリハビリにも耐え、療法士さんと一緒に病院内を歩いてみたりもした。よく頑張った。
 まだまだ痛がるのは事実だが先日、骨折接合手術直後に八事日赤で苦しんでいたころと比べれば、格段とよくなっている。病室ではほかに持参したスマホで母の好きな島倉千代子さんが亡くなる前に歌って世に残した〈からたちの小径〉を一緒に聞くなどした。
 ただトイレに行く際など病室や病院内で転んだりすることがないとは言い切れない。デ「無理しないで出来るだけ看護師さんを呼んでよ」と念押しをして午後四時過ぎ個室をあとにした。帰宅後は、このところ何かと振り回されたこともあって疲れが噴きだしたようで全身どころか頭痛もし、あげく両目までが痛くて耐えられないので珍しく早々と床に入った。
 それにしても両の肩と首筋が、おかしい。痛さ、まで母とこすも・ここに付き合っているようだ。仰向けどころか寝返りをすることさえもおっかなびっくりで出来ない。私の場合、神経が過敏すぎることもあり、体調など一気にドドッ、ドオーッと悪くなるので、いまは先日の足首痛につづき再びわが身に大寒波が訪れたようで最悪の状態だ。もしかして、社交ダンスのレッスンでジルバの体を交互に入れ替える〝クレードル〟をやり過ぎたのが影響したのかも。これでは、首から上がノリで糊塗されたようで、歩くのも覚束ない。若いころの馬車馬のような馬力がなくなってきたのか(回復すれば、そうでもないのだが)。

【きょうの一文・ことば】
「たかのぶ。おまえ、おまえの詩が歌になるとか、でアレコレ頑張ってやっているそうだが、あまり無理せんように。今のままで十分暮らしていけるのだから。世のなか、悪い人がいっぱい。騙されないように。おかあちゃん、それが心配で。夜も眠れない。騙されたらアカン。=愛知国際病院病室にて。94歳の母

【新聞テレビから】
☆『「もう一つの歴史つくる」 全米テニス 錦織選手、前日調整』、『「9条守れ」句問題 俳人・金子兜太さんに聞く』『「掲載拒否は言葉狩り』、『「スンニ派諸国と連携」対「イスラム国」米大統領が強調』『過激派にあらゆる措置 アラブ連盟が合意声明』、『「天におられるわれらのチャベス」 ベネズエラ 神格化で波紋』、『贈賄側 起訴内容認める』『美濃加茂汚職事件で初審理』、『■五輪招致の佐藤選手結婚』(8日付、中日夕刊)
☆『日本一 次はその上 世界一(錦織 圭)』『小学生時代世界一「宣言」 錦織選手 夢目前』、『傷痕を横目に 広島土砂災害・小学校再開』『津波で家族5人失った南三陸の19歳 「家業の屋号残したい」 墓前で決意「将来に積極的に」』、『芸術院会員 日展元審査員除外を 文化庁「不正審査」を問題視』、『稲沢市議会 辞職勧告決議案、可決』(8日付、毎日夕刊)
☆『錦織日本人初の決勝 全米テニス 1位ジョコビッチ破る チリッチとあす朝対戦』『チャン・コーチが鍛え直し 細かな指導心技体充実』、『辺野古反対派が過半数 名護市議選 移設計画に影響も』、『〈焼け跡の迷宮 上〉豊明母子4人殺害10年 残忍犯行 謎だらけ』、『名古屋をどり家元引き継ぎ 千秋楽迎える』、『キャンプ場駐車目的? 宿泊せず沢登り』『5人「遭難じゃない」高山、不明者の無事確認』(8日付、中日朝刊)
☆『日スリランカ 海上安保強化を確認 首脳会談 巡視艇供与へ調査』『女子野球W杯 日本4連覇』(8日付、毎日朝刊)

九月七日
 ウエブ文学同人誌「熱砂」例会が名古屋市内であった。息をもつかせず、とはこのことか。例会から帰り、ホッとしたところへ〝ピンポーン〟の音。何ごとか、と玄関に行くと私たちの住む花霞町3組2班の件で、ある人物が、ご意見というか。お耳に入れたいことがあって、と班内の現況につき説明しにきてくださった。
 私はといえば、きょうの「熱砂」例会の内容につき欠席者一人ひとりに報告を兼ねたメールを書こうとしていた矢先だけに、いきなりの来訪には面食らった。頭の思考回路を急きょ、いったん無色に変えなければならない。それでも30分以上に及ぶ親切心に礼を言って書斎へ。きょうの例会内容を、順番にパソコンで送っていったが正直、身も心も疲れ果てた。
 これを〈忙しい〉というのか。私はかつて一線時代の経験から「たいして忙しくもない輩に限って〝忙しい〟の言葉を連発するのに嫌悪感をすら抱いてきただけに、このことばは使わないことにしている。が、きょうばかりは「イ・ソ・ガ・シ・イィ!」と誰にでもなく天に向かって叫びたくなった(それより、このところの動き過ぎのためか、首筋が振り向けない程に痛い。神経的なものでそのうち治るだろうが)。

 あすは中秋の名月。舞の「やっとふつうの空になったね」の一言に、思わず久しぶりに晴れた夜空を見上げ、彼女がかつて詠んだ俳句【秋空に未来永劫と書いてみし】とつぶやいてみた。あ~ぁ。きょう一日、みんなのことを思い神経をすり減らしてきた私は何なのか。
 思い返したように携帯をチェックすると、ラインが入っており「木下博安です。お久しぶり」の友だちコール。得体の知れないラインはこのところポコリン、ポコリンとへんてこな悲鳴をあげよく入ってくる。でもエッ、まさかと思いつつ「ラインされましたか。能登七尾でお世話になったヒロヤスさんですか。そうだとしたなら、とても感激です」と打ち返すと、ほどなくして「そうです。お久し振りです。…」の打ち返しがあった。
 ヒロヤスさんとは、私が新聞社の七尾支局在任当時、能登から海を感じる心を国内外に発信しよう―と「海の詩(うた)大賞」公募を七尾青年会議所と実施した際、花屋の今井富夫さんはじめ、旅館「さたみや」さんの佐田味良章さん、わくうら印刷のカズちゃんらに随分お世話になった、その一人である。素朴な風貌からして♪能登はやさしや土までも…、を地でいくタイプで能登半島最大の靴店の若旦那だったが、おそらくあの頃と何ら変わらず靴屋さんとして今も社会に貢献されているに違いない。きょうのところはメールだけに留め、後日また電話をさせていただこう。
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 六日(日本時間七日)、ニューヨークであったテニスの全米オープン。錦織圭(日清食品)が準決勝で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を3-1で破り、四大大会シングルスで日本選手初となる決勝進出を決めた。第1セットを6―4で先取、第2セットを1―6で落としたが、第3セットをタイブレークの末、7-6で奪い、第4セットも6-3で突き放した。「自信もついてきているので強い選手も倒していい試合が出来てるので、このままいければ」と錦織選手。
 「同じ海洋国として新たなパートナーシップを」とは、スリランカを訪問中の安倍総理。ここ数日、デング熱の感染域が広がるにつれ、群れを成して人を刺す、というヒトスジシマカが侮れない存在になってきた。このデング熱感染、どこまで広がるのか。台風14号が鹿児島の奄美大島沖に発生した。

【きょうの一文・ことば】
 「この前立花さんが言っていたこと。逃げることと、見つけにいくことの話。それって、でも、おんなじことなんだよね?」=7日付中日朝刊連載小説「拳の先」(角田光代作)から
 
【新聞テレビから】
☆『【ドナルド・キーンの東京下町日記】研究が生きる証し 軽井沢の別荘』、『泣きながらでも前向こう 広島 被災者ら伝言板で交流』『中日選手会など義援金呼び掛け』、『〈この人〉農業の楽しさ伝える若手の営農家 末松園子さん(27)』、『伊賀で「高校生美容室」』、『福島、汚染水と格闘24時間 氷投入 過酷な現場』、『感染 山手線内側に デング熱 新宿御苑きょう閉鎖』、『織部好みの名品一堂に 多治見に160点』、『沢登り?男女5人不明 高山』(7日付、中日朝刊)
☆『確定拠出年金 積立金43万人が放置 退職後、移行手続きせず』、『デング熱 調査範囲拡大』『厚労省・都 公演の蚊採取』『代々木以外で2人目の感染』『新宿御苑を閉鎖』、『華麗に共演 小澤さん 二山さん』、『日中韓「忍者シンポ」北京で開催 忍法・懸け橋の術‼』『■国際コン、上野さんがチェロ部門1位』(7日付、毎日朝刊)

九月六日
 土曜日。午前中、社交ダンスのレッスンで木曽川の向こうの各務原へ。ジルバのクレードルや、ルンバ、ブルースなどを繰り返し学んだ。このうちブルースのピボット・ターンにつき、仲間の男性Mさんが親切にアドバイスしてくださった。Mさんは毎回、ダンスの本をしっかり読んでレッスンに参加されており、その学究的な姿勢に私は思わず、【ティボット博士】なる愛称までつけさせて頂いたのである。夜、雷雨が降り注いできた。天は何か不満でもあるのだろうか、などとつい思ってしまう。
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 デング熱は東京・代々木公園以外でも感染が確認され、14道府県で74人に。きょうも、相変わらずの大気不安定で徳島、四日市、甲賀……と日本の各地でピンポイント爆撃のように強い雨が降り注いだ。一方、関東地方は30度以上の真夏日に。日本中で空が荒れ、天候不順の毎日が続いている。
 W杯ブラジル大会のコロンビア戦で腰椎を折る大ケガでやむなく退場した、あのブラジルが誇るネイマールが五日、アメリカ・マイアミでの国際親善試合で、同じコロンビア戦で復帰。自らゴールに入れ、1―0で勝利。2カ月ぶりの復帰を果たした。
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【きょうの一文・ことば】
 間違ったら謝る。そんな幼稚園児でも知っている道徳の初歩を、朝日新聞は知らないらしい。代わりに論点をすり替え、謝罪も会見も拒んだ末に、被害者ぶって逆ギレする。これで言論機関とは聞いて呆れるほかない。おごる朝日の断末魔の叫びをお聞きあそばせ=週刊新潮9月11日号〈特集〉『謝罪拒否! 批判雑誌の広告拒否!(会見拒否!) おごる「朝日」は久しからず』から抜粋

【新聞テレビから】
☆『アリババ米上場調達額 史上最大2兆5000億円か』、『米大統領、対ロ制裁強化へ ウクライナ停戦に懐疑的』、『生き生き健康カラオケ』『高齢者施設に専用機器 体操などで脳刺激 ■懐メロ流れ■効果を実証■介護予防に』、『快進撃の錦織 先人に注目 伝説的3選手 世界の扉開く』『佐藤次郎 熊谷一弥 清水善造』、『岩手の23歳女性首絞められ死亡 元交際相手、心中図る?』(6日付、中日夕刊)
☆『代々木 緊張の渦 デング熱 蚊よけ入念 厚労省が対策会議』、『エボラ熱死者2105人 南アフリカ 1カ月で倍増』『シエラレオネ全土外出禁止』、『26㍍60㌧まだ成長中 南米で新種の草食恐竜出土』、『「島津正宗」150年ぶり発見 徳川将軍が天皇家に献上』、『「栗きんとん」お待たせ 中津川』(6日付、毎日夕刊)
☆『山本昌49歳最年長勝利 64年ぶりプロ野球記録 ぶれぬ心もがき進む』『49歳マサ伝説 スタンドしびれた プロ野球最年長勝利 満面の笑み歓声に応え』『浜崎さん遺族 「おかげで一段落」』『中年の星励み 同い年 奮い立った』、『闘病15年、夫の葬儀に25匹 セラピー犬に支えられ』、『原発 廃炉検討の動き 老朽化 美浜に続き玄海も』、『石炭塔に消火設備なし 新日鉄住金 火災発生想定せず』『操業を一部で再開』(6日付、中日朝刊)
☆『NATO「速攻部隊」宣言 対露防衛を強化 首脳会議』『4者協議 ウクライナ停戦 「段階的和平」へ合意』、『49歳山本昌 最年長勝利』『「僕たちの世代の誇り」 高校先輩 50歳まで頑張れ ファンらエール 来季契約前向き 球団代表』、『新宿中央公園でデング熱 代々木から感染者移動か』、『女児2人飛び降りか 6年のクラスメート ともに死亡 東京』、『交際相手おので殺す 殺人未遂容疑 64歳女を逮捕 愛媛』、『「病院出産処置に過失」 1億3500万円 東海市に賠償命令 名地裁判決』(6日付、毎日朝刊) 

九月五日
 ウエブ文学同人誌「熱砂」の本欄ウエブ作品集〈伊神権太の頁〉で公開中の小説「カトマンズの恋」が、カトマンズ在住の裕子さんのフェイスブックでも公開され、ネパールと日本を発信点に読者の輪がじわじわと広がりつつある。まずは、読んでくださった方々に心から感謝したい。そして、この小説がきっかけになり、先に名古屋在住の歌手張柳春さん作曲により誕生した〈カトマンズ恋歌/ラブバード〉とともに、国と国との壁を乗り越えたラブストーリーが世界の果てにまで浸透、愛の光の輪がどこまでも広がっていくことを願いたい。
 中日ドラゴンズの山本昌投手が今夜、ナゴヤドームであった阪神戦で49歳25日で先発登板。5回を5安打無失点に抑え、プロ野球最年長勝利投手に。試合は6-0で中日投手陣が完封勝利した。マサさん! あなたは世界に誇る超スーパー投手です。心からおめでとう。
        ×        ×
 朝、豪雨のなかをびしょ濡れになって愛北動物病院へ。
 いやはや、二人がかりで愛猫こすも・ここを診てもらったが、相変わらず診療拒絶の姿勢は同じで、やっとこせ治療を終えた。「だいぶ良くなってきたのですが、まだまだ。次は月曜に」とのお達しだった。それにしても診療から帰ると、雨はウソのように止んだ。世のなか思い通りにはならない。神の啓示のもと、私たちは生きている。どんなに喚こうが、叫ぼうが、抗おうが、である。
        ×        ×
 サッカーのアギーレ・ジャパンが札幌ドームでの国際親善試合でウルグァイと初戦を戦ったが、いいところなく0―2で負けてしまった。次の試合に期待しよう。

【きょうの一文・ことば】
 本当に。きょうは、こういうふうに出来過ぎぐらいで、うれしかった。(「どうして〝最年長勝利投手〟の記録が、出来てしまうのですか」の質問には)「しつこいから」。=プロ野球阪神×中日戦で先発し、6―0で中日が勝ったあとのヒーローインタビュへで。山本昌さん

【新聞テレビから】
☆『寄り添う夫婦に新たな大しめ縄 張り替え神事』、『京都北部猛烈な雨 綾部 3万4000人に避難勧告』、『美浜2基廃炉関電検討 稼動40年超 特別点検 壁高く』、『日航中部-バンコク復活 B787投入 12月から、4年ぶり』、『政務活動費目立つ使い切り 31都道府県9割支出』『愛知、岐阜は8割支出 政活費 ルールの徹底必要』、『美女軍団見られないなんて アジア大会7割売れず』(5日付、中日夕刊)
☆『ヒマワリがんばる 福島・大熊』、『オオサンショウウオ 保全大作戦 一大生息地名張・滝川 市が外来種交雑対策』、『アジアマスターズ陸上 「116歳」インド人 エントリーに困惑』、『ウクライナに武器提供か NATO一部加盟国』、『福島原発事故 1週間後にも放射性雲(放射性ブルーム) 東北・関東 セシウム高濃度』、『円 一時105円台後半 5年11カ月ぶり安値』(5日付、毎日夕刊)
☆『171年ぶり「後の十三夜」出現 名月3回 奇跡の秋』、『石炭発熱 酸素流入し爆発』『新日鉄見解 塔に3日間貯蔵』『酸素接触「絶対だめ」専門家批判』、『「埼玉の事件で誤解」 盲導犬 痛み耐える訓練ない』、『代々木公園 大半を閉鎖 デングウイルス検出 感染計59人に』、『薬物撲滅へ「ASKA」困った 岐阜県警広報車 名前を隠し活動』、『改造内閣「評価」46% 全国世論調査 再増税68%が反対』(5日付、中日朝刊)
☆『発熱石炭 空気触れ爆発? 新日鉄住金 社長、知事らに陳謝』、『福島知事選 佐藤知事、不出馬表明 後継に内堀副知事示唆』、『■NHKも吉田証言を報道』、『追徴12億円取り消し デンソー海外子会社巡り 名地裁判決』(5日付、毎日朝刊)

九月四日
 夜。名古屋市の東山通り界隈にある、とある料理店へ。この店は、作曲・編曲・CD制作で知られ舟木一夫さん、伍代夏子さん、鳥羽一郎さん…ら有名歌手から名もない歌い手さんまで多くのバック演奏も手掛け、その世界では知る人ぞ知るギタリスト堀絢詞(ホリ・ケンジ)さんの隠れ家で、居心地のよい店だった。堀さんの隠れ家ということなので、きょうのところは名前を伏せさせて頂く。
 店の女将が私よりひとつ年下。竹田弘太郎さん=元名鉄会長、名古屋商工会議所会頭など=の仲人で結婚したということからして、その店の風情が分かろうというもの。どうやら出入りする常連サンも名物ぞろいで、今夜はある作家と高校時代、同級生だったというプロゴルファー顔負けの奥さん思いの人物から、とっておきの秘話を教えて頂くなどした。妙齢の女性の一人客も多く、飲みながら弾む話もオツなものであった。
        ×        ×
 三日(現地時間)、ニューヨークであったテニスの全米オープン。日本の錦織圭(日清食品)は、男子シングルス準々決勝でスタニスラス・ワウリンカ(スイス)を3―6、7―5、7―6、6―7、6―4で破り、日本選手として1918年大会四強の熊谷一弥いらい96年ぶりの4強入りを果たした。たいしたものである。

【きょうの一文・ことば】
 シャバダバダ・リストとは、フランスの選挙で使われる各政党の候補者名簿の俗称である。男性女性が交互に記載される。映画「男と女」のテーマ音楽、♪シャバダバダ…のスキャットにちなむ。
          ☆
 男女同数法の制定は十四年前。以後、シャバダバダ選挙で仏政界の女性比率は高まった。右派のサルコジ前政権は男女ほぼ同数、左派のオランド現政権はまったく同数の内閣でスタートしている。
          ☆
………シャバダバダ…とはいかぬ演歌の国に、新風は吹くか。
=4日付中日夕刊〈夕歩道〉から

【新聞テレビから】
☆『日本男子96年ぶり 錦織 全米テニス4強』『クルム伊達組も4強 息合うペア快進撃続く』、『〈文化〉本紙連載「雨の狩人」本に 大沢在昌さん 佐江は…いいやつすぎた シリーズ次作「どうなるんでしょう」(出田阿生)』、『不正送金 被害急増18億円 ネットバイキング 半年で昨年上回る』、『新日鉄「原因分からず」 愛知県警 爆発現場を実況見分』『トヨタ週内は通常操業方針』(4日付、中日夕刊)
☆『ウクライナ 停戦枠組みに懐疑的 欧米「露の対応次第」』、『県外ボランティアOK 広島土砂災害 避難指示解消受け』、『新日鉄住金爆発 2時間前、温度急上昇 ぼやの際、白煙も』、『道仁会会長ら無罪 身分隠しゴルフ「詐欺に当たらぬ」 東京地裁判決』、『全身刃物傷 男性不審死 埼玉・上尾』、『日光で震度4』(4日付、毎日夕刊)
☆『〈ふるさとが 元気と知った 今日の記事〉 清須の松永さんが新聞週間代表標語』『新聞協会賞に朝日など8件 猪瀬氏5000万円報道』、『「奇跡の連続で受賞」 呉美保監督が帰国会見』、『新日鉄爆発15人けが 業過傷害容疑で捜査 東海市 消防撤収後に発生 黒煙今年5度目』『歯切れ悪い「調査中」』『新日鉄住金 爆発の言葉避け』『トップメーカーなのに 住金、自治体批判の声』、『地方創生へ「実行実現」 女性最多5人 改造内閣が発足』(4日付、中日朝刊)
☆『安倍改造内閣 地方・女性に重点 首相「政策大胆に」』、『本社に新聞協会賞 「太郎さん」など認知症不明者報道』、『朝日、一転掲載へ 「恥ずかしい」「残念」身内記者反発 池上さん連載』『週刊新潮広告は黒塗りで掲載へ』、『典子さま伊勢神宮参拝 久子さまと共に 結婚を報告』、『上智大生殺害 布団にA型血痕 最新DNA型検査 マッチの血と一致』『DNA型登録58万件 「STR型」で鑑定の精度向上 別人との一致率は4兆7000億分の1』、『デング熱感染者さらに12人確認 11都道府県48人に』(4日付、毎日朝刊)

九月三日
 近くの愛北動物病院での愛猫こすも・ここの治療後、母が入院する八事日赤病院まで行って帰って(母は、あす他病院に転院しリハビリ生活に入る)、夕方からは以前から約束していた友人と一献。この世に横たわる多くの話を酒のつまみに夜遅くまで某所で歓談。私が作詞した詩が「カトマンズ恋歌/ラブバード」という曲にまもなく正式に生まれ変わる件に話が及んだ。この曲は、名古屋在住の情熱と努力、天性の中国人ソプラノ歌手、張柳春さん自らの作曲によるもので、近く若干の補修を加え最終的に原盤がつくられ誕生の運びだ。
 友人には先の音合わせの際、私が下手なりにも生で収録しておいた音声動画を聞いて頂いたが、彼女が言うには「題からして演歌調かと思っていたが、透明感があって、どこまでも壮大なメロディーでスケールの大きさを感じた。世界に十分通用する。ただ〈カトマンズ恋歌〉となると範囲が限定され狭まってしまうので惜しい気がするが、どうかしら。カトマンズの表現は、歌のどこかに、さりげなく入れ、題は【ラブバード】にした方が、より普遍的な色彩になるのでは。これは、あくまで私の意見ですが」とのことだった。
 この考えは、とてもよく分かる。私の狙いも、単なる男女間の愛だけにとどまらず家族愛も視点とした【世界共通の愛歌】にあるだけに、一度張さんにもこうした声を伝えなければ、と思い「貴重な意見をありがとう」と礼を言って別れた。【カトマンズ】から一歩離れよ、と言われてもカトマンズを中心にこの曲は、既にフェイスブックなどを通して在住日本人らの間に流れ始めている。それに、この歌詞自体がカトマンズに住む実在の男女と、チトワン国立公園にいる【ラブバード】を直接の発想として生まれたいきさつがある。こんご、この友人の主張を、どう生かしていくか。悩ましくもある。
        ×        ×
 第2次安倍改造内閣の閣僚名簿が菅義偉官房長官によって発表された。自民党前幹事長の石破茂氏は新設の地方創生担当相に。小渕優子元少子化担当相が経済産業相、有村治子元文部科学政務官も〝女性活躍担当相〟に起用されるなど、女性は歴代内閣最多に並ぶ5人となり、皇居での認証式を経て、正式に発足した。
 午後零時四十五分ごろ、愛知県東海市の新日鉄住金名古屋製鉄所内第1コークス炉で火災が起き、黒煙が上がっている、と一一九番。愛知県警によれば、コークス炉が爆発、炎上したとみられ、15人がやけどを負って、うち1人が重傷だという。ことしに入って5度目となる異様な黒煙噴出に地元住民の不安は極度に高まっている。
        ×        × 
【きょうの一文・ことば】
(「カトマンズ恋歌/ラブバード」の音声動画を耳に)1度聞いただけで、こんなにスッと耳に入ってくる曲は珍しく、壮大な詩だけにカトマンズ恋歌の題は惜しい気がする。人間に共通する「だれかを思う心」「せつなさ」といったようなものは、リアリズムなものよりも、より抽象的にした方がいいのでは。【世界のどこでどうしていますか】の表現は、世界の各国で住む全ての人々に共通する哀感のようなものがあるだけに、大事に育ててほしい。機会があれば、私も舞台でうたってみたい。=3日夜、ある小料理屋で。友人

【新聞テレビから】
☆『「外出控えて」放送 新日鉄住金爆発 黒煙、住民不安げ』『度重なる事故 対策へ委員会 新日鉄住金』、『総務・高市氏、環境・望月氏 今夕に改造内閣発足』『強まる官邸主導』、『中国初の「抗日戦争勝利記念日」 習主席出席 大規模式典』、『米記者また殺害か 「イスラム国」が映像公開』(3日付、中日夕刊)
☆『(イスラム過激派の)ボコ・ハラム都市制圧か ナイジェリア 州都に迫る恐れも』、『〈新世界文学ナビ 北米編18ジェフリー・ユージェニデス 主題離れ幻想世界へ転回〉』、『「政府・党一体で結束」 谷垣新幹事長が強調』『自民新執行部 派閥均衡と「安倍色」両立 幹事長 首相と「相性」未知数』
☆『本名でつかんだ栄光 在日韓国人・呉監督 家族テーマ』『「ふしぎな岬の物語」千葉の喫茶店モチーフ』『店主と常連客 火災から再建』『モントリオール映画祭 日本映画 受賞相次ぐ』、『【隊士の求心苦心し候】誠に暑い 新撰組降参 西本願寺日誌に記述 土方が改善を直訴』、『自民幹事長に谷垣氏 総裁経験者初の起用 きょう内閣改造・党人事』、『大村氏再選 自民が支持』『愛知知事選 県議団が意向』、『長野3人強殺 死刑確定へ 最高裁、被告の上告棄却』(3日付、中日朝刊)
☆『「苦界浄土」に新章 石牟礼さん旧宅で発見』『真骨頂示す 水俣の庶民 優しく見つめ』、『デング熱 公園ピリピリ』『青森、大阪に帰った人も 感染者36人に』、『錦織8強 日本人92年ぶり 全米テニス』、『自民県議団 大村氏支援へ』『愛知知事選 再選へ環境整う』、『池上さん 朝日連載中止通告 慰安婦報道を批判 掲載断られ』(3日付、毎日朝刊)

九月二日
 飛び回る一日。先ず凶暴極まる愛猫こすも・ここを愛北動物病院へ。相変わらず、反発したがウゥーという唸り声は心なしか日に日にトーンダウンしてきた。どうやら、こすも・ここは、この獣医さんのことを好きになったみたいである。ユーチューブでイタリアのシチリア島のど真ん中からも見えた【国際的な猫】ともあろうものが、もっと威厳を保ってくれなければ。半面で治療時の抵抗のトーンダウンは、その方がよく診てもらえるのだからイイッカ。
 てなわけで、けさも妻と二人で愛猫を伴って愛北動物病院へ。患部の洗浄後、注射を打たれて診療は終わった。あすも通院せよ、との仰せだ。でも、何にも増して嬉しかったのは「尻尾付け根の痛々しかったところが、だいぶ乾いてきた。よくなってきている」とのひと言である。

 午後。主なき近くの実家【母の家】へ。主な窓を開け放ち空気を入れ替えた。清らかで心地よい〈かぜ〉たちが競って我先に入って家のなかを飛び回って楽しそうに外に出ていく風景が手に取るように分かった。いまでは庭も、家も、随分立派になってしまったが、裏の窓を開くと目の前に迫る田園風景は〝いっぷくの味〟を残している。あの畦道をよく歩き、小川では何度も何度も上流から下流に向かって当時はやりの潜水泳法や、ときには魚の替え取りをし、山々では妹までも巻き込んで竹屑を刀代わりに英雄気取りでチャンバラもやったものである。〈かぜたち〉が去るまでの間、持参したハモニカで【ふるさと】や【浜辺の歌】【牧場の朝】などを、引き続き横笛で【さくら】と【惜別の歌】を演奏してみたが、物言わぬ〈かぜたち〉が聴いてくれていたような、そんな気がした。
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 人口12億人の超大国インドからモディ首相が来日し、安倍首相と会談。「国の発展には民主主義と人材、需要が大切だ」と強調。お酒の世界の秋の陣はプリン体ゼロ、糖質ゼロを歌い文句とした発泡酒のそろい踏みだとか。ニューヨークであった全米テニスオープンで錦織圭(日清食品)が第5シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と4時間19分に及ぶ熱戦の末、3―2で勝利。日本人選手としては、92年ぶりにベスト8入りという快挙を成し遂げた。
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【きょうの一文・ことば】
 プロ初打席で初ホームランは「そういう選手は大成しない」とのジンクスがある、と言われているだけに、僕にとっては自慢です。自分のなかでは「よくやった」と思っている。北海道をもっともっとスポーツでよくしていきたい。野球で恩返しをしたい。=今季限りの現役引退記者会見で。日本ハムの〝稲葉ジャンプ〟で知られた稲葉篤紀選手
 皆さんでつくってきたもので私一人ではないので、みんなで喜びを分かち合いたい。光栄だな、と恐縮しています。(作品を)知ってもらえる、ということが何よりも嬉しい。原作者の佐藤泰志さんは芥川賞に五回もノミネートされて落選して自殺されました。約二十五年前に書かれた小説が映画に変わって(受賞できて)佐藤さんが報われたような気がして今、胸がいっぱいです。おめでとうございますと言いたいです。
=2日付中日夕刊などから。モントリオール世界音楽祭で「そこのみにて光輝く」で最優秀監督賞を受賞した在日韓国人三世で三重県伊賀市出身の呉美保(オミボ)監督(37歳)

【新聞テレビから】
☆『モントリオール映画祭 三重出身・呉さん監督賞 吉永さん主演作 特別賞』『呉美保さん 男女の愛描き新境地 地元・伊賀にも貢献』、『政調会長 稲田氏起用へ 自民党人事 総務会長には二階氏』、『プロ野球 ハム稲葉引退表明今季限り』、『〈戦後69年〉戦地の父 心は色あせぬ 飯田の軍事郵便 遺族へ届く』、『盲導犬つける長髪男 20歳前後? 隣駅で目撃』(2日付、中日夕刊)
☆『バイナリ―投資 被害急増』『相談7月180件 海外業者野放し 返金要求に応じず』、『トラックと衝突 北陸線特急脱線 滋賀・長浜』、『いわさきちひろ最も古い原画か 太平洋戦争中 兵士慰問郵便に 日本青年館で発見』、『茨城・鹿島神宮 12年に1度 船団失踪』(2日付、毎日夕刊)
☆『日印 安保連携を強化』『首脳会談 閣僚級協議を検討』『原子力協定 早期妥結目指す』、『中部の男性、再審請求 20年前事件「DNA鑑定に誤り」』、『海自隊員いじめ自殺 パワハラ翌日 命絶つ』(2日付、中日朝刊)
☆『〈ゆがんだ償い〉原発ADR 和解案8割半額以下』『慰謝料「一律基準」裏付け』『裁判では「8割賠償」認定 低額算定に不信感』、『デング熱さらに19人 代々木公園、池の水を除去 計22人に』『重症化1~5%』、『「無理チュー」不問 橋本聖子氏 役職続投 スケート連盟とJOCが慰留』(2日付、毎日朝刊)

九月一日
 防災の日。1923年(大正12年)のこの日、午前11時58分。相模湾北西沖を震源に、マグニチュード7・9の巨大地震が起き10万5千人もの尊い命が奪われた。
        ★       ★
 元気を取り戻しつつある愛猫、こすも・ここ。9月1日写す
 
 
 朝一番でこすも・ここを近くの愛北動物病院へ連れていく。相変わらず激しく抵抗したが、少しは力を加減してくれている、そんな感じがした。毎日お会いする、獣医さんの優しいほほえみもあってか。これまでの拒否反応が少し変わってきた。もしかしたら、命の恩人と知り、敵対感情を融和と友情の気持ちに軌道修正したのかも知れない。獣医さんによれば、ガンとか、そういう悪性ではないとのこと。「あすも来て」とのお達し。あすも行かなくっちゃあ。これも、かわいくてわがままな愛猫のためである。
 動物病院のあと、舞は八事日赤に入院中である私の母のところに行く、というので郵便局経由で名鉄江南駅まで車で送る。帰宅した舞曰く「お母さん、術後の経過は順調で少しずつよくなってきたみたい。昼食もよく食べられた。それより〝お姉さん〟、足が痛くて大変みたい。きょうレントゲンを撮ってもらったみたいよ」と。母にとっては、お姉さんの存在が〝命綱〟だけに、たいしたことがなければよいのだが。
        ×        ×
 58年前のきょう、日本とネパールは国交を樹立した。ネパールで【カトマンズの〝おしん〟さん】として慕われるポカレル本田明美さん。いずれもフェイスブックから
 
 

 ネパールの裕子さん・ニルマニさん夫妻から海を越えて届いたフェイスブック情報。それによると、今日は日本とネパールの国交が樹立した日だ、とある。初めて知った。ネパールの男性と結婚、夫の突然の交通事故死という逆境をはねのけ、三人の子を育てカトマンズの〝おしんさん〟として知られる〈Nippon Chautariさん〉、すなわちポカレル本田明美さんから裕子さんあてに届いたフェイスブックの一部が「ますます日本とネパールが、仲良く近い関係でありますように」との添え書き付きで私あてにも送られてきたので【国交樹立の日】と分かった。
 ポカレルさん! そして裕子さん! 貴重な情報をありがとう。

 届いた内容は以下の通り
<<   祝 日ネ国交樹立 58周年  >>
1956年9月1日に、日本とネパールの国交が樹立して58年を迎えます。両国の皆様、おめでとうございます。これからも、日本とネパールの友好関係が末永く続きますよう、スポンサー(おしん言語研究所、ほうらいファウンデーション)そしてニッポンチョウタリグループ一同心よりお祝いを申し上げます。 2014年 9月 1日
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 ニュースによれば、8月の西日本の降雨量は平年の2・7倍、日照時間は48%だったという。ことしはその分、秋の訪れが加速している。イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに所属していた香川真司が三年ぶりに古巣であるドイツ1部リーグのドルトムントへの移籍を発表。現地サポーターの間では期待が膨らんでいる。やっと停戦になったガザ地区。ここでは3歳の妹の命を戦禍で奪われた8歳の姉ラマちゃんが「妹は死んだけれどうれしいの。妹は殉教したの。天国にいったの」と声を震わせる。悲惨な戦争…
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
 前に行かなきゃ、ダメ。引っ込んでしまってはダメなんだ。自分の好きなことをやっていくべきだ。それを死ぬまで、やっていく。それが男の生きざまです。=1日夜のメ~テレ『〈報道ステーション〉1964年東京五輪三宅義信 74歳の再挑戦』のなかで。三宅義信さん
 
【新聞テレビから】
☆『命を守る手掛かりに 関東大震災 記録映像の撮影場所特定』『①東京駅②浅草花やしき付近③吾妻橋周辺』『防災の日 訓練に235万人』『「防災 訓練大切に」 東海でも一斉に始業式』、『常滑焼 平和の礎に』『ガザ出身男性 故郷思い作陶』、『都内十数人感染か デング熱 代々木公園で?』、『猫の手借りて顧客キャッチ ロシア・大手銀 ローン契約で貸し出し』(9月1日付、中日夕刊)
☆『中秋の名月 38年ぶり早さ 今月8日 イベントも』、『最年長35歳で新関脇=大相撲秋場所新番付で35歳2カ月の豪風が戦後最年長の新関脇に。新入幕から68場所は史上1位。』、『福島、受け入れ伝達 中間貯蔵 環境相と復興相に』、『女子学生隊 ヒマラヤへ=「山ガール」ブームが続くなか、日本山岳会が創立110年記念事業として女子大学生4人を集めた「ムスタン登山隊」を編成。ヒマラヤ山脈の未踏峰・マンセイル峰(6242㍍)に挑む』『4人、第一人者の訓練受け』、『第三銀行 4・5億円申告漏れ』(1日付、毎日夕刊)
☆『中日ドラゴンズ公式ファンクラブ きょうから会員募集』、『過去最高の動員と熱気=期間中、3日間の観客動員は220万人(主催者発表)= どまつり閉幕、「鯱」に最高賞』、『高浜30㌔圏住民避難検証 福井県 再稼働見据え訓練』『計画の有効性示せず』、『稲葉真弓さん死去 64歳・作家 「半島へ」で谷崎賞』(1日付、中日朝刊)
☆『中京・松井投手 誓いのV 高校軟式野球 五十回のライバルに「任せろ」』『崇徳ナイン 決勝を応援』(1日付、毎日朝刊)

14年9月2日

ウェブ作品集

伊神 権太

実録随想「残り花」

平成二十六年九月三十日
 久しぶりにゆっくり、と言えるかどうか。
 キルギス共和国ビシュケクでの国際ペン大会に参加しているネパールの国民的詩人ビシュマ・ウプレティさんに英語で国際メール。ウプレティさんとは昨秋、カトマンズを訪れた際にお会いし共に文学について熱く語り合った仲で「もし出来ることなら、次はキルギスでお会いしましょう」と約束していた。それだけに、中部ペンクラブの公開シンポジウムなどと重なったこともあって参加出来なかった旨、お詫びを兼ねてメール送信した。
 あのさわやかなウプレティさんのことだ。必ずや、こちらの事情は分かってくださるに違いない。メールでは「私なりにいったんはキルギスに行こうと努力しましたが、あれこれ予定があって見合わせて頂き、申し訳ありませんでした。幸い公開シンポでは、パネラーとして詩歌について発言する機会が得られたので、ウプレティさんの詩集【海(The Sea)】を紹介し、うち1篇を朗読した」旨、報告させて頂いた。

 ネパールといえば、カトマンズ在住の長谷川裕子さんからフェイスブックを通じて次のような嬉しい便りが届いた。
 『伊神さん、YOUTUBEで「ラブバード・カトマンズ」1、2バージョン拝聴しました。とっても素敵で、夢のようです!! 感激しております。美しい詩を作っていただき、本当にありがとうございました。10月8日張さんのコンサートの大成功を、ヒマラヤの麓から祈っています!!』というものだった。

 何を隠そう。国と国の壁を超えた愛の物語「ラブバード・カトマンズ」の詩をつくるきっかけになったのは、裕子さん・ニルマニさん夫妻の存在が大きい。ふたりの限りなき愛があったからこそ、この詩が地上に生まれたのである。作詞者伊神権太として、あとは、この歌が地球の隅々にまで浸透、世界中の人々が夫婦や家族、友人愛に満たされた日々を過ごせる時代の到来を願うのみである。互いを思う心があれば、戦争なぞといった醜い争いもなくなるはずなのだが…。
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 御嶽山の火山噴火の方は当初、王滝村グラウンドを基地に自衛隊の大型ヘリを投入、800人態勢で朝から実施予定だった捜索が、山頂付近に高い濃度のガスがあるばかりか、小石が雨のように降り注いでおり火山性微動もある―とのことで中断。牛どんチェーンの「すき家」は、あすから全店舗の60%、1200店舗で深夜営業を中止する。
 1人暮らしをのぞく世帯の先月の消費支出は28万2124円。8月の消費支出を4・7%下回り、5カ月連続の落ち込み。「はやぶさ2」が11月30日に鹿児島の種子島宇宙センターから打ち上げられ、順調なら地球と火星の間にある小惑星の石や砂を採取して2020年12月ごろ、帰還予定だ。
 中国では10月1日の建国65周年を前に北京で開かれた音楽会に習近平国家主席とともに江沢民元国家主席(88歳)が出席し健在をアピール。半面、香港での若者を中心とした民主化を訴えた雨傘革命は日に日に拡大、数万人が街を占拠する事態に。
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【きょうの一文・ことば】
 「両方を応援したけれど、うれしい思いと、つらい思いが半々。北朝鮮には必ず金メダルを取ってほしい」「北朝鮮の選手は上手なので、同じ民族として誇らしい。いつか南北が統一して、一緒のチームで大会に出られるといい」=30日付『〈2014仁川アジア大会〉南北融和描くシュート 女子サッカー 両チームに声援』の記事中。スタンドで応援していた韓国人のことば

【新聞テレビから】
☆『同じ苦しみ二度と JCO=茨城県東海村の核燃料加工会社=事故15年 福島へ思い語り継ぐ』、『「FC2(米国法人が運営する動画投稿サイト)」運営者側捜索 動画投稿 わいせつほう助容疑』、『火山活発化で捜索中断 御嶽山 二次災害の恐れ』『捜索中断やむをえず 専門家 爆発の恐れ、火山ガス』『噴火直前に傾斜変化 観測記録で判明』、『消費支出4・7%減 8月 5カ月連続マイナス』、『開会式の入場券高かったのに 市民サポーターら1万人に無料で配布』(30日付、中日夕刊)
☆『火山活動 活発化の恐れ』『御嶽山 捜索を中断』『火山灰に雨 さらに危険 ドロドロの後セメント化』、『「裁判員制度は合憲」ストレス障害訴訟 賠償請求棄却 福島地裁』、『ヘルメットとマスクで登校 王滝小・中学校』(30日付、毎日夕刊)
☆『死者12人心肺停止24人に 御嶽山噴火 知立の高校生も死亡』『救助奔走の山小屋従業員 灰の中の2人は救えず』『阻むガス 運べない 捜索中断…家族ら焦り』『「絶対生きて」 鈴鹿の伊藤さん妻』『地元 日常にも打撃 特産=「御嶽白菜」などの作物=に灰、児童らマスク』、『シェールオイル開発など失敗 住商 損失2400億円』(30日付、中日朝刊)
☆『御嶽山噴火 死者12人に 24人が心肺停止 捜索一時打ち切り』『腰まで積もる灰 ガス漂う静寂の山頂』『首相が哀悼の意』、『首相「年功賃金 見直しを」 政労使会議「企業収益、拡大重要」』、『あす避難指示解除 川内村 生活できるのか 買い物、通院、子育て…不安』『★袴田さんが退院』(30日付、毎日朝刊)

九月二十九日
 本日付中日新聞の〈中日春秋〉。
 筆者は『〈山の動く日来る。/かく云へども人われを信ぜじ〉〈すべて眠りし女(おなご)今ぞ目覚めて動くなる〉』と書き出し『▼昨日に続いて、山の話を書かざるを得ない。「魔の山」となった、御嶽山ではなく、別の山。途方もない夢や願いをなかなか動かぬ「山」と見て、それに挑み続けた女性のことである。女性初の衆院議長を務め社会党の委員長だった土井たか子さんが亡くなった▼……』と続けたが、亡き土井さんを評するのにこれほどの表現はない。

 長野、岐阜県境の御嶽山の噴火による被害の現状が次第に分かりつつある。きょうも山頂付近で心肺停止状態の登山者八人が麓に運ばれ全員の死亡を確認するなど死者12人、心肺停止24人、重軽傷者63人に及んでいる。硫化水素の濃度が高くなり、中断もしばしばで捜索は難航を極めている。きのうまで隣にいた命を突然の自然災害で失ったり、家族の行方が知れないままの人々の気持ちはいかばかりだろう。一人ひとりの悲報が新聞、テレビで報じられている。

 御嶽山の噴火被害の実態が刻々と伝えられてゆく(NHK、CBC画面から)
 
 
 
 
 

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 きょうは花霞町の資源ゴミの分別収集日。担当責任者という役割上もあって早朝から指定の収集場に出向いた。ここで他のスタッフらと種類別に収集箱の設置をするなど準備をし、午前七時からの開始に備えた。幸い、今朝は他所からの不法投棄物もなくスムーズに作業は進んだ。いつも思う。ゴミ出しをする人々の表情は真剣そのものだ。
 このところは、読んだり、書いたり、聴いたり、電話をかけたり、出向いたり…、の連続。ナンダカンダと外出も多く、少しハードな日々なので、朝早くからの重責が無事果たせるか、少し不安ではあった。でも、皆さんに助けられ、なんとか切り抜けた。
 デ、帰ったらすぐに朝食を取り、あらためて眠る、などゆっくりしたいところだが、そこはドッコイ。こんどは、けさ未明にかけ半分眠りこけそうになるつど、わが〝ほっぺ〟を何度も叩いて、叩いて執筆しておいた本欄【生きてゆく人間花たち】二十九日分をいま一度読み直してのアップ(公開)作業を実施。さらには私の詩が歌曲【ラブバード・カトマンズ】になった件で、来月八日に迫った発表会を兼ねた〈張柳春リサイタル〉を前にしての招待券送付などにも追われた。

 束の間、ホッとしたところへ、ピンポーンと容赦なき、不意打ちのような呼び出し音。妻が玄関先まで出ると、あのオバタさんが、注文しておいた名詞を手に訪れた、と分かった。あいにく一番大切な〝一匹(いっぴき)文士〟の記述が無いので、再度作り直してもらうことに。これは私自身の明らかな点検ミスでもあったので持参された分については当然、料金をお支払いした。金は、このところ動けば動くほど、まるで洪水の如く出ていく。きょうは動かなくとも、血さながらに流れ出た。この世の中、全くもって金次第か。夕方になり、やっと重荷が取れ開放感に満たされ「さあ~、書かなくては」と自室デスクの前に座る。
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 アジア大会。卓球女子が48年ぶりの決勝進出を果たした。香港の民主化デモが深刻化、逮捕者は89人に。東京・青梅では小泉純一郎・細川護熙の両元首相が反原発ライブのステージに。「原発のない社会こそ、豊かな生活だ」と〝原発ゼロの国〟つくれ」の訴え。中国・瀋陽では、夏の終わりから秋のはじめに、との約束がズレこんでいる北朝鮮による拉致被害者らの調査に関して4時間半に及ぶ日朝協議。
 国会は第187回臨時国会が召集され「今国会は〝地方創生国会〟と位置づけたい」と安倍首相。外交では日中首脳会談の早期実現に意欲を示し「両国は安定的友好関係に」と力説した。「ダメなものはダメ」と言い切った、かつてのマドンナ旋風の超本人・土井たか子さんの逝去。彼女の死に「御嶽山を噴火させたのは土井さんみたいな気がしてならない。愚かな〝人間への警鐘〟として、亡くなるときに【山を動かして逝ったのでは】」と。舞の奇抜な発想には「ありうることだ」と私―
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【きょうの一文・ことば】
 「秋場所の主役は逸ノ城に間違いなかったでしょう。十四日目に(逸ノ城と)当たる緊張感は大変なものだった。勝つということと、ナンバーワン(横綱)になることは大変なことです。=29日優勝から一夜明けての記者会見の席で。横綱白鵬

【新聞テレビから】
☆『8人収容 死者10人に』『御嶽山噴火 捜索範囲拡大へ』『息子の携帯つながらない 春日井の不明者家族』、『原発再稼働 推進明言』『首相所信表明 地方の創生訴え』『川内原発再稼働に御嶽山影響しない 官房長官』、『信長、秀吉役初の女性 名古屋まつり 三英傑・三姫決まる』(29日付、中日夕刊)
☆『御嶽山 31人噴煙風下に集中 救助活動を再開 4人の身元確認』『救助阻む 隕石、有毒ガス』『不明者家族「情報を」 懸命の捜索 希望託し』『隊員ゴーグル姿で』、『「安定的な日中友好」提唱 臨時国会 首相、午後所信表明』、『シンドラー事故 母「憤り消えない」 発生8年 公判で意見陳述』、『容疑者宅から女児血痕 神戸遺棄 遺体切断時に付着か』、『市長派5人当選 美濃加茂市議選 得票も上位』(29日付、毎日夕刊)
☆『土井たか子氏 死去 85歳・元社民党首 女性初の衆院議長』、『4人死亡27人心肺停止』『御嶽山火砕流確認 負傷40人』『灰の中動かぬ人』『「お母さん死にそう」電話した娘帰らず』『「何とか、息子の情報を」 写真手に父が麓で訴え』『最悪の結果に悲痛 岐阜の三浦さん声を落とす同僚』『命救った魔法瓶 噴石防ぎぺちゃんこ』(29日付、中日朝刊)
☆『夢中で逃げた 御嶽山噴火「娘危篤」声落とす 噴石当たり 父、情報求め』『山小屋で耐え 頭上のザック 命救う』『励まし合い一夜 下山、抱き合って涙』、『紅葉、好天、土曜日 登山者多く被害拡大』、『土井さん死去 護憲派、歯切れよく マドンナ旋風「やるっきゃない』(29日付、毎日朝刊)

九月二十八日
 木曽の御岳山の噴火。1979年10月の水蒸気爆発の時には、当時一線記者として新聞社の取材ヘリで最初に現場上空をルポ。噴火といえば、ほかに三宅島噴火でも現場にヘリで直行。雨のように降り注ぐ火の粉と火砕流を目の前に、カメラ氏の「島にもっと近づけ!」に「いや、危険だ。これ以上はダメです。無理はしない方がいい」と断固応じないパイロットとの間の板挟みとなり、双方をなだめすかして取材した、あの日々が思い出される。
 
 火山灰に埋まり〝雪山〟のようになった、御岳山の山頂付近や噴き上がる噴煙、火山噴火予知連絡会の記者会見など悲報を伝えるニュース画面の数々=28日夜、NHK画面から
 
 
 
 

 昨日、噴火した木曽の御岳山。その後、被害は拡大し山頂付近にいた31人が心肺停止に陥り、今夜までにうち4人の死亡が確認された。ケガ人のなかには煙を吸い込み、のどにやけどし自力で歩けない人もいるという。また、テレビ画面には火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長らによる記者会見が映し出されたが「水蒸気爆発の予知は難しい」「ことに小さな噴火の場合、前兆をとらえることは難しく、それをどう反映していくか、だ」「活火山には近づくな、ということになってしまいます」と悲観的かつ苦しい答弁が目立った。
        ☆        ☆        
 きょうは午前中、私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」同人でもある詩人牧すすむさんのもう一つの顔である琴伝流大正琴弦洲会(倉知弦洲会主=牧すすむさん)の第30回記念中央大会が開かれている日本特殊陶業名古屋市民会館ビレッジホールへ。それこそ、お忙しいなかをスタッフに楽屋まで案内して頂き、お祝いを述べさせて頂くと同時に、来月八日に迫ったソプラノ張柳春リサイタル「ラブバード・カトマンズ」(名古屋市の電気文化会館ザ・コンサートホールで午後六時半、開演)の発表コンサートを前に、作詞者・伊神権太として、歌手であり作曲者でもある張さんを牧さん夫妻に紹介させて頂いた。

 午後は栄の愛知芸術文化センター・アートスペース室での中部ペンクラブの理事会へ。引き続きあった公開シンポジウム【『中部ペン』を読み文学を語る】にパネラーとして出席した。1パネラーとして【中部ペン21号】に掲載された小説と詩に対する率直な感想を述べ、同時にどんな創作であれ、「主張」と「時代の投影(証言者)」「リズム感あふれる表現力」そして何よりも「分かりやすさ」の大切さ、などの必要性を訴え、加えて作品のなかに時代を動かすような、そうした「突き破る」何か、地底から湧き上がってくる、底知れないエネルギーといったような文学が求められている点を訴えたが、会場での他のパネラーや参加者の受け答えを聞く限り、これにはほど遠いことをあらためて感じた。
 発言を聞くかぎり、これでは天下を「突き破る」作品の出現など夢のまた夢だ。第一、小説や詩をしっかり読み取る力に欠けている。古い感覚の思い込みや、誤った先入観で定型にこだわるあまり、新しい文学が何たるか、に気付いていない輩が居て寂しくもあった。パネラーにはもっと作品を2度、3度としっかり読み込んだうえで納得いく論評を加えてほしかった、というのが私の偽らない心境である。かといって、このレベルの人たちに、ここでそれを求めるのは無理で、「突き破る」作品といったところでピンと来ないかもしれない。
 ここで個人の作品や名前は控えるが、いやしくも小説になっていない作品=ただ、その小説はある種、実験を試みている〝実験小説〟という点では評価してもよいのだが=を「テレビドラマにふさわしい」などと安易に語るパネラー氏には、落胆すらした。作品をもっと、しっかり読み込まなければ。読み方に欠陥がある。情けない。それからシンポの反省点を言わせてもらえば、あれもこれもと欲張りすぎで総花的に過ぎ、パネラーも多すぎた。中ペン受賞作一本ともう一、二本に絞り込み、ここから話を広げていく手法をとった方が良かった。おそらく、参加者の中には煮えきらないまま帰った方も多かったに違いない。
 とはいえ、こうしたシンポジウムを開いてペンクラブ会員の文学作品を俎上にあげ、自由な討論を重ねることは中ペンならでは、の真摯な姿勢で決して悪くはなく、大変にいいことだ、とは思う。本来、力量があり私自身、常日ごろ敬服している古い作家たちには、これを機会に目覚め脱皮してほしい。
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 元社民党党首で女性初の衆院議長を務めた土井たか子(どい・たかこ、本名多賀子)さんが肺炎のため兵庫県内の病院で亡くなった。85歳だった。土井さんは昔からナントナク好きなタイプの国会議員だっただけに、寂しい気がする。少なくとも彼女はある面で「天を突き破った」勇気ある、尊敬に値する女性であった。お安らかに―
 大相撲秋場所は横綱白鵬が横綱鶴竜を掛け投げで下して14勝1敗で優勝。優勝回数を千代の富士と並ぶ31度に伸ばした。今場所、活躍が目立った新入幕逸ノ城は安美錦を押し出して13勝2敗となり、100年ぶりの新入幕優勝こそ逃したが、殊勲賞と敢闘賞に選ばれた。遠藤は3勝12敗、大砂嵐も7勝8敗と負け越した。来場所に期待したい。
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【きょうの一文・ことば】
「14日に津駅辺りの近鉄車内で突如、意識を失って倒れ後頭部が血だらけに。気がついたら病院のベッドにいました。驚きました。それでも、脳には脳内出血など心配された個所はないことが分かり、24日に無事、退院しました。この世のなか、いつ何時何が起きるか、知れたものではありません。」
=中ペンの公開シンポジウムが終わったあと。一緒に食事した名古屋市内のレストラン「さかなや」で。突然、パネラーの一人、西尾典祐さんがポツリと語り出してドキリとした。西尾さん! おからだ、大切にしてください

【新聞テレビから】
☆『御岳山噴火 7人意識不明』『重症25人 死者情報も』『頭上に黒煙 泥の雨』『襲う 噴煙、熱風』『降り注ぐ噴石「死を覚悟」』『山岳信仰の山 噴火口数カ所 下山阻み 被害拡大か』『仲間 助かって 頭上で散り散りに』、『アジア大会 冨田選手を追放』『「ポスト北島」近年不振』(28日付、中日朝刊)
☆『御嶽山噴火 7人重体 死者・不明情報も』『山頂に250人 48人下山できず』『10日から火山性地震』、『「無戸籍」全国200人』『300日規定、成人18人 法務省調査』、『複数少女に不審行動 女児遺棄容疑者、接触求め 神戸』、『赤ちゃんポスト「1割障害児」 4分の1は匿名 熊本市専門部会検証』(28日付、毎日朝刊)

九月二十七日
 長野、岐阜県境の御岳山(3067㍍)が午前11時53分ごろ、噴火。噴火は1979年いらいだといい、女性一人が亡くなり、三十数人が大けがをし、うち十数人が意識不明だという。山頂の火口から噴煙が上がり、頂上付近など一帯が雪のような火山灰に埋もれ大変な事態となっている。この世のなか、いつどこで何が起こるか知れたものでない。
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 きょうは、各務原での社交ダンス、名鉄コミュニティサロン西春でのサンポーニャとふたつのレッスンを思い切って止め、名古屋へ。西区のウェスティンナゴヤキャッスル2階天守の間で生前、お世話になった一宮市の医療法人山下病院最高顧問だった服部外志之さん、すなわち服部先生を偲ぶ「故服部外志之お別れの会」があったためだ。

 温かく、かぎりなく優しかった生前の服部医師
 
 
 服部先生といえば、料理にも長け、頑固一徹といってよいほどに実直で自らに厳しく、かつ仕事熱心、最新医学へのたゆまぬチャレンジで知られ、私自身、新聞社の一宮支局時代から随分と助けられ、あれやこれやと教えていただいたが、さる八月十三日に肺小細胞がんで亡くなった。77歳だった。この日は息子で山下病院理事長・服部昌志さんの別れのことばが、強烈に心に残ったのである。
 昌志さんによれば、服部先生の口癖はいつも分相応に、で、「死」に当たっての遺言は「通夜も葬儀もするな」ということだったので家族で行った、という。病に倒れてからも「誰に何と言われようが検査も何もするな」と言い張るので、これを実行。動けなくなったある日、「いつもバカヤローと叱られどおしだった父が、たった一度だけ〝ア・リ・ガ・ト・ウ〟と言ってくれ、あぁ、とうとう別れるのか、と思いました。お別れの会をやる、などと言ったら、それこそ〝バカヤロー〟と怒鳴られるでしょうが、それも覚悟のうえ。私は(父の跡を継ぎ)山下病院を患者さんたちのためにも、さらに充実発展させていきたい」と誓った。私は、この話を聞き生前の頑固一徹医師に思いをはせ、思わず涙があふれ出た。
 この地方で頑張る最先端の医学界のいろんな方々のあいさつに続き、私はその他大勢の一人として祭壇に献花させていただいたが、心から「ありがとうございました」と礼を述べ、そして「お安らかに」とただひとり、呪文でも唱えるかの如く手を合わせ、頭を垂れた。この日は、過去11期に及び衆議院議員を務められ自治大臣や国家公安委員長などの要職にもあった、サトカンさん(佐藤観樹)はじめ、一宮市長の谷さん、大森石油の大森さんらにも久しぶりにお会いすることが出来、皆さん、お元気そうで何よりだった。
        ★        ★
【きょうの一文・ことば】
 「もっともっと、一生懸命に練習して、きょうより力つけられるように変わりたい」=1敗対決で優勝30回の横綱白鵬戦で負けたあと。逸ノ城のことば

【新聞テレビから】
☆『御嶽山噴火けが人複数』『入山規制 登山者多数が避難』『「雷のような音2度」 御岳の山小屋「ひどいけが人も」』、『エボラ死者3000人超 西アフリカ 3週間で1000人増』、『アジア大会会場でカメラ窃盗容疑 競泳・冨田選手を追放』、『香川伸行さん死去 52歳 元南海捕手、「ドカベン」』、『美濃加茂市の税務課長自殺 市長収賄事件で聴取』(27日付、中日夕刊)
☆『〈チェック〉他人が払わないから… 富士山入山料に壁 徴収率 山梨56%静岡41%』、『英 イラク空爆参加へ 対イスラム国 議会が承認』、『世界のしばちゃん=東京都小金井市の住宅地の一角にある「鈴木たばこ店」の看板犬・しばちゃん(オス・6歳)が〝世界的〟な人気を呼んでいる。』、『-雲に浮かぶ幻想美 天空の城 各地でブーム地元「売り込め」 観光客が殺到 秋から冬に発生 日本の原風景』、『自身がモデル? 女性の苦悩描く 石牟礼さん初の小説 終戦直後の未発表短編=「不知火をとめ」=』(27日付、毎日夕刊)
☆『再生エネ購入 制度改定へ』『電力各社中断で 普及にブレーキ』、『白斑被害者を「地雷原」 カネボウ支社内部資料に』、『逸ノ城 最速金星』、『巨人3連覇 セ・リーグ』、『国宝織部の「焼き物教科書」 愛知文教大前学長解明 多治見で初公開』、『★天皇陛下が恒例の稲刈り』(27日付、中日朝刊)
☆『露17年ぶり女性飛行士「突破口に」=エレーナ・セロワさん(38)=』『一時故障ソユーズISS(国際宇宙ステーション)ドッキング』、『英語小5から教科に 有識者会議提言 18年度にも アジアトップ級狙う』、『日立年功賃金を廃止 管理職 ポスト・成果給のみに』『民間給与3年ぶり増 国税庁調査 13年平均413万6000円』、『海自幹部ら34人処分 いじめアンケート隠し』(27日付、毎日朝刊)

九月二十六日
 さすがに今日も一日、心身共にフル回転で少々、疲れた。
 全身が痛まないよう近くのクリニックを訪れ(これは半ば強制的に行かされたのだが、これでよかったのかも知れぬ)診てもらったあとは、「熱砂」同人の詩人・牧すすむさんのもう一つの顔・琴伝流大正琴弦洲会=牧さんは弦洲会の倉知弦洲会主その人である=の第三十回記念中央大会会場(旧名古屋市民会館)に飾るスタンド花の手配に始まり、三十回大会の本紙「熱砂」のWhat’New欄での告知、さらには明後日に名古屋で開かれる中部ペンクラブ理事会を前に、十一月十一日に予定している文学散歩【近江文学と戦国の三姉妹を訪ねる】の全行き先に対して電話によるあらためての再確認作業と、休む間もない。そればかりでない。新しく書き始めた小説は、一匹文士として無我の境地で書き通さなければ。中ペン理事会の後の公開シンポではパネラーも務めなければならない。
 きょうも合間を縫って私が作詞したラブソング〈ラブバード・カトマンズ〉のフェイスブックへの公開を何度も試みてみるが、やはり容量が多過ぎるためか。アップにはならずじまい。こんなわけで、一日はアッという間に、それこそ私を馬鹿にでもする如く過ぎさって、既に翌二十七日の午前二時近い。それでも夕方から夜にかけ、〈ラブバード・カトマンズ〉の第二、第三の音曲と歌入れの収録場面をユーチューブで世界に向けて発信することが出来た=カトマンズ恋歌2/ラブバード・カトマンズ、またはラブバード恋歌3/ラブバード・カトマンズで検索すると、画像と音が出ます=。とはいっても、第一線のあの地をはって歩くような新聞記者時代の夜、昼、朝となく、それでも「これでもか」「これでもか」と何日も続いた深夜未明の帰宅、目まぐるしく変わる激務に比べたら、どうってこともないことは確かだ。
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 5098人の死者・行方不明者を出した伊勢湾台風から丸五十五年。この日、東海地方の各地で慰霊祭が営まれた。巨人が横浜スタジアムでDeNAに6―3で勝ち、3年連続36年度目、原監督になってからは通算7度目の優勝。妻の舞は巨人の連覇に「あ~あ、巨人だけには勝ってほしくないのに。ドラゴンズは、どうなってるのよ」と、ご機嫌ななめである。新入幕の逸ノ城(東前頭10枚目、湊)が大関連破に続き、横綱・鶴竜(井筒)までを破り12勝1敗。新入幕で横綱に勝ったのは、41年ぶりだそうだ。
 神戸の小1女児殺害事件、逮捕された男の自宅から女児のリュックサックが発見された。夜、同じ神戸の中心街、JR三ノ宮駅近くでビル火災が発生。北朝鮮の最高人民会議に金正恩第一書記の姿がなぜかなく、このところ右足を引きづって歩く姿が再三映し出されていることから、痛風か糖尿病なのでは、との憶測が出ている。        
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【きょうの一文・ことば】
 「寝て、起きたら強くなっている」=26日付中日朝刊「逸ノ城 大関連破」の記事の中で。逸ノ城の師匠・湊親方(元幕内湊富士)のことば

【新聞テレビから】
☆『伊勢湾台風から55年 名古屋で慰霊祭 防災の決意新た』『被災写真1500枚志継いで 刻む教訓 伊勢湾台風55年 たどる証言 名古屋の郷土史家 譲り先探す』『映画で命の大切さ 後世に』、『ベルギーと商業、文化交流を 栄町商店街とルイーズ通り調印』、『地下鉄各駅 点検へ』『名駅浸水で河村市長意向』、『宇沢弘文さん死去 86歳 理論経済学の第一人者』、『危険ドラッグ事故なし逮捕 警視庁客乗せタクシー運転』『吸引運転疑い 全国初』、『〈旅〉ハウステンボス 長崎県 花の楽園は西欧の香り=文・写真 富永賢治』(26日付、中日夕刊)
☆『スーパー大学に37校 国際競争力を強化 文部省選定』『年1億~4億円投入』、『拉致調査報告迅速に 首相、北朝鮮に要求へ』『国連総会で演説』『「河野談話を継承」 岸田外相、韓国外相に表明』、『G7シリア空爆支持 イスラム国「重大な脅威」 外相会合』(26日付、毎日夕刊)
☆『名駅浸水 ビル工事原因 竹中工務店社長が謝罪』『東山線 9時間運休 15万人影響』、『羽生王位 4連覇』、『物理学賞に十倉氏=理化学研究所の十倉好紀・創発物性科学研究センター長(60)=理化学研究所予想 米社 ノーベル賞候補を発表』、『★震災、原発など議論』(26日付、中日朝刊)
☆『名古屋地下鉄浸水 隣接JPタワーから漏出 施行の竹中が謝罪 市交通局 賠償請求へ』、『イスラム国包囲網加速 テロ撲滅へ 戦闘員、資金封じ込め 安保理決議』、『入江V3 アジア大会競泳 目標が見えた』、『難民支援に54億円 首相国連演説 常任理事国に意欲』、『雌雄半々 鳥羽・答志島 希少イセエビ』(26日付、毎日朝刊)

九月二十五日
 午前中はオーバーに言えば、目だけが開いている、仮死状態で社交ダンスのレッスンに参加。全身が幻覚状態にあることが、なんとなく分かる。昨夜は、からだの方が扉を閉めるようで、もう眠くてしようがなく床についた。このため、そのまま寝入ってしまい、けさは早朝から執筆に挑み朝食後は車でレッスンへと出発。からだがまだ少し眠ったままであることを承知の上で、ステップを踏んできたのである。
 帰ってからは新聞をしっかりチェック。私の苦手なフェイスブックに先日、名古屋のスタジオで収録した国境を超えた愛の讃歌「ラブバード・カトマンズ」の収録動画2バージョンのアップを、映像をショートカットするなどして何度も試みてみた。が、やはりフェイスブックの動画は容量がごく少しに限られているためか、「リクエストを処理できませんでした」「リクエストに問題が発生しました。できるだけ早く解決できるよう作業中です」の繰り返しで、きょうのところは動画公開は断念。疲ればかりが心身に沈潜するかの如く残った。専門家なら方法はあるに違いないはずだが。そこが見つからない。
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 地下鉄名古屋駅の浸水騒ぎには驚いた。近くで進むビル工事現場の下水管の接続漏れが原因で、雨水がここから地下に流れ出たらしい。これしきの雨で地下鉄が水没してしまったのでは、都市機能のマヒも目に見えている。私もよく乗る市営地下鉄東山線が運転不可能に。始発から九時間以上にわたって運転出来ない状態が続き、十五万人の足に影響が出たという。今回の浸水騒ぎは、明らかに人災と言っていい。
 日本上空の大気は相変わらず不安定なままで、台風16号が温帯性低気圧になったかと思うまもなく小笠原沖に台風17号が発生。日本を伺っている。関西電力が宮城県の仙台港に石炭火力発電所をつくる、という。きのう女児連れ去りで逮捕された男。自らの会員制交流サイトで「だれか友だちになってください」と呼びかけていた。何が男を犯行に走らせたのか? 毎日、毎日いろんなことが起きては消えていく。
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【きょうの一文・ことば】
 「大河ドラマは影響が大きい。地域主権と言われるが、その中核が言葉。それぞれの地方の言葉や文化を大切にしてもらいたい」=25日付中日朝刊『河村市長 大河ドラマ改善要求 「名古屋ことば」使ってちょ―』の記事の中で。河村市長
 「罪は裁けても心までは裁けぬ/吾が心は己で裁かねばならぬ 岡下 香」=昨日24日付中日夕刊文化面『〈一首のものがたり〉命差し出せば、償いかなう=獄中の岡下に、歌誌「未来山脈」を主宰する歌人で岡下の師である光本恵子は最後まで寄り添った』から

【新聞テレビから】
☆『地下鉄名古屋駅浸水 近隣再開発 現場から雨流入か』『運休、通勤通学混乱』『「どうして」「遅刻だ」 名駅ラッシュ直撃あふれる人』『総雨量 一カ月の約半分 名古屋降り始めから』『駅前再開発に影響も』、『テロ目的の海外渡航処罰 安保理首脳級決議 対「イスラム国」で』、『TPP交渉日米物別れ 年内合意厳しく』、『ロボ10体華麗にダンス 村田製作所 センサー技術結集』(25日付、中日夕刊)
☆『名古屋駅 大雨で浸水』『岩塚―池下間 東山線一部不通 市営地下鉄』『近隣ビル工事原因か』、『787発煙 米に調査継続を勧告 運輸安全委 原因特定できず』、『宮沢りえさんの母光子さん死去=65歳』、『胃がんの8割ピロリ菌原因 WHO報告 除菌が効果 健康保険適用を評価』(25日付、毎日夕刊)
☆『防犯カメラに後歩く姿 神戸女児遺棄 47歳容疑者逮捕』『調べに「黙秘します」』『テロ資金根絶へ新法案 政府提出方針 恣意的運用懸念も』、『伊勢湾台風 命懸けた記録 あす55年 名古屋・南署受け継ぐ』、『大村知事出馬表明 自民と協調』『オール与党体制鮮明』(25日付、中日朝刊)
☆『国語世論調査 「名詞+する」定着 チンする お茶する 愚痴る』、『「ダイエー」消滅 4年後』、『日中、海上連絡協議再開へ 偶発的衝突回避狙い』、『3回目破棄、無期懲役に』『秋田・弁護士刺殺 差し戻し審判決 仙台高裁』、『〈訃報〉震災ボランティア 黒田裕子さん73歳=阪神大震災や東日本大震災の被災高齢者らの見守り活動をするNPO「阪神高齢者・障害者支援ネットワーク」理事長。24日、肝臓がんのため死去』(25日付、毎日朝刊)

九月二十四日
 このところは少し齢を重ねたせいもあってか、舞の私に対する口癖は「するのは、〝一日ひとつ〟よ。現役時代とは違うのだから」というものだ。
 肝に銘じて日々を過ごしているが、きょうは雨のなか。名古屋と江南を行ったり来たり、一日ひとつどころか、三つこなした。でも、若いころと比べ確実に体力の衰えがあってか、少しばかりしんどかった。疲れた。これも自業自得。事の発端は、来月八日のリサイタルを前にソプラノ歌手、張柳春さんに渡すべき大切なモノを忘れてしまったからだ。

 大切なモノとは、張さん自らが2006年~2007年にかけ、日中友好の促進と後進音楽家の教材として自ら日本語と中国語で書いて編集した【中国語テキスト―日本童謡篇】という小冊子である。〈日本童謡を外国語で歌いましょう! 張柳春〉をスローガンに日中音楽演奏協会編となっている。CDとともに、〈ふるさと〉や〈浜辺の歌〉〈椰子の実〉〈宵待ち草〉〈夏の思い出〉〈竹田の子守唄〉〈初恋〉〈早春賦〉〈この道〉など22曲が日本語と張さん自らが翻訳した中国語で収録されており、当時たちまちのうちに発行全冊が売り切れ、わずかに残しておいたという、最後の1冊を先日私にプレゼントされたが急に、そのうち2、3曲をこんど新しく編集するCDに入れる、ということになり「今度会う時、持ってきて」と言われていたのに忘れたのが発端である。
 きょうは、午前中、栄の中日文化センターを訪れリサイタルの挨拶を兼ね招待券を持参がてらスタッフに張さんを紹介、張さんにお会いしたその際に手渡すことになっていたのに。つい、うっかり忘れたからサアーッ、大変。午後、横笛の稽古もあるため、大須の師匠宅でこれをこなし、土砂降りの雨のなかを江南の自宅まで、とって返し再び名古屋駅で手渡すという、ドタバタ劇になったのである。張さんは「伊神さんに悪い。私が江南駅まで出向きます」と言ってくれたが、それでは男がすたる。それに雨がひどい。いつものようにヘルメット姿とはいえ、オートバイで来られたら事故にも遭いかねない。
 というわけで、「そんなわけには行きません。だったら名古屋駅まで出向いてくれたら私の方が出向きます」ということになり、1件落着したのである。でも、いい体験になった。何よりも張さん編集の貴重な小冊子の重さを感じたのである。名古屋に向かう名鉄電車のなかであらためて、この小冊子に目を通させて頂いたが、これは紛れもなき本物、アッと言う間に売れて当たり前だ、と思った次第である。これは再販でもしようものなら、たちまち売りきれるに違いない。
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 台風16号が温帯低気圧になったと思ったら、今度は17号が発生。JALのマイレージ会員の個人情報75万件が流出。香港のサーバーに流出した可能性あり、とのこと。午後10時31分。メ~テレの地震情報によれば、福島沖を発生源に福島市浜通りで震度4の地震が発生。津波の心配はなさそうだ。イスラム国壊滅が叫ばれる国際世論のなか、シリア国境に難民が殺到。シリアのアサド大統領も、米国によるイスラム国への空爆開始を「テロと戦う国際的取り組みには支持する」と。ティスする、とは最近の若者言葉で「相手をけなしたり、否定すること」だそうだ。ことばは、時代とともに変わってゆく。ニューヨークで開かれた国連気候変動サミット。元凶ともいえる、米国と中国が懺悔の心で「積極姿勢」を示した、とか。
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【きょうのことば】
 愛知県立大学で中国語を教えている湯海鵬先生に「ぜひ、日本人のよく知っている歌を中国語で歌ってほしい」と勧められた、のがきっかけです。CDには22曲の歌を取り上げました。日本人が愛唱している童謡ばかり17曲が選ばれ、懐かしい歌、安らぎの歌、歌いやすい歌ばかりです。私が長年歌ってきたオペラ発声法を使わず、普通のポップス発声法で録音した曲です。=張柳春さん。24日午後。名古屋市内で自作の「日本童謡を外国語で歌いましょう」の小冊子誕生のいきさつについて

【新聞テレビから】
☆『東海 今夜から雨警戒』、『母の肺分割し2歳児両肺に 岡山大病院 世界初の移植』、『女児不明 47歳男逮捕』『遺体の身元確認 遺棄容疑 袋に吸い殻・診察券』、『シリア領空爆 長期化も』『米「自衛権に基づき攻撃」』『国連事務総長 事実上の容認』、『大村氏が出馬表明 愛知知事選再選目指す』(24日付、中日夕刊)
☆『影をまとう パリコレ開幕』、『名古屋・栄とベルギー商店街が姉妹提携へ』、『母の願い娘が実現 来月完成 父の慰霊碑 シベリアに』、『アジア初 火星周回軌道 インド探査機到達』、『中東情勢懸念 NY株116㌦安』、『安倍首相が空爆に理解』(24日付、毎日夕刊)
☆『複数の袋に遺体 女児か 神戸 不明小1宅から100㍍』、『米、シリア空爆開始 中東五カ国参加「イスラム国」標的』(24日付、中日朝刊)
☆『対イスラム国 米、シリアで空爆 中東5カ国も参加』『シリア非難せず 事前通告』『アルジェリアで仏人拘束 「イスラム国」分派組織 「24時間以内」空爆停止を要求』、『ウイグル学者無期懲役 国家分裂罪 中国の地裁が判決』、『ダイエー完全子会社に イオン、来春にも上場廃止』、『認知症女性の350万円盗む 警視庁 ヘルパーら3容疑者逮捕』、『バス運転手、乗客にキス 徳島 迷惑条例違反容疑』(24日付、毎日朝刊)

九月二十三日
 秋分の日。昼と夜の長さが同じだ。午後、病院暮らしの母(94歳)から突然、私の携帯に電話が入る。やはり、「たかちゃん、おまえ家へは行かない方がいい。周りの目があり、へんな噂がたってもいけないから」などといった、叱られごとだった。でも、母はまだまだ私を叱る力がある、安心した。
 国と国を超えたラブソング「ラブバード・カトマンズ」。私なりに、この曲の臨場感あふれる歌入れを収録した動画をフェイスブックでも公開しようと、何度も試みたが、「リクエストを処理できませんでした。できるだけ早く解決できるよう作業中です」の表示が出るばかりで、どうしてもアップには至らない。
 これまでの経験からしても、画像の容量が多過ぎること以外には考えられないので、ここは潔くアキラメ、あす以降、その気になったら詳しい人に聞き、またチャレンジし直すこととした。デなければ、何もできなくなってしまう。
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 岐阜県白川村で親子のクマ三頭(うち二頭はこどもらしい)が出没、墓参りの70代夫婦に襲いかかった。夫婦は顔などにケガをしたが、命に別状はない。東京・葛飾区では自販機に対する放火が多発、これまでに28台が燃やされたという。米国のイスラム国に対する空爆がイラクに続き、シリアでもとうとう始まったが「空爆が解決につながるとは言い難い。根絶は無理で、さらに泥沼化する」とは、大方の見方だ。
 22日(日本時間23日)の米大リーグ、オリオールズ戦で8番ライトで先発出場したヤンキースのイチロー外野手。この日は3打数1安打1得点2盗塁で4試合連続安打で打率2割8分6厘に。メジャー3000本安打に、あと160本に迫った。そのイチローを巡り現地メディアの間では去就問題が浮上。韓国・仁川アジア大会第4日の22日、競泳の萩野公介(東洋大)が男子200㍍個人メドレーと800㍍リレーで優勝、21日の200㍍自由形と合わせて今大会3個目の金メダルを獲得。
 神戸市長田区の草むらでポリ袋に入った遺体が見つかり、兵庫県警はポリ袋から見つかった衣服やサンダルについて「行方がわからなくなっている名倉小1年、生田美玲ちゃんが身につけていたものと一致するとみられる」と発表。遺体は切断され、頭部や手などが複数の袋に分けて入れられていたという。むごたらしい事件ばかりが多発している。「愛を必要以上に美化しない」とは、あるテレビドラマでのことぱ。
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【きょうの一文・ことば】
 「昨年はえさとなる木の実が豊作だったため、多くのクマが冬を越すことができ、子グマも生まれやすかった。今年の目撃の増加につながっているのでは」=23日付中日朝刊『クマ襲撃 観光客重傷 福井 長野でも男性けが』『全国の目撃情報 今年は最多2080件』の記事のなかで。環境省野生生物課鳥獣保護業務室のことば

【新聞テレビから】
☆『ごんぎつねの里 秋色』『あすにも西日本接近か 台風16号 気象庁、注意呼び掛け』、『リニア 2分で500㌔ 報道陣向け試乗会』『浮上車両の電力は? 磁界利用し〝無線送電〟』、『怖い…視覚障害者の日常 外出時怒鳴られ、蹴られ 67%「危険感じた」』『「白杖に理解を」 東海の関係者』、『販売キノコ14人食中毒 滋賀の道の駅 購入者一部判明』(23日付、中日朝刊)
☆『自賠責保険 被害者救済 苦境に』『一般会計から 6000億円未返還』『20年前に繰り入れ』、『ソマリア根を張る恐怖 過激派「撤退」後も遠い復興』、『〈千の証言〉軍国エリートから転換 「古い自分死んだ」 キリスト教研究の道へ』、『ヘイトスピーチ規制 東京・国立市が意見書 議会が採択』(23日付、毎日朝刊)

九月二十二日
 月曜日。舞のリサイクル店「ミヌエット」が休みのため、彼女は家族を代表して朝から私の母が入院する日進の愛知国際病院へ、と出向いた。私は私で熱田区の音楽制作スタジオ、エレキテル・プロジェクト(藤原亮英代表)へ。国と国の壁を超えた男女のラブロマンス歌である【ラブバード・カトマンズ】のCD化に必要な音源を最終的に完成させるためで、既に堀絢詞(ほり・けんじ)さんにより制作済みであるカラオケに、作曲者で歌手でもある張柳春さんの声を歌入れしたり、ピアニスト北川美晃さんのピアノと張さんの声を同時に入れるなどの作業に立ち会った。

 本番を前にマイクを前にラブバード・カトマンズを歌う張柳春さんと、真剣な表情で歌入れの現場に立ち会う堀さん(右端)=いずれも名古屋市熱田区花表町のエレキテル・プロジェクトのスタジオで。22日午後写す
 
 

 繰り返し、これでもか、これでもかと続く歌入れの様子は、正直「こうしてメロディーというものは出来上がっていくのか」と感心させられたのである。私も歌手とピアニストの曲入れ、カラオケへの歌の吹き込みのつど、感想を求められるので遮断された部屋でうたう張さんに向かってマイクで歌詞の部分修正や、カラオケ付きパート❶の方は、声出しを「一般にも馴染みやすく、歌いやすくするためにも、より自然体に。やさしく。声を少し、しっとりと」などと思ったことを言わせていただいた。
 声の収録が終わってからは、いよいよ最終の音源が完成(張さんは、パート❷については、まだまだ納得していないようだったが。キリがない。彼女の自らの音楽に対する情熱と執着心が、いかにスゴイものかを私はあらためて実感した)。彼女とともに待望の音源入りCDを手にしたときは正直ホッとした。そして五時間ほどに及んだ、この日の音楽制作の現場体験は私にとって得がたいロングランの貴重な経験となった。

 帰りは名鉄神宮前駅東口の名古屋めしと酒処「ほんのり」で反省会を兼ねていっぱいとあいなった。もっとも、張さんは、この日もヘルメット姿のオートバイでの出勤。それに元々お酒は飲まない方なので、お茶で付き合ってくださった。北川さんの方は、なかなか強く厳しいお酒で、いっとき今回の音楽制作の反省点にも話が及んだ。張さんと北川さんは愛知県立芸大大学院のころからの同士でステキなコンビとお見受けした。二人とも三人の子の父、一人の子の母として、家族を何よりも大切に苦難と開拓、希望への道を歩んでおられる点で共通しており、私はそのヒタムキな生き方にあらためて共感させられたのである。

 帰途。名鉄車内で北川さんと〈みかんの花咲く丘〉の作詞者、故加藤省吾さんのことに話が及び私自身、生前の省吾さんには大変お世話になっているだけに、話が弾んだ。張柳春さんの愛の讃歌【ラブバード・カトマンズ】の発表会を兼ねた〈ソプラノ張柳春リサイタル〉は、いよいよ来月8日=名古屋市の電気文化会館ザ・コンサートホール。午後5時45分開場、6時30分開演=に迫った。作詞者としては、一人でも多くの方々に見て聞いてほしく思っている。

【きょうの一文・ことば】
 「男たちの生き方に夫婦愛と友情が絡み、日本人の琴線に触れる芝居になった」=22日付中日夕刊『前進座が「薄桜記」上演 27日から中日劇場 忠臣蔵の世界を背景に』の記事のなかで。夫婦を演じる主役の嵐芳三郎と浜名実貴

【新聞テレビから】
☆『台風16号北上 高波に警戒を』、『田中将復活13勝目 米大リーグ 肘故障、75日ぶり登板』『元気なマー君待ってた 米大リーグ 復帰戦勝利に大声援』、『学生力全開 名大初V 全日本学生フォーミュラ 資金集め、設計製造、レース、奔走』、『名港水族館4000万人達成 開館23年目』、『「女性大工に」全国大会挑む 佐織工高・藤山さん 木工、東海初の代表』(22日付、中日夕刊)
☆『日中韓の3万博皆勤 瀬戸の山田外美代さん』『万博おばあちゃん ミラノから招待状』『非売品第1号チケット 来年開催・イタリア大使が贈呈』、『〈チェック〉「第2の錦織」目指せ スポーツ留学急増 費用と語学力高い壁』、『「北朝鮮 早期説明を」 首相 拉致報告先送りで』(22日付、毎日夕刊)
☆『サメ革で復興を ▽飯田 2人で起業 気仙沼△ なめし工場 来秋開設』『福島第一、作業員急増6000人 工事重複、混乱も』、『維新の党 旗揚げ』『「日本維新」「結い」が合流』、『歌えよドラゴンズ♪ 新応援団の曲 サイトで公開』、『西山 女性2人目の二段
将棋「奨励会」、慶大1年19歳』(22日付、中日朝刊)
☆『秋の赤いじゅうたん 矢勝川のヒガンバナ』『ぶるっ 初氷 高山・平年より11日早く』、『福島原発事故 住宅除染 過半が未完了 74市町村計画 進捗に地域差』(22日付、毎日朝刊)

九月二十一日
 あさっての秋分の日を前に、昼間、私たちの父が眠る墓へ順番に、共に出向き、ふたりで墓前に花を供え、線香を焚いて手を合わせた。せっかくなので闘病中で主人公不在の私の母の家にも寄って、さわやかな秋の風を入れ帰った。母は右腕を骨折、手術後のリハビリで、このところは病院暮らしのためだが、主のいない実家はやはり、なんとなく寂しい。例によって私は少しだけ、ピアノを弾いてみた。弾くというより、唱歌の〈みなと〉の音譜ひとつずつをたたいてみた、といった方がいいかも知れない。
 
 きのうからきょうにかけ、あすの音源(空オケ)への【ラブバード・カトマンズ】の張柳春さんによる最終歌入れを前に、先日、ピアニスト(北川美晃さん)と張さんが行った事前練習の際、ビデオに収録しておいた音曲を何度も何度も聴いてみる。むろん、私作詞による詩の最終点検も一緒に、である。
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 この日、1977年、当時十三歳のころに新潟市で北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの中学校同級生たちによるチャリティーコンサートが新潟市内で開かれ会場にはめぐみさんの席も置かれ、合唱コンクールでうたった曲を歌って再会を誓い合った。能登半島は穴水出身の大相撲の遠藤が、やっと待望の1勝をあげた。今場所はモンゴル出身の二十一歳、1・92㌢、199㌔の逸ノ城(東前頭10枚目、湊)の快進撃が目立つ。きょうも勝ち、7勝1敗。
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【きょうの一文・ことば】
 「なんでこんなに解決しないのか。本当に日朝協議のことだけなのだろうか。いったい何が隠されているのだろうか、と私たちはだんだんと見えないものに対し怒りが出てきています」=21日新潟のコンサート会場で。横田めぐみさんの母親早紀江さん
 「今はライト兄弟の最初の飛行と同じ。一例目が終わり、ここから始まる」「何十年もすれば誰でもハワイに行けるようになる。もっともっと(研究を)加速していきたい」=21日付中日朝刊『iPS初移植「ライト兄弟初飛行と同じ」』の記事の中で。高橋政代・理化学研究所プロジェクトチームリーダー

【新聞テレビから】
☆『平和願い友情の折り鶴 愛知・長崎・岩手の3高校 被災支援が縁 アート合作』、『伊勢湾台風から55年 教訓残す復興住宅 名大院・堀田助教らが調査』『移転より住み慣れた地 コンクリ住宅感謝の声』、『追悼ウオーキング中 靴見つかる 広島災害1カ月 犠牲者が愛用』、『大名古屋ビルに三越伊勢丹 初の女性向け中型店』(21日付、中日朝刊)
☆『柔道女子52㌔級 中村「金」1号 アジア大会』、『宇宙ごみ監視に部隊新設 防衛省概算要求 人工衛星、衝突から守る』、『空き家条例化317自治体 撤去費補助導入3割 公費支出に抵抗感』『条例化の動き加速』、『〈Sストーリー〉中ぶらりんの苦しみ―待ち続ける特定失踪者家族』、『広がれ被害者支援条例 制定市区町村 2割どまり 家族ら ひな型で後押し』『自治体格差ゼロに 三児失った母』、『補助犬を街に、リンクに 安藤美姫さん訴え』(21日付、毎日朝刊)

九月二十日
 午前中、木曽川を越え、社交ダンスのレッスン場へ。

 「体は意識を向けて動かすことで、筋肉も、骨も、血管も強くなり、よくしていくことが出来ます」と実演しながら声だしをする渡邉主宰(中央)=「ミヌエット」店内で
 
 レッスンから帰るや、リサイクルショップ「ミヌエット」へ。開放された店内で「これからも元気で生きていくために!」をスローガンとした〈いきいき声だし命の体操〉主宰・渡邉百合子さんによる、ボランティアの〝声だし体操〟なる催しが行われており朝「写真を撮っておいて」と言われていた、からだ。早々に写真撮影を終え、市内の喫茶店へ。月に一回の花霞町定例三役会(総代、副総代、会計)に出た。防犯灯や町内で荒れ放題の雑草地、果ては役員改選、野良猫をどうするか。話は多岐に及んだ。

 こんなわけで、バタバタ、ドタドタと1日が過ぎていく。何だか、心身ともに秋のながれと追いかけっこをしているみたいだ。とてもはやい。歩きながら、新たに構想を巡らす小説の書き出しのことを思っている自身に気が付く。やはり私は過去、40年に及ぶ記者時代も含めて書くために生まれてきたのだ、と改めて思う。いまとなっては書くことこそ、私にとっての究極の幸せだといえる。ダンスや横笛、ハモニカ、サンポーニャの類も大切だが、こちらはあくまで私の創作世界の足しになれば、それでいい。
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 74人もの命をのみこんだ広島土砂災害から1カ月のこの日。被災地では犠牲者に1分間の黙とうが捧げられた。「蛍の光」のふるさと、スコットランドの分離独立が避けられた英国では「イギリスはひとつになり前進していくのです」とキャメロン首相。アジア大会女子柔道52㌔級決勝で中村美里(三井住友海上)が一瞬をついた電光石火の小外刈りで見事な一本勝ち。技を仕掛ける前の引き手がきいていた。中村は二大会連続の金メダル。
 欧州サッカーも本田(ミラン)香川(ドルトムント)の日本人選手の活躍が目立ったが、大相撲の方は期待の遠藤(西前頭1枚目)が苦しんでいる。きょうも大関の豪栄道に負け、がけっぷちの7連敗に。能登の人々と一緒になり、挽回を願う私。東京大田区ではストレスのはけ口として、何匹もの猫を殺した男が逮捕された。
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【きょうの一文・ことば】
 とてもうれしいです。このあと、みんな続いて金メダルが取れたらいい。(ロンドンの)悔しさがあったからこそ、今があります。完全復活とまではいきませんが、リオに向け頑張りたいです。=韓国・仁川アジア大会の女子柔道52㌔級で優勝し金メダル第1号となった中村美里さん

【新聞テレビから】
☆『「私たち抜きに私たちのことを決めないで」▽初期認知症と生きる』(20日夜、NHKEテレ〈ETV特集〉)
☆『〈広島土砂災害1カ月〉犠牲者74人を追悼 おなかの孫は「もみじ」 湯浅さん夫妻遺族 葬儀後に命名』、『イラク政権支援強調 対「イスラム国」安保理が議長声明』、『「檸檬」誕生へ試行錯誤 梶井の未完作 草稿発見 作中挿話を短編化』(20日付、中日夕刊)
☆『広島土砂災害1カ月 いつか戻りたい 妻が愛したコスモス供え』、『G20、政策協調焦点 ウクライナ問題 制裁合戦巡り 財務相会議開幕』、『3日連続最高値 NY株』『円安、109円台前半』、『バットマン542人 カナダでギネス認定=カナダの石油大手ネクセンの従業員が貧困撲滅や地域支援目的のチャリティー活動として、人気ヒーロー・バットマンの衣装に身を包んで集合するイベントを開いた』(20日付、毎日夕刊)
☆『スコットランド独立否決』『住民投票 反対55% 英国残留 経済安定を選択』『〈解説〉女性・中高年 リスク嫌う』、『大村・愛知知事再出馬 自民支持受け 24日にも表明』、『証拠品山中に大量投棄 守山署の保管示すタグ』、『資産家夫婦強殺に死刑』 東京地裁判決「反省感じられず」』、『封した袋「子ねこ生きている」 緑保健所前に4匹虐待容疑で届け出』(20日付、中日朝刊)
☆『熱戦アジア開幕』、『認知症保護35人 身元不明のまま施設に 厚労省調査』、『北朝鮮に残留 85歳女性 「帰国の意思聞かれた」 特別調査の一端のぞく 訪朝家族に「帰りたい」』『正確な調査報告を 拉致被害家族が要望』(20日付、毎日朝刊)

九月十九日
 スコットランドの独立は住民投票で否決された。この結果に、なぜか私はホッとした。独立が実現でもしようものなら、英国どころか世界中が混沌の渦のなかに巻き込まれてしまう。そんな危惧を抱き、自国でもないのに心配していたからだ。英国は今のままが、いい。
        ☆        ☆
 相変わらず終日走り通し、フル回転の1日に。
 朝一番で、キルギスの国際ペン大会(9月28日~10月3日)に旅立つ日本ペンクラブ事務局の井出勉氏にネパールから参加する国民的詩人、ビシュマ・アプレティ氏にあてた私からの伝言をメール送り。ホッとするまもなく、かつて数多くの歌手を生み、育て、舟木一夫、鳥羽一郎、橋幸夫ら有名歌手のバック演奏でも知られるギタリスト堀絢詞(ほり・けんじ)さんから宅配便で送られてきた出来立て、ほやほやの曲【ラブバード・カトマンズ】の2バージョンのCD(❶メロ入り❷カラオケ)をチェック。

 写真は、「日本中に呼びかけて、1万人の〝ばあちゃん合唱団〟を実現させたい」とかくしゃくたる嶺田久三さん。左は合唱団幹事の馬嶋静子さん。嶺田さんは、目の前でピアノまで弾いてくださった=昭和区前山の嶺田さん宅で
 
 

 午後は日本ペンクラブの会員仲間で南山の大先輩、かつ昨年名古屋に誕生した平均年齢80歳で構成された「ばあちゃん合唱団」生みの親でも知られる嶺田久三さん(84歳)を、来月8日に迫ったソプラノ張柳春リサイタル(電気文化会館ザ・コンサートホール)への招待券を手に昭和区前山のご自宅に訪ねた。リサイタルが私の作詞、張さんの作曲で生まれた【ラブバード・カトマンズ】の発表会も兼ねて行われるため、1人でも多くの皆さまに見てほしいためである。
 嶺田さんは「わざわざ出向いてくれてありがとう」と後輩の私を丁重に出迎えてくださり、自室で得意なピアノ数曲を弾いて披露までしてくださった。私は〈上を向いて歩こう〉や〈花は咲く〉など、まるで魔術師でもあるかのように弾かれる、そのお姿を目の前に「だから、ミネさんはいつまでも若いのだ。永遠の少年のようだ」などと、あらためてその前向きな姿勢には感動した。
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 スコットランド、独立か残留かの軍配は残留に。それにしても85%と記録的な投票率は、たいしたもの。民主主義が浸透している証しでもある。韓国・仁川では45の国と地域から、約9700人が出場してのアジア大会が始まった。中国広東省広州市の動物園で三つ子の赤ちゃんパンダ。世界初の生後50日を記録。
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【きょうの一文・ことば】
 民主主義、そして政治参加という点では大勝利だった。
=スコットランド民族党のサモンド党首

【新聞テレビから】
☆『スコットランド独立否決 住民投票 反対過半数 確実に』『投票率80%以上に』『〈解説〉経済への不安が影響(エディンバラ・石川保典)』、『拉致再調査報告先送り 北朝鮮「時期未定」と連絡』、『エボラ熱国際社会で阻止 国連安保理、支援求め決議』、『実れ障害者ワイナリー 小牧 自立目指し仕込み心待ち』、『ニセ電話詐欺1億4350万円、計14回送金 茨城の70代女性被害』、『最後の遺体67歳女性 広島土砂災害 74人全員判明』『★オータムジャンボ発売』(19日付、中日夕刊)
☆『新型iPhone発売 長蛇の列』、『6年ぶり109円台』、『「エボラ拡大は脅威」 支援要請 国連安保理が採択』、『「バナナは滑る」でイグ・ノーベル 北里大の馬渕教授ら 摩擦6分の1』(19日付、毎日夕刊)
☆『三大都市圏の住宅地上昇 基準地価、6年ぶり 地方8割下落』、『藤田保健衛生大「ダビンチ」 胃がんロボ手術 保険適用』『胃がんでも一部 先進医療、名市大参加』、『東電と中電来月合意へ 火力新会社 賠償負担負わず』、『〈2014 仁川アジア大会〉日本712選手出場 今夜開幕』、『竜私設応援団23日にも初戦 ナゴヤドームで練習公開』(19日付、中日朝刊)
☆『IWC(国際捕鯨委員会) 調査捕鯨先延ばし決議 日本、再開方針変えず』、『独立か残留か スコットランド 住民投票始まる』、『基準地価1・2%下落』『3大都市圏 6年ぶり住宅地上昇』『リニア着工控え名駅周辺に集中 上昇率上位5地点』、『星野監督今季限り 楽天』(19日付、毎日朝刊)

九月十八日
 地球の巨きな傷口にカットバンなんて
 だれが作った、処方箋?
 泣いているのは、煤けた地球だ
 =宮内憲夫『地球にカットバン』(思潮社)〈現代への警鐘〉の中の「人類の終曜日」から 
        ☆        ☆
 日本ペンクラブの仲間で京都例会があるつど駅前の居酒屋で飲むのが慣例化している盟友詩人、宮内憲夫さん(城陽市在住)から葉書が届いた。
―お元気ですか? 十月四日の京都ペンの会には出席されますか? こられるようでしたら、小生の新刊〈地球にカットバン〉を持参しますがいかがでしょうか?(笑)
 その後には又、小生は入院です。若い時は酒場のハシゴ、今は病院のハシゴで…苦笑
 2014―9―吉日

 宮内さんには、毎年秋にある日本ペン京都例会で酒を飲みながら薫陶を受けている身(昨年は予定がたたず、欠席してしまった)だけに、この葉書を読んで「今は病院のハシゴで…」の下りが気になって何とか行かねば、とは思う。さてどうなるか。行くとしたなら、宮内さんに会いにいくのが目標になる。毒舌家でもある彼はそんじょそこらの詩人とは、わけが違う。
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 スコットランドの独立是非を問う運命の住民投票が始まった。東京では、あすのアップル社の〈iPhone6〉発売を前に深夜の行列騒ぎが続いている。デング熱感染者は17都府県で133人に。楽天の星野仙一監督が今季限りで引退する、と表明。
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【きょうの一文・ことば】
 「人間の幸せとは何か。それは、常に新しい冒険に参加する心を持てることだ」
 これは、かの宇宙飛行士〝ガガーリン〟の言葉です。
 =18日、わが家に届いた【琴伝流大正琴弦洲会第三十回記念中央大会 三十回~そして未来へ~ 弦洲】の冊子のなかの、倉知弦洲会主のごあいさつから
 ※記念中央大会は、今月28日午前10時から日本特殊陶業名古屋市民会館ビレッジホールで開かれる。倉知会主は、「熱砂」同人の詩人・牧すすむさん、その人である。

【新聞テレビから】
☆『SKYバス満席発車 名古屋で試験運行始まる』、『海女とヘニョ結ぶ写真 伊勢で米国人個展「ともに継承を」』『円、6年ぶり108円台 東京市場 米利上げ観測強まり』『東証1万6000円台回復』、『イスラム国、豪で公開殺人計画か』、『日馬富士休場 右目負傷で』(18日付、中日夕刊)
☆『〈仁川シージャッ!〉民族衣装で「おもてなし」』、『頭にすっぽり 仮想現実空間 東京ゲームショウ開幕』、『「カラ出張」認める 野々村前県議 (兵庫)県警聴取に』(18日付、毎日夕刊)
☆『「山田さん時には化けて出て」 未来工業の相談役 大垣でお別れの会』、『美濃加茂市長無罪主張 地裁初公判 現金授受を否定』『両被告、年内結審か』、『低身長症、既存薬で改善 京大 iPS使い体外で確認』『〈解説〉初の創薬臨床研究へ道』(18日付、中日朝刊)
☆『スコットランド独立 きょう投票』『社会二分 漂う緊張』『「どぶ板」運動過熱』、『ソニー初の無配 赤字2300億円3月期予想』、『iPSで骨の難病再現 京大 高脂血症薬で効果確認』、『■デング熱、新たに5人感染』(18日付、毎日朝刊)

九月十七日
 ここ1カ月ほど私を痛め続けてきた両足や背中、両肩など全身の痛みは次第に失せ、ほぼ完治に近い。朝の食事のさなか。「もう、医者なんか、金輪際行くものか」と内心、思っていたところ「きょうは行ってくるのよ」のお達し。これまでの例から妻の言うとおりにしておけば大丈夫だという意識が根底にあるので、すなおに従いクリニックへ。「心配ないですよ」という医師からは、一応薬まで出してもらった。

 帰宅後は、このところ連夜の睡眠不足を補うため、ただひたすら眠った。
 まるで幼児のころのように、だ。眠りのさなか、俺の目指す文学とは。中途半端に文学者気取りの、先入観に満ち満ちた、他人の評価なぞではなく、自分自身、書いて世に残したい小説をどこまで破天荒、かつ忠実に書き切るか。そのことがその時代を生きる人間たちの映し絵につながれば良い、とあらためて言い聞かせている自分を感じてもいた。敵は自分にあり、との思いを新たにしたのである。
 そして。まどろみながら私は現在執筆中の作品も含め、これまでに世に出してきた小説をいかにして【永遠の後世】に残すか、についても真剣に考えている。そこら辺りのへんに習熟し文学慣れした輩たちだけには染まりたくない。(むろん、彼らは彼ら。皆それなりに「良い」と思って真剣に自分の道を歩いておいでで全否定するわけにもいかない。私とて、どんなに足掻いたところで、日本文壇の1分子に過ぎぬ)。
        ×        ×
 ポンドが流出するなか、エジンバラ宮殿で知られるスコットランドでは英国からの独立の是非を問う選挙が目前に迫っている。ソニーの赤字が2300億円となり、初の無配に。「スマホ」の不振が原因だという。神戸の小1女児が行方不明になり、18日で1週間。いぜん有力情報はないままだ。
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【きょうの一文・ことば】
「長くまじめにやっていても、前科を背負っている。若いころにやんちゃした前歴を隠したかった」「逮捕され、すっきりした。残りの人生は少ないが、二度と他人の名前は使わず、本名で生きていきたい」=17日付中日朝刊『〈ニュース前線〉前科負い目 成り済ました男 「今後は本名で生きる」 「身勝手だが働く意欲」猶予判決』の記事中。男のことばから

【新聞テレビから】
☆『長崎教会群 推薦決定』『政府 世界遺産、16年に審査』、『心不全悪化網で防ぐ 名大など開発 世界初「オーダーメード」』『4年後の実用化目指す』、『ウナギ養殖稚魚量制限 日中台韓が合意 初の国際枠組み』、『新日鉄住金を捜索 愛知県警 爆発、業過傷害容疑で』、『元関脇若秩父死去 当時最年少 19歳で小結』、『元駐日外交官(駐アイスランド大使)を逮捕 香港紙報道 中国、機密漏えい容疑=日本に国家機密を漏えいした疑い=』(17日付、中日夕刊)
☆『〈チェック〉コンピューターの歌声 ボカロ リアル空間へ』『ネット発 人間が「カバー」』、『ISS(国際宇宙ステーション)行き有人宇宙船 2機種を選定 NASA』、『エボラ熱「制御不能の段階」 米大統領 拡散防止策発表』、『津波被害の東松島11月から内陸へ集団移転 住民ゼロから作る街 協議会で2年 ルール決定』(17日付、毎日夕刊)
☆『国内全3000㍍峰 小3制覇』『高山の大橋君21座 父と4年で』、『自動運転 一般道実験へ』『2月から 名大など、守山区で』、『武器購入拡大へ新法 防衛省方針 支払い期間延長』(17日付、中日朝刊)
☆『旭岳初冠雪 秋と冬共演』『滞欧中の夢二の絵見つかる 水彩画とスケッチ、17日から公開』、『〈いのち守れるか 原子力防災の課題〉 島民「逃げ場ない」 原発から5㌔ 橋、ヘリめど立たず』『30㌔圏 24島に6000人』、『拉致再調査「結果が心配、くたくた」 横田夫妻 約束の秋、心境吐露』、『エボラ対策に米軍3000人 リベリア衣料資材など運搬 疾病で軍投入 異例』、『賛否なお拮抗 スコットランド独立あす住民投票 世論調査「反対」わずかにリード』(17日付、毎日朝刊)

九月十六日
 (深夜遅く。名古屋から帰宅後)
 全身が眠ってしまっている。ゆりかごの中にいるみたいだ。そろそろ寝よう。先ほど帰ったところだが、きょうは午後ずっと名古屋市内にいた。十月八日のソプラノ張柳春リサイタル=中区、電気文化会館ザ・コンサートホール。午後6時30分開演=を前に、今池の芸音センタースタジオでのラブバード・カトマンズのピアノと歌の音合わせに立ち会わせて頂いたためだ。そこで二時間以上を費やし腹ごしらえで近くの回転寿司へ。さいごは千種駅近くカラオケ店で、マイク音の確認とチェックをするなどして過ごした。
 お酒は回転寿司で瓶ビールを2本ほど飲んだだけなので、たいして酔ってはいない。なのに、どうして、これほどまでに全身これ睡魔に襲われるのか。眠い。全身、私の全神経がもはや何ごとをも受け付けない姿勢で意識という意識を、閉じようとしている。私のからだ、【魂】とでもいったやうなものが、いつまでも若いころのように付き合ってなぞいられない、と悲鳴をあげ抵抗しているようにもきこえる。もしかして。この眠けこそが、私にとって唯一無二の安全弁なのかもしれぬ。だから、きょうへの未練はすっかり、ほおり投げ本気で寝ることにした。……
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 月に一度の妻の受診日で、午前中は朝早くから江南厚生病院へ。
 担当医師はこのところ90~140台と比較的落ち着いて推移している、舞の日々の血圧データをみて「秋になり過ごしやすくなってきたからでしょうか。まずは、安定してきました。この調子でいけば大丈夫です」の診断。医師の一言には重みがあり、この言葉に私たちは励まされるようにして帰ったのである。
 
【きょうの一文・ことば】
 五木ひろしという名前をつけていただき、「よこはま・たそがれ」という歌と出合い、スタートしました。山口洋子さんとの出会いがなければ五木ひろしは存在しませんでした。本当に「ありがとうございます」という言葉しか今は見つからず、残念で仕方ありません。
=16日付中日夕刊『クラブ経営創作の糧に 山口さん死去「五木ひろし」生みの親』の記事中。五木さんの話「感謝して歌い続ける」から

【新聞テレビから】
☆『イラク軍事支援で一致 パリ会議「イスラム国」に対抗』、『アジア大会日本選手団 秋晴れ 和やか入村式』『〈2014仁川アジア大会〉「同じ民族」北朝鮮を応援 融和ムードの旗揚げ』『(北朝鮮)国旗 限定的に認める 韓国政府、競技場などで』、『山口洋子さん死去 作詞・作家「よこはま・たそがれ」』、『民家に遺体 91歳女性か 豊橋「敬老の日」に見つかる』、『関東で震度5弱』(16日付、中日夕刊)
☆『〈仁川シージャッ! アジア大会19日開幕〉ダウンロードする聖火』、『〈チェック〉アギーレ新監督始動 心優しき激情家 練習公開/褒め上手』、『イラクへ軍事支援強化 対イスラム国 29カ国・機関合意』『米 バクダッド近郊空爆』(16日付、毎日夕刊)

九月十五日
 「李香蘭」。戦前は、この名で知られた美人スターでこどものころ、ラジオから流れくる「蘇州夜曲」や「何日君再来(いつの日君帰る)」を聴くたびに懐かしさと言ったらよいか、同じように満州国への理想を胸に、若き日異国に渡った母への憧れ、郷愁のようなものを感じた。その母と同じ歳で、これまで母の存在とだぶり大好きだった、あの大女優山口淑子さん(元参院議員)が亡くなった。七日午前十時四十二分、都内の自宅で死去されたという。94歳だった。我々の世代にとっては、母と同じく〝支えん棒〟のような存在だっただけに、残念、無念。惜しくもある。
 夜。ニュースで「よこはま・たそがれ」や、「うそ」「ブランデーグラス」など数々のヒット曲の作詞で知られ直木賞作家でもあった山口洋子さんが六日午前一時六分、呼吸不全のため都内の病院で死去していたことが分かった。77歳。大切な人が消えてゆく。

 神戸市長田区では小1女児が行方不明に。川崎では横田めぐみさんの両親が地元中高生に向かって「めぐみは13歳で拉致され、10月5日で50歳になる。一刻も早く。私たちが元気な間に日本の土地を踏ませてあげたい」と悲痛な訴え。こうしたなか、福島県では国道6号線が3年半ぶりに復旧、全線開通した。今週、全国的にも秋は一気に深まりそうだ、という。
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 敬老の日。国内での65歳以上は25・9%に達し4人に1人を占める。午前中、花霞町の三役で75歳、80歳、85歳、90歳になられた高齢者宅を伺い、五年に一度のお祝い金を手渡して回った。
 皆さん、お元気そうで心から喜んでくださり、こうした地域貢献活動こそが〝向こう三軒両隣意識〟の高揚と地域社会の絆の深さにつながっていくような、そんな感じがしたのである。玄関先で二言三言ことばを交わしたが、どの方も心待ちにしていてくださり、本当に幸せそうで好い人ばかりだった。地域社会を明るく照らす、とはこういうことかも知れない。
 というわけで、きょうは午前中をかけ、このところ頭に引っ掛かっていた大役を無事終えることが出来、ホッとした。もっとも私の場合は、敏腕で鳴る平井毅司総代と会計の神さま・林一博氏について回るだけのこと。大任を終えたなどと言おうものなら、鬼も笑う。私は、こうしたことが大の苦手で大任を果たせて頂いた、というのが現実なのである。
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【きょうの一文・ことば】
「戦争は嫌です。絶対に嫌です。どんな戦争でも、いい戦争はないです。李香蘭って、何だったんだろう。自分でも考えることある。ふたつの国を愛して日本も中国の国も愛しているという1人のちいさな人間です」=15日夜『メ~テレ・報道ステーション〈「李香蘭〉と「山口淑子」…戦争に翻弄された半生〉』から。山口さん71歳のころの証言
「山口さんは、李香蘭として人気絶頂期から、中国人になりすましていることを悩み、プロパガンダ映画に出演していることに疑問も抱いていたようだ。専属だった国策会社・満州映画協会との契約解除を自ら申し出たのはその表れだと思う。」=15日付毎日朝刊『「祖国」と「母国」の間で 山口淑子さん死去 日中友好に尽力 純粋に優しい人』の記事のなかで。日本映画大学学長、佐藤忠男さんの話

【新聞テレビから】
☆『イスラム国進む国づくり 欧米の危機感に包囲網』(15日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『山口淑子さん死去 94歳 李香蘭「夜来香』『日中はざま波乱のスター 山口さん死去「戦争は嫌」貫く』、『美濃加茂市長17日に初公判 現金授受めぐり攻防』、『長野県西部地震30年 追悼式「悲しみ変わらない」』、『〈2014 仁川アジア大会〉安全 仁川念入り フェリー、地下鉄事故教訓』『日本 先陣白星 サッカー、クウェートに4―1』、『火災保険 長期契約停止へ 新規10年超 災害頻発が影響』、『朝日新聞またおわび 2年前の任天堂社長記事で』、『★揖斐川で震度3』(15日付、中日朝刊)
☆『イスラム国国家的統治 フセイン政権 残党が組織』『英国人人質を殺害』、『高齢者人口25・9% 過去最高更新 3296万人』、『虐待防止 世界会議名古屋で開幕 72カ国から2400人参加』、『卒業式で軍艦マーチ 上海の幼稚園』『教科書表紙にAV女優写真 タイ』(15日付、毎日朝刊)

九月十四日
 今宵は東京・中野の居酒屋で私の文学仲間である詩人最匠展子さんはじめ、長谷川龍生さん、岡田里史さんら、ごく少人数による有志の集い「禺婁(ぐる)の会」への誘いを受けていたが、ずっと前から出席を約束していた知多半島半田は「春扇楼末廣」での【小栗風葉生誕140年記念座談会(テーマは風葉の酒・漱石の癇癪)と能笛演奏、懇親会の夕べ】の方に出向いた。本音はここ数年、病床にある東京の最匠さんにお会いして文学上の矜持とでもいったようなものを教えて頂きたいところだったが、中野の居酒屋の話はあまりに急だったので今回は遠慮させて頂いた。最匠さんのもとは、こんど上京の際、訪れよう。

 小栗風葉の会の方は、作家小中陽太郎さんら日本ペンクラブ仲間の何人か、と懐かしい方々にも再会でき、風葉そのものの文学観も少しは垣間見れ、こんご【一匹文士・伊神権太】としての文学の世界を、より広めていくための一助になれば、と思っている。この日の成果は何よりも小栗風葉作品集第六集=二〇一四年九月十日発行、編集〈小栗風葉をひろめる会〉、印刷・一粒社=を1冊2500円で手に入れたこと。この本には、過去、風俗壊乱により発禁の憂き目をみている「恋ざめ」が収められている。ほかに、藤田六郎兵衛さんによる「講演と能笛演奏〈梅原猛新作能の魅力〉」も楽しむことができた。

 中部ペンクラブ会長三田村博史さん(右端)の姿も。ひとときを「末廣」をバックにハイ、パチリッ
 
 引き続いてあった料亭「古扇楼」に場所を移しての懇親会。この席では小中陽太郎さんの教え子で私も知る櫻井健多さんが晴れて結婚、というビッグニュースまで飛び込み、私は、この世で一番短い端唄♪どうした拍子か あなたという人 憎うて憎うて たまらないほど 好きなのよ―と♪雪の達磨に たどんの目鼻 融けて流るる 炭衣―を唄い、ついでに♪信州信濃の新蕎麦よりもあたしゃアンタのそばが好き―の都々逸節まで調子っぱずれで臆面も無く披露、祝福させて頂いた。よくよく考えれば、この席は端唄の〈潮来出島〉を唄った方が、艶のある歌唱もできたはずだけに今では、こちらの方を唄った方がよかったのかも、と反省している。

 でも、これとて、あとの祭りで今さらどうしようもない。ここで新婚のおふたりさんには、もう一曲。
♪ボウフラが人を噛むよな蚊になるまでは泥水のみのみ浮き沈み
 これからが苦労の連続。幸せの始まりでもある。

 きょうは、この世で初めての衝撃的な出会いもあった。早稲田大学で文学を学ぶ、二十歳前後のある女性。「私、熱砂(ウエブ文学同人誌)を知っています。いつも読んでます。〝ごんたさん〟に、また電話させていただいて良いですか」と話が弾んだのである。正直、熱砂を若い文学愛好女性が読んでくださっている、と知って嬉しく思った。それに、話の端々に彼女にしかない、ある光りの如き、感性をかんじとても嬉しくなり、「いつでもいいから。待ってます」とだけ返答させていただいた。
 そして。「出来たら、東京新聞(中日新聞)サンデー版の300文字小説=このコーナーは、かつて私がサンデー版デスク長当時に最初に提案したのがきっかけで、その後に紙面化が実現。以降ずっと続いている=を読むといい」ともアドバイスさせていただいた。というのは、文学、即ち詩作にせよ小説にせよ、創作なるもの、何よりも簡潔明瞭、分かりやすくなければならない。この点で私は新聞文章こそが、時代を映し出しながら人々の息吹きを後世に残す最大文学だ、と信じているからである。
 ほかに、懇親会の席での隣の方々との雑談では「日本ペンクラブ電子文藝館に収録されている、伊神権太のウサマ・ビンラディンものの小説「再生」も機会がありましたら、ぜひ読んでほしい」などとも付け加えた。
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 この日、舞は満94歳の私の母の見舞いがてら様子を見に日進の愛知国際病院へ。私とふたりで自宅を出たあと、名鉄上小田井まで一緒に行き、ここで鶴舞線で日進に向かった。そして私は舞を見送ったあと、上小田井で急行に乗り換え、知多半田の座談会場に向かったのである。帰宅は、午後10時ごろで、わりと早かった。
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【きょうの一文・ことば】
「幽玄とは。名月でもうっすらと雲がかかっている。こんな時、この雲が晴れたら、(どんなにステキだろう)と思う心。こ・こ・ろを動かすことだと思います」「親は仇、子も仇。舞台の上で、それはよく思いますね」=450年前の笛を手に、能笛演奏を前に藤田六郎兵衛さんが半田の老舗料亭「末廣」で語ったことば
「人間は親が心配することに才能がある。」=NHK第二『〈カルチャーラジオ〉人間を考える』で。映画字幕翻訳家戸田奈津子さん
「人の意識は脳内の膨大な神経細胞のつながりで生まれる」「死ぬことが怖いことではないことが分かった。前よりも強くです」「死ぬ時は、臨死体験という冒険が待っているのです」「科学でも宗教でも答えの出ない【死後の世界】がある」=14日夜NHKスペシャル〈脳死体験の謎に迫る・死ぬ時心はどうなるか 先端科学が挑む死〉のなかで。立花隆さん

【新聞テレビから】
☆『拉致再調査「結果出して」 家族会 集会で訴え』、『トヨタ、来秋に中国製HV 初の一貫生産 年6万台』、『錦織帰国「世界一近づいた』、『子宮頸がんワクチン副作用 学会「脳に炎症の可能性」』、『クロマグロ 稚魚捕れない』『漁獲2位の三重 空のいけすも』(14日付、中日朝刊)
☆『原発ADR 東電 和解案9件拒否 長期避難で賠償拡大』、『歌になったゲン―故中沢啓治さんの「愛の川」』、『「何よりも平和を」 ウクライナ停戦1週間 東部住民 砲撃おびえ』(14日付、毎日朝刊)

九月十三日
 数日前に続き、少し「寒いナ」と感じる初秋の朝。
 まだ全身ふらつきはするが午前中、社交ダンスのレッスンで木曽川を越えた、その町までマイカー運転。フロアのステップを踏むほどに調子が出てきた。チェンジから入って、右足系のリバースターン、左足系のナチュラルターンと扇を右に、左に円を描くといった按配だ。途中、ロアもしながらでワルツの基本に打ち込んだ。
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 夜。NHK総合の〈NHKスペシャル〉で「東京おもてなし大作戦 2020五輪決定から1年急増! 外国人の観光客どうする? ニッポンのお・も・て・な・し!」「2020年 東京は何を目指すか」をテーマに、視聴者に有識者も交えた活発論議。
 全米オープンテニス準Vの錦織圭選手が大勢のファンに出迎えられ、成田に帰国。日本ハムの大谷翔平投手が札幌ドームでのオリックス戦で今季二度目の完封勝利。投げてよし、打ってよし、で11勝、10本塁打となった。こんご、ますますの活躍に期待したい。大阪の岸和田では、舞の大好きな〝だんじり祭り〟。一度は連れて行ってやらねば。65歳以上の7人に1人が認知症で、行方不明者も1万人もいるとか。自分が、どこにいて、何をしているかも知らない。そんな人たちが増えていく。
 パスポートの写しの生年月日の欄に「1897年10月6日」と記されたインド人男性。この人が100歳以上のクラスで出場予定の岩手県北上市でのアジアマスターズ陸上競技選手権大会が19日に迫った。さて、どんな男か。
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【きょうの一文・ことば】
 安倍首相夫人の昭恵さんは12日、都内で開かれた女性の活躍促進のためのシンポジウムで、首相が自分の衣類を洗濯したり、食後の皿洗いやゴミ出しを手伝ったりしているなどと、家庭内の様子を披露した。/昭恵さんとブレア元英国首相のシェリー夫人との対談での一幕。昭恵さんは、「こういう席で(家事を手伝っていることを)言ってもらいたいからかも」と語り、会場の笑いを誘った。/会場にいた首相は「結婚式(のスピーチ)で、『家庭の幸福は妻への降伏』という冗談が受ける。実際には我が家でもそうなんです」と話した。女性の活躍を内閣の重要課題に掲げる首相としては、「妻を支える夫」の一面をアピールするいい機会となったようだ。
=9月13日09時11分〈読売ニュース速報〉政治/首相が洗濯、皿洗いやゴミ出しも…昭恵夫人披露から。

【新聞テレビから】
☆『膨らむ開催費仁川市の財政悪化 「アジアの五輪」光と影』『東京五輪も負担増 規模縮小が課題に』、『iPS網膜移植 一夜明け』『経過順調「明るく感じる」』、『再生エネ発電で水素 環境省計画 燃料電池車に使用へ』、『〝エジプト場所〟大盛況 大砂嵐の応援フェスに200人』、『野々村元県議を県警が任意聴取』(13日付、中日夕刊)
☆『太陽フレア活発化 GPS(全地球測位システム)や無線に影響』、『「吉田茂氏に平和賞」 政府一体で推薦工作 佐藤元首相ら名連ね 1965年ノーベル委員会宛て文書 日本人の候補これまで5人』、『双葉病院訴訟が和解 避難先死亡 東電1350万円支払い 千葉地裁』、『米大統領シリア空爆承認 問われる法的根拠 露、安保理決議を要求』『穏健派に大規模訓練 対イスラム国 米国防総省検討』、『「せともの祭」始まる』(13日付、中日夕刊)
☆『iPS世界初移植 網膜細胞難病女性に 理研など手術成功』『〈解説〉揺らいだ研究 再構築を』、『田畑のごみハイテク素材に 信州大など商業化へ研究』、『「川内再稼働」地元に明示 政府「事故対処 責任持つ』、『バスレーンつながった (名古屋市)東区の赤塚交差点』、『竜 鳴り物で盛り上げを 団員36人 私設応援団が誕生』、『ASKA被告 有罪 覚醒剤判決「社会で更生を」』(13日付、中日朝刊)
☆『ダビンチ2度大幅描きかえ 「白貂(しろてん)を抱く貴婦人」 仏研究者 透過度の異なる光で解明』、『塩野義に400億円 申告漏れを指摘 大阪国税局』、『全盲生徒への傷害容疑 44歳男を任意捜査 埼玉県警=川越市の県立盲学校の高等部専攻科に通う全盲の女子生徒が足を蹴られ全治3週間のけがをした傷害事件で狭山市の男を容疑者と特定し、任意捜査を開始。男には知的障害があり、刑事責任を問えるかどうかも含め慎重に調べている。』『高校生の求人1・28倍 7月時点 6年ぶり高水準』(13日付、毎日朝刊)

九月十二日
 金曜日。けさは私も、妻も、大幅に寝過ごしてしまった。二人とも床に入る時間が連日、深夜から未明にかけて。遅い日々が続くと、時折つい寝坊し、こうしたことになる。そのつど深く反省し「(ふたりとも)これからは、もっと早く寝なければ」と反省しきりだ。朝っぱらから、とばっちりを受けた息子は朝食抜きで名古屋の会社に向かった。私たちの場合、互いの文筆もあり連夜の遅い就寝は半ば、日常化。それだけに、急に早く寝よ、といわれたところで難しい。かえって調子が狂ってしまう。
 それどころか、きょうという日は朝刊の取り出しさえ、うっかり忘れる始末で、これでは自分で自分たち自身に呆れ返るほかない。当然ながら、11日付の本欄【生きてゆく人間花たち/9月の唄】の編集作業(これが連日のことで、なかなか大変だ)も大幅に遅れ、公開するのに昼近くまでかかってしまった。もう終わってしまったこと。たまには、こんなこともある―と開き直るしかない。
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 日本の100歳以上が昨年より4423人増え、過去最多の58820人に。うち87・1%は女性、100歳以上の高齢者は、ここ20年で10倍になった。
 理化学研究所発生・再生科学総合研究センターと先端医療センター病院(神戸市)が、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った網膜の細胞を、目の難病「加齢黄班変性」の患者に移植する手術を行った、と発表。iPS細胞を用いた再生医療は世界初で京都大の山中伸弥教授が2006年に生み出した「夢の細胞」が、本格実用に向け新たな段階に入った。患者の経過は良好だ、という。移植用細胞の作製は理研の高橋政代プロジェクトリーダーが、移植手術は栗本康夫眼科統括部長が担当。患者は兵庫県在住の70歳代女性で、症状の進行を食い止める薬剤注射を過去何度も受けたが、効果はなく、視力が徐々に低下していたという。
 いつ果てるとも知れないテロとの闘い。米CIA(中央情報局)によれば、欧米の若者たちを巻き込んだイスラム過激派組織「イスラム国」の戦闘員は実に、これまでの1万人から3万1500人にまで規模が拡大。最大の脅威になってきており、テロとの闘いは新しい局面に。スコットランドとカタルーニャで英国、スペインからの経済的自立を願った独立運動の動きが急、こんごどうなっていくのか。あす北京で始まるフォーミュラE。電気時代のF1が、これまでの常識を覆す未来のレースに化けてゆく。
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【きょうの一文・ことば】
「子どもの頃からは、景色が全く変わったよ」「アジア大会で世界の人に松島(ソンド)を知ってもらい、発展につなげたい」=12日付中日夕刊『〈仁川(インニョン)の鼓動 2014年アジア大会〉輝く「韓国のドバイ」 写真・田中久雄 文・島崎諭生』の記事の中で。近くで育った水上タクシー船長と誘致を進める自由区域庁職員の話

【新聞テレビから】
☆『朝日社長1面で謝罪 吉田調書記事 経緯説明も』、『100歳以上 20年で10倍 合計58820人』『〈世界最高齢 元気の源は〉よく寝てよく食べる 女性116歳 大川ミサヲさん』『書いて描いて歌って 男性111歳 百井盛さん』、『カテーテル挿入ミス、死亡 名大病院の60代男性患者』、『リオまで突っ走れ 吉田選手V15 津市が祝福』(12日付、中日夕刊)
☆『子宮頸がん ワクチン 重い副作用1112人 研究チーム 厚労省調査の6倍』『川内原発 首相避難計画を了承 原子力防災会議 実効性に疑問』、『民主幹事長 枝野氏 選対委員長に岡田氏起用』、『渡英前最後の公務 眞子さま=「国際陶磁器フェスティバル美濃’14」のオープニングセレモニーに出席』(12日付、毎日夕刊)
☆『撤退指摘に「逃げてない」 吉田元所長が菅元首相批判 原発事故 19人の調書公開』『切迫極限下の指揮 原発作業員ら 吉田氏の胸中語る』『調書教訓に安全策を■制御は困難 立地住民ら思い交錯』『誤報「痛恨の極み」 朝日新聞社長ら会見』『朝日社長謝罪、辞任を示唆 「吉田調書」記事取り消し』、『吉田世界V15 世界レスリング 伊調も優勝』(12日付、中日朝刊)
☆『福岡県警 不退転の決意』『本部長「勇気出し相談を」 工藤会トップ逮捕』、『「慰安婦」「吉田調書」 朝日社長、誤報認め謝罪』『検証後「進退を判断」 編集担当を解任』『官邸介入弊害裏付け 吉田調書を政府公開』『誤報「痛恨の極み」 記事取り消し 朝日、異例の会見 社長、報道陣200人前に』『問われる朝日の体質 ノンフィクション作家 門田隆将氏』『池上さん連載問題「編集担当に委ねた」』『原発事故調書公表 「検証の幅広がる」 関係者から期待の声 公表ルール必要』『全容解明、課題提起に生かせ 柳田邦男元政府事故調査委員』、『伊賀市庁舎移転可決 市議会 3分の2が同意』(12日付、毎日朝刊)

九月十一日
 夜。朝日新聞が東京本社で記者会見を開き、東電福島第一原発の吉田昌郎元所長の、いわゆる〝吉田調書〟をめぐる報道に誤りがあったことを認め「読者と東電の皆さまに深くおわびします」と謝罪、記事を取り消す旨を明らかにした。
        ☆        ☆        
 東海豪雨から14年になる。
 低気圧の影響で北日本と東日本を中心に広範囲で大気が不安定化。気象庁は北海道の石狩、空知、胆振地方に「重大な危険が差し迫った異常事態だ」として、大雨特別警報を出し最大級の警戒を呼びかけた。札幌市や宮城県石巻市でも猛烈な降りで市民を震え上がらせた。新千歳空港では全日空、日航、スカイマークともに欠航が続出。北九州市では福岡県警が1998年の元漁協組合長射殺に関わったとして殺人、銃刀法違反の疑いで特定危険指定暴力団「工藤会」トップの野村悟容疑者(67)を逮捕し自宅を家宅捜索した。

 きょうは東日本大震災の発生から丸3年半。宮城県気仙沼市など各地で多くの命をのみこんだ海や慰霊碑を前に、黙とうする姿が目立った。「これからもご家族に寄り添って捜索を続けていきたい」と行方不明者の捜索は、この日も続いた。
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 【平和な世の中になってほしい】と、こすも・ここ。通院から解放された愛猫。少しは元気になり、得意のポーズ猫が復活してきた。御年20歳だが、まだまだ若い=11日夜、撮影
 

 木曜日。こすもを朝一番で病院に連れていくことばかりが先に立ち、不燃物収集日を忘れていた。私たちは、それほどまでに彼女を愛し医者に診せることに神経を遣っているのだ。妻は最近「毎日猫ちゃんのために生きてるようなものよネ」としみじみ言う。その通りかもしれない。幸い医師から「ヨシッ、よくなった。〝ご卒業〟です。薬を5日分出しておきますが、もうこなくてよいです」と言われたときは嬉しく顔を見合わせた。
 動物病院から帰った私は「きょうは、からだを休めなきゃ」との制止を振り切って継続は力なりだ、と市内公民館へ。社交ダンスのレッスンのためだが、このところの極度に溜まった神経性疲労と睡眠不足もあってか、やはりステップを踏む足はふらふら。それでも、タンゴやワルツを、こなしきると先生曰く「ゴンタさん。うまくなった。すごーい。すごいぞ。幅が広くなった」だってさ。煽てられ、ついその気になってしまう私。わたしが私でない。ニンゲンが改造されつつある。こんなことで良いのか、ともう一人の私。
 
 きょうは、カトマンズ在住の国民的詩人ビシュマ・アプレティさんから久しぶりに「Dear Gonta san」と、思ってもいなかったメールを頂き、とても嬉しかった。夕方になって町内で予定されていた老朽化した防犯灯の撤去と突然の設置を巡って設置個所が予定の場所と違っていたこともあって、なぜそうした過ちが起きてしまったか―をみんなで調べる事態に。結局、業者への指示の伝達がどこかで狂ったため、と分かった。世のなかいろいろ、人生とていろいろだ。みんな一生懸命にやっているのだから。誰も悪くなんかは、ない。ここは善意無過失。こんごへの教訓に、ということで幕引きに。

【きょうの一文・ことば】
「ここで本当に死んだと思ったんです」「我々のイメージは東日本壊滅ですよ」「なんで官邸なんだ、というのがまず最初です」=11日、政府が公開した福島第一原発事故をめぐる吉田調書の発言から 
「外に出たら歩けないくらい」「すごかった」「こわかった」「その橋がみるみる埋まっていった」「いやあ~、こんなのは初めてです」=未明から早朝にかけ250㍉~300㍉も豪雨に脅えきった北海道の人たち

【新聞テレビから】
☆『〈時論公論〉吉田元所長証言公開 大震災対応の教訓に』(11日夜、NHK総合)
☆『帰れぬ遺骨なお88柱 震災3年半 身元特定データが不足』『飯舘カボチャ希望の実り 幻の特産 滋賀で高校生が守る』、『東海豪雨14年 被災地つなぐ祈り 石巻のリナリア(復興の花)も植える』、『「児童文学のノーベル賞」 アンデルセン賞 上橋(菜穂子さん、52歳)に授与』、『米大統領、シリア空爆表明 「イスラム国」打倒へ介入』、『名古屋市、蚊の捕獲調査開始 デング熱 東海も備え』『新型蚊取り装置注目 名工大元教授開発 半日置けば500匹』(11日付、中日夕刊)
☆『〈東日本大震災3年半〉曲がった背「父だ」 1280日後の納骨 身元不明依然87体』、『北海道大雨特別警報 札幌など88万人に避難勧告』『続く雷鳴 未明の避難 市民「何あるかわからない」 石巻、30カ所で冠水・浸水』、『日露関係改善に意欲 プーチン氏、森氏と会談』、『工藤会トップ逮捕 元漁協長殺害容疑 市民「徹底壊滅を」』、『サイバー攻撃巧妙化 警察庁分析 非公開メール被害 7割』(11日付、毎日夕刊)
☆『東海豪雨 怖さ忘れず きょう14年 訓練や教育 被災伝え』『豪雨増加■都市部 排水しきれず』、『東京や大阪 雨量100ミリ超 北海道沖低気圧』、『震災きょう3年半 避難者24万人 復興半ば』、『川内原発 規制委新基準に初適合 避難計画なお懸念』(11日付、中日朝刊)
☆『東日本大震災3年半 進まぬ住宅再建 用地確保遅れ 42市町村長調査』『消えゆく遺構 宮城・女川』、『秘密保護法 意見反映されず失望 運用基準「修正は形式的」』(11日付、毎日朝刊)

九月十日
 痛みは取れた。でも、何時ぶり返すか知れぬ爆薬のような怪を全身に抱えたまま、名古屋へ。からだを少しでも休め、徒歩二十分ほどかかる江南駅まではバスで。そう思って自宅を出たが、後ろからバスがきたので走って「バス停」に滑り込みセーフ。これでは、歩いたと何ら変わりなく、足への負担はそれ以上になってしまった。人生は皮肉な階段。こんなものだ。
 大須の女性師匠宅。横笛のレッスンとともに人の道に関するさまざまな意見を伺ったあと上前津から地下鉄鶴舞、桜通り両線を乗り継いで高丘で降り、近くのファミリーレストランでソプラノ歌手張柳春さんと来月八日に迫ったリサイタル前の原盤吹き込み、歌詞の一部補修、カラオケ入りでキーを落とし誰もが歌えるもう一つの若者向けバージョンの制作に至るまで、一連の流れを、とことん話し合う。合間には頼みのギタリスト堀絢詩さんとも電話で話し合うなどしたが彼女の真剣さに引きづり込まれる形で、時はアッと言う間に流れ、気がついたときには午後六時を過ぎていた。

 歴史悠久、家郷風味を願って作られた【中秋月餅】
 

 寸暇もない、とはこうした多忙さの連続を言うのだろう。店内では「〝ごんたさん〟に、どうしてもお渡ししたいモノがある」と数日前からメールが入っていた中国名物、中秋月餅まで頂き、もらうだけは嫌なので名鉄江南駅前の大口屋で購入した江南名物「武功夜話」を、お返しに持参、プレゼント交換とあいなった。打ち合わせの結果については、発表会と、それまでに出来るCDに結実するので、それを見てもらえたら、と願う。こんご念には念を入れ、あくまで聞き手の立場にたった歌を完結させよう、ということに。
 この日、合間には日中両国に横たわる偏見についてもトコトン話し合ったことは言うまでもない。江西省新余市出身の張さんは、これまで何度となく実現させた日中友好演奏会や上海の国立文芸戯劇学院時代の話など自らの体験をまじえ「中国人は指摘される通り、お金に汚いと言われますが当たっており、悲しくなってしまいます。上海万博開催のころなど、ワイロがあり過ぎて〝あぁ、これは大変だ〟と何度思ったことか。でも、中国はいいヒト多い。いまは反省しているところで皆がんばっています。国を発展させるには心もきれいにしなければ。そうしなくちゃ、人々の心を打つ歌など、うたえません」とも。
 平和を願う一匹文士を自認する私、伊神権太としては時折、涙を浮かべながら「悲しくなってきます」と繰り返す張さんを前に、国と国を超えた愛は世界共通で、互いを思いやる気持ちがあれば、戦争や争いごとなど起きるはずがないのに。世界中の人々が仲良くしなければ、と思いを新たにした。喫茶代は2人できっぱり折半して店を出た。元々、大変な努力家で秀でた才能がある張さんの飛躍を願い、固い握手をして家路を急ぐ。このカトマンズ/ラブバードの物語は、まだまだ序章。ドラマは、前に向かって。終わりのない道を突き進む。
        ×        ×
 またしても近畿、北海道、関東で猛烈な雨、雨、雨の襲来。雨たちが自然の先兵となって愚かな人間社会に戦いを挑んできた。そんな構図である。同じ人間同士なのに。戦争や争いばかりをしているニンゲンたちが、自然に勝てるはずもない。
 デング熱はさらに拡大し97人に。ベネッセの個人情報流出は2895万件に拡大。日本維新の会と結いの会は合併し「維新の党」に。米アップル社が腕時計端末「アップルウオッチ」を来年の早い時期に発売する、と発表。
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
 「開催直前のローマ法王の訪韓と併せて、南北朝鮮の統一を世界へアピールするよい機会となった。大会では十一の提言がまとめられたが、各国委員会はその一つでも着実に成し遂げることが求められる」と話した。(京都支局・増村光俊)=中日夕刊10日付文化面『〈ACRP(アジア宗教者平和会議)が韓国・仁川で開催〉 アジア宗教者が平和を語る会議 北朝鮮不参加に政治の影』から

【新聞テレビから】
☆『川内原発「新基準」初の適合 火山の危険性見直さず』『〈解説〉約束だけで安全と判断』、『秘密法運用案27カ所微修正 公募意見2万件 懸念反映せず』、『クラブ明るさで規制 有識者報告 風営法 ダンス対象外』、『東京五輪最終聖火 坂井義則さん死去=脳出血のため東京都文京区の病院で死去。69歳』、『土砂災害3週間73人の身元確認 広島、残る不明者1人』、『ツチクジラ〝再浮上を〟 津波被害の剥製修復 陸前高田へ帰る日待つ』、『盗品銘板買い取り容疑 福井県警38歳工場長逮捕』、『転売かユニクロ万引き繰り返す ベトナム人容疑者逮捕』(10日付、中日夕刊)
☆『クラブ 店内照度で規制 風営法「ダンス」は削除 改正案提出へ』『アップル「腕時計型端末」発表』、『「円空彫り」仏像1300体 岩手へ 優しいほほ笑み 心のケアに 岐阜の同好会 半年かけ制作』、『青森で震度4』、『「声優のアイコ」昏睡強盗罪否認 東京地裁初公判』(10日付、毎日夕刊)
☆『錦織「また戻ってきたい」 全米テニス準V、夢は持ち越し』、『高市総務相 極右代表と写真 稲田氏、西田氏も「知らなかった」』、『牛肉関税一律値下げ検討 政府TPP全相手国に』『交渉の旅費3億5000万円 13年度 4府省、頻繁会合で』、『ドコモ1000人分情報流出か 社内関係者持ち出し疑い』、『ユニクロが1億円贈呈』(10日付、中日朝刊)
☆『校庭の仮設撤去0・6% 子どもの体力低下 岩手・宮城』、『千葉でもデング熱感染 60代男性』(10日付、毎日朝刊)

九月九日
 夕方。全身の痛みが薄らいだところで横笛をふいてみる。
 これだけ満身創痍ではふけない、と思っていたが精神を集中してふくと、それがどうしてどうして。音は、私の周りに浮かぶ全ての傷や芥を清め取る如くに低く、深く。そして高く。大気のなかに光りの筋となって吸い込まれていくではないか。痛みはまだ残る。が、その透明な音はどこまでも清らかな〈かぜ〉となって流れ、私の傷を取り去ってくれる、そんな感覚に包まれた。やはり、横笛はよい。
        ☆        ☆
 きょうの朝。左肩に走っていた激痛が、右首筋へと移動。これでは、車の運転など出来っこない。昨夜は寝返りひとつ出来ず、ほとんど眠れなかった。妻が、お店があるのに「お医者さんに行かなきゃ。私が、これから連れてくから」と強引に言い出すので「自分で行く」と結局、近くのSクリニックへ一人で行った。本気で心配してくれるのは嬉しい。でも、医者は苦手だ。
 クリニックでは上半身のレントゲンを撮られ注射を左肩と右首筋にそれぞれ1本うたれ、薬と湿布薬を持たされ帰宅。「異常なかった。何かの弾みで痛くなっただけ。こんなのすぐ治る」と妻に電話で報告すると「行ってよかったじゃない」と、むしろ彼女の方が安心したみたいだ。それにしても、昨晩からは首が回らず顔も横を向けなくて、ほんとに痛かった。このところ、あれやこれやで神経をすり減らしていたことだけは確かだ。もしかして、私に対する〝何かの祟り〟かもしれない。
 今も体力には自信がある。ただ、神経面も含めていったん気分が悪くなると急な坂道を転げ落ちるように、一気に体調が悪化してしまうことが現役記者時代も含め、これまでにもよくあった。それだけに、ある日突然アパッチにでも襲われたような、一種の健康病だと思っている。若い医師は「大丈夫。骨はどこも悪くはありません。ただ激痛をなくさないことには。薬も出しておきます。治っていくと思います」となかなか親切だった。
        ☆        ☆
 きょうは九並びの日だ。私はなぜか、昔から〝並び〟(1212など、の繰り返しも含む)が大好きで志摩半島にいたとき、長男が【2月22日】に生まれたときは、きっとよいことがある、と大喜びしたものだ。15年前に東京・文京区の風涛社から出版した小説集「一宮銀ながし」などその最たるもので第1刷発行が【1999年9月9日】だった。また、10年前に名古屋の人間社から出版した記者小説集「懺悔の滴」も初版1刷発行を【2004年12月12日】とするなど、並びの日にこだわった。
        ×        ×
 「来年また戻ってきます」と、全米テニス準優勝の錦織圭選手。「ケイに勝ってほしかった。私たちはケイのファンなの」と米人女性。「きょうのケイにオーラはなかった」と男性。
「舞い上がることのないよう、あまりニュースを見ないようにしたのですが。夢のような舞台で、メンタル面でも僕なりにきのうから準備したのですが、気持ちが抑えられなかった。自分のプレーができなかったことは悔やまれますが、得るものは多かった。今後はしっかりからだを整えてリフレッシュしていきたい。」とは、錦織選手。大先輩の松岡修造さんは「固くなればなるほど、思うようにいかなかった。ケイが自分自身のプレーができたら勝てたのに。でも、この悔しさが次のグランドスラムにつながります」。
 サッカーのアギーレジャパン。横浜市の日産スタジアムでベネズエラと2戦目を戦い、2―2で引き分け。日本勢は、まずまずの戦いぶりで特に若手の活躍が目立った。ただ、キーパーの川島がゴール球をポロリと落とした場面は見るにたえなかった。川島は最近、精神面で緊張感が足りない気がする。即刻、替えるべきだ。
 京大の森和俊教授にノーベル賞の登竜門とされる米国で最も権威があるとされる医学賞・ラスカー賞が決まった。分子生物学の細胞に関する発見、ひらたく言えば細胞内で起きる仕組みの解明に尽くした、のが授賞理由。「学生たちには、あとまで後世に残る仕事をしよう」と話してます、とはその言やよし、で記者にも作家にも通じる重たいことばだ。
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
 八月十六日の「大波小波」の「特攻体験と戦後69年」というコラムに私の解説が引かれています。(略)私が百田氏を肯定しているかに読めてしまいますが、私はここに百田氏は「愚劣」だと書いたのです。
 そのことを強調するのは、この解説を書いたときに、この「愚劣」という百田尚樹への形容が強すぎるので削除してはどうかと二度まで「編集者」に言われ、激怒して、絶対に削除しない、と述べ、編集者側と断絶するということが執筆時にあったからです。
 解説だからと、軽く見られては困ります。
=9日付【「大波小波」に反論 百田尚樹『永遠の0』「感動社会」に危機感】の記事のなかで。執筆者の文芸評論家加藤典洋(かとう・のりひろ)さん

【新聞テレビから】
☆『錦織全米準V 日本人初制覇ならず 0―3チリッチに敗れる』『悔しさ 夢の糧に』、『津波犠牲者の遺族 釜石市を賠償提訴 「避難場所周知怠る」』、『円安加速 106円台 東京市場 5年11カ月ぶり』、『〈大波小波〉有吉佐和子と現代日本』、『典子さま告期の儀 来月5日結婚式伝達』、『金沢城公園にクマ? 体長70~80㌢ 目撃情報』、『証拠品を送致せず 津島署 2271点を放置、廃棄』(9日付、中日夕刊)
☆『錦織悔しい準優勝 全米テニス チリッチに完敗 日本を「世界」に近づけた』『負けても誇り スタンド大きな拍手』『圭の夢は次開く 重圧「力出せず」 前夜、寝付き悪く』、『「錦織2世」自分も頑張る 津出身・西岡良仁選手(18)=ヨネックス=』、『〈特集ワイド〉日本生まれの母、小説に タブーなくす決断か』『拉致再調査に期待? 北朝鮮の気になるシグナル』、『EU対露追加制裁決定 発動は数日間猶予』、『イラク新政権発足 各派参加 国防、内相は空席』、『リベリア数千人感染も エボラ熱 WHO「対応」に限界』(9日付、毎日夕刊)
☆『月と(岐阜)城 中秋の競演』、『軍部の専横に不快感 「昭和天皇実録」公表』『終戦2年「沖縄占領継続希望」贖罪意識持ち訪問望む』『人間天皇肉声克明に』、『贈賄側 起訴内容認める』『美濃加茂汚職 授受の会話明かす』『現金手渡し市長「助かる」』『市長とは別々に審理』(9日付、中日朝刊)
☆『政治献金へ関与再開 経団連、安倍政権と協調 5年ぶり』、『昭和天皇実録 「富田メモ」を追認 靖国不参拝経緯』、『■英キャサリン妃、第2子を妊娠』、『デング熱 新たに7人感染 15都道府県で計81人』『遺伝子組み換え蚊で撲滅 ブラジル対策 敷地にボウフラ厳罰など』(9日付、毎日朝刊)

九月八日
 頭上で輝く名月=ベランダで撮影=。月がお似合いのわが家の長女猫こすも・ここ(闘病中だが回復しつつある)と、次女猫シロ。20歳と19歳の姉妹猫。ここは今月7日に、シロは8日に写す
 
 
 
 きょうは草木に降りた露が白く見える白露。中秋の名月である。秋の気配が強くなってきた。
 午前中、近くの病院で愛猫の診療を受け、午後は地下鉄鶴舞線で日進へ。さきに愛知国際病院に転院した母が気になり、妻と病院を訪れた。母は落ち着いてきており、妻に伴われてのトイレも快便とまではいかなかったが、まずまず。女性理学療法士による足の屈伸運動はじめ、全身や手術してまもない右上腕部の上げ下げなどのリハビリにも耐え、療法士さんと一緒に病院内を歩いてみたりもした。よく頑張った。
 まだまだ痛がるのは事実だが先日、骨折接合手術直後に八事日赤で苦しんでいたころと比べれば、格段とよくなっている。病室ではほかに持参したスマホで母の好きな島倉千代子さんが亡くなる前に歌って世に残した〈からたちの小径〉を一緒に聞くなどした。
 ただトイレに行く際など病室や病院内で転んだりすることがないとは言い切れない。デ「無理しないで出来るだけ看護師さんを呼んでよ」と念押しをして午後四時過ぎ個室をあとにした。帰宅後は、このところ何かと振り回されたこともあって疲れが噴きだしたようで全身どころか頭痛もし、あげく両目までが痛くて耐えられないので珍しく早々と床に入った。
 それにしても両の肩と首筋が、おかしい。痛さ、まで母とこすも・ここに付き合っているようだ。仰向けどころか寝返りをすることさえもおっかなびっくりで出来ない。私の場合、神経が過敏すぎることもあり、体調など一気にドドッ、ドオーッと悪くなるので、いまは先日の足首痛につづき再びわが身に大寒波が訪れたようで最悪の状態だ。もしかして、社交ダンスのレッスンでジルバの体を交互に入れ替える〝クレードル〟をやり過ぎたのが影響したのかも。これでは、首から上がノリで糊塗されたようで、歩くのも覚束ない。若いころの馬車馬のような馬力がなくなってきたのか(回復すれば、そうでもないのだが)。

【きょうの一文・ことば】
「たかのぶ。おまえ、おまえの詩が歌になるとか、でアレコレ頑張ってやっているそうだが、あまり無理せんように。今のままで十分暮らしていけるのだから。世のなか、悪い人がいっぱい。騙されないように。おかあちゃん、それが心配で。夜も眠れない。騙されたらアカン。=愛知国際病院病室にて。94歳の母

【新聞テレビから】
☆『「もう一つの歴史つくる」 全米テニス 錦織選手、前日調整』、『「9条守れ」句問題 俳人・金子兜太さんに聞く』『「掲載拒否は言葉狩り』、『「スンニ派諸国と連携」対「イスラム国」米大統領が強調』『過激派にあらゆる措置 アラブ連盟が合意声明』、『「天におられるわれらのチャベス」 ベネズエラ 神格化で波紋』、『贈賄側 起訴内容認める』『美濃加茂汚職事件で初審理』、『■五輪招致の佐藤選手結婚』(8日付、中日夕刊)
☆『日本一 次はその上 世界一(錦織 圭)』『小学生時代世界一「宣言」 錦織選手 夢目前』、『傷痕を横目に 広島土砂災害・小学校再開』『津波で家族5人失った南三陸の19歳 「家業の屋号残したい」 墓前で決意「将来に積極的に」』、『芸術院会員 日展元審査員除外を 文化庁「不正審査」を問題視』、『稲沢市議会 辞職勧告決議案、可決』(8日付、毎日夕刊)
☆『錦織日本人初の決勝 全米テニス 1位ジョコビッチ破る チリッチとあす朝対戦』『チャン・コーチが鍛え直し 細かな指導心技体充実』、『辺野古反対派が過半数 名護市議選 移設計画に影響も』、『〈焼け跡の迷宮 上〉豊明母子4人殺害10年 残忍犯行 謎だらけ』、『名古屋をどり家元引き継ぎ 千秋楽迎える』、『キャンプ場駐車目的? 宿泊せず沢登り』『5人「遭難じゃない」高山、不明者の無事確認』(8日付、中日朝刊)
☆『日スリランカ 海上安保強化を確認 首脳会談 巡視艇供与へ調査』『女子野球W杯 日本4連覇』(8日付、毎日朝刊)

九月七日
 ウエブ文学同人誌「熱砂」例会が名古屋市内であった。息をもつかせず、とはこのことか。例会から帰り、ホッとしたところへ〝ピンポーン〟の音。何ごとか、と玄関に行くと私たちの住む花霞町3組2班の件で、ある人物が、ご意見というか。お耳に入れたいことがあって、と班内の現況につき説明しにきてくださった。
 私はといえば、きょうの「熱砂」例会の内容につき欠席者一人ひとりに報告を兼ねたメールを書こうとしていた矢先だけに、いきなりの来訪には面食らった。頭の思考回路を急きょ、いったん無色に変えなければならない。それでも30分以上に及ぶ親切心に礼を言って書斎へ。きょうの例会内容を、順番にパソコンで送っていったが正直、身も心も疲れ果てた。
 これを〈忙しい〉というのか。私はかつて一線時代の経験から「たいして忙しくもない輩に限って〝忙しい〟の言葉を連発するのに嫌悪感をすら抱いてきただけに、このことばは使わないことにしている。が、きょうばかりは「イ・ソ・ガ・シ・イィ!」と誰にでもなく天に向かって叫びたくなった(それより、このところの動き過ぎのためか、首筋が振り向けない程に痛い。神経的なものでそのうち治るだろうが)。

 あすは中秋の名月。舞の「やっとふつうの空になったね」の一言に、思わず久しぶりに晴れた夜空を見上げ、彼女がかつて詠んだ俳句【秋空に未来永劫と書いてみし】とつぶやいてみた。あ~ぁ。きょう一日、みんなのことを思い神経をすり減らしてきた私は何なのか。
 思い返したように携帯をチェックすると、ラインが入っており「木下博安です。お久しぶり」の友だちコール。得体の知れないラインはこのところポコリン、ポコリンとへんてこな悲鳴をあげよく入ってくる。でもエッ、まさかと思いつつ「ラインされましたか。能登七尾でお世話になったヒロヤスさんですか。そうだとしたなら、とても感激です」と打ち返すと、ほどなくして「そうです。お久し振りです。…」の打ち返しがあった。
 ヒロヤスさんとは、私が新聞社の七尾支局在任当時、能登から海を感じる心を国内外に発信しよう―と「海の詩(うた)大賞」公募を七尾青年会議所と実施した際、花屋の今井富夫さんはじめ、旅館「さたみや」さんの佐田味良章さん、わくうら印刷のカズちゃんらに随分お世話になった、その一人である。素朴な風貌からして♪能登はやさしや土までも…、を地でいくタイプで能登半島最大の靴店の若旦那だったが、おそらくあの頃と何ら変わらず靴屋さんとして今も社会に貢献されているに違いない。きょうのところはメールだけに留め、後日また電話をさせていただこう。
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 六日(日本時間七日)、ニューヨークであったテニスの全米オープン。錦織圭(日清食品)が準決勝で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を3-1で破り、四大大会シングルスで日本選手初となる決勝進出を決めた。第1セットを6―4で先取、第2セットを1―6で落としたが、第3セットをタイブレークの末、7-6で奪い、第4セットも6-3で突き放した。「自信もついてきているので強い選手も倒していい試合が出来てるので、このままいければ」と錦織選手。
 「同じ海洋国として新たなパートナーシップを」とは、スリランカを訪問中の安倍総理。ここ数日、デング熱の感染域が広がるにつれ、群れを成して人を刺す、というヒトスジシマカが侮れない存在になってきた。このデング熱感染、どこまで広がるのか。台風14号が鹿児島の奄美大島沖に発生した。

【きょうの一文・ことば】
 「この前立花さんが言っていたこと。逃げることと、見つけにいくことの話。それって、でも、おんなじことなんだよね?」=7日付中日朝刊連載小説「拳の先」(角田光代作)から
 
【新聞テレビから】
☆『【ドナルド・キーンの東京下町日記】研究が生きる証し 軽井沢の別荘』、『泣きながらでも前向こう 広島 被災者ら伝言板で交流』『中日選手会など義援金呼び掛け』、『〈この人〉農業の楽しさ伝える若手の営農家 末松園子さん(27)』、『伊賀で「高校生美容室」』、『福島、汚染水と格闘24時間 氷投入 過酷な現場』、『感染 山手線内側に デング熱 新宿御苑きょう閉鎖』、『織部好みの名品一堂に 多治見に160点』、『沢登り?男女5人不明 高山』(7日付、中日朝刊)
☆『確定拠出年金 積立金43万人が放置 退職後、移行手続きせず』、『デング熱 調査範囲拡大』『厚労省・都 公演の蚊採取』『代々木以外で2人目の感染』『新宿御苑を閉鎖』、『華麗に共演 小澤さん 二山さん』、『日中韓「忍者シンポ」北京で開催 忍法・懸け橋の術‼』『■国際コン、上野さんがチェロ部門1位』(7日付、毎日朝刊)

九月六日
 土曜日。午前中、社交ダンスのレッスンで木曽川の向こうの各務原へ。ジルバのクレードルや、ルンバ、ブルースなどを繰り返し学んだ。このうちブルースのピボット・ターンにつき、仲間の男性Mさんが親切にアドバイスしてくださった。Mさんは毎回、ダンスの本をしっかり読んでレッスンに参加されており、その学究的な姿勢に私は思わず、【ティボット博士】なる愛称までつけさせて頂いたのである。夜、雷雨が降り注いできた。天は何か不満でもあるのだろうか、などとつい思ってしまう。
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 デング熱は東京・代々木公園以外でも感染が確認され、14道府県で74人に。きょうも、相変わらずの大気不安定で徳島、四日市、甲賀……と日本の各地でピンポイント爆撃のように強い雨が降り注いだ。一方、関東地方は30度以上の真夏日に。日本中で空が荒れ、天候不順の毎日が続いている。
 W杯ブラジル大会のコロンビア戦で腰椎を折る大ケガでやむなく退場した、あのブラジルが誇るネイマールが五日、アメリカ・マイアミでの国際親善試合で、同じコロンビア戦で復帰。自らゴールに入れ、1―0で勝利。2カ月ぶりの復帰を果たした。
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【きょうの一文・ことば】
 間違ったら謝る。そんな幼稚園児でも知っている道徳の初歩を、朝日新聞は知らないらしい。代わりに論点をすり替え、謝罪も会見も拒んだ末に、被害者ぶって逆ギレする。これで言論機関とは聞いて呆れるほかない。おごる朝日の断末魔の叫びをお聞きあそばせ=週刊新潮9月11日号〈特集〉『謝罪拒否! 批判雑誌の広告拒否!(会見拒否!) おごる「朝日」は久しからず』から抜粋

【新聞テレビから】
☆『アリババ米上場調達額 史上最大2兆5000億円か』、『米大統領、対ロ制裁強化へ ウクライナ停戦に懐疑的』、『生き生き健康カラオケ』『高齢者施設に専用機器 体操などで脳刺激 ■懐メロ流れ■効果を実証■介護予防に』、『快進撃の錦織 先人に注目 伝説的3選手 世界の扉開く』『佐藤次郎 熊谷一弥 清水善造』、『岩手の23歳女性首絞められ死亡 元交際相手、心中図る?』(6日付、中日夕刊)
☆『代々木 緊張の渦 デング熱 蚊よけ入念 厚労省が対策会議』、『エボラ熱死者2105人 南アフリカ 1カ月で倍増』『シエラレオネ全土外出禁止』、『26㍍60㌧まだ成長中 南米で新種の草食恐竜出土』、『「島津正宗」150年ぶり発見 徳川将軍が天皇家に献上』、『「栗きんとん」お待たせ 中津川』(6日付、毎日夕刊)
☆『山本昌49歳最年長勝利 64年ぶりプロ野球記録 ぶれぬ心もがき進む』『49歳マサ伝説 スタンドしびれた プロ野球最年長勝利 満面の笑み歓声に応え』『浜崎さん遺族 「おかげで一段落」』『中年の星励み 同い年 奮い立った』、『闘病15年、夫の葬儀に25匹 セラピー犬に支えられ』、『原発 廃炉検討の動き 老朽化 美浜に続き玄海も』、『石炭塔に消火設備なし 新日鉄住金 火災発生想定せず』『操業を一部で再開』(6日付、中日朝刊)
☆『NATO「速攻部隊」宣言 対露防衛を強化 首脳会議』『4者協議 ウクライナ停戦 「段階的和平」へ合意』、『49歳山本昌 最年長勝利』『「僕たちの世代の誇り」 高校先輩 50歳まで頑張れ ファンらエール 来季契約前向き 球団代表』、『新宿中央公園でデング熱 代々木から感染者移動か』、『女児2人飛び降りか 6年のクラスメート ともに死亡 東京』、『交際相手おので殺す 殺人未遂容疑 64歳女を逮捕 愛媛』、『「病院出産処置に過失」 1億3500万円 東海市に賠償命令 名地裁判決』(6日付、毎日朝刊) 

九月五日
 ウエブ文学同人誌「熱砂」の本欄ウエブ作品集〈伊神権太の頁〉で公開中の小説「カトマンズの恋」が、カトマンズ在住の裕子さんのフェイスブックでも公開され、ネパールと日本を発信点に読者の輪がじわじわと広がりつつある。まずは、読んでくださった方々に心から感謝したい。そして、この小説がきっかけになり、先に名古屋在住の歌手張柳春さん作曲により誕生した〈カトマンズ恋歌/ラブバード〉とともに、国と国との壁を乗り越えたラブストーリーが世界の果てにまで浸透、愛の光の輪がどこまでも広がっていくことを願いたい。
 中日ドラゴンズの山本昌投手が今夜、ナゴヤドームであった阪神戦で49歳25日で先発登板。5回を5安打無失点に抑え、プロ野球最年長勝利投手に。試合は6-0で中日投手陣が完封勝利した。マサさん! あなたは世界に誇る超スーパー投手です。心からおめでとう。
        ×        ×
 朝、豪雨のなかをびしょ濡れになって愛北動物病院へ。
 いやはや、二人がかりで愛猫こすも・ここを診てもらったが、相変わらず診療拒絶の姿勢は同じで、やっとこせ治療を終えた。「だいぶ良くなってきたのですが、まだまだ。次は月曜に」とのお達しだった。それにしても診療から帰ると、雨はウソのように止んだ。世のなか思い通りにはならない。神の啓示のもと、私たちは生きている。どんなに喚こうが、叫ぼうが、抗おうが、である。
        ×        ×
 サッカーのアギーレ・ジャパンが札幌ドームでの国際親善試合でウルグァイと初戦を戦ったが、いいところなく0―2で負けてしまった。次の試合に期待しよう。

【きょうの一文・ことば】
 本当に。きょうは、こういうふうに出来過ぎぐらいで、うれしかった。(「どうして〝最年長勝利投手〟の記録が、出来てしまうのですか」の質問には)「しつこいから」。=プロ野球阪神×中日戦で先発し、6―0で中日が勝ったあとのヒーローインタビュへで。山本昌さん

【新聞テレビから】
☆『寄り添う夫婦に新たな大しめ縄 張り替え神事』、『京都北部猛烈な雨 綾部 3万4000人に避難勧告』、『美浜2基廃炉関電検討 稼動40年超 特別点検 壁高く』、『日航中部-バンコク復活 B787投入 12月から、4年ぶり』、『政務活動費目立つ使い切り 31都道府県9割支出』『愛知、岐阜は8割支出 政活費 ルールの徹底必要』、『美女軍団見られないなんて アジア大会7割売れず』(5日付、中日夕刊)
☆『ヒマワリがんばる 福島・大熊』、『オオサンショウウオ 保全大作戦 一大生息地名張・滝川 市が外来種交雑対策』、『アジアマスターズ陸上 「116歳」インド人 エントリーに困惑』、『ウクライナに武器提供か NATO一部加盟国』、『福島原発事故 1週間後にも放射性雲(放射性ブルーム) 東北・関東 セシウム高濃度』、『円 一時105円台後半 5年11カ月ぶり安値』(5日付、毎日夕刊)
☆『171年ぶり「後の十三夜」出現 名月3回 奇跡の秋』、『石炭発熱 酸素流入し爆発』『新日鉄見解 塔に3日間貯蔵』『酸素接触「絶対だめ」専門家批判』、『「埼玉の事件で誤解」 盲導犬 痛み耐える訓練ない』、『代々木公園 大半を閉鎖 デングウイルス検出 感染計59人に』、『薬物撲滅へ「ASKA」困った 岐阜県警広報車 名前を隠し活動』、『改造内閣「評価」46% 全国世論調査 再増税68%が反対』(5日付、中日朝刊)
☆『発熱石炭 空気触れ爆発? 新日鉄住金 社長、知事らに陳謝』、『福島知事選 佐藤知事、不出馬表明 後継に内堀副知事示唆』、『■NHKも吉田証言を報道』、『追徴12億円取り消し デンソー海外子会社巡り 名地裁判決』(5日付、毎日朝刊)

九月四日
 夜。名古屋市の東山通り界隈にある、とある料理店へ。この店は、作曲・編曲・CD制作で知られ舟木一夫さん、伍代夏子さん、鳥羽一郎さん…ら有名歌手から名もない歌い手さんまで多くのバック演奏も手掛け、その世界では知る人ぞ知るギタリスト堀絢詞(ホリ・ケンジ)さんの隠れ家で、居心地のよい店だった。堀さんの隠れ家ということなので、きょうのところは名前を伏せさせて頂く。
 店の女将が私よりひとつ年下。竹田弘太郎さん=元名鉄会長、名古屋商工会議所会頭など=の仲人で結婚したということからして、その店の風情が分かろうというもの。どうやら出入りする常連サンも名物ぞろいで、今夜はある作家と高校時代、同級生だったというプロゴルファー顔負けの奥さん思いの人物から、とっておきの秘話を教えて頂くなどした。妙齢の女性の一人客も多く、飲みながら弾む話もオツなものであった。
        ×        ×
 三日(現地時間)、ニューヨークであったテニスの全米オープン。日本の錦織圭(日清食品)は、男子シングルス準々決勝でスタニスラス・ワウリンカ(スイス)を3―6、7―5、7―6、6―7、6―4で破り、日本選手として1918年大会四強の熊谷一弥いらい96年ぶりの4強入りを果たした。たいしたものである。

【きょうの一文・ことば】
 シャバダバダ・リストとは、フランスの選挙で使われる各政党の候補者名簿の俗称である。男性女性が交互に記載される。映画「男と女」のテーマ音楽、♪シャバダバダ…のスキャットにちなむ。
          ☆
 男女同数法の制定は十四年前。以後、シャバダバダ選挙で仏政界の女性比率は高まった。右派のサルコジ前政権は男女ほぼ同数、左派のオランド現政権はまったく同数の内閣でスタートしている。
          ☆
………シャバダバダ…とはいかぬ演歌の国に、新風は吹くか。
=4日付中日夕刊〈夕歩道〉から

【新聞テレビから】
☆『日本男子96年ぶり 錦織 全米テニス4強』『クルム伊達組も4強 息合うペア快進撃続く』、『〈文化〉本紙連載「雨の狩人」本に 大沢在昌さん 佐江は…いいやつすぎた シリーズ次作「どうなるんでしょう」(出田阿生)』、『不正送金 被害急増18億円 ネットバイキング 半年で昨年上回る』、『新日鉄「原因分からず」 愛知県警 爆発現場を実況見分』『トヨタ週内は通常操業方針』(4日付、中日夕刊)
☆『ウクライナ 停戦枠組みに懐疑的 欧米「露の対応次第」』、『県外ボランティアOK 広島土砂災害 避難指示解消受け』、『新日鉄住金爆発 2時間前、温度急上昇 ぼやの際、白煙も』、『道仁会会長ら無罪 身分隠しゴルフ「詐欺に当たらぬ」 東京地裁判決』、『全身刃物傷 男性不審死 埼玉・上尾』、『日光で震度4』(4日付、毎日夕刊)
☆『〈ふるさとが 元気と知った 今日の記事〉 清須の松永さんが新聞週間代表標語』『新聞協会賞に朝日など8件 猪瀬氏5000万円報道』、『「奇跡の連続で受賞」 呉美保監督が帰国会見』、『新日鉄爆発15人けが 業過傷害容疑で捜査 東海市 消防撤収後に発生 黒煙今年5度目』『歯切れ悪い「調査中」』『新日鉄住金 爆発の言葉避け』『トップメーカーなのに 住金、自治体批判の声』、『地方創生へ「実行実現」 女性最多5人 改造内閣が発足』(4日付、中日朝刊)
☆『安倍改造内閣 地方・女性に重点 首相「政策大胆に」』、『本社に新聞協会賞 「太郎さん」など認知症不明者報道』、『朝日、一転掲載へ 「恥ずかしい」「残念」身内記者反発 池上さん連載』『週刊新潮広告は黒塗りで掲載へ』、『典子さま伊勢神宮参拝 久子さまと共に 結婚を報告』、『上智大生殺害 布団にA型血痕 最新DNA型検査 マッチの血と一致』『DNA型登録58万件 「STR型」で鑑定の精度向上 別人との一致率は4兆7000億分の1』、『デング熱感染者さらに12人確認 11都道府県48人に』(4日付、毎日朝刊)

九月三日
 近くの愛北動物病院での愛猫こすも・ここの治療後、母が入院する八事日赤病院まで行って帰って(母は、あす他病院に転院しリハビリ生活に入る)、夕方からは以前から約束していた友人と一献。この世に横たわる多くの話を酒のつまみに夜遅くまで某所で歓談。私が作詞した詩が「カトマンズ恋歌/ラブバード」という曲にまもなく正式に生まれ変わる件に話が及んだ。この曲は、名古屋在住の情熱と努力、天性の中国人ソプラノ歌手、張柳春さん自らの作曲によるもので、近く若干の補修を加え最終的に原盤がつくられ誕生の運びだ。
 友人には先の音合わせの際、私が下手なりにも生で収録しておいた音声動画を聞いて頂いたが、彼女が言うには「題からして演歌調かと思っていたが、透明感があって、どこまでも壮大なメロディーでスケールの大きさを感じた。世界に十分通用する。ただ〈カトマンズ恋歌〉となると範囲が限定され狭まってしまうので惜しい気がするが、どうかしら。カトマンズの表現は、歌のどこかに、さりげなく入れ、題は【ラブバード】にした方が、より普遍的な色彩になるのでは。これは、あくまで私の意見ですが」とのことだった。
 この考えは、とてもよく分かる。私の狙いも、単なる男女間の愛だけにとどまらず家族愛も視点とした【世界共通の愛歌】にあるだけに、一度張さんにもこうした声を伝えなければ、と思い「貴重な意見をありがとう」と礼を言って別れた。【カトマンズ】から一歩離れよ、と言われてもカトマンズを中心にこの曲は、既にフェイスブックなどを通して在住日本人らの間に流れ始めている。それに、この歌詞自体がカトマンズに住む実在の男女と、チトワン国立公園にいる【ラブバード】を直接の発想として生まれたいきさつがある。こんご、この友人の主張を、どう生かしていくか。悩ましくもある。
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 第2次安倍改造内閣の閣僚名簿が菅義偉官房長官によって発表された。自民党前幹事長の石破茂氏は新設の地方創生担当相に。小渕優子元少子化担当相が経済産業相、有村治子元文部科学政務官も〝女性活躍担当相〟に起用されるなど、女性は歴代内閣最多に並ぶ5人となり、皇居での認証式を経て、正式に発足した。
 午後零時四十五分ごろ、愛知県東海市の新日鉄住金名古屋製鉄所内第1コークス炉で火災が起き、黒煙が上がっている、と一一九番。愛知県警によれば、コークス炉が爆発、炎上したとみられ、15人がやけどを負って、うち1人が重傷だという。ことしに入って5度目となる異様な黒煙噴出に地元住民の不安は極度に高まっている。
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【きょうの一文・ことば】
(「カトマンズ恋歌/ラブバード」の音声動画を耳に)1度聞いただけで、こんなにスッと耳に入ってくる曲は珍しく、壮大な詩だけにカトマンズ恋歌の題は惜しい気がする。人間に共通する「だれかを思う心」「せつなさ」といったようなものは、リアリズムなものよりも、より抽象的にした方がいいのでは。【世界のどこでどうしていますか】の表現は、世界の各国で住む全ての人々に共通する哀感のようなものがあるだけに、大事に育ててほしい。機会があれば、私も舞台でうたってみたい。=3日夜、ある小料理屋で。友人

【新聞テレビから】
☆『「外出控えて」放送 新日鉄住金爆発 黒煙、住民不安げ』『度重なる事故 対策へ委員会 新日鉄住金』、『総務・高市氏、環境・望月氏 今夕に改造内閣発足』『強まる官邸主導』、『中国初の「抗日戦争勝利記念日」 習主席出席 大規模式典』、『米記者また殺害か 「イスラム国」が映像公開』(3日付、中日夕刊)
☆『(イスラム過激派の)ボコ・ハラム都市制圧か ナイジェリア 州都に迫る恐れも』、『〈新世界文学ナビ 北米編18ジェフリー・ユージェニデス 主題離れ幻想世界へ転回〉』、『「政府・党一体で結束」 谷垣新幹事長が強調』『自民新執行部 派閥均衡と「安倍色」両立 幹事長 首相と「相性」未知数』
☆『本名でつかんだ栄光 在日韓国人・呉監督 家族テーマ』『「ふしぎな岬の物語」千葉の喫茶店モチーフ』『店主と常連客 火災から再建』『モントリオール映画祭 日本映画 受賞相次ぐ』、『【隊士の求心苦心し候】誠に暑い 新撰組降参 西本願寺日誌に記述 土方が改善を直訴』、『自民幹事長に谷垣氏 総裁経験者初の起用 きょう内閣改造・党人事』、『大村氏再選 自民が支持』『愛知知事選 県議団が意向』、『長野3人強殺 死刑確定へ 最高裁、被告の上告棄却』(3日付、中日朝刊)
☆『「苦界浄土」に新章 石牟礼さん旧宅で発見』『真骨頂示す 水俣の庶民 優しく見つめ』、『デング熱 公園ピリピリ』『青森、大阪に帰った人も 感染者36人に』、『錦織8強 日本人92年ぶり 全米テニス』、『自民県議団 大村氏支援へ』『愛知知事選 再選へ環境整う』、『池上さん 朝日連載中止通告 慰安婦報道を批判 掲載断られ』(3日付、毎日朝刊)

九月二日
 飛び回る一日。先ず凶暴極まる愛猫こすも・ここを愛北動物病院へ。相変わらず、反発したがウゥーという唸り声は心なしか日に日にトーンダウンしてきた。どうやら、こすも・ここは、この獣医さんのことを好きになったみたいである。ユーチューブでイタリアのシチリア島のど真ん中からも見えた【国際的な猫】ともあろうものが、もっと威厳を保ってくれなければ。半面で治療時の抵抗のトーンダウンは、その方がよく診てもらえるのだからイイッカ。
 てなわけで、けさも妻と二人で愛猫を伴って愛北動物病院へ。患部の洗浄後、注射を打たれて診療は終わった。あすも通院せよ、との仰せだ。でも、何にも増して嬉しかったのは「尻尾付け根の痛々しかったところが、だいぶ乾いてきた。よくなってきている」とのひと言である。

 午後。主なき近くの実家【母の家】へ。主な窓を開け放ち空気を入れ替えた。清らかで心地よい〈かぜ〉たちが競って我先に入って家のなかを飛び回って楽しそうに外に出ていく風景が手に取るように分かった。いまでは庭も、家も、随分立派になってしまったが、裏の窓を開くと目の前に迫る田園風景は〝いっぷくの味〟を残している。あの畦道をよく歩き、小川では何度も何度も上流から下流に向かって当時はやりの潜水泳法や、ときには魚の替え取りをし、山々では妹までも巻き込んで竹屑を刀代わりに英雄気取りでチャンバラもやったものである。〈かぜたち〉が去るまでの間、持参したハモニカで【ふるさと】や【浜辺の歌】【牧場の朝】などを、引き続き横笛で【さくら】と【惜別の歌】を演奏してみたが、物言わぬ〈かぜたち〉が聴いてくれていたような、そんな気がした。
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 人口12億人の超大国インドからモディ首相が来日し、安倍首相と会談。「国の発展には民主主義と人材、需要が大切だ」と強調。お酒の世界の秋の陣はプリン体ゼロ、糖質ゼロを歌い文句とした発泡酒のそろい踏みだとか。ニューヨークであった全米テニスオープンで錦織圭(日清食品)が第5シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と4時間19分に及ぶ熱戦の末、3―2で勝利。日本人選手としては、92年ぶりにベスト8入りという快挙を成し遂げた。
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【きょうの一文・ことば】
 プロ初打席で初ホームランは「そういう選手は大成しない」とのジンクスがある、と言われているだけに、僕にとっては自慢です。自分のなかでは「よくやった」と思っている。北海道をもっともっとスポーツでよくしていきたい。野球で恩返しをしたい。=今季限りの現役引退記者会見で。日本ハムの〝稲葉ジャンプ〟で知られた稲葉篤紀選手
 皆さんでつくってきたもので私一人ではないので、みんなで喜びを分かち合いたい。光栄だな、と恐縮しています。(作品を)知ってもらえる、ということが何よりも嬉しい。原作者の佐藤泰志さんは芥川賞に五回もノミネートされて落選して自殺されました。約二十五年前に書かれた小説が映画に変わって(受賞できて)佐藤さんが報われたような気がして今、胸がいっぱいです。おめでとうございますと言いたいです。
=2日付中日夕刊などから。モントリオール世界音楽祭で「そこのみにて光輝く」で最優秀監督賞を受賞した在日韓国人三世で三重県伊賀市出身の呉美保(オミボ)監督(37歳)

【新聞テレビから】
☆『モントリオール映画祭 三重出身・呉さん監督賞 吉永さん主演作 特別賞』『呉美保さん 男女の愛描き新境地 地元・伊賀にも貢献』、『政調会長 稲田氏起用へ 自民党人事 総務会長には二階氏』、『プロ野球 ハム稲葉引退表明今季限り』、『〈戦後69年〉戦地の父 心は色あせぬ 飯田の軍事郵便 遺族へ届く』、『盲導犬つける長髪男 20歳前後? 隣駅で目撃』(2日付、中日夕刊)
☆『バイナリ―投資 被害急増』『相談7月180件 海外業者野放し 返金要求に応じず』、『トラックと衝突 北陸線特急脱線 滋賀・長浜』、『いわさきちひろ最も古い原画か 太平洋戦争中 兵士慰問郵便に 日本青年館で発見』、『茨城・鹿島神宮 12年に1度 船団失踪』(2日付、毎日夕刊)
☆『日印 安保連携を強化』『首脳会談 閣僚級協議を検討』『原子力協定 早期妥結目指す』、『中部の男性、再審請求 20年前事件「DNA鑑定に誤り」』、『海自隊員いじめ自殺 パワハラ翌日 命絶つ』(2日付、中日朝刊)
☆『〈ゆがんだ償い〉原発ADR 和解案8割半額以下』『慰謝料「一律基準」裏付け』『裁判では「8割賠償」認定 低額算定に不信感』、『デング熱さらに19人 代々木公園、池の水を除去 計22人に』『重症化1~5%』、『「無理チュー」不問 橋本聖子氏 役職続投 スケート連盟とJOCが慰留』(2日付、毎日朝刊)

九月一日
 防災の日。1923年(大正12年)のこの日、午前11時58分。相模湾北西沖を震源に、マグニチュード7・9の巨大地震が起き10万5千人もの尊い命が奪われた。
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 元気を取り戻しつつある愛猫、こすも・ここ。9月1日写す
 
 
 朝一番でこすも・ここを近くの愛北動物病院へ連れていく。相変わらず激しく抵抗したが、少しは力を加減してくれている、そんな感じがした。毎日お会いする、獣医さんの優しいほほえみもあってか。これまでの拒否反応が少し変わってきた。もしかしたら、命の恩人と知り、敵対感情を融和と友情の気持ちに軌道修正したのかも知れない。獣医さんによれば、ガンとか、そういう悪性ではないとのこと。「あすも来て」とのお達し。あすも行かなくっちゃあ。これも、かわいくてわがままな愛猫のためである。
 動物病院のあと、舞は八事日赤に入院中である私の母のところに行く、というので郵便局経由で名鉄江南駅まで車で送る。帰宅した舞曰く「お母さん、術後の経過は順調で少しずつよくなってきたみたい。昼食もよく食べられた。それより〝お姉さん〟、足が痛くて大変みたい。きょうレントゲンを撮ってもらったみたいよ」と。母にとっては、お姉さんの存在が〝命綱〟だけに、たいしたことがなければよいのだが。
        ×        ×
 58年前のきょう、日本とネパールは国交を樹立した。ネパールで【カトマンズの〝おしん〟さん】として慕われるポカレル本田明美さん。いずれもフェイスブックから
 
 

 ネパールの裕子さん・ニルマニさん夫妻から海を越えて届いたフェイスブック情報。それによると、今日は日本とネパールの国交が樹立した日だ、とある。初めて知った。ネパールの男性と結婚、夫の突然の交通事故死という逆境をはねのけ、三人の子を育てカトマンズの〝おしんさん〟として知られる〈Nippon Chautariさん〉、すなわちポカレル本田明美さんから裕子さんあてに届いたフェイスブックの一部が「ますます日本とネパールが、仲良く近い関係でありますように」との添え書き付きで私あてにも送られてきたので【国交樹立の日】と分かった。
 ポカレルさん! そして裕子さん! 貴重な情報をありがとう。

 届いた内容は以下の通り
<<   祝 日ネ国交樹立 58周年  >>
1956年9月1日に、日本とネパールの国交が樹立して58年を迎えます。両国の皆様、おめでとうございます。これからも、日本とネパールの友好関係が末永く続きますよう、スポンサー(おしん言語研究所、ほうらいファウンデーション)そしてニッポンチョウタリグループ一同心よりお祝いを申し上げます。 2014年 9月 1日
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 ニュースによれば、8月の西日本の降雨量は平年の2・7倍、日照時間は48%だったという。ことしはその分、秋の訪れが加速している。イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに所属していた香川真司が三年ぶりに古巣であるドイツ1部リーグのドルトムントへの移籍を発表。現地サポーターの間では期待が膨らんでいる。やっと停戦になったガザ地区。ここでは3歳の妹の命を戦禍で奪われた8歳の姉ラマちゃんが「妹は死んだけれどうれしいの。妹は殉教したの。天国にいったの」と声を震わせる。悲惨な戦争…
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【きょうの一文・ことば】
 前に行かなきゃ、ダメ。引っ込んでしまってはダメなんだ。自分の好きなことをやっていくべきだ。それを死ぬまで、やっていく。それが男の生きざまです。=1日夜のメ~テレ『〈報道ステーション〉1964年東京五輪三宅義信 74歳の再挑戦』のなかで。三宅義信さん
 
【新聞テレビから】
☆『命を守る手掛かりに 関東大震災 記録映像の撮影場所特定』『①東京駅②浅草花やしき付近③吾妻橋周辺』『防災の日 訓練に235万人』『「防災 訓練大切に」 東海でも一斉に始業式』、『常滑焼 平和の礎に』『ガザ出身男性 故郷思い作陶』、『都内十数人感染か デング熱 代々木公園で?』、『猫の手借りて顧客キャッチ ロシア・大手銀 ローン契約で貸し出し』(9月1日付、中日夕刊)
☆『中秋の名月 38年ぶり早さ 今月8日 イベントも』、『最年長35歳で新関脇=大相撲秋場所新番付で35歳2カ月の豪風が戦後最年長の新関脇に。新入幕から68場所は史上1位。』、『福島、受け入れ伝達 中間貯蔵 環境相と復興相に』、『女子学生隊 ヒマラヤへ=「山ガール」ブームが続くなか、日本山岳会が創立110年記念事業として女子大学生4人を集めた「ムスタン登山隊」を編成。ヒマラヤ山脈の未踏峰・マンセイル峰(6242㍍)に挑む』『4人、第一人者の訓練受け』、『第三銀行 4・5億円申告漏れ』(1日付、毎日夕刊)
☆『中日ドラゴンズ公式ファンクラブ きょうから会員募集』、『過去最高の動員と熱気=期間中、3日間の観客動員は220万人(主催者発表)= どまつり閉幕、「鯱」に最高賞』、『高浜30㌔圏住民避難検証 福井県 再稼働見据え訓練』『計画の有効性示せず』、『稲葉真弓さん死去 64歳・作家 「半島へ」で谷崎賞』(1日付、中日朝刊)
☆『中京・松井投手 誓いのV 高校軟式野球 五十回のライバルに「任せろ」』『崇徳ナイン 決勝を応援』(1日付、毎日朝刊)

08/4/26