【生きてゆく人間花たち/2013年12月の唄】

平成二十五年十二月三十一日
 皆さま。どうぞ、よいお年を。この一年間、「熱砂」をご愛読くださり、心から御礼申し上げます。
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 いま、午後九時四十五分。私は紅白を横目で見ながらキーを打っている。
 妻(舞)は相変わらず、NHK第二のカルチュアラジオを聴きながら何やら静かに写真の整理をしたり、本やファイルの整理をしている。紅白歌合戦には、なぜか昔からあまり関心を示さない。

 その年末恒例の紅白歌合戦。第64回。「歌がここにある」をテーマに進んだが、私の心に特に残った曲は森進一さんの〈襟裳岬〉と高橋真梨子さんの〈For you〉、そして司会の綾瀬はるかさんらが歌った〈花は咲く〉。
 ほかに美輪明宏さんの〈ふるさとの空の下に〉、福山雅治さんの〈誕生日には真白な百合を〉、泉谷しげる〈未来へ歌う「春夏秋冬2014」〉。むろん今回限り、50回目の出場で紅白を引退する演歌歌手北島三郎さん(77)の〈まつり〉も、それはそれはサブちゃんならでは、の味で素晴らしかった。

 このうち〈襟裳岬〉は私たちが四十年前、志摩で駆け落ち生活を始め、当時幼な妻だった舞と手を取り合って歩き始めたころに流行っていた歌だけに、襟裳岬が志摩半島とだぶってしまい、忘れるわけにはいかない。歌詞を、一緒に口づさむうち自分たちが歩いてきた道とだぶり涙が零れ落ちた。
 また〈For you〉はかつて、常連としてある地方の居酒屋を訪れるつど、決まってその店のママさんが「ガミちゃん。歌うわよ」と言ってうたってくれたことを思い出したから。そして〈花は咲く〉は今なお、苦しみの日々を過ごす東日本大震災と福島第一原発事故の被災者のことが頭をよぎったからである。

 さて、恒例の私にとってのこの1年間のニュースは以下のとおりだ(順不同)。
☆いろいろあったが、家族そろって(両方の親や長男夫妻をはじめとしたわが子、猫ちゃんたちも含め)、なんとか一年が無事終わったこと。
☆舞が第10回海外日系文化祭「みなとみらい文芸祭」の短歌一般の部で入賞=入賞作は♪晴れ渡るこの大空にたとうればセザンヌのリンゴ置いてみようか=し、東京永田町の憲政記念館であった授賞式(10月31日)に出席、私も同行した。前夜は長男夫妻が国会議事堂近くの高級ホテルの手配までしてくれ共に食事をし、嬉しく思った。
☆私がネパールに行っていたさ中に、舞が自宅で庭の雑草除去作業中、虫たちの急襲に遭い首から上が顔面も加え黒にえてしまい心配したが、2週間ほどで元通りになった。(9月)
☆昨年の地球一周船旅の体験をもとに、連作長編小説「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)を出版。各紙で取り上げられ、アマゾンの文芸ロマンス部門でしばしば上位に食い込んだ。ピースボートの仲間たちはじめ、友人知人の応援があればこそ、で感謝している。今は鳴りを潜めているが、この本はまだまだ火を噴く予感がしている。(3月20日付初版発行)
☆9月26日から10月1日までカトマンズに飛び、短編小説「カトマンズの恋」を執筆。日本女性がカトマンズの男性と結婚し、ネパール文化のなかでたくましく生き抜くといったストーリーで、私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」の伊神権太作品集で発表(現在、公開中)。各地で反響が高まっている。
☆夏から秋にかけ小旅行を繰り返し、後半の新作執筆に生かす(公開は来年以降)。「カトマンズの恋」に続き、連日の執筆活動で、年内に4作を書き上げた(いずれも、未公開)。これら4作をどうするか、を目下、思案している。
☆私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」に〈世界のまど/WORLD WINDOW〉欄を開設、第一弾はネパールの詩壇トップの詩〈海(The Sea)〉で「熱砂」の世界への飛躍の第一歩が始まった。
☆社交ダンスのレッスンと横笛の稽古を1年間、続けた。
☆ピースボートで知りあった人たちとの交友関係で東京や熱海、大阪に足を延ばし、いずれも楽しいひとときとなった。まだ再会したい方がおいでなので出来たら順番にお訪ねしたい。

【きょうの一文・ことば】
 福島の復興、東北の復興、こどもたちの夢はきっと花がひらくと信じ、〈はなは咲く〉を歌います=紅白歌合戦で。紅組司会の綾瀬はるかさん
        ◇        ◇
 伊神権太の連作長編小説「マンサニージョの恋」(クリックしたら、見られます)=全国書店とアマゾンで発売中
 
マンサニージョの恋
・幻冬舎ホームページ
・amazon

        ◇        ◇
【新聞テレビ】
☆『良い年来い 願いずっしり 熱田神宮』、『農薬、基準の150万倍 冷凍食品 意図的混入疑いで捜査』、『バスでも自爆14人死亡 ロシア連続テロ、死者31人』、『シューマッハ―さん重体 F1元王者 スキー中、頭を強打』(31日付、中日朝刊)
☆『農薬意図的混入か マルハニチロ冷凍食品 群馬県警捜査』、『ロシア連日自爆テロ 14人死亡 五輪妨害目的か』、『中国防空圏 軍が指導』『運用、政府内に異論』、『東証1年で56%高 大納会 終値1万6291円』、『EXILE4度目受賞 レコード大賞(31日付、毎日朝刊)

十二月三十日
 朝からずっと、年賀状書き。書いても、書いても終わらない。それでも、この一年間、せめて特別お世話になった人たちだけにでも、と欲張った結果がこの按配である。あ~あ、一人ひとりの顔を思いだし、あらためて感謝の気持ちを表す。

 「熱砂」同人からつい先日届いた短編小説に続いて、テーマエッセイ(テーマは「東京五輪」)のことし最後の一編が届き、編集作業を進める。妻と息子は黙々と、家の中の掃除やお正月飾りを進めており、私だけが取り残されてしまったような、そんな感じである。これまた〈大いなる暇つぶし〉なのか。
 いやいや、そんなはずはない、とかぶりを振る自分が、そこにはいる。

 それでも、きょうは合間にヤマダ電機まで出かけ、愛猫のために―と電気カーペットを購入。いつも私の元を離れない長女猫こすも・ここは大変な喜びようで、今度はその上に座ったままで離れない。お父さん、ありがとう―と言ってくれているようにも見える。

【きょうの一文・ことば】福島第一をよく知る人は、東京五輪招致の最終プレゼンテーションで話題になった「おもてなし」や「状況はコントロールされている」という言葉を、「おもてむき(表向き)」「情報はコントロールされている」と言い換えている。それがすっかり仮設住宅にも定着しちゃって、じいちゃんやばあちゃんに「これは表向きの話?」とか「相変わらず、情報はコントロールされているの」と言われたりする。=30日付中日朝刊『〈ふくしま作業員日誌〉72歳の男性 「お・も・て・む・き」?』から
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 「…浄土とは、光の国のことだ。絶望のなかにいた人間が、希望の光に出会う。浄土にうまれるとは、そういうことだ。しかし、人は迷う。心細くなるときもある。だから念仏にはげまされる。それを信という。信じるということは、迷信ではない。人に勇気とよろこびをあたえるものが信なのだ」=30日付中日朝刊〈しんらん親鸞 完結篇178 作・五木寛之〉より 

【新聞テレビから】
☆『プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達』(30日夜、CBCテレビ)
☆『水樹奈々inアジア▽初めての海外公演に密着』(30日夜、NHK総合)
☆『名古屋めし ミラノ万博 愛知県・名古屋市15年共同出展』、『ソチへ精鋭17選手 Sスケート』(30日付、中日朝刊)

十二月二十九日
 忙しい、という言葉が大嫌いな私。
 とはいえ、きょうもバタバタとすべきことに追い立てられ一日が過ぎ去り今、やっと、この〈生きてゆく人間花たち〉を書きにかかった。現在、午前二時(厳密には三十日に入った)を過ぎたところだ。
 ほかに年賀状も少しずつ書き始めている。

 具体的には布団の上げ下ろしに始まって、室内の掃除、カーテンの取り外しと洗濯、食用品などの買い出し、舞と私の両方の父親の墓参り、私の実家の母訪問、妻のお母さんが入院する病院への顔出し…と、妻に言われた通りに動く一日となった。
 ほかに、私がやることと言えば、ガソリンスタンドに出向いての燃料補給も。大半の家事は例によって妻の手中にあって私はたいして何もやってはいなかったのだが。それでも、その間に、本欄「熱砂」への真伏善人さん渾身の短編小説「公園」を何度も読み返したうえ、アップするなど結構〝忙しい〟一日となった。

【きょうの一文・ことば】努力とか、そういうことではなく友情が為し得た成功だ=29日夜のCBC『〈情熱大陸〉世界のマエストロが難曲に挑む 指揮者 ―佐渡裕』の番組で。イタリア・トリノ王立歌劇場での公演の後、打ち上げの席での佐渡のことば。

【新聞テレビから】
☆『浪江町の赤ひげ先生 町立仮設診療所関根俊二医師(71) 隠された被ばく、仮設暮らしで疲弊… 避難者を放っておけない』(しんぶん赤旗、12月29日・1月5日合併号)
☆『ロシア南部で自爆テロ 14人死亡』『女による自爆テロ』(29日夜、東海テレビ)
☆『桜花 高校3冠(全国高校総体、国体と併せ今回の全国高校選抜優勝大会も) 女子バスケ東海対決制す』、『韓国、対日外交凍結へ』、『〈首相夫人・昭恵さんに聞く〉 「再生エネ転換を」「TPP影響怖い」』(29日付、中日朝刊)
☆『福よ来い 願いこね 名古屋・鏡餅作り』、『〈遺族に寄り添って〉世田谷区一家殺害事件で、遺族支援などを担当してきた警視庁の松森みつ子警部補(59)が来春定年を迎える』、『最後も朋美=スピードスケートの長野五輪銅メダリストで出産後に復帰した42歳の岡崎朋美さん=スマイル』(29日付、毎日朝刊)

十二月二十八日
 執筆中だった小説、なんども推敲に推敲を重ねてやっと完成させた。このところ、いや、この半年間はそれこそ自分自身との闘いで、苦しい日々が続いていた。いつの日か、火を噴く作品になってくれたら―と願っているが、そう簡単にはいかないだろう。
 ここで気持ちを入れ替え、また新しい作品の執筆に取りかかろう。

 夜は、この冬初めてちらつく雪降りの道を凍えながら名古屋へ。
 名古屋駅からは地下鉄で今池へ。あちこちさまよいながら、やっとグランドダンスプラザへ。社交ダンス仲間の忘年会に出席するためだったが、いやはや、このところの睡眠不足もあってか、疲れはピークに達した。あげくに、狭いスペースで人がいっぱいになって踊っている。こんなのは、やっぱり苦手だ。嫌である。
 もっと広々したスペースで伸び伸びと踊りたかったのに…。でも、そうした中でも華麗かつ、しなやかに踊っている人々を見ると、私はまだまだヒヨッコであることを、あらためて自覚。少しうらやましい気がした。それでも、せっかくなのでワルツとブルース、ジルバ、タンゴを少しだけ踊ってみた。私の先生が気をつかって踊ってくれ、なんだか恥ずかしいような、悪い気もした。
 それでも出向いただけのことはあり、ちょっといい出会いもあった。

 きょうは疲れがピークに達していたせいもあってか。なんだか、気が乗らない。デ、少したったところで抜け出すように帰宅。「ゴチャゴチャと人が多過ぎ、疲れてしまった」と不満を言うと「ごちゃごちゃしたところでも、スイスイと踊れなくっちゃあ。まだまだ、だよ」と叱られたが、やっぱりわが家が一番いい。

 帰宅後、あれやこれやとやっているうち、今宵? も早や午前二時半に。もう、寝よう。

【きょうの一文・ことば】一打一生。これほどの努力を人は運という(川上哲治)=28日夜、三重MTV〈昭和がらくた劇場・昭和の四方山話〉から

【新聞テレビから】
☆『名古屋初雪 平年より8日遅く』、『正月くらいは豪華にね 柳橋』、『元特捜検事 所得隠し』『名古屋国税指摘 4年で1億円超』(28日付、中日夕刊)
☆『沖縄怒りと不信感 辺野古埋め立て承認 知事が正式表明』『抗議の鎖 県庁包囲』『沖縄の命 売るのか』『仲井真知事「公約は不変」 論理矛盾に強弁』(28日付、中日朝刊)

十二月二十七日
 ことしの執筆活動、なんとか私なりに、ここまでやってきた。

 来年は出来れば、それ相応のスケジュールをたて、決して無理することなくマイペースで現地を歩いたり取材したりしたうえでキチッ、とした作品づくりに挑んでゆきたい。私が少年のころに思い描いた人生設計は、まず柔道の達人になること。次に新聞記者になる。そして最後に作家になることで、このことは親しい友には昔から公言している。
 おかげで、この小柄な体で講道館柔道の実力三段を取るのも、新聞記者になるのも結構、大変で自分なりに努力を重ねた。今にして思えば、柔道も、新聞記者も、それなりに目的は達成できたと思っている。

 そして今の私は、と言えば。この歳になってラスト・ドリーム開花に向かって走りだしている。〈姿三四郎〉の歌詞♪人に勝つより自分に勝て、を胸に日々黙々と書きつづけているのである。もしも、敵がいるとしたなら「自分自身」のなかにいる、と。そう思っている。

【きょうの一文・ことば】ハイ、旅立ちます。お世話になりました。第一歩を踏み出すのだから、喜んで踏み出さないと…=27日夜NHKスペシャル「最後の避難所」の番組中、避難所を離れる地元民の声

【新聞テレビから】
☆『引き継ぎ式 蛇馬(ジャマ)しないで=大阪の通天閣でえとがヘビからウマへと代わる新年を前に動物同士による引き継ぎ式が開かれた。』、『辺野古埋め立て承認 沖縄知事が決断 普天間合意から17年』『知事 政府圧力で公約ほご』『反対派、県庁内に』、『美濃和紙世界に誇る ローマで文化財修復 「文化遺産」提案』、『球場に響け私のジャッジ 松本大・篠崎さん NPB審判学校唯一の女性』(27日付、中日夕刊)
☆『米アジア戦略練り直しへ 首相靖国参拝 事前に自粛要求』、『求人倍率1.00倍回復 11月 製造業など幅広く 6年1カ月ぶり』『消費者物価1.2%上昇 5年ぶり』『105円台下落 5年2カ月ぶり』(27日付、毎日夕刊)
☆『首相参拝 米が「失望」』『「靖国 中韓と緊張悪化」 異例の声明 懸念示す』『失うもの大きすぎる 編集委員五味洋治』(27日付、中日朝刊)
☆『かわいそうな子供時代送った者がほとんど 谷垣法相 死刑執行の心境吐露』(27日付、毎日朝刊)

十二月二十六日
 宮田公民館でことし最後の社交ダンス教室。ジルバ、タンゴ、ルンバ、ワルツ、チャチャチャの順で進み、まずはこの1年間のレッスンを無事、終えた。このところの睡眠不足で半分眠りながらのレッスン。それでも、ステップを踏むほどに眠けは解消され、レッスン終了時にはいつもの調子が甦ってきた。

 帰宅後は、ずっと書き続け、今(翌日=21日午前二時=)に至っている。しばらくしたら、ひと休みして、また書き始めよう。書くということはホントに体力勝負だな、とつくづく思いながらの〝進軍〟である。

 このところの寒さもあって、新年で満二十歳になる長女猫、こすも・ここの体力が気がかりである。私に張り付いているのでよけい大変だ。私のことなど無視して寝ていればいいものを。彼女は、いつだって僕のことを気遣ってくれている。こすも・ここのことは高齢だけに、心配だ。
 今のところは何とか体力を維持しているが、寒さが老いた身にしみているようで、このまま衰弱しなければいいが。今も傍らでニャン、ニャアオと何か言いたげだ。

【きょうの一文・ことば】「私はもともと作家になりたかったわけではない。保育園に勤め、保育者として、目の前にいる子どもたちを喜ばせたいという気持ちで書いた物語。まさかこれほど長い間、読み継がれるとは。私は非常に幸運だと思う」=26日付中日夕刊文化面〈菊池寛賞 子どもたち喜ばせたくて 「ぐりとぐら」作・絵の2人〉から。代表であいさつに立った絵本「ぐりとぐら」シリーズを書いた中川梨枝子さん(ちなみに絵を担当した山脇百合子さんと2人そろって受賞に輝いた)

【新聞テレビから】
☆『安倍首相 靖国参拝』『政権発足1年 小泉氏以来現職7年ぶり』『日本、孤立の恐れ』、『警部脅迫 懲役2年6月 名地裁判決「犯行、陰湿で卑劣』、『中国製の日本語入力ソフト 文字情報を無断送信』(26日付、中日夕刊)
☆『帰還困難地域1000万円追加 1人当たり 慰謝料で指針 原賠審(原子力損害賠償紛争審査会)』(26日付、毎日夕刊)
☆『〈ニュース前線’13回顧〉声なき声で無実叫ぶ ②名張事件再審棄却』、『「ラモス監督」確定 FC岐阜 債務超過解消めど』、『一宮の比女性に移植 米国バンクからの臍帯血』、『「東京五輪で金」今井選手夢語る ぎふ体育顕彰贈呈式』、『元琴光喜に罰金50万円 不法滞在者雇用で略式命令』(26日付、中日朝刊)
☆『辺野古埋め立て承認へ 負担軽減策評価 沖縄知事、あす発表 首相と会談』、『球団に感謝の気持ちでいっぱい 田中メジャーへ』(26日付、毎日朝刊)

十二月二十五日
 「大いなる暇つぶし人生」とはいえ、ナンダカンダと今もってすべきことが多い。
 絶えず何かに追われている。いま現在の目標は、現在執筆中である小説を年内に完成させる。これに尽きる。だから結構、外見だけは大変そうに見える。

 年賀状もぎりぎり、やっとこせ準備だけはしたものの、ひと段落しないことには、なかなか書く気持ちが起こらず「ヨーイ、ドン!」というわけにもいかない。とはいえ、横笛と社交ダンスは自身への必須事と決めているので、たとえどんなに技量が向上しなくとも、稽古やレッスンをさぼるわけにはいかない。健康である以上、撤退はしない。そう、自らに言い聞かせている。
 そんなわけで、きょうも笛の稽古で大須まで出た。賑わいぶりは相変わらずで、この町のパワーといったようなものを感じた。若者たちにまじって、身の置き場に困ったような顔をした多くのお年寄りがあっちにも、こっちでも散見された。私は思わず、我が身を忘れて「みんな頑張れ!」と声援を送っていた。
 これは私の持論ではあるが、今やこの世は【ノーエイジ(無年齢化)時代】だ。どんなに歳を重ねていても若い人は若い。逆にどんなに若くても若さを失った人間はそれこそ、〝醜い老人〟なのである。

【きょうの一文・ことば】「はやれば廃る。その気持ちを常に捨てないようにしたい。ためらわないこと、粛々とすること、おごらないことを大事にしていきます」。=25日付毎日夕刊〈メモリーズ 2013ひと 濃密なワールド〉の記事中で。壇蜜さん(33)
 本年正月の本欄に「今年はデモクラシー再考の年である」という文章が載った。その通りの展開だったというほかない。概算で全有権者のわずか四分の一の票を得たにすぎない自公が秘密保護法案を強行採決で通したからだ。両院とも「違憲(状態)」と裁かれている国会がこんな暴挙に出られること自体、日本のデモクラシーが名ばかりの制度になっていることの証明だ。政府(お上)のいうことを国民(平民)は黙って聞けというのが本音なのだ。……=25日付中日夕刊〈大波小波 戦争は大きらい〉の記事中、(ばいきんまん)
【新聞テレビから】
☆『田中 大リーグ挑戦』『楽天容認、新ポスティングで』、『辺野古承認へ最終調整 沖縄知事、首相と会談』、『東京都知事選は2月9日投開票』、『ハマス窮地 モルシ政権倒れガザ経済暗転 強まる不満 住民に抵抗の動き』、『スタバと和解 …でも涙の抵抗 タイのカフェ ロゴ変更』、『〈中部発〉愛知・小牧市天然記念物 日吉神社のクスノキ 500歳 炎に耐え、青く』(25日付、中日夕刊)
☆『南スーダンPKO増派 倍近い1万3823人に 安保理全会一致 即時戦闘停止も要請』、『5日連続最高値 NY株』、『米携帯4位買収へ ソフトバンク 2兆円規模 最終調整』(25日付、毎日夕刊)
☆『平和を静かな祈り 多治見の教会』、『猪瀬氏任意聴取へ 徳洲会5000万円受領経緯』、『暮らしより「強い日本」 14年度予算案防衛費2年連続増』、『韓国「国連に要請」 自衛隊銃弾提供 官房長官は反論』、『京都府元幹部ら脱税容疑 国税告発 遺産9億円申告せず』『相続人名義でも課税』(25日付、中日朝刊)
☆『今年の世界の気温 2番目の高さ』、『イブの夜空に光の競演1000発 名港・花火大会』、『弾薬提供今回限り 武器輸出 新原則で容認せず 政府方針』『韓国指揮官が依頼 陸自隊長』『南スーダン 避難10万人に』(25日付、毎日朝刊)

十二月二十四日
 聖夜。クリスマス・イヴである。
 妻に誘われるまま、キリスト教徒ではないが、半分興味と厳粛さも手伝って自宅近くの古知野キリスト教会へ。

 〈あらのの果てに〉〈ああベツレヘムよ〉などの讃美歌を出席者全員で歌い、イヴ・キャンドル・サービスの光りのなか、「きよしこの夜」を歌い、しっとりと実りあるひとときを過ごした。きょうは、イエスキリスト生誕の日とされるだけに、キリスト誕生に「すべての人を照らすそのまことの光りが世に来ようとしていた」(ヨハネの福音書1章9節)とか「やみの中を歩んでいた民は、大きな光りをみた」(旧約聖書・イザヤ書 9章2節)などと言われると、本当のような気がしてくるから不思議だ。
 要するに、クリスマス・イヴは、キリスト誕生に合わせ、この世の人々に新しい光りが射してくる、というそういう日なのだ―とあらためて悟ったのである。

 またイヴといえば、まず思い浮かべるのがサンタさん。そしてサンタのモデルといえば、けさの毎日新聞朝刊〈余録〉にもある通り、三世紀ごろ、トルコ南西部ミュラの神父だった聖ニコラウスである。ニコラウスは、貧しい人や子どもに、たとえ異教徒でもこっそりと贈り物を続け、困っている人がいれば、時は選ばなかった―ともされる。
 私自身も何年か前に、トルコ政府観光局の招きでミュラを訪れ、そこに眠り続けるニコラウス神父の姿が久しぶりに甦ったのは、聖夜を歌いながら目を閉じたその瞬間だった。今宵が光りのある、希望へと続く道と信じて私たちは家路についた。

【きょうの一文・ことば】「少女時代に第二次世界大戦を経験し、食べ物がない状態がどんなにつらいか、身をもって知っているから」「(戦時中に疎開していたオノは)学校に弁当を持っていけなかったとき、他の子におなかすいてないのかと聞かれた。私には、子どもながらにプライドがあり、大丈夫と自分に言い聞かせた」「子どもはつらい状態をうまく表現できないこともある」=24日付中日夕刊〈「飢えのつらさ自分も」 オノ・ヨーコ 支援活動前に語る〉から。東京都内で開かれた、飢餓や貧困に苦しむ子どもたちを支援するチャリティー活動に関わることになった動機などにつき。記者発表の席で

【新聞テレビから】
☆『韓国「銃弾不足せず」 武器提供、日本説明と矛盾』、『あわや大惨事… 核燃料積載列車が脱線 パリ、放射能漏れず/主翼建物に衝突 南ア』、『〈メディア観望〉ジブリが迎えた転換期 中山敬三(放送芸能部)』、『強運香る 滑らないお茶(奇跡のお茶) 浜松・天竜 崩落免れ収穫 全国から注目』、『猪瀬都政372日で終幕 都議会が辞職に同意』(24日付、中日夕刊)
☆『来年度予算案決定 過去最大95兆8823億円 社会保障費 初の30兆円突破』、『東証、一時1万6000円台 5営業日続伸 6年ぶり高値』(24日付、毎日夕刊)
☆『他国軍へ武器初提供 政府 南スーダンPKOで』『〈解説〉武器三原則を逸脱』、『「小さな努力重ねて」イチロー杯表彰式』、『カラシニコフ氏死去 94歳、自動小銃AK47開発』、『小3次男と心中か 父死亡』『東京 校庭で灯油?かぶり火』『「父が最近変」重体の小3、友人に』(24日付、中日朝刊)
☆『政府、PKOで弾薬提供 「武器三原則の例外」南スーダン』『韓国軍要請「緊急性高い」』、『安倍内閣支持5割切る 政権交代「良かった」58% 本社世論調査』(24日付、毎日朝刊)

十二月二十三日
 天皇誕生日で祝日。
 名古屋のつちやホテルで満九十三歳の母を囲んでの兄妹会があり、久しぶりに母はじめ、兄夫妻、妹夫妻と歓談でき、嬉しく思った。兄は弁護士、妹も税理士としてまだまだ世の中に光りを与えている存在であることをあらためて認識。兄の仕事の社会性とスケールの大きさにはあらためて尊敬に値する、と内心誇りに思った。ネパールでの離婚訴訟なども手掛け、国際事案についても詳しくて感心した。また、声楽家としてだけではなく、終末期医療であるホスピスなどでの音楽療法の第一人者として今も大学の教壇に立つ〝お姉さん〟もすごい。
 妹は、といえば。こちらも税理士として世のため人のために大いに役立つ存在だ。かつてはセラミック研究の第一人者でもあった御主人の飯島さんも社を退職後は、ことし区長として活躍されたと聞き「みんな、それなりに頑張っているな」と感心した。また妹の長女、私にとっては姪の久美ちゃんも二人の子の母親兼つちやホテルの若女将として、少しふくよこさが出て堂々たる若女将に育ってきた印象である。これも夫、造(つくる)さんはじめ土屋さんご両親の温かさと優しさがあればこそ、と土屋家の皆さんには心から感謝したい。
 というわけで、母は幸せな女性である。久しぶりにお腹がいっぱいとなり帰宅時には動けない状態に、そのまましばらく寝入ってしまったが、「でも、血圧が高いとか。孫が歩くようになったとか。薬と孫の話が多かったよネ。あなた、孫の話なんか聞きたくなかったのでは」とは誰かサン。
 私には妻であり、娘であり、孫でもある自慢のケンカ相手と優れものの三人の子、ほかにかけがえのない船友たちがいる。

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 ソチ冬季五輪代表最終選考会を兼ねた注目の全日本フィギュア選手権2013第2日目女子フリーが、さいたまスーパーアリーナで開かれ、仙台出身の鈴木明子(邦和スポーツランド)が優勝、二位は村上佳菜子(中京大)、三位浅田真央(中京大)だった。この日は五輪代表も決まり、男子は羽生結弦(ANA)、町田樹(関大)高橋大輔(関大大学院)が女子は浅田、鈴木、村上が決まり、安藤美姫は選考からはずれた。
 この結果に妻いわく「鈴木さんは仙台からきて、本当によく頑張った。よくここまできた。すごいよ」と絶賛。そう言えば、優勝決定後のインタビューで二十八歳の鈴木が「自分でも信じられない」と話している姿がとても新鮮な感じがし、好感をもった。私の好きな真央ちゃんは、今夜に限ればひと休みといったところか。オリンピックでは当然、韓国の金妍児と並んで金メダルを狙える選手だけに期待している。

【きょうの一文・ことば】
 やはり最も印象に残っているのは先の戦争のことです。私が学齢に達した時には戦争が始まっており、終戦を迎えたのは小学校の最後の年でした。この戦争による日本人の犠牲者は約310万人といわれています。前途にさまざまな夢を持って生きていた多くの人々が、若くして命を失ったことを思うと、本当に痛ましい限りです。/今日、日本には東日本大震災のような大きな災害に対しても、人と人との絆を大切にし、冷静に事に対処し、復興に向かって尽力する人々が育っていることを本当に心強く思っています。/……=23日付毎日朝刊〈「政治との距離」率直に 天皇陛下80歳 戦争が最も印象深く〉記者会見でのご発言(要旨)から

【新聞テレビから】
☆『▽中東で核ドミノか…米覇権に陰りの余波が 古舘が現地から生中継』(23日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『伝説の余韻 12万人「オルフェコール」=ことしの中央競馬を締めくくる有馬記念で引退レースとなった一番人気のオルフェ―ヴルが圧勝』『8馬身差 オルフェ有終V 有馬記念 「世界一強い馬」』、『冬至 大鳥居に日の出 伊勢神宮』、『「民の声恐れるべきだ」 官邸周辺 1万5000人脱原発集会』(23日付、中日朝刊)
☆『天皇陛下きょう80歳 「天皇の立場 孤独とも思える」 国政報告の写真初公開』、『高校駅伝 悔しさ心に刻み飛躍 豊川V 堀選手うれし涙』『前監督にささぐ3位 伊賀白鳳』(23日付、毎日朝刊)

十二月二十二日
 冬至。一年じゅうで昼がもっとも短い日である。
♪柚子の香の仄かにありぬ仕舞風呂 蒼鬼
♪今日はしも柚湯なりける旅の宿  虚子

 きょうはポストにお隣さんからの柚子が入っており、感激。♪漂泊の身の柚湯かな、の自由律の俳句を添えポストに「ありがとうございます」とお礼のメモ書きを入れさせて頂いた。お隣さんは屋敷が広いこともあって、思いがけないときにいろんなものを頂き、恐縮至極である。有り難いことだ。
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 年末恒例の高校駅伝。京都の西京極陸上競技場を発着コースで行われ、女子は愛知の強豪豊川が四回目の優勝。男子の方は、たまたま車を運転中、ラジオでゴール直前の四校によるデッドヒートを知り自宅に飛び込むや、テレビでクライマックス場面を見たが、いやはや山梨学院、大牟田、伊賀白鳳、世羅のアンカーがなだれを打ってラストスパート、陸上競技場内に入ってなお繰り広げられた壮絶な争いには、久しぶりに熱いモノを感じた。  
 全選手の健闘を称えたい。なかでも、三重の伊賀白鳳は昨年に続く三位で残念ではあるが、その健闘ぶりは大いに称えてよい。

 全日本フィギュアのソチ五輪最終選考会を兼ねた全日本選手権が、さいたまスーパーアリーナで開幕。女子のSPと男子のフリーが行われた。この結果、男子は羽生、町田、小塚の順で羽生のソチ五輪出場が確定、残るふたりはあす発表される。
 きょうも完璧な演技で優勝した羽生。ソチ五輪への出場について問われると「全日本チャンピオンとか、オリンピックとは関係なく、次の試合は次の試合としてがんばりたい」と話し、頼もしいところをみせ、「これが19歳か」と思うほどの冷静さだった。

【きょうの一文・ことば】私はこれまで、死を題材にした作品に何度も出演しただけでなく、自ら死の一歩手前までいってしまったこともあります。今、私があるのは家族ら多くの人々のおかげ。女優として、生きる尊さをより鮮やかに表現していくことで、私なりの恩返しができればと思います。=22日付中日朝刊生活面〈家族のこと話そう 両親や夫の応援が支えに〉で女優高橋恵子さん

【新聞テレビから】
☆『新紙面1月1日から 1㌻10字15段▼12字12段に』、『東海道新幹線 1期生から10年 女性運転士 挑んだ続いた』、『ゆるキャラ55体集結=千葉県船橋市の「ふなっし―」や愛知県岡崎市の「オカザえもん」など= 柳ケ瀬人の波』、『火山学者警告 山体崩壊で津波・土砂直撃 原発噴火で甚大被害』『活断層より火砕流が深刻』、『火山活発「新島」どこまで成長 広さ甲子園の2倍以上に』、『キラリ輝く真珠見定め 伊勢、入札会始まる』、『伊で和紙の灯ゆらり 美濃市、交流事業アート展』(22日付、中日朝刊)
☆『米財務省、山口組幹部の資産凍結』、『〈都知事転落〉トップ不在苦悩の都庁 予算や五輪「国と交渉できぬ」』、『iPhone313台盗難 日進と名古屋の2店舗』(22日付、毎日朝刊)

十二月二十一日
 年の瀬も日一日と迫り、なんだか人も、車も、自転車も…。周りの気配までが。何もかもが忙しそうに走りだしている、そんな町の風情である。ここ尾張地方に限らず、おそらくニッポン中がそうに違いない。
 そんななか私はと言えば、相も変わらず年内にどうしても完結させたい小説執筆に一心不乱の毎日である。妻に言わせれば、これぞ〝大いなる暇つぶし〟か。いやいや、本人の私は名もなき一匹文士として真剣そのものなのである。俺にしか書けない作品を天下に、と忙しさは現役記者時代とあまり変わらない。
        ×        ×
 けさの中日新聞、『米国から適合臍帯血 一宮の比女性 白血病で移植へ』(1面)『臍帯血適合に比女性「神様の贈り物」』『Xマス奇跡の移植』『「バンク」国際提携が急務』(軟派トップ)は、クリスマスを前に、これまでの経緯も含めてしっかり取材されており、とてもいい記事だった。
 1面と社会面の書き分けも分かりやすくて、記事全体から優しさと温かみが伝わってきた。さすが、地域社会と共に歩む新聞社ならでは、といえよう。太平洋の向こうの米国臍帯血バンクで偶然に見つかった適合臍帯血。このうえは二十五日に名古屋第一赤十字病院(名古屋市中村区)で行われるターラ・エンリレさん(34)=愛知県一宮市=への移植手術が無事終わり、成功するのを祈るのみである。
 と同時に、これまでしぶとく取材を続けてきた担当記者も含め、宮村耕一副院長(血液内科)ら関係者全員のこれまでの努力と熱意には敬意を表したい。名古屋第一赤十字病院は、骨髄や臍帯血など造血幹細胞の移植推進拠点病院だけに、こんご医学界の国際協力の輪拡大の端緒になれば、と思う。

 夜。舞と一緒に、犬山の木曽川河畔の〈くらぶ瀬里奈〉へ。
 クリスマスソングなどでいっときを過ごした。

【きょうの一文。ことば】副知事時代、約3700万円の退職金を受け取った猪瀬さんに、1000万円の退職金。条例の決まりなんだとか。悪法も法のうちか。納得しかねる。=21日付、毎日夕刊〈近事片々〉から

【新聞テレビから】
☆『射殺の拳銃25口径 王将事件直前、目撃者なく』、『にかけ、カレー 手打ちに味わい 豊橋うどん全国区に』、『〈松阪から全国へ〉風の3きょうだい 長男凌平次男雄介長女遥香 駅伝聖地箱根へ都大路へ』(21日付、中日夕刊)
☆『東山線 終電延長試行 夜の街 笑い泣く 飲食店「客の心に余裕」タクシー「売り上げ減』、『猪瀬氏に退職金1000万円=退職金の返上は、自治体への「寄付」に当たる可能性があり、難しいという』(21日付、毎日夕刊)
☆『熱々接近中 「新島」確認1カ月』、『米国から適合臍帯血 一宮の比女性 白血病で移植へ』、『美濃♥ふるさと納税1億円 東京の元会社役員男性』、『終電延長もう一杯 (地下鉄)東山線試験実施』、『30年以内震度6弱以上 東海地方確立減』(21日付、中日朝刊)
☆『地位協定改定要請へ 政府、普天間にらみ 実現は不透明 知事判断の環境作り』、『漁協組合長 撃たれ死亡 北九州 兄も98年射殺される』、『「喜ぶと思い」生徒80人に加点 各務原の中学・答案改ざん プラス30点も』(21日付、毎日朝刊)

平成二十五年十二月二十日
 きょうは嬉しい知らせがある。
 そのニュースとは。私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」が、このところ準備を進めてきた【WORLD WINDOW―世界の窓―】コーナー開設にこぎつけ、今夜から世界に向けて文学作品を発信し、公開を始めたことである。
 巻頭を飾ったのはネパール在住の詩人で作家のビシュマ・ウプレティさん。彼は詩集「アカース・カショバネ・ケフンチャ?」(空が落ちたら)でネパール王立アカデミーの全国ポエトリー・フェスティバル第一位を受賞。ウプレティさんとは2010年秋に、日本で開かれた国際ペン東京大会で来日された際、東京でお会いしたのが縁で今秋、私がカトマンズを訪れ、「熱砂」紙上を通じてウプレティさんらネパール文学の世界への発信を約束したいきさつがある。
 その後、名古屋のIT企業の熱心な技術協力もあって、準備を進め、年内の運用開始にこぎつけた。言語選択ボタンをクリックすると、作品が希望の国の言語で見られる仕掛けになっており、今後読者の関心を集めそうである。ただ、翻訳面での完璧化となると、詩や小説など文学上の表現だけに、ニュアンスを原作にどう近づけてゆくか、こんごに課題が残ることも確かだ。
 というわけで、当初は原則として日本語または英語を基本に、作品を世界に向け発信していけたらと思っている。
       ×        ×
 きょうの日本列島。東京で初雪が降った。ここ尾張地方は比較的穏やかな日和となったが、西日本から北陸、東北地方にかけては大気が不安定で相変わらず吹雪など荒れた天気模様になっているという。
 こんななか、東海地方の小中学校はきょうが終業式。来年一月七日の三学期までは冬休みである。

【きょうの一文・ことば】人々は、あらゆる問題にさいなまれて生きている。そんな中で詩は何の役に立つだろう? いつもこのような問いに襲われながらも、私は詩には力があると信じている。この確信にもとづいて、私は詩を書きつづける。=〈ネパール詩集「海」〉ビシュマ・ウプレティの日本語版に寄せて、から抜粋
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【新聞テレビから】
☆『全員帰還断念を決定 政府、原発事故の復興指針』、『路上生活ウクレレ応援 名古屋の女性 炊き出しライブ10年』、『JR東海Xマス・エクスプレス四半世紀 「特別な夜」作ったCM』、『王将社長への銃撃4発 現場周辺から薬きょう』、『漁協組合長撃たれ死亡 北九州、以前にも被害』、『劇場天井崩落88人けが ロンドン中心部、築112年』、『王子のラブコール盗聴 英大衆紙裁判で判明』(20日付、中日夕刊)
☆『諫早の期限内開門断念 国、確定判決に従わず』、『早期帰還に賠償金 福島 移住者支援も 政府復興加速指針』、『籾井(勝人)NHK会長=70歳、日本ユニシス特別顧問=決定』(20日付、毎日夕刊)
☆『妖精 麗しの生演技 ヘプバーン「幻の映画」年明け公開』、『首都M7級死者2万3000人 直下地震新想定 経済被害95兆円』、『都知事後任選び本格化 猪瀬氏辞職 2月9日投票有力』、『出勤待ち伏せ犯行か 「王将」社長射殺 トラブル有無捜査』、『〈訃報〉石黒鏘二氏=元名古屋造形芸術大学長=死去 78歳 ステンレスで抽象彫刻』(20日付、中日朝刊)
☆『猪瀬都知事辞職 「じたばたできないだろう」 石原氏が引導』(20日付、毎日朝刊)

十二月十九日
 「東京都民が一年前に選んだ猪瀬直樹東京都知事」がきょう、墓穴を掘って辞職を表明した。

 これまでの流れを注視してきた私としては、もはや言うことはない。最後の足掻きが見苦しかった。ただ、それだけだ。とはいえ、観念したあとの顔は、あの小賢しさが消え、ひと皮めくれたようで前よりはイイ顔になっていた。
 人間、誰とて自分のなかには悪魔が潜んでいる。弁護するなら「政策に詳しくても政務には疎いアマチュアの政治家だった。」と本人も認めているが、その好例が今回の不透明極まる5000万円借用事件だった、といえよう。ついつい悪魔のほほ笑みに乗せられてしまったのか。幼稚である。
 世の中にはホントに悪い奴が多くいる。どこかに黒幕が居て、その輩たちに苦もなく、赤子の手をひねられたように見えなくもない。このまま抵抗を続けていたら、もっともっと大変な事実が出てきてそれこそ【パンドラの箱】を開けることにもなりかねなかった。この限りでは、猪瀬さんは、とても策士とはいえない。小賢しいにせものに過ぎなかった。
 この点、引導を渡した作家で前東京都知事石原慎太郎はたいしたものだ。私は猪瀬知事が都知事になる前後から、どこかに受託収賄のような、2課的要素を感じていたが、いまは「やっぱりか」の思いが強い。石原前都知事の動きはすばやく当を得たもので、ヒョッコの猪瀬氏では、とてもたちうち出来ないことがよく分かった。
 それでも、夕刊を読む限り猪瀬氏は今回事件の違法性につき「(徳洲会側から)特別何か依頼されたり、頼んだりしたことはないので関係ない」と否定しているが、そうだろうか。万一、依頼されたり、頼んだりしたことはない―として、阿吽の呼吸というものまで消し去るわけにはいかない。今回の事件は呼吸どころか、双方の魂胆が見え透いている。あとは特捜検事にまかせるしかないが…。どこまで実態を暴けるか、だ。
 要するに自分のために、は当然誰だって大切なことではあるが、濡れ手で粟をつかむような法外のものを得ようとすると、ドジを踏む。政治家諸氏には、他山の石にしてほしい。

 社交ダンスの方は、チャチャチャが始まって3回目。ステップがなれるまでには、まだまだかかりそうだ。それでもスキップの感覚でやっていれば何とか踊れるようになる気がしてきた。ワルツ、タンゴ、ジルバ、ルンバは、そこそこまで出来るようになってきた。
 きょうは汽車が走るときの〝シュシュッポッポッ〟の原理で「所定の位置の大切さ」を。そして踊らせる時の「いい手の位置」、そして「ラテンの場合、向かい合ったとき、おへそ同士がむかい合っている」など等を学んだ。

【きょうの一文・ことば】自分の死体は、決して発見されない方法で処理されるだろう。……同じように殺され、消えていった人間が、裏社会にはいくらでもいる筈だ。死を、死として所属する社会に認知されない死に方ほど虚しいものはない。葬儀もおこなわれず、死者として偲ばれる機会も与えられない。=19日付中日朝刊、連載小説「雨の狩人343 大沢在昌」
 速く走ろうなんて考えるな。自分の走りだけを走ることだ。自分のために走ればよい。=19日夜、NEWS23でウサイン・ボルトが日本のエース・桐生選手に対して
【新聞テレビから】
☆『首都直下地震 新たな被害想定 死者2万3千人〝首都機能は〟』(19日夜、〈NEWS23〉)
☆『猪瀬知事 辞職表明』『都政の停滞招く 在任1年 5000万円問題引責』『抱き続けた上昇志向』『特捜「5000万円」解明へ』、『餃子の王将社長撃たれ死亡 京都本社前3カ所出血』『大東社長 急成長の立役者 本社前を毎朝掃除』、『議員報酬を供託へ 稲沢市議逮捕で市議会決定』(19日付、中日夕刊)
☆『猪瀬都知事が辞意』『5000万円授受で引責 きょう表明 2月にも選挙』『石原氏が決断促す』、『大阪「違憲」名古屋「違憲状態」 参院戦格差 高裁判決割れる』『違憲状態「コピー判決」 踏み込めぬ名高裁 弁護士憤り』、『逮捕の稲沢市議 報酬辞退を希望』、『最後の「まつり」 紅白曲目決まる』(19日付、中日朝刊)

十二月十八日
 ここ木曽川河畔の尾張地方では、このところ日に日に寒さが募ってきている。
 〈かぜ〉も〈大気〉も頬を切るほどに、冷たい。おそらく日本中がそうではないか、と思う。知人たちは皆、元気でいるか。ふと、風邪など引かなければよいが、と思ってしまう。
 
 きょうは九州・熊本の阿蘇山で四㌢の積雪があったほか、九州の山間部で雪が舞った。また関東甲信地方も平野部で雪が降った。これから、あすにかけ多いところでは30㌢の積雪、平野部でも15㌢前後の積雪が予想されるという。

 東京電力が福島第一原発の5・6号機の廃炉を決定した。これにより、来年の一月三十一日で福島第一原発5・6号機の全ての原子炉が廃炉となる。
 それにしても、猪瀬東京都知事の発言は二転三転し、見苦しい限りだ。助言を与えるなら、すなおに「私が何もかも間違っていました。懺悔の気持ちで知事をやめます」と辞職した方がいい。それさえ出来ないのか。
 私は彼が副知事当時に犯した今回の職務権限がらみのいわば受託収賄罪とみられてもおかしくない行いを見ながら、かつて音を立てて権力が崩れさっていった岐阜県知事ら県庁トップと業者たちの汚辱にまみれた、贈収賄事件を思い出している。むしろ、あのときの平野三郎知事の方が、もっと素直で潔かった。
 このままでは、せっかく開催が決まった東京オリンピックにも悪影響を与えかねない。現に「国際社会に日本や東京が恥ずかしく思われない対応をしなければ」といった声が国会議員や都議はむろん、国民の間でも出ている。

【きょうの一文・ことば】(猪瀬東京都知事の5000万円不正借用問題に関連して)外形的事実だけでも出所進退を明らかにすべきは当然のことだ=NHK総合昼のニュースで高村自民党副総裁

【新聞テレビから】
☆『甦る!昭和の歌謡曲 昭和ヒット曲売り上げベスト101!!』(18日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『大村知事設楽ダム容認 地元要望、夏の渇水で』、『「信州から富士」売りに 諏訪湖から90㌔ 絶景を観光活用』、『「(足尾鉱毒事件の)鉱毒の図」連作公開 丸木夫妻作 正造没後100年で』、『〝泣語家〟心のお掃除 老人ホームで涙誘う話披露』(18日付、中日夕刊)
☆『AIJ(投資顧問)事件 浅川被告に懲役15年 東京地裁 追徴金157億円も』、『米、地位協定改定応じず 国務省「運用改善で対応』、『今年の検索「マンデラ氏」首位 グーグル』(18日付、毎日夕刊)
☆『安保戦略を閣議決定 集団的自衛権へ道筋』、『猪瀬氏追及へ百条委 徳洲会問題 都議会が方針』『亀井静氏側にも2000万円 08年徳洲会、パーティー券代』、『教員、精神疾患で休職 年5000人 若手負担大きく悲鳴』『保護者の目、多忙折れる心 新井・兵庫教育大教授に聞く』(18日付、中日朝刊)
☆『秘密保護法で自民反論指南 「新聞は誤情報流し、国民を不安に」』『猪瀬氏問題百条委設置へ 強力調査権で審議 都議会』『「ずっと貸金庫に置きっ放し」のはずが… 5000万円7カ所転々 事務所や自宅など112㌔』、『朝刊の1部売り定価でお願い 来月1日から140円に=月決め購読料は変わらず』(18日付、毎日朝刊)

十二月十七日
 プロ野球・楽天のマー君(田中将大投手)が新ポスティング制度での米大リーグへの移籍を球団側に申し入れたという。「来シーズンは新たなステージで自分の力を出したい。挑戦したい」とマーくん。
        ×        ×
 妻(舞)の定期診療で午前中は江南厚生病院へ。
 血圧を日々記録した血圧管理手帳を担当医師に見せて受診した。ここ一週間ほどは比較的安定した結果が示された管理手帳を手に、担当医師は「この状態なら」と安心した様子で「このまま、しばらく経過をみましょう。来月十四日をまた(診療日として)取っておきますから。お大事に」ということで薬をもらって、帰った。
 それにしても病院というところは、いろんな病気と闘う人たちでいつも、ごった返している。皆それぞれの意識と運命を抱え込んで歩いている。この日はたまたま舞のリサイクルショップ[ミヌエット」をよく訪れ、かわいがってくださっている女性で現在、入院中のAさんにあてた簡単なメモを受け付けの女性に舞から託したが、そのメモにはふたりで「回復を祈っています」「お会いできる日を楽しみにしています」とだけ記させて頂いた。
 Aさんは現在、転移したがんとの闘いのさなか、第四ステージの治療中とのことだけに、返って気を煩わせては、とことばだけを託して病院を後にした。今は医学が急速に進んでいる。助かる望みは十分あると思う。
 私はこの女性は、もしかしたら、ある日突然のように元通りの元気なからだになって舞の店を訪れてくださる、と、ふと、そんなことを思いもした。人間たるもの、そんなに簡単に壊れるものでもあるまい。回復を祈る気持ちで待つだけだ。 不死鳥の如くよみがえってほしいし、その日を待っている。

【きょうの一文・ことば】「天涯孤独でけっこうと言いながら、心の中では親兄弟に会いたいし、真から話のできる友が今回程ほしいと思った事は有りません」……ありふれた死刑囚といえる男は「ら」の中に埋もれ、大抵のニュースはその死をついでのように報じた。=17日付中日朝刊『〈新連載二月二十一日 ある死刑囚の記録〉「疲れた」言い残し』『「ら」に埋もれた最期』の記事中、死刑囚・加納(旧姓武藤)恵喜の言葉と記事の抜粋
【新聞テレビから】
☆『復興を見つめて 陸前高田 ホテル再建で結婚式を キャピタルホテル1000』(17日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『ピンクに負けるな! 朱色かまぼこ 名古屋の伝統守る動き』、『守口漬準備OK』、『イタイイタイ病救済調印 発生100年余、全面解決』、『米大リーグ新移籍制度成立 田中「挑戦」楽天は慰留』、『ブラック企業に是正勧告 長時間労働など 厚労省、4189事業所に』『7割名ばかり管理職/売り上げ減で基本給減』、『〈訃報〉ジョーン・フォンテーンさん(米女優)=米カリフォルニア州の自宅で自然死? 96歳。40年の「レベッカ」でアカデミー賞主演女優賞の候補となり、翌年の「断崖」で同賞を受賞。ほかに「旅愁」などに出演』(17日付、中日夕刊)
☆『積極的平和主義理念に 初の安保戦略 中国対応重視』『防衛大綱、中期防も決定』(17日付、毎日夕刊)
☆『米軍ヘリ 住宅地の目前に』、『猪瀬氏5月に貸金庫変更 徳洲会の5000万円 また説明変える』、『〈消費税8%へ〉ユニーも税抜き表示 スーパー大手3社足並み』、『ジェJR東海社長に柘植氏(=2014年4月1日付、岐阜県大垣市出身)』、『北「忠誠を誓う大会」 金正日総書記死去2年』、『警官と武装組織16人死亡 中国・新疆で衝突 当局が2人拘束』(17日付、中日朝刊)
☆『福島震災関連死1605人 避難長期化 直接死上回る』、『26歳、現役引退へ=ロンドン五輪体操女子代表の田中理恵』(17日付、毎日朝刊)平成
十二月十六日
 NHKテレビ夜8時からの〈鶴瓶の家族に乾杯〉なる番組を長男からの事前の連絡もあって、見た。
 今から二十七年前、昭和六十一年から実に七年の長きにわたって家族で住んでいた能登半島の石川県七尾市。中島町で多くの俳優が育っていった仲代達矢さんの無名塾、能登名産の中島カキ、七尾湾のナマコ、ナマコからできるクチコ、家具の街・田鶴浜、そして和ろうそくで知られる一本杉通りに面した高沢ろうそく…と、見覚えのあるシーンばかりだった。
 それどころか、かつて七尾青年会議所の若き理事長として地元の発展に尽くされた高沢ろうそくのご主人、良英さんのお姿までを画面を通して二十数年ぶりに拝見させて頂いたが、昔と少しも変わらない風貌にはどこか、ホッと安心したのである。
 欲を言えば、かつての能登の繁華街ともいえる一本杉通りには今少し時間を割いてほしかった。この通りは、ニッポンイチ大きい青柏祭デカ山が軒すれすれにエンヤーエンヤーの掛け声とともに引き回されることで知られ、戦後まもないころには美空ひばりの公演も華やかに催されたことで知られる。
 通りに面しては、花月などの由緒あるお菓子屋さんはじめ、印刷所、食堂、靴やさん、薬局店、時計屋さん…と、それはそれは華やかで美しい目抜き通りであったのである。少し入れば金物屋さんから美容院、酒屋さんも、料亭や老舗の宿だってある。デカ山が辻回しをする御禊川にかかる仙対橋だってある。

 あのころは。ひと仕事終えると、知人や同僚らと飲んだあと、深夜遅く人っ子ひとりいなくなった一本杉通りの雪道をただ一人、震えながら通りに面してあった支局長住宅まで歩いて戻ったものだ。一歩一歩足を踏みしめるごとに、能登の音が聞こえてきた。そういう日が来る日も来る日も繰り返された。あの音は、今も私のからだにある種の〈かぜ〉となって沁みている。
 いまでは遠い昔となった―。帰らぬ日々を忘れるはずがない。

【きょうの一文。ことば】自分の目標に近づく一番の方法は、遠回りすることだ。人間の心理は近くにあると行かない。ニューヨークだって近過ぎてこんどは行かなくなる。=16日夜、NHK総合『〈プロフェショナル 仕事の流儀〉イチロー4000本への道 不屈の心』のなかで。イチローさん
【新聞テレビから】
☆『カーリング女子 5大会連続五輪』、『P・オトゥール氏死去 81歳「アラビアのロレンス」』、『日銀短観4期連続改善 大企業・製造業 先行きは鈍化』(16日付、中日夕刊)
☆『「黒子のバスケ」男逮捕 脅迫文など 36歳容疑認める』、『十六銀頭取交代は解任 9月の会見時 解職動議明言せず』、『登山13人一時連絡取れず 大津・京都市境 ボーイスカウト下山』(16日付、中日朝刊)
☆『36歳「負けました」 「黒子のバスケ」男逮捕 ポスト前で確保 リュックに脅迫状20通』『防犯カメラが決め手』、『デンソー初優勝 全日本実業団女子駅伝』(16日付、毎日朝刊)

十二月十五日
 日曜日。いつものように相棒と買い出しに。私は妻付の運転手だ。
 このところの相棒は家事をはじめ、ボランティアのリサイクルショップ「ミヌエット」での激務や〝花の女子会設定〟、義母が入院する病院への往復、俳句短歌の創作活動…と、傍目にも「大丈夫かな」と思うほどの忙しさである。

 というわけで、きょうは病院へは顔を見せる程度にして自宅で休息をと思いきや、私の母の方に、というので一緒に実家へ。母から「温かくしていてよ。きょうの服装なら、いい。安心した」と言われ、仏様にお参りしてダイコンをもらって帰った。例によって、庭には、子守り柿が1個だけ冬の空を望むようにしてポツンとあった。どうやら、鳥たちに啄まれているようで、こんな姿にどこか安らぎを感じたのである。

 一方の私も、相棒の運転手以外は、ずっと一匹文士としての本分を全うすべくデスクに向かい続けた。傍らには、かわいい長女猫こすも・ここが陣取り、いつものように私を励ましてくれている。

【きょうの一文・ことば】「警察と俺ら極道がしのぎを削るのは、稼業ってものだ。………俺らは世の中の隅っこのじめついた、人が目もくれないような場所を見つけちゃ、穴を掘る。それを潰しにくるのがお前らさ。潰されたら別の穴、潰されたらまた別の穴だ。この追いかけっこは永久に終わらない。=15日付、中日朝刊連載小説〈雨の狩人339 大沢在昌〉
「(大阪体育大学当時)道具を大切にしない奴らには負けたくなかった。」「時分の持ってるボールで勝負する。160㌔なんて、もうあきらめている。」「5年で現役生活を終えてもいいかな、と思っていたが。いまは、まだ燃え尽きてはいないから5年と言わず、1年でも長くやりたい」=15日夜NHK〈サンデースポーツ生出演!〝反骨の男〟上原浩治〉で。上原投手
【新聞テレビから】
☆『〈サンデー版・世界と日本大図解シリーズ №1125〉ナマハゲの世界 大晦日の晩に行われる行事』、『17歳 世界の貫禄 白井(健三=神奈川・岸根高、体操世界選手権男子種目別床運動で優勝)選手に中日体育賞』、『上原投手 南相馬に 野球教室とトークショー』、「『福島第1周辺国有化を 中間貯蔵施設 地元に同意要請』、『中国探査機が月面着陸 旧ソ連・米に次ぎ3カ国目』(15日付、中日朝刊)
☆『全国体力テスト 中学女子24%運動0分 部活頼み、進む二極化』、『〈S(ストーリー)〉謎めいた3本の指―没後50年力道山と朝鮮半島』、『新技「シライ」で初V=体操・豊田国際の男子床運動で、世界選手権覇者の白井健三が新技「シライ」「シライ2」を決めて初優勝。』(15日付、毎日朝刊)

十二月十四日
 土曜日。
 ニュース報道によれば、きょうは全国的にこの冬、最強の寒波とかで、各地で大雪と突風が吹き荒れている、とのこと。

 妻が営むボランティアのリサイクルショップ「ミヌエット」でクリスマス年忘れビンゴゲームが行われ、「写真だけでも撮って」と言われ、恥ずかしながらはせ参じた。デジカメとはいえ、なんだか昔いつも肩からカメラをぶら下げ、取材して回っていた日々をつい思い出してしまう。
 でも、こうして互いに笑顔でなごやかなひとときを過ごす。それだけでも貴重だと思う。
 ビンゴゲームに興じる女性たち
 

【きょうの一文・ことば】生みの親と育ての親と申しますが、大須演芸場は「やすきよ」を生んでくれた、出産していただいた、そんな気持ちでいます。=14日付中日夕刊1面『やすきよ生んだ大須 西川さん演芸場を語る』『面白い芸人だったな 席亭 閉鎖決まり客足好調』の記事のなかで。西川きよしさん(67歳)
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【新聞テレビから】
☆『犯罪米兵 米軍が組織的に逃がす 暴行被害豪女性の米裁判で元兵士証言 12年たたかって勝利』(しんぶん赤旗日曜版 2月15日号)
☆『名古屋 冬日 各地冷え込む』『北日本と北陸 猛吹雪の恐れ』、『林(真須美)死刑囚が国を提訴 「再審請求 打ち合わせ妨害」』、『イタイイタイ病全面解決 三井金属、腎症に一時金』(14日付、中日夕刊)
☆『〈eye〉 愚行の証人 水俣病半世紀の記録』、『正恩体制安定を強調 北朝鮮「軍研究所視察」報道』、『表は穏やかだけど… お月様 裏の顔は険しいです 国土地理院HPで公開』、『あった~かい ストーブに輪 犬山・モンキーセンター』(14日付、毎日夕刊)
☆『「原発重要な基盤電源」 経産省審議会 エネ計画案了承』『「脱原発」なし崩し後退 「もんじゅ」も推進へ』、『近江商人が伝えた忠臣蔵 討ち入り翌日 手紙に風聞』、『岐阜新聞会長 引責降格 碓井氏氏 5日で社長復帰』(14日付、中日朝刊)
☆『徳洲会事件 次姉 容疑認める 徳田議員の失職確実に』、『猪瀬氏会見 3分半 5000万円問題 質問遮り退席』、『年末年始 鉄道、空の便予約好調 9連休可能 アジア人気』(14日付、毎日朝刊)

十二月十三日
 きのう、きょうと低気圧が急速に発達して日本列島は一段と寒くなってきた。
 札幌では猛吹雪、秋田では積雪が30㌢に、岐阜でもきょう初雪が舞った。東海地方でも昨日、最高気温がヒトけた台とかで、いよいよ冬の到来である。

 きょうは名古屋の友人から、とてもステキなカレンダーをいただいてしまい恐縮。能登の友からも、奥さまの出身地の名産・愛媛みかんを送っていただき、感激した。ほかに石川のかぶらずし、甲州牛、大津の汐美饅頭……と、相次いで届く各地からの名産には、ただ感謝するのみだ。
       ×        ×

 朝鮮中央通信がきょう伝えたところによれば、北朝鮮は昨日、金正恩(キムジョンウン)第一書記の叔父、張成沢(チャンソンタク)・元国防副委員長=67歳=に対する特別軍事裁判を開き、「国家転覆陰謀の重大な罪を犯し」共和国刑法第60条に違反する、として死刑判決を下し刑は直後に執行された(銃殺)という。
 この死刑執行に関し、米国務省のハーフ副報道官は「北朝鮮政権の極端な残虐さを示す新たな事例だ」との見解。張氏の死刑執行を速報した中国国営新華社通信は論評を避けている。
 一方、韓国国防省に至っては「現在、北朝鮮軍に特別な動きはない」との発表まで出し、さらに「現段階では長距離弾道ミサイル発射や地下核実験実施に向けた動きはみられない」と報じ、こんご軍事的挑発に出てくることもあり得る、と緊張しているのが、よく分かる。
 今回の事態については本日付中日夕刊が【若き独裁者容赦なし 体制強化へ身内すら粛清】との見出しで報じているが、ひと口で片づければこういうことだと思う。
 ただ、ひとつの推理だが、実は張氏はどこかで極秘裏に隠遁生活を強いられ、一定期間を経たのちに再び権力者として世界の舞台に出てくる、と仮定したなら。今回の一方的なシナリオに国際社会がまんまと引っかかった、ということになるのだが。これぞ、私たち夫婦だけの空虚このうえない邪推か(実は張氏が生きているのではないか、との推理は妻がポツリと語った仮設に過ぎないのだが…)

【きょうの一文・ことば】「国内の経済難が極まって国家が崩壊直前に迫ったとき、私が首相になろうと考えた。(私が)問題を解決すれば人民と軍隊らは私に万歳を叫び、政変は成功すると計算した」=13日付中日夕刊1面トップ〈張成沢氏を処刑 北朝鮮 死刑判決、即日執行〉の記事中、張氏が裁判で自白した、とされる内容。

【新聞テレビから】
☆『〈金とく〉ありがとうを伝える歌のおくりもの 人生の応援歌を熱唱▽三重出身・鳥羽一郎』、『ファミリーストーリー 天童よしみ』(13日夜、NHK総合)
☆『池波作品など彩る 津の中一弥さん 大病克服』『102歳挿絵画家 再び筆』、『舞妓はん正月準備 祇園で事始め』、『岐阜新聞前社長の堀江氏 商議所会頭職も辞任』、『前堺署長ら9人書類送検 虚偽調書 大阪府警、計20人処分』、『復興願うホタテ1万枚 絵馬待合室覆う 三陸鉄道・恋し浜駅』(13日付、中日夕刊)
☆『張成沢氏を処刑 北朝鮮 判決、即執行』『〈北朝鮮 張成沢氏処刑〉権力闘争に先手 迅速に体制引き締め 金第1書記の叔父』、『英語で授業 中学も 文科省18年度から実施』、『震災の縁 絵本に結実 「命と絆伝えたい」 子戻らない2人の母親ペン手に』(13日付、毎日夕刊)
☆『東海 真冬へ駆け足』、『〈通風筒〉◇…国の重要無形民俗文化財「鵜祭り」で、来年の吉凶を占う鵜を運ぶ「鵜様道中」が十二日、石川県七尾市鵜浦町を出発した。三日間かけ同県羽咋市の気多大社に届け、十六日の祭りで鵜を放ち、飛び方で吉凶を占う。……』、『秘密保護法きょう交付』、『在任4日岐阜新聞社長辞任 前十六銀行頭取 財界、読者から懸念』(13日付、中日朝刊)
☆『報道目的の写真中日記者に売る 静岡放送記者』、『税制改正大綱決定 個人負担重く企業軽く 消費増税家計を圧迫』(13日付、毎日朝刊)

十二月十二日
 2013年の世相を1字で表す今年の漢字が【輪】に決まった(日本漢字能力検定協会が京都・清水寺で発表)。ことしは〈倍返し〉が流行語大賞に選ばれたこともあり〈倍〉では、の声が多かったが、結果は【輪】に。言われてみれば、なんとなく分かる気はする。ただ、迫力に欠ける気がするのは私だけか。 

 本日付の中日夕刊に「2人の死刑執行 今年8人 過去10年 3番目の多さ」の見出しが躍った。法務省が山梨、新潟連続殺人事件の死刑囚(55歳)=東京拘置所=と中国人留学生強盗殺人事件の死刑囚(63歳)=大阪拘置所=の二人の死刑を執行したと発表したもので、昨年十二月に発足した第二次安倍政権では二月、四月、九月に続いて四回目で計八人に執行。これにより未執行の確定死刑囚は百二十九人となった。ことし一年間の執行数は過去十年で、二〇〇八年の十五人、〇七の九人に次いで三番目の多さとなった。

【きょうの一文・ことば】研究者は1時間でも早く、自分の成果を全世界の研究者に見てもらいたいのです。もし、秘密の網が広がり、科学の世界にまでかかるようになると、その瞬間から進歩はものすごく遅くなります。=12日付毎日朝刊〈秘密保護法に反対 ノーベル物理学賞益川敏英さん(73) 科学の進歩も妨げる恐れ〉の記事中、益川敏英さんのことば

 【新聞テレビから】
☆『名古屋去る名将 ピクシー フォーエバー=中部国際空港から自宅のあるパリへ』、『「派遣」全職種無制限に 骨子案 正社員減る恐れ』『〈解説〉労働者保護に逆行=派遣が普通となり、雇用が不安定化する恐れがある』(12日付、中日夕刊)
☆『「今年の人」ローマ法王 米タイム誌 弱者重視路線を評価』、『古い町並み雪化粧―岐阜・高山』、『除染費用2兆円半ばに 政府調整 東電の負担半減』(12日付、毎日夕刊)
☆『今こそ平和の空手チョップ 日韓北の英雄 力道山没後50年』『出生地の北朝鮮「民族の誇り」』、『福島原発作業に是正勧告 東芝など 10時間超え労基法違反』、『性別変更の夫 父親認定 最高裁 提供精子で「摘出子」』、『減税元職員河村氏を提訴 「報酬など528万円未払い』、『本紙、グランプリ3連覇 中部写真記者協会賞』(12日付、中日朝刊)
☆『猪瀬氏「自宅に直帰」ウソ 5000万円受領日 事務所に寄る』『〈解説〉「個人の借用」根幹揺らぐ』、『海自いじめ自殺「国は不利な証拠隠す」控訴審 内部告発の3佐』、『「猫120匹、餌代困り」窃盗容疑 「ほおずりが至福」』(12日付、毎日朝刊)

十二月十一日
 プロ野球の楽天・三木谷オーナーが「田中(将大投手)を今のところ米大リーグへのポスティングにかけるつもりはない(入札はしない、の意)」と発言。記者として野球殿堂入りしている米国ピーター・ギャモンズさんに語っており、このことが米国メディアに流れたことから、表面化。日米のプロ野球界に波紋を広げている。
 今後、マーくん(田中投手)が大リーグへ行くのか、それとも楽天にとどまるのか。注目を集めそうだ。
        ×        ×
 先日、四日市在住の海洋文学者、古市充雄さんから吉村昭研究NO/24の小冊子(吉村昭研究会発行)が送られてきて楽しく読ませて頂いたが、同封されていた私あての書面に懐かしい人物について触れられており、いっそう感激した。
 懐かしい人物とは、志摩半島は大王町波切の岡賢さんのことである。古市さんの書面には、以下に一部を抜粋させていただくと次のように書かれていた。
 ―…ご承知と存じますが、吉村昭さんには『朱の丸御用船』(平成9年文藝春秋)という海洋小説もあります。天保元年に志摩半島・波切村で起こった御城米船から、大阪から江戸に運ぶ徳川幕府のお米を遭難に見せかけ、船員とぐるになった波切村人が強奪してしまう事件です。が、この史実の現地取材で、吉村さんがお世話になったのが、地元の岡賢氏です。
 町には、岡賢氏という史家がいて、地元の資料を発掘して「波切騒動始末」という書物にまとめている。その書物を読むと、氏が長年にわたって鋭意研鑽をつづけられたことがよくわかる。氏とお会いしたが、八十四歳というご高齢であるのに、いきいきした表情をしていて記憶力がすぐれ、読書量も多く博識の方であった。と吉村さんは書いています。伊神さんが志摩にお勤めのずっと後のことですね……(原文通り)

 何を隠そう。
 その昔、私は志摩半島に在任していたころ(昭和47年10月から51年2月まで)当時大王町観光協会に在籍されていた岡賢さんのところには毎日のように入り浸って、それこそ志摩の民俗学について教えていただいた。ヒトは海から生まれ海に死んでいく、という補陀落=ふだらく=浄土に始まり、大わらじ祭りや、傘奉供(かさぶく)の輪=盆踊り=の起源、さらには実際にあった【鶴田浩二暗殺計画】の話まで随分と多くを教えられた、ある面では師ともいえる。
 古市さんには、このところの小説執筆もあり、返事を出すのが遅れてしまっていたが、きょう、やっと出させていただいてホッとしている。古市さん、貴重な情報をありがとう。岡賢さんには、会いにいこう、と思っています。ご高齢なので元気かどうか、が心配ではあります。ご健在ならばよいのですが…。

【きょうの一文・ことば】
「天才は一日にしてあらず」=11日朝NHK『〈おはよう日本〉利休を演じて新境地 市川海老蔵さんに聞く』で海老蔵さん
「ふたりのうちのどちらかは、運命に見放された野犬かもしれない=11日午前NHKラジオ第二〈歴史再発見〉岡本綺堂随筆集から、の朗読で

【新聞テレビから】
☆『巨人V9 川上哲治さん 日本球界を変えた改革』(11日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『米の政府閉鎖 与野党が回避』、『近所の駄菓子屋再発見』『名古屋の会社 全国396軒 HPで紹介』、『石巻再生「龍」に願いを 流木に彩色、体験を絵本に』、『名古屋温かいメニューで営業中 冬もビアガーデン 乾杯』(11日付、中日夕刊)
☆『鎮魂のXmasツリー 大川小・旧校舎 遺族ら設置』、『日本人殺傷で被告に終身刑 トルコの地裁』、『〈訃報〉エレノア・パーカーさん(91歳、米女優)=1965年の映画「サウンド・オブ・ミュージック」で男爵夫人を演じた。50年代に3度、米アカデミー賞の主演女優賞候補になった』(11日付、毎日夕刊)
☆『TPP妥結見送り閉会 年明けに再度、閣僚会合』、『闘士に別れ 空前の規模 マンデラ氏追悼式』、『FC岐阜来季監督 ラモス氏に要請』、『いじめ最多19万8108件 12年度 大津自殺で把握進む 中部も増加 愛知4割増』
☆『広島からメジャー希望=プロ野球・広島の前田健太投手(25)が、将来的に米大リーグへの挑戦を希望していることを明かした』、『「借用証」仲介者から 都議会委 猪瀬知事、説明食い違い』『徳田議員から再聴取』、『慶応大准教授が児童ポルノ違反 製造容疑で再逮捕』(11日付、毎日朝刊)

十二月十日
 日本ではキャロライン・ケネディ駐日米大使が被爆地・長崎を訪れ、南アフリカ・ヨハネスブルグでは元大統領でアパルトヘイト(人種隔離政策)の廃絶を実現させたノーベル平和賞受賞者マンデラ氏の追悼式が、ノルウェーのオスロではノーベル平和賞の授賞式があった。

 このうち長崎市を訪問したケネディ大使。彼女は二十歳のころ初めて来日した際、叔父のエドワード・ケネディ上院議員と広島市を訪れ平和記念資料館などを見学しているが、長崎は初めて。長崎では田上富久市長らの案内で長崎原爆資料館を見学したが、その印象について「心を動かされ、核軍縮によりいっそうの努力をすべきだと感じた。長崎を訪れ見て感じたことをオバマ大統領にも伝えたい」と述べた。
 一方のマンデラ氏の追悼式。日本からは皇太子と福田康夫元首相が特使として参列。席上、オバマ米大統領は「三十年以上前にマンデラ氏から多くを学んだ。それが私を今、ここに導いた」などと述べ、各国からの参列者も含め、国中が悲しみに暮れた。
 この日はノルウェーのオスロで化学兵器禁止機関(OPCW)にノーベル平和賞が授与されたが、OPCWのウズンジュ事務局長は「平和賞で化学兵器の災禍が世界に認識される、という被害者の夢もかなった」の弁。ちなみに6万5千人以上が被害に苦しむイランからは先週、オランダ・ハーグで開かれた化学兵器禁止条約の締約国会議に被害者が参加、今なお続く後遺症の苦難を訴えたという。
 「平和」を実現させるにはやはり、国際社会によるこうした取り組みが欠かせない。

【きょうの一文・ことば】「根っこは、短い言葉で人の心をつかむことをやってきたコピーライターと同じ。俳句の十七音には人生のリアリティーという大きな可能性がある」「照る日、曇る日、日々休まずに俳句づくりに精進したい」=10日付中日朝刊文化面『〈ひと・仕事〉角川俳句賞の受賞が決まった大学教員 清水良郎さん(56) 新鮮な感動を発掘したい(黒谷正人記者)』の記事中、清水さんの言葉
 【新聞テレビから】
☆『「Sawaoka」小惑星に大同大学長の名前 師に恩返し宇宙に刻む』、『秘密保護法13日に公布 閣議決定 1年以内に施行へ』、『民家全焼4人死亡 千葉、3世代7人暮らし』(10日付、中日夕刊)
☆『「核軍縮努力すべきだ」 ケネディ駐日大使長崎訪問』、『TPP交渉越年 閣僚会合、午後に閉幕』、『江田氏勉強会設立へ 民主・細野氏、維新・松野氏と』、『少年を監禁・わいせつ容疑 尼崎 43歳女と10代6人逮捕』(10日付、毎日夕刊)
☆『都知事「給与1年返上」 2575万円 徳洲会問題で引責』、『秘密法「修正・廃止を」82% 世論調査 内閣支持急落47%』、『拘束の稲沢市議逮捕 中国当局覚せい剤密輸容疑』、『がん治療に点照射法 名古屋陽子線センター来月から』(10日付、中日朝刊)
☆『ノロウイルス(による感染性胃腸炎が)流行本格化 ドアノブ、便座、蛇口にも…こまめな手洗いを』、『みんな14人離党届 「野党再編」江田氏ら年内新党』、『猪瀬知事に辞職要求 都議会総務委 公明「疑惑まみれ」』、『心中か民家に3遺体 室内に遺書「長男自殺、埋めた」 岐阜』(10日付、毎日朝刊)

十二月九日
 休刊日のため朝刊がないので少し寂しい。
 入院中の義母の転院で荷物運びなど、お手伝いで午前中かかった。が、これは仕方がない。少しでも早く回復されるのを願うばかりだ。幸い天気もよくて助かった。

 無事転院を見届けた私と妻は近くの台湾料理のお店へ。
 ここで腹ごしらえした妻はいったん家に帰ったあと「一宮までお歳暮をお願いしに行ってくるから」とバスでそそくさと出かけ、私は自室に戻った。わが家の場合、毎年お中元と歳暮の送り先は妻に任せている。過去、地方記者時代にお世話になり、妻の頭のなかに残る大切な方々ばかりである。
 ただ、ご高齢で返ってご負担になってはいけない―と送るのをやめさせて頂いた方も少しはいる。送るといってもほんの気持ち。それでも僕たちを懐かしく思い出してくだされば、それだけで嬉しい。
        ×        ×

 安倍晋三首相が特定秘密保護法に関連し記者会見。「厳しい世論の批判については謙虚に、真摯に受け止めたい。今回の法律で秘密の範囲が広がることはない。国民の知る権利が奪われることもない。通常生活が脅かされることも断じてありません」と決意を表明。ならば、お手並み拝見といきたい。
 私自身、戦前のような状況が再現されることがあってはならない、と思っている。連日、メディアで批判されている危惧が現実のものにならないよう、ここは安倍首相の言葉を信じたい。当然、世論の暴走も慎むべきである。言論統制の時代の再来だけは御免蒙りたい。

【きょうの一文・ことば】…主著『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』を除いてほとんどの著書を八十歳を超えてから書いた親鸞、七十歳までに描いたものは未熟な作品であり、百歳を超えれば神妙な絵が描けると語った葛飾北斎、六十代の作品を若描きとして、作品の大部分を七十歳以降に描き、死の前年、八十九歳のときにもっとも多くの作品を残した富岡鉄斎のような生き方が私の理想である。今や彼らの没年齢になろうとする私も、後世に残る名作を書くという夢をまだ捨てきれない。=9日付中日夕刊文化面『〈思うままに 梅原猛〉創造の宿命 傑作は未来にある』から

【新聞テレビなど】
☆『〈ひと〉第1詩集から60年 詩人新川和江さん 地球が人間に怒っている』(8日付、しんぶん赤旗日曜版)
☆『張成沢氏解任 北が発表 「派閥を形成、党に挑戦」』、『江田氏同調、10人超 午後離党届、「みんな」分裂』、『長女への暴行形跡なし 豊橋、逮捕の父 双子虐待疑い捜査』、『雅子さま50歳に 「回復へ努力続けたい」』、『警官の犯罪 メキシコ深刻』『腐敗まん延 1年で逮捕80人/住民自衛組織』(9日付、中日夕刊)
☆『タイ首相下院を解散 反政府デモ「最終決戦」』、『〈フィギュアゴールデンスピン〉ヨナ200点超えV』、『あなたは月の光でした 南ア・マンデラ氏悼む』(9日付、毎日夕刊)

十二月八日
 夜、BS朝日で〈わが心の美空ひばり〉を見た。
 美空ひばりは、私が最も尊敬する歌手である。「悲しき口笛」「柔」「悲しい酒」「真っ赤な太陽」「人生一路」「裏町酒場」「川の流れのように」…と、その時々にどれほど慰められ励まされてきたことか。ゲスト出演していた郷ひろみさんの言う通り、まさに戦後、日本が立ち直っていくところにずっといて私たちを励ましてきた、そんな偉大な歌姫である。
 個人的には、ちょうど柔道一直線で私自身の技が一番さえていたころ、そんな青春時代の歌が「柔」であり、時代が下って能登七尾で支局員を伴い居酒屋で歌っていたころの歌が「川の流れのように」である。
 彼女の歌うラブ・ミー・テンダー。これも大好きだった。
        ×        ×

 午後、実家へ。先日、柿の実を全部枝から切り落としてしまったと思い込んでいた、そんな私の目に飛び込んだのは、1個だけ真っ青な空に天を突いて浮かぶ子守り柿だった。
 赤く実った柿の雄姿。やはり、母が終わりの1個は残して切らないようにしてくれていた。なんだか救われた気持ちだ。さすがは、母である。そして。その口から「私、自転車で説田さん(眼科医)まで行ってきたよ。何でも自分でやらなアカンがね。ヒトサマなんか頼りにしててはいかんよ」の言葉を聞いた時には驚くどころか、事故など起こして周りの人に迷惑をかけないか―と心配になってきた。
 二㌔ほど離れた畑に農作業で出かけるのは良し、として説田さんまでとなると都心で和田からは六、七㌔はある。途中の交通量も多い。「そういう無茶はせんといてよ。オレを呼べばいいじゃないか」と言うと「いいわよタカちゃん。ほんならタクシーで行くから。なんでも自分でやらないかんの」ときた。
 いやはや、満九十三歳のこの言は、いかにも母らしい。でも、母はよくても、一般の方々に迷惑をかけることがなければ良いのだが。無理と無茶だけは、せんといてほしい。

【きょうの一文・ことば】「もう一度、オリジナルメンバーのタイガースで歌いたい。その夢があるからこそ、今まで走ってこられた」=8日付毎日朝刊『〈Sストーリー〉再結成へ長い道のり―44年ぶり ザ・タイガース』の記事中、沢田研二さん(65、ジュリー)
「ひばりさんは、今もボクたちの心の中に残っています。(「悲しい酒」などひばりさんの歌を聴いて)一体、何人の人が一緒に涙してきたことか。オールジャンルで歌いこなせたのが、ひばりさんでした」=8日夜BS朝日〈わが心の美空ひばり〉で出演者の郷ひろみさん

【新聞テレビから】
☆『広島 劇的V2 J1』、『13年深まる悲しみ 世田谷一家(四人)殺害 遺族が追悼集会』、『〈フィギュアスケートGPファイナンス・マリンメッセ福岡〉真央ファイナル連覇』、『「廃止を」訴え続く 秘密法強行相次ぐ抗議』(8日付、中日朝刊)
☆『傍聴席前には遮蔽版 平田被告公判 3死刑囚尋問』、『病院でも虐待か 豊橋乳児死亡 容疑の父、送検』(8日付、毎日朝刊)

十二月七日
 大雪。雪が激しく降り始めるころである。
 私は相変わらず一日中、小説の執筆に追われた。当分、この状況は続きそうだ。

 本日付中日朝刊1面、深田実論説主幹の「世論は屈しない」の一部をここに抜粋しておく。安倍晋三首相はじめ、特定秘密保護法を可決成立させた輩には何度も読み返してほしい。
―……政府・自民党の側は、施行までの一年のうちに国民の理解を得られるようよく説明するという。それには耳を傾けよう。
 しかし、この法律の適否は国民が見分けるはずである。政府も国民の声によく耳を傾けるべきだ。
 本当に必要な法律なのか。政治が、民意、世論とかけ離れるのなら、国家運営は早晩行き詰まる。これほど広範な世論は決して屈することなどあるまい。
        ×        ×

 夜遅く。中日こども会主事として長年活躍された三宅邦夫おじさんから、突然の電話。「イガミさん、元気でいるかな、と思って」と電話をしてくださり、うれしく思った。三宅おじさんと言えば、中日新聞主催の新入学児を祝うよい子とお母さんの会はじめ、数々のこども会活動や講演活動で知られる。「イガミさん。わたしは今93歳です。あんたのことが気になって。私はいまだに講演活動で全国を飛び回っている。いまは【上手な死に方】という本の原稿書きに追われている」とのことで、やっぱり三宅おじさんはスゴイ、と感嘆した次第。互いに頑張りましょう、とうことで受話器をおろした。
 もう一つ。相前後して作家の小中陽太郎さんから突然の受信メール。開くと「さくやはデモして、郡山へ。べ平連は議会制民主主義嫌いだからね」とあった。べ平連の小中陽太郎さん、健在ナリである。

【きょうの一文・ことば】…今回の弁明の言葉によって、作家・ジャーナリストの猪瀬直樹は死んだ。=7日付、中日夕刊「〈大波小波〉猪瀬直樹の弁明」で。(ソクラテス)氏

【新聞テレビから】
☆『日本にカジノ誕生!? 一足先に海外で潜入体験』(7日夜、CBC〈ニュースキャスター〉)
☆『日本初戦 コートジボワール W杯C組 コロンビア、ギリシャも』、『秘密保護法「恐れ」残る 意のままに 厳罰 永久』『秘密法成立、それでもデモ 「口まではふさがせない」』『どさくさ原発回帰 経産省方針、市民「なぜ今」』(7日付、中日夕刊)
☆『審議わずか68時間 秘密保護法成立 与党からも懸念』『拙速ぶり明らか 与党、数の論理で押し切る』、『増税前 お得感強調 名古屋の百貨店新春福袋 2014万円の超高額品も』(7日付、毎日夕刊)
☆『秘密保護法成立 与党、深夜の採決強行』『知る権利侵害 懸念残し』、『改正生活保護法が成立 扶養義務、手続き厳格化』(7日付、中日朝刊)

十二月六日
 特定秘密保護法が夜の参議院本会議で自民、公明の賛成多数で可決、成立した。あれだけ「天下の悪法で国民の知る権利を侵す恐れがある」と反対の声が上がっていたのに。何が深夜の採決強行に走らせたのか、がよく分からない。せめて法案の名前を〝特定平和保護法〟とでも改め法律そのものを国民の知る権利を脅かすものにならないよう今後、さなぎを羽化させる如くに脱皮させていく必要がある。
 この際、政府には指摘を謙虚に受け止め、かつての治安維持法的カ所を削除、または改編する努力に期待したい。みんなで何から何までダメというのではなく、災い転じて福となす努力が必要である。戦争などは、日本人の誰もが望んでいないはずなのだから。誰一人として、その内容を十分に消化しないまま未熟児同然に生まれたのが、この法律である。
 ここは国民も、政府も、さあ―、みんなで頭を冷やして平和への道をただひたすらに探し求めて歩いていこう、と訴えたい。主権在民が消えたわけでもあるまい。人間の叡知に期待したい。天下の悪法をどう改造するか、だ。
        ×        ×
 白人が黒人を差別したアパルトヘイト(人種隔離)―
 これを失くそうと闘い、二十七年間に及んだ獄中生活でもその信念を曲げないで撤廃させ南アフリカ初の黒人大統領となり、ノーベル平和賞も受賞した【正義の巨人】ネルソン・マンデラさん。
 そのマンデラさんが五日夜、日本時間の六日午前3時50分、ヨハネスブルクの自宅で肺の感染症で亡くなった。九十五歳だった。

 中日新聞夕刊によれば、この日(五日夜)、南アフリカのズマ大統領はテレビを通じてマンデラ元大統領の訃報を発表。「深い悲しみの日だが、同時に、マンデラ氏のようにわれわれも生きていくのだという決意を強くする日でもある」と呼びかけたという。

 同紙夕刊ではマンデラ元大統領の言葉も掲載。主なものを列挙しておこう。
「私は白人の独占支配とも、黒人の独占支配とも闘ってきた。全ての人々が、調和と平等な機会の下に暮らすことが私の理念だ。必要ならこの理念の実現のために死ぬ覚悟がある」(一九六四年四月、反逆罪裁判で)
「私は人民に仕える奉仕者としてここに立っている。皆さんの犠牲をいとわぬ英雄的行為のおかげでここに立っている。残された人生を皆さんに委ねようと思う」(九〇年二月、釈放当日のケープタウン演説)
「黒人や白人ら全ての南ア人が、いかなる恐怖心も抱かずに胸を張って歩けて、人間の尊厳が保障された社会を建設することを約束する。これは(多人種で構成された)『レインボー・ネーション(虹の国)だ』(九四年五月、プレトリアでの大統領就任演説)
「もちろんうれしいが、慢心してはいけない。人生には成功も失敗もある。しかし、常にたくさんの希望がある」(二〇〇四年五月、サッカーのワールドカップ一〇年大会の南ア開催が決まって)
=いずれも6日付中日夕刊より抜粋

【きょうの一文・ことば】ネバー、ギブアップ! 絶対にあきらめないで戦い抜く。自分自身のため、チームメイトのためにも最後まであきらめてはいけないのです。チームが一丸となって。全力となって戦う。彼らに自信を与えることが私の自信にもなるのです=6日朝のNHKニュース〈グランパスとともに〉の中で。今シーズン限りで引退するストイコビッチ監督

【新聞テレビから】
☆『〈武功夜話物語〉巻二十一(7)織田信長と生駒氏の女 信長の五女、永姫(前田利長の妻)』(6日付、尾北ホームニュース〈その132 武功夜話を読む(須賀弘之)〉)
☆『〈報道ステーション〉マンデラ元南アフリカ大統領死去 「正義の巨人」世界が哀悼』(6日夜、メ~テレ)
☆『マンデラ元(南アフリカ)大統領死去 反人種差別ノーベル(平和)賞』『〈評伝〉獄中27年 南ア新生 志曲げず(ヨーロッパ総局・石川保典)』、『7カ月三女虐待死の疑い 豊橋・父逮捕 次女も死亡、関連か』(6日付、中日夕刊)
☆『「国父」悼む国民 マンデラ氏死去 「差別なくした」歌と踊りで冥福祈り』、『設定やり直し中国に要求 防空識別圏 米、撤回求めず』、『外務省職員放火認める 在コンゴ民主大使館』(6日付、毎日夕刊)
☆『〈特報・話題の発掘/ニュースの追跡〉秘密は必ず漏れる 厳罰法確信犯に通じない〝米と同じ道に〟〝技術的に困難〟〝狙いは市民側〟』、『甘利氏 TPP(環太平洋連携協定)会合欠席 がん治療 交渉さらに難航』(6日付、中日朝刊)
☆『中国防空圏拡大に反対 台湾総統、本紙と会見』、『愛知県警巡査部長を逮捕 収賄容疑 情報漏えい見返り』(6日付、毎日朝刊)

十二月五日
 参院の国家安全保障特別委員会がきょうの午後、特定秘密保護法案を与党などの賛成多数で可決した。
 ここで私に言わせてもらおう。
 この特定秘密保護法案とやら。実は法案を可決しようとしている与党、そしてこれは「天下の悪法だ。このままでは国民の知る権利、表現の自由が奪われる」などと反対しているマスコミ、学者、映画人…と皆、保護法案の内容自体をよく分かっていないような気がしてならない。
 デ、私の意見は消化不足の法案は廃案にすべきだ、の一語に尽きる。それでもというならば別に慌てることも無いので継続審議にしたらどうか、ということだ。きょうの国会での【教唆】についての議論を聞く限り、社民党の前党首福島さんの方が政府首脳陣より法律解釈という点で数段と優れていることがよく分かる。
 というわけで、私個人としては、この際、この保護法案は廃案にしてしまった方がスッキリして良い。安倍首相が「よく考えたら、主権在民の立場からもやっぱりやめた方がよいと判断しました」と廃案にすれば、それですむ気がするのだが。ニンゲンという生きものは、この辺りがよくわかっていなくて、それこそ戦争という泥沼に足を取られかねない。
 もうひとこと言わせてもらおう。これらの法律運用は余分なことをしなければならない分だけ、蛇足法案のような気がしてならない。こんなことに時間を浪費するなど、愚の骨頂で、そんな暇があったなら、東日本に行き、ボランティアのひとつでもしてきたらどうなのだ、と言いたい。
        ×        ×

 木曜日。午前中、いまでは毎週一回のノルマとなった社交ダンス教室へ。きょうは会場の都合の関係で草井公民館での練習となった。
 ジルバ、ルンバ、タンゴ、ワルツとこなし、自信が少しは出てきた。でも、この教室ではことし初となった〝チャチャチャ〟には正直、戸惑った。一年半前の第76回地球一周船旅のピースボート=ジャパングレイス号=船上では出来たのに。やはり、一年のブランクは大きく、なかなかうまくはいかなかった。
 でも、ステップを踏んでいれば、すぐに感覚は戻るはずである。ダンス仲間の〝たかちゃん〟が盛んにステップの踏み方を教えてくれるのに私の呑み込みが悪く、申し訳ない気がした。すぐ元に戻ると確信している。要は、習うより慣れろ、なのだから。

 練習さなかにカセットの調子が突然、おかしくなったが【カツ】を入れると、動かなかったのが動くようになった―とかで、「やっぱあ、モノにも心があるのよ」と言うことに。ダンスの方は下がったり、リンクする時にはパートナーに「おいで」といった気持ちで、と教えられたが確かにその通りでうまくいったのである。

【きょうの一文・ことば】
「今はすごくすっきりした気持ちでいる。本当に幸せな水泳生活を送れたと思う」「思っている以上に長い期間、第一線で競技を続けることができた。感謝の気持ちでいっぱい」=5日付中日朝刊〈「すっきりした気持ち」 競泳・寺川が引退会見〉の記事中、競泳女子背泳ぎのエースで昨年のロンドン五輪100㍍背泳ぎと400㍍メドレーリレーで銅メダルを獲得した寺川綾さん(ミズノ、29)

【新聞テレビから】
☆『金妍児(きむよな) ソチへ始動=冬季五輪フィギュアスケート女子で2連覇を狙う金妍児が今季初戦に挑む』、『〈訃報〉「演歌の花道」声 来宮良子さん(きのみや・りょうこ=俳優、ナレーター、本名桜井良子=さくらいりょうこ) 11月25日、肺疾患による多臓器不全のため死去、82歳』(5日付、中日夕刊)
☆『7月参院戦「違憲状態」 1票の格差 無効請求は棄却 広島高裁判決』、『与党 異例の委員長解任 民主2人 審議拒否を理由に』、『レーシック手術被害80件 09年度以降 矯正され過ぎ遠視、頭痛』(5日付、毎日夕刊)
☆『和食 無形遺産に決定』、『秘密法案きょう採決へ 参院委 与党、成立強行論も』、『基金元事務長を再逮捕 長野県警 1億3000万円横領容疑』(5日付、中日朝刊)
☆『防空識別圏 米副大統領「強い懸念」』『訪中 習主席、理解求める』、『首相あす採決強調 秘密保護法案 海江田氏「情報隠し」 党首討論 野党、慎重審議一致』『4野党欠席し公聴会』(5日付、毎日朝刊)

十二月四日
 本紙、ウエブ文学同人誌「熱砂」のテーマエッセイ(テーマは東京五輪)の作品が、きょう大津の眞鍋京子さんから〝協力者〟の中嶋泰子さんのパソコンメールで送られてきたので、さっそく公開させて頂いた。「熱砂」は私たちのウエブ文学同人誌ではあるが、ご高齢の眞鍋さん=滋賀県大津市・湖都の文学編集委員=の場合、作品の出稿が日ごろから手書きによるファックス送りだっただけに、なんだか中嶋さんが救世主のように思われた。
 届いた原稿は、やはり眞鍋さんならでは、【昭和のオリンピック】を感じさせる、時代がにじみ出た、とてもいい原稿だった。
 眞鍋さん、そして中嶋さん! 心からありがとう。

 きょうの中日新聞の夕刊。【元大関・琴光喜を逮捕】【新実死刑囚の妻を逮捕】【徳田議員の母逮捕】と、なんだか〝逮捕記事〟ばかりのオンパレードである。一つひとつの逮捕劇のなかに関係者しか知らない大変なドラマが潜んでいると思うと、切なくなってくるのは私だけか。

【きょうの一文・ことば】「特定秘密保護法は治安維持法と同じ言論統制法だ。取り締まりの対象があいまいで、拡大解釈されうる点が共通している。その先にあるのは戦争への道。何としても廃案にすべきだ」=4日付毎日夕刊〈治安維持法で2度逮捕の104歳 「秘密保護の先には戦争」〉の記事中、大阪府貝塚市の会社顧問、西川治郎さん(104歳)

 【新聞テレビから】
☆『名馬「オグリ」に乾杯 日本酒あすから予約販売』、『津は新しい故郷 被災一家農業再会』『もう1000日、でもまだ1000日 震災被災者 復興進まず悲嘆』、『元大関・琴光喜を逮捕 不法滞在者雇った疑い』、『新実死刑囚の妻を逮捕 オウム入信強要未遂容疑』『宗教色薄め若年層に照準 SNSで信者集め』、『徳田議員の母逮捕 選挙買収資金提供の疑い 徳洲会の「ゴッドマザー」』(4日付、中日夕刊)
☆『米、中国に運用撤回要求 防空識別圏 設定も認めず』(4日付、毎日夕刊)
☆『大震災1000日祈りを込めて』、『日本、高1学力回復続く 12年(実施) 数学7位、読解・科学4位=OECD(経済協力開発機構)が公表』、『タイガース44年ぶり 初期メンバー再結成』、『皇后さま児童文学懇談 ニューデリー』、『東京新聞の企画が大賞 平和・協同基金賞』、『中国防空圏容認せず 首相と米副大統領一致』、『学者の会反対2006人に 秘密法案「現代の治安維持法」 映画人も反対の声』(4日付、中日朝刊)
☆『〈3・11それから ドキュメントにっぽんの絆―震災1000日―〉大川小遺族の夫婦新居へ 友を慰めた亡き娘 成長した最期今知って涙』、『張成沢氏失脚か 北朝鮮ナンバー2 側近2人処刑 韓国情報』、『愛教大学長に後藤(ひとみ)氏を選出 東海初の女性』(4日付、毎日朝刊)

十二月三日
 きょうは、このところ折にふれ書きとめておいた何十冊ものメモ帳を最近のものに限ってあらためて読み返し、新たな小説執筆に当たっての入り口を探してみた。ただ、それだけである。
        ×        ×
 私は思う。
 人間社会にかぎらず森羅万象ものみな全てが日々、過去へ過去へと流れていく。だから「今」は消失のための存在に過ぎないのだ、と。ヒトの心だって、同じことだ。生まれたばかりの心が過去へ、と流れ、次々と消えていく。この瞬間、もである。実際、人間たちがこうして一人ひとり息をし、それぞれの意識をもって生きていること自体が脅威だが、こうした意識は大切にしなければ―とも思う。

 最近、町を歩いていて大方の人々の表情を見ていてつくづく、考える。
 この世に生きている人たちの大半は〝幸せ〟という表情が、顔に描かれておりバラ色の人生を過ごしているのだ、と。だが、ある日ある時、思いがけない事故に遭ったり、犯罪に巻き込まれたり、病魔に侵されたりして、その幸せも消えていくのだ、ということを。
 生きる、ということは大変なことなのである。
          ×          ×

 今日のニュースといえば、傍らにいる長女猫こすも・ここに、ユーチューブで〈コンドルを飛んでゆく〉と〈喝采〉を聴かせたやったことぐらいか。入院中の義母の看護のためリサイクルショップ「ミヌエット」でのボランティア同然の仕事を途中切り上げての舞の病院通いは相変わらず続いている。

【きょうの一文・ことば】「この国ではね。タイにいけば、シェルのような友人がいた。しかし彼も死んでしまった。いい人間は皆、早死にする」=3日付中日朝刊小説「雨の狩人」(大沢在昌)から
「きょう一番プロ野球に入って緊張しています。まさか背番号ひとケタを頂けるなんて。よかったです。残り少ない野球人生をここで全うしたいと思っています」=3日夜メ~テレ〈報道ステーション〉で。前ドラゴンズ選手で巨人に入団した井端選手

【新聞テレビから】
☆『「後見人」張成沢(チャンソンテク)氏が失脚か 側近は公開処刑? 北朝鮮』(メ~テレ3日夜、報道ステーション)
☆『冬 バトンタッチ 徳川園・サザンカ』、『帝銀事件再審請求終了 養子死亡で東京高裁決定』、『大須芸人ひとみちゃん奮闘 演芸場窮地を笑いに』、『ボランティアを演劇に 石巻と悩んだ笑った 名古屋で6日』、『円103円台半年ぶり 東京市場』、『徳洲会元事務総長を逮捕 虎雄氏元側近、横領容疑で』、『噴火「新島」2・5倍に 小笠原沖』(13日付、中日夕刊)
☆『デモ隊警察本部に集結へ タイ 緊迫再燃』、『原爆哀悼に感謝 両陛下 インド晩さん会』『半世紀前の訪問 現地紙の1面』(13日付、毎日夕刊)
☆『7野党、石破氏へ抗議』『デモ批判「暴言」と非難声明』、『認知症予防ロボ 開発に協力 ぎんさん娘相づち先生』、『「独立の父」に供花 両陛下、ガンジー廟訪問』、『モリコロ事務所閉鎖 万博から8年 合理化東京に統合』(3日付、中日朝刊)
☆『最悪の110万ベクレル検出 福島2号機 海に40㍍の井戸』、『えっ、これ全部でしょ 流行語大賞 初の4語』(3日付、毎日朝刊)

十二月二日
 ことしの流行語大賞が「倍返し」「今でしょ!」「じぇじぇじぇ」「お・も・て・な・し」の四つに決まった。「アベノミクス」は大賞にこそ、ならなかったが最終の十傑にまで残った。ただ私が審査員なら、この際、四つも五つも同じと判断。現にことしいい意味でも悪い意味でも〝アベノミクス効果〟があったことは間違いないだけに、大賞に加えただろう。

 朝からずっと本欄「熱砂」の作品集で既に発表済みである【カトマンズの恋】の英訳化に時間をさいた。ほかにも、いろいろすべき執筆や読書、義母が入院中の病院への舞の送り迎え、その他もろもろに追われたが、こうした私の努力にもかかわらず、妻の舞は私の執筆活動について〈大いなる暇つぶしよネ〉となかなか憎いことを言う。
 舞は私が見るところ、稀有の俳人、いや文学者であるだけに、時々アッと思わせる名文句をのたまうのである。

 ところで、このところご自身のブログで、特定秘密保護法案などに対するデモを「テロ」と例えた自民党の石破茂幹事長の発言内容に関連し、新聞、テレビなどのマスコミ批判がかまびすしい。そこで舞が言うには石破幹事長の考えを肯定しているとみられなくもない発言、むろんそれよりはずっと名文句と言っていいのだが。石破幹事長もブログでこう言えば良かったのに。と、いえなくもない。
 さて。そのことばとは。以下のとおりである。
―何も絶叫などしなくたって。主義主張は静かに言う。その方が効果はあるのに。

【きょうの一文・ことば】正論があった。〈百年前にも通用する作品だから百年後にも残るに違いない〉と、西村賢太「苦役列車」を挙げているのは何と宗教学者の山折哲雄。=2日付中日夕刊文化面〈大波小波〉「日本人の歴史認識」で、昭和の文人。

【新聞テレビから】
☆『〈フランス・ビューム村〉からのリポート 核廃棄物地下処分研究所 地下500㍍10万年の安全確保は可能か』(2日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『弁護団「DNA鑑定で無罪」 袴田事件 最終意見書を提出』、『中村区の元映画看板絵師100作品超す 鮮烈段ボール人物画 映画PRポスターや幕に』、『川上哲治氏の功績をしのぶ お別れの会』、『笹子トンネル事故1年慰霊式 悲しみ癒えぬまま』、『新幹線 北陸へ試験飛行』、『ウクライナ300人超負傷 デモ隊、市庁舎など占拠』(2日付、中日夕刊)
☆『中国、月着陸機打ち上げ 今月中旬到着予定 成功なら3カ国目』、『石破氏「テロ」発言謝罪 大音量デモ改めて批判』(2日付、毎日夕刊)
☆『師走の就活ラスト 「広き門」業種は狭く』『「好況」楽観は禁物 大学、学生に警告』、『NY列車脱線4人死亡 「カーブで減速せず』、『「絶叫デモ」重ねて批判 石破氏、テロ言及は撤回』、『富士山滑落1人心肺停止 山頂付近2人搬送、1人不明』(2日付、中日朝刊)
☆『松山 新人初の賞金王=2億107万6781円=』『(石川)遼に続いた早咲き21歳 3人目の2億円キング 視線は海外』、『森田晴れ晴れ初女王=1億2667万5049円=』『師の影慕い 花開く23歳』(2日付、毎日朝刊)

十二月一日
 日曜日。午後一番で例によって一週間分の買い出しのお供で妻と近くのヘルスバンクへ。
 
 ここからが、いつもと違った展開となった。
 舞は義母が入院している市内の病院へ。そして私は実母の住む実家へ、と二股に分かれた。「でも、おかあさん(私の母)が元気でおいでだから助かる。これでふたりとも倒れてしまったら、それこそ大変よ。おかあさん、サマサマなのだから」との舞の実感は、私もまったく同じである。
 でも、この世の人々は、皆そうした過程を経て、やがては消えゆくのだろうな、とふと思ったりすると寂しくなってくる。あとは運命の定めに従うよりない。今という〝とき〟を大切に、抱きしめて生きるほかないか。

 と思って実家に顔を出すと母曰く「たかのぶ! 庭の柿の木の伸びている枝を切ってくれないか。一人でやろうと思っていたのだけれど、ちょうどオマエがきてくれたので助かった」ときた。まさか、満九十三歳の母に枝切りをさせるわけにもいかず「ウン、わかった」と梯子をつかって思いもしていなかった〝重労働〟を押しつけられる羽目に。
 この間、母は「ハイ、その上の枝を切りなさい」とか「その枝はまだ切らない方がいいよ」などと私にイチイチ指示、最後の大きな枝を切りホッとした瞬間、左手親指付け根が枝を切った際、少し切れ名誉の負傷とあいなった。それにしても、母は強い。この調子なら、まだまだへこたれはしない―とホッとしたのである。

 いずれにせよ、若いころは、こんなこと少しも考えはしなかったものだが。とうとう私たちにも〝老老介護〟の日々が迫り来ているかもしれない。あとは、皆運命だ。ケセラセラでいくほかない。そうはいっても、なんとなく、いやんなっちゃう。昔の少年のままでいたかったのに。

♪初恋の空思い出す小守柿    凡茶
♪小守柿残して梯子仕舞いけり 小川玄
 夜、帰宅した舞に「それで小守柿一個、残しておいたわよね」と言われ、シマッタっと反省。残っていた七、八個の柿の実は枝を切ることに夢中になっていたせいか、全て切り落としてしまった。あぁ~、俺というものが。小守柿がいかに重要かは知っていたはずなのに。何という不覚をしでかしたことか。

【きょうの一文・ことば】この法案が可決された先に何があるのか。また、あの暗い時代に戻ってゆくのか、80歳になってこの先が長いとも思えない俺は、自分の事より、若い世代の事が心配だ。幸い俺たちは、70年近くの平和な時代を享受し、東北の町を先の事も考えず、無一文で無鉄砲に東京に出てきたが、何とか家も建て、仕事もしてこられた。若い人たちに伝えてくれ。時代をしっかり見ろ、と。=しんぶん赤旗日曜版1日付〈秘密保護法案衆院強行可決 「反対」急増 政治のたくらみ目離すな〉の記事中、俳優の菅原文太さん

【新聞テレビから】
☆『ピクシー=妖精の意、J1名古屋グランパスのドラガン・ストイコビッチ監督(48)= 地元に別れ』、『10億円着服認める供述 6000万円横領容疑 (長野県建設業厚生年金基金)元事務長再逮捕へ』、『〈この人〉米中枢同時テロ跡地の「タワー4」を設計 槇文彦さん(85歳)』、『デモ解決「信頼を」 タイ(インラック)首相、日本向け会見』、『中国船無免許で操縦 9月 名古屋の貨物船衝突 被告、外国乗務も初』、『「秘密法案絶叫デモはテロ」 自民・石破氏がブログ掲載』(1日付、中日朝刊)
☆『■比台風で日本人全員の無事確認』、『Sカレ=マーケティングを学ぶ大学生が新商品のアイデアを競う「スチューデント・カレッジ=1位に青山学院大』、『両陛下の到着をシン首相出迎え インド訪問』『愛子さま12歳 バスケ部で親善試合出場』(1日付、毎日朝刊)

13年12月1日

ウェブ作品集

伊神 権太

実録随想「残り花」

平成二十五年十二月三十一日
 皆さま。どうぞ、よいお年を。この一年間、「熱砂」をご愛読くださり、心から御礼申し上げます。
        ×        ×

 いま、午後九時四十五分。私は紅白を横目で見ながらキーを打っている。
 妻(舞)は相変わらず、NHK第二のカルチュアラジオを聴きながら何やら静かに写真の整理をしたり、本やファイルの整理をしている。紅白歌合戦には、なぜか昔からあまり関心を示さない。

 その年末恒例の紅白歌合戦。第64回。「歌がここにある」をテーマに進んだが、私の心に特に残った曲は森進一さんの〈襟裳岬〉と高橋真梨子さんの〈For you〉、そして司会の綾瀬はるかさんらが歌った〈花は咲く〉。
 ほかに美輪明宏さんの〈ふるさとの空の下に〉、福山雅治さんの〈誕生日には真白な百合を〉、泉谷しげる〈未来へ歌う「春夏秋冬2014」〉。むろん今回限り、50回目の出場で紅白を引退する演歌歌手北島三郎さん(77)の〈まつり〉も、それはそれはサブちゃんならでは、の味で素晴らしかった。

 このうち〈襟裳岬〉は私たちが四十年前、志摩で駆け落ち生活を始め、当時幼な妻だった舞と手を取り合って歩き始めたころに流行っていた歌だけに、襟裳岬が志摩半島とだぶってしまい、忘れるわけにはいかない。歌詞を、一緒に口づさむうち自分たちが歩いてきた道とだぶり涙が零れ落ちた。
 また〈For you〉はかつて、常連としてある地方の居酒屋を訪れるつど、決まってその店のママさんが「ガミちゃん。歌うわよ」と言ってうたってくれたことを思い出したから。そして〈花は咲く〉は今なお、苦しみの日々を過ごす東日本大震災と福島第一原発事故の被災者のことが頭をよぎったからである。

 さて、恒例の私にとってのこの1年間のニュースは以下のとおりだ(順不同)。
☆いろいろあったが、家族そろって(両方の親や長男夫妻をはじめとしたわが子、猫ちゃんたちも含め)、なんとか一年が無事終わったこと。
☆舞が第10回海外日系文化祭「みなとみらい文芸祭」の短歌一般の部で入賞=入賞作は♪晴れ渡るこの大空にたとうればセザンヌのリンゴ置いてみようか=し、東京永田町の憲政記念館であった授賞式(10月31日)に出席、私も同行した。前夜は長男夫妻が国会議事堂近くの高級ホテルの手配までしてくれ共に食事をし、嬉しく思った。
☆私がネパールに行っていたさ中に、舞が自宅で庭の雑草除去作業中、虫たちの急襲に遭い首から上が顔面も加え黒にえてしまい心配したが、2週間ほどで元通りになった。(9月)
☆昨年の地球一周船旅の体験をもとに、連作長編小説「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)を出版。各紙で取り上げられ、アマゾンの文芸ロマンス部門でしばしば上位に食い込んだ。ピースボートの仲間たちはじめ、友人知人の応援があればこそ、で感謝している。今は鳴りを潜めているが、この本はまだまだ火を噴く予感がしている。(3月20日付初版発行)
☆9月26日から10月1日までカトマンズに飛び、短編小説「カトマンズの恋」を執筆。日本女性がカトマンズの男性と結婚し、ネパール文化のなかでたくましく生き抜くといったストーリーで、私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」の伊神権太作品集で発表(現在、公開中)。各地で反響が高まっている。
☆夏から秋にかけ小旅行を繰り返し、後半の新作執筆に生かす(公開は来年以降)。「カトマンズの恋」に続き、連日の執筆活動で、年内に4作を書き上げた(いずれも、未公開)。これら4作をどうするか、を目下、思案している。
☆私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」に〈世界のまど/WORLD WINDOW〉欄を開設、第一弾はネパールの詩壇トップの詩〈海(The Sea)〉で「熱砂」の世界への飛躍の第一歩が始まった。
☆社交ダンスのレッスンと横笛の稽古を1年間、続けた。
☆ピースボートで知りあった人たちとの交友関係で東京や熱海、大阪に足を延ばし、いずれも楽しいひとときとなった。まだ再会したい方がおいでなので出来たら順番にお訪ねしたい。

【きょうの一文・ことば】
 福島の復興、東北の復興、こどもたちの夢はきっと花がひらくと信じ、〈はなは咲く〉を歌います=紅白歌合戦で。紅組司会の綾瀬はるかさん
        ◇        ◇
 伊神権太の連作長編小説「マンサニージョの恋」(クリックしたら、見られます)=全国書店とアマゾンで発売中
 
マンサニージョの恋
・幻冬舎ホームページ
・amazon

        ◇        ◇
【新聞テレビ】
☆『良い年来い 願いずっしり 熱田神宮』、『農薬、基準の150万倍 冷凍食品 意図的混入疑いで捜査』、『バスでも自爆14人死亡 ロシア連続テロ、死者31人』、『シューマッハ―さん重体 F1元王者 スキー中、頭を強打』(31日付、中日朝刊)
☆『農薬意図的混入か マルハニチロ冷凍食品 群馬県警捜査』、『ロシア連日自爆テロ 14人死亡 五輪妨害目的か』、『中国防空圏 軍が指導』『運用、政府内に異論』、『東証1年で56%高 大納会 終値1万6291円』、『EXILE4度目受賞 レコード大賞(31日付、毎日朝刊)

十二月三十日
 朝からずっと、年賀状書き。書いても、書いても終わらない。それでも、この一年間、せめて特別お世話になった人たちだけにでも、と欲張った結果がこの按配である。あ~あ、一人ひとりの顔を思いだし、あらためて感謝の気持ちを表す。

 「熱砂」同人からつい先日届いた短編小説に続いて、テーマエッセイ(テーマは「東京五輪」)のことし最後の一編が届き、編集作業を進める。妻と息子は黙々と、家の中の掃除やお正月飾りを進めており、私だけが取り残されてしまったような、そんな感じである。これまた〈大いなる暇つぶし〉なのか。
 いやいや、そんなはずはない、とかぶりを振る自分が、そこにはいる。

 それでも、きょうは合間にヤマダ電機まで出かけ、愛猫のために―と電気カーペットを購入。いつも私の元を離れない長女猫こすも・ここは大変な喜びようで、今度はその上に座ったままで離れない。お父さん、ありがとう―と言ってくれているようにも見える。

【きょうの一文・ことば】福島第一をよく知る人は、東京五輪招致の最終プレゼンテーションで話題になった「おもてなし」や「状況はコントロールされている」という言葉を、「おもてむき(表向き)」「情報はコントロールされている」と言い換えている。それがすっかり仮設住宅にも定着しちゃって、じいちゃんやばあちゃんに「これは表向きの話?」とか「相変わらず、情報はコントロールされているの」と言われたりする。=30日付中日朝刊『〈ふくしま作業員日誌〉72歳の男性 「お・も・て・む・き」?』から
        ×        ×
 「…浄土とは、光の国のことだ。絶望のなかにいた人間が、希望の光に出会う。浄土にうまれるとは、そういうことだ。しかし、人は迷う。心細くなるときもある。だから念仏にはげまされる。それを信という。信じるということは、迷信ではない。人に勇気とよろこびをあたえるものが信なのだ」=30日付中日朝刊〈しんらん親鸞 完結篇178 作・五木寛之〉より 

【新聞テレビから】
☆『プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達』(30日夜、CBCテレビ)
☆『水樹奈々inアジア▽初めての海外公演に密着』(30日夜、NHK総合)
☆『名古屋めし ミラノ万博 愛知県・名古屋市15年共同出展』、『ソチへ精鋭17選手 Sスケート』(30日付、中日朝刊)

十二月二十九日
 忙しい、という言葉が大嫌いな私。
 とはいえ、きょうもバタバタとすべきことに追い立てられ一日が過ぎ去り今、やっと、この〈生きてゆく人間花たち〉を書きにかかった。現在、午前二時(厳密には三十日に入った)を過ぎたところだ。
 ほかに年賀状も少しずつ書き始めている。

 具体的には布団の上げ下ろしに始まって、室内の掃除、カーテンの取り外しと洗濯、食用品などの買い出し、舞と私の両方の父親の墓参り、私の実家の母訪問、妻のお母さんが入院する病院への顔出し…と、妻に言われた通りに動く一日となった。
 ほかに、私がやることと言えば、ガソリンスタンドに出向いての燃料補給も。大半の家事は例によって妻の手中にあって私はたいして何もやってはいなかったのだが。それでも、その間に、本欄「熱砂」への真伏善人さん渾身の短編小説「公園」を何度も読み返したうえ、アップするなど結構〝忙しい〟一日となった。

【きょうの一文・ことば】努力とか、そういうことではなく友情が為し得た成功だ=29日夜のCBC『〈情熱大陸〉世界のマエストロが難曲に挑む 指揮者 ―佐渡裕』の番組で。イタリア・トリノ王立歌劇場での公演の後、打ち上げの席での佐渡のことば。

【新聞テレビから】
☆『浪江町の赤ひげ先生 町立仮設診療所関根俊二医師(71) 隠された被ばく、仮設暮らしで疲弊… 避難者を放っておけない』(しんぶん赤旗、12月29日・1月5日合併号)
☆『ロシア南部で自爆テロ 14人死亡』『女による自爆テロ』(29日夜、東海テレビ)
☆『桜花 高校3冠(全国高校総体、国体と併せ今回の全国高校選抜優勝大会も) 女子バスケ東海対決制す』、『韓国、対日外交凍結へ』、『〈首相夫人・昭恵さんに聞く〉 「再生エネ転換を」「TPP影響怖い」』(29日付、中日朝刊)
☆『福よ来い 願いこね 名古屋・鏡餅作り』、『〈遺族に寄り添って〉世田谷区一家殺害事件で、遺族支援などを担当してきた警視庁の松森みつ子警部補(59)が来春定年を迎える』、『最後も朋美=スピードスケートの長野五輪銅メダリストで出産後に復帰した42歳の岡崎朋美さん=スマイル』(29日付、毎日朝刊)

十二月二十八日
 執筆中だった小説、なんども推敲に推敲を重ねてやっと完成させた。このところ、いや、この半年間はそれこそ自分自身との闘いで、苦しい日々が続いていた。いつの日か、火を噴く作品になってくれたら―と願っているが、そう簡単にはいかないだろう。
 ここで気持ちを入れ替え、また新しい作品の執筆に取りかかろう。

 夜は、この冬初めてちらつく雪降りの道を凍えながら名古屋へ。
 名古屋駅からは地下鉄で今池へ。あちこちさまよいながら、やっとグランドダンスプラザへ。社交ダンス仲間の忘年会に出席するためだったが、いやはや、このところの睡眠不足もあってか、疲れはピークに達した。あげくに、狭いスペースで人がいっぱいになって踊っている。こんなのは、やっぱり苦手だ。嫌である。
 もっと広々したスペースで伸び伸びと踊りたかったのに…。でも、そうした中でも華麗かつ、しなやかに踊っている人々を見ると、私はまだまだヒヨッコであることを、あらためて自覚。少しうらやましい気がした。それでも、せっかくなのでワルツとブルース、ジルバ、タンゴを少しだけ踊ってみた。私の先生が気をつかって踊ってくれ、なんだか恥ずかしいような、悪い気もした。
 それでも出向いただけのことはあり、ちょっといい出会いもあった。

 きょうは疲れがピークに達していたせいもあってか。なんだか、気が乗らない。デ、少したったところで抜け出すように帰宅。「ゴチャゴチャと人が多過ぎ、疲れてしまった」と不満を言うと「ごちゃごちゃしたところでも、スイスイと踊れなくっちゃあ。まだまだ、だよ」と叱られたが、やっぱりわが家が一番いい。

 帰宅後、あれやこれやとやっているうち、今宵? も早や午前二時半に。もう、寝よう。

【きょうの一文・ことば】一打一生。これほどの努力を人は運という(川上哲治)=28日夜、三重MTV〈昭和がらくた劇場・昭和の四方山話〉から

【新聞テレビから】
☆『名古屋初雪 平年より8日遅く』、『正月くらいは豪華にね 柳橋』、『元特捜検事 所得隠し』『名古屋国税指摘 4年で1億円超』(28日付、中日夕刊)
☆『沖縄怒りと不信感 辺野古埋め立て承認 知事が正式表明』『抗議の鎖 県庁包囲』『沖縄の命 売るのか』『仲井真知事「公約は不変」 論理矛盾に強弁』(28日付、中日朝刊)

十二月二十七日
 ことしの執筆活動、なんとか私なりに、ここまでやってきた。

 来年は出来れば、それ相応のスケジュールをたて、決して無理することなくマイペースで現地を歩いたり取材したりしたうえでキチッ、とした作品づくりに挑んでゆきたい。私が少年のころに思い描いた人生設計は、まず柔道の達人になること。次に新聞記者になる。そして最後に作家になることで、このことは親しい友には昔から公言している。
 おかげで、この小柄な体で講道館柔道の実力三段を取るのも、新聞記者になるのも結構、大変で自分なりに努力を重ねた。今にして思えば、柔道も、新聞記者も、それなりに目的は達成できたと思っている。

 そして今の私は、と言えば。この歳になってラスト・ドリーム開花に向かって走りだしている。〈姿三四郎〉の歌詞♪人に勝つより自分に勝て、を胸に日々黙々と書きつづけているのである。もしも、敵がいるとしたなら「自分自身」のなかにいる、と。そう思っている。

【きょうの一文・ことば】ハイ、旅立ちます。お世話になりました。第一歩を踏み出すのだから、喜んで踏み出さないと…=27日夜NHKスペシャル「最後の避難所」の番組中、避難所を離れる地元民の声

【新聞テレビから】
☆『引き継ぎ式 蛇馬(ジャマ)しないで=大阪の通天閣でえとがヘビからウマへと代わる新年を前に動物同士による引き継ぎ式が開かれた。』、『辺野古埋め立て承認 沖縄知事が決断 普天間合意から17年』『知事 政府圧力で公約ほご』『反対派、県庁内に』、『美濃和紙世界に誇る ローマで文化財修復 「文化遺産」提案』、『球場に響け私のジャッジ 松本大・篠崎さん NPB審判学校唯一の女性』(27日付、中日夕刊)
☆『米アジア戦略練り直しへ 首相靖国参拝 事前に自粛要求』、『求人倍率1.00倍回復 11月 製造業など幅広く 6年1カ月ぶり』『消費者物価1.2%上昇 5年ぶり』『105円台下落 5年2カ月ぶり』(27日付、毎日夕刊)
☆『首相参拝 米が「失望」』『「靖国 中韓と緊張悪化」 異例の声明 懸念示す』『失うもの大きすぎる 編集委員五味洋治』(27日付、中日朝刊)
☆『かわいそうな子供時代送った者がほとんど 谷垣法相 死刑執行の心境吐露』(27日付、毎日朝刊)

十二月二十六日
 宮田公民館でことし最後の社交ダンス教室。ジルバ、タンゴ、ルンバ、ワルツ、チャチャチャの順で進み、まずはこの1年間のレッスンを無事、終えた。このところの睡眠不足で半分眠りながらのレッスン。それでも、ステップを踏むほどに眠けは解消され、レッスン終了時にはいつもの調子が甦ってきた。

 帰宅後は、ずっと書き続け、今(翌日=21日午前二時=)に至っている。しばらくしたら、ひと休みして、また書き始めよう。書くということはホントに体力勝負だな、とつくづく思いながらの〝進軍〟である。

 このところの寒さもあって、新年で満二十歳になる長女猫、こすも・ここの体力が気がかりである。私に張り付いているのでよけい大変だ。私のことなど無視して寝ていればいいものを。彼女は、いつだって僕のことを気遣ってくれている。こすも・ここのことは高齢だけに、心配だ。
 今のところは何とか体力を維持しているが、寒さが老いた身にしみているようで、このまま衰弱しなければいいが。今も傍らでニャン、ニャアオと何か言いたげだ。

【きょうの一文・ことば】「私はもともと作家になりたかったわけではない。保育園に勤め、保育者として、目の前にいる子どもたちを喜ばせたいという気持ちで書いた物語。まさかこれほど長い間、読み継がれるとは。私は非常に幸運だと思う」=26日付中日夕刊文化面〈菊池寛賞 子どもたち喜ばせたくて 「ぐりとぐら」作・絵の2人〉から。代表であいさつに立った絵本「ぐりとぐら」シリーズを書いた中川梨枝子さん(ちなみに絵を担当した山脇百合子さんと2人そろって受賞に輝いた)

【新聞テレビから】
☆『安倍首相 靖国参拝』『政権発足1年 小泉氏以来現職7年ぶり』『日本、孤立の恐れ』、『警部脅迫 懲役2年6月 名地裁判決「犯行、陰湿で卑劣』、『中国製の日本語入力ソフト 文字情報を無断送信』(26日付、中日夕刊)
☆『帰還困難地域1000万円追加 1人当たり 慰謝料で指針 原賠審(原子力損害賠償紛争審査会)』(26日付、毎日夕刊)
☆『〈ニュース前線’13回顧〉声なき声で無実叫ぶ ②名張事件再審棄却』、『「ラモス監督」確定 FC岐阜 債務超過解消めど』、『一宮の比女性に移植 米国バンクからの臍帯血』、『「東京五輪で金」今井選手夢語る ぎふ体育顕彰贈呈式』、『元琴光喜に罰金50万円 不法滞在者雇用で略式命令』(26日付、中日朝刊)
☆『辺野古埋め立て承認へ 負担軽減策評価 沖縄知事、あす発表 首相と会談』、『球団に感謝の気持ちでいっぱい 田中メジャーへ』(26日付、毎日朝刊)

十二月二十五日
 「大いなる暇つぶし人生」とはいえ、ナンダカンダと今もってすべきことが多い。
 絶えず何かに追われている。いま現在の目標は、現在執筆中である小説を年内に完成させる。これに尽きる。だから結構、外見だけは大変そうに見える。

 年賀状もぎりぎり、やっとこせ準備だけはしたものの、ひと段落しないことには、なかなか書く気持ちが起こらず「ヨーイ、ドン!」というわけにもいかない。とはいえ、横笛と社交ダンスは自身への必須事と決めているので、たとえどんなに技量が向上しなくとも、稽古やレッスンをさぼるわけにはいかない。健康である以上、撤退はしない。そう、自らに言い聞かせている。
 そんなわけで、きょうも笛の稽古で大須まで出た。賑わいぶりは相変わらずで、この町のパワーといったようなものを感じた。若者たちにまじって、身の置き場に困ったような顔をした多くのお年寄りがあっちにも、こっちでも散見された。私は思わず、我が身を忘れて「みんな頑張れ!」と声援を送っていた。
 これは私の持論ではあるが、今やこの世は【ノーエイジ(無年齢化)時代】だ。どんなに歳を重ねていても若い人は若い。逆にどんなに若くても若さを失った人間はそれこそ、〝醜い老人〟なのである。

【きょうの一文・ことば】「はやれば廃る。その気持ちを常に捨てないようにしたい。ためらわないこと、粛々とすること、おごらないことを大事にしていきます」。=25日付毎日夕刊〈メモリーズ 2013ひと 濃密なワールド〉の記事中で。壇蜜さん(33)
 本年正月の本欄に「今年はデモクラシー再考の年である」という文章が載った。その通りの展開だったというほかない。概算で全有権者のわずか四分の一の票を得たにすぎない自公が秘密保護法案を強行採決で通したからだ。両院とも「違憲(状態)」と裁かれている国会がこんな暴挙に出られること自体、日本のデモクラシーが名ばかりの制度になっていることの証明だ。政府(お上)のいうことを国民(平民)は黙って聞けというのが本音なのだ。……=25日付中日夕刊〈大波小波 戦争は大きらい〉の記事中、(ばいきんまん)
【新聞テレビから】
☆『田中 大リーグ挑戦』『楽天容認、新ポスティングで』、『辺野古承認へ最終調整 沖縄知事、首相と会談』、『東京都知事選は2月9日投開票』、『ハマス窮地 モルシ政権倒れガザ経済暗転 強まる不満 住民に抵抗の動き』、『スタバと和解 …でも涙の抵抗 タイのカフェ ロゴ変更』、『〈中部発〉愛知・小牧市天然記念物 日吉神社のクスノキ 500歳 炎に耐え、青く』(25日付、中日夕刊)
☆『南スーダンPKO増派 倍近い1万3823人に 安保理全会一致 即時戦闘停止も要請』、『5日連続最高値 NY株』、『米携帯4位買収へ ソフトバンク 2兆円規模 最終調整』(25日付、毎日夕刊)
☆『平和を静かな祈り 多治見の教会』、『猪瀬氏任意聴取へ 徳洲会5000万円受領経緯』、『暮らしより「強い日本」 14年度予算案防衛費2年連続増』、『韓国「国連に要請」 自衛隊銃弾提供 官房長官は反論』、『京都府元幹部ら脱税容疑 国税告発 遺産9億円申告せず』『相続人名義でも課税』(25日付、中日朝刊)
☆『今年の世界の気温 2番目の高さ』、『イブの夜空に光の競演1000発 名港・花火大会』、『弾薬提供今回限り 武器輸出 新原則で容認せず 政府方針』『韓国指揮官が依頼 陸自隊長』『南スーダン 避難10万人に』(25日付、毎日朝刊)

十二月二十四日
 聖夜。クリスマス・イヴである。
 妻に誘われるまま、キリスト教徒ではないが、半分興味と厳粛さも手伝って自宅近くの古知野キリスト教会へ。

 〈あらのの果てに〉〈ああベツレヘムよ〉などの讃美歌を出席者全員で歌い、イヴ・キャンドル・サービスの光りのなか、「きよしこの夜」を歌い、しっとりと実りあるひとときを過ごした。きょうは、イエスキリスト生誕の日とされるだけに、キリスト誕生に「すべての人を照らすそのまことの光りが世に来ようとしていた」(ヨハネの福音書1章9節)とか「やみの中を歩んでいた民は、大きな光りをみた」(旧約聖書・イザヤ書 9章2節)などと言われると、本当のような気がしてくるから不思議だ。
 要するに、クリスマス・イヴは、キリスト誕生に合わせ、この世の人々に新しい光りが射してくる、というそういう日なのだ―とあらためて悟ったのである。

 またイヴといえば、まず思い浮かべるのがサンタさん。そしてサンタのモデルといえば、けさの毎日新聞朝刊〈余録〉にもある通り、三世紀ごろ、トルコ南西部ミュラの神父だった聖ニコラウスである。ニコラウスは、貧しい人や子どもに、たとえ異教徒でもこっそりと贈り物を続け、困っている人がいれば、時は選ばなかった―ともされる。
 私自身も何年か前に、トルコ政府観光局の招きでミュラを訪れ、そこに眠り続けるニコラウス神父の姿が久しぶりに甦ったのは、聖夜を歌いながら目を閉じたその瞬間だった。今宵が光りのある、希望へと続く道と信じて私たちは家路についた。

【きょうの一文・ことば】「少女時代に第二次世界大戦を経験し、食べ物がない状態がどんなにつらいか、身をもって知っているから」「(戦時中に疎開していたオノは)学校に弁当を持っていけなかったとき、他の子におなかすいてないのかと聞かれた。私には、子どもながらにプライドがあり、大丈夫と自分に言い聞かせた」「子どもはつらい状態をうまく表現できないこともある」=24日付中日夕刊〈「飢えのつらさ自分も」 オノ・ヨーコ 支援活動前に語る〉から。東京都内で開かれた、飢餓や貧困に苦しむ子どもたちを支援するチャリティー活動に関わることになった動機などにつき。記者発表の席で

【新聞テレビから】
☆『韓国「銃弾不足せず」 武器提供、日本説明と矛盾』、『あわや大惨事… 核燃料積載列車が脱線 パリ、放射能漏れず/主翼建物に衝突 南ア』、『〈メディア観望〉ジブリが迎えた転換期 中山敬三(放送芸能部)』、『強運香る 滑らないお茶(奇跡のお茶) 浜松・天竜 崩落免れ収穫 全国から注目』、『猪瀬都政372日で終幕 都議会が辞職に同意』(24日付、中日夕刊)
☆『来年度予算案決定 過去最大95兆8823億円 社会保障費 初の30兆円突破』、『東証、一時1万6000円台 5営業日続伸 6年ぶり高値』(24日付、毎日夕刊)
☆『他国軍へ武器初提供 政府 南スーダンPKOで』『〈解説〉武器三原則を逸脱』、『「小さな努力重ねて」イチロー杯表彰式』、『カラシニコフ氏死去 94歳、自動小銃AK47開発』、『小3次男と心中か 父死亡』『東京 校庭で灯油?かぶり火』『「父が最近変」重体の小3、友人に』(24日付、中日朝刊)
☆『政府、PKOで弾薬提供 「武器三原則の例外」南スーダン』『韓国軍要請「緊急性高い」』、『安倍内閣支持5割切る 政権交代「良かった」58% 本社世論調査』(24日付、毎日朝刊)

十二月二十三日
 天皇誕生日で祝日。
 名古屋のつちやホテルで満九十三歳の母を囲んでの兄妹会があり、久しぶりに母はじめ、兄夫妻、妹夫妻と歓談でき、嬉しく思った。兄は弁護士、妹も税理士としてまだまだ世の中に光りを与えている存在であることをあらためて認識。兄の仕事の社会性とスケールの大きさにはあらためて尊敬に値する、と内心誇りに思った。ネパールでの離婚訴訟なども手掛け、国際事案についても詳しくて感心した。また、声楽家としてだけではなく、終末期医療であるホスピスなどでの音楽療法の第一人者として今も大学の教壇に立つ〝お姉さん〟もすごい。
 妹は、といえば。こちらも税理士として世のため人のために大いに役立つ存在だ。かつてはセラミック研究の第一人者でもあった御主人の飯島さんも社を退職後は、ことし区長として活躍されたと聞き「みんな、それなりに頑張っているな」と感心した。また妹の長女、私にとっては姪の久美ちゃんも二人の子の母親兼つちやホテルの若女将として、少しふくよこさが出て堂々たる若女将に育ってきた印象である。これも夫、造(つくる)さんはじめ土屋さんご両親の温かさと優しさがあればこそ、と土屋家の皆さんには心から感謝したい。
 というわけで、母は幸せな女性である。久しぶりにお腹がいっぱいとなり帰宅時には動けない状態に、そのまましばらく寝入ってしまったが、「でも、血圧が高いとか。孫が歩くようになったとか。薬と孫の話が多かったよネ。あなた、孫の話なんか聞きたくなかったのでは」とは誰かサン。
 私には妻であり、娘であり、孫でもある自慢のケンカ相手と優れものの三人の子、ほかにかけがえのない船友たちがいる。

        ×        ×
 ソチ冬季五輪代表最終選考会を兼ねた注目の全日本フィギュア選手権2013第2日目女子フリーが、さいたまスーパーアリーナで開かれ、仙台出身の鈴木明子(邦和スポーツランド)が優勝、二位は村上佳菜子(中京大)、三位浅田真央(中京大)だった。この日は五輪代表も決まり、男子は羽生結弦(ANA)、町田樹(関大)高橋大輔(関大大学院)が女子は浅田、鈴木、村上が決まり、安藤美姫は選考からはずれた。
 この結果に妻いわく「鈴木さんは仙台からきて、本当によく頑張った。よくここまできた。すごいよ」と絶賛。そう言えば、優勝決定後のインタビューで二十八歳の鈴木が「自分でも信じられない」と話している姿がとても新鮮な感じがし、好感をもった。私の好きな真央ちゃんは、今夜に限ればひと休みといったところか。オリンピックでは当然、韓国の金妍児と並んで金メダルを狙える選手だけに期待している。

【きょうの一文・ことば】
 やはり最も印象に残っているのは先の戦争のことです。私が学齢に達した時には戦争が始まっており、終戦を迎えたのは小学校の最後の年でした。この戦争による日本人の犠牲者は約310万人といわれています。前途にさまざまな夢を持って生きていた多くの人々が、若くして命を失ったことを思うと、本当に痛ましい限りです。/今日、日本には東日本大震災のような大きな災害に対しても、人と人との絆を大切にし、冷静に事に対処し、復興に向かって尽力する人々が育っていることを本当に心強く思っています。/……=23日付毎日朝刊〈「政治との距離」率直に 天皇陛下80歳 戦争が最も印象深く〉記者会見でのご発言(要旨)から

【新聞テレビから】
☆『▽中東で核ドミノか…米覇権に陰りの余波が 古舘が現地から生中継』(23日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『伝説の余韻 12万人「オルフェコール」=ことしの中央競馬を締めくくる有馬記念で引退レースとなった一番人気のオルフェ―ヴルが圧勝』『8馬身差 オルフェ有終V 有馬記念 「世界一強い馬」』、『冬至 大鳥居に日の出 伊勢神宮』、『「民の声恐れるべきだ」 官邸周辺 1万5000人脱原発集会』(23日付、中日朝刊)
☆『天皇陛下きょう80歳 「天皇の立場 孤独とも思える」 国政報告の写真初公開』、『高校駅伝 悔しさ心に刻み飛躍 豊川V 堀選手うれし涙』『前監督にささぐ3位 伊賀白鳳』(23日付、毎日朝刊)

十二月二十二日
 冬至。一年じゅうで昼がもっとも短い日である。
♪柚子の香の仄かにありぬ仕舞風呂 蒼鬼
♪今日はしも柚湯なりける旅の宿  虚子

 きょうはポストにお隣さんからの柚子が入っており、感激。♪漂泊の身の柚湯かな、の自由律の俳句を添えポストに「ありがとうございます」とお礼のメモ書きを入れさせて頂いた。お隣さんは屋敷が広いこともあって、思いがけないときにいろんなものを頂き、恐縮至極である。有り難いことだ。
        ×        ×
 年末恒例の高校駅伝。京都の西京極陸上競技場を発着コースで行われ、女子は愛知の強豪豊川が四回目の優勝。男子の方は、たまたま車を運転中、ラジオでゴール直前の四校によるデッドヒートを知り自宅に飛び込むや、テレビでクライマックス場面を見たが、いやはや山梨学院、大牟田、伊賀白鳳、世羅のアンカーがなだれを打ってラストスパート、陸上競技場内に入ってなお繰り広げられた壮絶な争いには、久しぶりに熱いモノを感じた。  
 全選手の健闘を称えたい。なかでも、三重の伊賀白鳳は昨年に続く三位で残念ではあるが、その健闘ぶりは大いに称えてよい。

 全日本フィギュアのソチ五輪最終選考会を兼ねた全日本選手権が、さいたまスーパーアリーナで開幕。女子のSPと男子のフリーが行われた。この結果、男子は羽生、町田、小塚の順で羽生のソチ五輪出場が確定、残るふたりはあす発表される。
 きょうも完璧な演技で優勝した羽生。ソチ五輪への出場について問われると「全日本チャンピオンとか、オリンピックとは関係なく、次の試合は次の試合としてがんばりたい」と話し、頼もしいところをみせ、「これが19歳か」と思うほどの冷静さだった。

【きょうの一文・ことば】私はこれまで、死を題材にした作品に何度も出演しただけでなく、自ら死の一歩手前までいってしまったこともあります。今、私があるのは家族ら多くの人々のおかげ。女優として、生きる尊さをより鮮やかに表現していくことで、私なりの恩返しができればと思います。=22日付中日朝刊生活面〈家族のこと話そう 両親や夫の応援が支えに〉で女優高橋恵子さん

【新聞テレビから】
☆『新紙面1月1日から 1㌻10字15段▼12字12段に』、『東海道新幹線 1期生から10年 女性運転士 挑んだ続いた』、『ゆるキャラ55体集結=千葉県船橋市の「ふなっし―」や愛知県岡崎市の「オカザえもん」など= 柳ケ瀬人の波』、『火山学者警告 山体崩壊で津波・土砂直撃 原発噴火で甚大被害』『活断層より火砕流が深刻』、『火山活発「新島」どこまで成長 広さ甲子園の2倍以上に』、『キラリ輝く真珠見定め 伊勢、入札会始まる』、『伊で和紙の灯ゆらり 美濃市、交流事業アート展』(22日付、中日朝刊)
☆『米財務省、山口組幹部の資産凍結』、『〈都知事転落〉トップ不在苦悩の都庁 予算や五輪「国と交渉できぬ」』、『iPhone313台盗難 日進と名古屋の2店舗』(22日付、毎日朝刊)

十二月二十一日
 年の瀬も日一日と迫り、なんだか人も、車も、自転車も…。周りの気配までが。何もかもが忙しそうに走りだしている、そんな町の風情である。ここ尾張地方に限らず、おそらくニッポン中がそうに違いない。
 そんななか私はと言えば、相も変わらず年内にどうしても完結させたい小説執筆に一心不乱の毎日である。妻に言わせれば、これぞ〝大いなる暇つぶし〟か。いやいや、本人の私は名もなき一匹文士として真剣そのものなのである。俺にしか書けない作品を天下に、と忙しさは現役記者時代とあまり変わらない。
        ×        ×
 けさの中日新聞、『米国から適合臍帯血 一宮の比女性 白血病で移植へ』(1面)『臍帯血適合に比女性「神様の贈り物」』『Xマス奇跡の移植』『「バンク」国際提携が急務』(軟派トップ)は、クリスマスを前に、これまでの経緯も含めてしっかり取材されており、とてもいい記事だった。
 1面と社会面の書き分けも分かりやすくて、記事全体から優しさと温かみが伝わってきた。さすが、地域社会と共に歩む新聞社ならでは、といえよう。太平洋の向こうの米国臍帯血バンクで偶然に見つかった適合臍帯血。このうえは二十五日に名古屋第一赤十字病院(名古屋市中村区)で行われるターラ・エンリレさん(34)=愛知県一宮市=への移植手術が無事終わり、成功するのを祈るのみである。
 と同時に、これまでしぶとく取材を続けてきた担当記者も含め、宮村耕一副院長(血液内科)ら関係者全員のこれまでの努力と熱意には敬意を表したい。名古屋第一赤十字病院は、骨髄や臍帯血など造血幹細胞の移植推進拠点病院だけに、こんご医学界の国際協力の輪拡大の端緒になれば、と思う。

 夜。舞と一緒に、犬山の木曽川河畔の〈くらぶ瀬里奈〉へ。
 クリスマスソングなどでいっときを過ごした。

【きょうの一文。ことば】副知事時代、約3700万円の退職金を受け取った猪瀬さんに、1000万円の退職金。条例の決まりなんだとか。悪法も法のうちか。納得しかねる。=21日付、毎日夕刊〈近事片々〉から

【新聞テレビから】
☆『射殺の拳銃25口径 王将事件直前、目撃者なく』、『にかけ、カレー 手打ちに味わい 豊橋うどん全国区に』、『〈松阪から全国へ〉風の3きょうだい 長男凌平次男雄介長女遥香 駅伝聖地箱根へ都大路へ』(21日付、中日夕刊)
☆『東山線 終電延長試行 夜の街 笑い泣く 飲食店「客の心に余裕」タクシー「売り上げ減』、『猪瀬氏に退職金1000万円=退職金の返上は、自治体への「寄付」に当たる可能性があり、難しいという』(21日付、毎日夕刊)
☆『熱々接近中 「新島」確認1カ月』、『米国から適合臍帯血 一宮の比女性 白血病で移植へ』、『美濃♥ふるさと納税1億円 東京の元会社役員男性』、『終電延長もう一杯 (地下鉄)東山線試験実施』、『30年以内震度6弱以上 東海地方確立減』(21日付、中日朝刊)
☆『地位協定改定要請へ 政府、普天間にらみ 実現は不透明 知事判断の環境作り』、『漁協組合長 撃たれ死亡 北九州 兄も98年射殺される』、『「喜ぶと思い」生徒80人に加点 各務原の中学・答案改ざん プラス30点も』(21日付、毎日朝刊)

平成二十五年十二月二十日
 きょうは嬉しい知らせがある。
 そのニュースとは。私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」が、このところ準備を進めてきた【WORLD WINDOW―世界の窓―】コーナー開設にこぎつけ、今夜から世界に向けて文学作品を発信し、公開を始めたことである。
 巻頭を飾ったのはネパール在住の詩人で作家のビシュマ・ウプレティさん。彼は詩集「アカース・カショバネ・ケフンチャ?」(空が落ちたら)でネパール王立アカデミーの全国ポエトリー・フェスティバル第一位を受賞。ウプレティさんとは2010年秋に、日本で開かれた国際ペン東京大会で来日された際、東京でお会いしたのが縁で今秋、私がカトマンズを訪れ、「熱砂」紙上を通じてウプレティさんらネパール文学の世界への発信を約束したいきさつがある。
 その後、名古屋のIT企業の熱心な技術協力もあって、準備を進め、年内の運用開始にこぎつけた。言語選択ボタンをクリックすると、作品が希望の国の言語で見られる仕掛けになっており、今後読者の関心を集めそうである。ただ、翻訳面での完璧化となると、詩や小説など文学上の表現だけに、ニュアンスを原作にどう近づけてゆくか、こんごに課題が残ることも確かだ。
 というわけで、当初は原則として日本語または英語を基本に、作品を世界に向け発信していけたらと思っている。
       ×        ×
 きょうの日本列島。東京で初雪が降った。ここ尾張地方は比較的穏やかな日和となったが、西日本から北陸、東北地方にかけては大気が不安定で相変わらず吹雪など荒れた天気模様になっているという。
 こんななか、東海地方の小中学校はきょうが終業式。来年一月七日の三学期までは冬休みである。

【きょうの一文・ことば】人々は、あらゆる問題にさいなまれて生きている。そんな中で詩は何の役に立つだろう? いつもこのような問いに襲われながらも、私は詩には力があると信じている。この確信にもとづいて、私は詩を書きつづける。=〈ネパール詩集「海」〉ビシュマ・ウプレティの日本語版に寄せて、から抜粋
        ◇        ◇
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        ◇        ◇
【新聞テレビから】
☆『全員帰還断念を決定 政府、原発事故の復興指針』、『路上生活ウクレレ応援 名古屋の女性 炊き出しライブ10年』、『JR東海Xマス・エクスプレス四半世紀 「特別な夜」作ったCM』、『王将社長への銃撃4発 現場周辺から薬きょう』、『漁協組合長撃たれ死亡 北九州、以前にも被害』、『劇場天井崩落88人けが ロンドン中心部、築112年』、『王子のラブコール盗聴 英大衆紙裁判で判明』(20日付、中日夕刊)
☆『諫早の期限内開門断念 国、確定判決に従わず』、『早期帰還に賠償金 福島 移住者支援も 政府復興加速指針』、『籾井(勝人)NHK会長=70歳、日本ユニシス特別顧問=決定』(20日付、毎日夕刊)
☆『妖精 麗しの生演技 ヘプバーン「幻の映画」年明け公開』、『首都M7級死者2万3000人 直下地震新想定 経済被害95兆円』、『都知事後任選び本格化 猪瀬氏辞職 2月9日投票有力』、『出勤待ち伏せ犯行か 「王将」社長射殺 トラブル有無捜査』、『〈訃報〉石黒鏘二氏=元名古屋造形芸術大学長=死去 78歳 ステンレスで抽象彫刻』(20日付、中日朝刊)
☆『猪瀬都知事辞職 「じたばたできないだろう」 石原氏が引導』(20日付、毎日朝刊)

十二月十九日
 「東京都民が一年前に選んだ猪瀬直樹東京都知事」がきょう、墓穴を掘って辞職を表明した。

 これまでの流れを注視してきた私としては、もはや言うことはない。最後の足掻きが見苦しかった。ただ、それだけだ。とはいえ、観念したあとの顔は、あの小賢しさが消え、ひと皮めくれたようで前よりはイイ顔になっていた。
 人間、誰とて自分のなかには悪魔が潜んでいる。弁護するなら「政策に詳しくても政務には疎いアマチュアの政治家だった。」と本人も認めているが、その好例が今回の不透明極まる5000万円借用事件だった、といえよう。ついつい悪魔のほほ笑みに乗せられてしまったのか。幼稚である。
 世の中にはホントに悪い奴が多くいる。どこかに黒幕が居て、その輩たちに苦もなく、赤子の手をひねられたように見えなくもない。このまま抵抗を続けていたら、もっともっと大変な事実が出てきてそれこそ【パンドラの箱】を開けることにもなりかねなかった。この限りでは、猪瀬さんは、とても策士とはいえない。小賢しいにせものに過ぎなかった。
 この点、引導を渡した作家で前東京都知事石原慎太郎はたいしたものだ。私は猪瀬知事が都知事になる前後から、どこかに受託収賄のような、2課的要素を感じていたが、いまは「やっぱりか」の思いが強い。石原前都知事の動きはすばやく当を得たもので、ヒョッコの猪瀬氏では、とてもたちうち出来ないことがよく分かった。
 それでも、夕刊を読む限り猪瀬氏は今回事件の違法性につき「(徳洲会側から)特別何か依頼されたり、頼んだりしたことはないので関係ない」と否定しているが、そうだろうか。万一、依頼されたり、頼んだりしたことはない―として、阿吽の呼吸というものまで消し去るわけにはいかない。今回の事件は呼吸どころか、双方の魂胆が見え透いている。あとは特捜検事にまかせるしかないが…。どこまで実態を暴けるか、だ。
 要するに自分のために、は当然誰だって大切なことではあるが、濡れ手で粟をつかむような法外のものを得ようとすると、ドジを踏む。政治家諸氏には、他山の石にしてほしい。

 社交ダンスの方は、チャチャチャが始まって3回目。ステップがなれるまでには、まだまだかかりそうだ。それでもスキップの感覚でやっていれば何とか踊れるようになる気がしてきた。ワルツ、タンゴ、ジルバ、ルンバは、そこそこまで出来るようになってきた。
 きょうは汽車が走るときの〝シュシュッポッポッ〟の原理で「所定の位置の大切さ」を。そして踊らせる時の「いい手の位置」、そして「ラテンの場合、向かい合ったとき、おへそ同士がむかい合っている」など等を学んだ。

【きょうの一文・ことば】自分の死体は、決して発見されない方法で処理されるだろう。……同じように殺され、消えていった人間が、裏社会にはいくらでもいる筈だ。死を、死として所属する社会に認知されない死に方ほど虚しいものはない。葬儀もおこなわれず、死者として偲ばれる機会も与えられない。=19日付中日朝刊、連載小説「雨の狩人343 大沢在昌」
 速く走ろうなんて考えるな。自分の走りだけを走ることだ。自分のために走ればよい。=19日夜、NEWS23でウサイン・ボルトが日本のエース・桐生選手に対して
【新聞テレビから】
☆『首都直下地震 新たな被害想定 死者2万3千人〝首都機能は〟』(19日夜、〈NEWS23〉)
☆『猪瀬知事 辞職表明』『都政の停滞招く 在任1年 5000万円問題引責』『抱き続けた上昇志向』『特捜「5000万円」解明へ』、『餃子の王将社長撃たれ死亡 京都本社前3カ所出血』『大東社長 急成長の立役者 本社前を毎朝掃除』、『議員報酬を供託へ 稲沢市議逮捕で市議会決定』(19日付、中日夕刊)
☆『猪瀬都知事が辞意』『5000万円授受で引責 きょう表明 2月にも選挙』『石原氏が決断促す』、『大阪「違憲」名古屋「違憲状態」 参院戦格差 高裁判決割れる』『違憲状態「コピー判決」 踏み込めぬ名高裁 弁護士憤り』、『逮捕の稲沢市議 報酬辞退を希望』、『最後の「まつり」 紅白曲目決まる』(19日付、中日朝刊)

十二月十八日
 ここ木曽川河畔の尾張地方では、このところ日に日に寒さが募ってきている。
 〈かぜ〉も〈大気〉も頬を切るほどに、冷たい。おそらく日本中がそうではないか、と思う。知人たちは皆、元気でいるか。ふと、風邪など引かなければよいが、と思ってしまう。
 
 きょうは九州・熊本の阿蘇山で四㌢の積雪があったほか、九州の山間部で雪が舞った。また関東甲信地方も平野部で雪が降った。これから、あすにかけ多いところでは30㌢の積雪、平野部でも15㌢前後の積雪が予想されるという。

 東京電力が福島第一原発の5・6号機の廃炉を決定した。これにより、来年の一月三十一日で福島第一原発5・6号機の全ての原子炉が廃炉となる。
 それにしても、猪瀬東京都知事の発言は二転三転し、見苦しい限りだ。助言を与えるなら、すなおに「私が何もかも間違っていました。懺悔の気持ちで知事をやめます」と辞職した方がいい。それさえ出来ないのか。
 私は彼が副知事当時に犯した今回の職務権限がらみのいわば受託収賄罪とみられてもおかしくない行いを見ながら、かつて音を立てて権力が崩れさっていった岐阜県知事ら県庁トップと業者たちの汚辱にまみれた、贈収賄事件を思い出している。むしろ、あのときの平野三郎知事の方が、もっと素直で潔かった。
 このままでは、せっかく開催が決まった東京オリンピックにも悪影響を与えかねない。現に「国際社会に日本や東京が恥ずかしく思われない対応をしなければ」といった声が国会議員や都議はむろん、国民の間でも出ている。

【きょうの一文・ことば】(猪瀬東京都知事の5000万円不正借用問題に関連して)外形的事実だけでも出所進退を明らかにすべきは当然のことだ=NHK総合昼のニュースで高村自民党副総裁

【新聞テレビから】
☆『甦る!昭和の歌謡曲 昭和ヒット曲売り上げベスト101!!』(18日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『大村知事設楽ダム容認 地元要望、夏の渇水で』、『「信州から富士」売りに 諏訪湖から90㌔ 絶景を観光活用』、『「(足尾鉱毒事件の)鉱毒の図」連作公開 丸木夫妻作 正造没後100年で』、『〝泣語家〟心のお掃除 老人ホームで涙誘う話披露』(18日付、中日夕刊)
☆『AIJ(投資顧問)事件 浅川被告に懲役15年 東京地裁 追徴金157億円も』、『米、地位協定改定応じず 国務省「運用改善で対応』、『今年の検索「マンデラ氏」首位 グーグル』(18日付、毎日夕刊)
☆『安保戦略を閣議決定 集団的自衛権へ道筋』、『猪瀬氏追及へ百条委 徳洲会問題 都議会が方針』『亀井静氏側にも2000万円 08年徳洲会、パーティー券代』、『教員、精神疾患で休職 年5000人 若手負担大きく悲鳴』『保護者の目、多忙折れる心 新井・兵庫教育大教授に聞く』(18日付、中日朝刊)
☆『秘密保護法で自民反論指南 「新聞は誤情報流し、国民を不安に」』『猪瀬氏問題百条委設置へ 強力調査権で審議 都議会』『「ずっと貸金庫に置きっ放し」のはずが… 5000万円7カ所転々 事務所や自宅など112㌔』、『朝刊の1部売り定価でお願い 来月1日から140円に=月決め購読料は変わらず』(18日付、毎日朝刊)

十二月十七日
 プロ野球・楽天のマー君(田中将大投手)が新ポスティング制度での米大リーグへの移籍を球団側に申し入れたという。「来シーズンは新たなステージで自分の力を出したい。挑戦したい」とマーくん。
        ×        ×
 妻(舞)の定期診療で午前中は江南厚生病院へ。
 血圧を日々記録した血圧管理手帳を担当医師に見せて受診した。ここ一週間ほどは比較的安定した結果が示された管理手帳を手に、担当医師は「この状態なら」と安心した様子で「このまま、しばらく経過をみましょう。来月十四日をまた(診療日として)取っておきますから。お大事に」ということで薬をもらって、帰った。
 それにしても病院というところは、いろんな病気と闘う人たちでいつも、ごった返している。皆それぞれの意識と運命を抱え込んで歩いている。この日はたまたま舞のリサイクルショップ[ミヌエット」をよく訪れ、かわいがってくださっている女性で現在、入院中のAさんにあてた簡単なメモを受け付けの女性に舞から託したが、そのメモにはふたりで「回復を祈っています」「お会いできる日を楽しみにしています」とだけ記させて頂いた。
 Aさんは現在、転移したがんとの闘いのさなか、第四ステージの治療中とのことだけに、返って気を煩わせては、とことばだけを託して病院を後にした。今は医学が急速に進んでいる。助かる望みは十分あると思う。
 私はこの女性は、もしかしたら、ある日突然のように元通りの元気なからだになって舞の店を訪れてくださる、と、ふと、そんなことを思いもした。人間たるもの、そんなに簡単に壊れるものでもあるまい。回復を祈る気持ちで待つだけだ。 不死鳥の如くよみがえってほしいし、その日を待っている。

【きょうの一文・ことば】「天涯孤独でけっこうと言いながら、心の中では親兄弟に会いたいし、真から話のできる友が今回程ほしいと思った事は有りません」……ありふれた死刑囚といえる男は「ら」の中に埋もれ、大抵のニュースはその死をついでのように報じた。=17日付中日朝刊『〈新連載二月二十一日 ある死刑囚の記録〉「疲れた」言い残し』『「ら」に埋もれた最期』の記事中、死刑囚・加納(旧姓武藤)恵喜の言葉と記事の抜粋
【新聞テレビから】
☆『復興を見つめて 陸前高田 ホテル再建で結婚式を キャピタルホテル1000』(17日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『ピンクに負けるな! 朱色かまぼこ 名古屋の伝統守る動き』、『守口漬準備OK』、『イタイイタイ病救済調印 発生100年余、全面解決』、『米大リーグ新移籍制度成立 田中「挑戦」楽天は慰留』、『ブラック企業に是正勧告 長時間労働など 厚労省、4189事業所に』『7割名ばかり管理職/売り上げ減で基本給減』、『〈訃報〉ジョーン・フォンテーンさん(米女優)=米カリフォルニア州の自宅で自然死? 96歳。40年の「レベッカ」でアカデミー賞主演女優賞の候補となり、翌年の「断崖」で同賞を受賞。ほかに「旅愁」などに出演』(17日付、中日夕刊)
☆『積極的平和主義理念に 初の安保戦略 中国対応重視』『防衛大綱、中期防も決定』(17日付、毎日夕刊)
☆『米軍ヘリ 住宅地の目前に』、『猪瀬氏5月に貸金庫変更 徳洲会の5000万円 また説明変える』、『〈消費税8%へ〉ユニーも税抜き表示 スーパー大手3社足並み』、『ジェJR東海社長に柘植氏(=2014年4月1日付、岐阜県大垣市出身)』、『北「忠誠を誓う大会」 金正日総書記死去2年』、『警官と武装組織16人死亡 中国・新疆で衝突 当局が2人拘束』(17日付、中日朝刊)
☆『福島震災関連死1605人 避難長期化 直接死上回る』、『26歳、現役引退へ=ロンドン五輪体操女子代表の田中理恵』(17日付、毎日朝刊)平成
十二月十六日
 NHKテレビ夜8時からの〈鶴瓶の家族に乾杯〉なる番組を長男からの事前の連絡もあって、見た。
 今から二十七年前、昭和六十一年から実に七年の長きにわたって家族で住んでいた能登半島の石川県七尾市。中島町で多くの俳優が育っていった仲代達矢さんの無名塾、能登名産の中島カキ、七尾湾のナマコ、ナマコからできるクチコ、家具の街・田鶴浜、そして和ろうそくで知られる一本杉通りに面した高沢ろうそく…と、見覚えのあるシーンばかりだった。
 それどころか、かつて七尾青年会議所の若き理事長として地元の発展に尽くされた高沢ろうそくのご主人、良英さんのお姿までを画面を通して二十数年ぶりに拝見させて頂いたが、昔と少しも変わらない風貌にはどこか、ホッと安心したのである。
 欲を言えば、かつての能登の繁華街ともいえる一本杉通りには今少し時間を割いてほしかった。この通りは、ニッポンイチ大きい青柏祭デカ山が軒すれすれにエンヤーエンヤーの掛け声とともに引き回されることで知られ、戦後まもないころには美空ひばりの公演も華やかに催されたことで知られる。
 通りに面しては、花月などの由緒あるお菓子屋さんはじめ、印刷所、食堂、靴やさん、薬局店、時計屋さん…と、それはそれは華やかで美しい目抜き通りであったのである。少し入れば金物屋さんから美容院、酒屋さんも、料亭や老舗の宿だってある。デカ山が辻回しをする御禊川にかかる仙対橋だってある。

 あのころは。ひと仕事終えると、知人や同僚らと飲んだあと、深夜遅く人っ子ひとりいなくなった一本杉通りの雪道をただ一人、震えながら通りに面してあった支局長住宅まで歩いて戻ったものだ。一歩一歩足を踏みしめるごとに、能登の音が聞こえてきた。そういう日が来る日も来る日も繰り返された。あの音は、今も私のからだにある種の〈かぜ〉となって沁みている。
 いまでは遠い昔となった―。帰らぬ日々を忘れるはずがない。

【きょうの一文。ことば】自分の目標に近づく一番の方法は、遠回りすることだ。人間の心理は近くにあると行かない。ニューヨークだって近過ぎてこんどは行かなくなる。=16日夜、NHK総合『〈プロフェショナル 仕事の流儀〉イチロー4000本への道 不屈の心』のなかで。イチローさん
【新聞テレビから】
☆『カーリング女子 5大会連続五輪』、『P・オトゥール氏死去 81歳「アラビアのロレンス」』、『日銀短観4期連続改善 大企業・製造業 先行きは鈍化』(16日付、中日夕刊)
☆『「黒子のバスケ」男逮捕 脅迫文など 36歳容疑認める』、『十六銀頭取交代は解任 9月の会見時 解職動議明言せず』、『登山13人一時連絡取れず 大津・京都市境 ボーイスカウト下山』(16日付、中日朝刊)
☆『36歳「負けました」 「黒子のバスケ」男逮捕 ポスト前で確保 リュックに脅迫状20通』『防犯カメラが決め手』、『デンソー初優勝 全日本実業団女子駅伝』(16日付、毎日朝刊)

十二月十五日
 日曜日。いつものように相棒と買い出しに。私は妻付の運転手だ。
 このところの相棒は家事をはじめ、ボランティアのリサイクルショップ「ミヌエット」での激務や〝花の女子会設定〟、義母が入院する病院への往復、俳句短歌の創作活動…と、傍目にも「大丈夫かな」と思うほどの忙しさである。

 というわけで、きょうは病院へは顔を見せる程度にして自宅で休息をと思いきや、私の母の方に、というので一緒に実家へ。母から「温かくしていてよ。きょうの服装なら、いい。安心した」と言われ、仏様にお参りしてダイコンをもらって帰った。例によって、庭には、子守り柿が1個だけ冬の空を望むようにしてポツンとあった。どうやら、鳥たちに啄まれているようで、こんな姿にどこか安らぎを感じたのである。

 一方の私も、相棒の運転手以外は、ずっと一匹文士としての本分を全うすべくデスクに向かい続けた。傍らには、かわいい長女猫こすも・ここが陣取り、いつものように私を励ましてくれている。

【きょうの一文・ことば】「警察と俺ら極道がしのぎを削るのは、稼業ってものだ。………俺らは世の中の隅っこのじめついた、人が目もくれないような場所を見つけちゃ、穴を掘る。それを潰しにくるのがお前らさ。潰されたら別の穴、潰されたらまた別の穴だ。この追いかけっこは永久に終わらない。=15日付、中日朝刊連載小説〈雨の狩人339 大沢在昌〉
「(大阪体育大学当時)道具を大切にしない奴らには負けたくなかった。」「時分の持ってるボールで勝負する。160㌔なんて、もうあきらめている。」「5年で現役生活を終えてもいいかな、と思っていたが。いまは、まだ燃え尽きてはいないから5年と言わず、1年でも長くやりたい」=15日夜NHK〈サンデースポーツ生出演!〝反骨の男〟上原浩治〉で。上原投手
【新聞テレビから】
☆『〈サンデー版・世界と日本大図解シリーズ №1125〉ナマハゲの世界 大晦日の晩に行われる行事』、『17歳 世界の貫禄 白井(健三=神奈川・岸根高、体操世界選手権男子種目別床運動で優勝)選手に中日体育賞』、『上原投手 南相馬に 野球教室とトークショー』、「『福島第1周辺国有化を 中間貯蔵施設 地元に同意要請』、『中国探査機が月面着陸 旧ソ連・米に次ぎ3カ国目』(15日付、中日朝刊)
☆『全国体力テスト 中学女子24%運動0分 部活頼み、進む二極化』、『〈S(ストーリー)〉謎めいた3本の指―没後50年力道山と朝鮮半島』、『新技「シライ」で初V=体操・豊田国際の男子床運動で、世界選手権覇者の白井健三が新技「シライ」「シライ2」を決めて初優勝。』(15日付、毎日朝刊)

十二月十四日
 土曜日。
 ニュース報道によれば、きょうは全国的にこの冬、最強の寒波とかで、各地で大雪と突風が吹き荒れている、とのこと。

 妻が営むボランティアのリサイクルショップ「ミヌエット」でクリスマス年忘れビンゴゲームが行われ、「写真だけでも撮って」と言われ、恥ずかしながらはせ参じた。デジカメとはいえ、なんだか昔いつも肩からカメラをぶら下げ、取材して回っていた日々をつい思い出してしまう。
 でも、こうして互いに笑顔でなごやかなひとときを過ごす。それだけでも貴重だと思う。
 ビンゴゲームに興じる女性たち
 

【きょうの一文・ことば】生みの親と育ての親と申しますが、大須演芸場は「やすきよ」を生んでくれた、出産していただいた、そんな気持ちでいます。=14日付中日夕刊1面『やすきよ生んだ大須 西川さん演芸場を語る』『面白い芸人だったな 席亭 閉鎖決まり客足好調』の記事のなかで。西川きよしさん(67歳)
        ◇        ◇
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        ◇        ◇
【新聞テレビから】
☆『犯罪米兵 米軍が組織的に逃がす 暴行被害豪女性の米裁判で元兵士証言 12年たたかって勝利』(しんぶん赤旗日曜版 2月15日号)
☆『名古屋 冬日 各地冷え込む』『北日本と北陸 猛吹雪の恐れ』、『林(真須美)死刑囚が国を提訴 「再審請求 打ち合わせ妨害」』、『イタイイタイ病全面解決 三井金属、腎症に一時金』(14日付、中日夕刊)
☆『〈eye〉 愚行の証人 水俣病半世紀の記録』、『正恩体制安定を強調 北朝鮮「軍研究所視察」報道』、『表は穏やかだけど… お月様 裏の顔は険しいです 国土地理院HPで公開』、『あった~かい ストーブに輪 犬山・モンキーセンター』(14日付、毎日夕刊)
☆『「原発重要な基盤電源」 経産省審議会 エネ計画案了承』『「脱原発」なし崩し後退 「もんじゅ」も推進へ』、『近江商人が伝えた忠臣蔵 討ち入り翌日 手紙に風聞』、『岐阜新聞会長 引責降格 碓井氏氏 5日で社長復帰』(14日付、中日朝刊)
☆『徳洲会事件 次姉 容疑認める 徳田議員の失職確実に』、『猪瀬氏会見 3分半 5000万円問題 質問遮り退席』、『年末年始 鉄道、空の便予約好調 9連休可能 アジア人気』(14日付、毎日朝刊)

十二月十三日
 きのう、きょうと低気圧が急速に発達して日本列島は一段と寒くなってきた。
 札幌では猛吹雪、秋田では積雪が30㌢に、岐阜でもきょう初雪が舞った。東海地方でも昨日、最高気温がヒトけた台とかで、いよいよ冬の到来である。

 きょうは名古屋の友人から、とてもステキなカレンダーをいただいてしまい恐縮。能登の友からも、奥さまの出身地の名産・愛媛みかんを送っていただき、感激した。ほかに石川のかぶらずし、甲州牛、大津の汐美饅頭……と、相次いで届く各地からの名産には、ただ感謝するのみだ。
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 朝鮮中央通信がきょう伝えたところによれば、北朝鮮は昨日、金正恩(キムジョンウン)第一書記の叔父、張成沢(チャンソンタク)・元国防副委員長=67歳=に対する特別軍事裁判を開き、「国家転覆陰謀の重大な罪を犯し」共和国刑法第60条に違反する、として死刑判決を下し刑は直後に執行された(銃殺)という。
 この死刑執行に関し、米国務省のハーフ副報道官は「北朝鮮政権の極端な残虐さを示す新たな事例だ」との見解。張氏の死刑執行を速報した中国国営新華社通信は論評を避けている。
 一方、韓国国防省に至っては「現在、北朝鮮軍に特別な動きはない」との発表まで出し、さらに「現段階では長距離弾道ミサイル発射や地下核実験実施に向けた動きはみられない」と報じ、こんご軍事的挑発に出てくることもあり得る、と緊張しているのが、よく分かる。
 今回の事態については本日付中日夕刊が【若き独裁者容赦なし 体制強化へ身内すら粛清】との見出しで報じているが、ひと口で片づければこういうことだと思う。
 ただ、ひとつの推理だが、実は張氏はどこかで極秘裏に隠遁生活を強いられ、一定期間を経たのちに再び権力者として世界の舞台に出てくる、と仮定したなら。今回の一方的なシナリオに国際社会がまんまと引っかかった、ということになるのだが。これぞ、私たち夫婦だけの空虚このうえない邪推か(実は張氏が生きているのではないか、との推理は妻がポツリと語った仮設に過ぎないのだが…)

【きょうの一文・ことば】「国内の経済難が極まって国家が崩壊直前に迫ったとき、私が首相になろうと考えた。(私が)問題を解決すれば人民と軍隊らは私に万歳を叫び、政変は成功すると計算した」=13日付中日夕刊1面トップ〈張成沢氏を処刑 北朝鮮 死刑判決、即日執行〉の記事中、張氏が裁判で自白した、とされる内容。

【新聞テレビから】
☆『〈金とく〉ありがとうを伝える歌のおくりもの 人生の応援歌を熱唱▽三重出身・鳥羽一郎』、『ファミリーストーリー 天童よしみ』(13日夜、NHK総合)
☆『池波作品など彩る 津の中一弥さん 大病克服』『102歳挿絵画家 再び筆』、『舞妓はん正月準備 祇園で事始め』、『岐阜新聞前社長の堀江氏 商議所会頭職も辞任』、『前堺署長ら9人書類送検 虚偽調書 大阪府警、計20人処分』、『復興願うホタテ1万枚 絵馬待合室覆う 三陸鉄道・恋し浜駅』(13日付、中日夕刊)
☆『張成沢氏を処刑 北朝鮮 判決、即執行』『〈北朝鮮 張成沢氏処刑〉権力闘争に先手 迅速に体制引き締め 金第1書記の叔父』、『英語で授業 中学も 文科省18年度から実施』、『震災の縁 絵本に結実 「命と絆伝えたい」 子戻らない2人の母親ペン手に』(13日付、毎日夕刊)
☆『東海 真冬へ駆け足』、『〈通風筒〉◇…国の重要無形民俗文化財「鵜祭り」で、来年の吉凶を占う鵜を運ぶ「鵜様道中」が十二日、石川県七尾市鵜浦町を出発した。三日間かけ同県羽咋市の気多大社に届け、十六日の祭りで鵜を放ち、飛び方で吉凶を占う。……』、『秘密保護法きょう交付』、『在任4日岐阜新聞社長辞任 前十六銀行頭取 財界、読者から懸念』(13日付、中日朝刊)
☆『報道目的の写真中日記者に売る 静岡放送記者』、『税制改正大綱決定 個人負担重く企業軽く 消費増税家計を圧迫』(13日付、毎日朝刊)

十二月十二日
 2013年の世相を1字で表す今年の漢字が【輪】に決まった(日本漢字能力検定協会が京都・清水寺で発表)。ことしは〈倍返し〉が流行語大賞に選ばれたこともあり〈倍〉では、の声が多かったが、結果は【輪】に。言われてみれば、なんとなく分かる気はする。ただ、迫力に欠ける気がするのは私だけか。 

 本日付の中日夕刊に「2人の死刑執行 今年8人 過去10年 3番目の多さ」の見出しが躍った。法務省が山梨、新潟連続殺人事件の死刑囚(55歳)=東京拘置所=と中国人留学生強盗殺人事件の死刑囚(63歳)=大阪拘置所=の二人の死刑を執行したと発表したもので、昨年十二月に発足した第二次安倍政権では二月、四月、九月に続いて四回目で計八人に執行。これにより未執行の確定死刑囚は百二十九人となった。ことし一年間の執行数は過去十年で、二〇〇八年の十五人、〇七の九人に次いで三番目の多さとなった。

【きょうの一文・ことば】研究者は1時間でも早く、自分の成果を全世界の研究者に見てもらいたいのです。もし、秘密の網が広がり、科学の世界にまでかかるようになると、その瞬間から進歩はものすごく遅くなります。=12日付毎日朝刊〈秘密保護法に反対 ノーベル物理学賞益川敏英さん(73) 科学の進歩も妨げる恐れ〉の記事中、益川敏英さんのことば

 【新聞テレビから】
☆『名古屋去る名将 ピクシー フォーエバー=中部国際空港から自宅のあるパリへ』、『「派遣」全職種無制限に 骨子案 正社員減る恐れ』『〈解説〉労働者保護に逆行=派遣が普通となり、雇用が不安定化する恐れがある』(12日付、中日夕刊)
☆『「今年の人」ローマ法王 米タイム誌 弱者重視路線を評価』、『古い町並み雪化粧―岐阜・高山』、『除染費用2兆円半ばに 政府調整 東電の負担半減』(12日付、毎日夕刊)
☆『今こそ平和の空手チョップ 日韓北の英雄 力道山没後50年』『出生地の北朝鮮「民族の誇り」』、『福島原発作業に是正勧告 東芝など 10時間超え労基法違反』、『性別変更の夫 父親認定 最高裁 提供精子で「摘出子」』、『減税元職員河村氏を提訴 「報酬など528万円未払い』、『本紙、グランプリ3連覇 中部写真記者協会賞』(12日付、中日朝刊)
☆『猪瀬氏「自宅に直帰」ウソ 5000万円受領日 事務所に寄る』『〈解説〉「個人の借用」根幹揺らぐ』、『海自いじめ自殺「国は不利な証拠隠す」控訴審 内部告発の3佐』、『「猫120匹、餌代困り」窃盗容疑 「ほおずりが至福」』(12日付、毎日朝刊)

十二月十一日
 プロ野球の楽天・三木谷オーナーが「田中(将大投手)を今のところ米大リーグへのポスティングにかけるつもりはない(入札はしない、の意)」と発言。記者として野球殿堂入りしている米国ピーター・ギャモンズさんに語っており、このことが米国メディアに流れたことから、表面化。日米のプロ野球界に波紋を広げている。
 今後、マーくん(田中投手)が大リーグへ行くのか、それとも楽天にとどまるのか。注目を集めそうだ。
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 先日、四日市在住の海洋文学者、古市充雄さんから吉村昭研究NO/24の小冊子(吉村昭研究会発行)が送られてきて楽しく読ませて頂いたが、同封されていた私あての書面に懐かしい人物について触れられており、いっそう感激した。
 懐かしい人物とは、志摩半島は大王町波切の岡賢さんのことである。古市さんの書面には、以下に一部を抜粋させていただくと次のように書かれていた。
 ―…ご承知と存じますが、吉村昭さんには『朱の丸御用船』(平成9年文藝春秋)という海洋小説もあります。天保元年に志摩半島・波切村で起こった御城米船から、大阪から江戸に運ぶ徳川幕府のお米を遭難に見せかけ、船員とぐるになった波切村人が強奪してしまう事件です。が、この史実の現地取材で、吉村さんがお世話になったのが、地元の岡賢氏です。
 町には、岡賢氏という史家がいて、地元の資料を発掘して「波切騒動始末」という書物にまとめている。その書物を読むと、氏が長年にわたって鋭意研鑽をつづけられたことがよくわかる。氏とお会いしたが、八十四歳というご高齢であるのに、いきいきした表情をしていて記憶力がすぐれ、読書量も多く博識の方であった。と吉村さんは書いています。伊神さんが志摩にお勤めのずっと後のことですね……(原文通り)

 何を隠そう。
 その昔、私は志摩半島に在任していたころ(昭和47年10月から51年2月まで)当時大王町観光協会に在籍されていた岡賢さんのところには毎日のように入り浸って、それこそ志摩の民俗学について教えていただいた。ヒトは海から生まれ海に死んでいく、という補陀落=ふだらく=浄土に始まり、大わらじ祭りや、傘奉供(かさぶく)の輪=盆踊り=の起源、さらには実際にあった【鶴田浩二暗殺計画】の話まで随分と多くを教えられた、ある面では師ともいえる。
 古市さんには、このところの小説執筆もあり、返事を出すのが遅れてしまっていたが、きょう、やっと出させていただいてホッとしている。古市さん、貴重な情報をありがとう。岡賢さんには、会いにいこう、と思っています。ご高齢なので元気かどうか、が心配ではあります。ご健在ならばよいのですが…。

【きょうの一文・ことば】
「天才は一日にしてあらず」=11日朝NHK『〈おはよう日本〉利休を演じて新境地 市川海老蔵さんに聞く』で海老蔵さん
「ふたりのうちのどちらかは、運命に見放された野犬かもしれない=11日午前NHKラジオ第二〈歴史再発見〉岡本綺堂随筆集から、の朗読で

【新聞テレビから】
☆『巨人V9 川上哲治さん 日本球界を変えた改革』(11日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『米の政府閉鎖 与野党が回避』、『近所の駄菓子屋再発見』『名古屋の会社 全国396軒 HPで紹介』、『石巻再生「龍」に願いを 流木に彩色、体験を絵本に』、『名古屋温かいメニューで営業中 冬もビアガーデン 乾杯』(11日付、中日夕刊)
☆『鎮魂のXmasツリー 大川小・旧校舎 遺族ら設置』、『日本人殺傷で被告に終身刑 トルコの地裁』、『〈訃報〉エレノア・パーカーさん(91歳、米女優)=1965年の映画「サウンド・オブ・ミュージック」で男爵夫人を演じた。50年代に3度、米アカデミー賞の主演女優賞候補になった』(11日付、毎日夕刊)
☆『TPP妥結見送り閉会 年明けに再度、閣僚会合』、『闘士に別れ 空前の規模 マンデラ氏追悼式』、『FC岐阜来季監督 ラモス氏に要請』、『いじめ最多19万8108件 12年度 大津自殺で把握進む 中部も増加 愛知4割増』
☆『広島からメジャー希望=プロ野球・広島の前田健太投手(25)が、将来的に米大リーグへの挑戦を希望していることを明かした』、『「借用証」仲介者から 都議会委 猪瀬知事、説明食い違い』『徳田議員から再聴取』、『慶応大准教授が児童ポルノ違反 製造容疑で再逮捕』(11日付、毎日朝刊)

十二月十日
 日本ではキャロライン・ケネディ駐日米大使が被爆地・長崎を訪れ、南アフリカ・ヨハネスブルグでは元大統領でアパルトヘイト(人種隔離政策)の廃絶を実現させたノーベル平和賞受賞者マンデラ氏の追悼式が、ノルウェーのオスロではノーベル平和賞の授賞式があった。

 このうち長崎市を訪問したケネディ大使。彼女は二十歳のころ初めて来日した際、叔父のエドワード・ケネディ上院議員と広島市を訪れ平和記念資料館などを見学しているが、長崎は初めて。長崎では田上富久市長らの案内で長崎原爆資料館を見学したが、その印象について「心を動かされ、核軍縮によりいっそうの努力をすべきだと感じた。長崎を訪れ見て感じたことをオバマ大統領にも伝えたい」と述べた。
 一方のマンデラ氏の追悼式。日本からは皇太子と福田康夫元首相が特使として参列。席上、オバマ米大統領は「三十年以上前にマンデラ氏から多くを学んだ。それが私を今、ここに導いた」などと述べ、各国からの参列者も含め、国中が悲しみに暮れた。
 この日はノルウェーのオスロで化学兵器禁止機関(OPCW)にノーベル平和賞が授与されたが、OPCWのウズンジュ事務局長は「平和賞で化学兵器の災禍が世界に認識される、という被害者の夢もかなった」の弁。ちなみに6万5千人以上が被害に苦しむイランからは先週、オランダ・ハーグで開かれた化学兵器禁止条約の締約国会議に被害者が参加、今なお続く後遺症の苦難を訴えたという。
 「平和」を実現させるにはやはり、国際社会によるこうした取り組みが欠かせない。

【きょうの一文・ことば】「根っこは、短い言葉で人の心をつかむことをやってきたコピーライターと同じ。俳句の十七音には人生のリアリティーという大きな可能性がある」「照る日、曇る日、日々休まずに俳句づくりに精進したい」=10日付中日朝刊文化面『〈ひと・仕事〉角川俳句賞の受賞が決まった大学教員 清水良郎さん(56) 新鮮な感動を発掘したい(黒谷正人記者)』の記事中、清水さんの言葉
 【新聞テレビから】
☆『「Sawaoka」小惑星に大同大学長の名前 師に恩返し宇宙に刻む』、『秘密保護法13日に公布 閣議決定 1年以内に施行へ』、『民家全焼4人死亡 千葉、3世代7人暮らし』(10日付、中日夕刊)
☆『「核軍縮努力すべきだ」 ケネディ駐日大使長崎訪問』、『TPP交渉越年 閣僚会合、午後に閉幕』、『江田氏勉強会設立へ 民主・細野氏、維新・松野氏と』、『少年を監禁・わいせつ容疑 尼崎 43歳女と10代6人逮捕』(10日付、毎日夕刊)
☆『都知事「給与1年返上」 2575万円 徳洲会問題で引責』、『秘密法「修正・廃止を」82% 世論調査 内閣支持急落47%』、『拘束の稲沢市議逮捕 中国当局覚せい剤密輸容疑』、『がん治療に点照射法 名古屋陽子線センター来月から』(10日付、中日朝刊)
☆『ノロウイルス(による感染性胃腸炎が)流行本格化 ドアノブ、便座、蛇口にも…こまめな手洗いを』、『みんな14人離党届 「野党再編」江田氏ら年内新党』、『猪瀬知事に辞職要求 都議会総務委 公明「疑惑まみれ」』、『心中か民家に3遺体 室内に遺書「長男自殺、埋めた」 岐阜』(10日付、毎日朝刊)

十二月九日
 休刊日のため朝刊がないので少し寂しい。
 入院中の義母の転院で荷物運びなど、お手伝いで午前中かかった。が、これは仕方がない。少しでも早く回復されるのを願うばかりだ。幸い天気もよくて助かった。

 無事転院を見届けた私と妻は近くの台湾料理のお店へ。
 ここで腹ごしらえした妻はいったん家に帰ったあと「一宮までお歳暮をお願いしに行ってくるから」とバスでそそくさと出かけ、私は自室に戻った。わが家の場合、毎年お中元と歳暮の送り先は妻に任せている。過去、地方記者時代にお世話になり、妻の頭のなかに残る大切な方々ばかりである。
 ただ、ご高齢で返ってご負担になってはいけない―と送るのをやめさせて頂いた方も少しはいる。送るといってもほんの気持ち。それでも僕たちを懐かしく思い出してくだされば、それだけで嬉しい。
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 安倍晋三首相が特定秘密保護法に関連し記者会見。「厳しい世論の批判については謙虚に、真摯に受け止めたい。今回の法律で秘密の範囲が広がることはない。国民の知る権利が奪われることもない。通常生活が脅かされることも断じてありません」と決意を表明。ならば、お手並み拝見といきたい。
 私自身、戦前のような状況が再現されることがあってはならない、と思っている。連日、メディアで批判されている危惧が現実のものにならないよう、ここは安倍首相の言葉を信じたい。当然、世論の暴走も慎むべきである。言論統制の時代の再来だけは御免蒙りたい。

【きょうの一文・ことば】…主著『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』を除いてほとんどの著書を八十歳を超えてから書いた親鸞、七十歳までに描いたものは未熟な作品であり、百歳を超えれば神妙な絵が描けると語った葛飾北斎、六十代の作品を若描きとして、作品の大部分を七十歳以降に描き、死の前年、八十九歳のときにもっとも多くの作品を残した富岡鉄斎のような生き方が私の理想である。今や彼らの没年齢になろうとする私も、後世に残る名作を書くという夢をまだ捨てきれない。=9日付中日夕刊文化面『〈思うままに 梅原猛〉創造の宿命 傑作は未来にある』から

【新聞テレビなど】
☆『〈ひと〉第1詩集から60年 詩人新川和江さん 地球が人間に怒っている』(8日付、しんぶん赤旗日曜版)
☆『張成沢氏解任 北が発表 「派閥を形成、党に挑戦」』、『江田氏同調、10人超 午後離党届、「みんな」分裂』、『長女への暴行形跡なし 豊橋、逮捕の父 双子虐待疑い捜査』、『雅子さま50歳に 「回復へ努力続けたい」』、『警官の犯罪 メキシコ深刻』『腐敗まん延 1年で逮捕80人/住民自衛組織』(9日付、中日夕刊)
☆『タイ首相下院を解散 反政府デモ「最終決戦」』、『〈フィギュアゴールデンスピン〉ヨナ200点超えV』、『あなたは月の光でした 南ア・マンデラ氏悼む』(9日付、毎日夕刊)

十二月八日
 夜、BS朝日で〈わが心の美空ひばり〉を見た。
 美空ひばりは、私が最も尊敬する歌手である。「悲しき口笛」「柔」「悲しい酒」「真っ赤な太陽」「人生一路」「裏町酒場」「川の流れのように」…と、その時々にどれほど慰められ励まされてきたことか。ゲスト出演していた郷ひろみさんの言う通り、まさに戦後、日本が立ち直っていくところにずっといて私たちを励ましてきた、そんな偉大な歌姫である。
 個人的には、ちょうど柔道一直線で私自身の技が一番さえていたころ、そんな青春時代の歌が「柔」であり、時代が下って能登七尾で支局員を伴い居酒屋で歌っていたころの歌が「川の流れのように」である。
 彼女の歌うラブ・ミー・テンダー。これも大好きだった。
        ×        ×

 午後、実家へ。先日、柿の実を全部枝から切り落としてしまったと思い込んでいた、そんな私の目に飛び込んだのは、1個だけ真っ青な空に天を突いて浮かぶ子守り柿だった。
 赤く実った柿の雄姿。やはり、母が終わりの1個は残して切らないようにしてくれていた。なんだか救われた気持ちだ。さすがは、母である。そして。その口から「私、自転車で説田さん(眼科医)まで行ってきたよ。何でも自分でやらなアカンがね。ヒトサマなんか頼りにしててはいかんよ」の言葉を聞いた時には驚くどころか、事故など起こして周りの人に迷惑をかけないか―と心配になってきた。
 二㌔ほど離れた畑に農作業で出かけるのは良し、として説田さんまでとなると都心で和田からは六、七㌔はある。途中の交通量も多い。「そういう無茶はせんといてよ。オレを呼べばいいじゃないか」と言うと「いいわよタカちゃん。ほんならタクシーで行くから。なんでも自分でやらないかんの」ときた。
 いやはや、満九十三歳のこの言は、いかにも母らしい。でも、母はよくても、一般の方々に迷惑をかけることがなければ良いのだが。無理と無茶だけは、せんといてほしい。

【きょうの一文・ことば】「もう一度、オリジナルメンバーのタイガースで歌いたい。その夢があるからこそ、今まで走ってこられた」=8日付毎日朝刊『〈Sストーリー〉再結成へ長い道のり―44年ぶり ザ・タイガース』の記事中、沢田研二さん(65、ジュリー)
「ひばりさんは、今もボクたちの心の中に残っています。(「悲しい酒」などひばりさんの歌を聴いて)一体、何人の人が一緒に涙してきたことか。オールジャンルで歌いこなせたのが、ひばりさんでした」=8日夜BS朝日〈わが心の美空ひばり〉で出演者の郷ひろみさん

【新聞テレビから】
☆『広島 劇的V2 J1』、『13年深まる悲しみ 世田谷一家(四人)殺害 遺族が追悼集会』、『〈フィギュアスケートGPファイナンス・マリンメッセ福岡〉真央ファイナル連覇』、『「廃止を」訴え続く 秘密法強行相次ぐ抗議』(8日付、中日朝刊)
☆『傍聴席前には遮蔽版 平田被告公判 3死刑囚尋問』、『病院でも虐待か 豊橋乳児死亡 容疑の父、送検』(8日付、毎日朝刊)

十二月七日
 大雪。雪が激しく降り始めるころである。
 私は相変わらず一日中、小説の執筆に追われた。当分、この状況は続きそうだ。

 本日付中日朝刊1面、深田実論説主幹の「世論は屈しない」の一部をここに抜粋しておく。安倍晋三首相はじめ、特定秘密保護法を可決成立させた輩には何度も読み返してほしい。
―……政府・自民党の側は、施行までの一年のうちに国民の理解を得られるようよく説明するという。それには耳を傾けよう。
 しかし、この法律の適否は国民が見分けるはずである。政府も国民の声によく耳を傾けるべきだ。
 本当に必要な法律なのか。政治が、民意、世論とかけ離れるのなら、国家運営は早晩行き詰まる。これほど広範な世論は決して屈することなどあるまい。
        ×        ×

 夜遅く。中日こども会主事として長年活躍された三宅邦夫おじさんから、突然の電話。「イガミさん、元気でいるかな、と思って」と電話をしてくださり、うれしく思った。三宅おじさんと言えば、中日新聞主催の新入学児を祝うよい子とお母さんの会はじめ、数々のこども会活動や講演活動で知られる。「イガミさん。わたしは今93歳です。あんたのことが気になって。私はいまだに講演活動で全国を飛び回っている。いまは【上手な死に方】という本の原稿書きに追われている」とのことで、やっぱり三宅おじさんはスゴイ、と感嘆した次第。互いに頑張りましょう、とうことで受話器をおろした。
 もう一つ。相前後して作家の小中陽太郎さんから突然の受信メール。開くと「さくやはデモして、郡山へ。べ平連は議会制民主主義嫌いだからね」とあった。べ平連の小中陽太郎さん、健在ナリである。

【きょうの一文・ことば】…今回の弁明の言葉によって、作家・ジャーナリストの猪瀬直樹は死んだ。=7日付、中日夕刊「〈大波小波〉猪瀬直樹の弁明」で。(ソクラテス)氏

【新聞テレビから】
☆『日本にカジノ誕生!? 一足先に海外で潜入体験』(7日夜、CBC〈ニュースキャスター〉)
☆『日本初戦 コートジボワール W杯C組 コロンビア、ギリシャも』、『秘密保護法「恐れ」残る 意のままに 厳罰 永久』『秘密法成立、それでもデモ 「口まではふさがせない」』『どさくさ原発回帰 経産省方針、市民「なぜ今」』(7日付、中日夕刊)
☆『審議わずか68時間 秘密保護法成立 与党からも懸念』『拙速ぶり明らか 与党、数の論理で押し切る』、『増税前 お得感強調 名古屋の百貨店新春福袋 2014万円の超高額品も』(7日付、毎日夕刊)
☆『秘密保護法成立 与党、深夜の採決強行』『知る権利侵害 懸念残し』、『改正生活保護法が成立 扶養義務、手続き厳格化』(7日付、中日朝刊)

十二月六日
 特定秘密保護法が夜の参議院本会議で自民、公明の賛成多数で可決、成立した。あれだけ「天下の悪法で国民の知る権利を侵す恐れがある」と反対の声が上がっていたのに。何が深夜の採決強行に走らせたのか、がよく分からない。せめて法案の名前を〝特定平和保護法〟とでも改め法律そのものを国民の知る権利を脅かすものにならないよう今後、さなぎを羽化させる如くに脱皮させていく必要がある。
 この際、政府には指摘を謙虚に受け止め、かつての治安維持法的カ所を削除、または改編する努力に期待したい。みんなで何から何までダメというのではなく、災い転じて福となす努力が必要である。戦争などは、日本人の誰もが望んでいないはずなのだから。誰一人として、その内容を十分に消化しないまま未熟児同然に生まれたのが、この法律である。
 ここは国民も、政府も、さあ―、みんなで頭を冷やして平和への道をただひたすらに探し求めて歩いていこう、と訴えたい。主権在民が消えたわけでもあるまい。人間の叡知に期待したい。天下の悪法をどう改造するか、だ。
        ×        ×
 白人が黒人を差別したアパルトヘイト(人種隔離)―
 これを失くそうと闘い、二十七年間に及んだ獄中生活でもその信念を曲げないで撤廃させ南アフリカ初の黒人大統領となり、ノーベル平和賞も受賞した【正義の巨人】ネルソン・マンデラさん。
 そのマンデラさんが五日夜、日本時間の六日午前3時50分、ヨハネスブルクの自宅で肺の感染症で亡くなった。九十五歳だった。

 中日新聞夕刊によれば、この日(五日夜)、南アフリカのズマ大統領はテレビを通じてマンデラ元大統領の訃報を発表。「深い悲しみの日だが、同時に、マンデラ氏のようにわれわれも生きていくのだという決意を強くする日でもある」と呼びかけたという。

 同紙夕刊ではマンデラ元大統領の言葉も掲載。主なものを列挙しておこう。
「私は白人の独占支配とも、黒人の独占支配とも闘ってきた。全ての人々が、調和と平等な機会の下に暮らすことが私の理念だ。必要ならこの理念の実現のために死ぬ覚悟がある」(一九六四年四月、反逆罪裁判で)
「私は人民に仕える奉仕者としてここに立っている。皆さんの犠牲をいとわぬ英雄的行為のおかげでここに立っている。残された人生を皆さんに委ねようと思う」(九〇年二月、釈放当日のケープタウン演説)
「黒人や白人ら全ての南ア人が、いかなる恐怖心も抱かずに胸を張って歩けて、人間の尊厳が保障された社会を建設することを約束する。これは(多人種で構成された)『レインボー・ネーション(虹の国)だ』(九四年五月、プレトリアでの大統領就任演説)
「もちろんうれしいが、慢心してはいけない。人生には成功も失敗もある。しかし、常にたくさんの希望がある」(二〇〇四年五月、サッカーのワールドカップ一〇年大会の南ア開催が決まって)
=いずれも6日付中日夕刊より抜粋

【きょうの一文・ことば】ネバー、ギブアップ! 絶対にあきらめないで戦い抜く。自分自身のため、チームメイトのためにも最後まであきらめてはいけないのです。チームが一丸となって。全力となって戦う。彼らに自信を与えることが私の自信にもなるのです=6日朝のNHKニュース〈グランパスとともに〉の中で。今シーズン限りで引退するストイコビッチ監督

【新聞テレビから】
☆『〈武功夜話物語〉巻二十一(7)織田信長と生駒氏の女 信長の五女、永姫(前田利長の妻)』(6日付、尾北ホームニュース〈その132 武功夜話を読む(須賀弘之)〉)
☆『〈報道ステーション〉マンデラ元南アフリカ大統領死去 「正義の巨人」世界が哀悼』(6日夜、メ~テレ)
☆『マンデラ元(南アフリカ)大統領死去 反人種差別ノーベル(平和)賞』『〈評伝〉獄中27年 南ア新生 志曲げず(ヨーロッパ総局・石川保典)』、『7カ月三女虐待死の疑い 豊橋・父逮捕 次女も死亡、関連か』(6日付、中日夕刊)
☆『「国父」悼む国民 マンデラ氏死去 「差別なくした」歌と踊りで冥福祈り』、『設定やり直し中国に要求 防空識別圏 米、撤回求めず』、『外務省職員放火認める 在コンゴ民主大使館』(6日付、毎日夕刊)
☆『〈特報・話題の発掘/ニュースの追跡〉秘密は必ず漏れる 厳罰法確信犯に通じない〝米と同じ道に〟〝技術的に困難〟〝狙いは市民側〟』、『甘利氏 TPP(環太平洋連携協定)会合欠席 がん治療 交渉さらに難航』(6日付、中日朝刊)
☆『中国防空圏拡大に反対 台湾総統、本紙と会見』、『愛知県警巡査部長を逮捕 収賄容疑 情報漏えい見返り』(6日付、毎日朝刊)

十二月五日
 参院の国家安全保障特別委員会がきょうの午後、特定秘密保護法案を与党などの賛成多数で可決した。
 ここで私に言わせてもらおう。
 この特定秘密保護法案とやら。実は法案を可決しようとしている与党、そしてこれは「天下の悪法だ。このままでは国民の知る権利、表現の自由が奪われる」などと反対しているマスコミ、学者、映画人…と皆、保護法案の内容自体をよく分かっていないような気がしてならない。
 デ、私の意見は消化不足の法案は廃案にすべきだ、の一語に尽きる。それでもというならば別に慌てることも無いので継続審議にしたらどうか、ということだ。きょうの国会での【教唆】についての議論を聞く限り、社民党の前党首福島さんの方が政府首脳陣より法律解釈という点で数段と優れていることがよく分かる。
 というわけで、私個人としては、この際、この保護法案は廃案にしてしまった方がスッキリして良い。安倍首相が「よく考えたら、主権在民の立場からもやっぱりやめた方がよいと判断しました」と廃案にすれば、それですむ気がするのだが。ニンゲンという生きものは、この辺りがよくわかっていなくて、それこそ戦争という泥沼に足を取られかねない。
 もうひとこと言わせてもらおう。これらの法律運用は余分なことをしなければならない分だけ、蛇足法案のような気がしてならない。こんなことに時間を浪費するなど、愚の骨頂で、そんな暇があったなら、東日本に行き、ボランティアのひとつでもしてきたらどうなのだ、と言いたい。
        ×        ×

 木曜日。午前中、いまでは毎週一回のノルマとなった社交ダンス教室へ。きょうは会場の都合の関係で草井公民館での練習となった。
 ジルバ、ルンバ、タンゴ、ワルツとこなし、自信が少しは出てきた。でも、この教室ではことし初となった〝チャチャチャ〟には正直、戸惑った。一年半前の第76回地球一周船旅のピースボート=ジャパングレイス号=船上では出来たのに。やはり、一年のブランクは大きく、なかなかうまくはいかなかった。
 でも、ステップを踏んでいれば、すぐに感覚は戻るはずである。ダンス仲間の〝たかちゃん〟が盛んにステップの踏み方を教えてくれるのに私の呑み込みが悪く、申し訳ない気がした。すぐ元に戻ると確信している。要は、習うより慣れろ、なのだから。

 練習さなかにカセットの調子が突然、おかしくなったが【カツ】を入れると、動かなかったのが動くようになった―とかで、「やっぱあ、モノにも心があるのよ」と言うことに。ダンスの方は下がったり、リンクする時にはパートナーに「おいで」といった気持ちで、と教えられたが確かにその通りでうまくいったのである。

【きょうの一文・ことば】
「今はすごくすっきりした気持ちでいる。本当に幸せな水泳生活を送れたと思う」「思っている以上に長い期間、第一線で競技を続けることができた。感謝の気持ちでいっぱい」=5日付中日朝刊〈「すっきりした気持ち」 競泳・寺川が引退会見〉の記事中、競泳女子背泳ぎのエースで昨年のロンドン五輪100㍍背泳ぎと400㍍メドレーリレーで銅メダルを獲得した寺川綾さん(ミズノ、29)

【新聞テレビから】
☆『金妍児(きむよな) ソチへ始動=冬季五輪フィギュアスケート女子で2連覇を狙う金妍児が今季初戦に挑む』、『〈訃報〉「演歌の花道」声 来宮良子さん(きのみや・りょうこ=俳優、ナレーター、本名桜井良子=さくらいりょうこ) 11月25日、肺疾患による多臓器不全のため死去、82歳』(5日付、中日夕刊)
☆『7月参院戦「違憲状態」 1票の格差 無効請求は棄却 広島高裁判決』、『与党 異例の委員長解任 民主2人 審議拒否を理由に』、『レーシック手術被害80件 09年度以降 矯正され過ぎ遠視、頭痛』(5日付、毎日夕刊)
☆『和食 無形遺産に決定』、『秘密法案きょう採決へ 参院委 与党、成立強行論も』、『基金元事務長を再逮捕 長野県警 1億3000万円横領容疑』(5日付、中日朝刊)
☆『防空識別圏 米副大統領「強い懸念」』『訪中 習主席、理解求める』、『首相あす採決強調 秘密保護法案 海江田氏「情報隠し」 党首討論 野党、慎重審議一致』『4野党欠席し公聴会』(5日付、毎日朝刊)

十二月四日
 本紙、ウエブ文学同人誌「熱砂」のテーマエッセイ(テーマは東京五輪)の作品が、きょう大津の眞鍋京子さんから〝協力者〟の中嶋泰子さんのパソコンメールで送られてきたので、さっそく公開させて頂いた。「熱砂」は私たちのウエブ文学同人誌ではあるが、ご高齢の眞鍋さん=滋賀県大津市・湖都の文学編集委員=の場合、作品の出稿が日ごろから手書きによるファックス送りだっただけに、なんだか中嶋さんが救世主のように思われた。
 届いた原稿は、やはり眞鍋さんならでは、【昭和のオリンピック】を感じさせる、時代がにじみ出た、とてもいい原稿だった。
 眞鍋さん、そして中嶋さん! 心からありがとう。

 きょうの中日新聞の夕刊。【元大関・琴光喜を逮捕】【新実死刑囚の妻を逮捕】【徳田議員の母逮捕】と、なんだか〝逮捕記事〟ばかりのオンパレードである。一つひとつの逮捕劇のなかに関係者しか知らない大変なドラマが潜んでいると思うと、切なくなってくるのは私だけか。

【きょうの一文・ことば】「特定秘密保護法は治安維持法と同じ言論統制法だ。取り締まりの対象があいまいで、拡大解釈されうる点が共通している。その先にあるのは戦争への道。何としても廃案にすべきだ」=4日付毎日夕刊〈治安維持法で2度逮捕の104歳 「秘密保護の先には戦争」〉の記事中、大阪府貝塚市の会社顧問、西川治郎さん(104歳)

 【新聞テレビから】
☆『名馬「オグリ」に乾杯 日本酒あすから予約販売』、『津は新しい故郷 被災一家農業再会』『もう1000日、でもまだ1000日 震災被災者 復興進まず悲嘆』、『元大関・琴光喜を逮捕 不法滞在者雇った疑い』、『新実死刑囚の妻を逮捕 オウム入信強要未遂容疑』『宗教色薄め若年層に照準 SNSで信者集め』、『徳田議員の母逮捕 選挙買収資金提供の疑い 徳洲会の「ゴッドマザー」』(4日付、中日夕刊)
☆『米、中国に運用撤回要求 防空識別圏 設定も認めず』(4日付、毎日夕刊)
☆『大震災1000日祈りを込めて』、『日本、高1学力回復続く 12年(実施) 数学7位、読解・科学4位=OECD(経済協力開発機構)が公表』、『タイガース44年ぶり 初期メンバー再結成』、『皇后さま児童文学懇談 ニューデリー』、『東京新聞の企画が大賞 平和・協同基金賞』、『中国防空圏容認せず 首相と米副大統領一致』、『学者の会反対2006人に 秘密法案「現代の治安維持法」 映画人も反対の声』(4日付、中日朝刊)
☆『〈3・11それから ドキュメントにっぽんの絆―震災1000日―〉大川小遺族の夫婦新居へ 友を慰めた亡き娘 成長した最期今知って涙』、『張成沢氏失脚か 北朝鮮ナンバー2 側近2人処刑 韓国情報』、『愛教大学長に後藤(ひとみ)氏を選出 東海初の女性』(4日付、毎日朝刊)

十二月三日
 きょうは、このところ折にふれ書きとめておいた何十冊ものメモ帳を最近のものに限ってあらためて読み返し、新たな小説執筆に当たっての入り口を探してみた。ただ、それだけである。
        ×        ×
 私は思う。
 人間社会にかぎらず森羅万象ものみな全てが日々、過去へ過去へと流れていく。だから「今」は消失のための存在に過ぎないのだ、と。ヒトの心だって、同じことだ。生まれたばかりの心が過去へ、と流れ、次々と消えていく。この瞬間、もである。実際、人間たちがこうして一人ひとり息をし、それぞれの意識をもって生きていること自体が脅威だが、こうした意識は大切にしなければ―とも思う。

 最近、町を歩いていて大方の人々の表情を見ていてつくづく、考える。
 この世に生きている人たちの大半は〝幸せ〟という表情が、顔に描かれておりバラ色の人生を過ごしているのだ、と。だが、ある日ある時、思いがけない事故に遭ったり、犯罪に巻き込まれたり、病魔に侵されたりして、その幸せも消えていくのだ、ということを。
 生きる、ということは大変なことなのである。
          ×          ×

 今日のニュースといえば、傍らにいる長女猫こすも・ここに、ユーチューブで〈コンドルを飛んでゆく〉と〈喝采〉を聴かせたやったことぐらいか。入院中の義母の看護のためリサイクルショップ「ミヌエット」でのボランティア同然の仕事を途中切り上げての舞の病院通いは相変わらず続いている。

【きょうの一文・ことば】「この国ではね。タイにいけば、シェルのような友人がいた。しかし彼も死んでしまった。いい人間は皆、早死にする」=3日付中日朝刊小説「雨の狩人」(大沢在昌)から
「きょう一番プロ野球に入って緊張しています。まさか背番号ひとケタを頂けるなんて。よかったです。残り少ない野球人生をここで全うしたいと思っています」=3日夜メ~テレ〈報道ステーション〉で。前ドラゴンズ選手で巨人に入団した井端選手

【新聞テレビから】
☆『「後見人」張成沢(チャンソンテク)氏が失脚か 側近は公開処刑? 北朝鮮』(メ~テレ3日夜、報道ステーション)
☆『冬 バトンタッチ 徳川園・サザンカ』、『帝銀事件再審請求終了 養子死亡で東京高裁決定』、『大須芸人ひとみちゃん奮闘 演芸場窮地を笑いに』、『ボランティアを演劇に 石巻と悩んだ笑った 名古屋で6日』、『円103円台半年ぶり 東京市場』、『徳洲会元事務総長を逮捕 虎雄氏元側近、横領容疑で』、『噴火「新島」2・5倍に 小笠原沖』(13日付、中日夕刊)
☆『デモ隊警察本部に集結へ タイ 緊迫再燃』、『原爆哀悼に感謝 両陛下 インド晩さん会』『半世紀前の訪問 現地紙の1面』(13日付、毎日夕刊)
☆『7野党、石破氏へ抗議』『デモ批判「暴言」と非難声明』、『認知症予防ロボ 開発に協力 ぎんさん娘相づち先生』、『「独立の父」に供花 両陛下、ガンジー廟訪問』、『モリコロ事務所閉鎖 万博から8年 合理化東京に統合』(3日付、中日朝刊)
☆『最悪の110万ベクレル検出 福島2号機 海に40㍍の井戸』、『えっ、これ全部でしょ 流行語大賞 初の4語』(3日付、毎日朝刊)

十二月二日
 ことしの流行語大賞が「倍返し」「今でしょ!」「じぇじぇじぇ」「お・も・て・な・し」の四つに決まった。「アベノミクス」は大賞にこそ、ならなかったが最終の十傑にまで残った。ただ私が審査員なら、この際、四つも五つも同じと判断。現にことしいい意味でも悪い意味でも〝アベノミクス効果〟があったことは間違いないだけに、大賞に加えただろう。

 朝からずっと本欄「熱砂」の作品集で既に発表済みである【カトマンズの恋】の英訳化に時間をさいた。ほかにも、いろいろすべき執筆や読書、義母が入院中の病院への舞の送り迎え、その他もろもろに追われたが、こうした私の努力にもかかわらず、妻の舞は私の執筆活動について〈大いなる暇つぶしよネ〉となかなか憎いことを言う。
 舞は私が見るところ、稀有の俳人、いや文学者であるだけに、時々アッと思わせる名文句をのたまうのである。

 ところで、このところご自身のブログで、特定秘密保護法案などに対するデモを「テロ」と例えた自民党の石破茂幹事長の発言内容に関連し、新聞、テレビなどのマスコミ批判がかまびすしい。そこで舞が言うには石破幹事長の考えを肯定しているとみられなくもない発言、むろんそれよりはずっと名文句と言っていいのだが。石破幹事長もブログでこう言えば良かったのに。と、いえなくもない。
 さて。そのことばとは。以下のとおりである。
―何も絶叫などしなくたって。主義主張は静かに言う。その方が効果はあるのに。

【きょうの一文・ことば】正論があった。〈百年前にも通用する作品だから百年後にも残るに違いない〉と、西村賢太「苦役列車」を挙げているのは何と宗教学者の山折哲雄。=2日付中日夕刊文化面〈大波小波〉「日本人の歴史認識」で、昭和の文人。

【新聞テレビから】
☆『〈フランス・ビューム村〉からのリポート 核廃棄物地下処分研究所 地下500㍍10万年の安全確保は可能か』(2日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『弁護団「DNA鑑定で無罪」 袴田事件 最終意見書を提出』、『中村区の元映画看板絵師100作品超す 鮮烈段ボール人物画 映画PRポスターや幕に』、『川上哲治氏の功績をしのぶ お別れの会』、『笹子トンネル事故1年慰霊式 悲しみ癒えぬまま』、『新幹線 北陸へ試験飛行』、『ウクライナ300人超負傷 デモ隊、市庁舎など占拠』(2日付、中日夕刊)
☆『中国、月着陸機打ち上げ 今月中旬到着予定 成功なら3カ国目』、『石破氏「テロ」発言謝罪 大音量デモ改めて批判』(2日付、毎日夕刊)
☆『師走の就活ラスト 「広き門」業種は狭く』『「好況」楽観は禁物 大学、学生に警告』、『NY列車脱線4人死亡 「カーブで減速せず』、『「絶叫デモ」重ねて批判 石破氏、テロ言及は撤回』、『富士山滑落1人心肺停止 山頂付近2人搬送、1人不明』(2日付、中日朝刊)
☆『松山 新人初の賞金王=2億107万6781円=』『(石川)遼に続いた早咲き21歳 3人目の2億円キング 視線は海外』、『森田晴れ晴れ初女王=1億2667万5049円=』『師の影慕い 花開く23歳』(2日付、毎日朝刊)

十二月一日
 日曜日。午後一番で例によって一週間分の買い出しのお供で妻と近くのヘルスバンクへ。
 
 ここからが、いつもと違った展開となった。
 舞は義母が入院している市内の病院へ。そして私は実母の住む実家へ、と二股に分かれた。「でも、おかあさん(私の母)が元気でおいでだから助かる。これでふたりとも倒れてしまったら、それこそ大変よ。おかあさん、サマサマなのだから」との舞の実感は、私もまったく同じである。
 でも、この世の人々は、皆そうした過程を経て、やがては消えゆくのだろうな、とふと思ったりすると寂しくなってくる。あとは運命の定めに従うよりない。今という〝とき〟を大切に、抱きしめて生きるほかないか。

 と思って実家に顔を出すと母曰く「たかのぶ! 庭の柿の木の伸びている枝を切ってくれないか。一人でやろうと思っていたのだけれど、ちょうどオマエがきてくれたので助かった」ときた。まさか、満九十三歳の母に枝切りをさせるわけにもいかず「ウン、わかった」と梯子をつかって思いもしていなかった〝重労働〟を押しつけられる羽目に。
 この間、母は「ハイ、その上の枝を切りなさい」とか「その枝はまだ切らない方がいいよ」などと私にイチイチ指示、最後の大きな枝を切りホッとした瞬間、左手親指付け根が枝を切った際、少し切れ名誉の負傷とあいなった。それにしても、母は強い。この調子なら、まだまだへこたれはしない―とホッとしたのである。

 いずれにせよ、若いころは、こんなこと少しも考えはしなかったものだが。とうとう私たちにも〝老老介護〟の日々が迫り来ているかもしれない。あとは、皆運命だ。ケセラセラでいくほかない。そうはいっても、なんとなく、いやんなっちゃう。昔の少年のままでいたかったのに。

♪初恋の空思い出す小守柿    凡茶
♪小守柿残して梯子仕舞いけり 小川玄
 夜、帰宅した舞に「それで小守柿一個、残しておいたわよね」と言われ、シマッタっと反省。残っていた七、八個の柿の実は枝を切ることに夢中になっていたせいか、全て切り落としてしまった。あぁ~、俺というものが。小守柿がいかに重要かは知っていたはずなのに。何という不覚をしでかしたことか。

【きょうの一文・ことば】この法案が可決された先に何があるのか。また、あの暗い時代に戻ってゆくのか、80歳になってこの先が長いとも思えない俺は、自分の事より、若い世代の事が心配だ。幸い俺たちは、70年近くの平和な時代を享受し、東北の町を先の事も考えず、無一文で無鉄砲に東京に出てきたが、何とか家も建て、仕事もしてこられた。若い人たちに伝えてくれ。時代をしっかり見ろ、と。=しんぶん赤旗日曜版1日付〈秘密保護法案衆院強行可決 「反対」急増 政治のたくらみ目離すな〉の記事中、俳優の菅原文太さん

【新聞テレビから】
☆『ピクシー=妖精の意、J1名古屋グランパスのドラガン・ストイコビッチ監督(48)= 地元に別れ』、『10億円着服認める供述 6000万円横領容疑 (長野県建設業厚生年金基金)元事務長再逮捕へ』、『〈この人〉米中枢同時テロ跡地の「タワー4」を設計 槇文彦さん(85歳)』、『デモ解決「信頼を」 タイ(インラック)首相、日本向け会見』、『中国船無免許で操縦 9月 名古屋の貨物船衝突 被告、外国乗務も初』、『「秘密法案絶叫デモはテロ」 自民・石破氏がブログ掲載』(1日付、中日朝刊)
☆『■比台風で日本人全員の無事確認』、『Sカレ=マーケティングを学ぶ大学生が新商品のアイデアを競う「スチューデント・カレッジ=1位に青山学院大』、『両陛下の到着をシン首相出迎え インド訪問』『愛子さま12歳 バスケ部で親善試合出場』(1日付、毎日朝刊)

08/4/26