生きてゆく人間花たち/四月の唄

平成二十五年四月三十日
 「マンサニージョの恋」(クリックしたら、見られます)=全国書店とアマゾンで発売中
 
マンサニージョの恋
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 このところのニュースは、やはりあの猪瀬直樹東京都知事が二十七日付米紙、ニューヨーク・タイムズとのインタビューでライバルのイスタンブール(トルコ)を批判したと疑われる軽率発言をしたことだろう。日頃の人を食ったような態度から、なぜかそのうち何かをしでかすのではと予感していたが案の定、私に言わせれば彼の傲慢な態度から出るべくして出た発言である。ニュース報道を読んだり聞いたりする限りでは、彼はインタビューに答えて以下のような発言をしたという。
―イスラム諸国で人々が共有しているのはアラー(神)だけで、互いにけんかばかりをしている。

 猪瀬氏はこの発言が表面化した後、昨日のコメントでは「私はIOC(国際オリンピック委員会)の行動規範第一四条を十分理解しており、これまでも順守してきている。今後も尊重し順守していく。記事の焦点が、あたかも東京が他都市を批判したとされているが、私の真意が正しく伝わっていない」としていたが、きょうになり一転。「不適切な発言があったことは事実でおわびをしたい」と謝った。私が見る限り、彼はこのところチト有頂天になり過ぎだっただけに、いい薬になった。

 彼のひごろの行状を見る限り、あらゆることに対して謙虚さがたりない。彼の発言を聴くとき、私には何ごとにつけ〝上から目線〟の態度に見えてしかたがないのである。もっと庶民の目線でいかなければ、今回の〝事件〟は、そんなことをふと思っていたところに噴いて湧いた。さすがはニューヨークタイムズだ。敏感に核心部分を掴んで、読者に問題提起した。たいしたものだと思う。
 トルコのクルチ青年スポーツ相が短文の投稿サイト「ツィッター」で述べた「発言は公正さを欠き、失望させるものだ。五輪運動の精神に反している」と遺憾の意を表したというが、その通りだと思う。猪瀬氏自身は、人間の浅ましさが出た点を大いに反省すべきである。

 きのうは、このほか、【あーあ、やんなっちゃった】と歌う社会風刺で知られたウクレレ漫談家の牧伸二さんが未明に大田区田園調布本町の多摩川に架かる橋から転落、病院に運ばれたが間もなく亡くなった。自殺とみられ、78歳だった。一方では、広島市で開かれた織田記念国際最終日のきのう、京都・洛南高三年の桐生祥秀さん(17)が男子100メートル予選で今季世界最高となる日本歴代2位の10秒01の快記録をマークして日本中の話題をさらった。

【記憶に残る文・ことば】「東京、大阪に次ぐ『三男坊主義』から決別」「世界のナゴヤ 本物ナゴヤ ぬくとい(温かい)市民」をキャッチフレーズに「市民が住んで自慢になるまちをつくりたい」=30日付中日夕刊〈「三男坊主義に決別」河村市長が2期目初登頂〉から

【新聞テレビから】
☆『皇太子さま晩さん会に オランダ女王主催』、『都知事一転 発言を謝罪』『トルコ批判「不適切だった」』、『連続不審火数件認める タイヤに火 安城の容疑者』(30日付、中日夕刊)
☆『米紙に「イスラム教国は互いにけんか」 猪瀬氏 他都市批判か IOC、規定順守求める』『「真意伝わっていない」猪瀬氏』、『日ロ領土交渉再開合意 首脳会談共同声明 石油・ガス分野で協力』、『かさむ費用嘆く自治体 ウインドウズXP更新 東海各地対応急ぐ』(30日付、中日朝刊)

四月二十九日
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 午後十時半過ぎ。
 NHKテレビで続く「日本・ロシア首脳共同会見」の実況生中継。ソ連を訪問した安倍首相とプーチン大統領が「(日ロ平和条約交渉の再スタートなど)双方受け入れ可能な解決策を加速させる」と約束している。このところ北朝鮮の核開発、弾道ミサイルの発射問題はじめ対韓国、中国間でも竹島、尖閣諸島の領土領海問題が悪化するなど日本を取り巻く関係があまり良くないだけに、両首脳の発言を聴きながら、なぜだかホッとする自分がそこにはいた。竹島、尖閣諸島問題ともに外交努力で解消されないものかと願うのは私だけではなかろう。

 きょうは「熱砂」同人で詩人でもある牧すすむさん(琴伝流大正琴弦洲会の会主で大師範・倉知弦洲さん)率いる恒例の〝弦洲会春の宴〟が小牧駅前のラピオ5Fあさひホールで開かれ、私も見させて頂き、小牧市議会では初、県下でも現在ただ一人の女性議長でもある川島公子さんともども、ゲストとして挨拶する栄誉まで賜った。
 川島さんとは、小牧在任当時から「ガミちゃん」「川島さん」の間柄で随分長い付き合いだ。あのころ彼女は、こども会活動で活躍され、いつもミニバイクに乗って小牧通信局を訪れ、実のある情報提供をよくしてくださり私はそのつど助けられた。その〝カワシマさん〟が今や、天下の女性市議長なのである。

 さすがに手慣れたもので「大正琴が愛知(大須)で生まれた」歴史に始まり、倉知会主の下、きょうの出演者全員が日本はむろん、世界各国との音楽交流の礎を担っている点などにつき分かりやすい挨拶だった。
 続いて女性アナウンスの「伊神権太さまは、〝マンサニージョの恋〟という本を出版されました」との案内で舞台に立った私は「この小説は、地球一周の船旅をヒントに書き上げ3話からなります。最後の〈道化師〉に、大正琴の演奏会の場面が出てきます。何を隠そう、皆さまをヒントに描きました。船旅では、平和や幸せの基本が〝お母さん〟の存在と音楽交流にあることを実感しました。皆さま、きょうは本当におめでとうございます」などと挨拶させていただいた。

 この後は晴れ姿に輝く女性たちに請われるまま、本にサインをさせて頂いたが、皆さん一人ひとりが私に近づいて「サインしてもらえ本当に嬉しい」「ゴンタさんの本、先生(倉知会主)から伺っていたので読ませて頂きました。よかったです」「繰り返し、読んでます」「すてきな本でした。これからも、どんどん書いてください」「もっと、激しくてもいい」などと声をかけられ、改めて書いてよかった、と心底から思ったのである。
 特に第1話の〈マンサニージョの恋―女たちの船上ララバイ〉で男女が恋におちる場面がたまらない、と口々に耳元に囁くように話しかけてくださったのが嬉しかった。第2話の〈淡墨桜のやうな〉の中の今は亡き小説家・宇野千代さんとの問答、そして〝人間が炎上してゆく〟場面同様、力を入れて書いたカ所だからである。

 この日は、引き続き川島さんと小牧市内のしゃぶしゃぶの店で食事をしながら歓談、久しぶりに昔の思い出に話が弾んだ。帰りには彼女の出身地・佐賀の名酒〈ほのか〉と「絵筆のいらないキャンバス」(文芸社)すべての女性に捧げるメッセージ小説「加奈子のノート」(新風舎)など著作4冊も頂いた。
 驚いたのは「ガミちゃん、私の今の足、何だか知っている? こたえてみて」とおっしゃるので「(公用車は別に)昔のまま、ミニバイクですか」と応えると「一歩前進して、いまは125CCのオートバイに乗ってま~す。病院は歯医者さん以外は一度もかかったことありません。健康優良児なのだから」ときた。
 公ちゃんらしいナ、と思った。
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 けさの毎日新聞(29日付)の〈虹のパレット〉、中村文則の「タクシー運転手とアザラシ」が、すこぶるいい。さらさら、さらりと分かりやすくユーモアがあり誰もが経験しがちな、しかも興味を引く内容で筆力もある。訳の分からない文体よりも、何げない日常を感性豊かに表現している。こちらの方が当世はやりの小説よりも数段上である。

【記憶に残る文・ことば】「式典まで開いて、踏んだり蹴ったりじゃないかと思う。沖縄への認識を改めてもらいたい」「基地はなくならず、むしろ強化された。憲法の理念は沖縄では実現されなかった。さらに九条が変われば、沖縄はもっと悪くなる。戦争になれば、基地のあるところが攻撃されるのだから」=29日付中日朝刊、「沖縄よみがえる屈辱 主権回復の日 平和憲法遠い理念」から。沖縄県民の声

【新聞テレビから】
☆『沖縄屈辱の日 怒りの1万人集会』『主権回復 政府が式典』『首相「決意新たに」』、『参院選補選 自民圧勝 山口 与党、夏の目標63議席』、『愛西市長に日永氏初当選』(29日付、中日朝刊)
☆『皇太子ご夫妻、オランダへ出発』、『抗議の中「主権回復」式典 首相「未来への決意」』『沖縄で1万人集会』『〈解説〉改憲へ地ならしか』、『春の叙勲4099人 俳優倍賞千恵子さん(71) 多くの観客に勇気』

四月二十八日
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 政府はきょう、〝四月二十八日〟が一九五二年にサンフランシスコ講和条約が発効した「主権回復の日」に当たるとして「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」を東京都内の憲政記念館で開催した。
 一方、本土復帰の七二年まで米施政権下に置かれた沖縄では、この日を「屈辱の日」と呼んできているだけに、記念式典には反発の声も多く仲井真弘多沖縄県知事は当然のように式典には欠席。代わって高良倉吉副知事が出た。
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 新聞によれば、江南市内の曼荼羅寺境内のフジの花に続いて名古屋市東区・徳川園では赤やピンク、白など鮮やかなボタンが見ごろを迎えている。ついこの間までの桜(ソメイヨシノ)に続いての花々の共演が今はたけなわ、といった観でこの世はなんてステキなのか、とつい見とれてしまう。そろそろ紫陽花も見ごろを迎える。

 ライトアップされ、ステキな姿態を現したフジの花々とライトアップを楽しむふたり=曼荼羅寺境内フジ棚で
 

 

 デ、今宵は曼荼羅寺のフジの花を見に私の母と舞を誘って出向いた。
 92歳の母は境内のフジ棚一角にあるステージを確かめると「20年ほど前には、このステージによく立ったもので懐かしい。こうして、ここに来るのも久しい。それにしてもライトアップされたフジがこれほど美しかったとは」と感嘆の声をもらしていた。私自身も、こうした形でライトアップされたフジの花は初めてだけに、感動。紫色のはずのフジが、まるで白い雲のじゅうたんのように見える。

 私はそんなフジのいろんな表情をビデオにも納めた。アップしたフジの花々を目の前に、そのモノ言わぬ妖艶さには圧倒されたのである。シロと紫、黄色のそこはかとなき造形の妙にも圧倒され、なんだか貴婦人のような、いや〝フジの尊厳〟とでも言えるようなものを感じた。

【記憶に残る文・言葉】戦に負きてぃ土地取らりてぃ(戦争に負けて土地取られ) 今やフェンスぬ国境(今はフェンスの国境ができた) 普天間ぬ天やいちやてぃん(普天間の空はいつも) 心休まる日やねえらん(心の休まる日はない) あがたぬ世やアメリカ世(フェンスの向こうはアメリカで) くがたや大和とぅアメリカ世(フェンスのこちらは本土とアメリカ) わしたウチナーやまあいちゅうが―(私たち沖縄はどこ行くの?) ウチナ―やウチナ―どうやいび―る(沖縄は沖縄なんだ)=28日付中日朝刊〈4・28「主権回復の日」 祝えぬ沖縄痛みを歌う〉普天間から(1番のみ)

【新聞テレビから】
☆『4・28「主権回復の日」 祝えぬ沖縄痛みを歌う 基地押し付け「屈辱の日」』、『つかの間飯舘の夜 避難区域で特例宿泊』、『働き手2割が60歳以上 1192万人 10年で300万人増 総務省12年度調査』、『佐野洋さん死去 推理作家「華麗なる醜聞」84歳』(28日付、中日朝刊)
☆『「拉致」解決求め東京で2000人集会 署名1000万人超報告』、『春の褒章に723人 シンガーソングライター=紫綬褒章 松任谷由実さん(59)ら』、『白馬岳雪崩1人不明 岐阜のパーティー 3人救出 長野』、『首相の車列 都内で追突(安倍首相にケガはなかった)』(28日付、毎日朝刊)

四月二十七日
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 土曜日。大型連休初日である。
 昼間、中高時代からの良き友・お祥(正しくは石田祥二さん=前愛知北農協組合長、現会社社長)から電話が入る。「オイ、いがみ! おまえの本「マンサニージョの恋」を、本屋さんに注文しておいた。やはり取り寄せる、とのことで手元に届くのは連休明けになりそうだ」と有り難い言葉だった。持つべきは友とはよく言ったものである。

 そのお祥と電話をするうち、彼は言いだした。
 「あのな、いがみ。〝財産の三分割〟って、言葉を知っているか。オレが学んだ早稲田大学で星野長七先生(商法)が最後の授業で社会に巣立ってゆくオレたち学生を前に、しみじみとこれにちなんだ言葉を分かりやすく話して教えてくれたのだよ。
 それは、な。〝給料の三分割〟ってやつで、君たちが社会にでたら三分の一は読書、三分の一は生活、そして残る三分の一は貯蓄として生かす。このことを守るように、とだ。俺は学生時代授業なんて、ろくすっぽ聞きもしなかったが、この言葉だけは胸に刻んで生きてきた。本当に立派で尊敬できる師だった。俺はその後、先生の教えを守り通してこれまで堅実に、いやバカ正直に生きてきた。だから、今の幸せがあるのだよ。いまだに本は誰よりもよく読んでいる」と。

―私はこの言葉を聞き、やはりお祥はたいしたものだ、と思った。法律に詳しいお祥は、もう一言「法律は〈二股公約〉だ」との言葉も教えてくれた。法律は解釈次第で右にも左にも転んでどうにでもなる、という意味で私は受話器越しに耳を傾けながら「なるほど」と思い、なんだか短時間で大学の授業を受けたような、そんな新鮮な錯覚にまでとらわれた。ありがとう、お祥さん。
 お祥といえば、私たちが志摩半島で両方の親に無断で〝駆け落ち逃亡記者生活〟を密かに決行して大騒ぎになった際、青春映画顔負けのメロドラマ同然、ふたりで涙にくれていた志摩の阿児町鵜方の新聞社通信部まで飛んできて励ましてくれた、当時、ただ一人の味方だった。その日、お祥がどれほど俺たちの気持ちを慰め、助けてくれたことか。あの若き日々のことは忘れない。

 この木曽川河畔の町、江南市では数少ない名物のひとつである前飛保の曼荼羅寺公園のフジが見ごろを迎え、けさの中日新聞でも一面で「春風にそよぐ藤棚が甘い香りで包まれた」と写真入りで報じていた。
 記事によれば、ことしは春先の温暖な気候で例年より十日ほど早い開花だという。来月六日まで「江南藤まつり」が開かれており、期間中は夜間もライトアップするというだけあって、人気を集めそうだ。
 というわけで、午後九時過ぎになり突然、わが恋人で妹でもある彼女に「行くぞ」と声をかけ曼荼羅寺公園へ。目にも鮮やかな、まんまる月夜の下(暦の上では、実はきのうが満月)、誰にも撮れないライトアップされた妖艶なフジをカメラに納めようとしたが、既にライトアップは終わり、一帯は暗闇と化していた。あ~ぁ、と思い帰宅したが、誰かサンは昔からそういうナンダカ怖そうな、探検でもできそうなところが大好きなだけに、「しっかり調べてからこなくっちゃあ」と文句を言いながらも結構満足そうだった。
       ×        ×
 話は舞い戻るが、きょうの午後二時過ぎ、「お久しぶりです。わかりますか? ステキな本出版されおめでとうございます」と私の携帯に、謎の女性とおぼしき方から、いきなりショートメールが入った。
 相手の携帯番号にも心当たりがないので「ありがとう。小牧。尾張一宮。能登。志摩。松本。大垣。大津。東京。名古屋。このエリアですか。ヒントを教えてください。」「岐阜が抜けていました。あとで4、5人、名前あげさせて頂いていいですか。」とメールを2度打ち返すと、しばらくして「刈谷の渡辺です。ダンス少しご一緒と船上でごんたさんのほんもって写真撮っていただきましたよ(原文通り)」の返事。
 あ、なんだあ。刈谷の渡辺さんだったのか。灯台下暗しとは、このことで私はさっそく「よく覚えています。その節はありがとうございました。記者時代の人ばかりに頭がいってしまい、失礼しました」とメールを打ち返し、しばらくしてから彼女に電話を入れ、懐かしい船上生活に話が及んだのである。今後は互いにピースボート関連の集まりなどの連絡が届いたら連絡しあうことを確認し電話を切った。

 きょうは、このほかにも私の著書「マンサニージョの恋」を読んだある女性が「読んでいてなんだか不思議な感じがした」と話しているとの声も聞いた。不思議な気がした―との指摘は、既にほかにも数人から伺っている。私自身、書き進めるうちに不思議な陶酔の世界に入っていったことは間違いないのだから、それはそれでよいと内心、嬉しく思っている。

【記憶に残る文・ことば】ボクは音楽の力を信じてこれからも歩いていきたい=27日夜、NHK総合テレビ〈SONGS〉で「ミュージック」作詞・作曲者の〝アイデンティティ〟山口一郎さん
 ♪…痛いほど本能で踊って 青いという劣等感捨てて 痛いほど本能で踊って……痛みや傷や嘘に慣れた 僕の独り言 疲れた夜と並び 吹く風君の頬へ……(Aoi 2013)
   
【新聞テレビから】
☆『エッセー漫画共感続々 どん底大人女子の好み!? 壮絶人生赤裸々「励まされる」』『稽古総見「うれしかった」 蒼国来2年半ぶり国技館』、『開山祭に雪 上高地一部入山禁止』、『GWラッシュ始まる』、『飛行機♡女子セントレアにも 「空美(そらみ)」飛び回る プロ並み撮影機材 私だけの一枚狙い』(27日付、中日夕刊)
☆『主治医と相談重ね 雅子さまオランダ訪問へ 「ご回復のきっかけに」』(27日付、毎日夕刊)
☆『江南藤まつり開幕』『江南藤まつり写生大会 きょう午前9時から受付』、『「男依音頭」を初披露 作詞・作曲倉橋寛さん、歌は松田敏来さん 5月1日』(27日付、尾北ホームニュース)
☆『フジのシャワー 江南 曼荼羅寺公園』、『中華航空機事故慰霊式 19年寂しさは消えない』、『「尖閣は核心的利益」 中国政府、初めて明言』、『トヨタ系8社増収増益 14年3月期見通し 円安、通年で効果』、『公立校教員840人が体罰 被害児童・生徒1890人 文科省緊急調査 2次調査6月にも公表』『中部6県で被害292人』(27日付、中日朝刊)
☆『金融庁 米MRI(ネバダ州に本社がある資産運用会社)の登録抹消 1365億円消失か 顧客保護命令 監視委が強制調査』『昨年から配当滞る』『契約者「あの時やめておけば」』、『競走馬逃げた!! 笠松→各務原・捕獲』(27日付、毎日朝刊)

四月二十六日
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 新調の首輪に満足そうに胸を張るシロちゃん。
 

 わが家の次女猫、シロちゃんの鈴つきの首輪が知らぬ間に、これまでの「赤」から、ちょっと上品な赤は赤でも微妙に「チェック柄の赤」に代わった。息子のせいで新しい首輪は、彼がアマゾンから購入したものだった。それにしても、シロちゃんはむろん、長女猫のこすも・ここちゃんも幸せ者だ。シロちゃんのチェック柄首輪は、新年度が始まったのを機会に息子がプレゼントしたらしい。
  
 そういえば、きのうは日本中で新入社員が生まれて初めての給料をもらった日に違いない。だれにだって初任給には思い出がある。私はどうだったか。確か嬉しくて母親にいくらかを渡した気がする。会社によっては、一緒に食事会か何かをして新入社員たちの前途を祝する励まし会をしたところもあるに違いない。そうした社は前途有望といっていい。

 きょうは午後、日ごろから地域社会にとけ込んだ取材活動を続けるコミュニティ新聞【尾北ホームニュース】の本社へ。
 津田悦夫編集長にお会いして私の連作長編小説「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)の紙面化をお願いしたが、津田編集長は「やってみましょう。ここ江南からマンサニージョの〝火の手〟が上がるといいですね」と温かい返答で心強く思ったのである。こうした地域に根差したコミュニティペーパーは日刊紙に挟み込んで配られるだけに効果はかなりあるはずだ。
 さて。どんな読者の間で、どんな反応が出るのか。いまから大変、楽しみである。

【記憶に残る文・ことば】……▼銃をめぐって、オノ・ヨーコさんが先月、ネットで「この国に平和を」と訴えていた。夫のジョン・レノンが凶弾に倒れて33年、この間に米で105万7千人が銃で殺されたという。それほどの人が血みどろで息絶えた事実は只事ではない=4月26日付、朝日・天声人語から抜粋

【新聞テレビから】
☆『チェルノブイリ事故27年 悲劇フクシマで最後に ウクライナなどで追悼行事』、『地滑り崩落広がる 浜松・発生から3日』、『2人の死刑執行 千葉の暴力団組長射殺』、『浜岡原発 5号機揺れ想定の倍 中電推計 南海トラフ地震で 津波対策完了 1年3カ月遅れ』(26日付、中日夕刊)
☆『シリアのサリン使用「確信」 米、対抗措置を検討』、『安城タイヤ放火男逮捕 連続事件と関連捜査 器物損壊容疑』(26日付、毎日夕刊)
☆『老朽化対策3社100年試算 高速道改修最大10兆円 50年の無料化困難』、『大津絵初期の繊細美 最古級の作品発見 大津市歴史博物館、展示へ』、『66歳尾崎将 エージシュート62 日本ゴルフツアー初』、『野口、世界マラソンへ 10年ぶり』、『B787運航停止解除 全日空、日航 6月再開へ 米当局』(26日付、中日朝刊)
☆『日露首脳が定期協議 外務・防衛会談も 首相訪露時、合意へ』、『クロアシアホウドリの楽園に』『八丈小島 野生化ヤギ駆除』(26日付、毎日朝刊)

四月二十五日
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 それにしても何としたことか。つい先ほどCBCテレビのNEWS23で知ったが、ジュネーブで開催中の2015年の核拡散防止条約再検討会議に向けた第2回準備委員会で南アフリカが24日、「核兵器の人道的影響に関する共同声明」を発表。「いかなる状況下でも」核兵器が再び使用されないことが人類生存のためになる、と訴えた。あ~ぁ。それなのに、だ。アジア代表団によると、日本だけが「いかなる状況下でも」の文言にこだわり、この部分を削るよう求めて賛同国に加わらなかったというのだ。
 天野・駐ジュネーブ軍縮会議政府代表部大使は「段階的に核廃絶に向けた手続きを重ねるという日本政府の方針とは違った。将来、同種の声明が発表される際には、賛同できることもある」としているそうだが、被爆国として、それもただ一国、賛同国に加わらない、ということは納得できない。

 「バタやん」の愛称で親しまれ、「大利根月夜」や「かえり船」「島育ち」など数々のヒット曲で国民的に知られた演歌歌手、田端義夫さん(本名・田端義夫さん。三重県松阪市出身)が東京都内の病院で亡くなった。九十四歳だった。
 日本相撲協会が大相撲夏場所(5月12日初日。東京・両国国技館)の新番付を発表。それによると、先場所11勝した隠岐の海が新小結となった。島根県出身者の新三役は1892(明治25)年夏場所(6月)の谷の音いらい121年ぶりだという。
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 きょうは、朝から晩まで結構飛び回る一日となった。
 まず、週に一回の社交ダンスのレッスンで江南市民文化会館へ。ジルバ、タンゴ、ルンバの順にステップを踏んだ。先日、今池であったダンスパーティーで見たあの華麗なる人々に比べたら、とても「まだまだヒヨッコ」だが、これでも自分ではナントカ極めるつもりでいる。内心、70歳ぐらいまでには、そこそこ踊れるようにと思っている。幸い、先生が分かりやすく教えてくださり、かつ仲間もいい方ばかりなので、そのうちきっと開眼する日がくる―と自らに言い聞かせている。

 江南市内のガソリンスタンドで給油とエンジンチェックをして頂いた若者、ヨシムラさんと雑談するうち、彼の「根尾村出身です」の言葉に私の「マンサニージョの恋」の第2話〈淡墨桜のやうな〉を話題に話が弾んだ。樹齢千五百年の淡墨桜に話が及ぶと「へえ~ぇ、淡墨桜ですか。ボク、よく知っています。本巣市根尾の出身ですから。本、買って読ませていただきます」とまで話してくれ、嬉しく思った。
 
 午後。市内の音楽画廊喫茶「音彩」へ。ここの主人が私の著書を自らのフェイスブックで紹介してくださっているーと聞いていたためお礼を述べ、同時に初歩的なことではあるがどうしたらそのフェイスブックを見ることが出来るか、を聞くためだった。フェイスブックの使い方が今ひとつ分からなかったためだが、検索名を教えて頂き私の本が紹介されている画像を見たときは、有り難さと嬉しさがこみあげ恥をしのんで直接お会いしてうかがって良かったナ、と思っている。これまで大変な失礼をしていた。

 きょうは、このほか、妻に言われるまま銀行へ。ここでカードをつくってもらう手続きをするなど結構、バタバタした一日となった。

【記憶に残る文・ことば】「志定まれば氣盛んなり」(吉田松陰)=25日付、後藤正敏さん(愛知県江南市、音楽画廊喫茶「音彩」マスター)のフェイスブックから 

【新聞テレビから】
☆『尼崎脱線事故8年 遺族ら現場で追悼 悲しみあの時のまま マンション今も傷痕 歴代3社長夏にも判決』、『田端義夫さん死去 94歳 バタやん、「かえり船」』、『北朝鮮から望郷の50年 寺越さん「ふるさと考えない人いない」 母親が手紙を公開』(25日付、中日夕刊)
☆『開城団地を巡り対話「公式提案」韓国が北朝鮮に』、『〈文芸時評〉村上春樹の新長編 突きつけられた幼稚さ 田中和生(文藝評論家)』(25日付、毎日夕刊)
☆『石棺葬る巨大ドーム チェルノブイリ事故27年 密閉作業15年に完了』、『首相、閣僚の参拝容認 靖国問題「脅かしに屈しない」』、『輸入品の価格変動リスク回避 牛産地「飼料自給」進む 滋賀など玄米で試行』(25日付、中日朝刊)
☆『台湾でも鳥インフル 中国渡航の男性 本土以外で初』、『鹿沼暴走事故地裁判決 成人の母も賠償責任 (てんかんの)薬服用 監督怠る』、『東北電が東電に賠償請求へ 原発事故で売電量が減少』(25日付、毎日朝刊)

四月二十四日
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 きょうは朝から、ずっと雨、雨、雨の一日となった。
 私は本来、雨は大好きなのだが…。きょうの雨は何かしら私の心の動きを、いや、一日の活動そのものを封じ込めてくるような、そんな気がしてしまう。なぜなのか。どちらといえば〈嫌いな雨〉、私の足を止める〈妨げの雨〉といってよい。
 雨といえば、浜松市天竜区春野町の茶畑裏で先日起きた地滑りで土砂が流れ込んだ杉川の洪水を防ぐため静岡県が工事していた仮設水路がきょう未明に完成したというが、朝から降り出した雨は強まる一方で、現地は新たな崩落に警戒を強めているという。

 雨のなか、私は横笛の稽古で名古屋まで出向いた。帰りに本屋さんにでも、と思ったが、これだけの強い降りにはつい気分までが失せ、きょうのところは無理しないで帰宅した。お天気次第とは、このことか。天気の良し悪しは、人の心をまで微妙に変えたり動かしたりする。
 帰ると、愛猫のこすも・ここも家を出た時と寸分たがわず同じ形で私のデスク傍らの特定席で丸くなって寝ていた。私が帰って「かえったよ」と声をかけても目さえ開こうとしない。

 ボストン・マラソン連続爆破テロ事件。その後の米捜査当局の調べに対して、訴追されたチェチェン系米国人で弟、ジョハル・ツァルナエフ容疑者が「イラク戦争とアフガニスタン戦争を理由とする反米感情がテロの動機になった」と供述。イラク、アフガン戦争が動機だった可能性が強まってきた。また爆弾の作り方は国際テロ組織アルカイダ系のオンライン雑誌で学んだ、とも話しているという。
 また兄タメルラン容疑者と弟、ジョハル容疑者のチェチェン系家族が、歴史に翻弄された「流浪の民」だったことも米ABCなど各メディアで報じられており、米捜査当局はチェチェン民族の苦難が、両容疑者をイスラム過激主義に走らせた、との見方を深めている。ふたりの父親でチェチェン人のアンゾルさん(46)=ロシア南部ダゲスタン共和国在住=は、ソ連時代の中央アジア・キルギス出身。ソ連の独裁者スターリンは第二次大戦中の1944年、北カフカスのチェチェン人を「ナチスドイツに協力した」として中央アジアに強制移住させた歴史の脅威があり、アンゾルさんも故郷を追われた一族のなかで生まれ育ったいきさつがあるという。
 そして。一家は91年のソ連崩壊後、チェチェン共和国に帰郷しようとしたが、独立派武装勢力とロシア連邦軍の紛争が激化したため断念し、キルギスにとどまり、母親でダゲスタン出身のズベイダットさんの親せきを頼ってダゲスタンに渡り、半年後に難民の資格を得て米国に移住したいきさつがあるという。まさに民族と国の歴史の海に翻弄されるなかで、このボストンテロは憎しみを生み、起きた、といってよいのだ。

【記憶に残る文・ことば】「アフガニスタンで米兵に殺された犠牲者のほとんどは罪のない人たちだ」=24日付中日夕刊〈ボストン・テロ〉米国の戦争に反発 ジョハル容疑者 動機供述から

【新聞テレビから】
☆『iPS技術さらに進歩 筋細胞効率よく大量に 名大・京大 2週間で成熟 「筋ジス」再現にも成功』、『学力テスト一斉実施 小6・中3 4年ぶりに全員参加 全国228万人』、『東証一時1万3700円 4年10カ月ぶり』(24日付、中日夕刊)
☆『「イラク、アフガン戦争が動機」ボストンテロ ジョハル容疑者供述』『ソ連時代故郷追われチェチェン紛争で米移住 歴史に翻弄された一家』、『津波桜 今年も咲いたよ=宮城県女川町』、『APにハッキング 「米大統領けが」偽情報配信』、『アップル10年ぶり減益 1~3期 スマホ競争激化響く』(24日付、毎日夕刊)
☆『遷宮自前ヒノキ復活 700年ぶり宮域林から社殿用材 伊勢神宮植樹実る』『90年前開始200年計画「完全供給」目標に』、『「原発は危険」なお8割 全国調査 事故から2年、高止まり』(24日付、中日朝刊)
☆『35人学級化再検討 文科省 学テで効果分析』、『イカ漁一斉休漁へ 円安、燃料高騰で』、『島森路子さん死去 「広告批評」元編集長 66歳』(24日付、毎日朝刊)

四月二十三日
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マンサニージョの恋
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 午前10時17分、新聞記者時代のそれこそ私が心酔する大先輩Kさん=名古屋市在住=から突然、私の携帯に留守電が入った。
 確認すると「ごんちゃん、先日は有り難い葉書をありがとう。さっそく、ごんちゃんの小説を買って読みました。きょう23日付の朝日新聞にごんちゃんの書評が載っていたのでご存知かとは思いますが、電話させていただきました。村上春樹と同列で載っていたのですばらしいな、と思いました。がんばってください。応援しています。では。バイバイ」という内容だった。
 あわてて電話を折り返させていただくと、「清水良典という文芸評論家、なかなか、いい点、突いている。ごんちゃん自身のためにも、読んでおくといいよ。期待しているからね」というものだった。私はその温かく、優しく、かつ熱く、厳しい声に身震いしたのである。ありがとうございます。Kさん! 
 私はその足でコンビニまで行き、けさの朝日新聞を買い求めた。
 
 何を隠そう。私が岐阜総局(現岐阜支社)兼北方通信部の任務を終え社会部に上がった昭和53年7月に「君が、かの有名な〝ごんた君〟か。これからは〝ごんちゃん〟〝ごんちゃん〟と呼ばせてもらう」と最初に声をかけてくださった人が、当時、社会部一、二を争う敏腕記者・Kさんだったのである。
 Kさんは、私が岐阜在任時代に岐阜県庁汚職の実態を糾明するため、足を棒とし夜討ち朝駆け取材でしばしば自宅を訪ねたデカがなぜか、歌舞伎に詳しく「ガミちゃん、あんたは憎ったらしいヤツだけど、どうしても憎めない。義経千本桜のなかの〈いがみの権太〉そっくりだよ。ちょうど苗字も伊神だし」とよく言われたことを知っておいでで、そのせいもあってか社会部に着任し会うが早いか、そう決めつけてきたのだった。あの一言がなければ、今の「伊神権太」は存在しなかったに違いない。

 で、読んでおくといい、とKさんに指摘された書評を以下に印し、今後、私自身の〝自重の鐘〟としたい。
―伊神権太の『マンサニージョの恋』(幻冬舎ルネッサンス)は、小説家でもある元新聞記者の私小説連作である。文士の自覚がつい自己陶酔に流れがちなのだが、終盤近く東日本大震災に接しジャーナリストとしての自らの存在意味を問い、うろたえるようになって、初めて小説らしくなってくる。私小説は主人公のプライドが崩壊し揺らいでこそ感興が湧くものだ。出会った人物がみんな温かい理解者であるというご都合主義を禁じて、もっと厳しく他者との対峙を描いてほしい。

 Kさんは、おそらくこの書評を読んでおいた方が君自身の今後のためにもよい―との親心から私に電話をしてくださった、そんな気がしてならない。〈自己陶酔〉と〈もっと厳しい他者との対峙〉。清水良典氏はおそらく、このことを駆け出しの小説家である私に言いたかったのだろう。
 ただ、私からひと言いわせてもらえば、「マンサニージョの恋―女たちの船上ララバイ」そのものへの記述を、どんな酷評でも良い、たとえ一行でもよいので書いてほしかった。それから、村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』だが、見出しにある「失われた世界 名古屋」はその通りだ。だが、全てを肯定する文学評論などありえない。少しベタベタすぎる。村上のいくつかの弱点、盲点を指摘してこそ、日本文学界に冠たる【清水良典】、すなわち日本を代表する真の文芸評論家ではないか。
        ×        ×

 きょうは今から十八、十九年ほど前、大垣時代からの知人でもある女性に会いにかつて過ごしたことのある一宮の駅まで出向いた。ここのJR尾張一宮駅の改札口で会う約束だったためだが、互いに年はとっても互いに目的意識をもって生きていこうよ、ということになった。
 放送作家でもある彼女は何を隠そう。昨年の地球一周の船旅出発に当たって初めて手にするビデオ撮影につき、わざわざ私に特訓をしてくれた、その女性である。私より三歳も年上だったとは、きょう初めて知った(これまで年齢なぞ、聴いたことがないので)。まだまだガーデニングを含めた園芸を中心に、植物の時代考証などにつき大学で教鞭に立ったり、講演をしたりされているだけあってやはり若々しい。
 一緒に名鉄百貨店内七階のレストラン街で食事をしながら懇親。きょうは互いに早々に別れたが、帰宅すると妻曰く「女は家事があって忙しいのだから」と。その目は、相手のことを十分に考えて行動しなければ長続きはしないわよ、と言っているようだった。

 妻の舞が中日ドラゴンズにいたころから大好きだったDeNAのブランコが対巨人戦で2打席連続の本塁打を打ち、今シーズン早くも12号本塁打を量産、この調子だと、どこまで本塁打記録が伸びるのか。楽しみでもある。サッカーは、イングランド・プレミアリーグで香川真司が所属するマンチェスター・ユナイテッドが2季ぶりに優勝した。

【記憶に残る文・ことば】書くほうはがんばってゐます。ほとんど毎日徹夜。ますます訳の分からん小説を書きつづけてゐます。評判はますます悪いので、ますます分らんやつを書くつもりです。(バカにしてやがる!)=23日付毎日新聞夕刊〈若き(安部)公房自信と不安〉から

【新聞テレビから】
☆『消えゆく南吉の池 生誕100年惜しむ半田市民 埋め立て会社「意見を聞いて開発」』、『中国船8隻尖閣領海に 海保警告 国有化以降で最多』、『国会議員168人靖国参拝 保守系増え過去最多 中韓、一層反発か』、『ジョハル容疑者 最高刑は死刑 ボストン・テロで訴追』(23日付、中日夕刊)
☆『華やぐ山あい 点描 郡上の芝桜』、『情報小出し不安誘う単語解決策提示 オレオレ詐欺 心理戦巧み 呼び出し型 金運んだ後緩む心』『金融機関声掛けに法的根拠「何に使う?」被害防ぐ効果』『「急ぎで必要」信じないで』(23日付、中日朝刊)
☆『〈毎日文化センター〉名古屋で初 猫づくしの連続講座 パート1、来月18日(土)開始』(23日付、毎日朝刊)

四月二十二日
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 きのうの話だが、けさの朝刊によれば、東北各地で二十一日、季節外れの雪が降った。仙台管区気象台によると、山形市や福島県会津若松市で六センチ、福島市で三センチの積雪を観測。仙台市でも一センチ積もり、同市の四月下旬としては一九四七年以来六十六年ぶりの積雪になったという。
 中日新聞朝刊はこの様子を『福島県三春町では日本三大桜の一つ「三春滝桜」が雪化粧。友人と一緒に訪れた栃木県日光市の看護師義塚江里さん(26)は「雪と桜が一緒になったところを見られるとは……』と『白銀の三春滝桜 福島』の見出しと写真入りで報じている。

 米国ボストン警察のデービス本部長がCBSテレビに出演し、先にボストン・マラソン連続爆破テロに関連して逮捕、拘束したチェチェン人の容疑者二人(兄弟)=うち兄は死亡=は別の攻撃も準備していた、と述べた。具体的な内容は明らかにしていないものの兄のタメルラン容疑者(26)が死亡した現場では拳銃やライフルのほか、圧力鍋で作ったものなど爆弾六つが見つかっているという。さらに逃走中の銃撃戦では爆弾を投げつけていたほか、未使用の爆弾を車で運ぶなど、この話を聞く限りでは実行犯と断定されても不思議ではない。
 一方で、重体で入院中の弟、ジョハル容疑者(19)は米国の市民権を持ち、テロ組織との関連はいまだに証明されないままだ。このため、イスラム過激思想に傾倒したとみられる兄タメルラン容疑者が主導し弟を引き込み、ジョハル容疑者はその指導下にあったのでは、との観測が広がっている。いずれにせよ、背後関係や動機には不明な点が多く、解明が望まれる。私にはふたりの背後には何かが介在しているような気がしてならないのだ。

 元愛知県警小牧署長(当時、全国最年少署長)でのちに福岡県警本部長など数々の要職を務められた横浜市在住の広畑史朗さんから懐かしい葉書をいただいた。「拝復 懐かしい方からの来信は嬉しい限りです。谷奥さん経由で拙文をご笑覧いただき恐縮しました。ご高書『マンサニージョの恋』は早速ネット書店で求めましたので、今取りかかっている本を読み終え次第に次の通勤電車内読書とします。前に賜った『懺悔の滴』は抒情豊かで味わい深いものでしたので、今回も今から愉しみにしています。……」といった内容。
 広畑さんならでは、の愛を感じたのである。ありがとう、ヒロハタさん!

【記憶に残る文・ことば】市民にちょこっとでも喜んでもらい、世界に名古屋ありというメッセージを出していきたい=22日付中日夕刊〈一夜明け、局長級幹部を集めた初会議で・河村3選名古屋市長〉

【新聞テレビから】
☆『河村市長「民意応える」 名古屋市長選から一夜』、『円 100円に迫る 東京市場 G20声明 緩和容認で』、『韓国外相訪日中止 首相の靖国奉納に反発』、『ボストン 心の傷いやす時 テロ犠牲者ミサで追悼』、『米インディカー 佐藤琢磨日本人初V』(22日付、中日夕刊)
☆『河村氏大差で3選 名古屋市長選 「庶民革命」に支持 藤沢、柴田両氏及ばず 投票率39・35%』『23万票減 対立より対話を』、『中川・女性不明 元勤務先の夫婦逮捕 遺棄容疑 南知多で遺体発見』、『清洲駅でも呼び出し詐欺 一宮の男性 1800万円被害 尾張で3件連続同一犯』
 
四月二十一日
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 名古屋市長選挙はやはり、減税日本の河村たかしさん(無、現)が42万7542票を獲得、他の新人二候補を寄せつけず大差で圧勝して三選を決めた。投票率は39・35%。市議会解散の是非を問う住民投票のトリプル投票となった二年前の前回(54・14%)に比べ、14・79ポイント減。四年前の前々回(50・54%)からも11・19ポイント減だった。

 春のダンスフェスタのひとコマ
 
 
 

 名古屋の今池グランドダンスプラザで、この地方の「春のダンスフェスタ」があり、参加した。参加というより、終盤になって設けられた見知らぬ愛好家同士の〝巡り会いタイム〟をのぞいては、サンバ、ルンバ、チャチャチャ、スロー、ワルツ、タンゴの紅白戦やルンバのコンテストなどの見学で時は過ぎていった。ダンスを見守る人の間では「ヒ・サ・ヨさん! がんばって」の声も何度か―
 赤、緑、紫、ブルー、黄色…と、女性ダンサーのきらびやかな衣装はむろんのこと、男性のタキシードに蝶ネクタイ姿にも圧倒された。それに踊る社交ダンスも半端じゃない。どうしたら、あれほどまでに華麗、かつ、よどみなく舞うことが出来るか、と思うと自身が情けなくもなってきた。それでも、敗北感を感じながらも内心では「今に見ていろ」との思いが一層強くなったのである。夜遅く帰宅。

 久しぶり。きょうはフェイスブックの近況欄に以下のようなことを書き記しておいた。
【4月21日、ヒ・サ・ヨ現象】
 みなさん! お久しぶりです。「マンサニージョの恋」が空高く飛び立てそうな予感がしてきました。これも応援のたまもので、あと1押し、いや2押し、3押しとよろしくお願いします。
 予感は先日も【あなたはだれ?】で触れた通り、3連作のなかの第1話〈マンサニージョの恋―女たちの船上ララバイ〉のヒロイン・風美久世に魅せられ最近「私、ヒ・サ・ヨかもね」といった声をあちこちで聞き、この〝ヒ・サ・ヨ現象〟が流行語のように日に日に増えつつあるのを実感するからです。この現象、先日熱海で再会した船上仲間を着火点に各地の社交ダンス仲間、一般読者の間でもスソ野を広げ始めました。
 ちなみに第2話〈淡墨桜のやうな〉のヒロインは真美、第3話〈道化師〉はユカです。そして、この激しいラヴ・ストーリーを支える女性たちとして奈津美、アカリ、ルナ、テルさん、ヨシエ、幸子……ら。ステキな女性ばかりが登場することもお忘れなく。
 もしかしたら、この先マミやルナ、テルさん現象が起きるかもしれません。ぜひ、この本を書店かアマゾンなどで手にされ読者の輪がますます広まれば、と思います。きょうはここいらで。引き続きよろしくお願いします。
=「マンサニージョの恋」(連作長編小説、幻冬舎ルネッサンス)に見る一匹文士の目

【記憶に残る文・ことば】棋士にとって厳しい現実を突きつけられた。ただ(棋士の)五人は全力を出し切ったと思う。胸を張ってほしい。=21日付、中日朝刊〈トップ棋士も打つ手なし 電王戦ソフトに敗北 第5局〉の中の日本将棋連盟・谷川浩司会長の話

【新聞テレビから】
☆『清張代表作に「お断り」「日本の黒い霧」スパイ説否定 文芸春秋遺族指摘受け』、『津波から命守る対策 消防団活動に時間制限 沿岸30市町導入・検討 東海の自治体本紙調査』、『TPP日本参加合意 カナダなど11カ国7月に交渉合流』、『四川地震 死者150人超 負傷5800人 家屋倒壊、150万人被災』『がれきの中必死の救出』(21日付、中日朝刊)
☆『鯛と日本人 日本人の食習慣と美意識にかなった魚』(21日付、中日・サンデー版〈世界と日本〉大図解シリーズ№1091)
☆『60年ぶり、ウ飼い再現 新川の浄化願い 清須』、『人間敗れる 将棋・電王戦』『三浦(弘行八段)「危機感じるべきだった」 将棋・電王戦プロ棋士「完敗」〈解説〉ソフト、「詰み」で優位』(21日付、毎日朝刊)

四月二十日
 「マンサニージョの恋」(クリックしたら、見られます)=全国書店とアマゾンで発売中
 
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 午後十一時過ぎ。たった今まで見ていたNHKBSプレミアム〈神秘の北極圏・北欧大沢たかお氷河の島へ ホッキョクグマ大追跡…〉には感動というか、私自身が現地に出向いてありとあらゆることを徹底的に調べ尽くしたい、そんな衝動にかられた。自然界に生きる同じ同胞としてホッキョクグマたちとの無言の会話をしたい。
 かつての私なら(いや今でも、と思ってはいる)、馬力にかけては誰にも負けなかっただけに、すぐにでも現地に飛んで行きたい衝動にかられた。相も変わらず隣で黙ってテレビを見る彼女には「オイッ! 一緒に行こう」と言ったが「ハイハイ、もう。すぐ、その気になってしまうのだから」といった顔をしている。
 でも、彼女は何も口には出さない。私はいま。少しだけ酔っているのかもしれない。

 きょうは穀雨(こくう)。穀雨 百穀をうるおしたまえ春の雨―で始まる中日新聞朝刊の四コマ漫画〈お―い栗之助〉が微笑ましくて好い。

 朝刊といえば、新聞やラジオ、テレビを読んだり聞いたり、見たりしていて今、一番気になるニュースは、やはり米国で十四日に起きたボストン連続爆破テロ事件である。各メディアとも捜査当局は十九日未明にロシア南部出身のチェチェン人容疑者二人(兄弟、いずれもイスラム教徒)を発見し銃撃戦となり、近郊のウォータータウンまで追跡し兄を拘束した(搬送先の病院で死亡)などと報道。十九日夜(日本時間二十日午前)には逃走していた弟も逮捕したという。
 ただ、この犯人追跡逮捕劇。ビデオ映像に映っていたというだけで、何故に連続爆破テロ事件の犯人と断定できるのか。どのメディアも、その点の決定的証拠報道が欠落している。第一、犯行の動機らしきものが何一つ解明されていないではないか。あくまで容疑者として報道しているのだからいいだろう。それよりも他社に遅れを取るわけにはいかない―と犯人を二人だけに決めつけているのでは。私の目には、ふたりを犯人と決めつけての報道は突っ走り過ぎ。危ない気がしてならない。
 捜査当局は当然ながら、今後容疑者ふたりの動機や外国武装勢力との関係の有無など背後関係の解明を急ぐことになるだろう。

 もし、この後になって国際テロ組織のアルカイダなどから全く別の犯人グループが犯行声明をしてきたなら、どうするのか。確かに容疑者の一人、弟の方が「圧力鍋のように見える爆弾を警官に投げて応戦した」との報道もあるにはあるが、これだけでボストン連続テロの犯人と決めつけるには無理がある。今後の推移を見守るほかない。
        ×        ×
 妻(舞)が愛栄通りで営むリサイクルショップ「ミヌエット」店内でチョット変わった趣向の催し、【大道芸人による楽しいステージ】を企画したので私も見せて頂いた。

 舞の求めに応じてボランティアで出演してくださったのは、岐阜市在住の介護士で昨年東京であった2012年全国青年曲芸大会・舞台パフォーマンス部門でナント〝日本一〟の栄誉に輝いた、〝ジャグラー3Ta(サンタ)〟という変わった名前の24歳の若者。この日は店内中央の緑のカーペットをステージにお手玉から棒ふり、空中駒回し、曲乗り…と見事な芸が出るわ、出るわ。集まった女性たちは圧倒された様子で見守り、時の過ぎゆくのも忘れるほどでアンコールの声まで飛び出した。
 このステージ、市民にたとえ僅かでも文化の薫りを楽しんでもらう、のが狙い。昨秋から毎月一回のペースで店内で開いている〈ちいさな音楽会〉を、今回に限っては〝ジャグラー3Ta〟さんの理解と協力もあり、めったに見ることの出来ない大道芸に切り替え実現。いつものボランティア、〝としこさん〟の名司会で、日ごろ家事に追われる女性たちが集まり、何もかも忘れての楽しいひとときとなった。
 拍手喝采のなか、楽しく進んだ大道芸
 
 
 

 見る方もドッキドキ、鮮やかな曲乗りを披露する〝ジャグラー3Taさん〟
 

【記憶に残る文・ことば】草いろいろおのおの花の手柄かな(芭蕉)三文が霞見にけり遠眼鏡(小林一茶、金銭俳句)=NHKラジオ第二「カルチャーラジオ・詩歌を楽しむ」〈あるがままの俳人一茶〉から

【新聞テレビから】
☆『ボストンテロ 逃走の弟逮捕 重傷で搬送 別の3人拘束』『親族「兄は問題児」弟は成績悪化』、『787運航再開許可へ 米連邦航空局 新バッテリー承認』(20日付、毎日夕刊)
☆『逃走中の弟を逮捕 ボストン・テロ』『近郊民家で銃撃戦 別の3人拘束情報』『容疑者裏庭のボートに 銃声で緊迫逮捕に住民安堵』『容疑者 友人「温和な性格」レスリング部で主将も』、『四川でM7・0 山崩れや火災 負傷者600人超に』、『宝塚音楽学校 希望胸に入学 101期の40人』(20日付、中日夕刊)
☆『テロ容疑者1人死亡 ボストン連続爆破 銃撃戦1人逃走 チェチェン人の兄弟』『ボストンテロ 住宅街未明の銃声 民家回り逃亡容疑者捜す』『容疑者「米国に友人いない』、『松園展 待つは美人画 きょう名古屋で開幕』、『裸男の熱気激突 飛騨・古川「起し太鼓」』、『育休3年/待機児童5年でゼロ 成長戦略「女性」柱に 首相方針』、『高校生の6割「9条改正反対」 日高教調査「自衛隊は合憲」急増、4割』(20日付、中日朝刊)
☆『〈くらしナビ カルチャー〉スタイル&ファッション 名門の変身期待と当惑 「サンローラン」デザイナー交代』、『医療・雇用・育児・重点策 成長戦略第1弾 安倍首相が表明』、『抱っこで歩く→赤ちゃん泣きやむ 理研チームが検証 「皮膚感覚」「運ばれる感覚」リラックスに関係』(20日付、毎日朝刊)

四月十九日
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 夜に入り、米連邦捜査局がボストン・マラソン連続爆破テロ事件で十九日未明(日本時間同日午後)になり、写真を公開して行方を追っていた容疑者二人をボストン近郊で発見し、銃撃戦の末、一人を拘束した=その後、転送先の病院で死亡=とのニュースが各メディアから流れてきた。

 一日を終え。きょうは、とても疲れた一日だった。
 午前中、このところやることが多過ぎて顔を見せていなかった実家へ。母に元気な顔をみせたあとは、とって返して私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」への短編小説1編の編集公開作業に午後四時ごろまで、かなりの時間を費やした。
 公開といっても、日常業務の合間を縫って原稿を何度も読み、そのうえで作業を進めるわけで、それほど長くはない短編小説でも結構、時間はかかってしまう。
 とはいっても、同人たちにとって本紙(ウエブ文学同人誌「熱砂」)は自らの作品を発表する〝貴重な土俵〟となるだけに、主宰で編集長も兼ねる私としては、アップの作業にはかなりの時間を費やし私自身、納得するまで何度も読むことにしている。
 
 そして。公開作業をやっと終えた私は、今度は名古屋へ。以前から求めに応じて約束していた、ある人物と会うためで、一緒に食事をしながらの話も家庭内の話につき相談に乗ってほしい―という、深刻極まる内容だった。少々込み入ってもおり、その方のことを思い真剣に耳を傾ければかたむけるほど、わが神経もかなり疲れたのである。かといって、本欄執筆をパスするわけにも行かず帰宅後は再び、こうしてペンを走らせているのである。
 このところの睡眠不足もあって書きながらウトウトを繰り返す連続だけに、我ながら情けない。ペンもなかなか進まない。
 なんだか、このまま全身が〈ことり〉と睡眠モードに入ってしまいそうな、そんな気配さえある。

 それでも、きょうは「伊神権太殿」あてで嬉しい便りがわが家に届いた。日本プロ麻雀連盟の中部本部長という要職にある、あの木村東平さまからで「伊神権太様 お元気ですか」で始まる書簡には、三月二十九日に眼の手術をされやっと落ち着かれた処にもかかわらず、先月末に書店で私が書いた本「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)を購入し完読。感銘しました―などと書かれていた。
 そればかりか、自ら教えられている麻雀教室=11教室、生徒は300人=では「ホワイトボードに〝マンサニージョの恋〟〝伊神権太〟と記し、中日新聞社におられたことや日本ペンクラブのこと等々をお話し申し上げました」とも。つくづく「ありがたいことだな」と感謝した次第である。
 そういえばキムラトンペイ(木村東平)さんには、かつて私が新聞社の文化芸能局在職時に女性レディース教室を立ち上げる際に大変、お世話になった。

【記憶に残る文・ことば】「爆弾テロは人々を殺し、傷つけた。だが米国の魂は奪えない」「悲劇が起きたが、ボストンは不屈だ」「米国は皆さんと共にある。あなた方は(悲劇を乗り越えて)もう一度走りだす」「(テロの犯人を)必ず見つけ出し、裁きを受けさせる」=19日付中日朝刊、米ボストンで開かれた連続爆破テロ犠牲者の追悼式典で。オバマ米大統領。

【新聞テレビから】
☆『長寿世界一 木村(次郎右衛門)さん=京都府京丹後市=116歳に うなづき「ありがとう」』、『ボストン連続テロ 容疑者2人の画像公開 現場近くにリュック置く』、『乗用車が全焼 運転席に死体 本巣の淡墨公園』(4月19日付、中日夕刊)
☆『連続爆破テロ 「ボストンは不屈」 米大統領、追悼式で決意』、『デフレ脱却大事だけど… 吉野家値下げ消費者は 懐にやさしくてグ~』『「景気回復の実感まだない」』(4月19日付、中日朝刊)

四月十七、十八日
 きのう、きょうと熱海に行ってきた。
 昨年、第76回ピースボートによる102日間地球一周の船旅でご一緒した船友仲間のうち社交ダンス有志を中心に旧交を再会して回想しよう、という試みが実現した。久しぶりに見た船友たちは、皆、元気はつらつ、新たな人生にたくましく船出していることが、よく分かった。
 この日は熱海市内のニューフジヤホテルに関東地方を中心に東海、関西からも計三十四、五人が集結。ダンスホールを借り切っての社交ダンスを楽しんだほか、夜は懇親を兼ねた食事に続き、再びダンスに興じ次いで室内での二次会を兼ねた雑談会…、と楽しいひとときはアッというまに過ぎ去っていった。この間、中日新聞・東京新聞の熱海通信局長、斉藤記者が多忙のところを割いてわざわざ取材に来てくれ、みな感激。記念すべき一日となったのである。
 そればかりか、夜の懇親会の席では、この日の会の代表でもある山田さんが、私が書いた連作長編小説「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)を出席者全員にPRしてくださり、うれしかった。やはり、皆さん、地球一周という共通の目標を達成した方々ばかりだけに、どこかで相通じるものがある。みんなイイひとばかりだ、とつくづく思う。
 懇親の場で私の本を手に「皆さん! 読んでください」と呼びかける山田代表ら

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 〝貫一お宮之像〟とお宮の憂愁と哀愁に満ちた像=熱海の海岸にて

 そして。きょうは、と言えば。午前中、みんなそろって熱海七湯めぐりをしたあとは自由行動に。私は、せっかく〝熱海の海岸〟に来たのだからと尾崎紅葉の小説「金色夜叉」の舞台で知られる海岸線を1人、無言で空と海を見ながら〈熱海のかぜ〉にふかれて歩いてみた。ほどなくすると視界に【貫一お宮之像】が。話には聞いていたが、初めて目にするリアルなそのふたつの像を前に私はしばし、立ち尽くした。
 特にお宮の顔には、なんとも言えない柔らかな哀愁が漂っており、同じ観光で通りかかった女性たちも「いい表情だわ」と圧倒された様子。「貫一も、ずいぶんハンサムだよね」「でも、せっかく学生服を着ているのに〝鉄さび〟が浮いているのが気になるわ」といった女性の声が、印象深かった。
 銅像の周囲には、かつての〝貫一、お宮〟と言ってもいい高齢のふたり連れの姿が引きもきらない賑わいぶり。気が付くと、私は幸せそうに通り過ぎる人々を目の前に【熱海の海岸散歩する貫一お宮の二人連れ 共に歩むも今日限り共に語るも今日限り】とひとりで口ずさんでいた。

 夜ならば、夜かぜに打たれて、こう言うところだ。
―可いか、宮さん、一月の十七日だ。来年の今月今夜になったならば、僕の涙で必ず月は曇らして見せるから、月が…月が…曇ったらば、宮さん、貫一は何処かでお前を恨んで、今夜のやうに泣いていると思ってくれ
        ×        ×

 帰宅すると、きのうの朝刊「中部の文芸」欄に続いて、けさの朝刊「みんなの本」コーナーにも写真入りで私の著書「マンサニージョの恋」が大きく紹介されており、嬉しく思った。念のため、アマゾンをチェックしてみる。やはり、新聞の影響はとてつもなく大きい。「マンサニージョの恋」がハーレー・クインの向こうを張って、またまた17位にランクされていた。

【記憶に残る文・ことば】宮に似たうしろ姿や春の月(尾崎紅葉の門人、小栗風葉の句)=貫一・お宮のブロンズ像横の〈金色夜叉〉の碑文から
 1つ1つの積み重ね。次の目標は351です。長いこと待たしてしまいましたが、本当にきょうはありがとうございました。=中日ドラゴンズの岩瀬仁紀投手。神宮球場でヤクルトを6―3で下し、前人未到の350セーブを達成したあと、ヒーローインタビューに応えて

【新聞テレビから】
☆『ボストン・テロ 監視カメラに不審人物 米メディア逮捕報道撤回』『猛毒送付容疑で男逮捕 米当局、大統領らへ計3通』、『視界は広く スー・チーさん スカイツリーへ』、『中部ペンクラブ文学賞 「風の訪れ」猿渡さん=名古屋市瑞穂区の猿渡由美子さん、「じゅん文学」71号掲載=に』、
☆『スー・チー氏 大統領就任強い意欲 「軍と協力、改憲目指す」』、『トヨタHV(ハイブリッド車) 500万台突破 世界販売15年7カ月で達成』、『春は空からやってくる 北ア・涸沢 山開き準備』、『雅子さまオランダ訪問へ 11年ぶりの海外公務 ご夫妻で国王即位式』(18日付、中日朝刊)

四月十六日
 バクダッドなどイラク国内各地で連続テロがあり三十七人が死亡したと思ったら、今度はボストン・マラソン会場のゴール地点付近で大きな爆発が二回起き、八歳の男の子を含む三人が亡くなり、百四十人以上がけがをして病院に運ばれた。うち十七人が重体だという。
 この日はアメリカの独立戦争が始まった日。ボストンは「愛国記念日」で休日となっていた。それはそうと、この世のなか、まったくもってどこもかしこも混沌としており、何が起きても不思議でない。

 米連邦捜査局(FBI)など警察当局は、ゴミ箱のなかで見つかった爆弾装置などから〝爆弾テロ〟とみて捜査を始め、専門家もテロとの見方で一致している。だが、現時点で実行犯の特定に結びつく証拠や犯行声明はなく、イスラム過激派やアルカイダなど国際テロ組織のしわざなのか、それとも米国内の組織か、グループか、個人かといった犯人像は絞りきれてはいない。
 現在は現場からいち早く逃走したサウジアラビア国籍の人物の捜査などを進めているという(ただ、この人物は入院中だ)。まさか北朝鮮が仕組んだ、とは誰も思ってはいないだろう。でも、北朝鮮と国交のある外国人テログループを密かにボストンマラソンの日に合わせて投入することが絶対、ないとも言いきれまい。

 これまでの調べによると、最初の爆発はゴール直前の道路わきで発生。十二秒後に約百メートル離れた場所で二回目の爆発が起きたという。爆発は優勝ランナーがゴールした三時間後だったが、後続の市民ランナーが走っていたことは確かだ。そればかりか、ほかにも五つの爆発物が見つかったとの情報もあり、実態解明が望まれる。
 実行委員会によれば、大会には実に二万三千三百二十六人が参加。うち二百三十八人が日本人参加者で百七十九人が完走したという。日本大使館と在ボストン領事館で日本人が巻き込まれていないかどうか安否の確認を進めている。
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  昨年5月~8月にかけ私が乗船した第76回ピースボートによる102日間地球一周の船旅。この船上でともに社交ダンスを学んだ人たちを中心とした船友仲間たちが明日、あさっての二日間、熱海のニューフジヤホテルに集まる。ホテル側がダンスホールを開放してくれる、とのこと。どんな会になるのか楽しみだ。
 会では私の本「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)も売ってくださる、とのことで素直に「ありがたいことだ」と思う。題名の通り、船上のラヴロマンスだけに少し恥ずかしく、あすは顔を出すのに勇気がいるが、なかには私を弟同然に可愛がってくれていた祥子姉さんが早くも「ゴンタさん。もっと高尚なもの書いてくれなきゃあ」とお怒りのようだ。
 でも、もう一人の姉さん八重ちゃんが「気にしない。気にしない。面白いじゃない。人間って、そんなものだから。あの通りよ。よく書かれているわ」と言ってくれているので、もし祥子姉さんから鉄砲玉が飛んできたら、八重ちゃんの懐に飛び込んで逃げることにしよう。作者の私としては、船内ドラマを、ラヴロマンスを含め書いただけで、ここで真相について話すわけにはいかない。
 ただ、このところ、いち早く読んでくださったダンス仲間や船友のなかには「あの小説に出てくるヒロインの風美久世。ヒ・サ・ヨは私かも、よ。だって、私そっくりなのだから。本当に私だったら、あなたどうする?」といった話がちょくちょく、ちまたに出てきていることも確かだ。一人でも多くの読者が「自分がヒ・サ・ヨなのよ」とたとえ冗談にせよ言ってくれる、と言うことはある面で作者である私の狙いが当たった、ともいえ今後の動きに期待したい。
 ただ、真相については永遠にノーコメントとだけ答えておいた方が無難な気がするのである。

 最高裁は今日、水俣病未認定患者の遺族の訴訟上告審で水俣市の女性を水俣病と認める判決を言い渡した。最高裁のこうした認定は初めて。愛知県稲沢市では刃物を持った乗用車窃盗容疑男が同居女性を人質に取り屋根に逃げていたが午後八時四十分ごろ、愛知県警警察官が突入、身柄を確保した。男と女にケガはなかった。同県警は女も犯人隠避の疑いで逮捕した。
 さらに夜遅くメ~テレの報道ステーションを見ていると、パキスタンとの境界部分のイラン南部でM7・8の地震が起き、数百人が死亡したという。まさに、この地球上は一瞬一瞬が動き人々はむろん、この世に生きる全ての生が見えない〝神の魔手〟によって翻弄されている。それでも人間たちは生きてゆかねばならないのだ。

【記憶に残る文・ことば】「僕と彼の間に介在したのは役者という言葉だけ。世間一般の方に分かるように説明をと言われても無理」=16日付中日朝刊〈三国連太郎さん死去 父子をつないだ「役者」〉長男・佐藤浩市さん感慨にじませ語る、から

【新聞テレビから】
☆『北朝鮮 韓国に「最後通牒」』『正恩氏の写真焼却批判』『南北境界線付近 米軍ヘリが墜落』、『ボストン・マラソンで爆発 3人死亡、140人超負傷』『ゴール付近連続 テロで捜査 重体17人』『声明、特定証拠なし 犯人像絞れず、単独説も』『邦人被害情報なし 首相』、

☆『大統領に僅差でマドゥロ氏 ベネズエラ政情不安も』『チャベス氏路線民意分断 野党候補 再集計を要求』『ニコラス・マドゥロ氏 バス運転手から元首』、『連続テロ37人死亡 イラク地方選を妨害か』、『あすサッチャー氏葬儀 15億円投入 英世論二分』、『景気判断 全域引き上げ』『日銀報告 東海、持ち直し鮮明』(16日付、中日朝刊)

四月十五日
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 新聞休刊日で朝刊はなし。もう、とっくの昔に〝新聞記者〟という現役時代は離れながらも、なんだかホッとする一方で毎朝の楽しみが削がれてしまったような、寂しい気持ちにかられた。かといって、連日の取材、整理業務に励む新聞記者にも、新聞を配るお店にも当然、休みは必要である。

 夕刊によれば、相変わらず北朝鮮のミサイル発射という〝暴走〟が危惧され国際社会が強く自制を求めるなか、日本ではミャンマーの「民主化の顔」と言ってもよく現在は最大野党国民民主連盟(NLD)のアウンサンスーチー議長(67)が27年ぶりに来日し、京都大学で「ビルマの社会変革と女性参加」について講演したニュースが伝えられている。
 また強盗殺人を犯した過去を隠して成功した事業家を鬼気迫る演技で演じ、人間の内にある善と悪を見せた「飢餓海峡」、松川事件を題材とした「にっぽん泥棒物語」、さらには「復讐するは我にあり」など数々の映画出演で知られた三国連太郎さんが東京都稲城市の病院で急性心不全で死去した。90歳だった。

 三国連太郎さんといえば、1988年から始まった「釣りバカ日誌」シリーズで釣り好きの建設会社の鈴木社長役で共演者、西田敏行さんとの名コンビぶりが知られ、この人気シリーズは実に22作にも及んだ。息子に俳優の佐藤浩市さんがいる。
 こんな、三国連太郎さんを中日新聞本紙夕刊は〈三国連太郎さん死去 役極める「怪優」 「釣りバカ」広く親しまれ〉の見出しで報じ、「怪優」の言われについては評伝で「個性的な風ぼうを持ち味に、シリアスですごみのある役から喜劇まで縦横無尽に演じ続け、役を究めようとしてのめりこむ性分から〝怪優〟の異名を取った」と説明。
 三国さんの死に関する記事で何より印象深かったのは、俳優有馬稲子さんの『映画「夜の鼓」で共演したとき、三国さんから殴られるシーンがありました。三国さんは本気で私を殴り、夢中になると前後分からなくなっていました。日本の名優の一人がいなくなって本当に残念です』との言葉。
 そして、もうひとつ。評伝で紹介されていた「怪優」の真骨頂を示すエピソードである。それは『映画「越後つついし親不知」で佐久間良子さんを襲うシーン。撮影の何日も前から佐久間さんを避け、口もきかなくなった三国さんは、本番では目を充血させ、よだれをたらして飛びかかった。佐久間さんは後年、「思わず身震いしてしまって…。役作りのすごさを教わりました」と明かしている』の部分である。

 きのう蒲郡で海沿いの遊歩道を結構歩き夜遅く帰ったせいか、きょうは朝の起床時にそのまま、ずっといつまでも寝ていたい衝動にかられた。でも、きょうは前から予約してある歯医者に行かなければと馴染みの歯医者さんまで出かけ、虫歯の治療をしてもらって帰る。

【記憶に残る文・ことば】万事において我に師匠なし(宮本武蔵)=15日付中日夕刊、「〈紙つぶて〉我に師あり 野依良治」から 

【新聞テレビから】
☆『北の挑発抑止日米連携 首相、国務長官と一致』、『桜と屋台息のむ競演 春の高山祭』、『三国連太郎さん死去 個性派演技「飢餓海峡」90歳 「釣りバカ」共演誇り』『神山監督「演技に妥協なし」東海の関係者、痛む』、『スー・チーさん京大で講演 社会改革女性から』『東海の同志らに「民主化道半ば」集会に150人参加』、『大垣市長に小川氏4選』、『銀行もドライブスルー 大垣共立銀、長久手に開設』(15日付、中日朝刊)
☆『北朝鮮に自制要求 日米外相 週内 実務者協議』『首相、連携を確認』『BBC学生に紛れ北朝鮮潜入 3人が8日間取材 大学「放送中止を」』『米朝対話実現に非核化確認必要 ケリー氏講演』、『スピーチのコツとにかく場数だよ ケリー氏(米国務長官)が学生と交流』(15日付、毎日朝刊)

四月十四日
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 蒲郡に行ってきた。
 昨年乗船した第76回ピースボートによる地球一周の船旅仲間有志が蒲郡荘に集う会で、この日は愛知県から名古屋市在住で呼びかけ人の林さんはじめ、アラレさん(加藤さん)、仲村さん、柴田さん、森田さん、中西さん、私の七人、岐阜から國枝さん、そして奈良からも北口さんが加わって竹島一帯をみんなで散策、引き続いて三河湾の新鮮な魚を前に懇親して楽しい会となった。

 なかでも北口さんは自ら大和龍王窯を営む陶芸家・北口夢石さんで、いわば陶芸界の重鎮。社団法人大阪工芸協会会員、天理市芸術協会工芸部顧問、新日本美術協会審査委員、新展美術協会常任理事など数々の要職にあり、満八十九歳の今も現役まっただ中にある。この日は奈良県天理市の自宅から自ら車を運転し片道三時間半の道のりを駆け付けられたとのことで、そのパワーには感服したのである。
 また、いま1人の〝怪人〟は高浜市から自転車を漕いでやってきたという森田さん。ピースボート乗船中はもっぱら船上のウォーキングに勤しんでいたという彼は下船後もあちこちのトライアスロン大会に出場するなぞ忙しい日々を過ごしておいでになる、とのことだった。草笛の名手、川上さんがお母さんの看病の関係で急きょ来られなくなったのが残念だった。でも、これは仕方がない。

 潮干狩りのピークで大勢の家族連れでにぎわう竹島。ここではちょうど開運と縁結び、安産の神とされる市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祭神とした八百富神社=通俗竹島弁天。養和元年三月十八日、藤原俊成郷がこの地方開発のため江州竹生島から勧請奉斉したのが始まり、とされる=の祭礼中でもあり、私たちは海を目の前に険しい岩道が連らなる竹島遊歩道をゆっくり歩き、ひとときを過ごした。
 久しぶりに見た海は、あのピースボート船上や寄港した世界各国の町で見た〈海の顔〉と何ら変わらなかった。空には海猫が飛び交い、波の音が何かを語りかけるようにして私たちの訪れを歓迎してくれていた。私はただ黙って海辺に立ち、携えたスマートフォンにこの日の海のちいさき叫びを収録、かぜと波と鳥たちの声が耳に大きく迫りくるなか、ただ立ち尽くし船旅で出会った人々のことに思いを馳せた。
 みんな、どうしているのだろうか。元気でいればよいが、と。

 しばらく海沿いの遊歩道を歩いた私はただ一人、気になっていた「海辺の文学記念館」まで足を延ばした。ここには私が好きな立原正秋はじめ、井上靖、川端康成、谷崎潤一郎…ら一世を風靡した作家たちの作品の一部が展示されていた。和服が似合う記念館の女性・山本さんのやわらかな物腰に文学的な、ある響きのやうなものが感じられ、この地が文学を大切にしていることが、そこはかとなく分かった。
 再現された土地の有力者の常磐館客室には、かつて多くの文人たちが訪れたと言い、映画監督木下恵介さんがこの地で詠んだ歌、〈竹島の橋の長きが 悲しくて 母の思い出 吾もその年  恵介〉も色紙として保存されていた。

【記憶に残る文・ことば】春の波小さき石に一寸躍る(昭和15年2月、「ホトトギス」高浜虚子)=海辺の文学記念館展示室にて
 
【新聞テレビから】
☆『真央、来季で引退示唆 「ソチ集大成に」』、『非常用タンク大半満水 福島第1汚染水 緊急時余力1週間』、『淡路島 震度6弱 住宅損壊1200戸超』、『為替相場100円間近 円いくらがいい? 輸出産業下請け「100円」 燃料や食材輸入「90円」』『市場関係者の見方は しばらく続く円安基調 物価高招き生活圧迫も』(14日付、中日朝刊)
☆『北朝鮮に自制要求 ミサイル問題 米中が足並み』、『〈トップの金言 大垣共立銀行土屋頭取〉顧客目線のサービスを貫く 独自アイデアでイメージ刷新』、『下呂・苗代桜 水田に映る姿は誇り』(14日付、毎日朝刊)
☆『北朝鮮は軍事的挑発やめよ 市田書記局長 国際的非難が集中 実効ある制裁こそ 日本共産党は80年代から関係断絶』(しんぶん赤旗日曜版4月14日号)

四月十三日
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 午前5時33分ごろ。
 二階寝室で寝ていたところ、グラグラッと一瞬、大きく揺れ何かと思ったとたん、枕元のラジオから「緊急地震速報です。緊急地震速報です…」の慌ただしい声。息子も飛び起き、しばらくは家族三人でじっとしたまま、様子を見守る。まもなく、震源が淡路島付近で地震の規模はマグニチュード6・3と分かり、再び床に入って寝た。
 それにしても驚いた。なぜだか、揺れれば決して訪れても不思議でない東海大地震ではないか、と身構えてしまう。でも、よかった。それでも関西での震度6以上は、一九九五年の阪神大震災以降では初めてだという。幸い、津波もなく大事に至らずホッとした。
 明け方に突然、襲われた地震には、おそらく日本中が「またか」と、ドキリとしたに違いない。

 土曜日。ここ木曽川河畔のわが町、江南の地は春祭りたけなわである。
 地震の恐怖も冷めやらない、起きるが早々、妻の舞が祝儀袋をふたつ私の前に差し出してきたので、その訳を聞いて「春祭りでこどもみこしに出すご祝儀だ」と分かった。とはいえ、なぜふたつなの? 一瞬考え「あっ、そうか。ひとつは私たちが住む、ここ〝花霞〟のこどもみこしに。いまひとつは舞の店、ミヌエットがある〝愛栄通り〟にか」と、納得した。

 きょうは犬山市楽田に住む私の滝高時代の親友で元愛知北農協組合長、石田祥二宅へ。近くに住む同級生も駆けつけ、酒を交わしながら久しぶりに学生時代を振り返った。「いっぺん、〝俺の豪邸〟へ来いよ」との温かい誘いに乗って、ついフラフラと訪れてしまったが、まさに聞きしに勝る豪邸を目の前に唖然とした。一体、どうしたら、こんな立派な家に住めるのか―と自分が情けなくなってきた。
 やはり、農協組合長を何期も務めただけの男は違う。豪華絢爛たる家だと感心したものだが彼のよいところは「(今があるのも)みんな、このひとのおかげだ」と人前で自分の妻を褒めちぎるところか。もう一人の同級生、石田正俊は東芝を〝卒業〟し現在はウォーキングと株に励む日々とか。つい先日、娘さんがいるタイのバンコクに行き帰ったばかり、とのことでそれぞれの近況に話が弾んだ。
 帰りは奥さんの運転する車で送って頂いたが、いやはやビールとにごり酒を真昼から飲み過ぎた。いまは頭のなか、がガンガンと火消しの音の如くに鳴っている。でも、久しぶりに言いたいことを話しあえて「良かった」と思っている。

 頭を抱えながら夕刊(中日)を見ていて、ふと目に入ったのが2面の写真グラフ〈山・彩(やま・いろどり)〉の中央アルプスとシダレザクラ(長野県)だった。あの中村千春カメラマンの写真と文で、オレンジ色に輝くシダレザクラ越しに姿を見せるV字形の中央アルプスが見事にとらえられていた。まさに見出しにある通り「鮮やかな調和の美」を目の前に魅せつけられ、酔いはいっぺんに吹き飛んだのである。努力家の千春ちゃんならでは、の見事な文体とカメラ・アイだった。いいぞ。千春ちゃん!

【記憶に残る文・ことば】「ウチのおばあちゃんたちって、いつも草ばっかし食べてるよ」って。東京の孫が、そう言うんだよな=犬山市楽田の石田邸にて。奥さん手づくりの土筆の煮物や菜の花漬を前に。石田祥二の言葉
 ……散る花をめで、葉桜を味わう心を、この国は持っている。花筏という美しい言葉。流れ去る季節を見送るような。=13日付中日夕刊〈夕歩道〉から

【新聞テレビから】
☆『淡路島で震度6弱 早朝M6・3 負傷者23人』『「阪神」余震と異なる 気象庁見解』、『スー・チー氏来日 27年ぶり 首相と会談で調整』、『「苦しみから再生」を色に 女川の高校生 がれき置き場に壁画』、『力道山刺した男死亡』(13日、中日夕刊)
☆『ヒッグス複合粒子か 物質「最小単位」揺らぐ 名大など 計算実験で推定』※ヒッグス粒子=英エディンバラ大のピーター・ヒッグス名誉教授らが1964年、理論的に提唱した粒子。あらゆるところにあるが目に見えず、通常は感知することができない。宇宙が始まった大爆発(ビッグバン)の100億分の1秒後に生まれ、海のように空間を満たしたとされる。宇宙誕生直後は素粒子に質量がなく、光速で飛び回っていた。しかしヒッグスの海にまとわりつかれて動きにくくなることで質量が生まれたと考えられている=、『TPP交渉参加日米合意 政府、車関税と保険譲歩』、『〈犠牲の灯り〉棚の向こう側 今年も桜並木』、『(名古屋市)西区・一家3人殺害 自殺長女賃料使い込みか 殺人容疑、書類送検へ』、『志摩沖 クジラ悠々』(13日付、中日朝刊)

四月十二日
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 午前中、新聞の切り抜きをしていて、たまたま耳にしたNHK第2ラジオの音に引きづられ、夏目漱石の「文鳥」、引き続き室生犀星作品集のなかから「性に目覚める頃」の順でそれぞれ、アナウンサーによる味わい深い朗読を聞いた。
 聞きながら、やはり文学は一方で「声に出して読んでこそ、余韻があって心地よきもの」、すなわち文体の奏でる音の調べとか、リズム、抑揚、色、空気といったようなものが自然のなかに泉となって湧き出てくる、そうした書き方が大切だとの思いをかみしめた。

 私自身、小説や随筆、詩を書くときなぞ時には声にはならない〝ひとりごと〟をつぶやき、まるで歌でもうたうように確かめ、確かめしながら書き進めている。つい最近、全国発売された私の連作長編小説「マンサニージョの恋」とて、同じだ。読者のみなさまには、どのページを開いてもらっても、ひとり主人公になったつもりで声に出して読んで頂けることを切に望んでいる。
 いや、逆に言えば自ら作品を書くことは新しい自分なりの会話(文)を発っしたり、空気を裂くことにもつながるのだ。そうした面からも私たち書き手は、言葉にも敏感にならなければ、と思う。ことば、即ち文学なのである。言葉のなかに情景ばかりか叙情、リズム、文体から時にはその舞台までが生き映しになってくるのである。

 北朝鮮のミサイル発射問題。北朝鮮の方は、相変わらず「いつでもミサイルを発射できる状態」にあると言い、韓国国防省も「今月十五日ごろまでに発射する可能性が強い」としている。この際、金正恩総書記には心から自省を促しておきたい。この世はあなただけのためにあるのではない。この地球上に生きるみんなの平和と幸せのためにあるのだ、と。

【印象に残る文・ことば】亡くなってからも舞台で物を言い=12日夜、NHKEテレ〈にっぽんの芸能 没後120年河竹黙阿弥の世界〉より

【新聞テレビから】
☆『「北朝鮮が核小型化」 米分析 ミサイル搭載可能か』『「敵対手法は停止を」オバマ大統領、北に要求』、『「東京ドラゴンズ」海渡ったサムライ 44年前、ベネズエラ遠征 プロ再挑戦半年で消滅』『元中日2冠王 森徹さん監督』、『〈東海の文学風土記〉三田村博史14 岐阜県本巣市・瑞穂市 淡墨桜と豊田穣』、『楽器練習の教育効果各国で スズキ・メソード世界大会』(12日付、中日夕刊)
☆『北海道バター、滋賀の小麦… TPPで「全滅」 19道県が打撃試算』、『「発射15日前後までに」韓国、北朝鮮ミサイル警戒』(12日付、中日朝刊)

四月十一日
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 きょうの新聞各紙やテレビニュースによれば、韓国統一省のトップが緊急の記者会見を行い、北朝鮮に対して対話の呼びかけをした、という。対話に至らない場合、韓国は北朝鮮に対して武力行使も辞さない、との態度だ。
 北朝鮮のミサイル発射に関しては各国とも厳戒状況にあるなかで、ここにきて「偽装の可能性がある」との見方が出てきている。また、たとえミサイルが発射されたとしても、発射一分後には着弾地が分かる、という。一方、ノドンが発射された場合、日本までは7分かかるが、9割までは撃ち落とせるとしている。いずれにせよ、日本海側と太平洋には日本とアメリカのイージス鑑が、日本国内の主要カ所にもPAC3が配備されるなど物々しい態勢が整えられている。

 ナゴヤドームのヤクルト戦。ドラゴンズは203センチの長身新外国人ダニエル・カブレラ投手(31)が相手打線を7イニング無失点に封じて4―1で勝ち、カブレラは開幕2連勝。初登板から計14イニングを連続無失点という好投ぶりだ。
 〝連続〟といえば、開幕7連勝と絶好調だった巨人が甲子園の阪神3連戦で1点も取れず31イニングゼロ行進を続け、1985年の球団ワースト記録に肩を並べた。世の中、よいことばかりは続かないことの象徴といってよく、その意味では野球すなわち人生劇場そのものである。

【記憶に残る文・ことば】「詩集とは、世界の中で、最もはかなくて最も美しい形のもの。いろんな文章を書いていますが、詩を書く時、詩のことを考えるとき、すごく特別な場所に行くことができる。その場所をもっともっとよく知り、いろんなイメージを形にしていきたい」=11日付、中日夕刊〈文化〉面で高見順賞受賞の川上未映子さん・詩作は「特別な場所」から

【新聞テレビから】
☆『〈列島パレット〉むらさき 郷土愛 ともに闘う=文・増村光俊 写真・小嶋明彦』、『北ミサイル 複数同時発射を警戒 政府 米韓と連携、情報収集』『「断固たる対応」日米外相が一致 GB(主要国外相会合)で会談』、『戯れるプーチン氏 被災地支援感謝の秋田犬と』(11日付、中日夕刊)
☆『避難者の声届きますか 市長選控えた名古屋に500人 「感謝してる」から不安のみ込む』、『「主権回復」の式 沖縄知事欠席へ』、『発達障害中高一貫で支援 全国初の特別校を計画 「公私協力」で愛知に 背景に高等部の対応遅れ(編集委員・安藤明夫)』(11日付、中日朝刊)

四月十日
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 きょうは名古屋へ。
 最近、地下鉄亀島駅近くに出来たアートハウスあいち内〈あいちウエブ文学館事務局〉を訪ねたが、鍵がかかったままだ。結局、出直すことにした。例によって方向音痴も手伝って亀島駅4番出口を出てから徒歩3分の道のりが大変でアッチにふらふら、こっちにフラフラ。途中、【仙石すし】に飛び込み腹ごしらえをし、ここで「名古屋市中村区亀島1―11―11」なる場所を聴き、やっとのことで辿りついたのだが。世の中、思ったようにはしてくれない。
 でも、道案内もしてもらおうと入った【仙石すし】のご夫妻がとてもステキな方だったので名古屋についていっとき談笑し、出かけたかいはあったなと言い聞かせている。「なぜ、亀島なのですか」「カメが多かったのですか」の質問に「ここら辺りは亀島とか、牛島とか、笹島……って。言うところが多くて。きっとそうなのでしょ。ここらは名古屋の下町ですよ」など、とも。話が弾んだ。

 〈あいちウエブ文学館〉へは、一帯をひと回りしたあと今一度訪ねたが相変わらず、鍵はかかったままだったので諦めた。事前に電話してからとは、とは思ってはみたものの、突然訪ねるのもいいと判断して伺ったのだが。残念無念。また出直すことにした。

 〈あいちウエブ文学館〉のあとは、久しぶりに千種駅近く居酒屋「ぼん」の暖簾をくぐった。女将の岩井邦子さんは相変わらず1人で切り盛りしており、その逞しさと接待の妙、見事さには感服。客が次から次へと訪れ、ああだこうだと喋りながら飲む風景を、私は映画のワンシーンを見るような眼差しでカウンターに座り観客となって見つづけた。お客さんまでが役者ぞろいだ。
 ほどなくして、わが知人がひとり、二人と暖簾をくぐり、座は盛り上がり、女将がなぜだかキリンではなくサッポロビールが好きだと知り、私もキリンからサッポロに替え飲み続けた。
 きっとサッポロビールには、女将の秘めた「味」がどこかに、染みているのかも知れない。でも、それを聞いちゃあおしまいだ、とそう自身に言い聞かせ私はそのまま黙って杯を重ねた。

 帰り道。私は自宅近くのジャズライブの店「Tom」にも寄り、ママとしばらく歓談して帰った。何を隠そう。この店は、私が最近出版したばかりの連作長編小説「マンサニージョの恋」の第3作〈道化師〉の舞台のひとつになっているからでもある。夜道をあるきながら久しぶりにティン・ティン(中国人琵琶奏者)と電話で雑談、夜かぜが私のからだと心をからめ取るようにして舞い上がった。星がきれいだ。
 彼女は日本の大学で音楽博士号を取るほどの努力家だ。一緒に越中おわら風の盆の町・八尾の夜を胡弓の調べを聴きながら歩いた、あの日々が懐かしく思い起こされる。近々また会うことで電話を切る。酔いが深くまとわりついてきたようだ。

 今日は一日中、北朝鮮のミサイル発射がいつどんな形で現実のものになるか、を思いつつ町を彷徨いながら歩いた。そんな私の危惧に妻(舞)は「北朝鮮、ミサイル発射しないと思うな。やるぞ、やるぞ―と挑発しているだけだよ」と話している。

 三重県伊勢市の水族館「二見シーパラダイス」で、国内で唯一飼育され、昨年九月八日には飼育日数世界記録の二十三年八カ月を塗り替えていたミナミゾウアザラシの「丸子」がきのう飼育世界最長の八千八百五十八日(約二十四年三カ月)で死んだ。「丸子」といえば、“アッカンベー”の仕草がなんとも可愛らしかった人気者だっただけに、残念でかわいそうな気がしてならない。

【記憶に残る文・ことば】「国民の生命と安全を守るために万全を期すよう防衛相に指示した」=10日午前、北朝鮮が同日中にも弾道ミサイルを発射する可能性を受け、首相官邸で。安倍晋三首相が記者団に対して
 
【新聞テレビから】
☆『新エネ技術で復興支援 トヨタ、宮城で開始式典』、『日台尖閣漁業権で合意 一部海域共同管理に 領有権棚上げ』、『北朝鮮ミサイル 米韓軍警戒引き上げ 複数発射の可能性指摘』、『汚染水 移送先でも外部漏出か 福島第1 放射性物質を検出』(10日付、中日夕刊)
☆『北朝鮮ミサイル政府厳戒 迎撃態勢を確認』『ノドン、スカッド同時発射用意か』、『貧困の子ら救いたい ユニセフ大使アグネスさん ナイジェリアスラム視察へ』(10日付、毎日夕刊)
☆『「北ミサイル準備完了」 韓国側見解 きょぅにも発射か』『在韓外国人に避難促す 北朝鮮 緊張高める狙いか』『政府、厳戒態勢に 混乱回避へ速報を準備』、『汚染水処理破綻 1日400トン増、続く漏水 福島第1』『〈核心〉危ない水乏しい危機感 福島第1汚染水漏れ 監視役規制委動き鈍く 地下水に乗り海流出も』、『風疹の胎児診断中断 精度不安「命の選別」懸念 国立感染研』(10日付、中日朝刊)
☆『椋鳩十児童文学賞に90歳の石井さん=千葉県市川市、石井和代さんの「山の子みや子」=』、『天皇陛下が種もみまき』(10日付、毎日朝刊)

四月九日
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 世界日報社から7日付世界日報紙が、わが家に届いた。見ると、11面の読書欄になんと私の著書「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス、1365円)が片上晴彦記者の筆で「団塊世代の男性を描いた連作小説」の見出し入り、写真付き2段記事で紹介されていた。その一部を以下に抜粋する。
―クイーンヴィーナス号に乗船した102日間「地球一周の船旅」のできごとを描く「マンサニージョの恋―女たちの船上ララバイ」。「私」は船上で中年の女性、久世に出会う。久世も単身の旅だが、身の上は分からない。ただ、私が昔、赴任していた石川県七尾市に縁のある人だと分かって互いに急接近する。……
 「淡墨桜のやうな」は、戦後、枯死寸前の危機に陥った樹齢1500年の「淡墨桜」(岐阜県本巣市)を生き返らせた人々のまなざし、その精神を今、確かに感じながらも、人生の未知の領域に踏み出せない「私」の葛藤を描く。……
 いずれも戦後、日本の繁栄を築いてきた中産階級の自負と新しい時代に向かう教養人の逡巡がにじみ出ている。
 
 といった内容でポイントをおさえた実に巧みな文章だなっ、と感心した。すぐに電話を入れ、片上さんに心からの礼を述べさせて頂いた。全文を読みたい方はパソコンで世界日報の【レジャー・文化〉読書】欄を検索して見ていただけたら、嬉しく思う。
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 きのう見た淡墨桜、観光客が多過ぎることもあるのだろうか。それとも、体力の衰えか。やはり前に訪れたときと比べたら、全体に少し勢いがちいさくなった気がする。おそらく六、七日と続いた容赦のない強風と強い雨のせいだろう。本音を言えば、三十数年前のまだあまり人々に知られてはいなかったころの雰囲気の方が、私は好きである。
 でも、桜は桜だ。淡墨桜はあのころの桜にほかならない。人間が少しばかり齢を重ねたと同じことで、おなじサクラなのだ。私は、きのう根尾に車を走らせながら淡墨桜に会いたい気持ちは、取材に追われていたあの時と何ひとつ変わっていないことをあらためて感じていた。
 物言わぬ老樹に再会したその刹那、わたしは探し求めていた恋人にやっと会えたような、そんな気がしてならなかった。枯死寸前から立ち直ったばかりで、やっとちいさな花々を咲かせたあの日、あのころ。淡墨桜の保存運動に情熱を込め、命の恩人といってもいい、小説家宇野千代さんと共に見た桜は小雨に打たれていた。

 「イガミさん。あのね。私は、雨にショボショボ打たれながらも、こうして何も言わないで、一生懸命に耐えて生きている薄墨色の桜の花びらが愛おしくってしかたないの。この桜は、生きているもの全てが老いれば、老いるほど美しく輝きを増してくることを教えてくれている。年がいけばいくほど、美しくなるんだよね」
 こう言って私に微笑みかけてくれた日々を忘れるわけにはいかない。

 仁王立ちになって立つ根尾の淡墨桜、アップと全景写真。国天然記念物指定当時は高さ21・8メートル、幹の太さ11・52メートル、枝張りは東西31メートル、南北51メートルに達したという=7日午後写す
 

 

 この淡墨桜は彼岸桜の一種で〈ウバヒガン〉とも呼ばれる。
 その昔、皇位継承のもつれから雄略天皇の迫害から逃れていた弘計王の御子が尾張一の宮から生後五十日で根尾谷に入られ、長じて十八歳のとき、都に上り継体天皇として即位されたことはあまり知られてはいない。この淡墨桜は根尾谷を去るに当たって、尽きぬ名残を惜しまれた継体天皇自らが記念にお手植えになられた、まさにその桜なのである。
 そして根尾谷を去るとき、残された一首こそが♪身の代と遺す桜は薄住よ 千代にその名を栄盛(さか)へ止むる、というものだった。まさに、その淡墨桜が、千五百年を経たいまもなお、咲き誇っているのである。
 
 久しぶりに淡墨桜と再会した私は老樹裏手の古城主・根尾右京之介殿之碑、傍らの延命地蔵菩薩、福徳龍神の順で回り「この老樹の命がいつまでも生き永らえるように」「平和な世の中が続きますように」と手を合わせ、引き続き、ちいさなお堂が五十メートルほどの間隔を置いて並ぶ根尾第一番淡墨桜観音堂、根尾第二番弘法堂の順でお参りして回った。
 なんでも、このお堂は淡墨桜が大正十一年十月十二日に国の天然記念物に指定された翌年三月に故宮脇留之助氏によって建立されたものだという。氏の遺稿によれば、「この桜の付近に観音菩薩を奉安すれば、この名木が世界に紹介され、地方の発展を促進するや明らかならん」とされ、氏は淡墨観音(聖観世音菩薩)を彫るよう、仏像彫刻師辻寿山氏に頼んで【淡墨観音】が誕生したという。

 淡墨桜の「今」は、戦後まもないころ、枯死寸前に陥った際の若根二百三十八本の根接ぎに始まり、宇野千代さん提唱により誕生した淡墨桜顕彰保存会による〝あくなき保存の手〟、歴代の桜守りなど、数知れない人々のおかげがあればこそ、だといってよい。

 ドラゴンズはナゴヤドームでヤクルト戦。山本昌投手(47歳)と谷繁捕手(42歳)の89歳のバッテリーが力を発揮して5―0でヤクルトを破った。巨人は甲子園で阪神に1―0で敗れて球団史上初の開幕8連勝とはいかなかった。

 きょうは、バクダッド陥落から丸十年の記念すべき日だという。

【記憶に残る文・ことば】「働き者の母さんも、いつも殴り合いのけんかをしていた兄貴も、優しかった姉貴も、突然いなくなっちゃって、頭ん中が真っ白になった」。=9日付、毎日朝刊「〈忘れないで 東日本大震災〉父と故郷で生きる」から

【新聞テレビから】
☆『移送先でも汚染水漏れ 福島第1貯水池』、『PAC3(航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット)首都圏に配備 防衛省内など 北ミサイル迎撃態勢』、『北の湖赤い綱打ち 6月に還暦土俵入り』(9日付、中日夕刊)
☆『冷静に各国と連携 北朝鮮巡り首相』『米国防副長官が自制を呼びかけ 「核の傘」強調も』(9日付、毎日夕刊)
☆『サッチャー元首相死去 「鉄の女」英国病克服 87歳』『サッチャーさん死去 「母親のような温かさ 関の中学で講演 当時の校長悼む』『トヨタは英国の会社 進出時、豊田章一郎氏(現トヨタ名誉会長)に言葉』、『円安加速 一時99円台 東証終値は1万3000円回復』(9日付、中日朝刊)
☆『〈忘れないで 東日本大震災〉女川 津波で母と姉、兄を失くした18歳 父と故郷で生きる 悲しみこらえる背中に誓う』、『収監日数42年間世界一 袴田死刑囚ギネスが認定』(9日付、毎日朝刊)

四月八日
 「マンサニージョの恋」(クリックしたら、見られます)=全国書店とアマゾンで発売中
 
マンサニージョの恋
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 花まつり。きょうは お釈迦さまの生まれた日とか。東日本大震災の被災地はじめ、多くの小中学校で入学式があった。

 夜に入り、イギリスの元首相サッチャーさんが脳梗塞で亡くなった、とのニュースが飛び込んできた。サッチャーさんといえば、〝鉄の女〟で知られた宰相で知られる。八十七歳だった。なんだか、世界の大きな灯、いやランプが消えてしまったような、そんな気がする。

 岐阜県の山深い根尾谷で風雪と年輪を刻み、そろそろ満開になるはずの樹齢千五百年の淡墨桜が気になってしかたなかったので、思い切ってマイカーで行ってきた。久しぶりに再会した老樹の第一印象は、花を咲かせた、いつものあの勇姿に比べ、やや生気を欠いているのでは、とそんな気がしたのは私だけか。
 体力的に弱ってしまったのでは、と心配したが、ここ二日間大荒れとなった雨と風で満開寸前の花びらの多くが散ったため(本巣市の地域おこし協力隊・東将太さんらの話)と分かり、東さんが五日に撮ったという生気あふれる写真をみせてもらって納得。ホッと胸をなで下ろした。

 毎年、仁王立ちとなって白い花を咲かせる淡墨桜=8日、根尾で写す
 

 根尾谷には、きょうも強い風が吹き抜けていたが、強風にもめげず、じっと耐えてちいさな花々を咲かせる姿は昔のまま。感動をすら覚え、会いにきて良かった、と思ったのである。淡墨桜は、かつて若い日々に観桜会や、桜の保存にかかわる取材などで何度も取材したことがあるだけに、私にとっては恋人も同然。元気でいてくれたことに対して感謝の気持ちでいっぱいだ。

 きょうは見た瞬間の、その姿には一瞬たじろいだが、いきさつを聞かされ私は納得した。
 午前十一時半に江南の自宅を出て、淡墨桜の根元に立ったのが午後一時半。片道二時間の道行きだったが、さすがに少しばかり疲れた。でも、会えてよかった、と思っている。淡墨桜については、きょうのところは控え、あすあらためて書くこととする。

 最近、送られてきた受贈誌のじゅん文学、北斗、名古屋文学の各同人誌
 
 
 どれも、すばらしい。
 何が「すばらしい」かといえば、私の下に毎号送られてくる地方文芸同人誌の中身である。今回は、私自身やることが多過ぎついつい紹介するのが遅れてしまっていたが、やっと合間をぬって本日付本紙(ウエブ文学同人誌「熱砂」)のWhat’s New欄で▽じゅん文学▽北斗▽名古屋文学の三誌を紹介させていただいた。どの作品にも地方に生きる同人一人ひとりの魂が焼き付けられているような、そんな感じがしてしまう。

 主なところはWhat’s New欄で紹介させて頂いたので、ここでは三誌の〈あとがき〉からほんの断片を紹介させていただく。
【じゅん文学】「じゅん文学の会」が平成二十四年度の名古屋市芸術賞奨励賞を頂くことになり、二月四日に授賞式があった。(中略)何はともあれ、同人雑誌の団体がこのような賞の対象になるのは珍しいことだろう。他府県については不明だが、名古屋市では「北斗」が五百号記念号を出したときに受賞しただけである。
「若い書き手を指導育成している。十八年間、年四冊発行を続けている。今後のさらなる活躍が期待できるなどが受賞の理由らしいが、あらためて振り返ってみても、そんな風に思われているとは思いもしないで、一号一号淡々と発行し続けていたように思う。」(編集室の窓、戸田鎮子)
【北斗四月號】(『春愁』上下刊を昨年暮れ、風媒社から刊行された「北斗」主宰である)竹中さんの出版記念会と『北斗』六百号の記念会を一緒に開催、九月二十一日(土)四時から、会場はガーデンパレスを予定しています。その切はよろしくお願いします。(編集後記、棚橋鏡代)
【名古屋文学】文学への想いを、どのように表現すべきかと文字にたくす努力もさることながら、発表の場としての『名古屋文学』を大切にと、心がけてきたつもりである。(中略)時の流れの中『文学』を捨てることなくここに到達、『名古屋文学』30号発行に参加できたことは嬉しいかぎりである。(編集雑記、横江)
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 薬物依存からの脱却と社会復帰を目指す人を支援するリハビリ施設「岐阜ダルク」が東海地方では初の女子寮を開設して1カ月になるという。中日新聞の本日付夕刊で初めてその存在を知ったが、記事は周りに見守られながら自立への道を歩むアヤさん(仮名、28歳)の場合を紹介していた。読みごたえがあり、いい記事だった。

 記事といえば、もう一つ。本日付の中日新聞朝刊によれば、美人画の巨匠で女性初の文化勲章受章者でも知られる上村松園さん(1875年~1949年)の未確認の日本画「紫式部図」が見つかったという。「紫式部図」は縦147センチ、横50センチで、月夜に空を仰ぐ紫式部の姿が描かれている。これまた、いい話だ。
 
【記憶に残る文・ことば】優しくて強くて、優しくて強くて、優しくて強かったお父さん 私も頑張るね=8日付、毎日夕刊〈吹雪の中救われた岡田夏音さんの小学4年生の始業式〉の見出しから

【新聞テレビから】
☆『三重の風力発電 羽根 周囲に散乱 発電機落下、鉄柱曲がる』、『北、4度目核実験の兆候 韓国統一相言及 ミサイルと同時も』、『円安進行、98円台 東証一時390円上げ』、『大江健三郎賞 本谷有希子さん 何もない日常魅力的に書く』(8日付、中日夕刊)
☆『福島第1原発 汚染水漏れ先月に兆候 水位低下線量計測 東電、対応せず』、『北朝鮮ミサイル破壊措置を命令 防衛相、発射に備え』、『河村減税 是非問う 名古屋市長選3氏の争い』『大垣市長選現新の争い』『鳥羽市長に木田氏3選 無投票』(8日付、中日朝刊)
☆『NATO軍 空爆で子供ら11人犠牲 アフガン 武装勢力立てこもり』(8日付、毎日朝刊)

四月七日
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 夜。私の携帯にメールが入った。
 開くとピースボート仲間で岐阜に住む女性K・Mさんからで最近出版されたばかりの私の新刊、連作長編小説「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)に関するものだった。
 「今日高島屋にて入手してまいりました。女性にすかれそうな表装で意外でした。夢のある感じでとてもいい 【花丸】【花丸】【花丸】【花丸】【花丸】。読後が楽しみで…では…」というもので、温かさが伝わってくる内容だった。ありがとう。K・Mさん!

 東京ドーム。きょうのドラゴンズはよく健闘し、いいところまでいったものの最後は阿部慎之助の本塁打に泣かされ8―6で散った。巨人は開幕7連勝、ドラゴンズは巨人に3連敗で3勝6敗となった。でも、今シーズンはまだまだこれから、だ。今後の高木ドラゴンズに期待したい。
 昨シーズンまでドラゴンズで活躍したDeNAのブランコ選手。神宮球場でヤクルトと対戦、10―6で敗れはしたものの、1試合に3本塁打と大当たりだった。わが家は妻はじめ、ブランコファンの一家だけに、なんだか気分が晴れやかになった。

 日曜日。猫缶や伊藤園のペットボトルのお茶など恒例の1週間分の買い出しにふたりでヘルスセンターや平和堂に出向いた。「これで、終わったか」とホッとしたところで「ホームセンターの綿新に行ってよ」との声。指令されるがまま行くと、何を思ってか。彼女はナポレオン(サクランボ)の苗木など三本を買うではないか。
 なんでも庭に植えるつもりのようで突然の指令には少しばかり面食らった。でも、彼女がそれで満足してくれたなら、それでよし。何も言うことはない。そう言えば、気がつかないでいたが、わが家の庭では彼女が育てた真っ赤なチューリップなど春の花々が咲きそろっている。すばらしいことだ、と思う。

 得意のポーズをとり「まだ若いのだから」と、こすも・ここちゃん=7日朝写す
 

 風は強かったが、室内に居るかぎりは、春うららの一日。わが家の長女猫、こすも・ここちゃんは相も変わらず齢はとっても、まだ負けないのだから、と居間の指定席で得意のポーズ。私の〝美〟にかなう猫なんていないのだから、と威風堂々としている。

【記憶に残る文・ことば】人を救う「お笑い」があるのよ=7日付、しんぶん赤旗日曜版の〈テレビ60年 萩本欽一さん〉から

【新聞テレビから】
☆『春の嵐 列島縦断 愛知など 一時 竜巻注意情報 土砂崩れJR脱線 新潟』、『将棋ソフトにプロ連敗 電王戦第3局 団体戦、棋士側 後がない』、『南海トラフ地震 個人対策3割諦め 港区など沿岸住民「近く発生」3割』『巨大想定に無力感? 被害軽減へ備えを』、『名古屋市長選きょぅ告示』、『〈犠牲の灯り〉第3部「6号線物語」3いわきで踊る 下』『もう一度笑顔咲け 炭鉱の夢絶やさない』(7日付、中日朝刊)
☆『〈「革命」支援1 ミャンマー制裁の内幕〉「禁輸解除」米議会動かしたスーチー氏 大物議員に電話で「同意」』、「ラミレス(DeNAベイスターズ)2000安打 外国人初」、『寺山ミュージカル草稿発見 未刊行20代で執筆』、『宝塚が台湾公演満員の客席熱気』(7日付、毎日朝刊)

四月六日
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 午前中、わが家に東京在住のある女性から「私と同じでゴンタ文学の大ファンでもある、80歳を超えた大先輩から〝伊神権太さんの本を読ませて頂いて元気が出てきた。寿命が二十年延びたと礼を言っておいてほしい〟と言われていたので私が代わってお伝えしよう、と思っておかけしました」と電話が入った。
 思いもかけない突然の電話に「それは有り難くて、とても嬉しいです。お礼の返事を書かせてもらいたいので、その方のご住所を教えてください」と言ったところで「あの、申し訳ありません。これから会議に入りますので。またおかけします…」とのことだった。不思議な電話だった。

 このあと、名古屋に出向きJR高島屋ツインタワー内、タワーズレストラン街一角の「加賀屋」へ。ドラゴンズファンで私がドラ公式ファンクラブ事務局スタッフとして在任時に当時大学生で大変、お世話になった小林奈々恵さんと久しぶりにお会いするためで、〝あえの風〟料理を前に楽しくかつ有意義なひとときとなった。
 話しを重ねるに従い、彼女が三河地区の有望ケーブルテレビ局で若手キャスターとして日ごろの取材活動に意欲的に取り組み、日々、切磋琢磨している様子が手に取るようで嬉しく思った。輝く、とはこういうことを言うのだろう。おまけに、今回初めてお目にかかった加賀屋名古屋店の大塚和哉店長が能登の田鶴浜のご出身と伺い、急に親近感を抱き小林さんもとても満足そうだった。彼女とは「加賀屋さん」で再会出来、ほんとによかったな、と思う。
        ×        ×

 帰宅してまもなくすると、またまた電話が鳴るので出ると「イガミさん、ミヤケです。ミヤケおじさんです」とあの元気な〝三宅邦夫おじさん(元中日こども会主事で、新入学児を祝うよい子とお母さんの会生みの親)〟の懐かしい声が耳に飛び込んできた。〝三宅おじさん〟は確か、私の母と同じだったはずだから92歳のはずである。
 「イガミさん! きのうの社友会。あんたの顔を見られなかったので寂しかった。どうかされたかと心配になり、電話したのだが。あんたに会いたかったのに」と第一声。ここからは例によってお元気そうな三宅節が延々と堰を切る如く私の耳に流れ込んだ。
 「実は、私もきのうは三宅おじさんに会えるかな、って。会いたいなっ、て。内心楽しみにしていたのですが。ほかに、ちょっと用事があったので早く座を辞してしまい、申し訳ありませんでした」と応えると「元気でおりゃあ~す。なら。よかった。よかった」の弁。
 最後は「三宅おじさん! いつまでも元気でいてくださいよ」と言って電話を切った。
 
 きょうは発達した低気圧の影響で雨、風ともに強く、大荒れの一日となった。というわけで、舞がリサイクルショップ「ミヌエット」から帰ると同時に「和田(私の実家)のお母さんのところへ行って来てよ。お母さん、見てきてよ」と言うので出向くと、母は雨の降る庭先でひとり傘をさして自ら庭で育てた花々を、静かな面持ちで見やっていた。
 「何しとるの」と聞くと「おかあちゃん、友だちとスイトピアに行き、二晩泊まって帰ってきたとこ。(雨戸は全部閉めてあるので)大丈夫だから」と言うので、安心した。それにしても、人間たちは自然の前にあっては、アもウもスもない。自然の驚異の前には、ただされるがままだ。

 帰り道。私は運転中、ウインドーガラスを打つ雨の雫を見ながら、頭のなかで、こんなことをメモっていた。
―私も。母も。雨も。道路も。路傍の草たちだって。目にはみえないけれど〈かぜたち〉も。そして交差点の赤い信号も、この世ではみんな一緒に生きているのだ。時代だって。時の流れとて、必死に生きているのだ。人々、いやヒトばかりではなく、全てのものが皆一生懸命に生きているのだ、と。

【記憶に残る文・ことば】「人道や開発援助に携わる国連スタッフは、首都平壌のみならず、どこの地区でも支援をし続ける」=6日付中日夕刊「スタッフは退避させず」のなかで。国連総長報道官。

【新聞テレビから】
☆『B787試験飛行完了』、『汚染水120トンが漏出 福島第1 収束宣言後最悪』、『男衆に花びらながれ 犬山祭始まる』、『NY一時97円84銭 円安加速』、『北朝鮮 国連機関にも撤収勧告 緊張を喧伝、米韓に圧力』(6日付、中日夕刊)
☆『〈9人が犠牲北海道暴風雪〉「なっちゃん」8日新学期 体温め替え歌 守ってくれたお父さん』、『〈犠牲の灯り 第3部「6号線物語」2いわきで踊る上〉原発節は生まれない 温泉郷、作業員の宿舎に』、『東証出来高 最多64億株 債券は乱高下』(6日付、中日朝刊)

四月五日
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 きょうは春恒例の年に一度の中日新聞OBから成る中日社友会総会があったので、せめて会費だけでも支払わなければ、と久しぶりに丸の内の中日新聞名古屋本社へ。
 まず本社編集局内文化部(5階)を訪れ先日、夕刊文化欄で私の著書=連作長編小説「マンサニージョの恋」=が掲載されたことに対する礼を述べ、続いて長い新聞社生活で私の最後の職場となった、ドラゴンズ公式ファンクラブ事務局(7階)へ。スタッフと雑談後は、若手男性スタッフを誘って近くの那古野神社の桜を鑑賞。この後、一緒に食事をして帰った。

 この間、公式ファンク事務局へ顔を出したあと、6階ホールであった社友会総会の方にも年会費を払いがてら少しだけ顔を出したが、きょうは散り始めた那古野神社の桜をどうしても見たい衝動にかられて懇親会などへの出席は遠慮させていただいた。私なぞ、先輩諸氏に比べたらまだまだ、とても大きな顔をして出席する立場でもない。まだまだ修行中の身であることもあり、出席することがナントナク憚れたからでもあった。

 帰宅すると、往年の泥刑(どろけい、泥棒刑事)、それもスリの摘発にかけては一時、愛知県警では右に出る者がいなかったタニさん=谷奥二生さん、愛知県小牧市内に在住=から、書簡が。封筒を切り開くと次のような文面が目の前に広がった。
―謹啓 岩倉五条川の桜が咲き誇っています。このたびは懐しいお便りを頂きありがとうございました。お話しの著書「マンサニージョの恋」を早速岩倉ピアゴの三階にある熊沢書店へ行き、取り寄せ註文いたしました。四月中旬に届きますので喜んで読まして頂きます。友人にも購読方進めてみます。
 小牧署在勤中、伊神さんに大変お世話を頂いた広畑史朗さん=当時、全国最年少署長として小牧の官舎に在住=から私宛にお手紙と資料が届きました。伊神さんには大変失礼な事とは存じますが一度お目を通して頂きたいと存じお送りします……

 見ると、私も知る、あの広畑さんご自身がこれまでに〈警察官の友〉の紙友随想に書かれたコピーが同封されており、これには感激した。随想は「十五の春の面影(元栃木県警察本部長)」「地下鉄サリン事件と家族(元警視庁刑事部兼生活安全部参事官)」「父の無念とかたき討ち(元福岡県警察本部長)」「母が語る追憶の夏(元近畿管区警察局長)」とあり、それは目の前に立ちはだかった大事件一つひとつ乗り越えてきた【鎮魂の歌】といってもよく、あの広畑さんならでは、の見事な筆さばきであった。

 きょうは、このほか中日新聞を見ていたら、かつて私が石川県能登半島に勤務していたころ、何かとお世話になった和倉温泉の老舗「加賀屋」がすべての部屋の布団に選んだエアウィーヴ四季布団に関する一面ぶち抜きの広告紙面を見つけ、とても懐かしく思った。上品で清楚、親しみやすさを感じさせる若女将・小田絵里香さんの和服姿も掲載されていたが、さすがに私が在任中によくお世話になった当時の女将、真弓さんは今や、大女将とか。初々しい感じの若女将の笑顔がとても印象に残った。
 月日は日進月歩でこの世の全てが次から次へと変わり、人も変わってゆくのである。私は一面広告を目の前に二度と訪れない「今」を大切にしなければ、とふと思ったのである。 

【記憶に残る文・ことば】「玉勝間」の遺言書にも―花はさくら、桜は、山桜の、葉あかくてりて、ほそきが、まばらにまじりて、花しげく咲たるは、又たぐふべき物もなく、うき世のものとも思はれず=5日付、中日夕刊〈東海の文学風土記〉三田村博史13『宣長が「古事記伝」執筆』から

【新聞テレビから】
☆『円一時97円台株500円高 「黒田緩和」市場沸く』『長期金利最低更新』、『花火中止問題が縁に 災害時応援友情の協定 日進市と福島・川俣町』、『桜の川泳ぐこいのぼり  岩倉のんぼり洗い』(5日付、中日夕刊)
☆『普天間返還「22年度以降」 日米合意 辺野古移設前提 埋め立て承認「1年」明記』、『東証1万3000円台回復 円安97円台 長期金利は最低更新』(5日付、毎日夕刊)
☆『(初先発のカブレラが)7イニング3安打無失点 竜連勝で5割』(5日付、中日スポーツ)
☆『〈ハッピーニュース〉本紙「顔で開く冷蔵庫」入賞 ぎんさん四人娘選定 「ワハハと笑い合っているだけありがたい』、『日銀資金供給2年で倍 黒田総裁「政策すべて講じた」』、『大統領侮辱罪乱発 エジプト モルシ政権 ジャーナリストも標的に』(5日付、中日朝刊)
☆『黒田日銀が新緩和策 資金供給2年で倍 長期金利最低 株高騰』、『名古屋市長選「5%減税を継続」河村市長が出馬表明』(5日付、毎日朝刊)

四月四日
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 きのう中日新聞の夕刊文化欄で私の本「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)が紹介されたこともあってか、アマゾンでの注文が多くあったらしく、またしても画面は「一時的に在庫切れ」の表現に。相変わらず「入荷時期は未定です」となんだか、機械的に過ぎる文言が少し気になる。
 なぜ「ただ今は在庫切れですが、注文は受け付けています。出来るだけ早くお手元に届くようにさせていただいてます」といった控えめで分かりやすい表現がとれないのか。著者としては、この点で少し不満が残る。

 でも、よくよく考えてみたら。売れるものは売れ、売れないものは売れないのだ。だから、ジタバタしなくともよいに決まっている。というわけで、半ば腹をくくっていたところへ、先日、飛び込みで本のPRをしてほしい、とお願いした社交ダンス仲間の女性から「きのう読ませて頂きました。なかなか面白くて、私たちにもありがちなことが書かれているだけに、刺激的でした。これならお友だちにも十分、お薦めできる。とりあえず、あと二冊買いたい」と電話が入った。
 結局、この女性とは市内の喫茶店でお会いして緊急用に手元にあった二冊を購入して頂いたが、「本屋さんで買わせて頂いた方がよければ、この足でこれから行ってきますよ」の言葉には感激した。

 また、私との会話のなかで彼女は、こうも言った。
「もっと、難しい本かと思いましたが、オスロで綿帽子のような幻想的な雨がふるところや、その雨のなかで抱きあうシーンなど、心にじーんとくる場面が多く、全体に柔らかい文体で各所に煌めくものがありました。これならば、友だちに薦めても、きっと喜んで、いやドキドキして読んでくれるに違いない。第一、面白くない本を薦めるなんてことはしませんから」とも。
 私は目をキラキラさせつつ、遠慮がちに半ば興奮して話す彼女に「この本の存在が、この先一人でも多くの人々に知られて読んでいただければ何よりです。よろしくお願いします。ありがとう」と言って頭を下げていた。これに対して彼女は「どちらかと言うと、この本、女性向きなのよ。だからよいのよ。恋に落ちていくところの男性なんて、まるで高校生みたいで、とても初々しかったわ。何度でも繰り返し読んでみたいし読むに足る小説だったわ。次作もいい小説書いてくださいね」とまで話してくださったのである。
 私は彼女のストレートな姿を目の前に「皆さんが喜んでくださって、書いてよかった」とつくづく思った。

 きょうは木曜日なので午前中、市民文化会館へ。社交ダンスのレッスンのためだったが、ジルバ、ルンバ、タンゴと、楽しく充実したひとときとなった。ダンスが本当に楽しく面白くなってきた。オオモリさん、ヒデアキさん、ヒロコさん、タカちゃん、フルちゃん……とみんなステキな方ばかりで私はつくづくありがたいな、みんなイイひとばかりだと思ったことである。
 レッスンのあとには先日持ち合わせがなかった私の本を、フルちゃんも一冊買ってくださった。
        ×        ×
 このところは、毎日結構することが多い。一日がアッというまに過ぎてゆく。勢い、寝不足も手伝い、いまは全身が眠っているようだ。それでも本欄だけは書かねば、と半分眠りつつこうしてキーを打ってきた。もう、寝よう。原稿より健康である。傍らでは小説にも登場する愛猫、こすも・ここちゃんが幸せそうにいびきをかいて寝ている。これでは人間となんら変わらない。
 
【記憶に残る文・ことば】(社交ダンスをしている女性の)「目」は相手を見ているのだけれど。本当は自分を見てるのよ=ダンスの話になり、突然、舞が言ってのけたことば。

【新聞テレビから】
☆『日銀が緩和新政策 長期国債保有額2倍に 脱デフレへ転換〈解説〉市場の期待に即応』、『ポカポカの雪景色 豊田・県緑化センター』、『蒼国来、稽古を再開「まわしの重さ感じた』、『鳥インフル WHO、感染拡大警告 中国 ウイルス3種類混合か』(4日付、中日夕刊)
☆『北朝鮮 中距離ミサイル 日本海側に移動か 韓国報道』(4日付、毎日夕刊)
☆『蒼国来「名古屋」で復帰 相撲協会控訴断念決定 八百長調査、検証へ』『淡墨桜闇に咲く ライトアップ始まる』、『暗黒物質の証拠 発見か』『国際チーム 宇宙の謎解明へ一歩』、『〈虹・海外だより〉駅の案内放送 よみがえった亡父の肉声(ロンドン・有賀信彦)』(4日付、中日朝刊)
☆『浦和学院初V センバツ』、『鳥インフル死者3人に 中国・感染9人 上海中心に拡大』、『映画「先祖になる」が香港・最高賞』、『名古屋市職員不正採用 渡辺市議の口利き認定 調査チーム「勤務先も指定」』『「関与ありえぬ」渡辺氏 自民「選挙目的だ」 市長選告示 4日前公表』(4日付、毎日朝刊)

四月三日
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マンサニージョの恋
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 甲子園で熱戦が繰り広げられてきた春の選抜高校野球第85回大会は決勝戦が行われ、浦和学院(埼玉)が済美(愛媛)に17―1で大勝し、初優勝を飾った。

 中日新聞の本日付夕刊文化面に『〝一匹文士〟として新たな地点に 伊神権太さんが最新小説』の見出し入りで私の連作長編小説「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)と新たな旅立ちへの心境が紹介されていた。心からありがたいな、と思う。
 私の連作3編=〈マンサニージョの恋―女たちの船上ララバイ〉〈淡墨桜のやうな〉〈道化師〉=に対する思いと内容がピシャリと書かれており、正直言って簡潔明瞭、巧みな筆さばきには感心した。
 何はともあれ、私の如き無名作家を、これほどまでに引き立ててくれ、今は感謝の気持ちでいっぱいである。それだけに、この本の存在がそこそこにまで日本中に広がってくれたなら、とも思う。 
        ×        ×

 どうして世界は、いつだって、こんなにもキナ臭いのか。
 イスラエル軍が昨年十一月に成立した停戦後では初めて、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区のガザを空爆した。かと思ったら、北朝鮮内で韓国企業が活動する開城(ケソン)工業団地の出入りについて北朝鮮側が今日の午前、工業団地への韓国側からの立ち入りを不許可とし、工業団地から韓国に戻ることだけを許可したという。
 
 我らが中日ドラゴンズは京セラドームで対阪神戦。42歳の谷繁の活躍で、5―3で阪神に勝ち、やれやれと言ったところか。一方、負け知らずの巨人は横浜スタジアムで対DeNA戦。せっかくブランコが本塁打を打ったのに結果は9―6で巨人の勝ち。これにはブランコファンの舞も「せっかく、ブランコが打ってくれたのに…」と高木さんと同じ心境のようだった。

 きょうは横笛の稽古日で大須の師匠宅へ。〈さくら〉と〈夕焼け雲〉〈風の盆恋唄〉をふく。私の場合は、たとえゴツゴツはしていても哀愁ある、人びとの心に迫る笛の音を目指している。

【記憶に残る文・ことば】♪うなちゃんパワーは 魚界一♪ ♪しらすちゃん よく来た西尾の一色町♪=3日付中日朝刊〈一色産ウナギ音頭で応援 西尾の岩瀬さん(三味線奏者)作詞作曲〉から

【新聞テレビから】
☆『難工事次々 明治の技術者』『(技術者集団の)「黒鍬」は中部精鋭集団 岐阜出身もいた』、『ダルビッシュ完全逃す 九回2死から被安打』『あと1人…「でも、いい思い出になった」』、『タイ南部 津波被災の村 希望の糸 手繰る』『雇用創出、心のケア…』『「さをり織り」日本出身高僧が導入』(3日付、中日夕刊)
☆『希望も乗せ再出発 三陸鉄道リアス線2年ぶり』、『菅官房長官 米軍施設返還方針を説明』、『鳥インフル被害拡大 中国民意にピリピリ』『ヒトへの感染しやすく変異 国立感染研が確認』(3日付、毎日夕刊)
☆『北朝鮮「原子炉を再稼働」 寧辺(ニョンピョン) プルトニウム抽出も 六カ国合意破棄』、『花びら舞うアーチ満開 岩倉の五条川』、『「先祖になる」最高賞 香港国際映画祭 ドキュメンタリー部門 震災からの自宅再建記録』、『安城不審火3週間で15件 すり抜ける警戒 不安いつ消える』(3日付、中日朝刊)
 
四月二日
 きょうは江南厚生病院から市福祉センター(別名・市コミュニティセンター)、さらには動物病院…と、結構めまぐるしく動きまわった。

 病院行きは、妻がかつて手術したカ所のその後の状況をチェックするためのMRI(磁気共鳴画像装置)による検査に付き添うために。福祉センターはここで、この日行われているシルバーダンスクラブのうちの何人かに私の拙著「マンサニージョの恋」の存在を知っていただき、一人でも多くに読んでほしいゆえの自己当たり、そして動物病院はわが家の長女猫、こすも・ここの飲み薬がなくなったので一週間分を出していただくためだった。
 どれも、まずまずの結果であり成果だった、と思う。

 「マンサニージョの恋」(クリックしたら、見られます)=全国書店とアマゾンで発売中
 
マンサニージョの恋
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 なかでも私たち家族にとって本日一番大切だったMRI検査はおおむねよし、でホッとした。とはいうものの、油断大敵を肝に銘じて帰宅。医師に「奥さんの血圧は毎日はかってください。でないと、判断のしようがありませんから」と忠告され、二冊目の血圧管理手帳は、これから私が持つこととした(血圧測定が大嫌いな舞は測定を極端に毛嫌いするので困っている。かといって、強要するものでもないし…)

 「マンサニージョの恋」の方は何より、まず買っていただいて読んでもらわなければ話しにならないので恥も外聞もかき捨てて市福祉センター内、喫茶室で社交ダンスのレッスンをする方々のなかでも【本】と【恋】に関心がありそうな方へのお願いとなった。
 その本の方だが、このところは「〝女たちのララバイ〟に感動しました。書き出しからして身も心もとろけそうになっちゃって。アタシも社交ダンスしてるので、こうした感じで踊れたらなっ、て。いつだって、そう思っているの。年はいっても女は女ですから」「根尾の出身でもあり、〈淡墨桜のやうな〉が興味深かった」「〝人間炎上〟の場面がとても面白かった。3つめ(道化師)も、ほろりと」「よくぞあれだけのものを、思い切って。アッパレです。感動した。おめでとう」「表紙がとてもステキで持ち歩きたい衝動にかられています」など。
 反響が手紙や電話、パソコンやスマートフォンからのメールで寄せられ、なんだかそれだけで救われた気がしている。

 本音をいえば、この連作長編小説「マンサニージョの恋」の読者がこんご日に日に増え、1冊の本が大空をひとり歩きし始めてくれることを切に願っているのだが。さて、どうなるか。一方では「本の出版発売により、これで脱新聞記者の第一幕は閉じた。だから、これからこそ新たな創作、伊神権太ならでは、の文学ワールドの構築に打ち込むべきだ」との熱い思いが自身の内部に湧き上がってきていることも事実だ。

【記憶に残る文・ことば】……「国に二君なく、民に両主なし」を高らかに宣言した『十七条の憲法』は、大陸を反面教師として学んだ産物であった。=2日付中日夕刊小説、〈水軍遥かなり〉から

【新聞テレビから】
☆『待ってました! 歌舞伎座こけら落とし 日本の技随所に』、『米イージス艦、韓国沖に 北朝鮮のミサイル警戒 海上型レーダーも』、『米駐日大使後任ケネディ氏=故ケネディ大統領の長女キャロライン・ケネディ氏(55)=有力 一斉報道』(2日付、中日夕刊)
☆『胆管がん強制捜査 8人死亡 印刷会社 大阪労基局』(2日付、毎日夕刊)
☆『新車販売国内500万台超 12年度 補助金効果、5年ぶり』、『新出生前診断を開始 15施設 名市大病院、3人受診』、『「寒冬」一転ぽかぽか 3月名古屋など 35地点最高気温 気象庁まとめ』(2日付、中日朝刊)

四月一日
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 エイプリル・フール。
 「わが巨人軍は永久に不滅です」や「メイク・ドラマ」など言葉の魔術師でも知られたプロ野球元巨人監督の長嶋茂雄氏と元大リーガー(ヤンキースなど)でワールドシリーズMVPにも輝いた、松井秀喜氏に国民栄誉賞が授与されことになった。政府が授与の方針を固めたためだ。このビッグニュース、午後四時前に私のパソコンに中日新聞社の中日プラス運営部から〝【特別便】長嶋、松井2氏に国民栄誉賞〟のタイトルでポロロンと突然、流れてきた。

 速い。号外よりはるかに速報性に富んでいる。この国民全員の気持ちと心がパッと明るくなった話。ウソでは、ない。本当の話だ。

 きょうは入社式。テレビも新聞も初々しい新入社員にスポットをあて、なんとなく周りのモノまでが、全て清らかに見える。そういえば、私の場合。はるか昔の話ではあるけれど入社式のあったその日に上司から一人ひとりにひと言を求められた時、なんと生意気にも「中日新聞を世界一の地方紙にしてみせます」と言い切ったことを覚えている。またその気になって歩いてもきた。
 中日はまさにその通り、中日一家魂でいまや、世界一の地方紙と言っても不思議でない。何よりも地域社会、そして読者の皆さまに支えられ、かつ先輩、後輩、同期の桜とみんな火の玉となり本当によく頑張ってきたからだと思う。

 この日は交通事故死の全国ワースト1が十年続く愛知県警に交通捜査隊が誕生。昨年からことしにかけ、いじめ問題に揺れ続けた滋賀県大津市には「大津市いじめ対策推進室」が設けられた。

【記憶に残る文・ことば】苦楽を共にしてきた松井くんと一緒にもらえるとすれば、これ以上にうれしいことはない(国民栄誉賞受賞の知らせに長嶋氏)=NHK午後9時のニュースから

【新聞テレビから】
☆『新社会人 力強く一歩 入社・入庁式 「ものづくり励もう」』、『ミャンマー民間日刊紙復活 民主化で50年ぶり 4紙発行』、『景況感9カ月ぶり改善 大企業 アベノミクス好感 日銀3月短観』(4月1日付、中日夕刊)
☆『〈チェック〉春愁の暴走老人 退院石原慎太郎氏の本音 こんな世界逃げ出したい。知事を辞めるんじゃなかった 陰る求心力息子も不振』、『3年ぶり日航入社式』(1日付、毎日夕刊)
☆『河村市政「評価」62% パフォーマンス批判も 本紙世論調査』、『格安2社中部就航 国内線初、札幌と福岡へ』、『…の春 入社 鳥羽水族館水中で辞令 別れ 柳ケ瀬盛り上げた やななさよなら』(1日付、中日朝刊)
☆『宮城県 水産特区月内申請へ 石巻の漁港 仙台の商社出資』『浪江町 避難区域再編 住民の8割立ち入り可に』、『鳥インフル2人死亡 上海H7N9亜型感染で初』『「ヒトからヒト」可能性小さく』(1日付、毎日朝刊)

13年4月2日

ウェブ作品集

伊神 権太

実録随想「残り花」

平成二十五年四月三十日
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 このところのニュースは、やはりあの猪瀬直樹東京都知事が二十七日付米紙、ニューヨーク・タイムズとのインタビューでライバルのイスタンブール(トルコ)を批判したと疑われる軽率発言をしたことだろう。日頃の人を食ったような態度から、なぜかそのうち何かをしでかすのではと予感していたが案の定、私に言わせれば彼の傲慢な態度から出るべくして出た発言である。ニュース報道を読んだり聞いたりする限りでは、彼はインタビューに答えて以下のような発言をしたという。
―イスラム諸国で人々が共有しているのはアラー(神)だけで、互いにけんかばかりをしている。

 猪瀬氏はこの発言が表面化した後、昨日のコメントでは「私はIOC(国際オリンピック委員会)の行動規範第一四条を十分理解しており、これまでも順守してきている。今後も尊重し順守していく。記事の焦点が、あたかも東京が他都市を批判したとされているが、私の真意が正しく伝わっていない」としていたが、きょうになり一転。「不適切な発言があったことは事実でおわびをしたい」と謝った。私が見る限り、彼はこのところチト有頂天になり過ぎだっただけに、いい薬になった。

 彼のひごろの行状を見る限り、あらゆることに対して謙虚さがたりない。彼の発言を聴くとき、私には何ごとにつけ〝上から目線〟の態度に見えてしかたがないのである。もっと庶民の目線でいかなければ、今回の〝事件〟は、そんなことをふと思っていたところに噴いて湧いた。さすがはニューヨークタイムズだ。敏感に核心部分を掴んで、読者に問題提起した。たいしたものだと思う。
 トルコのクルチ青年スポーツ相が短文の投稿サイト「ツィッター」で述べた「発言は公正さを欠き、失望させるものだ。五輪運動の精神に反している」と遺憾の意を表したというが、その通りだと思う。猪瀬氏自身は、人間の浅ましさが出た点を大いに反省すべきである。

 きのうは、このほか、【あーあ、やんなっちゃった】と歌う社会風刺で知られたウクレレ漫談家の牧伸二さんが未明に大田区田園調布本町の多摩川に架かる橋から転落、病院に運ばれたが間もなく亡くなった。自殺とみられ、78歳だった。一方では、広島市で開かれた織田記念国際最終日のきのう、京都・洛南高三年の桐生祥秀さん(17)が男子100メートル予選で今季世界最高となる日本歴代2位の10秒01の快記録をマークして日本中の話題をさらった。

【記憶に残る文・ことば】「東京、大阪に次ぐ『三男坊主義』から決別」「世界のナゴヤ 本物ナゴヤ ぬくとい(温かい)市民」をキャッチフレーズに「市民が住んで自慢になるまちをつくりたい」=30日付中日夕刊〈「三男坊主義に決別」河村市長が2期目初登頂〉から

【新聞テレビから】
☆『皇太子さま晩さん会に オランダ女王主催』、『都知事一転 発言を謝罪』『トルコ批判「不適切だった」』、『連続不審火数件認める タイヤに火 安城の容疑者』(30日付、中日夕刊)
☆『米紙に「イスラム教国は互いにけんか」 猪瀬氏 他都市批判か IOC、規定順守求める』『「真意伝わっていない」猪瀬氏』、『日ロ領土交渉再開合意 首脳会談共同声明 石油・ガス分野で協力』、『かさむ費用嘆く自治体 ウインドウズXP更新 東海各地対応急ぐ』(30日付、中日朝刊)

四月二十九日
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 午後十時半過ぎ。
 NHKテレビで続く「日本・ロシア首脳共同会見」の実況生中継。ソ連を訪問した安倍首相とプーチン大統領が「(日ロ平和条約交渉の再スタートなど)双方受け入れ可能な解決策を加速させる」と約束している。このところ北朝鮮の核開発、弾道ミサイルの発射問題はじめ対韓国、中国間でも竹島、尖閣諸島の領土領海問題が悪化するなど日本を取り巻く関係があまり良くないだけに、両首脳の発言を聴きながら、なぜだかホッとする自分がそこにはいた。竹島、尖閣諸島問題ともに外交努力で解消されないものかと願うのは私だけではなかろう。

 きょうは「熱砂」同人で詩人でもある牧すすむさん(琴伝流大正琴弦洲会の会主で大師範・倉知弦洲さん)率いる恒例の〝弦洲会春の宴〟が小牧駅前のラピオ5Fあさひホールで開かれ、私も見させて頂き、小牧市議会では初、県下でも現在ただ一人の女性議長でもある川島公子さんともども、ゲストとして挨拶する栄誉まで賜った。
 川島さんとは、小牧在任当時から「ガミちゃん」「川島さん」の間柄で随分長い付き合いだ。あのころ彼女は、こども会活動で活躍され、いつもミニバイクに乗って小牧通信局を訪れ、実のある情報提供をよくしてくださり私はそのつど助けられた。その〝カワシマさん〟が今や、天下の女性市議長なのである。

 さすがに手慣れたもので「大正琴が愛知(大須)で生まれた」歴史に始まり、倉知会主の下、きょうの出演者全員が日本はむろん、世界各国との音楽交流の礎を担っている点などにつき分かりやすい挨拶だった。
 続いて女性アナウンスの「伊神権太さまは、〝マンサニージョの恋〟という本を出版されました」との案内で舞台に立った私は「この小説は、地球一周の船旅をヒントに書き上げ3話からなります。最後の〈道化師〉に、大正琴の演奏会の場面が出てきます。何を隠そう、皆さまをヒントに描きました。船旅では、平和や幸せの基本が〝お母さん〟の存在と音楽交流にあることを実感しました。皆さま、きょうは本当におめでとうございます」などと挨拶させていただいた。

 この後は晴れ姿に輝く女性たちに請われるまま、本にサインをさせて頂いたが、皆さん一人ひとりが私に近づいて「サインしてもらえ本当に嬉しい」「ゴンタさんの本、先生(倉知会主)から伺っていたので読ませて頂きました。よかったです」「繰り返し、読んでます」「すてきな本でした。これからも、どんどん書いてください」「もっと、激しくてもいい」などと声をかけられ、改めて書いてよかった、と心底から思ったのである。
 特に第1話の〈マンサニージョの恋―女たちの船上ララバイ〉で男女が恋におちる場面がたまらない、と口々に耳元に囁くように話しかけてくださったのが嬉しかった。第2話の〈淡墨桜のやうな〉の中の今は亡き小説家・宇野千代さんとの問答、そして〝人間が炎上してゆく〟場面同様、力を入れて書いたカ所だからである。

 この日は、引き続き川島さんと小牧市内のしゃぶしゃぶの店で食事をしながら歓談、久しぶりに昔の思い出に話が弾んだ。帰りには彼女の出身地・佐賀の名酒〈ほのか〉と「絵筆のいらないキャンバス」(文芸社)すべての女性に捧げるメッセージ小説「加奈子のノート」(新風舎)など著作4冊も頂いた。
 驚いたのは「ガミちゃん、私の今の足、何だか知っている? こたえてみて」とおっしゃるので「(公用車は別に)昔のまま、ミニバイクですか」と応えると「一歩前進して、いまは125CCのオートバイに乗ってま~す。病院は歯医者さん以外は一度もかかったことありません。健康優良児なのだから」ときた。
 公ちゃんらしいナ、と思った。
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 けさの毎日新聞(29日付)の〈虹のパレット〉、中村文則の「タクシー運転手とアザラシ」が、すこぶるいい。さらさら、さらりと分かりやすくユーモアがあり誰もが経験しがちな、しかも興味を引く内容で筆力もある。訳の分からない文体よりも、何げない日常を感性豊かに表現している。こちらの方が当世はやりの小説よりも数段上である。

【記憶に残る文・ことば】「式典まで開いて、踏んだり蹴ったりじゃないかと思う。沖縄への認識を改めてもらいたい」「基地はなくならず、むしろ強化された。憲法の理念は沖縄では実現されなかった。さらに九条が変われば、沖縄はもっと悪くなる。戦争になれば、基地のあるところが攻撃されるのだから」=29日付中日朝刊、「沖縄よみがえる屈辱 主権回復の日 平和憲法遠い理念」から。沖縄県民の声

【新聞テレビから】
☆『沖縄屈辱の日 怒りの1万人集会』『主権回復 政府が式典』『首相「決意新たに」』、『参院選補選 自民圧勝 山口 与党、夏の目標63議席』、『愛西市長に日永氏初当選』(29日付、中日朝刊)
☆『皇太子ご夫妻、オランダへ出発』、『抗議の中「主権回復」式典 首相「未来への決意」』『沖縄で1万人集会』『〈解説〉改憲へ地ならしか』、『春の叙勲4099人 俳優倍賞千恵子さん(71) 多くの観客に勇気』

四月二十八日
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 政府はきょう、〝四月二十八日〟が一九五二年にサンフランシスコ講和条約が発効した「主権回復の日」に当たるとして「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」を東京都内の憲政記念館で開催した。
 一方、本土復帰の七二年まで米施政権下に置かれた沖縄では、この日を「屈辱の日」と呼んできているだけに、記念式典には反発の声も多く仲井真弘多沖縄県知事は当然のように式典には欠席。代わって高良倉吉副知事が出た。
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 新聞によれば、江南市内の曼荼羅寺境内のフジの花に続いて名古屋市東区・徳川園では赤やピンク、白など鮮やかなボタンが見ごろを迎えている。ついこの間までの桜(ソメイヨシノ)に続いての花々の共演が今はたけなわ、といった観でこの世はなんてステキなのか、とつい見とれてしまう。そろそろ紫陽花も見ごろを迎える。

 ライトアップされ、ステキな姿態を現したフジの花々とライトアップを楽しむふたり=曼荼羅寺境内フジ棚で
 

 

 デ、今宵は曼荼羅寺のフジの花を見に私の母と舞を誘って出向いた。
 92歳の母は境内のフジ棚一角にあるステージを確かめると「20年ほど前には、このステージによく立ったもので懐かしい。こうして、ここに来るのも久しい。それにしてもライトアップされたフジがこれほど美しかったとは」と感嘆の声をもらしていた。私自身も、こうした形でライトアップされたフジの花は初めてだけに、感動。紫色のはずのフジが、まるで白い雲のじゅうたんのように見える。

 私はそんなフジのいろんな表情をビデオにも納めた。アップしたフジの花々を目の前に、そのモノ言わぬ妖艶さには圧倒されたのである。シロと紫、黄色のそこはかとなき造形の妙にも圧倒され、なんだか貴婦人のような、いや〝フジの尊厳〟とでも言えるようなものを感じた。

【記憶に残る文・言葉】戦に負きてぃ土地取らりてぃ(戦争に負けて土地取られ) 今やフェンスぬ国境(今はフェンスの国境ができた) 普天間ぬ天やいちやてぃん(普天間の空はいつも) 心休まる日やねえらん(心の休まる日はない) あがたぬ世やアメリカ世(フェンスの向こうはアメリカで) くがたや大和とぅアメリカ世(フェンスのこちらは本土とアメリカ) わしたウチナーやまあいちゅうが―(私たち沖縄はどこ行くの?) ウチナ―やウチナ―どうやいび―る(沖縄は沖縄なんだ)=28日付中日朝刊〈4・28「主権回復の日」 祝えぬ沖縄痛みを歌う〉普天間から(1番のみ)

【新聞テレビから】
☆『4・28「主権回復の日」 祝えぬ沖縄痛みを歌う 基地押し付け「屈辱の日」』、『つかの間飯舘の夜 避難区域で特例宿泊』、『働き手2割が60歳以上 1192万人 10年で300万人増 総務省12年度調査』、『佐野洋さん死去 推理作家「華麗なる醜聞」84歳』(28日付、中日朝刊)
☆『「拉致」解決求め東京で2000人集会 署名1000万人超報告』、『春の褒章に723人 シンガーソングライター=紫綬褒章 松任谷由実さん(59)ら』、『白馬岳雪崩1人不明 岐阜のパーティー 3人救出 長野』、『首相の車列 都内で追突(安倍首相にケガはなかった)』(28日付、毎日朝刊)

四月二十七日
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 土曜日。大型連休初日である。
 昼間、中高時代からの良き友・お祥(正しくは石田祥二さん=前愛知北農協組合長、現会社社長)から電話が入る。「オイ、いがみ! おまえの本「マンサニージョの恋」を、本屋さんに注文しておいた。やはり取り寄せる、とのことで手元に届くのは連休明けになりそうだ」と有り難い言葉だった。持つべきは友とはよく言ったものである。

 そのお祥と電話をするうち、彼は言いだした。
 「あのな、いがみ。〝財産の三分割〟って、言葉を知っているか。オレが学んだ早稲田大学で星野長七先生(商法)が最後の授業で社会に巣立ってゆくオレたち学生を前に、しみじみとこれにちなんだ言葉を分かりやすく話して教えてくれたのだよ。
 それは、な。〝給料の三分割〟ってやつで、君たちが社会にでたら三分の一は読書、三分の一は生活、そして残る三分の一は貯蓄として生かす。このことを守るように、とだ。俺は学生時代授業なんて、ろくすっぽ聞きもしなかったが、この言葉だけは胸に刻んで生きてきた。本当に立派で尊敬できる師だった。俺はその後、先生の教えを守り通してこれまで堅実に、いやバカ正直に生きてきた。だから、今の幸せがあるのだよ。いまだに本は誰よりもよく読んでいる」と。

―私はこの言葉を聞き、やはりお祥はたいしたものだ、と思った。法律に詳しいお祥は、もう一言「法律は〈二股公約〉だ」との言葉も教えてくれた。法律は解釈次第で右にも左にも転んでどうにでもなる、という意味で私は受話器越しに耳を傾けながら「なるほど」と思い、なんだか短時間で大学の授業を受けたような、そんな新鮮な錯覚にまでとらわれた。ありがとう、お祥さん。
 お祥といえば、私たちが志摩半島で両方の親に無断で〝駆け落ち逃亡記者生活〟を密かに決行して大騒ぎになった際、青春映画顔負けのメロドラマ同然、ふたりで涙にくれていた志摩の阿児町鵜方の新聞社通信部まで飛んできて励ましてくれた、当時、ただ一人の味方だった。その日、お祥がどれほど俺たちの気持ちを慰め、助けてくれたことか。あの若き日々のことは忘れない。

 この木曽川河畔の町、江南市では数少ない名物のひとつである前飛保の曼荼羅寺公園のフジが見ごろを迎え、けさの中日新聞でも一面で「春風にそよぐ藤棚が甘い香りで包まれた」と写真入りで報じていた。
 記事によれば、ことしは春先の温暖な気候で例年より十日ほど早い開花だという。来月六日まで「江南藤まつり」が開かれており、期間中は夜間もライトアップするというだけあって、人気を集めそうだ。
 というわけで、午後九時過ぎになり突然、わが恋人で妹でもある彼女に「行くぞ」と声をかけ曼荼羅寺公園へ。目にも鮮やかな、まんまる月夜の下(暦の上では、実はきのうが満月)、誰にも撮れないライトアップされた妖艶なフジをカメラに納めようとしたが、既にライトアップは終わり、一帯は暗闇と化していた。あ~ぁ、と思い帰宅したが、誰かサンは昔からそういうナンダカ怖そうな、探検でもできそうなところが大好きなだけに、「しっかり調べてからこなくっちゃあ」と文句を言いながらも結構満足そうだった。
       ×        ×
 話は舞い戻るが、きょうの午後二時過ぎ、「お久しぶりです。わかりますか? ステキな本出版されおめでとうございます」と私の携帯に、謎の女性とおぼしき方から、いきなりショートメールが入った。
 相手の携帯番号にも心当たりがないので「ありがとう。小牧。尾張一宮。能登。志摩。松本。大垣。大津。東京。名古屋。このエリアですか。ヒントを教えてください。」「岐阜が抜けていました。あとで4、5人、名前あげさせて頂いていいですか。」とメールを2度打ち返すと、しばらくして「刈谷の渡辺です。ダンス少しご一緒と船上でごんたさんのほんもって写真撮っていただきましたよ(原文通り)」の返事。
 あ、なんだあ。刈谷の渡辺さんだったのか。灯台下暗しとは、このことで私はさっそく「よく覚えています。その節はありがとうございました。記者時代の人ばかりに頭がいってしまい、失礼しました」とメールを打ち返し、しばらくしてから彼女に電話を入れ、懐かしい船上生活に話が及んだのである。今後は互いにピースボート関連の集まりなどの連絡が届いたら連絡しあうことを確認し電話を切った。

 きょうは、このほかにも私の著書「マンサニージョの恋」を読んだある女性が「読んでいてなんだか不思議な感じがした」と話しているとの声も聞いた。不思議な気がした―との指摘は、既にほかにも数人から伺っている。私自身、書き進めるうちに不思議な陶酔の世界に入っていったことは間違いないのだから、それはそれでよいと内心、嬉しく思っている。

【記憶に残る文・ことば】ボクは音楽の力を信じてこれからも歩いていきたい=27日夜、NHK総合テレビ〈SONGS〉で「ミュージック」作詞・作曲者の〝アイデンティティ〟山口一郎さん
 ♪…痛いほど本能で踊って 青いという劣等感捨てて 痛いほど本能で踊って……痛みや傷や嘘に慣れた 僕の独り言 疲れた夜と並び 吹く風君の頬へ……(Aoi 2013)
   
【新聞テレビから】
☆『エッセー漫画共感続々 どん底大人女子の好み!? 壮絶人生赤裸々「励まされる」』『稽古総見「うれしかった」 蒼国来2年半ぶり国技館』、『開山祭に雪 上高地一部入山禁止』、『GWラッシュ始まる』、『飛行機♡女子セントレアにも 「空美(そらみ)」飛び回る プロ並み撮影機材 私だけの一枚狙い』(27日付、中日夕刊)
☆『主治医と相談重ね 雅子さまオランダ訪問へ 「ご回復のきっかけに」』(27日付、毎日夕刊)
☆『江南藤まつり開幕』『江南藤まつり写生大会 きょう午前9時から受付』、『「男依音頭」を初披露 作詞・作曲倉橋寛さん、歌は松田敏来さん 5月1日』(27日付、尾北ホームニュース)
☆『フジのシャワー 江南 曼荼羅寺公園』、『中華航空機事故慰霊式 19年寂しさは消えない』、『「尖閣は核心的利益」 中国政府、初めて明言』、『トヨタ系8社増収増益 14年3月期見通し 円安、通年で効果』、『公立校教員840人が体罰 被害児童・生徒1890人 文科省緊急調査 2次調査6月にも公表』『中部6県で被害292人』(27日付、中日朝刊)
☆『金融庁 米MRI(ネバダ州に本社がある資産運用会社)の登録抹消 1365億円消失か 顧客保護命令 監視委が強制調査』『昨年から配当滞る』『契約者「あの時やめておけば」』、『競走馬逃げた!! 笠松→各務原・捕獲』(27日付、毎日朝刊)

四月二十六日
 「マンサニージョの恋」(クリックしたら、見られます)=全国書店とアマゾンで発売中
 
マンサニージョの恋
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 新調の首輪に満足そうに胸を張るシロちゃん。
 

 わが家の次女猫、シロちゃんの鈴つきの首輪が知らぬ間に、これまでの「赤」から、ちょっと上品な赤は赤でも微妙に「チェック柄の赤」に代わった。息子のせいで新しい首輪は、彼がアマゾンから購入したものだった。それにしても、シロちゃんはむろん、長女猫のこすも・ここちゃんも幸せ者だ。シロちゃんのチェック柄首輪は、新年度が始まったのを機会に息子がプレゼントしたらしい。
  
 そういえば、きのうは日本中で新入社員が生まれて初めての給料をもらった日に違いない。だれにだって初任給には思い出がある。私はどうだったか。確か嬉しくて母親にいくらかを渡した気がする。会社によっては、一緒に食事会か何かをして新入社員たちの前途を祝する励まし会をしたところもあるに違いない。そうした社は前途有望といっていい。

 きょうは午後、日ごろから地域社会にとけ込んだ取材活動を続けるコミュニティ新聞【尾北ホームニュース】の本社へ。
 津田悦夫編集長にお会いして私の連作長編小説「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)の紙面化をお願いしたが、津田編集長は「やってみましょう。ここ江南からマンサニージョの〝火の手〟が上がるといいですね」と温かい返答で心強く思ったのである。こうした地域に根差したコミュニティペーパーは日刊紙に挟み込んで配られるだけに効果はかなりあるはずだ。
 さて。どんな読者の間で、どんな反応が出るのか。いまから大変、楽しみである。

【記憶に残る文・ことば】……▼銃をめぐって、オノ・ヨーコさんが先月、ネットで「この国に平和を」と訴えていた。夫のジョン・レノンが凶弾に倒れて33年、この間に米で105万7千人が銃で殺されたという。それほどの人が血みどろで息絶えた事実は只事ではない=4月26日付、朝日・天声人語から抜粋

【新聞テレビから】
☆『チェルノブイリ事故27年 悲劇フクシマで最後に ウクライナなどで追悼行事』、『地滑り崩落広がる 浜松・発生から3日』、『2人の死刑執行 千葉の暴力団組長射殺』、『浜岡原発 5号機揺れ想定の倍 中電推計 南海トラフ地震で 津波対策完了 1年3カ月遅れ』(26日付、中日夕刊)
☆『シリアのサリン使用「確信」 米、対抗措置を検討』、『安城タイヤ放火男逮捕 連続事件と関連捜査 器物損壊容疑』(26日付、毎日夕刊)
☆『老朽化対策3社100年試算 高速道改修最大10兆円 50年の無料化困難』、『大津絵初期の繊細美 最古級の作品発見 大津市歴史博物館、展示へ』、『66歳尾崎将 エージシュート62 日本ゴルフツアー初』、『野口、世界マラソンへ 10年ぶり』、『B787運航停止解除 全日空、日航 6月再開へ 米当局』(26日付、中日朝刊)
☆『日露首脳が定期協議 外務・防衛会談も 首相訪露時、合意へ』、『クロアシアホウドリの楽園に』『八丈小島 野生化ヤギ駆除』(26日付、毎日朝刊)

四月二十五日
 「マンサニージョの恋」(クリックしたら、見られます)=全国書店とアマゾンで発売中
 
マンサニージョの恋
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 それにしても何としたことか。つい先ほどCBCテレビのNEWS23で知ったが、ジュネーブで開催中の2015年の核拡散防止条約再検討会議に向けた第2回準備委員会で南アフリカが24日、「核兵器の人道的影響に関する共同声明」を発表。「いかなる状況下でも」核兵器が再び使用されないことが人類生存のためになる、と訴えた。あ~ぁ。それなのに、だ。アジア代表団によると、日本だけが「いかなる状況下でも」の文言にこだわり、この部分を削るよう求めて賛同国に加わらなかったというのだ。
 天野・駐ジュネーブ軍縮会議政府代表部大使は「段階的に核廃絶に向けた手続きを重ねるという日本政府の方針とは違った。将来、同種の声明が発表される際には、賛同できることもある」としているそうだが、被爆国として、それもただ一国、賛同国に加わらない、ということは納得できない。

 「バタやん」の愛称で親しまれ、「大利根月夜」や「かえり船」「島育ち」など数々のヒット曲で国民的に知られた演歌歌手、田端義夫さん(本名・田端義夫さん。三重県松阪市出身)が東京都内の病院で亡くなった。九十四歳だった。
 日本相撲協会が大相撲夏場所(5月12日初日。東京・両国国技館)の新番付を発表。それによると、先場所11勝した隠岐の海が新小結となった。島根県出身者の新三役は1892(明治25)年夏場所(6月)の谷の音いらい121年ぶりだという。
        ×        ×
 きょうは、朝から晩まで結構飛び回る一日となった。
 まず、週に一回の社交ダンスのレッスンで江南市民文化会館へ。ジルバ、タンゴ、ルンバの順にステップを踏んだ。先日、今池であったダンスパーティーで見たあの華麗なる人々に比べたら、とても「まだまだヒヨッコ」だが、これでも自分ではナントカ極めるつもりでいる。内心、70歳ぐらいまでには、そこそこ踊れるようにと思っている。幸い、先生が分かりやすく教えてくださり、かつ仲間もいい方ばかりなので、そのうちきっと開眼する日がくる―と自らに言い聞かせている。

 江南市内のガソリンスタンドで給油とエンジンチェックをして頂いた若者、ヨシムラさんと雑談するうち、彼の「根尾村出身です」の言葉に私の「マンサニージョの恋」の第2話〈淡墨桜のやうな〉を話題に話が弾んだ。樹齢千五百年の淡墨桜に話が及ぶと「へえ~ぇ、淡墨桜ですか。ボク、よく知っています。本巣市根尾の出身ですから。本、買って読ませていただきます」とまで話してくれ、嬉しく思った。
 
 午後。市内の音楽画廊喫茶「音彩」へ。ここの主人が私の著書を自らのフェイスブックで紹介してくださっているーと聞いていたためお礼を述べ、同時に初歩的なことではあるがどうしたらそのフェイスブックを見ることが出来るか、を聞くためだった。フェイスブックの使い方が今ひとつ分からなかったためだが、検索名を教えて頂き私の本が紹介されている画像を見たときは、有り難さと嬉しさがこみあげ恥をしのんで直接お会いしてうかがって良かったナ、と思っている。これまで大変な失礼をしていた。

 きょうは、このほか、妻に言われるまま銀行へ。ここでカードをつくってもらう手続きをするなど結構、バタバタした一日となった。

【記憶に残る文・ことば】「志定まれば氣盛んなり」(吉田松陰)=25日付、後藤正敏さん(愛知県江南市、音楽画廊喫茶「音彩」マスター)のフェイスブックから 

【新聞テレビから】
☆『尼崎脱線事故8年 遺族ら現場で追悼 悲しみあの時のまま マンション今も傷痕 歴代3社長夏にも判決』、『田端義夫さん死去 94歳 バタやん、「かえり船」』、『北朝鮮から望郷の50年 寺越さん「ふるさと考えない人いない」 母親が手紙を公開』(25日付、中日夕刊)
☆『開城団地を巡り対話「公式提案」韓国が北朝鮮に』、『〈文芸時評〉村上春樹の新長編 突きつけられた幼稚さ 田中和生(文藝評論家)』(25日付、毎日夕刊)
☆『石棺葬る巨大ドーム チェルノブイリ事故27年 密閉作業15年に完了』、『首相、閣僚の参拝容認 靖国問題「脅かしに屈しない」』、『輸入品の価格変動リスク回避 牛産地「飼料自給」進む 滋賀など玄米で試行』(25日付、中日朝刊)
☆『台湾でも鳥インフル 中国渡航の男性 本土以外で初』、『鹿沼暴走事故地裁判決 成人の母も賠償責任 (てんかんの)薬服用 監督怠る』、『東北電が東電に賠償請求へ 原発事故で売電量が減少』(25日付、毎日朝刊)

四月二十四日
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 きょうは朝から、ずっと雨、雨、雨の一日となった。
 私は本来、雨は大好きなのだが…。きょうの雨は何かしら私の心の動きを、いや、一日の活動そのものを封じ込めてくるような、そんな気がしてしまう。なぜなのか。どちらといえば〈嫌いな雨〉、私の足を止める〈妨げの雨〉といってよい。
 雨といえば、浜松市天竜区春野町の茶畑裏で先日起きた地滑りで土砂が流れ込んだ杉川の洪水を防ぐため静岡県が工事していた仮設水路がきょう未明に完成したというが、朝から降り出した雨は強まる一方で、現地は新たな崩落に警戒を強めているという。

 雨のなか、私は横笛の稽古で名古屋まで出向いた。帰りに本屋さんにでも、と思ったが、これだけの強い降りにはつい気分までが失せ、きょうのところは無理しないで帰宅した。お天気次第とは、このことか。天気の良し悪しは、人の心をまで微妙に変えたり動かしたりする。
 帰ると、愛猫のこすも・ここも家を出た時と寸分たがわず同じ形で私のデスク傍らの特定席で丸くなって寝ていた。私が帰って「かえったよ」と声をかけても目さえ開こうとしない。

 ボストン・マラソン連続爆破テロ事件。その後の米捜査当局の調べに対して、訴追されたチェチェン系米国人で弟、ジョハル・ツァルナエフ容疑者が「イラク戦争とアフガニスタン戦争を理由とする反米感情がテロの動機になった」と供述。イラク、アフガン戦争が動機だった可能性が強まってきた。また爆弾の作り方は国際テロ組織アルカイダ系のオンライン雑誌で学んだ、とも話しているという。
 また兄タメルラン容疑者と弟、ジョハル容疑者のチェチェン系家族が、歴史に翻弄された「流浪の民」だったことも米ABCなど各メディアで報じられており、米捜査当局はチェチェン民族の苦難が、両容疑者をイスラム過激主義に走らせた、との見方を深めている。ふたりの父親でチェチェン人のアンゾルさん(46)=ロシア南部ダゲスタン共和国在住=は、ソ連時代の中央アジア・キルギス出身。ソ連の独裁者スターリンは第二次大戦中の1944年、北カフカスのチェチェン人を「ナチスドイツに協力した」として中央アジアに強制移住させた歴史の脅威があり、アンゾルさんも故郷を追われた一族のなかで生まれ育ったいきさつがあるという。
 そして。一家は91年のソ連崩壊後、チェチェン共和国に帰郷しようとしたが、独立派武装勢力とロシア連邦軍の紛争が激化したため断念し、キルギスにとどまり、母親でダゲスタン出身のズベイダットさんの親せきを頼ってダゲスタンに渡り、半年後に難民の資格を得て米国に移住したいきさつがあるという。まさに民族と国の歴史の海に翻弄されるなかで、このボストンテロは憎しみを生み、起きた、といってよいのだ。

【記憶に残る文・ことば】「アフガニスタンで米兵に殺された犠牲者のほとんどは罪のない人たちだ」=24日付中日夕刊〈ボストン・テロ〉米国の戦争に反発 ジョハル容疑者 動機供述から

【新聞テレビから】
☆『iPS技術さらに進歩 筋細胞効率よく大量に 名大・京大 2週間で成熟 「筋ジス」再現にも成功』、『学力テスト一斉実施 小6・中3 4年ぶりに全員参加 全国228万人』、『東証一時1万3700円 4年10カ月ぶり』(24日付、中日夕刊)
☆『「イラク、アフガン戦争が動機」ボストンテロ ジョハル容疑者供述』『ソ連時代故郷追われチェチェン紛争で米移住 歴史に翻弄された一家』、『津波桜 今年も咲いたよ=宮城県女川町』、『APにハッキング 「米大統領けが」偽情報配信』、『アップル10年ぶり減益 1~3期 スマホ競争激化響く』(24日付、毎日夕刊)
☆『遷宮自前ヒノキ復活 700年ぶり宮域林から社殿用材 伊勢神宮植樹実る』『90年前開始200年計画「完全供給」目標に』、『「原発は危険」なお8割 全国調査 事故から2年、高止まり』(24日付、中日朝刊)
☆『35人学級化再検討 文科省 学テで効果分析』、『イカ漁一斉休漁へ 円安、燃料高騰で』、『島森路子さん死去 「広告批評」元編集長 66歳』(24日付、毎日朝刊)

四月二十三日
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 午前10時17分、新聞記者時代のそれこそ私が心酔する大先輩Kさん=名古屋市在住=から突然、私の携帯に留守電が入った。
 確認すると「ごんちゃん、先日は有り難い葉書をありがとう。さっそく、ごんちゃんの小説を買って読みました。きょう23日付の朝日新聞にごんちゃんの書評が載っていたのでご存知かとは思いますが、電話させていただきました。村上春樹と同列で載っていたのですばらしいな、と思いました。がんばってください。応援しています。では。バイバイ」という内容だった。
 あわてて電話を折り返させていただくと、「清水良典という文芸評論家、なかなか、いい点、突いている。ごんちゃん自身のためにも、読んでおくといいよ。期待しているからね」というものだった。私はその温かく、優しく、かつ熱く、厳しい声に身震いしたのである。ありがとうございます。Kさん! 
 私はその足でコンビニまで行き、けさの朝日新聞を買い求めた。
 
 何を隠そう。私が岐阜総局(現岐阜支社)兼北方通信部の任務を終え社会部に上がった昭和53年7月に「君が、かの有名な〝ごんた君〟か。これからは〝ごんちゃん〟〝ごんちゃん〟と呼ばせてもらう」と最初に声をかけてくださった人が、当時、社会部一、二を争う敏腕記者・Kさんだったのである。
 Kさんは、私が岐阜在任時代に岐阜県庁汚職の実態を糾明するため、足を棒とし夜討ち朝駆け取材でしばしば自宅を訪ねたデカがなぜか、歌舞伎に詳しく「ガミちゃん、あんたは憎ったらしいヤツだけど、どうしても憎めない。義経千本桜のなかの〈いがみの権太〉そっくりだよ。ちょうど苗字も伊神だし」とよく言われたことを知っておいでで、そのせいもあってか社会部に着任し会うが早いか、そう決めつけてきたのだった。あの一言がなければ、今の「伊神権太」は存在しなかったに違いない。

 で、読んでおくといい、とKさんに指摘された書評を以下に印し、今後、私自身の〝自重の鐘〟としたい。
―伊神権太の『マンサニージョの恋』(幻冬舎ルネッサンス)は、小説家でもある元新聞記者の私小説連作である。文士の自覚がつい自己陶酔に流れがちなのだが、終盤近く東日本大震災に接しジャーナリストとしての自らの存在意味を問い、うろたえるようになって、初めて小説らしくなってくる。私小説は主人公のプライドが崩壊し揺らいでこそ感興が湧くものだ。出会った人物がみんな温かい理解者であるというご都合主義を禁じて、もっと厳しく他者との対峙を描いてほしい。

 Kさんは、おそらくこの書評を読んでおいた方が君自身の今後のためにもよい―との親心から私に電話をしてくださった、そんな気がしてならない。〈自己陶酔〉と〈もっと厳しい他者との対峙〉。清水良典氏はおそらく、このことを駆け出しの小説家である私に言いたかったのだろう。
 ただ、私からひと言いわせてもらえば、「マンサニージョの恋―女たちの船上ララバイ」そのものへの記述を、どんな酷評でも良い、たとえ一行でもよいので書いてほしかった。それから、村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』だが、見出しにある「失われた世界 名古屋」はその通りだ。だが、全てを肯定する文学評論などありえない。少しベタベタすぎる。村上のいくつかの弱点、盲点を指摘してこそ、日本文学界に冠たる【清水良典】、すなわち日本を代表する真の文芸評論家ではないか。
        ×        ×

 きょうは今から十八、十九年ほど前、大垣時代からの知人でもある女性に会いにかつて過ごしたことのある一宮の駅まで出向いた。ここのJR尾張一宮駅の改札口で会う約束だったためだが、互いに年はとっても互いに目的意識をもって生きていこうよ、ということになった。
 放送作家でもある彼女は何を隠そう。昨年の地球一周の船旅出発に当たって初めて手にするビデオ撮影につき、わざわざ私に特訓をしてくれた、その女性である。私より三歳も年上だったとは、きょう初めて知った(これまで年齢なぞ、聴いたことがないので)。まだまだガーデニングを含めた園芸を中心に、植物の時代考証などにつき大学で教鞭に立ったり、講演をしたりされているだけあってやはり若々しい。
 一緒に名鉄百貨店内七階のレストラン街で食事をしながら懇親。きょうは互いに早々に別れたが、帰宅すると妻曰く「女は家事があって忙しいのだから」と。その目は、相手のことを十分に考えて行動しなければ長続きはしないわよ、と言っているようだった。

 妻の舞が中日ドラゴンズにいたころから大好きだったDeNAのブランコが対巨人戦で2打席連続の本塁打を打ち、今シーズン早くも12号本塁打を量産、この調子だと、どこまで本塁打記録が伸びるのか。楽しみでもある。サッカーは、イングランド・プレミアリーグで香川真司が所属するマンチェスター・ユナイテッドが2季ぶりに優勝した。

【記憶に残る文・ことば】書くほうはがんばってゐます。ほとんど毎日徹夜。ますます訳の分からん小説を書きつづけてゐます。評判はますます悪いので、ますます分らんやつを書くつもりです。(バカにしてやがる!)=23日付毎日新聞夕刊〈若き(安部)公房自信と不安〉から

【新聞テレビから】
☆『消えゆく南吉の池 生誕100年惜しむ半田市民 埋め立て会社「意見を聞いて開発」』、『中国船8隻尖閣領海に 海保警告 国有化以降で最多』、『国会議員168人靖国参拝 保守系増え過去最多 中韓、一層反発か』、『ジョハル容疑者 最高刑は死刑 ボストン・テロで訴追』(23日付、中日夕刊)
☆『華やぐ山あい 点描 郡上の芝桜』、『情報小出し不安誘う単語解決策提示 オレオレ詐欺 心理戦巧み 呼び出し型 金運んだ後緩む心』『金融機関声掛けに法的根拠「何に使う?」被害防ぐ効果』『「急ぎで必要」信じないで』(23日付、中日朝刊)
☆『〈毎日文化センター〉名古屋で初 猫づくしの連続講座 パート1、来月18日(土)開始』(23日付、毎日朝刊)

四月二十二日
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 きのうの話だが、けさの朝刊によれば、東北各地で二十一日、季節外れの雪が降った。仙台管区気象台によると、山形市や福島県会津若松市で六センチ、福島市で三センチの積雪を観測。仙台市でも一センチ積もり、同市の四月下旬としては一九四七年以来六十六年ぶりの積雪になったという。
 中日新聞朝刊はこの様子を『福島県三春町では日本三大桜の一つ「三春滝桜」が雪化粧。友人と一緒に訪れた栃木県日光市の看護師義塚江里さん(26)は「雪と桜が一緒になったところを見られるとは……』と『白銀の三春滝桜 福島』の見出しと写真入りで報じている。

 米国ボストン警察のデービス本部長がCBSテレビに出演し、先にボストン・マラソン連続爆破テロに関連して逮捕、拘束したチェチェン人の容疑者二人(兄弟)=うち兄は死亡=は別の攻撃も準備していた、と述べた。具体的な内容は明らかにしていないものの兄のタメルラン容疑者(26)が死亡した現場では拳銃やライフルのほか、圧力鍋で作ったものなど爆弾六つが見つかっているという。さらに逃走中の銃撃戦では爆弾を投げつけていたほか、未使用の爆弾を車で運ぶなど、この話を聞く限りでは実行犯と断定されても不思議ではない。
 一方で、重体で入院中の弟、ジョハル容疑者(19)は米国の市民権を持ち、テロ組織との関連はいまだに証明されないままだ。このため、イスラム過激思想に傾倒したとみられる兄タメルラン容疑者が主導し弟を引き込み、ジョハル容疑者はその指導下にあったのでは、との観測が広がっている。いずれにせよ、背後関係や動機には不明な点が多く、解明が望まれる。私にはふたりの背後には何かが介在しているような気がしてならないのだ。

 元愛知県警小牧署長(当時、全国最年少署長)でのちに福岡県警本部長など数々の要職を務められた横浜市在住の広畑史朗さんから懐かしい葉書をいただいた。「拝復 懐かしい方からの来信は嬉しい限りです。谷奥さん経由で拙文をご笑覧いただき恐縮しました。ご高書『マンサニージョの恋』は早速ネット書店で求めましたので、今取りかかっている本を読み終え次第に次の通勤電車内読書とします。前に賜った『懺悔の滴』は抒情豊かで味わい深いものでしたので、今回も今から愉しみにしています。……」といった内容。
 広畑さんならでは、の愛を感じたのである。ありがとう、ヒロハタさん!

【記憶に残る文・ことば】市民にちょこっとでも喜んでもらい、世界に名古屋ありというメッセージを出していきたい=22日付中日夕刊〈一夜明け、局長級幹部を集めた初会議で・河村3選名古屋市長〉

【新聞テレビから】
☆『河村市長「民意応える」 名古屋市長選から一夜』、『円 100円に迫る 東京市場 G20声明 緩和容認で』、『韓国外相訪日中止 首相の靖国奉納に反発』、『ボストン 心の傷いやす時 テロ犠牲者ミサで追悼』、『米インディカー 佐藤琢磨日本人初V』(22日付、中日夕刊)
☆『河村氏大差で3選 名古屋市長選 「庶民革命」に支持 藤沢、柴田両氏及ばず 投票率39・35%』『23万票減 対立より対話を』、『中川・女性不明 元勤務先の夫婦逮捕 遺棄容疑 南知多で遺体発見』、『清洲駅でも呼び出し詐欺 一宮の男性 1800万円被害 尾張で3件連続同一犯』
 
四月二十一日
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 名古屋市長選挙はやはり、減税日本の河村たかしさん(無、現)が42万7542票を獲得、他の新人二候補を寄せつけず大差で圧勝して三選を決めた。投票率は39・35%。市議会解散の是非を問う住民投票のトリプル投票となった二年前の前回(54・14%)に比べ、14・79ポイント減。四年前の前々回(50・54%)からも11・19ポイント減だった。

 春のダンスフェスタのひとコマ
 
 
 

 名古屋の今池グランドダンスプラザで、この地方の「春のダンスフェスタ」があり、参加した。参加というより、終盤になって設けられた見知らぬ愛好家同士の〝巡り会いタイム〟をのぞいては、サンバ、ルンバ、チャチャチャ、スロー、ワルツ、タンゴの紅白戦やルンバのコンテストなどの見学で時は過ぎていった。ダンスを見守る人の間では「ヒ・サ・ヨさん! がんばって」の声も何度か―
 赤、緑、紫、ブルー、黄色…と、女性ダンサーのきらびやかな衣装はむろんのこと、男性のタキシードに蝶ネクタイ姿にも圧倒された。それに踊る社交ダンスも半端じゃない。どうしたら、あれほどまでに華麗、かつ、よどみなく舞うことが出来るか、と思うと自身が情けなくもなってきた。それでも、敗北感を感じながらも内心では「今に見ていろ」との思いが一層強くなったのである。夜遅く帰宅。

 久しぶり。きょうはフェイスブックの近況欄に以下のようなことを書き記しておいた。
【4月21日、ヒ・サ・ヨ現象】
 みなさん! お久しぶりです。「マンサニージョの恋」が空高く飛び立てそうな予感がしてきました。これも応援のたまもので、あと1押し、いや2押し、3押しとよろしくお願いします。
 予感は先日も【あなたはだれ?】で触れた通り、3連作のなかの第1話〈マンサニージョの恋―女たちの船上ララバイ〉のヒロイン・風美久世に魅せられ最近「私、ヒ・サ・ヨかもね」といった声をあちこちで聞き、この〝ヒ・サ・ヨ現象〟が流行語のように日に日に増えつつあるのを実感するからです。この現象、先日熱海で再会した船上仲間を着火点に各地の社交ダンス仲間、一般読者の間でもスソ野を広げ始めました。
 ちなみに第2話〈淡墨桜のやうな〉のヒロインは真美、第3話〈道化師〉はユカです。そして、この激しいラヴ・ストーリーを支える女性たちとして奈津美、アカリ、ルナ、テルさん、ヨシエ、幸子……ら。ステキな女性ばかりが登場することもお忘れなく。
 もしかしたら、この先マミやルナ、テルさん現象が起きるかもしれません。ぜひ、この本を書店かアマゾンなどで手にされ読者の輪がますます広まれば、と思います。きょうはここいらで。引き続きよろしくお願いします。
=「マンサニージョの恋」(連作長編小説、幻冬舎ルネッサンス)に見る一匹文士の目

【記憶に残る文・ことば】棋士にとって厳しい現実を突きつけられた。ただ(棋士の)五人は全力を出し切ったと思う。胸を張ってほしい。=21日付、中日朝刊〈トップ棋士も打つ手なし 電王戦ソフトに敗北 第5局〉の中の日本将棋連盟・谷川浩司会長の話

【新聞テレビから】
☆『清張代表作に「お断り」「日本の黒い霧」スパイ説否定 文芸春秋遺族指摘受け』、『津波から命守る対策 消防団活動に時間制限 沿岸30市町導入・検討 東海の自治体本紙調査』、『TPP日本参加合意 カナダなど11カ国7月に交渉合流』、『四川地震 死者150人超 負傷5800人 家屋倒壊、150万人被災』『がれきの中必死の救出』(21日付、中日朝刊)
☆『鯛と日本人 日本人の食習慣と美意識にかなった魚』(21日付、中日・サンデー版〈世界と日本〉大図解シリーズ№1091)
☆『60年ぶり、ウ飼い再現 新川の浄化願い 清須』、『人間敗れる 将棋・電王戦』『三浦(弘行八段)「危機感じるべきだった」 将棋・電王戦プロ棋士「完敗」〈解説〉ソフト、「詰み」で優位』(21日付、毎日朝刊)

四月二十日
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 午後十一時過ぎ。たった今まで見ていたNHKBSプレミアム〈神秘の北極圏・北欧大沢たかお氷河の島へ ホッキョクグマ大追跡…〉には感動というか、私自身が現地に出向いてありとあらゆることを徹底的に調べ尽くしたい、そんな衝動にかられた。自然界に生きる同じ同胞としてホッキョクグマたちとの無言の会話をしたい。
 かつての私なら(いや今でも、と思ってはいる)、馬力にかけては誰にも負けなかっただけに、すぐにでも現地に飛んで行きたい衝動にかられた。相も変わらず隣で黙ってテレビを見る彼女には「オイッ! 一緒に行こう」と言ったが「ハイハイ、もう。すぐ、その気になってしまうのだから」といった顔をしている。
 でも、彼女は何も口には出さない。私はいま。少しだけ酔っているのかもしれない。

 きょうは穀雨(こくう)。穀雨 百穀をうるおしたまえ春の雨―で始まる中日新聞朝刊の四コマ漫画〈お―い栗之助〉が微笑ましくて好い。

 朝刊といえば、新聞やラジオ、テレビを読んだり聞いたり、見たりしていて今、一番気になるニュースは、やはり米国で十四日に起きたボストン連続爆破テロ事件である。各メディアとも捜査当局は十九日未明にロシア南部出身のチェチェン人容疑者二人(兄弟、いずれもイスラム教徒)を発見し銃撃戦となり、近郊のウォータータウンまで追跡し兄を拘束した(搬送先の病院で死亡)などと報道。十九日夜(日本時間二十日午前)には逃走していた弟も逮捕したという。
 ただ、この犯人追跡逮捕劇。ビデオ映像に映っていたというだけで、何故に連続爆破テロ事件の犯人と断定できるのか。どのメディアも、その点の決定的証拠報道が欠落している。第一、犯行の動機らしきものが何一つ解明されていないではないか。あくまで容疑者として報道しているのだからいいだろう。それよりも他社に遅れを取るわけにはいかない―と犯人を二人だけに決めつけているのでは。私の目には、ふたりを犯人と決めつけての報道は突っ走り過ぎ。危ない気がしてならない。
 捜査当局は当然ながら、今後容疑者ふたりの動機や外国武装勢力との関係の有無など背後関係の解明を急ぐことになるだろう。

 もし、この後になって国際テロ組織のアルカイダなどから全く別の犯人グループが犯行声明をしてきたなら、どうするのか。確かに容疑者の一人、弟の方が「圧力鍋のように見える爆弾を警官に投げて応戦した」との報道もあるにはあるが、これだけでボストン連続テロの犯人と決めつけるには無理がある。今後の推移を見守るほかない。
        ×        ×
 妻(舞)が愛栄通りで営むリサイクルショップ「ミヌエット」店内でチョット変わった趣向の催し、【大道芸人による楽しいステージ】を企画したので私も見せて頂いた。

 舞の求めに応じてボランティアで出演してくださったのは、岐阜市在住の介護士で昨年東京であった2012年全国青年曲芸大会・舞台パフォーマンス部門でナント〝日本一〟の栄誉に輝いた、〝ジャグラー3Ta(サンタ)〟という変わった名前の24歳の若者。この日は店内中央の緑のカーペットをステージにお手玉から棒ふり、空中駒回し、曲乗り…と見事な芸が出るわ、出るわ。集まった女性たちは圧倒された様子で見守り、時の過ぎゆくのも忘れるほどでアンコールの声まで飛び出した。
 このステージ、市民にたとえ僅かでも文化の薫りを楽しんでもらう、のが狙い。昨秋から毎月一回のペースで店内で開いている〈ちいさな音楽会〉を、今回に限っては〝ジャグラー3Ta〟さんの理解と協力もあり、めったに見ることの出来ない大道芸に切り替え実現。いつものボランティア、〝としこさん〟の名司会で、日ごろ家事に追われる女性たちが集まり、何もかも忘れての楽しいひとときとなった。
 拍手喝采のなか、楽しく進んだ大道芸
 
 
 

 見る方もドッキドキ、鮮やかな曲乗りを披露する〝ジャグラー3Taさん〟
 

【記憶に残る文・ことば】草いろいろおのおの花の手柄かな(芭蕉)三文が霞見にけり遠眼鏡(小林一茶、金銭俳句)=NHKラジオ第二「カルチャーラジオ・詩歌を楽しむ」〈あるがままの俳人一茶〉から

【新聞テレビから】
☆『ボストンテロ 逃走の弟逮捕 重傷で搬送 別の3人拘束』『親族「兄は問題児」弟は成績悪化』、『787運航再開許可へ 米連邦航空局 新バッテリー承認』(20日付、毎日夕刊)
☆『逃走中の弟を逮捕 ボストン・テロ』『近郊民家で銃撃戦 別の3人拘束情報』『容疑者裏庭のボートに 銃声で緊迫逮捕に住民安堵』『容疑者 友人「温和な性格」レスリング部で主将も』、『四川でM7・0 山崩れや火災 負傷者600人超に』、『宝塚音楽学校 希望胸に入学 101期の40人』(20日付、中日夕刊)
☆『テロ容疑者1人死亡 ボストン連続爆破 銃撃戦1人逃走 チェチェン人の兄弟』『ボストンテロ 住宅街未明の銃声 民家回り逃亡容疑者捜す』『容疑者「米国に友人いない』、『松園展 待つは美人画 きょう名古屋で開幕』、『裸男の熱気激突 飛騨・古川「起し太鼓」』、『育休3年/待機児童5年でゼロ 成長戦略「女性」柱に 首相方針』、『高校生の6割「9条改正反対」 日高教調査「自衛隊は合憲」急増、4割』(20日付、中日朝刊)
☆『〈くらしナビ カルチャー〉スタイル&ファッション 名門の変身期待と当惑 「サンローラン」デザイナー交代』、『医療・雇用・育児・重点策 成長戦略第1弾 安倍首相が表明』、『抱っこで歩く→赤ちゃん泣きやむ 理研チームが検証 「皮膚感覚」「運ばれる感覚」リラックスに関係』(20日付、毎日朝刊)

四月十九日
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 夜に入り、米連邦捜査局がボストン・マラソン連続爆破テロ事件で十九日未明(日本時間同日午後)になり、写真を公開して行方を追っていた容疑者二人をボストン近郊で発見し、銃撃戦の末、一人を拘束した=その後、転送先の病院で死亡=とのニュースが各メディアから流れてきた。

 一日を終え。きょうは、とても疲れた一日だった。
 午前中、このところやることが多過ぎて顔を見せていなかった実家へ。母に元気な顔をみせたあとは、とって返して私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」への短編小説1編の編集公開作業に午後四時ごろまで、かなりの時間を費やした。
 公開といっても、日常業務の合間を縫って原稿を何度も読み、そのうえで作業を進めるわけで、それほど長くはない短編小説でも結構、時間はかかってしまう。
 とはいっても、同人たちにとって本紙(ウエブ文学同人誌「熱砂」)は自らの作品を発表する〝貴重な土俵〟となるだけに、主宰で編集長も兼ねる私としては、アップの作業にはかなりの時間を費やし私自身、納得するまで何度も読むことにしている。
 
 そして。公開作業をやっと終えた私は、今度は名古屋へ。以前から求めに応じて約束していた、ある人物と会うためで、一緒に食事をしながらの話も家庭内の話につき相談に乗ってほしい―という、深刻極まる内容だった。少々込み入ってもおり、その方のことを思い真剣に耳を傾ければかたむけるほど、わが神経もかなり疲れたのである。かといって、本欄執筆をパスするわけにも行かず帰宅後は再び、こうしてペンを走らせているのである。
 このところの睡眠不足もあって書きながらウトウトを繰り返す連続だけに、我ながら情けない。ペンもなかなか進まない。
 なんだか、このまま全身が〈ことり〉と睡眠モードに入ってしまいそうな、そんな気配さえある。

 それでも、きょうは「伊神権太殿」あてで嬉しい便りがわが家に届いた。日本プロ麻雀連盟の中部本部長という要職にある、あの木村東平さまからで「伊神権太様 お元気ですか」で始まる書簡には、三月二十九日に眼の手術をされやっと落ち着かれた処にもかかわらず、先月末に書店で私が書いた本「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)を購入し完読。感銘しました―などと書かれていた。
 そればかりか、自ら教えられている麻雀教室=11教室、生徒は300人=では「ホワイトボードに〝マンサニージョの恋〟〝伊神権太〟と記し、中日新聞社におられたことや日本ペンクラブのこと等々をお話し申し上げました」とも。つくづく「ありがたいことだな」と感謝した次第である。
 そういえばキムラトンペイ(木村東平)さんには、かつて私が新聞社の文化芸能局在職時に女性レディース教室を立ち上げる際に大変、お世話になった。

【記憶に残る文・ことば】「爆弾テロは人々を殺し、傷つけた。だが米国の魂は奪えない」「悲劇が起きたが、ボストンは不屈だ」「米国は皆さんと共にある。あなた方は(悲劇を乗り越えて)もう一度走りだす」「(テロの犯人を)必ず見つけ出し、裁きを受けさせる」=19日付中日朝刊、米ボストンで開かれた連続爆破テロ犠牲者の追悼式典で。オバマ米大統領。

【新聞テレビから】
☆『長寿世界一 木村(次郎右衛門)さん=京都府京丹後市=116歳に うなづき「ありがとう」』、『ボストン連続テロ 容疑者2人の画像公開 現場近くにリュック置く』、『乗用車が全焼 運転席に死体 本巣の淡墨公園』(4月19日付、中日夕刊)
☆『連続爆破テロ 「ボストンは不屈」 米大統領、追悼式で決意』、『デフレ脱却大事だけど… 吉野家値下げ消費者は 懐にやさしくてグ~』『「景気回復の実感まだない」』(4月19日付、中日朝刊)

四月十七、十八日
 きのう、きょうと熱海に行ってきた。
 昨年、第76回ピースボートによる102日間地球一周の船旅でご一緒した船友仲間のうち社交ダンス有志を中心に旧交を再会して回想しよう、という試みが実現した。久しぶりに見た船友たちは、皆、元気はつらつ、新たな人生にたくましく船出していることが、よく分かった。
 この日は熱海市内のニューフジヤホテルに関東地方を中心に東海、関西からも計三十四、五人が集結。ダンスホールを借り切っての社交ダンスを楽しんだほか、夜は懇親を兼ねた食事に続き、再びダンスに興じ次いで室内での二次会を兼ねた雑談会…、と楽しいひとときはアッというまに過ぎ去っていった。この間、中日新聞・東京新聞の熱海通信局長、斉藤記者が多忙のところを割いてわざわざ取材に来てくれ、みな感激。記念すべき一日となったのである。
 そればかりか、夜の懇親会の席では、この日の会の代表でもある山田さんが、私が書いた連作長編小説「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)を出席者全員にPRしてくださり、うれしかった。やはり、皆さん、地球一周という共通の目標を達成した方々ばかりだけに、どこかで相通じるものがある。みんなイイひとばかりだ、とつくづく思う。
 懇親の場で私の本を手に「皆さん! 読んでください」と呼びかける山田代表ら

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 〝貫一お宮之像〟とお宮の憂愁と哀愁に満ちた像=熱海の海岸にて

 そして。きょうは、と言えば。午前中、みんなそろって熱海七湯めぐりをしたあとは自由行動に。私は、せっかく〝熱海の海岸〟に来たのだからと尾崎紅葉の小説「金色夜叉」の舞台で知られる海岸線を1人、無言で空と海を見ながら〈熱海のかぜ〉にふかれて歩いてみた。ほどなくすると視界に【貫一お宮之像】が。話には聞いていたが、初めて目にするリアルなそのふたつの像を前に私はしばし、立ち尽くした。
 特にお宮の顔には、なんとも言えない柔らかな哀愁が漂っており、同じ観光で通りかかった女性たちも「いい表情だわ」と圧倒された様子。「貫一も、ずいぶんハンサムだよね」「でも、せっかく学生服を着ているのに〝鉄さび〟が浮いているのが気になるわ」といった女性の声が、印象深かった。
 銅像の周囲には、かつての〝貫一、お宮〟と言ってもいい高齢のふたり連れの姿が引きもきらない賑わいぶり。気が付くと、私は幸せそうに通り過ぎる人々を目の前に【熱海の海岸散歩する貫一お宮の二人連れ 共に歩むも今日限り共に語るも今日限り】とひとりで口ずさんでいた。

 夜ならば、夜かぜに打たれて、こう言うところだ。
―可いか、宮さん、一月の十七日だ。来年の今月今夜になったならば、僕の涙で必ず月は曇らして見せるから、月が…月が…曇ったらば、宮さん、貫一は何処かでお前を恨んで、今夜のやうに泣いていると思ってくれ
        ×        ×

 帰宅すると、きのうの朝刊「中部の文芸」欄に続いて、けさの朝刊「みんなの本」コーナーにも写真入りで私の著書「マンサニージョの恋」が大きく紹介されており、嬉しく思った。念のため、アマゾンをチェックしてみる。やはり、新聞の影響はとてつもなく大きい。「マンサニージョの恋」がハーレー・クインの向こうを張って、またまた17位にランクされていた。

【記憶に残る文・ことば】宮に似たうしろ姿や春の月(尾崎紅葉の門人、小栗風葉の句)=貫一・お宮のブロンズ像横の〈金色夜叉〉の碑文から
 1つ1つの積み重ね。次の目標は351です。長いこと待たしてしまいましたが、本当にきょうはありがとうございました。=中日ドラゴンズの岩瀬仁紀投手。神宮球場でヤクルトを6―3で下し、前人未到の350セーブを達成したあと、ヒーローインタビューに応えて

【新聞テレビから】
☆『ボストン・テロ 監視カメラに不審人物 米メディア逮捕報道撤回』『猛毒送付容疑で男逮捕 米当局、大統領らへ計3通』、『視界は広く スー・チーさん スカイツリーへ』、『中部ペンクラブ文学賞 「風の訪れ」猿渡さん=名古屋市瑞穂区の猿渡由美子さん、「じゅん文学」71号掲載=に』、
☆『スー・チー氏 大統領就任強い意欲 「軍と協力、改憲目指す」』、『トヨタHV(ハイブリッド車) 500万台突破 世界販売15年7カ月で達成』、『春は空からやってくる 北ア・涸沢 山開き準備』、『雅子さまオランダ訪問へ 11年ぶりの海外公務 ご夫妻で国王即位式』(18日付、中日朝刊)

四月十六日
 バクダッドなどイラク国内各地で連続テロがあり三十七人が死亡したと思ったら、今度はボストン・マラソン会場のゴール地点付近で大きな爆発が二回起き、八歳の男の子を含む三人が亡くなり、百四十人以上がけがをして病院に運ばれた。うち十七人が重体だという。
 この日はアメリカの独立戦争が始まった日。ボストンは「愛国記念日」で休日となっていた。それはそうと、この世のなか、まったくもってどこもかしこも混沌としており、何が起きても不思議でない。

 米連邦捜査局(FBI)など警察当局は、ゴミ箱のなかで見つかった爆弾装置などから〝爆弾テロ〟とみて捜査を始め、専門家もテロとの見方で一致している。だが、現時点で実行犯の特定に結びつく証拠や犯行声明はなく、イスラム過激派やアルカイダなど国際テロ組織のしわざなのか、それとも米国内の組織か、グループか、個人かといった犯人像は絞りきれてはいない。
 現在は現場からいち早く逃走したサウジアラビア国籍の人物の捜査などを進めているという(ただ、この人物は入院中だ)。まさか北朝鮮が仕組んだ、とは誰も思ってはいないだろう。でも、北朝鮮と国交のある外国人テログループを密かにボストンマラソンの日に合わせて投入することが絶対、ないとも言いきれまい。

 これまでの調べによると、最初の爆発はゴール直前の道路わきで発生。十二秒後に約百メートル離れた場所で二回目の爆発が起きたという。爆発は優勝ランナーがゴールした三時間後だったが、後続の市民ランナーが走っていたことは確かだ。そればかりか、ほかにも五つの爆発物が見つかったとの情報もあり、実態解明が望まれる。
 実行委員会によれば、大会には実に二万三千三百二十六人が参加。うち二百三十八人が日本人参加者で百七十九人が完走したという。日本大使館と在ボストン領事館で日本人が巻き込まれていないかどうか安否の確認を進めている。
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  昨年5月~8月にかけ私が乗船した第76回ピースボートによる102日間地球一周の船旅。この船上でともに社交ダンスを学んだ人たちを中心とした船友仲間たちが明日、あさっての二日間、熱海のニューフジヤホテルに集まる。ホテル側がダンスホールを開放してくれる、とのこと。どんな会になるのか楽しみだ。
 会では私の本「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)も売ってくださる、とのことで素直に「ありがたいことだ」と思う。題名の通り、船上のラヴロマンスだけに少し恥ずかしく、あすは顔を出すのに勇気がいるが、なかには私を弟同然に可愛がってくれていた祥子姉さんが早くも「ゴンタさん。もっと高尚なもの書いてくれなきゃあ」とお怒りのようだ。
 でも、もう一人の姉さん八重ちゃんが「気にしない。気にしない。面白いじゃない。人間って、そんなものだから。あの通りよ。よく書かれているわ」と言ってくれているので、もし祥子姉さんから鉄砲玉が飛んできたら、八重ちゃんの懐に飛び込んで逃げることにしよう。作者の私としては、船内ドラマを、ラヴロマンスを含め書いただけで、ここで真相について話すわけにはいかない。
 ただ、このところ、いち早く読んでくださったダンス仲間や船友のなかには「あの小説に出てくるヒロインの風美久世。ヒ・サ・ヨは私かも、よ。だって、私そっくりなのだから。本当に私だったら、あなたどうする?」といった話がちょくちょく、ちまたに出てきていることも確かだ。一人でも多くの読者が「自分がヒ・サ・ヨなのよ」とたとえ冗談にせよ言ってくれる、と言うことはある面で作者である私の狙いが当たった、ともいえ今後の動きに期待したい。
 ただ、真相については永遠にノーコメントとだけ答えておいた方が無難な気がするのである。

 最高裁は今日、水俣病未認定患者の遺族の訴訟上告審で水俣市の女性を水俣病と認める判決を言い渡した。最高裁のこうした認定は初めて。愛知県稲沢市では刃物を持った乗用車窃盗容疑男が同居女性を人質に取り屋根に逃げていたが午後八時四十分ごろ、愛知県警警察官が突入、身柄を確保した。男と女にケガはなかった。同県警は女も犯人隠避の疑いで逮捕した。
 さらに夜遅くメ~テレの報道ステーションを見ていると、パキスタンとの境界部分のイラン南部でM7・8の地震が起き、数百人が死亡したという。まさに、この地球上は一瞬一瞬が動き人々はむろん、この世に生きる全ての生が見えない〝神の魔手〟によって翻弄されている。それでも人間たちは生きてゆかねばならないのだ。

【記憶に残る文・ことば】「僕と彼の間に介在したのは役者という言葉だけ。世間一般の方に分かるように説明をと言われても無理」=16日付中日朝刊〈三国連太郎さん死去 父子をつないだ「役者」〉長男・佐藤浩市さん感慨にじませ語る、から

【新聞テレビから】
☆『北朝鮮 韓国に「最後通牒」』『正恩氏の写真焼却批判』『南北境界線付近 米軍ヘリが墜落』、『ボストン・マラソンで爆発 3人死亡、140人超負傷』『ゴール付近連続 テロで捜査 重体17人』『声明、特定証拠なし 犯人像絞れず、単独説も』『邦人被害情報なし 首相』、

☆『大統領に僅差でマドゥロ氏 ベネズエラ政情不安も』『チャベス氏路線民意分断 野党候補 再集計を要求』『ニコラス・マドゥロ氏 バス運転手から元首』、『連続テロ37人死亡 イラク地方選を妨害か』、『あすサッチャー氏葬儀 15億円投入 英世論二分』、『景気判断 全域引き上げ』『日銀報告 東海、持ち直し鮮明』(16日付、中日朝刊)

四月十五日
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 新聞休刊日で朝刊はなし。もう、とっくの昔に〝新聞記者〟という現役時代は離れながらも、なんだかホッとする一方で毎朝の楽しみが削がれてしまったような、寂しい気持ちにかられた。かといって、連日の取材、整理業務に励む新聞記者にも、新聞を配るお店にも当然、休みは必要である。

 夕刊によれば、相変わらず北朝鮮のミサイル発射という〝暴走〟が危惧され国際社会が強く自制を求めるなか、日本ではミャンマーの「民主化の顔」と言ってもよく現在は最大野党国民民主連盟(NLD)のアウンサンスーチー議長(67)が27年ぶりに来日し、京都大学で「ビルマの社会変革と女性参加」について講演したニュースが伝えられている。
 また強盗殺人を犯した過去を隠して成功した事業家を鬼気迫る演技で演じ、人間の内にある善と悪を見せた「飢餓海峡」、松川事件を題材とした「にっぽん泥棒物語」、さらには「復讐するは我にあり」など数々の映画出演で知られた三国連太郎さんが東京都稲城市の病院で急性心不全で死去した。90歳だった。

 三国連太郎さんといえば、1988年から始まった「釣りバカ日誌」シリーズで釣り好きの建設会社の鈴木社長役で共演者、西田敏行さんとの名コンビぶりが知られ、この人気シリーズは実に22作にも及んだ。息子に俳優の佐藤浩市さんがいる。
 こんな、三国連太郎さんを中日新聞本紙夕刊は〈三国連太郎さん死去 役極める「怪優」 「釣りバカ」広く親しまれ〉の見出しで報じ、「怪優」の言われについては評伝で「個性的な風ぼうを持ち味に、シリアスですごみのある役から喜劇まで縦横無尽に演じ続け、役を究めようとしてのめりこむ性分から〝怪優〟の異名を取った」と説明。
 三国さんの死に関する記事で何より印象深かったのは、俳優有馬稲子さんの『映画「夜の鼓」で共演したとき、三国さんから殴られるシーンがありました。三国さんは本気で私を殴り、夢中になると前後分からなくなっていました。日本の名優の一人がいなくなって本当に残念です』との言葉。
 そして、もうひとつ。評伝で紹介されていた「怪優」の真骨頂を示すエピソードである。それは『映画「越後つついし親不知」で佐久間良子さんを襲うシーン。撮影の何日も前から佐久間さんを避け、口もきかなくなった三国さんは、本番では目を充血させ、よだれをたらして飛びかかった。佐久間さんは後年、「思わず身震いしてしまって…。役作りのすごさを教わりました」と明かしている』の部分である。

 きのう蒲郡で海沿いの遊歩道を結構歩き夜遅く帰ったせいか、きょうは朝の起床時にそのまま、ずっといつまでも寝ていたい衝動にかられた。でも、きょうは前から予約してある歯医者に行かなければと馴染みの歯医者さんまで出かけ、虫歯の治療をしてもらって帰る。

【記憶に残る文・ことば】万事において我に師匠なし(宮本武蔵)=15日付中日夕刊、「〈紙つぶて〉我に師あり 野依良治」から 

【新聞テレビから】
☆『北の挑発抑止日米連携 首相、国務長官と一致』、『桜と屋台息のむ競演 春の高山祭』、『三国連太郎さん死去 個性派演技「飢餓海峡」90歳 「釣りバカ」共演誇り』『神山監督「演技に妥協なし」東海の関係者、痛む』、『スー・チーさん京大で講演 社会改革女性から』『東海の同志らに「民主化道半ば」集会に150人参加』、『大垣市長に小川氏4選』、『銀行もドライブスルー 大垣共立銀、長久手に開設』(15日付、中日朝刊)
☆『北朝鮮に自制要求 日米外相 週内 実務者協議』『首相、連携を確認』『BBC学生に紛れ北朝鮮潜入 3人が8日間取材 大学「放送中止を」』『米朝対話実現に非核化確認必要 ケリー氏講演』、『スピーチのコツとにかく場数だよ ケリー氏(米国務長官)が学生と交流』(15日付、毎日朝刊)

四月十四日
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 蒲郡に行ってきた。
 昨年乗船した第76回ピースボートによる地球一周の船旅仲間有志が蒲郡荘に集う会で、この日は愛知県から名古屋市在住で呼びかけ人の林さんはじめ、アラレさん(加藤さん)、仲村さん、柴田さん、森田さん、中西さん、私の七人、岐阜から國枝さん、そして奈良からも北口さんが加わって竹島一帯をみんなで散策、引き続いて三河湾の新鮮な魚を前に懇親して楽しい会となった。

 なかでも北口さんは自ら大和龍王窯を営む陶芸家・北口夢石さんで、いわば陶芸界の重鎮。社団法人大阪工芸協会会員、天理市芸術協会工芸部顧問、新日本美術協会審査委員、新展美術協会常任理事など数々の要職にあり、満八十九歳の今も現役まっただ中にある。この日は奈良県天理市の自宅から自ら車を運転し片道三時間半の道のりを駆け付けられたとのことで、そのパワーには感服したのである。
 また、いま1人の〝怪人〟は高浜市から自転車を漕いでやってきたという森田さん。ピースボート乗船中はもっぱら船上のウォーキングに勤しんでいたという彼は下船後もあちこちのトライアスロン大会に出場するなぞ忙しい日々を過ごしておいでになる、とのことだった。草笛の名手、川上さんがお母さんの看病の関係で急きょ来られなくなったのが残念だった。でも、これは仕方がない。

 潮干狩りのピークで大勢の家族連れでにぎわう竹島。ここではちょうど開運と縁結び、安産の神とされる市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祭神とした八百富神社=通俗竹島弁天。養和元年三月十八日、藤原俊成郷がこの地方開発のため江州竹生島から勧請奉斉したのが始まり、とされる=の祭礼中でもあり、私たちは海を目の前に険しい岩道が連らなる竹島遊歩道をゆっくり歩き、ひとときを過ごした。
 久しぶりに見た海は、あのピースボート船上や寄港した世界各国の町で見た〈海の顔〉と何ら変わらなかった。空には海猫が飛び交い、波の音が何かを語りかけるようにして私たちの訪れを歓迎してくれていた。私はただ黙って海辺に立ち、携えたスマートフォンにこの日の海のちいさき叫びを収録、かぜと波と鳥たちの声が耳に大きく迫りくるなか、ただ立ち尽くし船旅で出会った人々のことに思いを馳せた。
 みんな、どうしているのだろうか。元気でいればよいが、と。

 しばらく海沿いの遊歩道を歩いた私はただ一人、気になっていた「海辺の文学記念館」まで足を延ばした。ここには私が好きな立原正秋はじめ、井上靖、川端康成、谷崎潤一郎…ら一世を風靡した作家たちの作品の一部が展示されていた。和服が似合う記念館の女性・山本さんのやわらかな物腰に文学的な、ある響きのやうなものが感じられ、この地が文学を大切にしていることが、そこはかとなく分かった。
 再現された土地の有力者の常磐館客室には、かつて多くの文人たちが訪れたと言い、映画監督木下恵介さんがこの地で詠んだ歌、〈竹島の橋の長きが 悲しくて 母の思い出 吾もその年  恵介〉も色紙として保存されていた。

【記憶に残る文・ことば】春の波小さき石に一寸躍る(昭和15年2月、「ホトトギス」高浜虚子)=海辺の文学記念館展示室にて
 
【新聞テレビから】
☆『真央、来季で引退示唆 「ソチ集大成に」』、『非常用タンク大半満水 福島第1汚染水 緊急時余力1週間』、『淡路島 震度6弱 住宅損壊1200戸超』、『為替相場100円間近 円いくらがいい? 輸出産業下請け「100円」 燃料や食材輸入「90円」』『市場関係者の見方は しばらく続く円安基調 物価高招き生活圧迫も』(14日付、中日朝刊)
☆『北朝鮮に自制要求 ミサイル問題 米中が足並み』、『〈トップの金言 大垣共立銀行土屋頭取〉顧客目線のサービスを貫く 独自アイデアでイメージ刷新』、『下呂・苗代桜 水田に映る姿は誇り』(14日付、毎日朝刊)
☆『北朝鮮は軍事的挑発やめよ 市田書記局長 国際的非難が集中 実効ある制裁こそ 日本共産党は80年代から関係断絶』(しんぶん赤旗日曜版4月14日号)

四月十三日
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 午前5時33分ごろ。
 二階寝室で寝ていたところ、グラグラッと一瞬、大きく揺れ何かと思ったとたん、枕元のラジオから「緊急地震速報です。緊急地震速報です…」の慌ただしい声。息子も飛び起き、しばらくは家族三人でじっとしたまま、様子を見守る。まもなく、震源が淡路島付近で地震の規模はマグニチュード6・3と分かり、再び床に入って寝た。
 それにしても驚いた。なぜだか、揺れれば決して訪れても不思議でない東海大地震ではないか、と身構えてしまう。でも、よかった。それでも関西での震度6以上は、一九九五年の阪神大震災以降では初めてだという。幸い、津波もなく大事に至らずホッとした。
 明け方に突然、襲われた地震には、おそらく日本中が「またか」と、ドキリとしたに違いない。

 土曜日。ここ木曽川河畔のわが町、江南の地は春祭りたけなわである。
 地震の恐怖も冷めやらない、起きるが早々、妻の舞が祝儀袋をふたつ私の前に差し出してきたので、その訳を聞いて「春祭りでこどもみこしに出すご祝儀だ」と分かった。とはいえ、なぜふたつなの? 一瞬考え「あっ、そうか。ひとつは私たちが住む、ここ〝花霞〟のこどもみこしに。いまひとつは舞の店、ミヌエットがある〝愛栄通り〟にか」と、納得した。

 きょうは犬山市楽田に住む私の滝高時代の親友で元愛知北農協組合長、石田祥二宅へ。近くに住む同級生も駆けつけ、酒を交わしながら久しぶりに学生時代を振り返った。「いっぺん、〝俺の豪邸〟へ来いよ」との温かい誘いに乗って、ついフラフラと訪れてしまったが、まさに聞きしに勝る豪邸を目の前に唖然とした。一体、どうしたら、こんな立派な家に住めるのか―と自分が情けなくなってきた。
 やはり、農協組合長を何期も務めただけの男は違う。豪華絢爛たる家だと感心したものだが彼のよいところは「(今があるのも)みんな、このひとのおかげだ」と人前で自分の妻を褒めちぎるところか。もう一人の同級生、石田正俊は東芝を〝卒業〟し現在はウォーキングと株に励む日々とか。つい先日、娘さんがいるタイのバンコクに行き帰ったばかり、とのことでそれぞれの近況に話が弾んだ。
 帰りは奥さんの運転する車で送って頂いたが、いやはやビールとにごり酒を真昼から飲み過ぎた。いまは頭のなか、がガンガンと火消しの音の如くに鳴っている。でも、久しぶりに言いたいことを話しあえて「良かった」と思っている。

 頭を抱えながら夕刊(中日)を見ていて、ふと目に入ったのが2面の写真グラフ〈山・彩(やま・いろどり)〉の中央アルプスとシダレザクラ(長野県)だった。あの中村千春カメラマンの写真と文で、オレンジ色に輝くシダレザクラ越しに姿を見せるV字形の中央アルプスが見事にとらえられていた。まさに見出しにある通り「鮮やかな調和の美」を目の前に魅せつけられ、酔いはいっぺんに吹き飛んだのである。努力家の千春ちゃんならでは、の見事な文体とカメラ・アイだった。いいぞ。千春ちゃん!

【記憶に残る文・ことば】「ウチのおばあちゃんたちって、いつも草ばっかし食べてるよ」って。東京の孫が、そう言うんだよな=犬山市楽田の石田邸にて。奥さん手づくりの土筆の煮物や菜の花漬を前に。石田祥二の言葉
 ……散る花をめで、葉桜を味わう心を、この国は持っている。花筏という美しい言葉。流れ去る季節を見送るような。=13日付中日夕刊〈夕歩道〉から

【新聞テレビから】
☆『淡路島で震度6弱 早朝M6・3 負傷者23人』『「阪神」余震と異なる 気象庁見解』、『スー・チー氏来日 27年ぶり 首相と会談で調整』、『「苦しみから再生」を色に 女川の高校生 がれき置き場に壁画』、『力道山刺した男死亡』(13日、中日夕刊)
☆『ヒッグス複合粒子か 物質「最小単位」揺らぐ 名大など 計算実験で推定』※ヒッグス粒子=英エディンバラ大のピーター・ヒッグス名誉教授らが1964年、理論的に提唱した粒子。あらゆるところにあるが目に見えず、通常は感知することができない。宇宙が始まった大爆発(ビッグバン)の100億分の1秒後に生まれ、海のように空間を満たしたとされる。宇宙誕生直後は素粒子に質量がなく、光速で飛び回っていた。しかしヒッグスの海にまとわりつかれて動きにくくなることで質量が生まれたと考えられている=、『TPP交渉参加日米合意 政府、車関税と保険譲歩』、『〈犠牲の灯り〉棚の向こう側 今年も桜並木』、『(名古屋市)西区・一家3人殺害 自殺長女賃料使い込みか 殺人容疑、書類送検へ』、『志摩沖 クジラ悠々』(13日付、中日朝刊)

四月十二日
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 午前中、新聞の切り抜きをしていて、たまたま耳にしたNHK第2ラジオの音に引きづられ、夏目漱石の「文鳥」、引き続き室生犀星作品集のなかから「性に目覚める頃」の順でそれぞれ、アナウンサーによる味わい深い朗読を聞いた。
 聞きながら、やはり文学は一方で「声に出して読んでこそ、余韻があって心地よきもの」、すなわち文体の奏でる音の調べとか、リズム、抑揚、色、空気といったようなものが自然のなかに泉となって湧き出てくる、そうした書き方が大切だとの思いをかみしめた。

 私自身、小説や随筆、詩を書くときなぞ時には声にはならない〝ひとりごと〟をつぶやき、まるで歌でもうたうように確かめ、確かめしながら書き進めている。つい最近、全国発売された私の連作長編小説「マンサニージョの恋」とて、同じだ。読者のみなさまには、どのページを開いてもらっても、ひとり主人公になったつもりで声に出して読んで頂けることを切に望んでいる。
 いや、逆に言えば自ら作品を書くことは新しい自分なりの会話(文)を発っしたり、空気を裂くことにもつながるのだ。そうした面からも私たち書き手は、言葉にも敏感にならなければ、と思う。ことば、即ち文学なのである。言葉のなかに情景ばかりか叙情、リズム、文体から時にはその舞台までが生き映しになってくるのである。

 北朝鮮のミサイル発射問題。北朝鮮の方は、相変わらず「いつでもミサイルを発射できる状態」にあると言い、韓国国防省も「今月十五日ごろまでに発射する可能性が強い」としている。この際、金正恩総書記には心から自省を促しておきたい。この世はあなただけのためにあるのではない。この地球上に生きるみんなの平和と幸せのためにあるのだ、と。

【印象に残る文・ことば】亡くなってからも舞台で物を言い=12日夜、NHKEテレ〈にっぽんの芸能 没後120年河竹黙阿弥の世界〉より

【新聞テレビから】
☆『「北朝鮮が核小型化」 米分析 ミサイル搭載可能か』『「敵対手法は停止を」オバマ大統領、北に要求』、『「東京ドラゴンズ」海渡ったサムライ 44年前、ベネズエラ遠征 プロ再挑戦半年で消滅』『元中日2冠王 森徹さん監督』、『〈東海の文学風土記〉三田村博史14 岐阜県本巣市・瑞穂市 淡墨桜と豊田穣』、『楽器練習の教育効果各国で スズキ・メソード世界大会』(12日付、中日夕刊)
☆『北海道バター、滋賀の小麦… TPPで「全滅」 19道県が打撃試算』、『「発射15日前後までに」韓国、北朝鮮ミサイル警戒』(12日付、中日朝刊)

四月十一日
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 きょうの新聞各紙やテレビニュースによれば、韓国統一省のトップが緊急の記者会見を行い、北朝鮮に対して対話の呼びかけをした、という。対話に至らない場合、韓国は北朝鮮に対して武力行使も辞さない、との態度だ。
 北朝鮮のミサイル発射に関しては各国とも厳戒状況にあるなかで、ここにきて「偽装の可能性がある」との見方が出てきている。また、たとえミサイルが発射されたとしても、発射一分後には着弾地が分かる、という。一方、ノドンが発射された場合、日本までは7分かかるが、9割までは撃ち落とせるとしている。いずれにせよ、日本海側と太平洋には日本とアメリカのイージス鑑が、日本国内の主要カ所にもPAC3が配備されるなど物々しい態勢が整えられている。

 ナゴヤドームのヤクルト戦。ドラゴンズは203センチの長身新外国人ダニエル・カブレラ投手(31)が相手打線を7イニング無失点に封じて4―1で勝ち、カブレラは開幕2連勝。初登板から計14イニングを連続無失点という好投ぶりだ。
 〝連続〟といえば、開幕7連勝と絶好調だった巨人が甲子園の阪神3連戦で1点も取れず31イニングゼロ行進を続け、1985年の球団ワースト記録に肩を並べた。世の中、よいことばかりは続かないことの象徴といってよく、その意味では野球すなわち人生劇場そのものである。

【記憶に残る文・ことば】「詩集とは、世界の中で、最もはかなくて最も美しい形のもの。いろんな文章を書いていますが、詩を書く時、詩のことを考えるとき、すごく特別な場所に行くことができる。その場所をもっともっとよく知り、いろんなイメージを形にしていきたい」=11日付、中日夕刊〈文化〉面で高見順賞受賞の川上未映子さん・詩作は「特別な場所」から

【新聞テレビから】
☆『〈列島パレット〉むらさき 郷土愛 ともに闘う=文・増村光俊 写真・小嶋明彦』、『北ミサイル 複数同時発射を警戒 政府 米韓と連携、情報収集』『「断固たる対応」日米外相が一致 GB(主要国外相会合)で会談』、『戯れるプーチン氏 被災地支援感謝の秋田犬と』(11日付、中日夕刊)
☆『避難者の声届きますか 市長選控えた名古屋に500人 「感謝してる」から不安のみ込む』、『「主権回復」の式 沖縄知事欠席へ』、『発達障害中高一貫で支援 全国初の特別校を計画 「公私協力」で愛知に 背景に高等部の対応遅れ(編集委員・安藤明夫)』(11日付、中日朝刊)

四月十日
 「マンサニージョの恋」(クリックしたら、見られます)=全国書店とアマゾンで発売中
 
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 きょうは名古屋へ。
 最近、地下鉄亀島駅近くに出来たアートハウスあいち内〈あいちウエブ文学館事務局〉を訪ねたが、鍵がかかったままだ。結局、出直すことにした。例によって方向音痴も手伝って亀島駅4番出口を出てから徒歩3分の道のりが大変でアッチにふらふら、こっちにフラフラ。途中、【仙石すし】に飛び込み腹ごしらえをし、ここで「名古屋市中村区亀島1―11―11」なる場所を聴き、やっとのことで辿りついたのだが。世の中、思ったようにはしてくれない。
 でも、道案内もしてもらおうと入った【仙石すし】のご夫妻がとてもステキな方だったので名古屋についていっとき談笑し、出かけたかいはあったなと言い聞かせている。「なぜ、亀島なのですか」「カメが多かったのですか」の質問に「ここら辺りは亀島とか、牛島とか、笹島……って。言うところが多くて。きっとそうなのでしょ。ここらは名古屋の下町ですよ」など、とも。話が弾んだ。

 〈あいちウエブ文学館〉へは、一帯をひと回りしたあと今一度訪ねたが相変わらず、鍵はかかったままだったので諦めた。事前に電話してからとは、とは思ってはみたものの、突然訪ねるのもいいと判断して伺ったのだが。残念無念。また出直すことにした。

 〈あいちウエブ文学館〉のあとは、久しぶりに千種駅近く居酒屋「ぼん」の暖簾をくぐった。女将の岩井邦子さんは相変わらず1人で切り盛りしており、その逞しさと接待の妙、見事さには感服。客が次から次へと訪れ、ああだこうだと喋りながら飲む風景を、私は映画のワンシーンを見るような眼差しでカウンターに座り観客となって見つづけた。お客さんまでが役者ぞろいだ。
 ほどなくして、わが知人がひとり、二人と暖簾をくぐり、座は盛り上がり、女将がなぜだかキリンではなくサッポロビールが好きだと知り、私もキリンからサッポロに替え飲み続けた。
 きっとサッポロビールには、女将の秘めた「味」がどこかに、染みているのかも知れない。でも、それを聞いちゃあおしまいだ、とそう自身に言い聞かせ私はそのまま黙って杯を重ねた。

 帰り道。私は自宅近くのジャズライブの店「Tom」にも寄り、ママとしばらく歓談して帰った。何を隠そう。この店は、私が最近出版したばかりの連作長編小説「マンサニージョの恋」の第3作〈道化師〉の舞台のひとつになっているからでもある。夜道をあるきながら久しぶりにティン・ティン(中国人琵琶奏者)と電話で雑談、夜かぜが私のからだと心をからめ取るようにして舞い上がった。星がきれいだ。
 彼女は日本の大学で音楽博士号を取るほどの努力家だ。一緒に越中おわら風の盆の町・八尾の夜を胡弓の調べを聴きながら歩いた、あの日々が懐かしく思い起こされる。近々また会うことで電話を切る。酔いが深くまとわりついてきたようだ。

 今日は一日中、北朝鮮のミサイル発射がいつどんな形で現実のものになるか、を思いつつ町を彷徨いながら歩いた。そんな私の危惧に妻(舞)は「北朝鮮、ミサイル発射しないと思うな。やるぞ、やるぞ―と挑発しているだけだよ」と話している。

 三重県伊勢市の水族館「二見シーパラダイス」で、国内で唯一飼育され、昨年九月八日には飼育日数世界記録の二十三年八カ月を塗り替えていたミナミゾウアザラシの「丸子」がきのう飼育世界最長の八千八百五十八日(約二十四年三カ月)で死んだ。「丸子」といえば、“アッカンベー”の仕草がなんとも可愛らしかった人気者だっただけに、残念でかわいそうな気がしてならない。

【記憶に残る文・ことば】「国民の生命と安全を守るために万全を期すよう防衛相に指示した」=10日午前、北朝鮮が同日中にも弾道ミサイルを発射する可能性を受け、首相官邸で。安倍晋三首相が記者団に対して
 
【新聞テレビから】
☆『新エネ技術で復興支援 トヨタ、宮城で開始式典』、『日台尖閣漁業権で合意 一部海域共同管理に 領有権棚上げ』、『北朝鮮ミサイル 米韓軍警戒引き上げ 複数発射の可能性指摘』、『汚染水 移送先でも外部漏出か 福島第1 放射性物質を検出』(10日付、中日夕刊)
☆『北朝鮮ミサイル政府厳戒 迎撃態勢を確認』『ノドン、スカッド同時発射用意か』、『貧困の子ら救いたい ユニセフ大使アグネスさん ナイジェリアスラム視察へ』(10日付、毎日夕刊)
☆『「北ミサイル準備完了」 韓国側見解 きょぅにも発射か』『在韓外国人に避難促す 北朝鮮 緊張高める狙いか』『政府、厳戒態勢に 混乱回避へ速報を準備』、『汚染水処理破綻 1日400トン増、続く漏水 福島第1』『〈核心〉危ない水乏しい危機感 福島第1汚染水漏れ 監視役規制委動き鈍く 地下水に乗り海流出も』、『風疹の胎児診断中断 精度不安「命の選別」懸念 国立感染研』(10日付、中日朝刊)
☆『椋鳩十児童文学賞に90歳の石井さん=千葉県市川市、石井和代さんの「山の子みや子」=』、『天皇陛下が種もみまき』(10日付、毎日朝刊)

四月九日
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 世界日報社から7日付世界日報紙が、わが家に届いた。見ると、11面の読書欄になんと私の著書「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス、1365円)が片上晴彦記者の筆で「団塊世代の男性を描いた連作小説」の見出し入り、写真付き2段記事で紹介されていた。その一部を以下に抜粋する。
―クイーンヴィーナス号に乗船した102日間「地球一周の船旅」のできごとを描く「マンサニージョの恋―女たちの船上ララバイ」。「私」は船上で中年の女性、久世に出会う。久世も単身の旅だが、身の上は分からない。ただ、私が昔、赴任していた石川県七尾市に縁のある人だと分かって互いに急接近する。……
 「淡墨桜のやうな」は、戦後、枯死寸前の危機に陥った樹齢1500年の「淡墨桜」(岐阜県本巣市)を生き返らせた人々のまなざし、その精神を今、確かに感じながらも、人生の未知の領域に踏み出せない「私」の葛藤を描く。……
 いずれも戦後、日本の繁栄を築いてきた中産階級の自負と新しい時代に向かう教養人の逡巡がにじみ出ている。
 
 といった内容でポイントをおさえた実に巧みな文章だなっ、と感心した。すぐに電話を入れ、片上さんに心からの礼を述べさせて頂いた。全文を読みたい方はパソコンで世界日報の【レジャー・文化〉読書】欄を検索して見ていただけたら、嬉しく思う。
        ×      ×

 きのう見た淡墨桜、観光客が多過ぎることもあるのだろうか。それとも、体力の衰えか。やはり前に訪れたときと比べたら、全体に少し勢いがちいさくなった気がする。おそらく六、七日と続いた容赦のない強風と強い雨のせいだろう。本音を言えば、三十数年前のまだあまり人々に知られてはいなかったころの雰囲気の方が、私は好きである。
 でも、桜は桜だ。淡墨桜はあのころの桜にほかならない。人間が少しばかり齢を重ねたと同じことで、おなじサクラなのだ。私は、きのう根尾に車を走らせながら淡墨桜に会いたい気持ちは、取材に追われていたあの時と何ひとつ変わっていないことをあらためて感じていた。
 物言わぬ老樹に再会したその刹那、わたしは探し求めていた恋人にやっと会えたような、そんな気がしてならなかった。枯死寸前から立ち直ったばかりで、やっとちいさな花々を咲かせたあの日、あのころ。淡墨桜の保存運動に情熱を込め、命の恩人といってもいい、小説家宇野千代さんと共に見た桜は小雨に打たれていた。

 「イガミさん。あのね。私は、雨にショボショボ打たれながらも、こうして何も言わないで、一生懸命に耐えて生きている薄墨色の桜の花びらが愛おしくってしかたないの。この桜は、生きているもの全てが老いれば、老いるほど美しく輝きを増してくることを教えてくれている。年がいけばいくほど、美しくなるんだよね」
 こう言って私に微笑みかけてくれた日々を忘れるわけにはいかない。

 仁王立ちになって立つ根尾の淡墨桜、アップと全景写真。国天然記念物指定当時は高さ21・8メートル、幹の太さ11・52メートル、枝張りは東西31メートル、南北51メートルに達したという=7日午後写す
 

 

 この淡墨桜は彼岸桜の一種で〈ウバヒガン〉とも呼ばれる。
 その昔、皇位継承のもつれから雄略天皇の迫害から逃れていた弘計王の御子が尾張一の宮から生後五十日で根尾谷に入られ、長じて十八歳のとき、都に上り継体天皇として即位されたことはあまり知られてはいない。この淡墨桜は根尾谷を去るに当たって、尽きぬ名残を惜しまれた継体天皇自らが記念にお手植えになられた、まさにその桜なのである。
 そして根尾谷を去るとき、残された一首こそが♪身の代と遺す桜は薄住よ 千代にその名を栄盛(さか)へ止むる、というものだった。まさに、その淡墨桜が、千五百年を経たいまもなお、咲き誇っているのである。
 
 久しぶりに淡墨桜と再会した私は老樹裏手の古城主・根尾右京之介殿之碑、傍らの延命地蔵菩薩、福徳龍神の順で回り「この老樹の命がいつまでも生き永らえるように」「平和な世の中が続きますように」と手を合わせ、引き続き、ちいさなお堂が五十メートルほどの間隔を置いて並ぶ根尾第一番淡墨桜観音堂、根尾第二番弘法堂の順でお参りして回った。
 なんでも、このお堂は淡墨桜が大正十一年十月十二日に国の天然記念物に指定された翌年三月に故宮脇留之助氏によって建立されたものだという。氏の遺稿によれば、「この桜の付近に観音菩薩を奉安すれば、この名木が世界に紹介され、地方の発展を促進するや明らかならん」とされ、氏は淡墨観音(聖観世音菩薩)を彫るよう、仏像彫刻師辻寿山氏に頼んで【淡墨観音】が誕生したという。

 淡墨桜の「今」は、戦後まもないころ、枯死寸前に陥った際の若根二百三十八本の根接ぎに始まり、宇野千代さん提唱により誕生した淡墨桜顕彰保存会による〝あくなき保存の手〟、歴代の桜守りなど、数知れない人々のおかげがあればこそ、だといってよい。

 ドラゴンズはナゴヤドームでヤクルト戦。山本昌投手(47歳)と谷繁捕手(42歳)の89歳のバッテリーが力を発揮して5―0でヤクルトを破った。巨人は甲子園で阪神に1―0で敗れて球団史上初の開幕8連勝とはいかなかった。

 きょうは、バクダッド陥落から丸十年の記念すべき日だという。

【記憶に残る文・ことば】「働き者の母さんも、いつも殴り合いのけんかをしていた兄貴も、優しかった姉貴も、突然いなくなっちゃって、頭ん中が真っ白になった」。=9日付、毎日朝刊「〈忘れないで 東日本大震災〉父と故郷で生きる」から

【新聞テレビから】
☆『移送先でも汚染水漏れ 福島第1貯水池』、『PAC3(航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット)首都圏に配備 防衛省内など 北ミサイル迎撃態勢』、『北の湖赤い綱打ち 6月に還暦土俵入り』(9日付、中日夕刊)
☆『冷静に各国と連携 北朝鮮巡り首相』『米国防副長官が自制を呼びかけ 「核の傘」強調も』(9日付、毎日夕刊)
☆『サッチャー元首相死去 「鉄の女」英国病克服 87歳』『サッチャーさん死去 「母親のような温かさ 関の中学で講演 当時の校長悼む』『トヨタは英国の会社 進出時、豊田章一郎氏(現トヨタ名誉会長)に言葉』、『円安加速 一時99円台 東証終値は1万3000円回復』(9日付、中日朝刊)
☆『〈忘れないで 東日本大震災〉女川 津波で母と姉、兄を失くした18歳 父と故郷で生きる 悲しみこらえる背中に誓う』、『収監日数42年間世界一 袴田死刑囚ギネスが認定』(9日付、毎日朝刊)

四月八日
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 花まつり。きょうは お釈迦さまの生まれた日とか。東日本大震災の被災地はじめ、多くの小中学校で入学式があった。

 夜に入り、イギリスの元首相サッチャーさんが脳梗塞で亡くなった、とのニュースが飛び込んできた。サッチャーさんといえば、〝鉄の女〟で知られた宰相で知られる。八十七歳だった。なんだか、世界の大きな灯、いやランプが消えてしまったような、そんな気がする。

 岐阜県の山深い根尾谷で風雪と年輪を刻み、そろそろ満開になるはずの樹齢千五百年の淡墨桜が気になってしかたなかったので、思い切ってマイカーで行ってきた。久しぶりに再会した老樹の第一印象は、花を咲かせた、いつものあの勇姿に比べ、やや生気を欠いているのでは、とそんな気がしたのは私だけか。
 体力的に弱ってしまったのでは、と心配したが、ここ二日間大荒れとなった雨と風で満開寸前の花びらの多くが散ったため(本巣市の地域おこし協力隊・東将太さんらの話)と分かり、東さんが五日に撮ったという生気あふれる写真をみせてもらって納得。ホッと胸をなで下ろした。

 毎年、仁王立ちとなって白い花を咲かせる淡墨桜=8日、根尾で写す
 

 根尾谷には、きょうも強い風が吹き抜けていたが、強風にもめげず、じっと耐えてちいさな花々を咲かせる姿は昔のまま。感動をすら覚え、会いにきて良かった、と思ったのである。淡墨桜は、かつて若い日々に観桜会や、桜の保存にかかわる取材などで何度も取材したことがあるだけに、私にとっては恋人も同然。元気でいてくれたことに対して感謝の気持ちでいっぱいだ。

 きょうは見た瞬間の、その姿には一瞬たじろいだが、いきさつを聞かされ私は納得した。
 午前十一時半に江南の自宅を出て、淡墨桜の根元に立ったのが午後一時半。片道二時間の道行きだったが、さすがに少しばかり疲れた。でも、会えてよかった、と思っている。淡墨桜については、きょうのところは控え、あすあらためて書くこととする。

 最近、送られてきた受贈誌のじゅん文学、北斗、名古屋文学の各同人誌
 
 
 どれも、すばらしい。
 何が「すばらしい」かといえば、私の下に毎号送られてくる地方文芸同人誌の中身である。今回は、私自身やることが多過ぎついつい紹介するのが遅れてしまっていたが、やっと合間をぬって本日付本紙(ウエブ文学同人誌「熱砂」)のWhat’s New欄で▽じゅん文学▽北斗▽名古屋文学の三誌を紹介させていただいた。どの作品にも地方に生きる同人一人ひとりの魂が焼き付けられているような、そんな感じがしてしまう。

 主なところはWhat’s New欄で紹介させて頂いたので、ここでは三誌の〈あとがき〉からほんの断片を紹介させていただく。
【じゅん文学】「じゅん文学の会」が平成二十四年度の名古屋市芸術賞奨励賞を頂くことになり、二月四日に授賞式があった。(中略)何はともあれ、同人雑誌の団体がこのような賞の対象になるのは珍しいことだろう。他府県については不明だが、名古屋市では「北斗」が五百号記念号を出したときに受賞しただけである。
「若い書き手を指導育成している。十八年間、年四冊発行を続けている。今後のさらなる活躍が期待できるなどが受賞の理由らしいが、あらためて振り返ってみても、そんな風に思われているとは思いもしないで、一号一号淡々と発行し続けていたように思う。」(編集室の窓、戸田鎮子)
【北斗四月號】(『春愁』上下刊を昨年暮れ、風媒社から刊行された「北斗」主宰である)竹中さんの出版記念会と『北斗』六百号の記念会を一緒に開催、九月二十一日(土)四時から、会場はガーデンパレスを予定しています。その切はよろしくお願いします。(編集後記、棚橋鏡代)
【名古屋文学】文学への想いを、どのように表現すべきかと文字にたくす努力もさることながら、発表の場としての『名古屋文学』を大切にと、心がけてきたつもりである。(中略)時の流れの中『文学』を捨てることなくここに到達、『名古屋文学』30号発行に参加できたことは嬉しいかぎりである。(編集雑記、横江)
        ×        ×

 薬物依存からの脱却と社会復帰を目指す人を支援するリハビリ施設「岐阜ダルク」が東海地方では初の女子寮を開設して1カ月になるという。中日新聞の本日付夕刊で初めてその存在を知ったが、記事は周りに見守られながら自立への道を歩むアヤさん(仮名、28歳)の場合を紹介していた。読みごたえがあり、いい記事だった。

 記事といえば、もう一つ。本日付の中日新聞朝刊によれば、美人画の巨匠で女性初の文化勲章受章者でも知られる上村松園さん(1875年~1949年)の未確認の日本画「紫式部図」が見つかったという。「紫式部図」は縦147センチ、横50センチで、月夜に空を仰ぐ紫式部の姿が描かれている。これまた、いい話だ。
 
【記憶に残る文・ことば】優しくて強くて、優しくて強くて、優しくて強かったお父さん 私も頑張るね=8日付、毎日夕刊〈吹雪の中救われた岡田夏音さんの小学4年生の始業式〉の見出しから

【新聞テレビから】
☆『三重の風力発電 羽根 周囲に散乱 発電機落下、鉄柱曲がる』、『北、4度目核実験の兆候 韓国統一相言及 ミサイルと同時も』、『円安進行、98円台 東証一時390円上げ』、『大江健三郎賞 本谷有希子さん 何もない日常魅力的に書く』(8日付、中日夕刊)
☆『福島第1原発 汚染水漏れ先月に兆候 水位低下線量計測 東電、対応せず』、『北朝鮮ミサイル破壊措置を命令 防衛相、発射に備え』、『河村減税 是非問う 名古屋市長選3氏の争い』『大垣市長選現新の争い』『鳥羽市長に木田氏3選 無投票』(8日付、中日朝刊)
☆『NATO軍 空爆で子供ら11人犠牲 アフガン 武装勢力立てこもり』(8日付、毎日朝刊)

四月七日
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 夜。私の携帯にメールが入った。
 開くとピースボート仲間で岐阜に住む女性K・Mさんからで最近出版されたばかりの私の新刊、連作長編小説「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)に関するものだった。
 「今日高島屋にて入手してまいりました。女性にすかれそうな表装で意外でした。夢のある感じでとてもいい 【花丸】【花丸】【花丸】【花丸】【花丸】。読後が楽しみで…では…」というもので、温かさが伝わってくる内容だった。ありがとう。K・Mさん!

 東京ドーム。きょうのドラゴンズはよく健闘し、いいところまでいったものの最後は阿部慎之助の本塁打に泣かされ8―6で散った。巨人は開幕7連勝、ドラゴンズは巨人に3連敗で3勝6敗となった。でも、今シーズンはまだまだこれから、だ。今後の高木ドラゴンズに期待したい。
 昨シーズンまでドラゴンズで活躍したDeNAのブランコ選手。神宮球場でヤクルトと対戦、10―6で敗れはしたものの、1試合に3本塁打と大当たりだった。わが家は妻はじめ、ブランコファンの一家だけに、なんだか気分が晴れやかになった。

 日曜日。猫缶や伊藤園のペットボトルのお茶など恒例の1週間分の買い出しにふたりでヘルスセンターや平和堂に出向いた。「これで、終わったか」とホッとしたところで「ホームセンターの綿新に行ってよ」との声。指令されるがまま行くと、何を思ってか。彼女はナポレオン(サクランボ)の苗木など三本を買うではないか。
 なんでも庭に植えるつもりのようで突然の指令には少しばかり面食らった。でも、彼女がそれで満足してくれたなら、それでよし。何も言うことはない。そう言えば、気がつかないでいたが、わが家の庭では彼女が育てた真っ赤なチューリップなど春の花々が咲きそろっている。すばらしいことだ、と思う。

 得意のポーズをとり「まだ若いのだから」と、こすも・ここちゃん=7日朝写す
 

 風は強かったが、室内に居るかぎりは、春うららの一日。わが家の長女猫、こすも・ここちゃんは相も変わらず齢はとっても、まだ負けないのだから、と居間の指定席で得意のポーズ。私の〝美〟にかなう猫なんていないのだから、と威風堂々としている。

【記憶に残る文・ことば】人を救う「お笑い」があるのよ=7日付、しんぶん赤旗日曜版の〈テレビ60年 萩本欽一さん〉から

【新聞テレビから】
☆『春の嵐 列島縦断 愛知など 一時 竜巻注意情報 土砂崩れJR脱線 新潟』、『将棋ソフトにプロ連敗 電王戦第3局 団体戦、棋士側 後がない』、『南海トラフ地震 個人対策3割諦め 港区など沿岸住民「近く発生」3割』『巨大想定に無力感? 被害軽減へ備えを』、『名古屋市長選きょぅ告示』、『〈犠牲の灯り〉第3部「6号線物語」3いわきで踊る 下』『もう一度笑顔咲け 炭鉱の夢絶やさない』(7日付、中日朝刊)
☆『〈「革命」支援1 ミャンマー制裁の内幕〉「禁輸解除」米議会動かしたスーチー氏 大物議員に電話で「同意」』、「ラミレス(DeNAベイスターズ)2000安打 外国人初」、『寺山ミュージカル草稿発見 未刊行20代で執筆』、『宝塚が台湾公演満員の客席熱気』(7日付、毎日朝刊)

四月六日
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 午前中、わが家に東京在住のある女性から「私と同じでゴンタ文学の大ファンでもある、80歳を超えた大先輩から〝伊神権太さんの本を読ませて頂いて元気が出てきた。寿命が二十年延びたと礼を言っておいてほしい〟と言われていたので私が代わってお伝えしよう、と思っておかけしました」と電話が入った。
 思いもかけない突然の電話に「それは有り難くて、とても嬉しいです。お礼の返事を書かせてもらいたいので、その方のご住所を教えてください」と言ったところで「あの、申し訳ありません。これから会議に入りますので。またおかけします…」とのことだった。不思議な電話だった。

 このあと、名古屋に出向きJR高島屋ツインタワー内、タワーズレストラン街一角の「加賀屋」へ。ドラゴンズファンで私がドラ公式ファンクラブ事務局スタッフとして在任時に当時大学生で大変、お世話になった小林奈々恵さんと久しぶりにお会いするためで、〝あえの風〟料理を前に楽しくかつ有意義なひとときとなった。
 話しを重ねるに従い、彼女が三河地区の有望ケーブルテレビ局で若手キャスターとして日ごろの取材活動に意欲的に取り組み、日々、切磋琢磨している様子が手に取るようで嬉しく思った。輝く、とはこういうことを言うのだろう。おまけに、今回初めてお目にかかった加賀屋名古屋店の大塚和哉店長が能登の田鶴浜のご出身と伺い、急に親近感を抱き小林さんもとても満足そうだった。彼女とは「加賀屋さん」で再会出来、ほんとによかったな、と思う。
        ×        ×

 帰宅してまもなくすると、またまた電話が鳴るので出ると「イガミさん、ミヤケです。ミヤケおじさんです」とあの元気な〝三宅邦夫おじさん(元中日こども会主事で、新入学児を祝うよい子とお母さんの会生みの親)〟の懐かしい声が耳に飛び込んできた。〝三宅おじさん〟は確か、私の母と同じだったはずだから92歳のはずである。
 「イガミさん! きのうの社友会。あんたの顔を見られなかったので寂しかった。どうかされたかと心配になり、電話したのだが。あんたに会いたかったのに」と第一声。ここからは例によってお元気そうな三宅節が延々と堰を切る如く私の耳に流れ込んだ。
 「実は、私もきのうは三宅おじさんに会えるかな、って。会いたいなっ、て。内心楽しみにしていたのですが。ほかに、ちょっと用事があったので早く座を辞してしまい、申し訳ありませんでした」と応えると「元気でおりゃあ~す。なら。よかった。よかった」の弁。
 最後は「三宅おじさん! いつまでも元気でいてくださいよ」と言って電話を切った。
 
 きょうは発達した低気圧の影響で雨、風ともに強く、大荒れの一日となった。というわけで、舞がリサイクルショップ「ミヌエット」から帰ると同時に「和田(私の実家)のお母さんのところへ行って来てよ。お母さん、見てきてよ」と言うので出向くと、母は雨の降る庭先でひとり傘をさして自ら庭で育てた花々を、静かな面持ちで見やっていた。
 「何しとるの」と聞くと「おかあちゃん、友だちとスイトピアに行き、二晩泊まって帰ってきたとこ。(雨戸は全部閉めてあるので)大丈夫だから」と言うので、安心した。それにしても、人間たちは自然の前にあっては、アもウもスもない。自然の驚異の前には、ただされるがままだ。

 帰り道。私は運転中、ウインドーガラスを打つ雨の雫を見ながら、頭のなかで、こんなことをメモっていた。
―私も。母も。雨も。道路も。路傍の草たちだって。目にはみえないけれど〈かぜたち〉も。そして交差点の赤い信号も、この世ではみんな一緒に生きているのだ。時代だって。時の流れとて、必死に生きているのだ。人々、いやヒトばかりではなく、全てのものが皆一生懸命に生きているのだ、と。

【記憶に残る文・ことば】「人道や開発援助に携わる国連スタッフは、首都平壌のみならず、どこの地区でも支援をし続ける」=6日付中日夕刊「スタッフは退避させず」のなかで。国連総長報道官。

【新聞テレビから】
☆『B787試験飛行完了』、『汚染水120トンが漏出 福島第1 収束宣言後最悪』、『男衆に花びらながれ 犬山祭始まる』、『NY一時97円84銭 円安加速』、『北朝鮮 国連機関にも撤収勧告 緊張を喧伝、米韓に圧力』(6日付、中日夕刊)
☆『〈9人が犠牲北海道暴風雪〉「なっちゃん」8日新学期 体温め替え歌 守ってくれたお父さん』、『〈犠牲の灯り 第3部「6号線物語」2いわきで踊る上〉原発節は生まれない 温泉郷、作業員の宿舎に』、『東証出来高 最多64億株 債券は乱高下』(6日付、中日朝刊)

四月五日
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 きょうは春恒例の年に一度の中日新聞OBから成る中日社友会総会があったので、せめて会費だけでも支払わなければ、と久しぶりに丸の内の中日新聞名古屋本社へ。
 まず本社編集局内文化部(5階)を訪れ先日、夕刊文化欄で私の著書=連作長編小説「マンサニージョの恋」=が掲載されたことに対する礼を述べ、続いて長い新聞社生活で私の最後の職場となった、ドラゴンズ公式ファンクラブ事務局(7階)へ。スタッフと雑談後は、若手男性スタッフを誘って近くの那古野神社の桜を鑑賞。この後、一緒に食事をして帰った。

 この間、公式ファンク事務局へ顔を出したあと、6階ホールであった社友会総会の方にも年会費を払いがてら少しだけ顔を出したが、きょうは散り始めた那古野神社の桜をどうしても見たい衝動にかられて懇親会などへの出席は遠慮させていただいた。私なぞ、先輩諸氏に比べたらまだまだ、とても大きな顔をして出席する立場でもない。まだまだ修行中の身であることもあり、出席することがナントナク憚れたからでもあった。

 帰宅すると、往年の泥刑(どろけい、泥棒刑事)、それもスリの摘発にかけては一時、愛知県警では右に出る者がいなかったタニさん=谷奥二生さん、愛知県小牧市内に在住=から、書簡が。封筒を切り開くと次のような文面が目の前に広がった。
―謹啓 岩倉五条川の桜が咲き誇っています。このたびは懐しいお便りを頂きありがとうございました。お話しの著書「マンサニージョの恋」を早速岩倉ピアゴの三階にある熊沢書店へ行き、取り寄せ註文いたしました。四月中旬に届きますので喜んで読まして頂きます。友人にも購読方進めてみます。
 小牧署在勤中、伊神さんに大変お世話を頂いた広畑史朗さん=当時、全国最年少署長として小牧の官舎に在住=から私宛にお手紙と資料が届きました。伊神さんには大変失礼な事とは存じますが一度お目を通して頂きたいと存じお送りします……

 見ると、私も知る、あの広畑さんご自身がこれまでに〈警察官の友〉の紙友随想に書かれたコピーが同封されており、これには感激した。随想は「十五の春の面影(元栃木県警察本部長)」「地下鉄サリン事件と家族(元警視庁刑事部兼生活安全部参事官)」「父の無念とかたき討ち(元福岡県警察本部長)」「母が語る追憶の夏(元近畿管区警察局長)」とあり、それは目の前に立ちはだかった大事件一つひとつ乗り越えてきた【鎮魂の歌】といってもよく、あの広畑さんならでは、の見事な筆さばきであった。

 きょうは、このほか中日新聞を見ていたら、かつて私が石川県能登半島に勤務していたころ、何かとお世話になった和倉温泉の老舗「加賀屋」がすべての部屋の布団に選んだエアウィーヴ四季布団に関する一面ぶち抜きの広告紙面を見つけ、とても懐かしく思った。上品で清楚、親しみやすさを感じさせる若女将・小田絵里香さんの和服姿も掲載されていたが、さすがに私が在任中によくお世話になった当時の女将、真弓さんは今や、大女将とか。初々しい感じの若女将の笑顔がとても印象に残った。
 月日は日進月歩でこの世の全てが次から次へと変わり、人も変わってゆくのである。私は一面広告を目の前に二度と訪れない「今」を大切にしなければ、とふと思ったのである。 

【記憶に残る文・ことば】「玉勝間」の遺言書にも―花はさくら、桜は、山桜の、葉あかくてりて、ほそきが、まばらにまじりて、花しげく咲たるは、又たぐふべき物もなく、うき世のものとも思はれず=5日付、中日夕刊〈東海の文学風土記〉三田村博史13『宣長が「古事記伝」執筆』から

【新聞テレビから】
☆『円一時97円台株500円高 「黒田緩和」市場沸く』『長期金利最低更新』、『花火中止問題が縁に 災害時応援友情の協定 日進市と福島・川俣町』、『桜の川泳ぐこいのぼり  岩倉のんぼり洗い』(5日付、中日夕刊)
☆『普天間返還「22年度以降」 日米合意 辺野古移設前提 埋め立て承認「1年」明記』、『東証1万3000円台回復 円安97円台 長期金利は最低更新』(5日付、毎日夕刊)
☆『(初先発のカブレラが)7イニング3安打無失点 竜連勝で5割』(5日付、中日スポーツ)
☆『〈ハッピーニュース〉本紙「顔で開く冷蔵庫」入賞 ぎんさん四人娘選定 「ワハハと笑い合っているだけありがたい』、『日銀資金供給2年で倍 黒田総裁「政策すべて講じた」』、『大統領侮辱罪乱発 エジプト モルシ政権 ジャーナリストも標的に』(5日付、中日朝刊)
☆『黒田日銀が新緩和策 資金供給2年で倍 長期金利最低 株高騰』、『名古屋市長選「5%減税を継続」河村市長が出馬表明』(5日付、毎日朝刊)

四月四日
 「マンサニージョの恋」(クリックしたら、見られます)=全国書店とアマゾンで発売中
 
マンサニージョの恋
・幻冬舎ホームページ
・amazon

 きのう中日新聞の夕刊文化欄で私の本「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)が紹介されたこともあってか、アマゾンでの注文が多くあったらしく、またしても画面は「一時的に在庫切れ」の表現に。相変わらず「入荷時期は未定です」となんだか、機械的に過ぎる文言が少し気になる。
 なぜ「ただ今は在庫切れですが、注文は受け付けています。出来るだけ早くお手元に届くようにさせていただいてます」といった控えめで分かりやすい表現がとれないのか。著者としては、この点で少し不満が残る。

 でも、よくよく考えてみたら。売れるものは売れ、売れないものは売れないのだ。だから、ジタバタしなくともよいに決まっている。というわけで、半ば腹をくくっていたところへ、先日、飛び込みで本のPRをしてほしい、とお願いした社交ダンス仲間の女性から「きのう読ませて頂きました。なかなか面白くて、私たちにもありがちなことが書かれているだけに、刺激的でした。これならお友だちにも十分、お薦めできる。とりあえず、あと二冊買いたい」と電話が入った。
 結局、この女性とは市内の喫茶店でお会いして緊急用に手元にあった二冊を購入して頂いたが、「本屋さんで買わせて頂いた方がよければ、この足でこれから行ってきますよ」の言葉には感激した。

 また、私との会話のなかで彼女は、こうも言った。
「もっと、難しい本かと思いましたが、オスロで綿帽子のような幻想的な雨がふるところや、その雨のなかで抱きあうシーンなど、心にじーんとくる場面が多く、全体に柔らかい文体で各所に煌めくものがありました。これならば、友だちに薦めても、きっと喜んで、いやドキドキして読んでくれるに違いない。第一、面白くない本を薦めるなんてことはしませんから」とも。
 私は目をキラキラさせつつ、遠慮がちに半ば興奮して話す彼女に「この本の存在が、この先一人でも多くの人々に知られて読んでいただければ何よりです。よろしくお願いします。ありがとう」と言って頭を下げていた。これに対して彼女は「どちらかと言うと、この本、女性向きなのよ。だからよいのよ。恋に落ちていくところの男性なんて、まるで高校生みたいで、とても初々しかったわ。何度でも繰り返し読んでみたいし読むに足る小説だったわ。次作もいい小説書いてくださいね」とまで話してくださったのである。
 私は彼女のストレートな姿を目の前に「皆さんが喜んでくださって、書いてよかった」とつくづく思った。

 きょうは木曜日なので午前中、市民文化会館へ。社交ダンスのレッスンのためだったが、ジルバ、ルンバ、タンゴと、楽しく充実したひとときとなった。ダンスが本当に楽しく面白くなってきた。オオモリさん、ヒデアキさん、ヒロコさん、タカちゃん、フルちゃん……とみんなステキな方ばかりで私はつくづくありがたいな、みんなイイひとばかりだと思ったことである。
 レッスンのあとには先日持ち合わせがなかった私の本を、フルちゃんも一冊買ってくださった。
        ×        ×
 このところは、毎日結構することが多い。一日がアッというまに過ぎてゆく。勢い、寝不足も手伝い、いまは全身が眠っているようだ。それでも本欄だけは書かねば、と半分眠りつつこうしてキーを打ってきた。もう、寝よう。原稿より健康である。傍らでは小説にも登場する愛猫、こすも・ここちゃんが幸せそうにいびきをかいて寝ている。これでは人間となんら変わらない。
 
【記憶に残る文・ことば】(社交ダンスをしている女性の)「目」は相手を見ているのだけれど。本当は自分を見てるのよ=ダンスの話になり、突然、舞が言ってのけたことば。

【新聞テレビから】
☆『日銀が緩和新政策 長期国債保有額2倍に 脱デフレへ転換〈解説〉市場の期待に即応』、『ポカポカの雪景色 豊田・県緑化センター』、『蒼国来、稽古を再開「まわしの重さ感じた』、『鳥インフル WHO、感染拡大警告 中国 ウイルス3種類混合か』(4日付、中日夕刊)
☆『北朝鮮 中距離ミサイル 日本海側に移動か 韓国報道』(4日付、毎日夕刊)
☆『蒼国来「名古屋」で復帰 相撲協会控訴断念決定 八百長調査、検証へ』『淡墨桜闇に咲く ライトアップ始まる』、『暗黒物質の証拠 発見か』『国際チーム 宇宙の謎解明へ一歩』、『〈虹・海外だより〉駅の案内放送 よみがえった亡父の肉声(ロンドン・有賀信彦)』(4日付、中日朝刊)
☆『浦和学院初V センバツ』、『鳥インフル死者3人に 中国・感染9人 上海中心に拡大』、『映画「先祖になる」が香港・最高賞』、『名古屋市職員不正採用 渡辺市議の口利き認定 調査チーム「勤務先も指定」』『「関与ありえぬ」渡辺氏 自民「選挙目的だ」 市長選告示 4日前公表』(4日付、毎日朝刊)

四月三日
 「マンサニージョの恋」(クリックしたら、見られます)=全国書店とアマゾンで発売中
 
マンサニージョの恋
・幻冬舎ホームページ
・amazon

 甲子園で熱戦が繰り広げられてきた春の選抜高校野球第85回大会は決勝戦が行われ、浦和学院(埼玉)が済美(愛媛)に17―1で大勝し、初優勝を飾った。

 中日新聞の本日付夕刊文化面に『〝一匹文士〟として新たな地点に 伊神権太さんが最新小説』の見出し入りで私の連作長編小説「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)と新たな旅立ちへの心境が紹介されていた。心からありがたいな、と思う。
 私の連作3編=〈マンサニージョの恋―女たちの船上ララバイ〉〈淡墨桜のやうな〉〈道化師〉=に対する思いと内容がピシャリと書かれており、正直言って簡潔明瞭、巧みな筆さばきには感心した。
 何はともあれ、私の如き無名作家を、これほどまでに引き立ててくれ、今は感謝の気持ちでいっぱいである。それだけに、この本の存在がそこそこにまで日本中に広がってくれたなら、とも思う。 
        ×        ×

 どうして世界は、いつだって、こんなにもキナ臭いのか。
 イスラエル軍が昨年十一月に成立した停戦後では初めて、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区のガザを空爆した。かと思ったら、北朝鮮内で韓国企業が活動する開城(ケソン)工業団地の出入りについて北朝鮮側が今日の午前、工業団地への韓国側からの立ち入りを不許可とし、工業団地から韓国に戻ることだけを許可したという。
 
 我らが中日ドラゴンズは京セラドームで対阪神戦。42歳の谷繁の活躍で、5―3で阪神に勝ち、やれやれと言ったところか。一方、負け知らずの巨人は横浜スタジアムで対DeNA戦。せっかくブランコが本塁打を打ったのに結果は9―6で巨人の勝ち。これにはブランコファンの舞も「せっかく、ブランコが打ってくれたのに…」と高木さんと同じ心境のようだった。

 きょうは横笛の稽古日で大須の師匠宅へ。〈さくら〉と〈夕焼け雲〉〈風の盆恋唄〉をふく。私の場合は、たとえゴツゴツはしていても哀愁ある、人びとの心に迫る笛の音を目指している。

【記憶に残る文・ことば】♪うなちゃんパワーは 魚界一♪ ♪しらすちゃん よく来た西尾の一色町♪=3日付中日朝刊〈一色産ウナギ音頭で応援 西尾の岩瀬さん(三味線奏者)作詞作曲〉から

【新聞テレビから】
☆『難工事次々 明治の技術者』『(技術者集団の)「黒鍬」は中部精鋭集団 岐阜出身もいた』、『ダルビッシュ完全逃す 九回2死から被安打』『あと1人…「でも、いい思い出になった」』、『タイ南部 津波被災の村 希望の糸 手繰る』『雇用創出、心のケア…』『「さをり織り」日本出身高僧が導入』(3日付、中日夕刊)
☆『希望も乗せ再出発 三陸鉄道リアス線2年ぶり』、『菅官房長官 米軍施設返還方針を説明』、『鳥インフル被害拡大 中国民意にピリピリ』『ヒトへの感染しやすく変異 国立感染研が確認』(3日付、毎日夕刊)
☆『北朝鮮「原子炉を再稼働」 寧辺(ニョンピョン) プルトニウム抽出も 六カ国合意破棄』、『花びら舞うアーチ満開 岩倉の五条川』、『「先祖になる」最高賞 香港国際映画祭 ドキュメンタリー部門 震災からの自宅再建記録』、『安城不審火3週間で15件 すり抜ける警戒 不安いつ消える』(3日付、中日朝刊)
 
四月二日
 きょうは江南厚生病院から市福祉センター(別名・市コミュニティセンター)、さらには動物病院…と、結構めまぐるしく動きまわった。

 病院行きは、妻がかつて手術したカ所のその後の状況をチェックするためのMRI(磁気共鳴画像装置)による検査に付き添うために。福祉センターはここで、この日行われているシルバーダンスクラブのうちの何人かに私の拙著「マンサニージョの恋」の存在を知っていただき、一人でも多くに読んでほしいゆえの自己当たり、そして動物病院はわが家の長女猫、こすも・ここの飲み薬がなくなったので一週間分を出していただくためだった。
 どれも、まずまずの結果であり成果だった、と思う。

 「マンサニージョの恋」(クリックしたら、見られます)=全国書店とアマゾンで発売中
 
マンサニージョの恋
・幻冬舎ホームページ
・amazon

 なかでも私たち家族にとって本日一番大切だったMRI検査はおおむねよし、でホッとした。とはいうものの、油断大敵を肝に銘じて帰宅。医師に「奥さんの血圧は毎日はかってください。でないと、判断のしようがありませんから」と忠告され、二冊目の血圧管理手帳は、これから私が持つこととした(血圧測定が大嫌いな舞は測定を極端に毛嫌いするので困っている。かといって、強要するものでもないし…)

 「マンサニージョの恋」の方は何より、まず買っていただいて読んでもらわなければ話しにならないので恥も外聞もかき捨てて市福祉センター内、喫茶室で社交ダンスのレッスンをする方々のなかでも【本】と【恋】に関心がありそうな方へのお願いとなった。
 その本の方だが、このところは「〝女たちのララバイ〟に感動しました。書き出しからして身も心もとろけそうになっちゃって。アタシも社交ダンスしてるので、こうした感じで踊れたらなっ、て。いつだって、そう思っているの。年はいっても女は女ですから」「根尾の出身でもあり、〈淡墨桜のやうな〉が興味深かった」「〝人間炎上〟の場面がとても面白かった。3つめ(道化師)も、ほろりと」「よくぞあれだけのものを、思い切って。アッパレです。感動した。おめでとう」「表紙がとてもステキで持ち歩きたい衝動にかられています」など。
 反響が手紙や電話、パソコンやスマートフォンからのメールで寄せられ、なんだかそれだけで救われた気がしている。

 本音をいえば、この連作長編小説「マンサニージョの恋」の読者がこんご日に日に増え、1冊の本が大空をひとり歩きし始めてくれることを切に願っているのだが。さて、どうなるか。一方では「本の出版発売により、これで脱新聞記者の第一幕は閉じた。だから、これからこそ新たな創作、伊神権太ならでは、の文学ワールドの構築に打ち込むべきだ」との熱い思いが自身の内部に湧き上がってきていることも事実だ。

【記憶に残る文・ことば】……「国に二君なく、民に両主なし」を高らかに宣言した『十七条の憲法』は、大陸を反面教師として学んだ産物であった。=2日付中日夕刊小説、〈水軍遥かなり〉から

【新聞テレビから】
☆『待ってました! 歌舞伎座こけら落とし 日本の技随所に』、『米イージス艦、韓国沖に 北朝鮮のミサイル警戒 海上型レーダーも』、『米駐日大使後任ケネディ氏=故ケネディ大統領の長女キャロライン・ケネディ氏(55)=有力 一斉報道』(2日付、中日夕刊)
☆『胆管がん強制捜査 8人死亡 印刷会社 大阪労基局』(2日付、毎日夕刊)
☆『新車販売国内500万台超 12年度 補助金効果、5年ぶり』、『新出生前診断を開始 15施設 名市大病院、3人受診』、『「寒冬」一転ぽかぽか 3月名古屋など 35地点最高気温 気象庁まとめ』(2日付、中日朝刊)

四月一日
 「マンサニージョの恋」(クリックしたら、見られます)=全国書店とアマゾンで発売中
 
マンサニージョの恋
・幻冬舎ホームページ
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 エイプリル・フール。
 「わが巨人軍は永久に不滅です」や「メイク・ドラマ」など言葉の魔術師でも知られたプロ野球元巨人監督の長嶋茂雄氏と元大リーガー(ヤンキースなど)でワールドシリーズMVPにも輝いた、松井秀喜氏に国民栄誉賞が授与されことになった。政府が授与の方針を固めたためだ。このビッグニュース、午後四時前に私のパソコンに中日新聞社の中日プラス運営部から〝【特別便】長嶋、松井2氏に国民栄誉賞〟のタイトルでポロロンと突然、流れてきた。

 速い。号外よりはるかに速報性に富んでいる。この国民全員の気持ちと心がパッと明るくなった話。ウソでは、ない。本当の話だ。

 きょうは入社式。テレビも新聞も初々しい新入社員にスポットをあて、なんとなく周りのモノまでが、全て清らかに見える。そういえば、私の場合。はるか昔の話ではあるけれど入社式のあったその日に上司から一人ひとりにひと言を求められた時、なんと生意気にも「中日新聞を世界一の地方紙にしてみせます」と言い切ったことを覚えている。またその気になって歩いてもきた。
 中日はまさにその通り、中日一家魂でいまや、世界一の地方紙と言っても不思議でない。何よりも地域社会、そして読者の皆さまに支えられ、かつ先輩、後輩、同期の桜とみんな火の玉となり本当によく頑張ってきたからだと思う。

 この日は交通事故死の全国ワースト1が十年続く愛知県警に交通捜査隊が誕生。昨年からことしにかけ、いじめ問題に揺れ続けた滋賀県大津市には「大津市いじめ対策推進室」が設けられた。

【記憶に残る文・ことば】苦楽を共にしてきた松井くんと一緒にもらえるとすれば、これ以上にうれしいことはない(国民栄誉賞受賞の知らせに長嶋氏)=NHK午後9時のニュースから

【新聞テレビから】
☆『新社会人 力強く一歩 入社・入庁式 「ものづくり励もう」』、『ミャンマー民間日刊紙復活 民主化で50年ぶり 4紙発行』、『景況感9カ月ぶり改善 大企業 アベノミクス好感 日銀3月短観』(4月1日付、中日夕刊)
☆『〈チェック〉春愁の暴走老人 退院石原慎太郎氏の本音 こんな世界逃げ出したい。知事を辞めるんじゃなかった 陰る求心力息子も不振』、『3年ぶり日航入社式』(1日付、毎日夕刊)
☆『河村市政「評価」62% パフォーマンス批判も 本紙世論調査』、『格安2社中部就航 国内線初、札幌と福岡へ』、『…の春 入社 鳥羽水族館水中で辞令 別れ 柳ケ瀬盛り上げた やななさよなら』(1日付、中日朝刊)
☆『宮城県 水産特区月内申請へ 石巻の漁港 仙台の商社出資』『浪江町 避難区域再編 住民の8割立ち入り可に』、『鳥インフル2人死亡 上海H7N9亜型感染で初』『「ヒトからヒト」可能性小さく』(1日付、毎日朝刊)

08/4/26