詩二編/「山蟻」、「一生懸命」

    詩「山蟻」
      自宅へ向かう坂道で
    木々を囲む低いコンクリートに腰下し
    丸くなって煙草を吹かしていた
    何気なく路上に眼をやると
    一匹の山蟻がいた
    弱々しい足取りに
    苦しさが看てとれた
    踏んで楽にしてあげようと
    しばし躊躇した
    すると頭に声が響いた
    「お前に俺が殺せるか?…」
    山蟻は弱った身を引きずり前進していた
    すると自動車がやって来て
    あっという間に踏みつぶされた
    私はあまりの突然さに茫然自失…
    ある夏の昼下がりのことだった

    
     詩「一生懸命」
      一生懸命にガンバってみよう
    どんどん自分の能力を広げよう

    人はそれぞれに住む世界があり
    価値観もいろいろさまざまである
    けれど一生懸命は人類に共感を呼ぶ

    生きるのは登り道ばかりだ
    けれど…
    一生懸命から愛が生まれ
    一生懸命から力が与えられ
    一生懸命が世界を変える

    そして…
    一生懸命さに
    人は感銘を受ける

       
    

   

12年12月7日

ウェブ作品集

加藤 行

 

    詩「山蟻」
      自宅へ向かう坂道で
    木々を囲む低いコンクリートに腰下し
    丸くなって煙草を吹かしていた
    何気なく路上に眼をやると
    一匹の山蟻がいた
    弱々しい足取りに
    苦しさが看てとれた
    踏んで楽にしてあげようと
    しばし躊躇した
    すると頭に声が響いた
    「お前に俺が殺せるか?…」
    山蟻は弱った身を引きずり前進していた
    すると自動車がやって来て
    あっという間に踏みつぶされた
    私はあまりの突然さに茫然自失…
    ある夏の昼下がりのことだった

    
     詩「一生懸命」
      一生懸命にガンバってみよう
    どんどん自分の能力を広げよう

    人はそれぞれに住む世界があり
    価値観もいろいろさまざまである
    けれど一生懸命は人類に共感を呼ぶ

    生きるのは登り道ばかりだ
    けれど…
    一生懸命から愛が生まれ
    一生懸命から力が与えられ
    一生懸命が世界を変える

    そして…
    一生懸命さに
    人は感銘を受ける

       
    

   

09/12/13