詩「喧噪の隔離」

快中枢に支配される自己
快びそのものが生命の源
それは脳を遺伝子をふるわせる

容赦ない現実にたたかれ
内なる自己の安定と
心の救済をもとめ
しかし挫折して
甘美な麻酔を欲するのか

デモ行進が衝突する
蹴られて野良犬が悲鳴する
衝突した車がクラクションを上げる
閉じられた窓ガラスが叩かれる

まどろみながら
都会の喧噪に耳をかたむける
もはや隔絶された世界に
自己は保全された

自己否定の虚無
疎外感の苦悩
存在意義の絶望
崩壊する心の危うさ

まどろみながら
心の叫びに耳をかたむける
やがて麻痺がはじまり
ひとときの安息に満たされる

しだいに麻酔は失われ覚醒し
喧噪の中へと自己は放り出され
ありのままに身を委ねる
渦巻く時の流れは自己を目覚めへと
大自然のふところへと回帰する

12年2月25日

ウェブ作品集

加藤 行

 

快中枢に支配される自己
快びそのものが生命の源
それは脳を遺伝子をふるわせる

容赦ない現実にたたかれ
内なる自己の安定と
心の救済をもとめ
しかし挫折して
甘美な麻酔を欲するのか

デモ行進が衝突する
蹴られて野良犬が悲鳴する
衝突した車がクラクションを上げる
閉じられた窓ガラスが叩かれる

まどろみながら
都会の喧噪に耳をかたむける
もはや隔絶された世界に
自己は保全された

自己否定の虚無
疎外感の苦悩
存在意義の絶望
崩壊する心の危うさ

まどろみながら
心の叫びに耳をかたむける
やがて麻痺がはじまり
ひとときの安息に満たされる

しだいに麻酔は失われ覚醒し
喧噪の中へと自己は放り出され
ありのままに身を委ねる
渦巻く時の流れは自己を目覚めへと
大自然のふところへと回帰する

09/12/13