いがみの権太の野球日記・笛猫茶番10月19日

平成二十二年十月十九日
 「ロッテなんだってよ」(M)
 「何が? 」(ボク)
 きょうも夜遅く帰るやいなや、Mが直球でも投げるようにボクに向かって、こう切りつけてきた。半分、驚きながら、しばらく考えたボクは
 「だったら、ことしの日本リーグは、セパ両リーグとも三位同士の争いにな・る・か・も・ね」と。

 そうはいうものの、ボクの心はチヂに乱れてしまった、かも。
 なんたること。せめて、セ・リーグだけでも覇者が残ってロッテを撃沈してくれなければ、とあらためてリーグ優勝の重みを感じる、のはボクだけだろうか。
 そのセ・リーグのCS戦がいよいよ、あすドラゴンズの本拠地ナゴヤドームで始まる。理由はどうあれ、ボクとしては、ぜひドラゴンズに勝ってほしい。

 ちなみに、きょうのCS最終戦。ロッテがソフトバンクに7―0で勝ち、逆境から3連勝し大逆転で明暗を分けた。ロッテは成瀬、ソフトバンクは杉内投手を立てエース同士の戦いとなったが、杉内の方が先に崩れてしまった。
 ロッテの成瀬は第一戦の完投勝利に続き、最終戦でも4安打無四球で完封し、最優秀選手(MVP)に選ばれた。

『ねぇ~』   こすも・ここ
 

       『なぁに』  シロ

 【笛猫茶番日常の劇】今夜のオトン、わけあって会社の帰りに十五、六年前に支局長として在任したことのある岐阜県大垣市へ。私用を済ませて江南の自宅に帰ると、お母さんのMがオトンに向かって知らせてくれたのが「パ・リーグのクライマックス覇者は、ロッテだよ」の言葉でした。
 それよりも驚いたのは大垣から帰ると、大垣在住の小説家で歌人でもある三宅雅子さんから、ご自身が連載シリーズ「明日を見つめる女性(ひと)たち」に紹介されている「月刊なごや 愛知・岐阜・三重」が送られてきていた。書簡のなかには先日、ご一緒させていただいた時の国際ペンクラブ東京大会で撮ってもらった記念写真まで同封されていたんだってサ。
 ありがとう、三宅さん!

☆中国共産党の第17期中央委員会第5回総会(5中全会)が十八日行われ、習近平国家副主席の中央軍事委副主席就任を決め、閉会した。
 来年二月の愛知県知事選で、自民党愛知県連から出馬を要請された元総務省課長補佐、重徳和彦氏(三十七歳)が十八日県庁で記者会見し、正式に出馬を表明した。石川県白山市と岐阜県白川村を結ぶ白山スーパー林道で、紅葉が見ごろだ。

 楽天の次期監督候補の阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクターが十九日、大阪市内のホテルで退団を発表した。

平成二十二年十月十八日
 今夜のMとボクの会話。
 「ロッテ、この調子だと(パ・リーグのファイナルステージで)勝つか知れないわね」(M)
 「いや、最後はやはり、パ・リーグの覇者、ソフトバンクが勝つって」(私)
 ここでMは首をかしげて
 「そうかなあー、ロッテ強いのだから」と続けた。

 このやり取りは、きのう剣が峰でソフトバンクに勝ったロッテが、今夜もヤフードームでのCS戦ファイナルステージでソフトバンクに5―2で逆転勝ちし、3―3にまで、こぎつけたからだ。あす勝てば、パ・リーグ三位のロッテが日本シリーズに出場することになるのだ。

 Mはそればかりか、「日本シリーズはセパの三位同士の戦いになるかもね」とまで付け加えた。
 Mの発言に「そうは問屋が卸さない」と話すのは、ボク。いずれにせよ、あすのロッテ戦がどんな結果になるのか。注目されるところだ。

 【笛猫茶番日常の劇】国連地球生きもの会議の主要会合となる生物多様性条約第十回締約国会議(COP10)がきょう、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開幕しました。開会式には、世界百九十二の国と欧州連合(EU)から政府代表や非政府組織(NGО)が集いました。なかでもオープニングでは明るかった会場が暗転し、幻想的な篠笛の音が流れたんだそうです。年間四万種の生物が絶滅していくという生態系の危機のなか、自然と人がどう共生していくか、を話し合う人類史上も最も画期的、かつ有意義な会議で二十九日まで続けられるそうです。

 そんななか、このところ熊やヒグマが人里におり、野菜などを食い荒らしたあげくに銃殺されている、といった悲しいニュースが連日、伝えられてもいます。

 そんなわけで、アタイが一生懸命にテレビを見ているとM曰く
「なんだか皮肉だよねえ。名古屋で生きもの会議をしていることを、熊さんたちは知ってて、わざと山奥から出てきたのではないかしら」だってサ。

☆「中国・綿陽デモ 失業者合流で暴徒化か 『反日』口実、政府に不満」。「生命の未来へ」「英知集めよう 地球いきもの会議」(いずれも中日18日付夕刊)

平成二十二年十月十七日
 結論から言わせてもらおう。
 きょうのセ・リーグ、CSリーグファイナル・ステージの阪神対巨人戦が甲子園で行われ、7―6で巨人が逆転勝ちした。これで巨人は阪神に2連勝し二十日から、ナゴヤドームで開かれるCSリーグ・ファイナルステージで日本シリーズ出場をかけて中日ドラゴンズと戦うことになった。
 ラジオのニュースを聞いたMが「巨人だってよ」と第一報をボクに教えてくれたが、その顔には「なんで阪神負けちゃったの」といった落胆がありあり、だった。Mはなぜか、大阪にあこがれる女だけに、ボクとしても阪神には勝ってほしかった。相手が巨人では、面白くないのだそうだ。

 一方のパ・リーグは、CSシリーズファイナル戦がヤフードームで行われ、ロッテがソフトバンクを4―2で破り、2勝2敗に。ロッテは剣が峰で残り、日本シリーズ出場への夢をつないだ。

 いずれにせよ、二十日からナゴヤドームで始まる中日ドラゴンズのCS戦の相手は巨人と決まった。いよいよ、待ったなし! である。

 【笛猫茶番日常の劇】きょうは、お父さん。例によって、朝からずっと何やら書物を読んだり、書いたりで、アタイはと言えば、オトンの座る掘り炬燵の中でグーグースヤスヤ。まことに平和そのものだ。

 何を思い立ってか、昼前からオカンのアッシー君に早替わりしたオトンは近くの薬局経由で平和堂へ。薬局ではウーロン茶やビールを(最近は、薬局でもお茶やビールを売っている)、続く平和堂では食材を、それぞれ購入。いったん帰ったあとは、久しぶりに近くの回転寿司を訪れ、お持ち帰りのおすしを手に大おかあさんのいる和田へ、と向かった。

 やはり、和田は思っていた通りの秋祭りだったが、最近ではちいさな子どももいないため、家を訪れる祭り方もおらず、ちょっぴり寂しい感じがしたという。

  それはそうと、きょうオトンにとっての一番のニュースは前々から関心を抱いていた全二百七十八ページに及ぶ「アンネの日記」を、ここ数日間で完読したことかな。
 オランダが占領されていた二年間、ナチの目を逃れながら家族ら八人で隠れ家生活をしていたアンネ・フランク。少女は、最期はユダヤ人の屠殺所、ビルケナウ・アウシュビッツに貨車で家畜同然に運ばれるが、日記の中に出てくるアンネは、途中何度もくじけそうになりながらも、どこまでも前に向かって生きようとする……そんな、けなげな少女で、そのひたむきな生き方には随所で感銘したそうです。

 そう言えば、オトン自身が自ら企画したオランダ花物語の取材で十五、六年ほど前、アムステルダムを訪れた際、運河沿いに、ほぼ昔のままに残されていたアンネ・フランクの隠れ家を訪れたことがあったそうです。それだけに、アンネの隠れ家生活が、よけいに身につまされたのかも知れませんネ。

☆「中国3都市で反日デモ」「尖閣問題 日系店舗で被害」「東京でのデモに対抗」(17日付中日朝刊)
 名古屋の秋を彩る郷土英傑行列が十七日、名古屋市内で行われた。

平成二十二年十月十六日
 甲子園で始まったセ・リーグCSシリーズのファーストステージ。巨人が苦手としていた阪神、能見投手を打ち崩して3―1で初戦を飾った。この日は三回表に巨人坂本が能見から本塁打を放って2対1と逆転したのが大きかった。あと1勝、先に2勝した方がファイナルステージでドラゴンズと日本シリーズ出場をかけて戦うことになるだけに、あすの巨人対阪神戦がどうなるのか。いまから楽しみだ。
 かつて長嶋監督が自らのチームを鼓舞しようと「メイクドラマ」という表現を再三、口にしたことがある。これを意識してか、このところの新聞報道を見ていると原監督は「“爆発”して日本シリーズを勝ち取る」との表現を再三にわたって、している。そうはいっても、阪神とて本拠地・甲子園で二連敗しようものなら、ファンが黙ってはいないだろう。覇者ドラゴンズとしては、どちらに挑まれようと、これまた地元・ナゴヤドームで負けるわけにはいかない。
 今シーズンの天王山が刻々と迫ってきている。

 一方のパ・リーグCSファイナルステージは、きょうもヤフードームでソフトバンク対ロッテ戦があり、ことしのパ覇者・ソフトバンクが1―0で勝ち、日本シリーズ出場に一歩近づいた。ボクとしては、セ・リーグの覇者がパ・リーグの覇者を打ち破ってこそ、完全日本一といえるのでドラゴンズ対ソフトバンク戦を待望している。

 【笛猫茶番日常の劇】新聞各紙はむろん、テレビ各社とも、このところは先日のチリ落盤で地下700メールに閉じ込められながらも奇跡の生還を果たした三十三人のヒーロー(英雄)報道に追われている。なかでも15日付中日新聞特報面の「へこたれない人々」が一面全ページを使ってヒーロー一人ひとりを簡単な記事と写真で紹介。「70日間 33の奇跡 チリ落盤」と見出しを打ち、なかなか読み応えのある紙面となっている。
 ―とは、お父さんの新聞評です。

 それにしても、アタイも記事を読ませてもらいましたが、ニンゲンって、すごいなと、つくづく思いました。記事には、33人一人ひとりの世界が凝縮され、みなさん、それぞれに「生きてる」という感じがしました。

 たとえば、救急医療訓練の経験があり医療を担当したジョニ・バリオスさん(50歳)の場合。現地で妻と愛人が鉢合わせした、とのこと。また、エステバン・ロハスさん(44)は二十五年に及ぶ交際相手に「外に出たら教会で結婚式をあげよう」と誓ったそうです。
 唯一のボリビア人、カルロス・ママニさん(24)は、現地でモラレス大統領と対面、フランクリン・ロボスさん(53)は元サッカー選手でロサンゼルス五輪の代表、リーダーのルイス・ウルスアさん(54)は地形学者の知識と長い鉱山経験で七十日間の地下生活を統率し「脱出できると信じていた」と頼もしい。なかには、エディソン・ぺニャさん(34)のように「自由になりたい。太陽がみたい」と希望しプレスリーのファンで、曲を送ってほしいーと要望してくるほどのツワモノまでいました。

 そしてーー何といっても、極めつけは地下生活中に生まれた娘に「エスペランサ(希望)」と命名。愛する妻の出産をビデオで見たというアリエル・ティコナさん(29)の存在である。

 読者の皆さん! 今からでも遅くはありません。ぜひ、中日新聞の朝刊特報欄の「へこたれない人々」(十五日付、17面)を読んでくださいね。

 それから、きょうはお父さんが信頼する友人で、世界に誇るカメラマン、平山和充さんからステキな本が送られてきました。本の題は、カラー版「裏読み世界遺産 平山和充」(ちくまプリマー新書)で「圧倒的な大自然や人類の歴史にふれる旅へ、ようこそ」の帯つきです。

 平山さんといえば、1997年4月、リマの日本大使公邸人質事件で公邸突入の瞬間を撮影したことでも知られます。世界中の世界遺産を撮り続ける写真作家で、これまでにも「魅惑の世界遺産110選」(秀和システム)や「感動の世界遺産ベストセレクション120」(学研)を世に出しています。
 平山さんの世界は、オトンたちのウエブ文学同人誌「熱砂」にもリンクが張られているので、ぜひ見てくださいね。今度出版された「裏読み……」は簡潔明瞭な文にカラー写真がふんだんにあしらわれ平山カメラマンならでは、大変読みやすい内容となっています。

☆チリ生還のアリエル・ティコナさんが十五日、自宅に帰り、九月十四日に生まれた次女エスペランサちゃんと生後一カ月で初対面した。名前はスペイン語で「希望」。新聞報道(毎日夕刊)によれば、ティコナさんは感無量の様子で愛娘を抱きしめたという。

 「組み換え被害に財政的補償 名古屋・クアラルンプール補足議定書 南北協調 新ルール採択 MОP5(カルタヘナ議定書第五回締約国会議)閉幕 地球生きもの会議」(中日十六日1面見出しから)
 マツダの筆頭株主の米フォード・モーターが保有するマツダ株式の大半を売却する方針を固めたことが、十六日、分かった(毎日夕刊)。

平成二十二年十月十五日
 いよいよ近づいてきた。
 あす、甲子園球場でセ・リーグのクライマックス(CS)シリーズ・ファーストステージが始まる。阪神対巨人で先に二勝を取った方が、こんどはセ・リーグの覇者・中日の本拠地ナゴヤドームで二十日から始まるファイナルステージで中日と戦うことになる。
 ボクは、ここにきて、またまた土俵に上がった力士の心境になってきた。いまはファンの一人として土俵にあがり、最初の塩を撒きにいく図である。

 パ・リーグCSシリーズのファイナルステージの方は、きのうから今シーズンのパ・リーグ覇者であるソフトバンクの本拠地・福岡ドームで始まったが、今夜はソフトバンクの和田毅投手の完投もあり、ソフトバンクが3―1で勝ち、ロッテとはアドバンテージも加え2―1と日本シリーズ出場まで、あと2勝とした。
 ここで本音を言わせてもらえば、ボクは、やはり日本シリーズはセパ両リーグの覇者同士、すなわち中日×ソフトバンクの対戦になってほしい。そして、相手リーグの覇者・ソフトバンクに勝ち、名実共に完全日本一になってほしいのである。

 【笛猫茶番日常の劇】きのう、オトンが同期入社のTさん(編集委員)から聞いたお話をしようか。
 Tさんとは地下鉄を降り社に向かって歩く出勤途上にたまたま出くわしたが、開口一番「オイッ、イガミ! Iの息子が裁判官になったみたいだな。A紙の声欄に書いてあった。おまえも見ておくといい」の弁。
 Iとは、オトンたちと同期入社の新聞記者の名前だが、入社まもなく大腸癌で亡くなっている。Tが言うには、名前、年齢からもIの息子に間違いない、という。

 というわけで、オトンはきょうになり、指摘のあった昨日付A紙の「声」欄に目を通した。そこには一裁判官として「今、『あいちトリエンナーレ』にはまっている。街中に点在する会場には著名なアーティストによる大がかりな作品から、無名のアーティストの手作り感いっぱいの作品まで、多くの作品が展示されている。……」といった発言が寄せられていた。Iが生きていたら、わが子の成長を目の前にどんなに喜んだことか、と思うと、なんだか運命の皮肉のようなものを感じたのである。

☆柔道のやわらちゃん、谷亮子さん(旧姓・田村)が引退の記者会見。
 河村名古屋市長が自民・大村秀章氏=衆院議員、比例東海ブロック=を知事選に推す。
 小沢氏が東京第五検察審議会の「起訴議決は無効」だとして、強制起訴差し止め訴訟を東京地裁に起こした。

平成二十二年十月十四日
 昼間、ボクの携帯にファンクラブのお母さんである安江都々子さんから電話が入った。
 夕方になり、落ち着いたところで彼女に折り返し電話を入れると、「あのねえ、イガミさん。講談師の一流斎貞花さんが中日新聞東京本社を訪れ、2011年度の中日ドラゴンズ公式ファンクラブへの入会申し込みをされたそうですね。けさの中日スポーツで読みました。なんだかすごく嬉しくなってしまい、電話しました」との弁。

 安江さんは、「貞花さんなら日ごろから、私もよく知った間柄なの」と続け、「うれし~い」と、もう一度受話器の向こうで話されました。記事によれば、ことしも家族会員として申し込んだ貞花さんは、ドラゴンズの選手との交流が関東では少ないことから「1人でも多く会員になることで、チームとの交流もできるようになる」と熱望。また、ファンクラブ会員が全国的に増えればチームもロードで強くなるーとしている。いずれにせよ、お母さんの喜びようときたら、大変。これもファンクラブのことを常日ごろから思ってくださっていればこそ、といえよう。

 その安江さん。最近の楽天を「楽天ドラゴンズ」と勝手に命名されているそうです。なぜか、だって。
 楽天には家族ぐるみのお付き合いをしている山崎選手はじめ、鉄平や関川、中村紀選手など、かつてはドラゴンズに籍を置いていた有名選手が多いからだ、と言います。そこへ、このところ、たまたま降って沸いた星野仙一元中日監督の楽天監督就任話。これにはお母さんも「仙ちゃんが楽天に行くのなら、それこそ“楽天ドラゴンズ”とチーム名を替えてほしい。そしたら、中日ドラゴンズと楽天ドラゴンズの両方共を応援します」と話されています。

 パ・リーグのCS・ファイナルステージは福岡ドームで行われ、ソフトバンク・杉内投手、ロッテも成瀬投手とエース同士の対決となったが、ファーストステージを勝ち抜いたばかりで勢いのあるロッテが3―1でソフトバンクを破った。

 【笛猫茶番日常の劇】すっかり秋めいてきました。吹くかぜに時折、寒さをさえ、感じます。
 オトンはきょう社のエレベーターの中でバッタリ出くわした生活部のA記者(編集委員)が江南の自宅から名古屋まで片道一時間余をかけ、自転車で通っていると聞き、びっくりしたそうです。いくら自転車ブームとはいえ、「ここまで来たか」というのが実感。と、同時にいい記事が書けそうだよね。

☆チリ北部サンホセ鉱山の落盤事故で、地下七百メートルに閉じ込められた作業員三十三人の救出作業が十三日夜(日本時間十四日午前)、無事終わった。
 名古屋市中区の歓楽街「錦三」などにひしめく飲食店や風俗店など約三千八百業者と暴力団との結びつきを絶つことなどを目的にする愛知県暴力団排除条例が十四日、成立した。
 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる陸山会事件で民主党の小沢一郎元代表が先の検察審査会の議決内容には欠陥があり無効だーとして国相手の行政訴訟を近く東京地裁に起こす。

平成二十二年十月十三日
 二十日から始まるプロ野球クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ初戦に備えドラゴンズの主力が宮崎で開催中のフェニックス・リーグに集結、十二日のヤクルト戦に吉見、チェンの両投手が登板し、ともに5イニングを投げ、吉見は無失点、チェンは2失点でまずは順調だという。
 この試合には、内野の名手、井端弘和選手が「2番センター」で、荒木選手が遊撃手、今シーズン成長著しい堂上直倫選手が二塁手として、それぞれスタメン出場し、直倫が成長した今、CSへの新たな布陣を予想させるものだった。(結果は2―1でヤクルトの勝ち。)

 この点について十三日付中日スポーツは「電撃コンバートの仕掛け人、落合監督はけむに巻いた。『分かりません。何もしゃべれません』。試合後、そう言ってニヤリと笑った。あえて説明を避けたのだが、この日まで黙って温めていたプランに違いない。前日(11日)に名古屋から宮崎入り。練習中には、久々に顔を合わせた井端と何やら会話する場面も見られた。(略)井端が外野の枠に入れば、今度は外野から1人押し出される。井端が絡む競争エリアが、これでまた広がったということになる。」と的確に報じている。

 【笛猫茶番日常の劇】きょうは、世界の猫の代表としてアタイとシロは、ニンゲンのみなさまに脱帽します。そして心から「よかったね」とも。人間の家族愛、そして人間同士の助け合い、ってスゴイな、とあらためて感心してしまいました。

 ここまで語れば、アタイが何を言いたいか、皆さんの誰もがピーンときたに違いありません。そうです。チリの落盤事故で、地下約七百メートルに閉じ込められていた作業員三十三人の救出劇が始まり、午後十時までに十一人が救出されたのです。

 夕刊各紙はどこも一面と軟派トップで、NHKや民放各社もトップニュースで現地からの救出場面を生ニュースとして伝えてきています。
 「チリ落盤 69日ぶり救出」「33人『48時間』で」「地下700メートルにカプセル」(十三日付、毎日夕刊)「地下700メートル 69日ぶり生還」「チリ落盤 2人地上到着」「33人全員救出 48時間内に」「奇跡 歓喜の抱擁」「『言葉にならない』 チリ落盤救助 感極まる家族」「任務担当の16人 経験豊富な『精鋭部隊』」(十三日付、中日夕刊)といった具合です。

 中日新聞もチリ北部の現地・コピアポから加藤美喜記者が「幸せすぎて言葉にならない」とのうまい書き出しで現地の表情を伝えてきています。よかった。本当によかったですね。アタイとシロは、こうしたニンゲンたちの努力と友情、そして何よりも強い家族愛と使命感、隊員同士の絆の深さに拍手を送ります。あとは、全員が無事、地上の人として元気に生還する時を待つばかりです。

 今夜は、アタイの妹シロちゃんも傍らでちょこんと座って救出劇の推移を見守りながらアタイの言葉に、何度も何度もうなづいています。アタイ自身、しばらくは両目がテレビの画面に釘付けになっていました。この様子は、お母さんのMがアタイが真剣な表情で画面を見ているところを目撃していたので、知っているはずです。ほんとうに、それほどの大ニュースだったのです。

 ニュースが偉大すぎる話なので、今夜のオトンの筆も、この辺りで留め置きます。あとは、みんなでこの感動を胸に全員生還の時を待ちましょう。

☆女流将棋界の第一人者・清水市代女流王将(四十一歳)とコンピューターの特別対局が十一日、東京都文京区の東京大学本郷キャンパスで行われ、先手の清水女流王将が86手で、将棋の最先端ソフトを組み合わせたシステムに敗れた。(十三日付中日朝刊)
 米政府が核爆発を伴わない臨界前核実験を9月に西部ネバダ州で実施。ブッシュ政権下の2006年8月の前回実施から約4年ぶりで通算24回目。「核兵器なき世界」の追求を掲げるオバマ政権では初めてとなる、という。(毎日十三日付夕刊から)

平成二十二年十月十二日
 秋も深まりゆくなか、新聞休刊日で宅配の朝刊がなく、ましてやプロ野球ニュースも一段と少なくなった。寂しい一日だ(ただし中日スポーツのスタンド売りは発行)。デ、わが家できのう付の中日スポーツをあらためて読み直す。

 「また9回同点里崎弾 また延長11回井口V打」「仰天ロッテ クライマックス・パ・ファーストステージ」「連勝で突破」「奇跡連発」
 先日、西武ドームであったパ・リーグのCSファーストステージ第二戦でロッテが西武を倒し、ファイナルステージ進出を決めた試合の見出しを目で追いながら、あらためて奇跡は起きるのだな、と思う。これでは人間心理として、連日、逆転負けした西武がかわいそうだ。

 そして。乏しい野球記事のなか、夕刊本紙スポーツ欄(中日)で見つけたニュースといえば「アトランタ」発共同電が米大リーグ地区シリーズのナ・リーグ戦(ジャイアンツがブレーブスに3―2で勝つ)に触れ、前日の第三戦から登録されていたブレーブス、斉藤投手の登板はこの日もなく、1999年から続いた日本人選手のプレーオフ出場が途切れた、ということぐらいか。

 【笛猫茶番日常の劇】お父さん、たら。
 帰宅後、NHKの歌謡コンサート「大漁! とれたて歌謡曲」で鳥羽一郎さんが“裏町”を熱唱する姿をチラリと見ながら「すごい歌手だよ、この方は。頭が下がる。俺が悪かった」と、アタイに向かってしみじみ言うのだから。

 そこでナニがナンダカ、分からないままMにそのわけを聞いてみたの。そしたらね。昔、オトンとMが三重県志摩半島で地方記者生活をしていたころ、なぜかオトンが取材で外出している時に限って、無名時代の鳥羽さんが阿児町にあった志摩通信部を訪れ、記者夫人として留守を預かるMに自らの歌を自己宣伝していったのだってサ。

 Mは、そのつどオトンに言われたとおり、デスクに「きょう、若い無名の歌手が通信部を訪れ、熱心に自分の歌をPRしていきました。ぜひ、新聞に載せてほしいそうです」と言った伝言メモを残したのですが、オトンはメモをちらりと見て「あっ、そう。また、来たんだって。熱心だね。分かった」と言いながら日ごろの取材に追われ、とうとう一行も書くことがなかったのだって。鳥羽さん、それでも何度も何度も足を棒にして通信部を訪れたが、運が悪かったのか良かったのか、いつもオトンは取材で外出中だったそうです。

 それから何年かして、鳥羽さんがテレビで歌うようになると、Mはオトンを叱りつけるように、こう話したんだってサ。
 「鳥羽さんは、あなたたちみたいに甘やかされている新聞記者より、ずっとずっと上よ。あたしが、そのつどあなたのデスクにメモ書きをして、あれほど口を酸っぱく“若くて一生懸命なのだから取材してあげてよ”とお願いしたのに。なんのための記者さん、なんのための地方を預かる記者夫人なのか知れたものでない。それに比べたら、鳥羽さんは立派よ。自分で自らの道を切り開いてきたのだから」と。

 正直、ボクは、それ以降、彼の晴れ姿をテレビで見るたびに、両手を合わせて心から「悪かった。ごめんなさい。これからも、がんばってください」と応援している。ちょうどあのころは真珠の海・英虞湾にギムノディニウム(プランクトン)という悪性赤潮が出て真珠母貝(アコヤガイ)が大量死し毎日毎日、舟に乗り英虞湾内を取材で飛び回っていたんだ。それから伊良湖水道で起きたタンカー衝突事故で流出した油が志摩半島にまで漂着し熊野灘での海女さんの漁がストップするなど、こちらも足を棒にする日々でそれどころじゃなかった、とオトンは話しています。

 でも、アタイに言わせてもらえば、それだって言い訳。新聞記者たるもの、どんなに忙しくとも、その時々を分け隔てなく全力疾走するのがオトンの記者哲学だったはず。その不文律を自ら反古にしてしまったのだから。Mの言うことの方が正しいです。
 =鳥羽さんの話は、私の実録ルポルタージュ「町の扉―一匹記者現場を生きる」のいそ笛編50頁で紹介=

☆「前田検事を起訴」「最高検『公判紛糾懸念し改ざん』 懲戒免に」、「池部良さん死去 俳優『青い山脈』など主演 92歳」(いずれも中日新聞12日付夕刊から)

平成二十二年十月十一日
 きのう神宮球場であった広島―ヤクルト戦(6―4で広島の勝ち)でとうとう、プロ野球セ・リーグレギュラーシーズンの全日程が終わった。選手、コーチ、監督、審判員、各球団スタッフ、そして報道に携わった多くの人々など関係する全員に、心からお疲れさま、とねぎらいたい。このシーズン期間中、どれだけたくさんのファンが、嬉しいとき悲しい時に、このプロ野球を映し絵に、自らを慰められてきたことか。本当にありがとう。

 シーズンが終わって、ドラゴンズは個人タイトルもまずまずだった。
 浅尾投手が最優秀中継ぎ賞(59)、岩瀬投手も最多セーブ賞(42)をそれぞれ獲得。和田選手も最高出塁率(4割3分7厘)に輝いた。欲を言えば、森野選手に首位打者と最多打点をとってほしかったのだが。一時4割台をキープしていたころには、それこそ日本初の四割打者かつ三冠王も夢ではない、と思い胸をワクワクドキドキさせたものだが、やはり厳しいものがあった。

 個人タイトルで今シーズン、特に印象に残ったのは、プロ四年目にして大化けし、最優秀防御率(2・21)最多勝利(15勝)最多奪三振(174)の「投手三冠王」に輝いた広島の前田健太投手である。これぞ、逃げも隠れもしない投手3冠だった。
 このほか、プロ野球史上初となった二度目のシーズン200安打をマークしたのが、209安打のヤクルト・青木宣親外野手、青木選手は3割5分8厘で三年ぶり三度目の首位打者にも輝いた。巨人のラミレス外野手は49本塁打、129打点で二冠を取り、広島の梵英心内野手は43盗塁で初の盗塁王となった。
 これら選手とその家族全員に、おめでとう、と言いたい。

 【笛猫茶番日常の劇】きのうの中日新聞社会面(軟派)片隅にちいさな訃報記事が掲載され、お父さんが昔を思い出すような顔をしていた。そのわけを話そうか。オトンは、アタイにだけは、どんなことでも話してくれるのだから。重要な話だったら、アタイにも読者の皆さまにお知らせする義務がある、と。そんな気がして……。

 そのちいさな記事、石川県志賀町出身の寺越文雄さん(七十四歳)がすい臓がんのため死去した、というものです。この文雄さん、実は四十一年前に志賀町の高浜漁港から、おいの寺越武志さん=北朝鮮在住=らとイカ釣り漁に出たまま日本海で消息を絶ち、北朝鮮での生存判明後に死亡した、とされる寺越外雄さんのお兄さんなのです。こうしたこともあり、北朝鮮による拉致被害者を支援する「救う会・兵庫」によれば、文雄さんは生前、弟外雄さんの拉致認定や、ことし五月に決まった死亡認定取り消し、北朝鮮で暮らす外雄さんの二人の子どもの日本国籍獲得に向け精力的に活動されていたのです。

 実はネ、この外雄さんから高浜漁港を出て二十四年たった、87年(昭和六十二年)に北朝鮮から能登半島志賀町の実家に手紙が届き大騒ぎになったことがあります。当時七尾支局長だったオトンら能登の記者たちが約二週間にわたって潜行取材して半島を走り回り「生きていた寺越さん」事件として1面トップ記事として大スクープ。日本中のマスコミが大騒ぎになったのだそうです。
 詳しくは、オトンが書いた「火焔―空と海」(当時のペンネームは伊神ごん、能登印刷出版)の125ページ以降に書かれているので、もし関心がおありなら、ぜひ呼んでください。当時は「生きていた寺越さん」から家族にあてて「父母は亡くなりましたか。元気ですか」といった望郷の念が切々と書かれた手紙が、“今浦島太郎”も同然に届き、その手紙を確保し大きく紙面で紹介しただけに、記憶にある方も多いに違いありません。

 それから、お父さん、きょうは月曜ですが体育の日でお休みでした。おまけに、年に一度の社の家族慰安会とやらで、中日劇場の観劇会にそれこそ、十数年ぶりにMとそろって顔を出してきたのです。
 長い記者生活で引退後も含め、こうしてMと一緒に出るのは一宮主管支局長当時に続き二回目だったそうです。演目は「最後の忠臣蔵」で、なかなか見応えがあった、とのこと。オトンがMと訪れたわけは、Mがまだ大病から病みあがってまもない、こともあり、何よりからだが持つのかどうか、そればっかりが心配だったから、だってサ。
 予想どおりMは大変、疲れたようです。でも、西郷輝彦さん、中村梅雀さんらの好演が心に染み入る名舞台で、久しぶりにふたりで観劇し満足そうでした。たまには、いいですよ、ねっ。こういうことって。アタイとシロ、それにおニイは三人で留守番でした。

☆北朝鮮の朝鮮労働党創建65周年記念軍事パレードが十日朝、平壌の金日成広場で開かれ、金正日(キム・ジョンイル)総書記とともに後継者になった三男の金正恩(キム・ジョンウン)中央軍事委副委員長が登場し、観閲した。この日は、約二万人が参加、史上最大規模の閲兵式となった。国連地球生きもの会議が十一日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で始まった。

 97年に北朝鮮から韓国に亡命した黄長崋(ファン・ジョンヨプ)・元朝鮮労働党書記(八十七歳)が十日朝、ソウル市内の自宅で死亡しているのが見つかった。

平成二十二年十月十日
 パ・リーグのCSシリーズ・ファーストステージは、昨日に続き、西武球場で行われたが、ロッテが前日に続き、5―4で逆転勝ちして連勝、ファイナルステージへの出場を決めた。セ・リーグの方は十六日から甲子園で始まるが、ボクの相棒で妻のMは「阪神に勝ってほしいな」と今から阪神のファイナルステージ出場に期待している。
 「巨人にだけは、負けてほしくないのよ」とM。

 このところの新聞各紙は、シーズンも最終局面に入りプロ野球の試合が激減したこともあり、なんだか紙面全体がカスカスな感じがする。何かが足りない。

 それでも中日新聞のスポーツ面では二十日からナゴヤドームで始まるCSシリーズファイナルステージを前に『完全制覇へ』のカット入りで、「投手陣の鍵 浅尾」を紹介。「リーグ優勝したからファイナルステージだけを勝てばいいし、本拠地のナゴヤドームで戦える。今の条件の中で最もいい状態にできるようにしたい。」との意欲のほどを引き出している。

 また中日スポーツの方も1面で森繁和ヘッドコーチとの対談を特集し「よそとウチとの最大の違いは、先発投手の絶対数が違う」と自信のほどを見せてくれている。あとはCS、日本シリーズと階段を上り詰めてもらえば、それでよい。

 【笛猫茶番日常の劇】きょうのお父さん。近くに居ながら、多忙な仕事の関係もあり、なかなか顔を出せなかった大お母さんの家へMと一緒に行ってきました。しばらく談笑後は、Mが最近のみ始めたクコの葉のほか、さやエンドウまでもらって帰りましたが、持つべきは母とは、よくいったものです。ありがとう、大お母さん。彼女は満九十歳ですが、頭はいつも冴えわたり驚くほどです。それでも歳(とし)は歳で、近く一週間に一度、自立した高齢者を対象としたデイサービスに出かけることにしたんだってサ。

 アタイの大好きなオトン。大お母さんに会ったほかは、Mの命令で庭の草をゴミ袋に入れることを手伝ったり、終日本を読んだり書いたり、で結構充実した一日だったようです。読みたい本がいっぱいある一方で、執筆中の小説も完成に近づきつつあり、頭の切り替えに苦労しているみたい。
 そんな時は二階に行き、横笛を吹くのが最近では日課なのです。笛吹きオトンの傍らではいつもアタイが黙って座り、聞いてあげているのです。きょうの選曲は大好きな「酒よ」で、オトンの笛、すごくうまかった。あれなら、世界の片隅のとある町角で吹いたら、一人当たり百円程度は恵んでもらえそうです。でも、ネ。Mがとっても厳しい。
 「お金をいただけるだなんて、とんでもない。まだまだ、よ。こちらが千円でも払って聴いてもらう方だよ」だって。あ~あ。あんなに一生懸命に練習しているのに。オトン、かわいそうだよ。

 それはそうと、きょうのオトン。朝刊を見てすごく嬉しそうだった。
 なぜかって。昔、七尾支局長時代に記者として採用、その後厳しく育てた近江士郎記者(旧制吉村)の名前と記事が中日新聞本紙21面の「ニュースを問う」欄に大きく載っていたから、です。記事は「地デジの珠洲市先行実施」「全国一斉移行 うまくいくのか」といった内容で、来年七月二十四日からの地上波テレビ放送の完全デジタル移行に先駆けての能登半島突端の町、石川県珠洲市と能登町の一部でのアナログ放送終了への取り組みを紹介。
 「全国の地デジ化は国と視聴者間の問題になっていて、中間の自治体の姿が見えない」とズバリ、その問題点を提起する、どこにでも通用する優れた記事だったからなのです。

 珠洲といえば、渤海交易のころから朝鮮半島との交流の歴史も古く、その影響もあり能登半島突端にありながらもその文化度は高く、オトンが能登半島にいたころから、新刊読書率が全国でもトップクラスだった、と言います。「だから、いち早く完全デジタル化移行を実現させたんだ。珠洲だからこそ、出来たんだ。官民挙げ“地デジ難民”阻止に努力し、奔走する姿が、よく書けている」とオトン。すごく満足そうだったんだから。

☆国連地球生きもの会議(生物多様性条約第十回締約国会議=CОP10)のため九日、会場のナゴヤ国際会議場(名古屋市熱田区)に入ったアハメド・ジョグラフ生物多様性条約事務局長(五十七歳)=アルジェリア=が中日新聞との単独会見に応じ「名古屋議定書の採択を確信している」と強調、議長国の日本政府と各締約国に合意に向け全力で取り組むよう期待を示した。(中日新聞10日付一面から)

平成二十二年十月九日
 新聞各紙によると、八日の巨人×ヤクルト戦でセ・リーグの全順位が確定した。
 一位中日、二位阪神、三位巨人、四位ヤクルト、五位広島、六位横浜の順だ。よくよく見ると、一位と二・三位のゲーム差は、わずか一ゲーム、ドラゴンズがシーズンを通して79勝62敗3引き分け、タイガースが78勝63敗3引き分け、ジャイアンツが79勝64敗1引き分けで、それこそ紙一重。ドラゴンズはこれだけの僅差でよくぞ優勝できたな、とあらためて思う。ここまでくると、やはり名将・落合監督の『戦略』と『戦術』の勝利以外には、考えられない。
 きょうは神宮球場で予定されたセ・リーグ最終戦、ヤクルト×広島戦が雨で中止となった。

 パ・リーグのCSシリーズ・ファーストステージ(3試合制)が西武ドームで開幕、初戦は劇的な大逆転で6―5でロッテが西武を破り、見応えある試合となった。セ・リーグのCS戦ファーストステージ(阪神×巨人)は、阪神甲子園球場でいよいよ、十六日から始まる。

 【笛猫茶番日常の劇】いまは読書の秋なんだって、サ。
 デ、このところ、お父さんの悩みは、相次いでオトンの元に送られてくる洪水のような本の山をどう読み通すか、だってよ。一冊一冊に著者の魂が込められている大切な本だけに、むげにするわけにもいかず、かといって、すべて読み切るには時間に限界があるし…。オイ、こすも・ここ、どうしたら良いかーと思いつきのように聞かれたところでアタイに本を読む能力はないし。歌の台詞じゃないけれど困っちゃうな、とため息が出ます。

 なかでオトンに代わって日本ペンクラブの会員仲間から届いた本のうちの一部をあげるとー
 「山の神さん」(林郁、社会評論社)「曲がり角」(木下径子、審美社)「ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影」(B・メヤースタブレ、新倉真由美訳、文園社)=以上の本はいずれも先に行われた“国際ペン東京大会2010”に寄せられた日本ペンクラブ会員の秀作ばかり=
 そして、この三冊は、いずれも著作歴、実績ともに豊富な日本ペン会員ならでは、の力作ぞろいで充実した内容だけに、ぜひ皆さんにも読んでほしい、ということです。

 このうち、特にオトンの興味と関心を引いた本が「ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影」で、ニジンスキーと並び20世紀を代表する偉大なダンサー、ルドルフ・ヌレエフの生涯の軌跡をたどった波乱万丈の物語が、この本を通じて今後バレエ界の一大ブームに発展することも大いにありえます。
 そして。何より嬉しいのが、著者の新倉さんがまたステキな女性で八月に開催された上海万博でのコンサートでは、日本人ダンサーの代表としてソロのバレエ作品2本を踊り、拍手喝采を浴びた、とのことです。とはいえ、彼女がここまで来るには人知れず大変な努力と情熱があればこそ、で、そのひたむきさにはオトン自身も圧倒されるほどだった、と言います。

 「キーロフバレエ団で鮮烈デビュー後、フランスへ電撃亡命、マーゴット・フォンテーンとの共演でバレエ界の寵児となり、パリ・オペラ座芸術監督として才能を発揮…。時代に翻弄されバレエにすべてを捧げた鬼才ダンサー・ヌレエフの真実。」(国際ペン東京大会2010、に寄せてーの帯から)。
 これら一コマひとコマのすべてが日本ペンクラブ会員かつバレリーナの新進翻訳家・新倉真由美さんの筆で語られています。名古屋のバレエ界でも新倉真由美さんの評判はよく、早くも読書界ばかりか、バレエ界でも話題となっているそうです。問い合わせ先は、東京・文京区本郷の株式会社文園社=電話03・3816・1705=まで。この先、ブームとなればアッという間に売り切れてしまうかも知れないそうです。だから、お早めにだってよ。

☆八日、埼玉スタジアムであった国際親善サッカーでザッケローニ新監督率いる日本代表チームがアルゼンチン代表と対戦、1―0で勝ち、ザッケローニ監督が初陣を飾った。日本は過去6戦全敗だった強敵から初白星を挙げ、最高のスタートとなった。
 チリ北部コピアポ郊外の鉱山で起きた落盤事故で作業員三十三人が地下に閉じ込められている現場で九日夜、救出用の穴(トンネル)が完成し、家族の間から歓声が湧き上がった。中国国家安全当局に河北省石家荘市の軍事管理区域に侵入してビデオ撮影したとして拘束されていた準大手ゼネコン「フジタ」の現地法人社員、高橋定さん(五十七歳)が十九日ぶりに釈放された。

平成二十二年十月八日
 東京ドームで巨人の最終戦が行われ、後半に入り追い付かれた巨人はヤクルトに7―4で敗れ、今シーズンは結果的にセ・リーグ3位に終わった。ドラゴンズは宿敵巨人を完全に圧倒した。3位に甘んじた巨人の原監督は、引き続き行われるクライマックス・シリーズで雪辱を期して阪神とドラゴンズに対してくるに違いない。当然のことながら、ドラゴンズは阪神、巨人に負けるわけにはいかない。

 きょうの中日スポーツに「ぜひ日本一になって!!」「セサル笑顔で帰国」という二段見出しの記事が、手を振って日本を離れる、あのお茶目なディオニス・セサル外野手(三十四歳)の写真入りで掲載されている。かなしく、なんとなく寂しい記事だ。
 この一年、落合監督のセサル選手起用に対してはドラゴンズファンの間で不満もくすぶっていたが、こうして日本を離れていくとなると、なんだか可哀そうな気もする。今になって思えば、落合監督もなんとかチャンスを与えて飛躍してくれる日に期待していたのかもしれない。でも、この笑顔の離別を見て、なぜか心に安堵感が起きた。
 セサルと言えば、メキシカンリーグのMVPに輝いたツワモノのはず。それが、今季は五十一試合に出場し、打率2割1分5厘、1本塁打、10打点に終わった。勝負の世界は厳しくセサルは完全に日本野球に破れさった。ボクはこの一シーズンというもの「それでも」という気持ちでセサルが何かをやってくれると期待して応援してきたのだが、徒労に終わった。
 「すばらしい名古屋のファンの期待に応えられなかったのは申し訳ないが、この1年間は楽しかった。優勝できたのもよかった」と振り返るセサル、彼は今後、自宅のある米アリゾナ州で家族とともに静養後、母国ドミニカ共和国のウインターリーグに参加するという。

 それから。中日スポーツといえば、けさの5面・わいわい広場の意見が大変、味わい深く参考になる。この一年のドラゴンズに対するファンのみなさんの赤裸々な声が、正直に紹介されている。野球ファン、それもドラゴンズファンなら、ぜひ目を通してほしい。玄人(くろうと)意識危うしーで、下手な野球評論家よりも、よほどコンパクトかつ、胸をつかむ視点である。

 【笛猫茶番日常の劇】お父さんはいつものことですが。でも、このところのお母さん、Mも本当に忙しそうです。室内の家具や衣類に始まり、電気ストーブやらカーペットなどの冬支度に追われていたかと思うと、きのうは、Mの母親の実の弟さんが亡くなったから、とお通夜にも出たんだとさ。けさも早くから俳句教室の場所取りに追われるなど、なかなかゆっくりしてはいられないみたい。
 おまけに、オトンったら。昔から家事はほとんどやらない、ときている。人間失格なんだから。
 そういえば、Mが倒れたあと、いっとき見よう見まねでやっていた朝食の用意や洗濯はその後、どうなってしまったのだろう。確かに、なんだか知らないが、オトンは休みの日にMのアッシー君として君臨する以外には、いつも書斎にこもりっきりか外出するかで、とても家事などしている暇もなさそうです。
 でも、アタイに言わせてもらえば、オトンの今あるのは、すべてMのおかげなのだから。あらためて、Mを大切にしてくださいね。これは、アタイだけではなく、シロちゃんも含めたアタイたちからのお願いです。
 猫のアタイたちには、食べたり(水を)飲んだりする以外は、ニンゲンたちみたいな醜い名誉欲とか、政治への関心などナニもないのだから。

☆ノーベル平和賞に、中国共産党の一党独裁体制の廃止などを求めた声明「〇八憲章」の起草者の中心人物で国家政権転覆扇動罪で服役中の中国人作家で人権民主活動家・劉暁波(りゅう・ぎょうは)さんが選ばれた。中国政府はただちに、駐ノルウェー大使を外務省に呼び、ノルウェーのノーベル賞委員会に抗議。これに対して「中国も自由の道を進むべきだ」と同委員会。

 NHK報道局スポーツ部の三十代の記者が大相撲の野球賭博事件に関連し、「あす家宅捜索がありそうだ」と日本相撲協会の関係者に携帯電話のメールで知らせ、捜査情報を漏らしていたことが発覚、警視庁が任意の事情聴取をした。「他言はしないよう、お願いします」とは、なんとも子供だましの取材姿勢だ。テレビ屋は、だから軽はずみで甘い。基本が出来ていない。事件取材がどんなに厳しいものか、が分かっていない。

平成二十二年十月七日
 久しぶりにケータイ中スポの他球場情報を見る。巨人が広島に3―1で勝ち、これまで4連勝だった阪神が横浜に2―0で負け、巨人のセ・リーグ二位が確定した。これで一位の中日、二位巨人、三位阪神が、いずれも0・5ゲーム差となった。
 この数字だけを見ると、ドラゴンズのリーグ優勝が既に決まっていることが嘘のような気がする。日ごろから苦手な数字のマジックを見ているような錯覚を覚えてしまう。

 ちなみに年間最多213安打更新が期待された阪神・マートンは4打席無安打に終わった。
 このところプロ野球の記事がガタンと減ったなかでボクには、けさの中日新聞運動面の「青木“イチロー超え”より首位打者」「打撃回避で確実」の記事が気になった。記事は「ヤクルトの青木が3年ぶりの首位打者へ圧倒的優位に立った。この日(六日の対広島戦)は今季初めて先発を外れ、九回の守備に就いただけ。打率3割5分8厘を維持し、2位平野(阪神)が逆転するには残り1試合で6打数6安打が必要な状況になった」とあるが、正直これは逃げで「なんだこれは」と思った。マートンのきょうの無安打の方が、よほど価値がある。

 青木自身「僕を見に来ている人もいて出たくなった。全部出た方がいいというのもある」と発言している。だったら、なぜ出ない。野球ファンよりも、明らかに選手個人のタイトルを優先している。記事は、さらに「イチロー(オリックス=現マリナーズ)が持っていたシーズン最多安打記録210の更新を狙っていたが、マートン(阪神)に先を越された上、追い付くのも厳しくなった。小川監督代行が死球によるひざ痛の影響を挙げ、日本人初の“イチロー超え”は二の次にし、タイトルを優先した」とあった。

 ファンをそっちのけにしたタイトル優先。ボクは、だから、プロ野球というヤツを根本的に好きにはなれないのである。正々堂々となぜ、打席に立てないのか。これではペテン師も同然だ。そういえば、青木のあの打法そのものまでが、ウソ臭く感じられる。これまで内心、青木選手を評価していた、いがみの権太の気持ちがいっぺんに醒めたのである。せっかく、今シーズン、ドラゴンズを痛めつけてきたのに。これでは、ヤクルトファンも興ざめに違いない。

 【笛猫茶番日常の劇】きょうの新聞、テレビはノーベル化学賞に決まった鈴木章北海道大学名誉教授と根岸英一・米パデュー大特別教授の話題で持ちきりでした。アタイが感じるところ、スウェーデンの王立科学アカデミーが人間味あふれる二人を選んだ、その眼力の高さを評価したい。ふたりともオトンと同じで、人もうらやむ愛妻家なのだって。

 それからオトンが一番注目していたノーベル文学賞の方はラテンアメリカ文学の代表的旗手であるペルー出身の作家、マリオ・バルガス・リョサさん(七十四歳)に決まり、こちらも、知性と教養あふれる王立科学アカデミーの目を信じたい、とはオトンの言葉で~す。
 同アカデミーは授賞理由で「権力の構造」を明確に描き「個人の抵抗、反抗や敗北を鋭く表現した」と称賛しており、リョサ氏はおそらく政治の世界を超越した実存のニンゲンたちそのものを書いたに違いありません。商業主義にこびた本物の人間性とは違う下品ないきものばかりを、ただ興味本位で書き連ねてヒットしただけの文学とはわけが違い、正面から立ち向かった文学者が選ばれ、心からよかったと思う。

 あらためてここでオトンが言いたいのは、文学で何より大切なのは、政治、宗教、イデオロギー、そして拝金主義をはるかに超えた、何げない人間たちの現在を正面から書くことで、そこには、人それぞれの苦しみとか悩み、喜び、夢といったものが横たわっている。作家自身が今を生きる人々に向かって書く、そのためにも、いつも一般人と共に歩く清貧の心が何よりも大切なんだってさ。

 ここで先日の国際ペン東京大会の記念公演でオトンが東京で聴いた中国出身のノーベル賞作家・高行健(ガオ・シンジェン、フランス国籍)の言葉の一部を紹介させていただきます。
ー文学に国境はありません。文学作品にパスポートは必要ない。私たち作家は、生まれながらの世界市民で、まさに天馬が空を飛ぶように、あちらこちらに行くことができます。文学が重んじるのは創作であり、政策ではありません。だから時代遅れなどありえません。文学作品は一度発表したら、書き直しはきかない。その代わり、一度生まれた作品はいつまでも生き続けます。作家は経験、感覚、感触を元に自分の考えを書き記してゆく。人間性の貪欲さを指摘できるのは、人間だけで突然、登場した作家が歴史に光りを与えるのです。……

☆プロ野球日本ハムなどで監督を務め“球界の親分”の愛称で知られた大沢啓二さんが胆のうがんで七日朝、亡くなった。七十八歳だった。日曜朝のテレビ番組で「ご意見番」として選手のプレーぶりなどにカツを入れていた、あの大沢さんである。寂しい気がする。

平成二十二年十月六日
 時はトントン、トントンと音もなく流れてゆく。
 ドラゴンズの試合は、きょうもない。いや、今日どころか、この先しばらくはない。
 
 ところで、毎日新聞が夕刊で阪神のマートン外野手が五日に、米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手がオリックス時代の94年に記録した年間最多210安打を塗り替え213安打を記録した点をとらえ、今季のプロ野球では、ほかにヤクルトの青木宣親外野手が205安打、ロッテの西岡剛内野手も206安打と「シーズン200安打超え」が一気に3人になったわけについて紹介している。
 それによると、まず試合数が、イチローが210安打をマークした当時の年間130試合が、今は144試合に増えた点があげられ、次に3人ともイチロー同様1番で、もっとも多く打席の回る打順が記録達成に有利だった、としている。興味深いのが今夏の猛暑で、各チームとも投手が体力を消耗、チーム防御率が軒並み悪化し逆に打者にとっては、成績をあげるチャンスとなった、と分析。200安打続出は今季だけの現象か、と興味ある内容だ。

 ボクは、この記事を読みながら、各チームとも投手陣の弱体化が目立ったなかで、ドラゴンズだけはチェン、吉見ら先発投手から高橋、浅尾、岩瀬とリレーされる鉄壁の投手陣が相手チームをほんろうし続け、落合監督が「野球はピッチャー、ピッチャーだって」と何度も繰り返していた言葉を思い出し、「なるほど。今季の中日が強いわけは、他チームにはない投手力があったからなのだ」とあらためて得心したのである。

 【笛猫茶番日常の劇】今夜のテレビニュースは、どこもかしこもノーベル化学賞に日本の鈴木章北海道大学名誉教授と根岸英一米パデュー大学特別教授が決まったニュースで大騒ぎ、オトンも工学博士の息子を持つ親だけに、ひと晩じゅう、テレビに見入っていました。なんでも「有機合成におけるクロスカップリング反応の効能研究」が認められたみたい。むろん、アタイにもオトンにもチンプンカンなのですが。なんでも、炭素と炭素にパラジウム触媒を加える化学合成で医薬品とか、液晶などの電子工業とか、農業の分野などに役立つ、いろんなものが開発されたー化学合成の適用が広がったことにより、人類を救う基礎がつくられたみたいです。
 むずかしいことは分かりません。でも、オトンが特に目を引いたのは「私だけの功績ではなく、恩師はじめ、学生諸君など多くの協力者のたまものだ」「研究者は重箱の隅をつつくのではなく、誰もやってない分野に切り込むべきで、一生懸命にやっているうちに新しいラッキーな発見に恵まれる」「資源も何もない日本にあるのは人しかない」などといった言葉なんだってサ。

 テレビといえば、オトンとMはニュースのあとに、山口百恵さんの「伝説の引退コンサート」とやらを懐かしそうに見ていました。オトンは「これからは、さりげなく生きていきたい」と言った彼女のあいさつをほめ、Mも「(引退後に)出てこないところがいい」なんだって、よ。どんなにステキな女性なのか。一度会ってみたいな。

☆鈴木章北海道大学名誉教授(八十歳)と根岸英一米パデュー大特別教授(七十五歳)リチャード・へック米デラウエア大名誉教授(七十九歳)に、2010年のノーベル化学賞。スウェーデン王立科学アカデミーが発表。

 書家の榊莫山(さかき・ばくざん)さんが三日早朝、奈良県天理市内の病院で急性心不全で死去。八十四歳だった。自宅は三重県伊賀市、葬儀は五日午前、近親者のみですませたという。

平成二十二年十月五日
 ドラゴンズの試合は、二十日にナゴヤドームで開幕するCS(クライマックスシリーズ)最終ステージまでしばらくない。
 こんな中、本日付中日スポーツには、四日に出場登録されていた全二十八選手の登録抹消が報じられている。記事によれば、CSに向けての万全措置で落合監督は、その理由を「ルール上問題ないのだから1回抹消した方がいい。CSまで三週間ある。二、三日前になって痛い、使えない、となっても入れ替えられない。抹消では再登録が間に合わない」と話しているという。
 さらに開幕直後と同じように「登板機会のない先発投手の枠を野手など他の選手に回す策も可能なだけに、全員抹消がルールで認められた最善の手法となる、と聞けば、なるほどと思う。

 ボクは、この一見、奇抜とも見える選手全員抹消には大いに賛成である。第一、選手間の競争心をあおることにもなる。見出しも「宣言通り 全員抹消」「起用ギリギリまで見極め」「投手枠を野手へ変更も可」「再登録 14日以降でOK」と要点を突いている。記事を読みながら、ボクは見えない相手チームに対するゴングは既に鳴らされているのだ、と思った。がんばれ! ドラゴンズ

 一方、海の向こうではマリナーズ・イチロー外野手(三十六歳)がシアトルでのアスレチックス戦で今季のレギュラーシーズンを終えた。最終戦で5打数2安打とし通算214安打で自身の記録を更新する五年連続両リーグ最多安打を達成し、通算4256安打、3562試合出場、十度の200安打(イチローとタイ)などのメジャー記録を保持しているピート・ローズ氏(六十九歳)から「内野安打の多い幸運な男だ」と揶揄され「幸運な男ですから。僕は」と口でやり返したニュースなどが伝えられている。

 またシーズン途中に一時不振をかこち退団かとまで報じられたエンゼルス・松井秀もそこは、偉大なる選手(昨年はヤンキース選手としてワールドシリーズで優勝、MVPに輝いた)だ。終わってみれば、84打点とハンターに次いでチーム2位、出塁率3割6分1厘はチームのレギュラーでトップ。3割5分9厘のイチローよりも高かった。
 新聞は、このほかにも「米大リーグ、アスレチックスは4日、シーズン途中から加入していた岩村明憲内野手(三十一歳)の解雇を正式に発表した」「楽天、星野氏に監督要請へ」などとも報じ、まさに悲喜こもごも。人生いろいろ劇を伝えている。

 【笛猫茶番日常の劇】このところは、枯れ葉が舞い始めナントナク人恋しさが募る、とはオトンがアタイの耳元で囁いた言葉です。
 その通りで秋の深まりが目立ち、気がつけば、もう十月も五日。アタイは、オトンがこうして書いている間じゅう、掘り炬燵の中にいます。なんだか、夫婦みたい。いつも二人だけでこうしているのですが、アタイの居場所もソファの上の布団から、掘り炬燵の中に変わったのです。
 それから、きのうのMが明かした隠し言葉のなかに、もう一つだけあったことを忘れていました。それはですネ。アタイが「ポーズとり」の名手だ、と言うことです。自分では、そんなつもリ、サラサラないのだけれども。
 Mって。本当によく見ている。ヒトの仕草までも、です。
 「こすも・ここちゃん、てね。いつ、どこで、どうしていても、ポーズとりの名人なのだって」サ。なにげない立ち居ふる舞い。これは、アタイにとっては、内心自慢の美学だけに、こんごも続けていくんだから。分かってくれていて。ありがとう、M。

☆菅直人首相は四日夜、ブリュッセルで中国の温家宝首相と約二十五分間、会談し「日中関係改善」で一致。その上で、戦略的互恵関係を発展させるとの原点に戻るため閣僚らによるハイレベル会合の再開などを確認した。「日銀、ゼロ金利復活」「追加緩和策を決定」(5日付中日新聞夕刊)
 中国出身のノーベル賞作家、高行健(ガオ・シンジェン、フランス国籍)氏が、ノーベル賞作家・大江健三郎氏との対談=読売新聞東京本社で実現=で、国境を越え今こそ『文芸復興』を―と呼びかけ、「人間の普遍性を掘り下げ」「個人の声を回復させていくべき時だ」と訴えた(5日付読売新聞文化面から)。

平成二十二年十月四日
 ボクにとって、きょうのニュースは本日付で発行された中日スポーツの別刷り「優勝おめでとう特集」(20ページ)のなかの17ページ「ドラファンでよかった… 全国のFC会員から喜びの声」である。自分で言うのもおかしいが、北海道から沖縄まで全国に点在するファンの喜びの声がバランスよく集められている。

 とはいえ、これらは十万人以上に及ぶ会員の中のごくわずか。隠れた声は、もっともっと多い。すべてを把握できたかとなると、とても、そこまでは及ばない。
 それでも、「ナゴヤドームでは無敵のドラゴンズ。CSでは巨人、阪神のどちらがこようと圧倒してください」「リーグ優勝、本当にうれしい。また選手会あげてのファンサービスでファンが大切にされていることを喜んでいます。昭和29年から中日ひと筋できてよかった」などといったありがたい声が寄せられた。
 ボクは出勤するや、これら声を寄せてくださった人々に対し、お礼の電話を入れたが、京都に住むNさんご夫妻には驚いた。このページが「既にウチの商店の掲示板に朝からドンと張られていますよ。ありがとう」と逆に、お礼を言われてしまった。
 これには、たまげた。Nさん夫妻は、中日スポーツのエリア外の京都なのに、どうして新聞を手に入れられたのか。手に入るところまで出向いて購入されたに違いない。

 このほか、きょうは公式ファンクラブ事務局に、かつて大投手として活躍された、あるドラゴンズのОBが訪れた。この方が熱心に話されるのを聞いていてふと、思ったことがある。
 それはファン心理と人間心理の違いとでもいえようか。
 (この見方は、あくまで“いがみの権太”個人の世界であることを断っておく)ファン心理が熱情とでも言うべき固定したものなら、人間心理はその時々に変わりがちなものだ、とボクは思ったのである。
 一人ひとりが、この人なら、とそのチームや選手を思い込んでしまうと、この信念はテコでも動かない。一方で、「監督の発言は、どうなっとる。人をなめた物言いだ」「評判悪いぞー、あんなことでやってけるのか」「大体、新聞記者をなめてる」などと批判ばかりを、ひけらかされると、おかしなもので「確かに、おっしゃられていることに心当たりはある。でも、実際に多くのひとびとに聞いてみると大好きだ、というファンがいっぱいいる。力のない記者たちのひがみ根性ではないのか。そんなに悪い監督なら、名古屋人が黙っているはずがない」と逆に擁護に回る。これが、人間心理なのではないか。

 だから、マスコミ人たるもの、ここら辺りのサジ加減を見誤らないようにすべきだ、とまあ、そんなことを思った次第。むろん、落合監督自身には、これまでの殻、悪いイメージを破っていく努力も当然、望まれる(「いったん出来上がってしまった人間を変えろ、だなんて。なかなか出来んよ」の声が聞こえてくる)。
 要は、名実とも日本一の大監督に脱皮してほしい。いや、つい先日の優勝あいさつなどを聞いたり、見たりしている限り、大いなる脱皮は既に始まっている。そんな気が、いがみの権太にはするのだけれど。これとて、世の不思議、あいまいさで「神のみぞ知る」世界かも知れぬ。それにしても、どうして監督は、これほどまでに嫌われているのか。一生懸命やっているのに、だ。案外、ごくごく一部へたに知ったかぶりをしているマスコミだけに限られるのではないか。

 それよりも、きょうは、これまで何かとお世話になってきた女子大生Aさんから大変うれしい電話「内定をいただいたケーブルテレビ局でがんばります」という知らせが、ボクの元に飛び込んできた。
 彼女は初年度からの継続会員でもあり、この間、大学生から成るドラゴンズ愛好会「ドアラーズ」設立の仕掛け人となった。そのAさんから「イガミさん、就職が決まりました」の電話が入ったのだ。まるで、わがことのように心底嬉しく、その一方でこうした前向きな女性こそ、マスコミ界にはふさわしい人材だ、と痛感。同時に新聞記者になってくれたらよいのに、とも思った。でも、あとの祭りか。彼女は採用が決まったケーブルテレビでがんばりたい、とのこと。残念だが、このうえは地方のアイドルになってほしい。前途洋洋たる彼女に、心からエールを送りたい。
 そして。人々に幸せを与えるマスコミ人たれ、とも。
 おめでとう! Aさん。

 【笛猫茶番日常の劇】きょうは、お父さんから知らされた秘密の話だけ、に絞って。実はお母さんのMがアタイたちのことを、こう話しているのだってサ。
 「こすも・ここは、いつだってマイペースで優柔不断なの。いつも大声であれやこれや、と催促するったら、ありゃしない。それに比べ、シロちゃんの“おねだり上手”ったら、天下一品だわ。ずっと黙ったまま待っているのだから」
―シロが一時間も二時間も、お食事をもらえるまで台所で座っている事実はたいしたものだよ。アタイだったら、すぐにニャンニャンと言って喚きたてるところを、シロったら、沈黙したままでMの心をつかんでいる。やっぱり、妹のシロちゃんの方が、アタイよりずっと上かな。

☆小沢一郎民主党元幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京第五検察審査会は四日、二〇〇四、〇五年分の虚偽記入容疑について、東京地検特捜部が五月に小沢氏を不起訴としたことを受けた再審査で「起訴議決」をしたと公表。早ければ年内にも、東京地裁指定の弁護士に強制起訴される。
 名古屋市議会の解散請求(リコール)署名46万5385人分が四日、河村たかし市長の支援団体から名古屋市内十六区の選管に提出された。

平成二十二年十月三日
 もう夜も遅い。ドラゴンズが天下晴れてセ・リーグ優勝を果たし、このところは、その分当然のことながら公式ファンクラブ業務も多くなり、少しばかりの睡眠不足と疲労がたまっている。若いころなら、これしきのことで体が重くなることもなかったのに、歩いていると、ふとした弾みに足が左、右、前へと、大きく崩折れそうになり、目の前が一瞬、暗くなる。
 「歳を食む」とは、こういうことなのだ(とはいえ、内心では昔と何ら変わらず、まだまだ全国各地の事件現場に特派されていた空飛ぶ記者のころと変わらず、馬力だけはあると思っているのだが)。何やら、へんな話になってしまった。

 夜遅く帰宅し、あらためて落合監督がナゴヤドームの宙に六度舞ったという新聞を前に、感慨に浸っている。「日本一誓い舞う」「中日逆転五つの力1 監督力『確率』ぶれず追求」「森野選手会長 大切にしたファンの声」(中日本紙3日付)「舞った 落合誓った日本一」「森野 球団新21度猛打賞 シーズン最終打席22号ソロで決めた」「井端が帰ってきた」……(中日スポーツ3日付)。どれもこれもいい記事ばかりだ。

 なかに落合監督のあいさつ全文が中日スポーツ1面に収録されている。その一部分をここに抜粋して記しておきたい。
―「全国のドラゴンズファン、そして本日ご来場いただきましたドラゴンズのファンの方々に対して、心より御礼を申し上げます。この1年間ドラゴンズナインは命懸けで一生懸命戦いました。その結果2010年度のセントラル・リーグのペナントを4年ぶりにこの名古屋の地に持ち帰ることができました。厚く御礼申し上げます。2010年度は、……ペナントレース1本にしぼって戦ってまいりました。……これからクライマックス第2戦(ファイナル)ステージ、それに勝ち上がって、日本シリーズ、日本チャンピオンのフラッグを持ち帰ることを、われわれはもう1回チャレンジして、この地に持って帰りたいと思います。今年1年ありがとうございました」
 その言や良し、だ。

 【笛猫茶番日常の劇】日曜日というのに。オトンったら。きょうも遅いんだから。お母さんのMは待ちくたびれちゃったみたい。こうした日の繰り返しがMの体調を悪化させなければよいが。アタイ、そればかりを心配してるんだ。
 オトンはきょう、名古屋城内であった名古屋城ゆるキャラ祭りに朝早くから出かけたまま。なんでも、その会場一角に公式ファンクラブのブースが設けられ、公式ファンクラブのマスコットキャラクター・ガブリくんがステージで2011年の入会呼びかけをするなどしたそうだよ。この日は、全国から自慢のマスコットキャラクターが集結、結構見応えがあったんだってサ。

 なかでも、このガブリくん、サッカーの名古屋グランパスのキャラクター・グランパスくんとバッタリ会い、その場で意気投合し、互いに「日本一」になることを誓ったんだよ。この模様は、あすの中日スポーツと東京中日スポーツにオトンの筆で紹介されるはずなの。だから、皆さん! 読んでくださいね。

 まだまだ、書きたいことがいっぱいある、と話すお父さんですが、今夜は、アタイが強制的に筆を置かさせます。だって、アタイたちのオトンとMの体が心配だもの。ふたりとも、もはや若くはないのだから。アッ、そうそう。ひとつだけ追加しまあーす。きょう、かつてウーマンリブの旗手でもあった日本ペンクラブ会員で作家の林郁さんから、オトンの携帯に感激した電話が入っていたんだってサ。その内容は次の通り。
―イガミさん。あなたの書かれた新聞記者のルポルタージュ「町の扉―一匹(いっぴき)記者現場を生きる」を一気に読ませていただきました。私自身も、かつては新聞記者(朝日)の妻だったので、家族の協力の大切さは、よく分かります。全編が簡潔にまとめられており、ひとコマひとコマが小説になる内容で、感動しました。また、ゆっくり話し合いたいですね。

☆大相撲初場所後の二月に引退した元横綱朝青龍=モンゴル出身、高砂部屋=の引退断髪披露大相撲が三日、東京・両国国技館で行われ、約一万人が別れを惜しんだ。祝賀会後の記者会見で「人を幸せにする、よい国をつくることに朝青龍がどこまでできるか分からないが、そうなれるよう人間を磨いていきたい」と朝青龍。
 長野市郊外の飯綱高原スキー場周辺で開かれた「NAGANО飯綱高原健康マラソン」で、小学生十九人を含む出場者三十三人がキイロスズメバチに頭や腕などを刺され、全員病院に運ばれたが軽傷だった。

平成二十二年十月二日
 次から次へと。これほど多くの人たちが一体全体、どこから溢れ出てくるのか。
 地下鉄ナゴヤドーム前矢田駅―ここから、ナゴヤドームに通じるドラゴンズロードは、中日ドラゴンズの最終戦(対ヤクルト)をめざす人々が、それこそ無限大に膨れ上がってドームへ、ドームへ…と向かって歩いてゆく。人間たちの、ある種のナダレ現象である。みな、最終戦と落合監督の胴上げを見たい、その一心で歩いているのが、よく分かる。

 きょうのナゴヤドーム。ここでは、公式ファンクラブ代表がプレゼンターになっての中日スポーツ九月月間賞に輝いた浅尾投手に対するトロフィーと賞金の授与式に続き、名古屋のおもてなし武将隊によるファンクラブ入会を呼びかけたパフォーマンスなどが最終戦を前に行われた。ボクは、その両方に立ち会うなぞし、一日中あるきどおしの一日となった。

 そして。公式ファンクラブの最終戦招待席では十倍の難関から選ばれた会員五百人が「絶 対取るぞ 日本一」のボードを手に手に掲げるなか、試合は進んだが、苦手なヤクルトを最後まで攻めきれず、最終戦は3―2の敗北に終わった。
 それでも、シーズン中、ドラゴンズを背負ってきた吉見、チェン、山井、中田賢、河原、高橋、浅尾投手と続いた豪華版の投手リレーに大観衆は大喜び。落合監督がファンに示した今シーズンラストのファンサービスとなった。またこの一年ファンサービスの先頭に立ち続けた森野選手も最終回の土壇場に本塁打を打ち、観客に見せ場をつくってくれた。

 ボクは当初、胴上げも見て帰ろう、と思ったが、やはり負けは負けなので、結局はボクの美学と信念からもやめようと判断。最終回が終わるや、球場をあとにした。胴上げというヤツは、まだまだこれから続くCS(クライマックス)と日本シリーズで日本一になってこそ、の胴上げか、と思うからである。それも最終戦を勝ち、有終の美を飾ったならともかく、負け試合での胴上げには、どうしても私自身を動かす「何か」に欠けたからでもある。

 【笛猫茶番日常の劇】きょうのお父さん、このところの睡眠不足に、ナゴヤドームでは一日中動きどおしとあって、オトンの大嫌いな「疲れた」という言葉が、お似合いの一日となりました。
 そればかりか、ドームでは公式ファンクラブ発足当初から過去五年に及ぶ間に培われた多くの知人に次から次に声をかけられ、そのつど応えた、とのこと。やはり、誰一人としておろそかにするわけにはいかなかったから、です。それでも、差し入れのピザやお菓子などをいただいたりしてしまいみんなで分けて食べたりしたんだそうで~す。

 あすは、いや、けさは午前八時までに名古屋城に行かなければならないばかりか、会報などの編集作業も残されており、ここしばらくは胸突き八丁の毎日だとか。「生きる」って、ことは。別にオトンに限らず、なかなか大変ですよね。「これでは、創作中の小説の執筆がなかなか進まないよ」とオトンは内心、ちょっとばかり不満そうです。アタイを猫かわいがりしてくれるオトンにも、限界がありそうですね。いきもの、は皆からだひとつなのですから。
 きょうも、この日記を書いていて結局、オトンは正味、三時間ほどしか寝ていません。さあ、書きあがったところで、たとえ十分でも二十分でも寝なにければ。ネ! お父さん。お母さんのMも、こんな激務のオトンに付き合わされて。見ているだけでも、大変。ほらほら、もう起き出して朝食づくりを始めたみたい。
 オトンが「まだまだ、病み上がりなんだから。絶対に無理するな。メシの準備などほっとけ」と話しているのに。いつもこうなんだから。無理しないでね、おかあさん。

☆プロ野球セ・リーグで四年ぶりの優勝を果たした中日ドラゴンズが二日夜、ナゴヤドームでヤクルト戦とのリーグ最終戦後にセレモニーを行い、落合博満監督(五十六歳)が胴上げされた。
 みんなの党が、来年二月に予定される愛知県知事選に県支部長薬師寺道代さん(四十六歳)を独自候補として擁立することを決めた。

平成二十二年十月一日
 午後八時四十分過ぎ。
 マツダスタジアムでの阪神―広島戦は、このところ4連勝と調子のよい阪神ルーキー・秋山が先発したものの、打線が広島・ソリアーノ投手の前に、わずか2安打と沈黙し5―0と完封負け。この瞬間に、中日ドラゴンズの四年ぶり八度目のセ・リーグ優勝が決まった。
 嬉しくなったボクは、公式ファンクラブ事務局から即座に球団のKさん、ナゴヤドームのMさん、そして中日スポーツのNさんに「おめでとうございました」と、ただそのひと言だけ、お祝いと感謝の気持ちを言いたくて生意気にも電話させていただいた。
 四年前にリーグ優勝が決まったときは確か、敵地・東京ドームでボクのとっさの提案もあり、公式ファンクラブから涙、涙の落合監督あてに花束を、東京本社社員を通じて手渡ししていただいた、と記憶している。が、ことしは返ってそれが混乱のもとになってはいけないーとけさのミーティングでやめることとなり、その点ではバタバタすることはなかったのである。

 夜遅く帰宅すると、テレビ画面では竜戦士たちのビールかけが真っ盛りだった。
 落合監督の言葉「この日のために一年間、禁酒してまいりました」で始まったビールかけは、全選手が満面に笑みをたたえ、各社レポーターの問いかけに「やりまし、たあ~」の声が相次いだ。この「やりまし、たあ~」の名言は今シーズン、小田幸平捕手がヒーローインタビューを受けた際、お立ち台で何度も叫んできたことばだけに、実感がこもり、ビールかけの会場(ナゴヤドーム内、トラックヤード)を盛り上げるのにも役立っていた。
 なかに一人、中日新聞写真部の女性カメラマンAさんが、ずぶ濡れとなり奮闘している姿には、彼女を知っているボクだけに胸を打たれた。

 ボク個人として言わせてもらえば、だ。
 この夜、公式ファンクラブ事務局で同僚も言っていたように「ナゴヤドームで明日行われる対ヤクルト最終戦に勝って優勝を決めてほしかった。その方が観客は喜ぶし、フィーバーする」というのが本音だった。おそらく、こうした心理は他のファンとて同じだったに違いない。ファンというものが、どこまでも欲張りである一つの現れかもしれない。

 とはいえ、ビールの雨に打たれながらの落合監督の「ホッとしている。こういう呪縛からは、早く解かれれば解かれるほどいい」の言葉を聞くにつけ、もう一人の自分が「早く終わってよかった。あす、ヤクルトにたたかれ、ズルズルとまた優勝が伸びるよりは、よかった。これでよい」と自らを納得させにかかっていることも、よく分かる。「でも、やはり、あすは大観衆の前で勝ってもらわなくちゃあ」。胴上げ効果は半減してしまう。

 帰宅すると、本心は浪花党の阪神ファンだが、2006年の初年度からずっとドラゴンズ公式ファンクラブ会員でもあるMが「なんだか、ちっとも面白くないな」と、ボクに対して不満をもらした。「そうだよな。阪神、もう少しがんばってくれなきゃ」とボク。
 でも、これで、いいっか。一時は首位・巨人に八ゲーム差と、あれだけ引き離されていたところを、優勝まで漕ぎ着けたのだから。これ以上勝手を言うと、バチが当たる。「まだまだよ。これからだって」の無口な舞の言葉に「そうだ、その通りだ。完全日本一への道が開かれただけなのだ」とボク。戦いは、これからだ。

 ボクはこの夜、深夜から未明、翌朝にかけ、リーグ優勝を心底、喜んでくださっている人々に対し「優勝おめでとう。そして、ありがとう」と感謝のメールを打った。ただ一人を残し、すべての人からただちに「おめでとう。よかったね。これからもがんばりましょう」といった返信や電話が返ってきた。ただ、メールの保存履歴が二カ月間しか残っていないため、メールをしたくても出来なかった(SMSで打電しても機種が違うせいか、届かなかった)方々に対しては、この紙上を通じてお礼とお祝いを述べさせていただく。

 最後に深夜遅く、思いがけず川崎に住む長男から私たち両親にあて「中日優勝おめでとう。クライマックスシリーズと日本シリーズでも勝てると良いですね」のメールが入ったのには驚き、かつ親のこともたまには思ってくれているのだな、と嬉しく感動した。ありがとう! まだまだ、これから。ドラゴンズには完全日本一という大目標を達成してもらわなきゃ、ね。

 【笛猫茶番日常の劇】ということで、オトンはこれから、しばらく忙しくなりそうです。それでもアタイに対してだけは、相変わらずのバッハマンぶりで猫かわいがりは、これからますます過剰になりエスカレートしていきそうです。お母さんのMは季節の変わりめなのか、鼻の調子がおかしい、ときのう、今日とマスクをしています。あまり、無理しないようしてほしい。
 ここでチョッとしたちいさな大ニュースを。わが家の庭で瓢箪ではなく、糸瓜が四、五本育ったのです。でも、どうしてよいものか、Mはこのところ、悩んでいます。こうしたら良い、と教えてくださるヒトがいる、といいのだけれど。

☆マスコミ倫理懇談会全国協議会の全国大会が一日新潟市内で開かれ、全体会議で「今年は電子書籍元年といわれ、メディアをめぐる環境が目まぐるしく揺れ動いている。批判精神を忘れず、真実に切り込んでいく姿勢の重要さをあらためて確認する」ことを申し合わせた。

 大阪地検特捜部の押収資料改ざん事件で主任検事がフロッピーディスクのデータを意図的に書き換えたことを知りながら、検事正ら地検首脳にうその報告をして隠ぺいしたとして、最高検は一日、犯人隠避の疑いで、前特捜部長の大坪弘道容疑者(五十七歳)と、前副部長の佐賀元明容疑者(四十九歳)を逮捕した。

 TBSホールディングスが、保有するプロ野球の横浜ベイスターズの売却を検討していることが分かった。TBSの経営環境が厳しくなっていることに加え相乗効果も薄れているためだ、という。愛知県警捜査一課と岡崎署がことし二月、岡崎市内のスーパーで冷凍された乳児の男女の遺体が見つかった事件で無職の女と同居アルバイトの長女、土木作業員の長男を逮捕。

 小沢一郎民主党元幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐる政治資金規正法違反事件で東京地検特捜部は九月三十日、2007年分の政治資金収支報告書の虚偽記入容疑について、東京第一検察会の「不起訴不当」議決を受けて再捜査していた小沢氏を、再び嫌疑不十分で不起訴処分とした。

10年10月2日

ウェブ作品集

伊神 権太

実録随想「残り花」

平成二十二年十月十九日
 「ロッテなんだってよ」(M)
 「何が? 」(ボク)
 きょうも夜遅く帰るやいなや、Mが直球でも投げるようにボクに向かって、こう切りつけてきた。半分、驚きながら、しばらく考えたボクは
 「だったら、ことしの日本リーグは、セパ両リーグとも三位同士の争いにな・る・か・も・ね」と。

 そうはいうものの、ボクの心はチヂに乱れてしまった、かも。
 なんたること。せめて、セ・リーグだけでも覇者が残ってロッテを撃沈してくれなければ、とあらためてリーグ優勝の重みを感じる、のはボクだけだろうか。
 そのセ・リーグのCS戦がいよいよ、あすドラゴンズの本拠地ナゴヤドームで始まる。理由はどうあれ、ボクとしては、ぜひドラゴンズに勝ってほしい。

 ちなみに、きょうのCS最終戦。ロッテがソフトバンクに7―0で勝ち、逆境から3連勝し大逆転で明暗を分けた。ロッテは成瀬、ソフトバンクは杉内投手を立てエース同士の戦いとなったが、杉内の方が先に崩れてしまった。
 ロッテの成瀬は第一戦の完投勝利に続き、最終戦でも4安打無四球で完封し、最優秀選手(MVP)に選ばれた。

『ねぇ~』   こすも・ここ
 

       『なぁに』  シロ

 【笛猫茶番日常の劇】今夜のオトン、わけあって会社の帰りに十五、六年前に支局長として在任したことのある岐阜県大垣市へ。私用を済ませて江南の自宅に帰ると、お母さんのMがオトンに向かって知らせてくれたのが「パ・リーグのクライマックス覇者は、ロッテだよ」の言葉でした。
 それよりも驚いたのは大垣から帰ると、大垣在住の小説家で歌人でもある三宅雅子さんから、ご自身が連載シリーズ「明日を見つめる女性(ひと)たち」に紹介されている「月刊なごや 愛知・岐阜・三重」が送られてきていた。書簡のなかには先日、ご一緒させていただいた時の国際ペンクラブ東京大会で撮ってもらった記念写真まで同封されていたんだってサ。
 ありがとう、三宅さん!

☆中国共産党の第17期中央委員会第5回総会(5中全会)が十八日行われ、習近平国家副主席の中央軍事委副主席就任を決め、閉会した。
 来年二月の愛知県知事選で、自民党愛知県連から出馬を要請された元総務省課長補佐、重徳和彦氏(三十七歳)が十八日県庁で記者会見し、正式に出馬を表明した。石川県白山市と岐阜県白川村を結ぶ白山スーパー林道で、紅葉が見ごろだ。

 楽天の次期監督候補の阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクターが十九日、大阪市内のホテルで退団を発表した。

平成二十二年十月十八日
 今夜のMとボクの会話。
 「ロッテ、この調子だと(パ・リーグのファイナルステージで)勝つか知れないわね」(M)
 「いや、最後はやはり、パ・リーグの覇者、ソフトバンクが勝つって」(私)
 ここでMは首をかしげて
 「そうかなあー、ロッテ強いのだから」と続けた。

 このやり取りは、きのう剣が峰でソフトバンクに勝ったロッテが、今夜もヤフードームでのCS戦ファイナルステージでソフトバンクに5―2で逆転勝ちし、3―3にまで、こぎつけたからだ。あす勝てば、パ・リーグ三位のロッテが日本シリーズに出場することになるのだ。

 Mはそればかりか、「日本シリーズはセパの三位同士の戦いになるかもね」とまで付け加えた。
 Mの発言に「そうは問屋が卸さない」と話すのは、ボク。いずれにせよ、あすのロッテ戦がどんな結果になるのか。注目されるところだ。

 【笛猫茶番日常の劇】国連地球生きもの会議の主要会合となる生物多様性条約第十回締約国会議(COP10)がきょう、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開幕しました。開会式には、世界百九十二の国と欧州連合(EU)から政府代表や非政府組織(NGО)が集いました。なかでもオープニングでは明るかった会場が暗転し、幻想的な篠笛の音が流れたんだそうです。年間四万種の生物が絶滅していくという生態系の危機のなか、自然と人がどう共生していくか、を話し合う人類史上も最も画期的、かつ有意義な会議で二十九日まで続けられるそうです。

 そんななか、このところ熊やヒグマが人里におり、野菜などを食い荒らしたあげくに銃殺されている、といった悲しいニュースが連日、伝えられてもいます。

 そんなわけで、アタイが一生懸命にテレビを見ているとM曰く
「なんだか皮肉だよねえ。名古屋で生きもの会議をしていることを、熊さんたちは知ってて、わざと山奥から出てきたのではないかしら」だってサ。

☆「中国・綿陽デモ 失業者合流で暴徒化か 『反日』口実、政府に不満」。「生命の未来へ」「英知集めよう 地球いきもの会議」(いずれも中日18日付夕刊)

平成二十二年十月十七日
 結論から言わせてもらおう。
 きょうのセ・リーグ、CSリーグファイナル・ステージの阪神対巨人戦が甲子園で行われ、7―6で巨人が逆転勝ちした。これで巨人は阪神に2連勝し二十日から、ナゴヤドームで開かれるCSリーグ・ファイナルステージで日本シリーズ出場をかけて中日ドラゴンズと戦うことになった。
 ラジオのニュースを聞いたMが「巨人だってよ」と第一報をボクに教えてくれたが、その顔には「なんで阪神負けちゃったの」といった落胆がありあり、だった。Mはなぜか、大阪にあこがれる女だけに、ボクとしても阪神には勝ってほしかった。相手が巨人では、面白くないのだそうだ。

 一方のパ・リーグは、CSシリーズファイナル戦がヤフードームで行われ、ロッテがソフトバンクを4―2で破り、2勝2敗に。ロッテは剣が峰で残り、日本シリーズ出場への夢をつないだ。

 いずれにせよ、二十日からナゴヤドームで始まる中日ドラゴンズのCS戦の相手は巨人と決まった。いよいよ、待ったなし! である。

 【笛猫茶番日常の劇】きょうは、お父さん。例によって、朝からずっと何やら書物を読んだり、書いたりで、アタイはと言えば、オトンの座る掘り炬燵の中でグーグースヤスヤ。まことに平和そのものだ。

 何を思い立ってか、昼前からオカンのアッシー君に早替わりしたオトンは近くの薬局経由で平和堂へ。薬局ではウーロン茶やビールを(最近は、薬局でもお茶やビールを売っている)、続く平和堂では食材を、それぞれ購入。いったん帰ったあとは、久しぶりに近くの回転寿司を訪れ、お持ち帰りのおすしを手に大おかあさんのいる和田へ、と向かった。

 やはり、和田は思っていた通りの秋祭りだったが、最近ではちいさな子どももいないため、家を訪れる祭り方もおらず、ちょっぴり寂しい感じがしたという。

  それはそうと、きょうオトンにとっての一番のニュースは前々から関心を抱いていた全二百七十八ページに及ぶ「アンネの日記」を、ここ数日間で完読したことかな。
 オランダが占領されていた二年間、ナチの目を逃れながら家族ら八人で隠れ家生活をしていたアンネ・フランク。少女は、最期はユダヤ人の屠殺所、ビルケナウ・アウシュビッツに貨車で家畜同然に運ばれるが、日記の中に出てくるアンネは、途中何度もくじけそうになりながらも、どこまでも前に向かって生きようとする……そんな、けなげな少女で、そのひたむきな生き方には随所で感銘したそうです。

 そう言えば、オトン自身が自ら企画したオランダ花物語の取材で十五、六年ほど前、アムステルダムを訪れた際、運河沿いに、ほぼ昔のままに残されていたアンネ・フランクの隠れ家を訪れたことがあったそうです。それだけに、アンネの隠れ家生活が、よけいに身につまされたのかも知れませんネ。

☆「中国3都市で反日デモ」「尖閣問題 日系店舗で被害」「東京でのデモに対抗」(17日付中日朝刊)
 名古屋の秋を彩る郷土英傑行列が十七日、名古屋市内で行われた。

平成二十二年十月十六日
 甲子園で始まったセ・リーグCSシリーズのファーストステージ。巨人が苦手としていた阪神、能見投手を打ち崩して3―1で初戦を飾った。この日は三回表に巨人坂本が能見から本塁打を放って2対1と逆転したのが大きかった。あと1勝、先に2勝した方がファイナルステージでドラゴンズと日本シリーズ出場をかけて戦うことになるだけに、あすの巨人対阪神戦がどうなるのか。いまから楽しみだ。
 かつて長嶋監督が自らのチームを鼓舞しようと「メイクドラマ」という表現を再三、口にしたことがある。これを意識してか、このところの新聞報道を見ていると原監督は「“爆発”して日本シリーズを勝ち取る」との表現を再三にわたって、している。そうはいっても、阪神とて本拠地・甲子園で二連敗しようものなら、ファンが黙ってはいないだろう。覇者ドラゴンズとしては、どちらに挑まれようと、これまた地元・ナゴヤドームで負けるわけにはいかない。
 今シーズンの天王山が刻々と迫ってきている。

 一方のパ・リーグCSファイナルステージは、きょうもヤフードームでソフトバンク対ロッテ戦があり、ことしのパ覇者・ソフトバンクが1―0で勝ち、日本シリーズ出場に一歩近づいた。ボクとしては、セ・リーグの覇者がパ・リーグの覇者を打ち破ってこそ、完全日本一といえるのでドラゴンズ対ソフトバンク戦を待望している。

 【笛猫茶番日常の劇】新聞各紙はむろん、テレビ各社とも、このところは先日のチリ落盤で地下700メールに閉じ込められながらも奇跡の生還を果たした三十三人のヒーロー(英雄)報道に追われている。なかでも15日付中日新聞特報面の「へこたれない人々」が一面全ページを使ってヒーロー一人ひとりを簡単な記事と写真で紹介。「70日間 33の奇跡 チリ落盤」と見出しを打ち、なかなか読み応えのある紙面となっている。
 ―とは、お父さんの新聞評です。

 それにしても、アタイも記事を読ませてもらいましたが、ニンゲンって、すごいなと、つくづく思いました。記事には、33人一人ひとりの世界が凝縮され、みなさん、それぞれに「生きてる」という感じがしました。

 たとえば、救急医療訓練の経験があり医療を担当したジョニ・バリオスさん(50歳)の場合。現地で妻と愛人が鉢合わせした、とのこと。また、エステバン・ロハスさん(44)は二十五年に及ぶ交際相手に「外に出たら教会で結婚式をあげよう」と誓ったそうです。
 唯一のボリビア人、カルロス・ママニさん(24)は、現地でモラレス大統領と対面、フランクリン・ロボスさん(53)は元サッカー選手でロサンゼルス五輪の代表、リーダーのルイス・ウルスアさん(54)は地形学者の知識と長い鉱山経験で七十日間の地下生活を統率し「脱出できると信じていた」と頼もしい。なかには、エディソン・ぺニャさん(34)のように「自由になりたい。太陽がみたい」と希望しプレスリーのファンで、曲を送ってほしいーと要望してくるほどのツワモノまでいました。

 そしてーー何といっても、極めつけは地下生活中に生まれた娘に「エスペランサ(希望)」と命名。愛する妻の出産をビデオで見たというアリエル・ティコナさん(29)の存在である。

 読者の皆さん! 今からでも遅くはありません。ぜひ、中日新聞の朝刊特報欄の「へこたれない人々」(十五日付、17面)を読んでくださいね。

 それから、きょうはお父さんが信頼する友人で、世界に誇るカメラマン、平山和充さんからステキな本が送られてきました。本の題は、カラー版「裏読み世界遺産 平山和充」(ちくまプリマー新書)で「圧倒的な大自然や人類の歴史にふれる旅へ、ようこそ」の帯つきです。

 平山さんといえば、1997年4月、リマの日本大使公邸人質事件で公邸突入の瞬間を撮影したことでも知られます。世界中の世界遺産を撮り続ける写真作家で、これまでにも「魅惑の世界遺産110選」(秀和システム)や「感動の世界遺産ベストセレクション120」(学研)を世に出しています。
 平山さんの世界は、オトンたちのウエブ文学同人誌「熱砂」にもリンクが張られているので、ぜひ見てくださいね。今度出版された「裏読み……」は簡潔明瞭な文にカラー写真がふんだんにあしらわれ平山カメラマンならでは、大変読みやすい内容となっています。

☆チリ生還のアリエル・ティコナさんが十五日、自宅に帰り、九月十四日に生まれた次女エスペランサちゃんと生後一カ月で初対面した。名前はスペイン語で「希望」。新聞報道(毎日夕刊)によれば、ティコナさんは感無量の様子で愛娘を抱きしめたという。

 「組み換え被害に財政的補償 名古屋・クアラルンプール補足議定書 南北協調 新ルール採択 MОP5(カルタヘナ議定書第五回締約国会議)閉幕 地球生きもの会議」(中日十六日1面見出しから)
 マツダの筆頭株主の米フォード・モーターが保有するマツダ株式の大半を売却する方針を固めたことが、十六日、分かった(毎日夕刊)。

平成二十二年十月十五日
 いよいよ近づいてきた。
 あす、甲子園球場でセ・リーグのクライマックス(CS)シリーズ・ファーストステージが始まる。阪神対巨人で先に二勝を取った方が、こんどはセ・リーグの覇者・中日の本拠地ナゴヤドームで二十日から始まるファイナルステージで中日と戦うことになる。
 ボクは、ここにきて、またまた土俵に上がった力士の心境になってきた。いまはファンの一人として土俵にあがり、最初の塩を撒きにいく図である。

 パ・リーグCSシリーズのファイナルステージの方は、きのうから今シーズンのパ・リーグ覇者であるソフトバンクの本拠地・福岡ドームで始まったが、今夜はソフトバンクの和田毅投手の完投もあり、ソフトバンクが3―1で勝ち、ロッテとはアドバンテージも加え2―1と日本シリーズ出場まで、あと2勝とした。
 ここで本音を言わせてもらえば、ボクは、やはり日本シリーズはセパ両リーグの覇者同士、すなわち中日×ソフトバンクの対戦になってほしい。そして、相手リーグの覇者・ソフトバンクに勝ち、名実共に完全日本一になってほしいのである。

 【笛猫茶番日常の劇】きのう、オトンが同期入社のTさん(編集委員)から聞いたお話をしようか。
 Tさんとは地下鉄を降り社に向かって歩く出勤途上にたまたま出くわしたが、開口一番「オイッ、イガミ! Iの息子が裁判官になったみたいだな。A紙の声欄に書いてあった。おまえも見ておくといい」の弁。
 Iとは、オトンたちと同期入社の新聞記者の名前だが、入社まもなく大腸癌で亡くなっている。Tが言うには、名前、年齢からもIの息子に間違いない、という。

 というわけで、オトンはきょうになり、指摘のあった昨日付A紙の「声」欄に目を通した。そこには一裁判官として「今、『あいちトリエンナーレ』にはまっている。街中に点在する会場には著名なアーティストによる大がかりな作品から、無名のアーティストの手作り感いっぱいの作品まで、多くの作品が展示されている。……」といった発言が寄せられていた。Iが生きていたら、わが子の成長を目の前にどんなに喜んだことか、と思うと、なんだか運命の皮肉のようなものを感じたのである。

☆柔道のやわらちゃん、谷亮子さん(旧姓・田村)が引退の記者会見。
 河村名古屋市長が自民・大村秀章氏=衆院議員、比例東海ブロック=を知事選に推す。
 小沢氏が東京第五検察審議会の「起訴議決は無効」だとして、強制起訴差し止め訴訟を東京地裁に起こした。

平成二十二年十月十四日
 昼間、ボクの携帯にファンクラブのお母さんである安江都々子さんから電話が入った。
 夕方になり、落ち着いたところで彼女に折り返し電話を入れると、「あのねえ、イガミさん。講談師の一流斎貞花さんが中日新聞東京本社を訪れ、2011年度の中日ドラゴンズ公式ファンクラブへの入会申し込みをされたそうですね。けさの中日スポーツで読みました。なんだかすごく嬉しくなってしまい、電話しました」との弁。

 安江さんは、「貞花さんなら日ごろから、私もよく知った間柄なの」と続け、「うれし~い」と、もう一度受話器の向こうで話されました。記事によれば、ことしも家族会員として申し込んだ貞花さんは、ドラゴンズの選手との交流が関東では少ないことから「1人でも多く会員になることで、チームとの交流もできるようになる」と熱望。また、ファンクラブ会員が全国的に増えればチームもロードで強くなるーとしている。いずれにせよ、お母さんの喜びようときたら、大変。これもファンクラブのことを常日ごろから思ってくださっていればこそ、といえよう。

 その安江さん。最近の楽天を「楽天ドラゴンズ」と勝手に命名されているそうです。なぜか、だって。
 楽天には家族ぐるみのお付き合いをしている山崎選手はじめ、鉄平や関川、中村紀選手など、かつてはドラゴンズに籍を置いていた有名選手が多いからだ、と言います。そこへ、このところ、たまたま降って沸いた星野仙一元中日監督の楽天監督就任話。これにはお母さんも「仙ちゃんが楽天に行くのなら、それこそ“楽天ドラゴンズ”とチーム名を替えてほしい。そしたら、中日ドラゴンズと楽天ドラゴンズの両方共を応援します」と話されています。

 パ・リーグのCS・ファイナルステージは福岡ドームで行われ、ソフトバンク・杉内投手、ロッテも成瀬投手とエース同士の対決となったが、ファーストステージを勝ち抜いたばかりで勢いのあるロッテが3―1でソフトバンクを破った。

 【笛猫茶番日常の劇】すっかり秋めいてきました。吹くかぜに時折、寒さをさえ、感じます。
 オトンはきょう社のエレベーターの中でバッタリ出くわした生活部のA記者(編集委員)が江南の自宅から名古屋まで片道一時間余をかけ、自転車で通っていると聞き、びっくりしたそうです。いくら自転車ブームとはいえ、「ここまで来たか」というのが実感。と、同時にいい記事が書けそうだよね。

☆チリ北部サンホセ鉱山の落盤事故で、地下七百メートルに閉じ込められた作業員三十三人の救出作業が十三日夜(日本時間十四日午前)、無事終わった。
 名古屋市中区の歓楽街「錦三」などにひしめく飲食店や風俗店など約三千八百業者と暴力団との結びつきを絶つことなどを目的にする愛知県暴力団排除条例が十四日、成立した。
 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる陸山会事件で民主党の小沢一郎元代表が先の検察審査会の議決内容には欠陥があり無効だーとして国相手の行政訴訟を近く東京地裁に起こす。

平成二十二年十月十三日
 二十日から始まるプロ野球クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ初戦に備えドラゴンズの主力が宮崎で開催中のフェニックス・リーグに集結、十二日のヤクルト戦に吉見、チェンの両投手が登板し、ともに5イニングを投げ、吉見は無失点、チェンは2失点でまずは順調だという。
 この試合には、内野の名手、井端弘和選手が「2番センター」で、荒木選手が遊撃手、今シーズン成長著しい堂上直倫選手が二塁手として、それぞれスタメン出場し、直倫が成長した今、CSへの新たな布陣を予想させるものだった。(結果は2―1でヤクルトの勝ち。)

 この点について十三日付中日スポーツは「電撃コンバートの仕掛け人、落合監督はけむに巻いた。『分かりません。何もしゃべれません』。試合後、そう言ってニヤリと笑った。あえて説明を避けたのだが、この日まで黙って温めていたプランに違いない。前日(11日)に名古屋から宮崎入り。練習中には、久々に顔を合わせた井端と何やら会話する場面も見られた。(略)井端が外野の枠に入れば、今度は外野から1人押し出される。井端が絡む競争エリアが、これでまた広がったということになる。」と的確に報じている。

 【笛猫茶番日常の劇】きょうは、世界の猫の代表としてアタイとシロは、ニンゲンのみなさまに脱帽します。そして心から「よかったね」とも。人間の家族愛、そして人間同士の助け合い、ってスゴイな、とあらためて感心してしまいました。

 ここまで語れば、アタイが何を言いたいか、皆さんの誰もがピーンときたに違いありません。そうです。チリの落盤事故で、地下約七百メートルに閉じ込められていた作業員三十三人の救出劇が始まり、午後十時までに十一人が救出されたのです。

 夕刊各紙はどこも一面と軟派トップで、NHKや民放各社もトップニュースで現地からの救出場面を生ニュースとして伝えてきています。
 「チリ落盤 69日ぶり救出」「33人『48時間』で」「地下700メートルにカプセル」(十三日付、毎日夕刊)「地下700メートル 69日ぶり生還」「チリ落盤 2人地上到着」「33人全員救出 48時間内に」「奇跡 歓喜の抱擁」「『言葉にならない』 チリ落盤救助 感極まる家族」「任務担当の16人 経験豊富な『精鋭部隊』」(十三日付、中日夕刊)といった具合です。

 中日新聞もチリ北部の現地・コピアポから加藤美喜記者が「幸せすぎて言葉にならない」とのうまい書き出しで現地の表情を伝えてきています。よかった。本当によかったですね。アタイとシロは、こうしたニンゲンたちの努力と友情、そして何よりも強い家族愛と使命感、隊員同士の絆の深さに拍手を送ります。あとは、全員が無事、地上の人として元気に生還する時を待つばかりです。

 今夜は、アタイの妹シロちゃんも傍らでちょこんと座って救出劇の推移を見守りながらアタイの言葉に、何度も何度もうなづいています。アタイ自身、しばらくは両目がテレビの画面に釘付けになっていました。この様子は、お母さんのMがアタイが真剣な表情で画面を見ているところを目撃していたので、知っているはずです。ほんとうに、それほどの大ニュースだったのです。

 ニュースが偉大すぎる話なので、今夜のオトンの筆も、この辺りで留め置きます。あとは、みんなでこの感動を胸に全員生還の時を待ちましょう。

☆女流将棋界の第一人者・清水市代女流王将(四十一歳)とコンピューターの特別対局が十一日、東京都文京区の東京大学本郷キャンパスで行われ、先手の清水女流王将が86手で、将棋の最先端ソフトを組み合わせたシステムに敗れた。(十三日付中日朝刊)
 米政府が核爆発を伴わない臨界前核実験を9月に西部ネバダ州で実施。ブッシュ政権下の2006年8月の前回実施から約4年ぶりで通算24回目。「核兵器なき世界」の追求を掲げるオバマ政権では初めてとなる、という。(毎日十三日付夕刊から)

平成二十二年十月十二日
 秋も深まりゆくなか、新聞休刊日で宅配の朝刊がなく、ましてやプロ野球ニュースも一段と少なくなった。寂しい一日だ(ただし中日スポーツのスタンド売りは発行)。デ、わが家できのう付の中日スポーツをあらためて読み直す。

 「また9回同点里崎弾 また延長11回井口V打」「仰天ロッテ クライマックス・パ・ファーストステージ」「連勝で突破」「奇跡連発」
 先日、西武ドームであったパ・リーグのCSファーストステージ第二戦でロッテが西武を倒し、ファイナルステージ進出を決めた試合の見出しを目で追いながら、あらためて奇跡は起きるのだな、と思う。これでは人間心理として、連日、逆転負けした西武がかわいそうだ。

 そして。乏しい野球記事のなか、夕刊本紙スポーツ欄(中日)で見つけたニュースといえば「アトランタ」発共同電が米大リーグ地区シリーズのナ・リーグ戦(ジャイアンツがブレーブスに3―2で勝つ)に触れ、前日の第三戦から登録されていたブレーブス、斉藤投手の登板はこの日もなく、1999年から続いた日本人選手のプレーオフ出場が途切れた、ということぐらいか。

 【笛猫茶番日常の劇】お父さん、たら。
 帰宅後、NHKの歌謡コンサート「大漁! とれたて歌謡曲」で鳥羽一郎さんが“裏町”を熱唱する姿をチラリと見ながら「すごい歌手だよ、この方は。頭が下がる。俺が悪かった」と、アタイに向かってしみじみ言うのだから。

 そこでナニがナンダカ、分からないままMにそのわけを聞いてみたの。そしたらね。昔、オトンとMが三重県志摩半島で地方記者生活をしていたころ、なぜかオトンが取材で外出している時に限って、無名時代の鳥羽さんが阿児町にあった志摩通信部を訪れ、記者夫人として留守を預かるMに自らの歌を自己宣伝していったのだってサ。

 Mは、そのつどオトンに言われたとおり、デスクに「きょう、若い無名の歌手が通信部を訪れ、熱心に自分の歌をPRしていきました。ぜひ、新聞に載せてほしいそうです」と言った伝言メモを残したのですが、オトンはメモをちらりと見て「あっ、そう。また、来たんだって。熱心だね。分かった」と言いながら日ごろの取材に追われ、とうとう一行も書くことがなかったのだって。鳥羽さん、それでも何度も何度も足を棒にして通信部を訪れたが、運が悪かったのか良かったのか、いつもオトンは取材で外出中だったそうです。

 それから何年かして、鳥羽さんがテレビで歌うようになると、Mはオトンを叱りつけるように、こう話したんだってサ。
 「鳥羽さんは、あなたたちみたいに甘やかされている新聞記者より、ずっとずっと上よ。あたしが、そのつどあなたのデスクにメモ書きをして、あれほど口を酸っぱく“若くて一生懸命なのだから取材してあげてよ”とお願いしたのに。なんのための記者さん、なんのための地方を預かる記者夫人なのか知れたものでない。それに比べたら、鳥羽さんは立派よ。自分で自らの道を切り開いてきたのだから」と。

 正直、ボクは、それ以降、彼の晴れ姿をテレビで見るたびに、両手を合わせて心から「悪かった。ごめんなさい。これからも、がんばってください」と応援している。ちょうどあのころは真珠の海・英虞湾にギムノディニウム(プランクトン)という悪性赤潮が出て真珠母貝(アコヤガイ)が大量死し毎日毎日、舟に乗り英虞湾内を取材で飛び回っていたんだ。それから伊良湖水道で起きたタンカー衝突事故で流出した油が志摩半島にまで漂着し熊野灘での海女さんの漁がストップするなど、こちらも足を棒にする日々でそれどころじゃなかった、とオトンは話しています。

 でも、アタイに言わせてもらえば、それだって言い訳。新聞記者たるもの、どんなに忙しくとも、その時々を分け隔てなく全力疾走するのがオトンの記者哲学だったはず。その不文律を自ら反古にしてしまったのだから。Mの言うことの方が正しいです。
 =鳥羽さんの話は、私の実録ルポルタージュ「町の扉―一匹記者現場を生きる」のいそ笛編50頁で紹介=

☆「前田検事を起訴」「最高検『公判紛糾懸念し改ざん』 懲戒免に」、「池部良さん死去 俳優『青い山脈』など主演 92歳」(いずれも中日新聞12日付夕刊から)

平成二十二年十月十一日
 きのう神宮球場であった広島―ヤクルト戦(6―4で広島の勝ち)でとうとう、プロ野球セ・リーグレギュラーシーズンの全日程が終わった。選手、コーチ、監督、審判員、各球団スタッフ、そして報道に携わった多くの人々など関係する全員に、心からお疲れさま、とねぎらいたい。このシーズン期間中、どれだけたくさんのファンが、嬉しいとき悲しい時に、このプロ野球を映し絵に、自らを慰められてきたことか。本当にありがとう。

 シーズンが終わって、ドラゴンズは個人タイトルもまずまずだった。
 浅尾投手が最優秀中継ぎ賞(59)、岩瀬投手も最多セーブ賞(42)をそれぞれ獲得。和田選手も最高出塁率(4割3分7厘)に輝いた。欲を言えば、森野選手に首位打者と最多打点をとってほしかったのだが。一時4割台をキープしていたころには、それこそ日本初の四割打者かつ三冠王も夢ではない、と思い胸をワクワクドキドキさせたものだが、やはり厳しいものがあった。

 個人タイトルで今シーズン、特に印象に残ったのは、プロ四年目にして大化けし、最優秀防御率(2・21)最多勝利(15勝)最多奪三振(174)の「投手三冠王」に輝いた広島の前田健太投手である。これぞ、逃げも隠れもしない投手3冠だった。
 このほか、プロ野球史上初となった二度目のシーズン200安打をマークしたのが、209安打のヤクルト・青木宣親外野手、青木選手は3割5分8厘で三年ぶり三度目の首位打者にも輝いた。巨人のラミレス外野手は49本塁打、129打点で二冠を取り、広島の梵英心内野手は43盗塁で初の盗塁王となった。
 これら選手とその家族全員に、おめでとう、と言いたい。

 【笛猫茶番日常の劇】きのうの中日新聞社会面(軟派)片隅にちいさな訃報記事が掲載され、お父さんが昔を思い出すような顔をしていた。そのわけを話そうか。オトンは、アタイにだけは、どんなことでも話してくれるのだから。重要な話だったら、アタイにも読者の皆さまにお知らせする義務がある、と。そんな気がして……。

 そのちいさな記事、石川県志賀町出身の寺越文雄さん(七十四歳)がすい臓がんのため死去した、というものです。この文雄さん、実は四十一年前に志賀町の高浜漁港から、おいの寺越武志さん=北朝鮮在住=らとイカ釣り漁に出たまま日本海で消息を絶ち、北朝鮮での生存判明後に死亡した、とされる寺越外雄さんのお兄さんなのです。こうしたこともあり、北朝鮮による拉致被害者を支援する「救う会・兵庫」によれば、文雄さんは生前、弟外雄さんの拉致認定や、ことし五月に決まった死亡認定取り消し、北朝鮮で暮らす外雄さんの二人の子どもの日本国籍獲得に向け精力的に活動されていたのです。

 実はネ、この外雄さんから高浜漁港を出て二十四年たった、87年(昭和六十二年)に北朝鮮から能登半島志賀町の実家に手紙が届き大騒ぎになったことがあります。当時七尾支局長だったオトンら能登の記者たちが約二週間にわたって潜行取材して半島を走り回り「生きていた寺越さん」事件として1面トップ記事として大スクープ。日本中のマスコミが大騒ぎになったのだそうです。
 詳しくは、オトンが書いた「火焔―空と海」(当時のペンネームは伊神ごん、能登印刷出版)の125ページ以降に書かれているので、もし関心がおありなら、ぜひ呼んでください。当時は「生きていた寺越さん」から家族にあてて「父母は亡くなりましたか。元気ですか」といった望郷の念が切々と書かれた手紙が、“今浦島太郎”も同然に届き、その手紙を確保し大きく紙面で紹介しただけに、記憶にある方も多いに違いありません。

 それから、お父さん、きょうは月曜ですが体育の日でお休みでした。おまけに、年に一度の社の家族慰安会とやらで、中日劇場の観劇会にそれこそ、十数年ぶりにMとそろって顔を出してきたのです。
 長い記者生活で引退後も含め、こうしてMと一緒に出るのは一宮主管支局長当時に続き二回目だったそうです。演目は「最後の忠臣蔵」で、なかなか見応えがあった、とのこと。オトンがMと訪れたわけは、Mがまだ大病から病みあがってまもない、こともあり、何よりからだが持つのかどうか、そればっかりが心配だったから、だってサ。
 予想どおりMは大変、疲れたようです。でも、西郷輝彦さん、中村梅雀さんらの好演が心に染み入る名舞台で、久しぶりにふたりで観劇し満足そうでした。たまには、いいですよ、ねっ。こういうことって。アタイとシロ、それにおニイは三人で留守番でした。

☆北朝鮮の朝鮮労働党創建65周年記念軍事パレードが十日朝、平壌の金日成広場で開かれ、金正日(キム・ジョンイル)総書記とともに後継者になった三男の金正恩(キム・ジョンウン)中央軍事委副委員長が登場し、観閲した。この日は、約二万人が参加、史上最大規模の閲兵式となった。国連地球生きもの会議が十一日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で始まった。

 97年に北朝鮮から韓国に亡命した黄長崋(ファン・ジョンヨプ)・元朝鮮労働党書記(八十七歳)が十日朝、ソウル市内の自宅で死亡しているのが見つかった。

平成二十二年十月十日
 パ・リーグのCSシリーズ・ファーストステージは、昨日に続き、西武球場で行われたが、ロッテが前日に続き、5―4で逆転勝ちして連勝、ファイナルステージへの出場を決めた。セ・リーグの方は十六日から甲子園で始まるが、ボクの相棒で妻のMは「阪神に勝ってほしいな」と今から阪神のファイナルステージ出場に期待している。
 「巨人にだけは、負けてほしくないのよ」とM。

 このところの新聞各紙は、シーズンも最終局面に入りプロ野球の試合が激減したこともあり、なんだか紙面全体がカスカスな感じがする。何かが足りない。

 それでも中日新聞のスポーツ面では二十日からナゴヤドームで始まるCSシリーズファイナルステージを前に『完全制覇へ』のカット入りで、「投手陣の鍵 浅尾」を紹介。「リーグ優勝したからファイナルステージだけを勝てばいいし、本拠地のナゴヤドームで戦える。今の条件の中で最もいい状態にできるようにしたい。」との意欲のほどを引き出している。

 また中日スポーツの方も1面で森繁和ヘッドコーチとの対談を特集し「よそとウチとの最大の違いは、先発投手の絶対数が違う」と自信のほどを見せてくれている。あとはCS、日本シリーズと階段を上り詰めてもらえば、それでよい。

 【笛猫茶番日常の劇】きょうのお父さん。近くに居ながら、多忙な仕事の関係もあり、なかなか顔を出せなかった大お母さんの家へMと一緒に行ってきました。しばらく談笑後は、Mが最近のみ始めたクコの葉のほか、さやエンドウまでもらって帰りましたが、持つべきは母とは、よくいったものです。ありがとう、大お母さん。彼女は満九十歳ですが、頭はいつも冴えわたり驚くほどです。それでも歳(とし)は歳で、近く一週間に一度、自立した高齢者を対象としたデイサービスに出かけることにしたんだってサ。

 アタイの大好きなオトン。大お母さんに会ったほかは、Mの命令で庭の草をゴミ袋に入れることを手伝ったり、終日本を読んだり書いたり、で結構充実した一日だったようです。読みたい本がいっぱいある一方で、執筆中の小説も完成に近づきつつあり、頭の切り替えに苦労しているみたい。
 そんな時は二階に行き、横笛を吹くのが最近では日課なのです。笛吹きオトンの傍らではいつもアタイが黙って座り、聞いてあげているのです。きょうの選曲は大好きな「酒よ」で、オトンの笛、すごくうまかった。あれなら、世界の片隅のとある町角で吹いたら、一人当たり百円程度は恵んでもらえそうです。でも、ネ。Mがとっても厳しい。
 「お金をいただけるだなんて、とんでもない。まだまだ、よ。こちらが千円でも払って聴いてもらう方だよ」だって。あ~あ。あんなに一生懸命に練習しているのに。オトン、かわいそうだよ。

 それはそうと、きょうのオトン。朝刊を見てすごく嬉しそうだった。
 なぜかって。昔、七尾支局長時代に記者として採用、その後厳しく育てた近江士郎記者(旧制吉村)の名前と記事が中日新聞本紙21面の「ニュースを問う」欄に大きく載っていたから、です。記事は「地デジの珠洲市先行実施」「全国一斉移行 うまくいくのか」といった内容で、来年七月二十四日からの地上波テレビ放送の完全デジタル移行に先駆けての能登半島突端の町、石川県珠洲市と能登町の一部でのアナログ放送終了への取り組みを紹介。
 「全国の地デジ化は国と視聴者間の問題になっていて、中間の自治体の姿が見えない」とズバリ、その問題点を提起する、どこにでも通用する優れた記事だったからなのです。

 珠洲といえば、渤海交易のころから朝鮮半島との交流の歴史も古く、その影響もあり能登半島突端にありながらもその文化度は高く、オトンが能登半島にいたころから、新刊読書率が全国でもトップクラスだった、と言います。「だから、いち早く完全デジタル化移行を実現させたんだ。珠洲だからこそ、出来たんだ。官民挙げ“地デジ難民”阻止に努力し、奔走する姿が、よく書けている」とオトン。すごく満足そうだったんだから。

☆国連地球生きもの会議(生物多様性条約第十回締約国会議=CОP10)のため九日、会場のナゴヤ国際会議場(名古屋市熱田区)に入ったアハメド・ジョグラフ生物多様性条約事務局長(五十七歳)=アルジェリア=が中日新聞との単独会見に応じ「名古屋議定書の採択を確信している」と強調、議長国の日本政府と各締約国に合意に向け全力で取り組むよう期待を示した。(中日新聞10日付一面から)

平成二十二年十月九日
 新聞各紙によると、八日の巨人×ヤクルト戦でセ・リーグの全順位が確定した。
 一位中日、二位阪神、三位巨人、四位ヤクルト、五位広島、六位横浜の順だ。よくよく見ると、一位と二・三位のゲーム差は、わずか一ゲーム、ドラゴンズがシーズンを通して79勝62敗3引き分け、タイガースが78勝63敗3引き分け、ジャイアンツが79勝64敗1引き分けで、それこそ紙一重。ドラゴンズはこれだけの僅差でよくぞ優勝できたな、とあらためて思う。ここまでくると、やはり名将・落合監督の『戦略』と『戦術』の勝利以外には、考えられない。
 きょうは神宮球場で予定されたセ・リーグ最終戦、ヤクルト×広島戦が雨で中止となった。

 パ・リーグのCSシリーズ・ファーストステージ(3試合制)が西武ドームで開幕、初戦は劇的な大逆転で6―5でロッテが西武を破り、見応えある試合となった。セ・リーグのCS戦ファーストステージ(阪神×巨人)は、阪神甲子園球場でいよいよ、十六日から始まる。

 【笛猫茶番日常の劇】いまは読書の秋なんだって、サ。
 デ、このところ、お父さんの悩みは、相次いでオトンの元に送られてくる洪水のような本の山をどう読み通すか、だってよ。一冊一冊に著者の魂が込められている大切な本だけに、むげにするわけにもいかず、かといって、すべて読み切るには時間に限界があるし…。オイ、こすも・ここ、どうしたら良いかーと思いつきのように聞かれたところでアタイに本を読む能力はないし。歌の台詞じゃないけれど困っちゃうな、とため息が出ます。

 なかでオトンに代わって日本ペンクラブの会員仲間から届いた本のうちの一部をあげるとー
 「山の神さん」(林郁、社会評論社)「曲がり角」(木下径子、審美社)「ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影」(B・メヤースタブレ、新倉真由美訳、文園社)=以上の本はいずれも先に行われた“国際ペン東京大会2010”に寄せられた日本ペンクラブ会員の秀作ばかり=
 そして、この三冊は、いずれも著作歴、実績ともに豊富な日本ペン会員ならでは、の力作ぞろいで充実した内容だけに、ぜひ皆さんにも読んでほしい、ということです。

 このうち、特にオトンの興味と関心を引いた本が「ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影」で、ニジンスキーと並び20世紀を代表する偉大なダンサー、ルドルフ・ヌレエフの生涯の軌跡をたどった波乱万丈の物語が、この本を通じて今後バレエ界の一大ブームに発展することも大いにありえます。
 そして。何より嬉しいのが、著者の新倉さんがまたステキな女性で八月に開催された上海万博でのコンサートでは、日本人ダンサーの代表としてソロのバレエ作品2本を踊り、拍手喝采を浴びた、とのことです。とはいえ、彼女がここまで来るには人知れず大変な努力と情熱があればこそ、で、そのひたむきさにはオトン自身も圧倒されるほどだった、と言います。

 「キーロフバレエ団で鮮烈デビュー後、フランスへ電撃亡命、マーゴット・フォンテーンとの共演でバレエ界の寵児となり、パリ・オペラ座芸術監督として才能を発揮…。時代に翻弄されバレエにすべてを捧げた鬼才ダンサー・ヌレエフの真実。」(国際ペン東京大会2010、に寄せてーの帯から)。
 これら一コマひとコマのすべてが日本ペンクラブ会員かつバレリーナの新進翻訳家・新倉真由美さんの筆で語られています。名古屋のバレエ界でも新倉真由美さんの評判はよく、早くも読書界ばかりか、バレエ界でも話題となっているそうです。問い合わせ先は、東京・文京区本郷の株式会社文園社=電話03・3816・1705=まで。この先、ブームとなればアッという間に売り切れてしまうかも知れないそうです。だから、お早めにだってよ。

☆八日、埼玉スタジアムであった国際親善サッカーでザッケローニ新監督率いる日本代表チームがアルゼンチン代表と対戦、1―0で勝ち、ザッケローニ監督が初陣を飾った。日本は過去6戦全敗だった強敵から初白星を挙げ、最高のスタートとなった。
 チリ北部コピアポ郊外の鉱山で起きた落盤事故で作業員三十三人が地下に閉じ込められている現場で九日夜、救出用の穴(トンネル)が完成し、家族の間から歓声が湧き上がった。中国国家安全当局に河北省石家荘市の軍事管理区域に侵入してビデオ撮影したとして拘束されていた準大手ゼネコン「フジタ」の現地法人社員、高橋定さん(五十七歳)が十九日ぶりに釈放された。

平成二十二年十月八日
 東京ドームで巨人の最終戦が行われ、後半に入り追い付かれた巨人はヤクルトに7―4で敗れ、今シーズンは結果的にセ・リーグ3位に終わった。ドラゴンズは宿敵巨人を完全に圧倒した。3位に甘んじた巨人の原監督は、引き続き行われるクライマックス・シリーズで雪辱を期して阪神とドラゴンズに対してくるに違いない。当然のことながら、ドラゴンズは阪神、巨人に負けるわけにはいかない。

 きょうの中日スポーツに「ぜひ日本一になって!!」「セサル笑顔で帰国」という二段見出しの記事が、手を振って日本を離れる、あのお茶目なディオニス・セサル外野手(三十四歳)の写真入りで掲載されている。かなしく、なんとなく寂しい記事だ。
 この一年、落合監督のセサル選手起用に対してはドラゴンズファンの間で不満もくすぶっていたが、こうして日本を離れていくとなると、なんだか可哀そうな気もする。今になって思えば、落合監督もなんとかチャンスを与えて飛躍してくれる日に期待していたのかもしれない。でも、この笑顔の離別を見て、なぜか心に安堵感が起きた。
 セサルと言えば、メキシカンリーグのMVPに輝いたツワモノのはず。それが、今季は五十一試合に出場し、打率2割1分5厘、1本塁打、10打点に終わった。勝負の世界は厳しくセサルは完全に日本野球に破れさった。ボクはこの一シーズンというもの「それでも」という気持ちでセサルが何かをやってくれると期待して応援してきたのだが、徒労に終わった。
 「すばらしい名古屋のファンの期待に応えられなかったのは申し訳ないが、この1年間は楽しかった。優勝できたのもよかった」と振り返るセサル、彼は今後、自宅のある米アリゾナ州で家族とともに静養後、母国ドミニカ共和国のウインターリーグに参加するという。

 それから。中日スポーツといえば、けさの5面・わいわい広場の意見が大変、味わい深く参考になる。この一年のドラゴンズに対するファンのみなさんの赤裸々な声が、正直に紹介されている。野球ファン、それもドラゴンズファンなら、ぜひ目を通してほしい。玄人(くろうと)意識危うしーで、下手な野球評論家よりも、よほどコンパクトかつ、胸をつかむ視点である。

 【笛猫茶番日常の劇】お父さんはいつものことですが。でも、このところのお母さん、Mも本当に忙しそうです。室内の家具や衣類に始まり、電気ストーブやらカーペットなどの冬支度に追われていたかと思うと、きのうは、Mの母親の実の弟さんが亡くなったから、とお通夜にも出たんだとさ。けさも早くから俳句教室の場所取りに追われるなど、なかなかゆっくりしてはいられないみたい。
 おまけに、オトンったら。昔から家事はほとんどやらない、ときている。人間失格なんだから。
 そういえば、Mが倒れたあと、いっとき見よう見まねでやっていた朝食の用意や洗濯はその後、どうなってしまったのだろう。確かに、なんだか知らないが、オトンは休みの日にMのアッシー君として君臨する以外には、いつも書斎にこもりっきりか外出するかで、とても家事などしている暇もなさそうです。
 でも、アタイに言わせてもらえば、オトンの今あるのは、すべてMのおかげなのだから。あらためて、Mを大切にしてくださいね。これは、アタイだけではなく、シロちゃんも含めたアタイたちからのお願いです。
 猫のアタイたちには、食べたり(水を)飲んだりする以外は、ニンゲンたちみたいな醜い名誉欲とか、政治への関心などナニもないのだから。

☆ノーベル平和賞に、中国共産党の一党独裁体制の廃止などを求めた声明「〇八憲章」の起草者の中心人物で国家政権転覆扇動罪で服役中の中国人作家で人権民主活動家・劉暁波(りゅう・ぎょうは)さんが選ばれた。中国政府はただちに、駐ノルウェー大使を外務省に呼び、ノルウェーのノーベル賞委員会に抗議。これに対して「中国も自由の道を進むべきだ」と同委員会。

 NHK報道局スポーツ部の三十代の記者が大相撲の野球賭博事件に関連し、「あす家宅捜索がありそうだ」と日本相撲協会の関係者に携帯電話のメールで知らせ、捜査情報を漏らしていたことが発覚、警視庁が任意の事情聴取をした。「他言はしないよう、お願いします」とは、なんとも子供だましの取材姿勢だ。テレビ屋は、だから軽はずみで甘い。基本が出来ていない。事件取材がどんなに厳しいものか、が分かっていない。

平成二十二年十月七日
 久しぶりにケータイ中スポの他球場情報を見る。巨人が広島に3―1で勝ち、これまで4連勝だった阪神が横浜に2―0で負け、巨人のセ・リーグ二位が確定した。これで一位の中日、二位巨人、三位阪神が、いずれも0・5ゲーム差となった。
 この数字だけを見ると、ドラゴンズのリーグ優勝が既に決まっていることが嘘のような気がする。日ごろから苦手な数字のマジックを見ているような錯覚を覚えてしまう。

 ちなみに年間最多213安打更新が期待された阪神・マートンは4打席無安打に終わった。
 このところプロ野球の記事がガタンと減ったなかでボクには、けさの中日新聞運動面の「青木“イチロー超え”より首位打者」「打撃回避で確実」の記事が気になった。記事は「ヤクルトの青木が3年ぶりの首位打者へ圧倒的優位に立った。この日(六日の対広島戦)は今季初めて先発を外れ、九回の守備に就いただけ。打率3割5分8厘を維持し、2位平野(阪神)が逆転するには残り1試合で6打数6安打が必要な状況になった」とあるが、正直これは逃げで「なんだこれは」と思った。マートンのきょうの無安打の方が、よほど価値がある。

 青木自身「僕を見に来ている人もいて出たくなった。全部出た方がいいというのもある」と発言している。だったら、なぜ出ない。野球ファンよりも、明らかに選手個人のタイトルを優先している。記事は、さらに「イチロー(オリックス=現マリナーズ)が持っていたシーズン最多安打記録210の更新を狙っていたが、マートン(阪神)に先を越された上、追い付くのも厳しくなった。小川監督代行が死球によるひざ痛の影響を挙げ、日本人初の“イチロー超え”は二の次にし、タイトルを優先した」とあった。

 ファンをそっちのけにしたタイトル優先。ボクは、だから、プロ野球というヤツを根本的に好きにはなれないのである。正々堂々となぜ、打席に立てないのか。これではペテン師も同然だ。そういえば、青木のあの打法そのものまでが、ウソ臭く感じられる。これまで内心、青木選手を評価していた、いがみの権太の気持ちがいっぺんに醒めたのである。せっかく、今シーズン、ドラゴンズを痛めつけてきたのに。これでは、ヤクルトファンも興ざめに違いない。

 【笛猫茶番日常の劇】きょうの新聞、テレビはノーベル化学賞に決まった鈴木章北海道大学名誉教授と根岸英一・米パデュー大特別教授の話題で持ちきりでした。アタイが感じるところ、スウェーデンの王立科学アカデミーが人間味あふれる二人を選んだ、その眼力の高さを評価したい。ふたりともオトンと同じで、人もうらやむ愛妻家なのだって。

 それからオトンが一番注目していたノーベル文学賞の方はラテンアメリカ文学の代表的旗手であるペルー出身の作家、マリオ・バルガス・リョサさん(七十四歳)に決まり、こちらも、知性と教養あふれる王立科学アカデミーの目を信じたい、とはオトンの言葉で~す。
 同アカデミーは授賞理由で「権力の構造」を明確に描き「個人の抵抗、反抗や敗北を鋭く表現した」と称賛しており、リョサ氏はおそらく政治の世界を超越した実存のニンゲンたちそのものを書いたに違いありません。商業主義にこびた本物の人間性とは違う下品ないきものばかりを、ただ興味本位で書き連ねてヒットしただけの文学とはわけが違い、正面から立ち向かった文学者が選ばれ、心からよかったと思う。

 あらためてここでオトンが言いたいのは、文学で何より大切なのは、政治、宗教、イデオロギー、そして拝金主義をはるかに超えた、何げない人間たちの現在を正面から書くことで、そこには、人それぞれの苦しみとか悩み、喜び、夢といったものが横たわっている。作家自身が今を生きる人々に向かって書く、そのためにも、いつも一般人と共に歩く清貧の心が何よりも大切なんだってさ。

 ここで先日の国際ペン東京大会の記念公演でオトンが東京で聴いた中国出身のノーベル賞作家・高行健(ガオ・シンジェン、フランス国籍)の言葉の一部を紹介させていただきます。
ー文学に国境はありません。文学作品にパスポートは必要ない。私たち作家は、生まれながらの世界市民で、まさに天馬が空を飛ぶように、あちらこちらに行くことができます。文学が重んじるのは創作であり、政策ではありません。だから時代遅れなどありえません。文学作品は一度発表したら、書き直しはきかない。その代わり、一度生まれた作品はいつまでも生き続けます。作家は経験、感覚、感触を元に自分の考えを書き記してゆく。人間性の貪欲さを指摘できるのは、人間だけで突然、登場した作家が歴史に光りを与えるのです。……

☆プロ野球日本ハムなどで監督を務め“球界の親分”の愛称で知られた大沢啓二さんが胆のうがんで七日朝、亡くなった。七十八歳だった。日曜朝のテレビ番組で「ご意見番」として選手のプレーぶりなどにカツを入れていた、あの大沢さんである。寂しい気がする。

平成二十二年十月六日
 時はトントン、トントンと音もなく流れてゆく。
 ドラゴンズの試合は、きょうもない。いや、今日どころか、この先しばらくはない。
 
 ところで、毎日新聞が夕刊で阪神のマートン外野手が五日に、米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手がオリックス時代の94年に記録した年間最多210安打を塗り替え213安打を記録した点をとらえ、今季のプロ野球では、ほかにヤクルトの青木宣親外野手が205安打、ロッテの西岡剛内野手も206安打と「シーズン200安打超え」が一気に3人になったわけについて紹介している。
 それによると、まず試合数が、イチローが210安打をマークした当時の年間130試合が、今は144試合に増えた点があげられ、次に3人ともイチロー同様1番で、もっとも多く打席の回る打順が記録達成に有利だった、としている。興味深いのが今夏の猛暑で、各チームとも投手が体力を消耗、チーム防御率が軒並み悪化し逆に打者にとっては、成績をあげるチャンスとなった、と分析。200安打続出は今季だけの現象か、と興味ある内容だ。

 ボクは、この記事を読みながら、各チームとも投手陣の弱体化が目立ったなかで、ドラゴンズだけはチェン、吉見ら先発投手から高橋、浅尾、岩瀬とリレーされる鉄壁の投手陣が相手チームをほんろうし続け、落合監督が「野球はピッチャー、ピッチャーだって」と何度も繰り返していた言葉を思い出し、「なるほど。今季の中日が強いわけは、他チームにはない投手力があったからなのだ」とあらためて得心したのである。

 【笛猫茶番日常の劇】今夜のテレビニュースは、どこもかしこもノーベル化学賞に日本の鈴木章北海道大学名誉教授と根岸英一米パデュー大学特別教授が決まったニュースで大騒ぎ、オトンも工学博士の息子を持つ親だけに、ひと晩じゅう、テレビに見入っていました。なんでも「有機合成におけるクロスカップリング反応の効能研究」が認められたみたい。むろん、アタイにもオトンにもチンプンカンなのですが。なんでも、炭素と炭素にパラジウム触媒を加える化学合成で医薬品とか、液晶などの電子工業とか、農業の分野などに役立つ、いろんなものが開発されたー化学合成の適用が広がったことにより、人類を救う基礎がつくられたみたいです。
 むずかしいことは分かりません。でも、オトンが特に目を引いたのは「私だけの功績ではなく、恩師はじめ、学生諸君など多くの協力者のたまものだ」「研究者は重箱の隅をつつくのではなく、誰もやってない分野に切り込むべきで、一生懸命にやっているうちに新しいラッキーな発見に恵まれる」「資源も何もない日本にあるのは人しかない」などといった言葉なんだってサ。

 テレビといえば、オトンとMはニュースのあとに、山口百恵さんの「伝説の引退コンサート」とやらを懐かしそうに見ていました。オトンは「これからは、さりげなく生きていきたい」と言った彼女のあいさつをほめ、Mも「(引退後に)出てこないところがいい」なんだって、よ。どんなにステキな女性なのか。一度会ってみたいな。

☆鈴木章北海道大学名誉教授(八十歳)と根岸英一米パデュー大特別教授(七十五歳)リチャード・へック米デラウエア大名誉教授(七十九歳)に、2010年のノーベル化学賞。スウェーデン王立科学アカデミーが発表。

 書家の榊莫山(さかき・ばくざん)さんが三日早朝、奈良県天理市内の病院で急性心不全で死去。八十四歳だった。自宅は三重県伊賀市、葬儀は五日午前、近親者のみですませたという。

平成二十二年十月五日
 ドラゴンズの試合は、二十日にナゴヤドームで開幕するCS(クライマックスシリーズ)最終ステージまでしばらくない。
 こんな中、本日付中日スポーツには、四日に出場登録されていた全二十八選手の登録抹消が報じられている。記事によれば、CSに向けての万全措置で落合監督は、その理由を「ルール上問題ないのだから1回抹消した方がいい。CSまで三週間ある。二、三日前になって痛い、使えない、となっても入れ替えられない。抹消では再登録が間に合わない」と話しているという。
 さらに開幕直後と同じように「登板機会のない先発投手の枠を野手など他の選手に回す策も可能なだけに、全員抹消がルールで認められた最善の手法となる、と聞けば、なるほどと思う。

 ボクは、この一見、奇抜とも見える選手全員抹消には大いに賛成である。第一、選手間の競争心をあおることにもなる。見出しも「宣言通り 全員抹消」「起用ギリギリまで見極め」「投手枠を野手へ変更も可」「再登録 14日以降でOK」と要点を突いている。記事を読みながら、ボクは見えない相手チームに対するゴングは既に鳴らされているのだ、と思った。がんばれ! ドラゴンズ

 一方、海の向こうではマリナーズ・イチロー外野手(三十六歳)がシアトルでのアスレチックス戦で今季のレギュラーシーズンを終えた。最終戦で5打数2安打とし通算214安打で自身の記録を更新する五年連続両リーグ最多安打を達成し、通算4256安打、3562試合出場、十度の200安打(イチローとタイ)などのメジャー記録を保持しているピート・ローズ氏(六十九歳)から「内野安打の多い幸運な男だ」と揶揄され「幸運な男ですから。僕は」と口でやり返したニュースなどが伝えられている。

 またシーズン途中に一時不振をかこち退団かとまで報じられたエンゼルス・松井秀もそこは、偉大なる選手(昨年はヤンキース選手としてワールドシリーズで優勝、MVPに輝いた)だ。終わってみれば、84打点とハンターに次いでチーム2位、出塁率3割6分1厘はチームのレギュラーでトップ。3割5分9厘のイチローよりも高かった。
 新聞は、このほかにも「米大リーグ、アスレチックスは4日、シーズン途中から加入していた岩村明憲内野手(三十一歳)の解雇を正式に発表した」「楽天、星野氏に監督要請へ」などとも報じ、まさに悲喜こもごも。人生いろいろ劇を伝えている。

 【笛猫茶番日常の劇】このところは、枯れ葉が舞い始めナントナク人恋しさが募る、とはオトンがアタイの耳元で囁いた言葉です。
 その通りで秋の深まりが目立ち、気がつけば、もう十月も五日。アタイは、オトンがこうして書いている間じゅう、掘り炬燵の中にいます。なんだか、夫婦みたい。いつも二人だけでこうしているのですが、アタイの居場所もソファの上の布団から、掘り炬燵の中に変わったのです。
 それから、きのうのMが明かした隠し言葉のなかに、もう一つだけあったことを忘れていました。それはですネ。アタイが「ポーズとり」の名手だ、と言うことです。自分では、そんなつもリ、サラサラないのだけれども。
 Mって。本当によく見ている。ヒトの仕草までも、です。
 「こすも・ここちゃん、てね。いつ、どこで、どうしていても、ポーズとりの名人なのだって」サ。なにげない立ち居ふる舞い。これは、アタイにとっては、内心自慢の美学だけに、こんごも続けていくんだから。分かってくれていて。ありがとう、M。

☆菅直人首相は四日夜、ブリュッセルで中国の温家宝首相と約二十五分間、会談し「日中関係改善」で一致。その上で、戦略的互恵関係を発展させるとの原点に戻るため閣僚らによるハイレベル会合の再開などを確認した。「日銀、ゼロ金利復活」「追加緩和策を決定」(5日付中日新聞夕刊)
 中国出身のノーベル賞作家、高行健(ガオ・シンジェン、フランス国籍)氏が、ノーベル賞作家・大江健三郎氏との対談=読売新聞東京本社で実現=で、国境を越え今こそ『文芸復興』を―と呼びかけ、「人間の普遍性を掘り下げ」「個人の声を回復させていくべき時だ」と訴えた(5日付読売新聞文化面から)。

平成二十二年十月四日
 ボクにとって、きょうのニュースは本日付で発行された中日スポーツの別刷り「優勝おめでとう特集」(20ページ)のなかの17ページ「ドラファンでよかった… 全国のFC会員から喜びの声」である。自分で言うのもおかしいが、北海道から沖縄まで全国に点在するファンの喜びの声がバランスよく集められている。

 とはいえ、これらは十万人以上に及ぶ会員の中のごくわずか。隠れた声は、もっともっと多い。すべてを把握できたかとなると、とても、そこまでは及ばない。
 それでも、「ナゴヤドームでは無敵のドラゴンズ。CSでは巨人、阪神のどちらがこようと圧倒してください」「リーグ優勝、本当にうれしい。また選手会あげてのファンサービスでファンが大切にされていることを喜んでいます。昭和29年から中日ひと筋できてよかった」などといったありがたい声が寄せられた。
 ボクは出勤するや、これら声を寄せてくださった人々に対し、お礼の電話を入れたが、京都に住むNさんご夫妻には驚いた。このページが「既にウチの商店の掲示板に朝からドンと張られていますよ。ありがとう」と逆に、お礼を言われてしまった。
 これには、たまげた。Nさん夫妻は、中日スポーツのエリア外の京都なのに、どうして新聞を手に入れられたのか。手に入るところまで出向いて購入されたに違いない。

 このほか、きょうは公式ファンクラブ事務局に、かつて大投手として活躍された、あるドラゴンズのОBが訪れた。この方が熱心に話されるのを聞いていてふと、思ったことがある。
 それはファン心理と人間心理の違いとでもいえようか。
 (この見方は、あくまで“いがみの権太”個人の世界であることを断っておく)ファン心理が熱情とでも言うべき固定したものなら、人間心理はその時々に変わりがちなものだ、とボクは思ったのである。
 一人ひとりが、この人なら、とそのチームや選手を思い込んでしまうと、この信念はテコでも動かない。一方で、「監督の発言は、どうなっとる。人をなめた物言いだ」「評判悪いぞー、あんなことでやってけるのか」「大体、新聞記者をなめてる」などと批判ばかりを、ひけらかされると、おかしなもので「確かに、おっしゃられていることに心当たりはある。でも、実際に多くのひとびとに聞いてみると大好きだ、というファンがいっぱいいる。力のない記者たちのひがみ根性ではないのか。そんなに悪い監督なら、名古屋人が黙っているはずがない」と逆に擁護に回る。これが、人間心理なのではないか。

 だから、マスコミ人たるもの、ここら辺りのサジ加減を見誤らないようにすべきだ、とまあ、そんなことを思った次第。むろん、落合監督自身には、これまでの殻、悪いイメージを破っていく努力も当然、望まれる(「いったん出来上がってしまった人間を変えろ、だなんて。なかなか出来んよ」の声が聞こえてくる)。
 要は、名実とも日本一の大監督に脱皮してほしい。いや、つい先日の優勝あいさつなどを聞いたり、見たりしている限り、大いなる脱皮は既に始まっている。そんな気が、いがみの権太にはするのだけれど。これとて、世の不思議、あいまいさで「神のみぞ知る」世界かも知れぬ。それにしても、どうして監督は、これほどまでに嫌われているのか。一生懸命やっているのに、だ。案外、ごくごく一部へたに知ったかぶりをしているマスコミだけに限られるのではないか。

 それよりも、きょうは、これまで何かとお世話になってきた女子大生Aさんから大変うれしい電話「内定をいただいたケーブルテレビ局でがんばります」という知らせが、ボクの元に飛び込んできた。
 彼女は初年度からの継続会員でもあり、この間、大学生から成るドラゴンズ愛好会「ドアラーズ」設立の仕掛け人となった。そのAさんから「イガミさん、就職が決まりました」の電話が入ったのだ。まるで、わがことのように心底嬉しく、その一方でこうした前向きな女性こそ、マスコミ界にはふさわしい人材だ、と痛感。同時に新聞記者になってくれたらよいのに、とも思った。でも、あとの祭りか。彼女は採用が決まったケーブルテレビでがんばりたい、とのこと。残念だが、このうえは地方のアイドルになってほしい。前途洋洋たる彼女に、心からエールを送りたい。
 そして。人々に幸せを与えるマスコミ人たれ、とも。
 おめでとう! Aさん。

 【笛猫茶番日常の劇】きょうは、お父さんから知らされた秘密の話だけ、に絞って。実はお母さんのMがアタイたちのことを、こう話しているのだってサ。
 「こすも・ここは、いつだってマイペースで優柔不断なの。いつも大声であれやこれや、と催促するったら、ありゃしない。それに比べ、シロちゃんの“おねだり上手”ったら、天下一品だわ。ずっと黙ったまま待っているのだから」
―シロが一時間も二時間も、お食事をもらえるまで台所で座っている事実はたいしたものだよ。アタイだったら、すぐにニャンニャンと言って喚きたてるところを、シロったら、沈黙したままでMの心をつかんでいる。やっぱり、妹のシロちゃんの方が、アタイよりずっと上かな。

☆小沢一郎民主党元幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京第五検察審査会は四日、二〇〇四、〇五年分の虚偽記入容疑について、東京地検特捜部が五月に小沢氏を不起訴としたことを受けた再審査で「起訴議決」をしたと公表。早ければ年内にも、東京地裁指定の弁護士に強制起訴される。
 名古屋市議会の解散請求(リコール)署名46万5385人分が四日、河村たかし市長の支援団体から名古屋市内十六区の選管に提出された。

平成二十二年十月三日
 もう夜も遅い。ドラゴンズが天下晴れてセ・リーグ優勝を果たし、このところは、その分当然のことながら公式ファンクラブ業務も多くなり、少しばかりの睡眠不足と疲労がたまっている。若いころなら、これしきのことで体が重くなることもなかったのに、歩いていると、ふとした弾みに足が左、右、前へと、大きく崩折れそうになり、目の前が一瞬、暗くなる。
 「歳を食む」とは、こういうことなのだ(とはいえ、内心では昔と何ら変わらず、まだまだ全国各地の事件現場に特派されていた空飛ぶ記者のころと変わらず、馬力だけはあると思っているのだが)。何やら、へんな話になってしまった。

 夜遅く帰宅し、あらためて落合監督がナゴヤドームの宙に六度舞ったという新聞を前に、感慨に浸っている。「日本一誓い舞う」「中日逆転五つの力1 監督力『確率』ぶれず追求」「森野選手会長 大切にしたファンの声」(中日本紙3日付)「舞った 落合誓った日本一」「森野 球団新21度猛打賞 シーズン最終打席22号ソロで決めた」「井端が帰ってきた」……(中日スポーツ3日付)。どれもこれもいい記事ばかりだ。

 なかに落合監督のあいさつ全文が中日スポーツ1面に収録されている。その一部分をここに抜粋して記しておきたい。
―「全国のドラゴンズファン、そして本日ご来場いただきましたドラゴンズのファンの方々に対して、心より御礼を申し上げます。この1年間ドラゴンズナインは命懸けで一生懸命戦いました。その結果2010年度のセントラル・リーグのペナントを4年ぶりにこの名古屋の地に持ち帰ることができました。厚く御礼申し上げます。2010年度は、……ペナントレース1本にしぼって戦ってまいりました。……これからクライマックス第2戦(ファイナル)ステージ、それに勝ち上がって、日本シリーズ、日本チャンピオンのフラッグを持ち帰ることを、われわれはもう1回チャレンジして、この地に持って帰りたいと思います。今年1年ありがとうございました」
 その言や良し、だ。

 【笛猫茶番日常の劇】日曜日というのに。オトンったら。きょうも遅いんだから。お母さんのMは待ちくたびれちゃったみたい。こうした日の繰り返しがMの体調を悪化させなければよいが。アタイ、そればかりを心配してるんだ。
 オトンはきょう、名古屋城内であった名古屋城ゆるキャラ祭りに朝早くから出かけたまま。なんでも、その会場一角に公式ファンクラブのブースが設けられ、公式ファンクラブのマスコットキャラクター・ガブリくんがステージで2011年の入会呼びかけをするなどしたそうだよ。この日は、全国から自慢のマスコットキャラクターが集結、結構見応えがあったんだってサ。

 なかでも、このガブリくん、サッカーの名古屋グランパスのキャラクター・グランパスくんとバッタリ会い、その場で意気投合し、互いに「日本一」になることを誓ったんだよ。この模様は、あすの中日スポーツと東京中日スポーツにオトンの筆で紹介されるはずなの。だから、皆さん! 読んでくださいね。

 まだまだ、書きたいことがいっぱいある、と話すお父さんですが、今夜は、アタイが強制的に筆を置かさせます。だって、アタイたちのオトンとMの体が心配だもの。ふたりとも、もはや若くはないのだから。アッ、そうそう。ひとつだけ追加しまあーす。きょう、かつてウーマンリブの旗手でもあった日本ペンクラブ会員で作家の林郁さんから、オトンの携帯に感激した電話が入っていたんだってサ。その内容は次の通り。
―イガミさん。あなたの書かれた新聞記者のルポルタージュ「町の扉―一匹(いっぴき)記者現場を生きる」を一気に読ませていただきました。私自身も、かつては新聞記者(朝日)の妻だったので、家族の協力の大切さは、よく分かります。全編が簡潔にまとめられており、ひとコマひとコマが小説になる内容で、感動しました。また、ゆっくり話し合いたいですね。

☆大相撲初場所後の二月に引退した元横綱朝青龍=モンゴル出身、高砂部屋=の引退断髪披露大相撲が三日、東京・両国国技館で行われ、約一万人が別れを惜しんだ。祝賀会後の記者会見で「人を幸せにする、よい国をつくることに朝青龍がどこまでできるか分からないが、そうなれるよう人間を磨いていきたい」と朝青龍。
 長野市郊外の飯綱高原スキー場周辺で開かれた「NAGANО飯綱高原健康マラソン」で、小学生十九人を含む出場者三十三人がキイロスズメバチに頭や腕などを刺され、全員病院に運ばれたが軽傷だった。

平成二十二年十月二日
 次から次へと。これほど多くの人たちが一体全体、どこから溢れ出てくるのか。
 地下鉄ナゴヤドーム前矢田駅―ここから、ナゴヤドームに通じるドラゴンズロードは、中日ドラゴンズの最終戦(対ヤクルト)をめざす人々が、それこそ無限大に膨れ上がってドームへ、ドームへ…と向かって歩いてゆく。人間たちの、ある種のナダレ現象である。みな、最終戦と落合監督の胴上げを見たい、その一心で歩いているのが、よく分かる。

 きょうのナゴヤドーム。ここでは、公式ファンクラブ代表がプレゼンターになっての中日スポーツ九月月間賞に輝いた浅尾投手に対するトロフィーと賞金の授与式に続き、名古屋のおもてなし武将隊によるファンクラブ入会を呼びかけたパフォーマンスなどが最終戦を前に行われた。ボクは、その両方に立ち会うなぞし、一日中あるきどおしの一日となった。

 そして。公式ファンクラブの最終戦招待席では十倍の難関から選ばれた会員五百人が「絶 対取るぞ 日本一」のボードを手に手に掲げるなか、試合は進んだが、苦手なヤクルトを最後まで攻めきれず、最終戦は3―2の敗北に終わった。
 それでも、シーズン中、ドラゴンズを背負ってきた吉見、チェン、山井、中田賢、河原、高橋、浅尾投手と続いた豪華版の投手リレーに大観衆は大喜び。落合監督がファンに示した今シーズンラストのファンサービスとなった。またこの一年ファンサービスの先頭に立ち続けた森野選手も最終回の土壇場に本塁打を打ち、観客に見せ場をつくってくれた。

 ボクは当初、胴上げも見て帰ろう、と思ったが、やはり負けは負けなので、結局はボクの美学と信念からもやめようと判断。最終回が終わるや、球場をあとにした。胴上げというヤツは、まだまだこれから続くCS(クライマックス)と日本シリーズで日本一になってこそ、の胴上げか、と思うからである。それも最終戦を勝ち、有終の美を飾ったならともかく、負け試合での胴上げには、どうしても私自身を動かす「何か」に欠けたからでもある。

 【笛猫茶番日常の劇】きょうのお父さん、このところの睡眠不足に、ナゴヤドームでは一日中動きどおしとあって、オトンの大嫌いな「疲れた」という言葉が、お似合いの一日となりました。
 そればかりか、ドームでは公式ファンクラブ発足当初から過去五年に及ぶ間に培われた多くの知人に次から次に声をかけられ、そのつど応えた、とのこと。やはり、誰一人としておろそかにするわけにはいかなかったから、です。それでも、差し入れのピザやお菓子などをいただいたりしてしまいみんなで分けて食べたりしたんだそうで~す。

 あすは、いや、けさは午前八時までに名古屋城に行かなければならないばかりか、会報などの編集作業も残されており、ここしばらくは胸突き八丁の毎日だとか。「生きる」って、ことは。別にオトンに限らず、なかなか大変ですよね。「これでは、創作中の小説の執筆がなかなか進まないよ」とオトンは内心、ちょっとばかり不満そうです。アタイを猫かわいがりしてくれるオトンにも、限界がありそうですね。いきもの、は皆からだひとつなのですから。
 きょうも、この日記を書いていて結局、オトンは正味、三時間ほどしか寝ていません。さあ、書きあがったところで、たとえ十分でも二十分でも寝なにければ。ネ! お父さん。お母さんのMも、こんな激務のオトンに付き合わされて。見ているだけでも、大変。ほらほら、もう起き出して朝食づくりを始めたみたい。
 オトンが「まだまだ、病み上がりなんだから。絶対に無理するな。メシの準備などほっとけ」と話しているのに。いつもこうなんだから。無理しないでね、おかあさん。

☆プロ野球セ・リーグで四年ぶりの優勝を果たした中日ドラゴンズが二日夜、ナゴヤドームでヤクルト戦とのリーグ最終戦後にセレモニーを行い、落合博満監督(五十六歳)が胴上げされた。
 みんなの党が、来年二月に予定される愛知県知事選に県支部長薬師寺道代さん(四十六歳)を独自候補として擁立することを決めた。

平成二十二年十月一日
 午後八時四十分過ぎ。
 マツダスタジアムでの阪神―広島戦は、このところ4連勝と調子のよい阪神ルーキー・秋山が先発したものの、打線が広島・ソリアーノ投手の前に、わずか2安打と沈黙し5―0と完封負け。この瞬間に、中日ドラゴンズの四年ぶり八度目のセ・リーグ優勝が決まった。
 嬉しくなったボクは、公式ファンクラブ事務局から即座に球団のKさん、ナゴヤドームのMさん、そして中日スポーツのNさんに「おめでとうございました」と、ただそのひと言だけ、お祝いと感謝の気持ちを言いたくて生意気にも電話させていただいた。
 四年前にリーグ優勝が決まったときは確か、敵地・東京ドームでボクのとっさの提案もあり、公式ファンクラブから涙、涙の落合監督あてに花束を、東京本社社員を通じて手渡ししていただいた、と記憶している。が、ことしは返ってそれが混乱のもとになってはいけないーとけさのミーティングでやめることとなり、その点ではバタバタすることはなかったのである。

 夜遅く帰宅すると、テレビ画面では竜戦士たちのビールかけが真っ盛りだった。
 落合監督の言葉「この日のために一年間、禁酒してまいりました」で始まったビールかけは、全選手が満面に笑みをたたえ、各社レポーターの問いかけに「やりまし、たあ~」の声が相次いだ。この「やりまし、たあ~」の名言は今シーズン、小田幸平捕手がヒーローインタビューを受けた際、お立ち台で何度も叫んできたことばだけに、実感がこもり、ビールかけの会場(ナゴヤドーム内、トラックヤード)を盛り上げるのにも役立っていた。
 なかに一人、中日新聞写真部の女性カメラマンAさんが、ずぶ濡れとなり奮闘している姿には、彼女を知っているボクだけに胸を打たれた。

 ボク個人として言わせてもらえば、だ。
 この夜、公式ファンクラブ事務局で同僚も言っていたように「ナゴヤドームで明日行われる対ヤクルト最終戦に勝って優勝を決めてほしかった。その方が観客は喜ぶし、フィーバーする」というのが本音だった。おそらく、こうした心理は他のファンとて同じだったに違いない。ファンというものが、どこまでも欲張りである一つの現れかもしれない。

 とはいえ、ビールの雨に打たれながらの落合監督の「ホッとしている。こういう呪縛からは、早く解かれれば解かれるほどいい」の言葉を聞くにつけ、もう一人の自分が「早く終わってよかった。あす、ヤクルトにたたかれ、ズルズルとまた優勝が伸びるよりは、よかった。これでよい」と自らを納得させにかかっていることも、よく分かる。「でも、やはり、あすは大観衆の前で勝ってもらわなくちゃあ」。胴上げ効果は半減してしまう。

 帰宅すると、本心は浪花党の阪神ファンだが、2006年の初年度からずっとドラゴンズ公式ファンクラブ会員でもあるMが「なんだか、ちっとも面白くないな」と、ボクに対して不満をもらした。「そうだよな。阪神、もう少しがんばってくれなきゃ」とボク。
 でも、これで、いいっか。一時は首位・巨人に八ゲーム差と、あれだけ引き離されていたところを、優勝まで漕ぎ着けたのだから。これ以上勝手を言うと、バチが当たる。「まだまだよ。これからだって」の無口な舞の言葉に「そうだ、その通りだ。完全日本一への道が開かれただけなのだ」とボク。戦いは、これからだ。

 ボクはこの夜、深夜から未明、翌朝にかけ、リーグ優勝を心底、喜んでくださっている人々に対し「優勝おめでとう。そして、ありがとう」と感謝のメールを打った。ただ一人を残し、すべての人からただちに「おめでとう。よかったね。これからもがんばりましょう」といった返信や電話が返ってきた。ただ、メールの保存履歴が二カ月間しか残っていないため、メールをしたくても出来なかった(SMSで打電しても機種が違うせいか、届かなかった)方々に対しては、この紙上を通じてお礼とお祝いを述べさせていただく。

 最後に深夜遅く、思いがけず川崎に住む長男から私たち両親にあて「中日優勝おめでとう。クライマックスシリーズと日本シリーズでも勝てると良いですね」のメールが入ったのには驚き、かつ親のこともたまには思ってくれているのだな、と嬉しく感動した。ありがとう! まだまだ、これから。ドラゴンズには完全日本一という大目標を達成してもらわなきゃ、ね。

 【笛猫茶番日常の劇】ということで、オトンはこれから、しばらく忙しくなりそうです。それでもアタイに対してだけは、相変わらずのバッハマンぶりで猫かわいがりは、これからますます過剰になりエスカレートしていきそうです。お母さんのMは季節の変わりめなのか、鼻の調子がおかしい、ときのう、今日とマスクをしています。あまり、無理しないようしてほしい。
 ここでチョッとしたちいさな大ニュースを。わが家の庭で瓢箪ではなく、糸瓜が四、五本育ったのです。でも、どうしてよいものか、Mはこのところ、悩んでいます。こうしたら良い、と教えてくださるヒトがいる、といいのだけれど。

☆マスコミ倫理懇談会全国協議会の全国大会が一日新潟市内で開かれ、全体会議で「今年は電子書籍元年といわれ、メディアをめぐる環境が目まぐるしく揺れ動いている。批判精神を忘れず、真実に切り込んでいく姿勢の重要さをあらためて確認する」ことを申し合わせた。

 大阪地検特捜部の押収資料改ざん事件で主任検事がフロッピーディスクのデータを意図的に書き換えたことを知りながら、検事正ら地検首脳にうその報告をして隠ぺいしたとして、最高検は一日、犯人隠避の疑いで、前特捜部長の大坪弘道容疑者(五十七歳)と、前副部長の佐賀元明容疑者(四十九歳)を逮捕した。

 TBSホールディングスが、保有するプロ野球の横浜ベイスターズの売却を検討していることが分かった。TBSの経営環境が厳しくなっていることに加え相乗効果も薄れているためだ、という。愛知県警捜査一課と岡崎署がことし二月、岡崎市内のスーパーで冷凍された乳児の男女の遺体が見つかった事件で無職の女と同居アルバイトの長女、土木作業員の長男を逮捕。

 小沢一郎民主党元幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐる政治資金規正法違反事件で東京地検特捜部は九月三十日、2007年分の政治資金収支報告書の虚偽記入容疑について、東京第一検察会の「不起訴不当」議決を受けて再捜査していた小沢氏を、再び嫌疑不十分で不起訴処分とした。

08/4/26