詩「雑踏」

雑踏という名の大河
肩を押されて 流されて行く
埃(ほこり)に塗(まみ)れてうねる波に 激しく揉まれながら
どこまでも どこまでも 流されて行く

雑踏という名の大河
行く先は見えない

ふいに誰かに呼ばれて 振り向く私
そこに居たのは もう一人の自分
流れに逆らいながら
伸ばしたその手で私を掴み 岸へと向かう

大河の岸辺に腰を下ろし 見る流れは
時に渦を巻き うなりを上げ
深い川底へと 全てを連れ去る

雑踏という名の大河
その果てしない流れは
今日も誰かを のみ込んでいく

09年7月18日

詩「遠い日」

雑踏という名の大河
肩を押されて 流されて行く
埃(ほこり)に塗(まみ)れてうねる波に 激しく揉まれながら
どこまでも どこまでも 流されて行く

雑踏という名の大河
行く先は見えない

ふいに誰かに呼ばれて 振り向く私
そこに居たのは もう一人の自分
流れに逆らいながら
伸ばしたその手で私を掴み 岸へと向かう

大河の岸辺に腰を下ろし 見る流れは
時に渦を巻き うなりを上げ
深い川底へと 全てを連れ去る

雑踏という名の大河
その果てしない流れは
今日も誰かを のみ込んでいく

08/4/26